JP2015169164A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の燃料カット制御に起因したエミッションの悪化及びドライバビリティの低下を抑制する。
【解決手段】排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流させ吸気に混交することのできる排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、気筒への燃料供給を一時中断する燃料カットの実行中、気筒に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるように吸気通路上の吸気絞りバルブの開度及びEGR通路上のEGRバルブの開度を操作するとともに、排気通路の温度または排気浄化用の触媒の温度が低いほど気筒に流入する吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率を高くする内燃機関の制御装置を構成した。
【選択図】図2
【解決手段】排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流させ吸気に混交することのできる排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、気筒への燃料供給を一時中断する燃料カットの実行中、気筒に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるように吸気通路上の吸気絞りバルブの開度及びEGR通路上のEGRバルブの開度を操作するとともに、排気通路の温度または排気浄化用の触媒の温度が低いほど気筒に流入する吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率を高くする内燃機関の制御装置を構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置が付帯した内燃機関を制御する制御装置に関する。
気筒での混合気の燃焼温度を低下させてNOxの排出量を削減しつつ、ポンピングロスの低減を図るEGR装置が公知である(例えば、下記特許文献1を参照)。EGR装置は、排気経路と吸気経路とを外部EGR通路を介して接続し、気筒内で発生する燃焼ガスの一部をEGR通路経由で吸気経路に還流させて吸気に混交するものである。
また、車両に搭載される内燃機関では、その運転状況に応じて燃料噴射を一時的に停止する燃料カットを行うことが知られている(例えば、下記特許文献2を参照)。通常、アクセルペダルの踏込量が0または0に近い閾値以下となり、かつエンジン回転数が燃料カット許可回転数以上あるときに、燃料カット条件が成立したものとして燃料カットを開始する。そして、アクセルペダルの踏込量が閾値を上回った、エンジン回転数が燃料カット復帰回転数まで低下した等の何れかの燃料カット終了条件が成立したときに、燃料カットを終了、燃料噴射を再開する。
燃料カット中は、気筒において燃料の燃焼が起こらず、燃焼ガスを含まない低温の空気が排気通路を介して排気浄化用の三元触媒に流入する。結果、触媒内に多量の酸素が充満する上、触媒の温度も低下することから、触媒による有害物質の浄化能率が低減して、燃料噴射の再開後にエミッションの悪化を招く懸念がある。
また、内燃機関の経年変化として、吸気通路上の吸気絞りバルブ(スロットルバルブやISC(Idle Speed Control)バルブ等)にデポジットが付着堆積し、吸気絞りバルブの開度に対する吸気流量が減少してゆく。このような経年変化により、燃料カット中のエンジンブレーキ作用の強さを一定の度合いに保つために必要となる吸気絞りバルブの開度の大きさは変わる。にもかかわらず、従前は、燃料カット中に吸気バルブをある一定の開度に操作していた。そのため、燃料カット中の内燃機関及び車両の減速度が変化することになり、ドライバビリティの低下につながり得る。
本発明は、内燃機関の燃料カット制御に起因するエミッションの悪化及びドライバビリティの低下を抑制することを所期の目的としている。
本発明では、排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流させ吸気に混交することのできるEGR装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、気筒への燃料供給を一時中断する燃料カットの実行中、気筒に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるように吸気通路上の吸気絞りバルブの開度及びEGR通路上のEGRバルブの開度を操作するとともに、排気通路の温度または排気浄化用の触媒の温度が低いほど気筒に流入する吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率を高くする内燃機関の制御装置を構成した。
つまり、燃料カット中に必要に応じてEGRバルブを開弁してEGRを行い、気筒に流入する吸気の酸素濃度を引き下げつつ吸気の温度を高めるようにしたのである。なお、EGRを行うと内燃機関のポンピングロスが低減し、内燃機関及び車両の減速度が低下することになるが、本発明にあっては、予め目標吸気圧を設定し、気筒に流入する吸気の圧力をこの目標吸気圧に追従させることでポンピングロスの変動を抑え、ひいては減速度の変動を抑制する。
また、燃料カット中、上記のEGR率が高いほど目標吸気圧を低くすることが好ましい。さすれば、EGR率即ち排気通路の温度如何によらず内燃機関及び車両の減速度を好適な大きさに調整でき、ドライバビリティを高く保つことができる。
