JP2015028394A - 受液器および受液器一体型凝縮器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷凍サイクルの凝縮器2から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器において、少なくとも一方の端部が開口する筒状の受液タンク31と、筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部323が形成された雌ネジ形成部32と、柱状に形成されるとともに、雌ネジ形成部32内に挿入されて、雌ネジ部323に螺合する雄ネジ部331が形成されたキャップ33とを備え、雌ネジ形成部32は、受液タンク31の内部に挿入されて受液タンク31の内周面に接合される挿入部321と、受液タンク31の外部に配置される非挿入部322とを有しており、雌ネジ部323は、非挿入部322に設けられている。
【選択図】図2
Description
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の受液器一体型凝縮器1を、車両用冷凍サイクル装置に搭載している。この受液器一体型凝縮器1は、冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を過冷却域まで冷却する、いわゆるサブクールコンデンサである。
σ=P・D/2t
そして、受液タンク31の引張強度をσmaxとしたとき、受液タンク31の破壊圧力Pmaxは、次の数式2で表される。
Pmax=σmax・2t/D
受液タンク31を小型化すると、数式2におけるDが小さくなるので、破壊圧力Pmaxが上昇する。このため、破壊圧力Pmaxの上昇分、受液タンク31の板厚tを低減することができる。すなわち、受液タンク31の板厚tを薄くしても、破壊圧力Pmaxを、受液タンク31を小型化しない場合と同様とすることができる。受液タンク31の板厚tを薄くすることで、軽量化を図ることができるとともに、材料コストを低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図4および図5に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31が複数設けられている点が異なるものである。
次に、本発明の第3実施形態について図6および図7に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31の内部空間が複数に区画(分割)されている点が異なるものである。
次に、本発明の第4実施形態について図8および図9に基づいて説明する。本第4実施形態は、上記第1実施形態と比較して、雌ネジ形成部32の非挿入部322に対する受液タンク31の設置位置が異なるものである。
次に、本発明の第5実施形態について図10に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31および挿入部321の形状が異なるものである。具体的には、図10に示すように、受液タンク31および挿入部321は、四角筒状に形成されている。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
31 受液タンク(本体部)
32 雌ネジ形成部
33 キャップ
321 挿入部
322 非挿入部
323 雌ネジ部
331 雄ネジ部
Claims (10)
- 冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器であって、
少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、
筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、
柱状に形成されるとともに、前記雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、前記雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、
前記雌ネジ形成部(32)は、前記本体部(31)の内部に挿入されて前記本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、前記本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、
前記雌ネジ部(323)は、前記非挿入部(322)に設けられていることを特徴とする受液器。 - 前記キャップ(33)は、樹脂製であるとともに、前記挿入部(321)を前記本体部(31)の内周面にろう付け接合した後に前記雌ネジ形成部(32)に組み付けられており、
前記キャップ(33)は、前記雌ネジ形成部(32)に対して着脱可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の受液器。 - 前記雌ネジ形成部(32)は、複数の挿入部(321)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の受液器。
- 前記複数の挿入部(321)のうち、少なくとも1つの前記挿入部(321)は、他の前記挿入部(321)と異なる形状であることを特徴とする請求項3に記載の受液器。
- 前記本体部(31)は、複数設けられており、
前記雌ネジ形成部(32)は、複数の前記本体部(31)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
前記挿入部(321)は、それぞれ、前記本体部(31)の内周面に接合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の受液器。 - 前記本体部(31)は、前記本体部(31)の内部空間を、前記本体部(31)の筒軸方向に垂直な方向に複数の小空間(312)に仕切る仕切部材(313)を有しており、
前記雌ネジ形成部(32)は、前記複数の小空間(312)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
前記挿入部(321)は、それぞれ、前記小空間(312)内に挿入されているとともに、前記本体部(31)の内周面および前記仕切部材(313)の少なくとも一方に接合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の受液器。 - 前記キャップ(33)は、前記キャップ(33)と前記雌ネジ形成部(32)との間をシールするシール手段(322)を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の受液器。
- 前記本体部(31)の外径は、前記雌ネジ形成部(32)の外径以下の寸法であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の受液器。
- 請求項1ないし8のいずれか1つに記載された受液器(3)が、前記凝縮器(2)に一体ろう付けされていることを特徴とする受液器一体型凝縮器。
- 前記凝縮器(2)は、
冷媒が流通する複数本のチューブ(21)と、
前記チューブ(21)の長手方向両端側に配設されるとともに、前記チューブ(21)の長手方向と直交する方向に延びて前記複数本のチューブ(21)と連通する一対のヘッダタンク(24、25)とを有しており、
前記ヘッダタンク(24、25)は、前記ヘッダタンク(24、25)内の空間を複数のタンク内空間に分割する仕切部材(26、27)を有しており、
前記受液器(3)は、前記ヘッダタンク(24、25)における、前記複数のタンク内空間のうち前記チューブ(21)を通過した冷媒が流入するタンク内空間と対応する部位に接合されていることを特徴とする請求項9に記載の受液器一体型凝縮器。
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