JP2015111252A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】フリッカ検出時であってもAFの精度を保つことを可能にした撮像装置を提供する。【解決手段】撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光可能な複数の画素を備え、複数の画素から一対の像信号を出力する撮像素子と、一対の像信号の位相差に基づいて焦点検出を行う第1の焦点検出部と、撮像素子の蓄積時間と、撮影光学系に含まれる絞り値を制御する露出制御部と、照明光のフリッカを検出するフリッカ検出部とを備え、露出制御部は、フリッカ検出部により照明光のフリッカが検出され、第1の焦点検出部による焦点検出が行われない場合には、撮像素子の蓄積時間を、フリッカの影響が撮像素子により撮像された画像に表れない蓄積時間に設定するフリッカ用露出制御を行うとともに、フリッカ検出部により照明光のフリッカが検出され、第1の焦点検出部による焦点検出が行われる場合には、フリッカ用露出制御を行わない。【選択図】 図3
Description
本発明は、撮像素子からの出力を用いて焦点検出を行うことが可能な撮像装置に関する。
近年、一眼レフカメラを代表とする撮像装置は、LV(ライブビュー)画面を見ながらの撮影方法に対するウェイトが非常に高まっている。LV画面での撮像装置のAF(オートフォーカス)方式として様々な手法が提案されているが、その一つとして撮像面位相差検出方式がある。
位相差検出方式は、撮像光学系における互いに異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を一対のラインセンサ上に結像させ、その一対のラインセンサにより得られた一対の像信号の位相差から撮像光学系のデフォーカス量を算出する方法である。撮像素子を用いた位相差検出としては、撮像素子の撮像画素において、同一マイクロレンズ下に複数の光電変換素子を設ける構成が提案されている。撮影光学系の射出瞳領域の異なる領域を通過した光束を複数の光電変換素子でそれぞれ受光することで、撮像を行うと同時に焦点検出を行うことが可能である。
特許文献1においては、1つの画素の中にある、1つのマイクロレンズで集光されるフォトダイオードを分割することによって、各々のフォトダイオードが撮像レンズの異なる瞳面の光を受光するように構成されている。これによって、2つのフォトダイオードの出力を比較することで上記の撮像面位相差検出方式が可能となる。このような方式によってLV画面でのAFは実現されている。
また、LV画面を見ながらの撮影においてスルー画像の品位も重要であり、スルー画像の表示品位を低下させないためにフリッカの除去等も行われている。フリッカとは電源周波数(50Hzや60Hz等)に応じて周期的に輝度が変化する光源下で撮像した場合に、1フレーム分の画像信号に横縞状の明暗変化が生じることである。具体的には、電源周波数が50Hzの場合には、1/100秒周期で光源の輝度が変化し、60Hzの場合には、1/120秒周期で光源の輝度が変化する。
この明暗変化は時間の経過と共に、撮像素子の露光ラインに対して垂直方向に移動する。このような、垂直方向の周期的な明暗をフリッカと呼ぶ。撮像素子を用いてフリッカを検出する方法が、特許文献2に提案されている。また、フリッカを抑制するため、輝度変化の周期の整数倍の蓄積時間で撮像する方法が知られている。つまり、電源周波数が50Hzなら撮像装置の蓄積時間を1/50秒や1/100秒に、60Hzならば1/60秒や1/120秒とするものである。以下、1/(光源の輝度変化の周期)をフリッカ周波数と呼ぶ。
上述したようにスルー画像においてフリッカを除去するために蓄積時間を(1/フリッカ周波数)に変更したときに、画像を適正露出とするために絞りを通常時よりも絞ることがある。
図6が通常時のプログラム線図であり、図7が60Hzのフリッカ除去時のプログラム線図である。図6のプログラム線図ではISOが100の時に、高輝度側へは蓄積時間を短くしていき、蓄積時間が最も短い時間に突き当たれば絞りを絞っていくようになっている。
一方、図7のフリッカ除去時のプログラム線図では、フリッカ周波数の整数倍の1/120、1/60、1/30秒を使っていることが分かる。ISOが100の時に、高輝度側へはまず絞りを1段分徐々に絞り、1段になったところで蓄積時間を1段上げて1/60秒とすることで1/30秒から1/60秒までの遷移を実現している。1/60秒から1/120秒も同様である。EV6の時を見ると、通常時のプログラム線図では蓄積時間が1/500秒(図6)であるのに対し、フリッカ除去時のプログラム線図では蓄積時間が1/120秒(図7)であることがわかる。