本発明によれば、内燃機関の燃料カット制御に起因したエミッションの悪化及びドライバビリティの低下を抑制できる。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、吸気絞りバルブたる電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
外部EGR装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通するEGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量をアクセル開度(運転者が要求する機関出力、いわば要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、シフトレバーのレンジを知得するためのセンサ(シフトポジションスイッチ)から出力されるシフトレンジ信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、外気温を検出する気温センサから出力される外気温信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、要求EGR率(または、EGR量)、点火タイミング等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、mを出力インタフェースを介して印加する。
原則として、気筒1に充填される吸気について要求されるEGR率は、アクセル開度が中程度の中負荷運転領域において最も高く、そこからアクセル開度が縮小するほど低下し、またアクセル開度が拡大するほど低下する。アクセル開度が全開または全開に近い全負荷運転領域では、要求EGR率は0となり、EGRバルブ23を全閉する。
また、ECU0は、運転状況に応じてインジェクタ11からの燃料噴射を一時的に停止する燃料カットを実行する。ECU0は、アクセル開度が0または0に近い閾値以下となり、かつエンジン回転数が燃料カット許可回転数以上あることを少なくとも条件として、燃料カット条件が成立したものと判断する。
因みに、燃焼カット条件が成立したとしても、即座に気筒1への燃料噴射を停止するわけではない。ECU0は、燃料カット条件の成立後も気筒1に燃料を噴射して燃焼させる運転を維持しつつ、燃料噴射を停止してよい状況が整ったときにはじめて燃料噴射(及び、点火)を停止する。燃料噴射を停止してよい状況とは、エンジントルクが必要十分に低下し、燃料噴射を停止しても大きなトルクショックを引き起こさないような状況のことである。燃料カット条件の成立時点から燃料カットの開始時点までの遅延時間においては、点火タイミングを遅角して積極的にエンジントルクを低下させる。
燃料カット条件の成立後、燃料カット終了条件が成立したならば、燃料カットを終了して燃料噴射(及び、点火)を再開する。ECU0は、運転者によりアクセルペダルが踏まれてアクセル開度が閾値を上回った、エンジン回転数が燃料カット復帰回転数まで低下した等の何れかが成立したときに、燃料カット終了条件が成立したものと判断する。
しかして、本実施形態のECU0は、アクセル開度が0または0に近い閾値以下であって、エンジン回転数が所定のアイドル回転数を上回っている減速要求下での惰性走行時(降坂路上の走行を含む)に、気筒1に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるフィードバック制御を実施する。
図2に、本実施形態のECU0が実行する処理の手順例を示す。ECU0は、アクセル開度が0または0に近い閾値以下、かつエンジン回転数が所定回転数以上である(ステップS1)状況下において、燃料カットを実行している最中であるか否かに応じて以降の処理を選択する(ステップS2)。
現在燃料カットを実行していない、つまりインジェクタ11から燃料を噴射して燃焼させている低負荷運転領域にあるならば、要求EGR率を0としてEGRバルブ23を全閉した上、センサを介して実測されるサージタンク33内吸気圧と目標吸気圧との偏差を縮小するようにスロットルバルブ32の開度を操作するフィードバック制御を行う(ステップS3)。
サージタンク33内吸気圧、換言すればスロットルバルブ32下流の吸気負圧の目標吸気圧へのフィードバック制御は、内燃機関のポンピングロスの変動を抑制する働きをする。このフィードバック制御は、内燃機関の経年変化、例えばスロットルバルブ32にデポジットが付着堆積することによる吸気の流量の減少等を吸収し、エンジンブレーキの強さ即ち内燃機関及び車両の減速度を一定に保つために寄与する。
目標吸気圧は、エンジン回転数に基づいて設定する。この目標吸気圧は、内燃機関及び車速の減速度が好適な大きさとなるよう、また吸気負圧により潤滑油が気筒1から吸気通路3に持ち去られるのをできる限り抑えるように定める。無論、燃料を噴射して燃焼させる運転中であれば、燃焼不良を招かないように最低限の吸気圧ひいては酸素量を確保する必要がある。ECU0のメモリには予め、エンジン回転数と目標吸気圧との関係を規定したマップデータが格納されている。ECU0は、現在のエンジン回転数をキーとして当該マップを検索し、設定するべき目標吸気圧を知得する。
他方、現在燃料カットを実行しているのであれば、次に、現在の排気通路4の温度及び/または触媒41の温度の高低に応じて以降の処理を選択する(ステップS4)。
