JP2015103842A - フェーズドアレーアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】絶縁膜4の上に複数の放射素子11が複数の半導体チップ2と同じ間隔で配列されており、絶縁膜4において、再配線パターン5a,5bが形成されている層より上の層に、複数の放射素子11が配列されている領域を包含する大きさの領域内に地導体パターン7が連続的に形成されているように構成する。これにより、隣接する放射素子11の間で励振位相に差をつけてビーム走査を行う場合でも、放射特性の劣化を抑えることができる。
【選択図】図1
Description
このフェーズドアレーアンテナ装置では、放射素子のグラウンドが高周波モジュールの内部に設けられており、隣接する高周波モジュール間でグラウンドが分断されているため、ビーム走査時に放射特性が劣化することがある。
また、高周波モジュールの中に設けられた半導体チップで発生した熱は、高周波モジュールから下の実装基板を介して排出されるため、出力の大きな半導体チップを用いる場合には、十分な放熱を行うことができない課題があった。
さらに、多数の高周波モジュールを配列して構成するため部品点数が多く、特に放射素子の間隔が狭いミリ波帯においては、組み立てコストが増大してしまう課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1によるフェーズドアレーアンテナ装置が層毎に分解されている状態を示す斜視図である。
また、図2はこの発明の実施の形態1によるフェーズドアレーアンテナ装置の断面構造を模式的に示す断面図である。
図1及び図2において、再構築ウェハ1は周期的な間隔で配列されている複数の半導体チップ2の間にモールド樹脂3(樹脂材料)が充填されているウェハであり、複数の半導体チップ2とモールド樹脂3が一体化されている。
絶縁膜4には、例えば、スパッタなどの金属成膜によって再配線パターン5a,5b(導体配線)が形成されるとともに、導体ヴィア6a,6bが形成されている。再配線パターン5a,5bは、導体ヴィア6a,6bを介して、半導体チップ2の回路と電気的に接続されている。
絶縁膜4において、再配線パターン5a,5bが形成されている層より上の層には、絶縁膜形成と配線形成のプロセスを再度行うことで、地導体パターン7と導体ヴィア6cが形成されている。
第1の地導体である地導体パターン7は複数の半導体チップ2が配列されている領域、即ち、放射素子11が配列されている領域を包含する大きさの領域内に連続的に形成されている。
地導体パターン7に施されている孔は、再配線パターン5bを通る高周波信号を放射素子11に結合する結合孔8であり、結合孔8は結合手段を構成している。
アンテナ基板10は地導体パターン7の上に、外部接続用パッドパターン9と重ならないように配置されている。
アンテナ基板10には、複数の半導体チップ2と同じ間隔で、複数の放射素子11が配列されている。
金属ベース12は再構築ウェハ1の下側に取り付けられている。
図1のフェーズドアレーアンテナ装置では、外部接続用パッドパターン9が、ワイヤボンディングやフレキシブル基板などによって、外部基板(図示せず)と接続されており、外部接続用パッドパターン9が外部基板から高周波信号、制御信号、電源などの供給を受ける。
外部接続用パッドパターン9から入力された信号(高周波信号、制御信号、電源など)は、導体ヴィア6cを介して再配線パターン5aに伝搬され、その再配線パターン5aによって分配されたのち、導体ヴィア6aを介して、複数の半導体チップ2に伝搬される。
半導体チップ2により振幅や位相が調整された高周波信号は、導体ヴィア6bを介して再配線パターン5bに出力される。
再配線パターン5bを伝搬した高周波信号は、結合孔8によって放射素子11と結合され、放射素子11から空間に電波が放射される。
また、半導体チップ2に含まれる回路の損失によって発生した熱は、モールド樹脂3を介して金属ベース12に伝えられる。半導体チップ2から金属ベース12までの距離は短いため、効率よく排熱することが可能である。
図3はこの発明の実施の形態2によるフェーズドアレーアンテナ装置が層毎に分解されている状態を示す斜視図である。
また、図4はこの発明の実施の形態2によるフェーズドアレーアンテナ装置の断面構造を模式的に示す断面図である。
図3及び図4において、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
