JP2015001619A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース20のスライダ収容室21には、カムブロック40に接近離間する方向に移動可能であって、カムブロック40のスライダカム41と対向する部分にカム受け部31aが形成されるスライダ31と、スライダ31をカムブロック40に接近する方向に付勢し、カム受け部31aをスライダカム41に当接させることにより、カムブロック40をケース20に対して開く方向に回動させる巻きバネ33と、が収容され、ケース20のダンパ収容室22には、上端部がダンパカム42により押圧力を受けたときに反力を発生させるダンパ32が収容される。
【選択図】図4
Description
原稿圧着板は、原稿読み取り部に載置された原稿を原稿読み取り部に密着させるとともに原稿読み取り部に対する原稿の位置を保持するものであり、一般的には原稿圧着板の端部がヒンジにより事務機器の本体における上面の端部に回動可能に連結される。
具体的には、スライダが流体ダンパの他端部に当接し、スライダが移動することにより流体ダンパを押すため、流体ダンパの収縮量(流体ダンパの一端部から他端部までの距離の変化量)とスライダの移動量とが同じとなる。従って、複写機等の本体に対する原稿圧着板の回動角度が所定の角度以下のとき、流体ダンパの収縮量はスライダの移動量と同様に非常に小さくなり、流体ダンパによる緩衝効果を有効に利用することが出来なくなるのである。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、第一連結対象物に対して第二連結対象物を閉じる方向に回動させるときに流体ダンパによる緩衝効果を有効に利用することが可能なヒンジを提供すること、である。
本体2は原稿読み取り装置、制御装置、印刷装置、表示装置および入力装置を具備する。
原稿読み取り装置は本体2の上面に配置される。原稿読み取り装置は本体2の上面に載置された原稿を読み取る(原稿の画像情報を生成する)。
制御装置は複合機1の各部の動作、より詳細には原稿読み取り装置、印刷装置およびADFの動作を制御する。
また、制御装置は原稿読み取り装置が生成した画像情報および本体2に接続された回線(インターネット回線等)を通じて取得した画像情報を記憶することが可能である。
印刷装置は原稿読み取り装置の下方に配置される。印刷装置は、制御装置が記憶した画像情報に基づいて紙に画像を印刷する。
表示装置は例えば液晶パネルからなり、複合機1の動作状況等に係る情報を表示する。
入力装置は例えばボタン、スイッチ等からなり、作業者が複合機1に対する指示等を入力する際に操作するものである。表示装置および入力装置は本体2の上面前端部に配置される。
原稿圧着板3は原稿読み取り装置の上に載置された原稿を当該原稿読み取り装置に向かって押さえつける(圧着する)ことにより、当該原稿読み取り装置が原稿を読み取る際に原稿が動く(原稿読み取り装置との相対的な位置が変化する)ことを防止する。
原稿圧着板3は読取前原稿収容トレイ、ADF(Auto Document Feeder)および読取後原稿収容トレイを具備する。
ADFは読取前原稿収容トレイに積層状態で収容された複数枚の原稿を一枚ずつ順に取り出して原稿読み取り装置の上における所定の読取位置に載置し、当該原稿読み取り装置による原稿の読み取りが終了した後、当該原稿読み取り装置に載置された原稿を読取後原稿収容トレイに搬送する。
事務機器の具体例としては、(a)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報を他の機器(例えば、パーソナルコンピュータ)に送信する機能を具備するスキャナー、(b)原稿を読み取る機能、読み取った原稿に係る画像情報を通信回線を介して他の機器に送信する機能および他の機器から取得した画像情報をプリントアウトする機能を具備するファクス、(c)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報をプリントアウトする機能を具備するコピー機、(d)上記スキャナー、ファクス、およびコピー機としての機能を兼ねる複合機、等が挙げられる。
また、「原稿圧着板3が(本体2に対して)開いている状態」は、原稿圧着板3が本体2に対して回動することにより、原稿圧着板3の下面および本体2の上面(本実施形態の場合は、原稿圧着板3の下面前端部および本体2の上面前端部)が離間した状態を指す。
図2から図7に示す如く、ヒンジ10はケース20、ピン部材25(25L・25R)、ピン部材26、カムブロック40、回動ピン50、スライダ31(31L・31R)、巻きバネ33(33L・33R)、ダンパ32、巻きバネ34、摺動部材36、等を具備する。