排気通路4内の温度を検出するセンサまたは触媒41の温度を検出するセンサが内燃機関に実装されている場合には、排気通路4内の温度や触媒41の温度を実測することができる。そのようなセンサが存在しないならば、排気通路4内の温度または触媒41の温度をECU0において推定することとなる。例えば、燃料カット中の排気通路4を流れる排気の温度は、外気温、内燃機関の冷却水温、エンジン回転数及びサージタンク33内吸気圧(即ち、気筒1に充填される吸気量)等から推定が可能である。
触媒41の温度であれば、当該触媒41の単位時間あたりの受熱量及び放熱量の積算(時間積分)に基づいて推定可能である。単位時間あたりの受熱量は、燃料を噴射して燃焼させている運転中における、エンジン回転数及びサージタンク33内吸気圧、燃料噴射量(増量補正分または減量補正分)、点火タイミング等から推算される。単位時間あたりの放熱量は、燃料を噴射して燃焼させている運転中であれば、エンジンルームに吹き込む走行風の流量を示唆する車速及びその走行風の温度を示唆する外気温等から推算される。燃料カット中であれば、これら車速及び外気温に加えて、排気通路4を流れる排気の温度並びにエンジン回転数及びサージタンク33内吸気圧(即ち、排気の流量)等から推算される。
その上で、排気通路4の温度が所定値以上、及び/または、触媒41の温度が所定値であるときには、ステップS3と同様、要求EGR率を0としてEGRバルブ23を全閉し、センサを介して実測されるサージタンク33内吸気圧と目標吸気圧との偏差を縮小するようにスロットルバルブ32の開度を操作する(ステップS5)。これは、現状触媒41の温度降下が小さく、または燃料カットの開始直後であって触媒41に吸蔵された酸素量が過大ではなく、有害物質の浄化性能の低下の問題は顕在化しないと考えられることによる。また、燃料カット終了条件が成立して燃料噴射を再開する際の内燃機関はアイドル運転または低負荷運転領域にある蓋然性が高く、当該運転領域での要求EGR率は0ないし極小であるので、燃料カット終了条件の成立に備えてEGRバルブ23を閉じておくという意味合いもある。
翻って、排気通路4の温度が所定値未満、及び/または、触媒41の温度が所定値未満であるときには、ステップS5と異なり、EGRバルブ23を開弁し、センサを介して実測されるサージタンク33内吸気圧と目標吸気圧との偏差を縮小するようにスロットルバルブ32の開度及びEGRバルブ23の開度を操作する(ステップS6)。EGRバルブ23を開いてEGRを行うのは、気筒1から排出され排気通路4経由で触媒41に流入するガスの温度を高めて触媒41の温度降下を抑制するとともに、触媒41に流入するガスの酸素濃度を低下させて触媒41に吸蔵される酸素量を少しでも減らす意図である。
触媒41をより的確に保温するために、ステップS6における要求EGR率は、排気通路4の温度が低いほど高く設定し、及び/または、触媒41の温度が低いほど高く設定することが好ましい。要求EGR率を引き上げる結果、EGRバルブ23の開度が相対的に拡大し、スロットルバルブ32の開度が相対的に縮小する。ECU0のメモリには予め、排気通路4の温度及び/または触媒41の温度と要求EGR率との関係を規定したマップデータが格納されている。ECU0は、現在の排気通路4の温度及び/または触媒41の温度をキーとして当該マップを検索し、設定するべき要求EGR率を知得する。
ステップS6における目標吸気圧は、エンジン回転数並びに排気通路4の温度及び/または触媒41の温度に基づいて設定する。より具体的には、要求EGR率が高くなるほど目標吸気圧を低くすることで、EGRバルブ23の開度の過度の拡大つまりはポンピングロスの過度の減少を回避し、内燃機関及び車両の減速度をある程度以上確保する。ECU0のメモリには予め、エンジン回転数並びに排気通路4の温度及び/または触媒41の温度(または、要求EGR率)と目標吸気圧との関係を規定したマップデータが格納されている。ECU0は、現在のエンジン回転数並びに排気通路4の温度及び/または触媒41の温度をキーとして当該マップを検索し、設定するべき目標吸気圧を知得する。
燃料カット中にEGRバルブ23を開弁してサージタンク33内吸気圧のフィードバック制御を実施しているときに、燃料カット終了条件が成立した場合には、燃料噴射を再開する以前にEGRバルブ23を全閉することが理想的である。特に、運転者の意思による燃料カットの終了、即ちアクセル開度が閾値を上回った場合には、EGR23バルブを閉じる操作を実行し、その開度が0ないし極小となってから燃料噴射を再開することが望ましい。これに対し、運転者の意思によらない燃料カットの終了、例えばエンジン回転数が燃料カット復帰回転数まで低下した場合には、エンジンストールに陥るリスクがあるので、EGRバルブ23の開度如何を問わず、可及的速やかに燃料噴射を再開する。
ステップS3、S5またはS6のフィードバック制御において、実測のサージタンク33内吸気圧と目標吸気圧との偏差の絶対値が所定値以下に収束した状態でのスロットルバルブ32開度(のフィードバック補正量)及び/またはEGRバルブ23開度(のフィードバック補正量)を学習値として、そのときのエンジン回転数と紐付けしてECU0のメモリに記憶保持させる学習制御を実行してもよい。後にステップS3、S5またはS6を再び実施することとなった暁には、現在のエンジン回転数をキーとして先にメモリに記憶したスロットルバルブ32開度の学習値及び/またはEGRバルブ23開度の学習値を検索して読み出し、当該学習値の開度にスロットルバルブ32及び/またはEGRバルブ23を操作する。