この時、スルー画像はフリッカが除去されるが露出がオーバーとなってしまうので、絞りを絞ることでスルー画像を適正露出とする。ここで通常時のプログラム線図で絞り値がF2であるのに対し、フリッカ除去時のプログラム線図では絞り値がF4である。AFは絞りの値が大きいほど其線長が短くなってしまい精度にばらつきがでてしまう。そのため上記のようにフリッカを除去した際に、撮影時よりも絞りを絞った状態でAFを行ってしまうと、ピントズレが発生する可能性が高くなる。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、フリッカ検出時であってもAFの精度を保つことを可能にした撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光可能な複数の画素を備え、前記複数の画素から一対の像信号を出力する撮像素子と、前記一対の像信号の位相差に基づいて焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、前記撮像素子の蓄積時間と、前記撮影光学系に含まれる絞り値を制御する露出制御手段と、照明光のフリッカを検出するフリッカ検出手段と、を備え、前記露出制御手段は、前記フリッカ検出手段により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出手段による焦点検出が行われない場合には、前記撮像素子の蓄積時間を、前記フリッカの影響が前記撮像素子により撮像された画像に表れない蓄積時間に設定するフリッカ用露出制御を行うとともに、前記フリッカ検出手段により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出手段による焦点検出が行われる場合には、前記フリッカ用露出制御を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、フリッカ検出時であってもAFの精度を保つことを可能にした撮像装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の撮像装置はレンズユニット10とカメラ20とから構成されており、レンズユニット全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括するカメラ制御部212が情報を通信している。
図1は本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の撮像装置はレンズユニット10とカメラ20とから構成されており、レンズユニット全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括するカメラ制御部212が情報を通信している。
まず、レンズユニット10の構成について説明する。レンズユニット10は、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103、絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、レンズ駆動を制御するレンズ制御部106、レンズ操作部107を備えている。撮影光学系は、固定レンズ101〜フォーカスレンズ103を備えて構成され、101は固定されている第1群レンズ、102は絞り、103はフォーカスレンズを表している。
絞り102は、絞り制御部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103はフォーカスレンズ駆動部105によって光軸方向に駆動され、撮像素子201に結像される光学像の焦点の調節を行う。絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105はレンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103の位置を決定する。
レンズ操作部107に対するユーザの操作があった場合には、レンズ制御部106がユーザ操作に応じた制御を行う。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部212から受信した制御命令・制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105の制御を行い、また、レンズ制御情報をカメラ制御部212に送信する。
次に、カメラ20の構成について説明する。カメラ20はレンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得できるように構成されている。撮像素子201はCCDやCMOSセンサにより構成される撮像素子である。レンズの撮影光学系を通ってきた光束を撮像素子201の受光面上に結像させ、フォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に変換する。この時の光束の入射時間(露光時間)はカメラ制御部212によって制御される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部212の指令に従ってタイミングジェネレータ215から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