本実施形態のケース20は樹脂材料を一体成形することにより製造される。
カムブロック40は本発明に係る第二ウイング部材の実施の一形態であり、原稿圧着板3に固定されるとともに、ケース20の上端部に回動ピン50を介して回動可能に連結される。これにより、ヒンジ10は複合機1の本体2に対して原稿圧着板3を回動可能に連結するのである。
本実施形態のカムブロック40は樹脂材料を一体成形することにより製造される。なお、カムブロック40の表面を板金で補強すること等により、強度をより高めた構成とすることもできる。また、カムブロック40の表面を板金で補強した場合は、板金に導通性を持たせる構成とすることも可能である。
具体的には、本実施形態に係るヒンジ10によれば、カムブロック40にスライダカム41とダンパカム42とをそれぞれ形成し、スライダ31をスライダカム41に当接させてトルクを発生させる構成と、ダンパカム42によってダンパ32の緩衝効果を発生させる構成とを別途設けている。このため、原稿圧着板3の回動角度θが第一の開放角度α1以下となり、ヒンジ10の内部に収容されたスライダ31の移動量(図6における幅D1)が小さくなる範囲でも、ダンパ収容室22に収容された摺動部材36の移動量(図7における幅D2)を充分に確保することができる。つまり、ダンパカム42が摺動部材36を介してダンパ32を押圧することによるダンパ32の収縮量を充分に確保することができるめため、ダンパ32による緩衝効果を有効に利用することが可能となるのである。
20 ケース(第一ウイング部材)
31 スライダ
31a カム受け部
32 ダンパ
40 カムブロック(第二ウイング部材)
41 スライダカム
42 ダンパカム
Claims (4)
- 二つの連結対象物のうち、一方の前記連結対象物に固定される第一ウイング部材と、他方の前記連結対象物に固定されるとともに前記第一ウイング部材の一端部に回動可能に連結される第二ウイング部材と、を備えることにより、前記二つの連結対象物を回動可能に連結するヒンジであって、
前記第一ウイング部材には、前記一端部に開口するとともに他端部に底面を有する、スライダ収容室、及び、ダンパ収容室が、前記第二ウイング部材の回動軸方向に並列して形成され、
前記第二ウイング部材における前記第一ウイング部材と対向する面には、前記スライダ収容室、及び、前記ダンパ収容室のそれぞれに対応する、スライダカム、及び、ダンパカムが形成され、
前記スライダ収容室には、前記第二ウイング部材に接近離間する方向に移動可能であって、前記第二ウイング部材の前記スライダカムと対向する部分にカム受け部が形成されるスライダと、前記スライダを前記第二ウイング部材に接近する方向に付勢し、前記カム受け部を前記スライダカムに当接させることにより、前記第二ウイング部材を前記第一ウイング部材に対して開く方向に回動させる付勢部材と、が収容され、
前記ダンパ収容室には、一端部が前記ダンパカムにより押圧力を受けたときに反力を発生させるダンパが収容される、ことを特徴とする、ヒンジ。 - 前記第二ウイング部材は、前記第一ウイング部材に対する開放角度が0度から約90度の間で回動可能に、前記第一ウイング部材に連結され、
前記第二ウイング部材の前記スライダカム、及び、前記スライダの前記カム受け部は、0度と90度の間における第一の開放角度よりも前記開放角度が大きい場合に、前記第二ウイング部材を前記第一ウイング部材に対して開く方向に回動させるようにカム形状が形成され、
前記第二ウイング部材の前記ダンパカムは、前記第一の開放角度よりも大きな第二の開放角度よりも前記開放角度が小さい場合に、前記ダンパの前記一端部が前記ダンパカムにより押圧力を受けるようにカム形状が形成される、ことを特徴とする、請求項1に記載のヒンジ。 - 前記第一ウイング部材には、二つの前記スライダ収容室が形成されるとともに、前記スライダ収容室の間にダンパ収容室が形成され、
前記第二ウイング部材における前記第一ウイング部材と対向する面には、前記二つのスライダ収容室、及び、前記ダンパ収容室のそれぞれに対応する、二つのスライダカム、及び、ダンパカムが形成される、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。 - 前記第一ウイング部材には、二つの前記ダンパ収容室が形成されるとともに、前記ダンパ収容室の間にスライダ収容室が形成され、
前記第二ウイング部材における前記第一ウイング部材と対向する面には、前記二つのダンパ収容室、及び、前記スライダ収容室のそれぞれに対応する、二つのダンパカム、及び、スライダカムが形成される、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。
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