本実施形態では、排気通路4を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路3に還流させ吸気に混交することのできる排気ガス再循環装置2が付帯した内燃機関を制御するものであって、気筒1への燃料供給を一時中断する燃料カットの実行中、気筒1に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるように吸気通路3上の吸気絞りバルブ32の開度及びEGR通路21上のEGRバルブ23の開度を操作するとともに、排気通路4の温度及び/または排気浄化用の触媒41の温度が低いほど気筒1に流入する吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率を高くする内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、内燃機関のポンピングロスの変動を抑えて内燃機関及び車両の減速度をできるだけ一定に保ちながら、気筒1に流入する吸気の酸素濃度を引き下げつつ吸気の温度を高め、触媒41を保温しつつその吸蔵酸素量の過大化を防止することが可能である。従って、内燃機関の燃料カット制御に起因したエミッションの悪化及びドライバビリティの低下を抑制ないし回避することができる。
また、内燃機関の経年変化により、アクセル開度が0または0に近い減速要求下での燃焼運転中のエンジン回転数の吹き上がり及びエンジンストールを回避するために必要となる吸気絞りバルブ32の開度や、燃料カット中のエンジンブレーキ作用の強さを一定に保つために必要となる吸気絞りバルブ32の開度は変化する。本実施形態の制御装置0は、吸気圧のフィードバック制御を通じてこのような経年変化の影響を吸収するので、中長期に亘り減速要求下での燃焼運転中のエンジン回転数を好適な回転数に維持でき、また、燃料カット中のエンジンブレーキの強さを一定に保つことができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、ステップS6のフィードバック制御におけるEGRバルブ23の開度を可変としていたが、ステップS6のフィードバック制御におけるEGRバルブ23の開度をある一定の大きさとしてもよい。この態様では、ステップS5にてEGRバルブ23を閉止、ステップS6にてEGRバルブ23を開放という、燃料カット中の排気通路4の温度及び/または触媒41の温度の高低に応じた二段階の切り替えとなる。
上記実施形態では、サージタンク33内吸気圧のフィードバック制御のために、電子スロットルバルブ32の開度を操作していたが、吸気絞りバルブとしてISCバルブを実装している内燃機関においては、(EGRバルブ23の開度とともに)このISCバルブの開度を操作して吸気圧をフィードバック制御するようにしてもよい。周知の通り、ISCバルブは、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の上流側と下流側とを連通するバイパスを開閉する流量制御バルブである。
その他、各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
11…インジェクタ
2…排気ガス再循環(EGR)装置
23…EGRバルブ
3…吸気通路
32…吸気絞りバルブ(スロットルバルブ)
4…排気通路
1…気筒
11…インジェクタ
2…排気ガス再循環(EGR)装置
23…EGRバルブ
3…吸気通路
32…吸気絞りバルブ(スロットルバルブ)
4…排気通路
Claims (2)
- 排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路に還流させ吸気に混交することのできる排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、
気筒への燃料供給を一時中断する燃料カットの実行中、気筒に流入する吸気の圧力を目標吸気圧に収束させるように吸気通路上の吸気絞りバルブの開度及びEGR通路上のEGRバルブの開度を操作するとともに、排気通路の温度または排気浄化用の触媒の温度が低いほど気筒に流入する吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率を高くする内燃機関の制御装置。 - EGR率が高いほど目標吸気圧を低くする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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Cited By (2)
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JP2017180416A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | マツダ株式会社 | エンジンの制御装置 |
CN113803176A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-17 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种天然气发动机的控制方法、发动机系统以及车辆 |
-
2014
- 2014-03-10 JP JP2014045939A patent/JP2015169164A/ja active Pending
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CN113803176A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-17 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种天然气发动机的控制方法、发动机系统以及车辆 |
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