撮像素子201は、撮像面位相差AF(焦点検出)を行うために、一つの画素に光束を受光可能な2つのフォトダイオード(光電変換素子)を保持している。撮像面位相差AFに対応しない撮像素子の場合、例えば図2(a)に示すようなベイヤー配列の画素構成となる。一方、本実施形態の撮像素子201は、撮像面位相差AFを行うために、図2(b)に示すように1つの画素に複数(本実施形態では2つ)のフォトダイオードを保持している。すなわち、1マイクロレンズ下に複数のフォトダイオードを有している。光束をマイクロレンズで分離し、射出瞳領域の異なる領域を通過した光を2つのフォトダイオードで受光することで、撮像用とAF用の2つの信号が取得可能になっている。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(A、B)がAF用の2つの像信号(一対の像信号)になっている。ここでは、2つの像信号のそれぞれを読み出す構成に限らず、例えば処理負荷を考慮して、加算した信号(A+B)と一方の像信号(例えばA)を読み出し、その差分からもう一方の像信号(例えばB)を取得する構成でもよい。後述するAF信号処理部204で2つの像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量や各種信頼性情報を算出する。
なお、本実施形態では1つの画素に2つのフォトダイオードを有する撮像素子の構成としているが、フォトダイオードの数は2つに限定されず、それ以上であってもよい。また、撮像面位相差AF対応の撮像素子の構成として、本実施形態のように1つの画素に複数のフォトダイオードを設ける構成に限らず、撮像素子中に離散的に焦点検出用の画素を設ける構成であってもよい。
撮像素子201から読み出された信号はCDS/AGC/ADコンバータ202に入力され、リセットノイズを除去するための相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化が行われる。CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像信号を画像入力コントローラ203に、撮像面位相差AF用の信号をAF信号処理部204にそれぞれ出力する。
画像入力コントローラ203は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された撮像信号をSDRAM209に格納する。SDRAM209に格納された撮像信号は、バス21を介して、表示制御部205によって表示部206に表示される。また、撮像信号の記録を行うモードの時には、記録媒体制御部207によって記録媒体208に記録される。
ここで、SDRAM209に格納された撮像信号は、バス21を介してカメラ制御部212にも送られる。この撮像信号を用いて、カメラ制御部212が現在のフリッカ周波数を検出する。AF信号処理部204はCDS/AGC/ADコンバータ202から出力されたAF用の2つの像信号に基づいて、相関演算を行い、像ずれ量を算出する。算出した像ずれ量をカメラ制御部212へ出力する。また、カメラ制御部212は、取得した像ずれ量に基づいて、これらを算出する設定の変更をAF信号処理部204に通知する。
なお、本実施形態は撮像信号及び2つのAF用像信号の計3つの信号を撮像素子201から取り出しているが、このような方法に限定されない。撮像素子201の負荷を考慮し、例えば撮像信号とAF用像信号一つの計2つを取り出し、撮像信号とAF用信号の差分を取ることでもう一つのAF用像信号を生成するような制御にしても良い。
カメラ制御部212は、撮像信号から現在の輝度を判定することができる。また、その輝度を用いて画像の蓄積時間、絞りの大きさ、ISO感度などを決定する露出決定もカメラ制御部212が行っている。この露出決定は、静止画としての露出だけではなくLV(ライブビュー)表示のためのスルー画像のための露出決定も行っている。
カメラ制御部212は、カメラ20内全体のブロックと情報をやり取りして制御を行う。カメラ20内の処理だけでなく、カメラ操作部214からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録映像の確認等の、ユーザが操作したさまざまなカメラ機能を実行する。
また、カメラ制御部212は、先述したようにレンズユニット10内のレンズ制御部106と情報をやり取りし、レンズに制御命令・制御情報を送り、またレンズ内の情報を取得する。バス21を介して接続されたROM210には、カメラ制御部212が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、フラッシュROM211には、ユーザ設定情報等のカメラ20の動作に関する各種設定情報等が格納されている。
次に、上記のように構成される撮像装置の動作について説明する。まず初めに、本実施形態における撮影時の全体の流れを図4のフローチャートを用いて説明する。
カメラ操作部材214により撮影準備動作の指示を受ける(S401)と、すなわちレリーズスイッチのSW1がONされると、カメラ制御部212は、初めにAF(オートフォーカス)動作(S402)を行う。AF動作については後述する。AF終了時には通常のLV(ライブビュー)表示に戻っているため、通常LVとしての動作を行う。
通常LV動作としてまず、スルー画像用の撮像(S403)を行う。次にカメラ制御部212は、その撮像信号を用いて測光(S404)を行い、また、その撮像信号から得られた画像をS405にて表示部206に表示するよう制御する。