絶縁膜21の中間の層には、再配線パターン5a,5b及び導体ヴィア6a,6bが形成されている。
絶縁膜21の上の層には、導体ヴィア6c、地導体パターン7、結合孔8及び外部接続用パッドパターン9が形成されている。
絶縁膜21の下の層には、第2の地導体である地導体パターン22及び導体ヴィア23a,23bが形成されている。
図3のフェーズドアレーアンテナ装置では、外部接続用パッドパターン9が、ワイヤボンディングやフレキシブル基板などによって、外部基板(図示せず)と接続されており、外部接続用パッドパターン9が外部基板から高周波信号、制御信号、電源などの供給を受ける。
外部接続用パッドパターン9から入力された信号(高周波信号、制御信号、電源など)は、導体ヴィア6cを介して再配線パターン5aに伝搬され、その再配線パターン5aによって分配されたのち、導体ヴィア6a,23aを介して、複数の半導体チップ2に伝搬される。
半導体チップ2により振幅や位相が調整された高周波信号は、導体ヴィア23b,6bを介して再配線パターン5bに出力される。
再配線パターン5bを伝搬した高周波信号は、結合孔8によって放射素子11と結合され、放射素子11から空間に電波が放射される。
再配線パターン5a,5bと半導体チップ2との間に地導体パターン22が設けられているため、再配線パターン5a,5bと半導体チップ2上に形成された回路との間の結合を抑えることができる。
したがって、外部から各半導体チップ2に信号を供給するための配線パターンを、半導体チップ2から離して配置する必要がないため、より高密度な配線を有するフェーズドアレーアンテナ装置を実現することができる。
図5はこの発明の実施の形態3によるフェーズドアレーアンテナ装置が層毎に分解されている状態を示す斜視図である。
また、図6はこの発明の実施の形態3によるフェーズドアレーアンテナ装置の断面構造を模式的に示す断面図である。
図5及び図6において、図3及び図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
即ち、図5のフェーズドアレーアンテナ装置では、1つの半導体チップ2に対して、4つの放射素子11が対応付けられている。
各々の半導体チップ2は、高周波信号を4分配する分配回路を備えており、それぞれの高周波信号の振幅及び位相を可変減衰器及び可変移相器によって所望の状態に変化させたのち、それぞれの高周波信号を導体ヴィア23b,6b、再配線パターン5b及び結合孔8を介して4つの放射素子11に出力することで、4つの放射素子11を励振するようにしている。
Claims (6)
- 周期的な間隔で配列されている複数の半導体チップの間に樹脂材料が充填されている再構築ウェハと、
前記再構築ウェハの上に形成されている複数の層からなる絶縁膜と、
前記絶縁膜の上に周期的な間隔で配列されている複数の放射素子とを備え、
前記絶縁膜には、前記半導体チップと接続される導体配線が形成されているとともに、前記導体配線が形成されている層より上の層に、前記複数の放射素子が配列されている領域を包含する大きさの領域内に第1の地導体が連続的に形成されており、
前記導体配線を通る信号を前記複数の放射素子に結合する結合手段が前記第1の地導体に形成されていることを特徴とするフェーズドアレーアンテナ装置。 - 前記絶縁膜には、前記導体配線が形成されている層より下の層に第2の地導体が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
- 外部から信号を入力するインターフェースが前記絶縁膜に形成されており、前記インターフェースから入力された信号が前記導体配線を介して前記複数の半導体チップに伝搬されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
- 前記再構築ウェハの下方に金属ベースが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
- 前記結合手段は、前記第1の地導体に施されている結合孔であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
- 前記半導体チップと前記放射素子の接続関係が1対多であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
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