S404の測光で得られた測光値を用いて、まず、カメラ制御部212は、次のスルー画像の露出を決定(S406)する。次に、S404の測光で得られた測光値を用いて、カメラ制御部212は、静止画撮影用の露出を決定(S407)する。
ここでカメラ操作部材214により撮影動作の指示を受ければ(S408)、すなわちレリーズスイッチのSW2がONされると、撮影へと進む。そして、カメラ制御部212は、S407で決められた露出にて撮影動作および撮影画像の記録処理を行う。一方、S408で撮影動作の指示を受けていなければ、S403に戻ってLV表示を続ける。
次に、LV(ライブビュー)起動時の流れを図3を用いて説明する。
初めにLV画面起動時に撮像素子201から読み出された撮像信号を用いて、カメラ制御部212によって照明光の現在のフリッカ周波数を検出する(S101)。ここで、フリッカを検出しなかった場合(S102でNo)はS103に進み、図6の通常プログラム線図を用いて、輝度に応じた露出を決定する(露出制御)。ここでのプログラム線図はLVの表示で用いるスルー画像のためのものである。LVの表示状態(ライブビュー表示状態)で用いるスルー画像では、更新タイミングやタイミングジェネレータ215から与えられる駆動パルスによる読み出しタイミングでフレームレートが決定されており、それにより蓄積時間の制約が存在する。ここでの最も遅いフレームレートを30fpsとし、蓄積時間の最も遅い秒時も1/30秒とする。
もしフリッカが存在した場合(S102でYes)は、フリッカ周波数に応じてプログラム線図を変更し(S104)、輝度に応じて露出を決定する。もしフリッカが50HzであればS105にて50Hzのフリッカを除去するためのプログラム線図を用い(フリッカ用露出制御)、もしフリッカが60HzであればS106にて60Hzのフリッカを除去するためのプログラム線図を用いる。図7で示したフリッカ検出時のプログラム線図はフリッカが60Hzの時のものである。
図7で示されたように蓄積時間が(1/フリッカ周波数)である1/120秒の整数倍で制御される。またこの時、蓄積時間が1/120秒の整数倍で制御されることに起因する露出誤差を適正露出となるように絞りで補正して露出を制御する。
S107にて、カメラ制御部212はフレームレートの設定を行う。本実施形態では30Hzとする。ここまでの設定を行えば、S108にてスルー画像の撮像を行い、S109にてその撮像信号に基づいて測光を行う。そして、カメラ制御部212はS110にてスルー画像を表示するとともに先ほどS109で測光した値を用いて次の露出を決定する(S111)。ここでの露出は先ほど決定したプログラム線図に従う。後はS108からS111を繰り返すことでLV表示を行っていく。
次に、LV(ライブビュー)中にSW1がONになったときに実行される本実施形態のAF(オートフォーカス)動作の流れを図5を用いて説明する。ここでのAF動作が図4のS402にあたる。カメラ操作部214よるAF制御の開始の指示(SW1のON)を受けると、まず現在フリッカ検出時のプログラム線図を用いているか、通常時のプログラム線図を用いているかを判断する(S202)。
もしフリッカ検出時のプログラム線図を用いていない場合(S202でNo)は、S203にてAF動作を始める。もしフリッカ検出時のプログラム線図を用いている場合(S202でYes)は、カメラ制御部212は通常のプログラム線図を用いるようにS204にて変更してS205で露出を決定する。これは、フリッカ検出時のプログラム線図を用いた状態でAFを行うと、明るい場面で絞りが絞られてしまうことにより、AFの精度が低下する原因となるからである。
ここで、露出を通常のプログラム線図に戻した時に、フリッカによる表示のちらつきが起こってしまう。この表示のちらつきを抑えるために、フレームレートの変更を行う(フレームレート制御)。蓄積時間を(1/フリッカ周波数)秒の整数倍にしなかった時、スルー画像に縞が発生する。また、表示のちらつきはこの縞が動くことで発生する。
ここで、フレームレートをフリッカ周波数に合わせることで、スルー画像に縞が発生するもののその縞を固定することができ表示のちらつきがなくなる。例えば、50Hzの時はフレームレートを50fpsに変更し60Hzの時は60fpsに変更する。こうすることで、フリッカによる表示のちらつきを抑えることができる。
カメラ制御部212は、上述したようにS206にてフリッカ周波数を判断して、S207、S208のように、フリッカ周波数に合わせたフレームレート変更を行う。プログラム線図を通常の線図に戻し、フレームレートの変更が終了するとS209にてAFを開始する。AFが終了すると、もともとフリッカ除去用のプログラム線図を用いていればそちらに戻し(S210)、フレームレートも元に戻して(S211)通常LVに戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、AF動作中にフリッカが検出された場合、通常のプログラム線図に変更することで、フリッカ光源下であってもAFの精度を保証することができる。その際、フリッカ周波数に応じてフレームレートを変更することで、スルー画像のちらつきを抑えることができる。
なお、上記の実施形態でのフレームレートの変更はフリッカ低減のためのものであるが、それ以外の要件(AF高速化等)によりフレームレートを変えてもよい。また、プログラム線図も他の要件により変更してもよい。
(第2の実施形態)
LV(ライブビュー)中のAF方式において、撮像信号から特定の周波成分を抽出することによりコントラスト値を算出し、フォーカスレンズを移動させながらコントラスト値を取得することでそのピークを検出してピントを合わせるコントラスト検出方式といったものもある。上述した構成を持つ撮像装置において、撮像素子201で得られた撮像信号からカメラ制御部212によりコントラスト値を算出して上記したコントラスト検出方式を実現できるものとする。
LV(ライブビュー)中のAF方式において、撮像信号から特定の周波成分を抽出することによりコントラスト値を算出し、フォーカスレンズを移動させながらコントラスト値を取得することでそのピークを検出してピントを合わせるコントラスト検出方式といったものもある。上述した構成を持つ撮像装置において、撮像素子201で得られた撮像信号からカメラ制御部212によりコントラスト値を算出して上記したコントラスト検出方式を実現できるものとする。
コントラスト検出方式では、撮像信号のコントラスト値を使用するため、フリッカによる縞はコントラスト値に大きな影響を与え、そのピント精度も著しく低下してしまう。本構成において、レンズユニットの種類や被写体などいくつかの条件において、撮像面位相差方式とコントラスト検出方式を切り替えることができるものとする。
以下、第2の実施形態について説明する。LV(ライブビュー)起動時には図3に従い、第1の実施形態と同様にフリッカ検出を行い、もしフリッカが検出されればフリッカ除去用のプログラム線図を用い、検出されない場合は通常のプログラム線図を用いる。
次にLV中にSW1がONになったときに実行されるAF時の流れを図8を用いて説明する。カメラ操作部214からAF制御の開始の指示を受ける(SW1のON)と、まず撮像面位相差方式とコントラスト検出方式のどちらを用いるかを判断する(S301)。
もし撮像面位相差方式を用いる場合は、S303で前述した図5のS202と同様に、現在フリッカ検出時のプログラム線図を用いているか、通常時のプログラム線図を用いているかを判断してプログラム線図の切り替えを行い、AF動作を行う。
もしコントラスト検出方式であった場合、フリッカによる縞はピント精度を著しく低下させるため、フリッカ除去用のプログラム線図になっていても、通常時のプログラム線図には戻さずにAF動作を行う。つまりコントラスト検出方式であった場合は、AF開始時に線図の変更やフレームレートの変更なしにAFを開始する(S302)。
上記のように制御を行うことによって、フリッカ光源下においてコントラスト検出方式を併用する場合においても、ピントの精度の低下を抑えてAFを行うことができる。
(第3の実施形態)
AF(オートフォーカス)を行いながらの連続撮影において、撮影画像を順次表示する一方、表示には用いない画像信号によりAFを行う場合がある。この時、AFのための撮像は表示には使われないため、フリッカを気にする必要がない。そのため、連続撮影時の撮影の間のAFのための撮像ではフリッカ除去用のプログラム線図を用いず、通常のプログラム線図を用いることができる。
AF(オートフォーカス)を行いながらの連続撮影において、撮影画像を順次表示する一方、表示には用いない画像信号によりAFを行う場合がある。この時、AFのための撮像は表示には使われないため、フリッカを気にする必要がない。そのため、連続撮影時の撮影の間のAFのための撮像ではフリッカ除去用のプログラム線図を用いず、通常のプログラム線図を用いることができる。
このような場合の連続撮影の動作の流れを図9のフローチャートを用いて説明する。まず静止画撮影(S501)終了後に、カメラ制御部212は、カメラ操作部材214により連続撮影の指示を受けているかを判定する(S502)。もし、連続撮影の指示をうけていない場合は、連続撮影を終了して通常のLV(ライブビュー)に戻る。もし連続撮影の指示を受けている場合は、カメラ制御部212は、静止画撮影の撮像信号を用いて測光(S503)を行う。その後、S501で撮影した静止画を表示部206に表示する(S504)。
次に、カメラ制御部212は、S503で測光した測光値を用いて撮像面位相差AF用の信号を取得するための撮像用の露出を決定(S505)する。ここで、S505の露出は、フリッカ除去用のプログラム線図を用いずに、通常のプログラム線図を用いて決定する。カメラ制御部212は、S505で決定した露出を用いてAF用の撮像を行い、撮像面位相差AF用の信号を取得する(S506)。
S506で取得した撮像面位相差用の信号をAF信号処理部204で演算し、位相のずれ量を算出する(S507)。カメラ制御部212は、そのずれ量を用いてレンズ制御部106にフォーカスレンズ103の駆動を指示する(S508)ことでAFを行う。AFが終わると、S501に戻って静止画撮影を再度行う。上記のようにしてAFを行いながらの連続撮影を実現する。
上記のような方法により、連続撮影中にフリッカ光源下であっても、LV画像にはフリッカの影響を現すことなく、AFとしての精度を保証することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10:レンズユニット、20:カメラ、101:固定レンズ、102:絞り、103:フォーカスレンズ、104:絞り駆動部、105:フォーカスレンズ駆動部、106レンズ制御部、201:撮像素子、212:カメラ制御部
Claims (9)
- 撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光可能な複数の画素を備え、前記複数の画素から一対の像信号を出力する撮像素子と、
前記一対の像信号の位相差に基づいて焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、
前記撮像素子の蓄積時間と、前記撮影光学系に含まれる絞り値を制御する露出制御手段と、
照明光のフリッカを検出するフリッカ検出手段と、を備え、
前記露出制御手段は、前記フリッカ検出手段により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出手段による焦点検出が行われない場合には、前記撮像素子の蓄積時間を、前記フリッカの影響が前記撮像素子により撮像された画像に表れない蓄積時間に設定するフリッカ用露出制御を行うとともに、前記フリッカ検出手段により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出手段による焦点検出が行われる場合には、前記フリッカ用露出制御を行わないことを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の焦点検出手段による位相差方式の焦点検出は、前記撮像素子により撮像された画像がライブビュー表示されている状態で行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記ライブビュー表示には、前記フリッカ用露出制御を行った画像信号を表示し、前記第1の焦点検出手段による焦点検出は、前記ライブビュー表示に用いる画像信号を撮像する間の時間に取得された前記フリッカ用露出制御を行わない信号に基づいて行われることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記ライブビュー表示におけるフレームレートを制御するフレームレート制御手段をさらに備え、前記露出制御手段が前記フリッカ用露出制御を行わない場合には、前記フレームレートをフリッカの周波数に合わせることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記フリッカ用露出制御では、前記撮像素子の蓄積時間が(1/フリッカ周波数)秒の整数倍に設定されるとともに、前記蓄積時間が(1/フリッカ周波数)秒の整数倍に設定されることにより生ずる露出誤差を、前記絞り値により補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子から得られる画像のコントラストに基づいて焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、前記位相差方式の焦点検出と前記コントラストに基づく焦点検出とを切り替える切り替え手段と、をさらに備え、前記第2の焦点検出手段による焦点検出を行う場合には、前記露出制御手段は、前記照明光のフリッカが検出された場合に前記フリッカ用露出制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束をそれぞれ受光可能な複数の画素を備え、前記複数の画素から一対の像信号を出力する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
前記一対の像信号の位相差に基づいて焦点検出を行う第1の焦点検出工程と、
前記撮像素子の蓄積時間と、レンズの絞り値とを制御する露出制御工程と、
照明光のフリッカを検出するフリッカ検出工程と、を備え、
前記露出制御工程では、前記フリッカ検出工程により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出工程による焦点検出が行われない場合には、前記撮像素子の蓄積時間を、前記フリッカの影響が前記撮像素子により撮像された画像に表れない蓄積時間に設定するフリッカ用露出制御を行うとともに、前記フリッカ検出工程により前記照明光のフリッカが検出され、前記第1の焦点検出工程による焦点検出が行われる場合には、前記フリッカ用露出制御を行わないことを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP2014211994A JP2015111252A (ja) | 2013-11-05 | 2014-10-16 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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2014
- 2014-10-16 JP JP2014211994A patent/JP2015111252A/ja active Pending
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