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JP2014215518A - 性能可変回折格子 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射率と反射波長帯域を変化させることが可能な性能可変回折格子を提供すること。
【解決手段】性能可変回折格子は、基板上に平坦に堆積された堆積物上に形成されており、形成された基板の一部に、幅X、長さL、深さdの屈折液充填用溝12、13が掘られており、その間に幅Wのテラス部11が残された形状となっている。屈折液充填用溝13は周期的な鋸歯状型になっており、テラス部11の一部に入り込んでいる。屈折液充填用溝12、13は、任意の屈折率を持つ液体を充填可能であり、充填する液体の屈折率を変えることにより回折格子の基本特性である反射率と反射波長帯域を任意に変化させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、性能可変回折格子に関し、より詳細には狭帯域な波長特性を有する性能可変回折格子に関する。
従来、波長フィルタの1つとして、光ファイバ中に回折格子が描き込まれたファイバグレーティング(以下、FBGと略記)が用いられてきた。図15に、従来のFBGの構成を示す。FBGは光ファイバと同材料であることから光ファイバとの整合性が良く、狭帯域な波長特性を得る波長フィルタとして用いられる。例えばファイバアンプの励起用光源として使われる0.98μm帯の半導体レーザ(以下、LD)の波長を約1nmの波長範囲内に安定するためFBGが広く使用されている。FBGの作製は、紫外線の干渉縞を光ファイバに照射し紫外線誘起屈折率変化により周期的な屈折率変化を光ファイバ中に形成することで行なっている。
一方で最近ではバイオ分野等で利用される蛍光顕微鏡において波長変換光が利用されている。波長変換光では蛍光タンパク質の励起用として従来のLDでは発生できないような波長発生が可能となる。特に分布帰還型(以下、DFB)構造の実現が難しい波長ではLDの発振帯域をFBGを用いて狭帯域化が行われている。
また、可視光を得るために用いる波長変換素子の位相整合帯域幅は狭いため、実用上、波長安定化は必須の要件である。図16に、波長0.559μmの黄緑色光を和周波発生によって得るための位相整合条件の一例を示す。グラフはニオブ酸リチウム(以下、LN)の温度をスキャンした時の特性を示し、最大出力となる波長をゼロとして離長により表してある。半値幅は約0.8℃となっており、0.98μm半導体レーザの発振波長をスキャンした場合の換算係数0.1nm/℃を用いると、半値全幅として約80pmと非常に狭くなっている。このためFBGを使って0.98μm半導体レーザの発振スペクトルを狭帯域に抑え込む必要があることがわかる。
波長変換光に要望される仕様はそのまま励起LDにおける仕様に還元されるため、コストを含めたLDとFBGの最適設計を行う必要がある。
FBGを用いた波長変換光発生用の励起LDでは、電流−光出力特性において表れるキンクと呼ばれる不連続点の発生や、発振スペクトル幅の狭帯域化、疑似モードシングル発振によるノイズ特性の劣化といった問題がある。蛍光顕微鏡の仕様においても、連続波(以下、CW)光として使用、変調機能を搭載する、低ノイズが必要など様々な要求があり、それに加えて高額でも高機能な性能を必要とする利用法やとにかくローコストでの利用といった様々なニーズがあり、それぞれに対応したLDとFBGの組み合わせが必要となる。
LDとしては波長帯が合ったものを市場で入手することが可能であるが、材料系の違いや性能がメーカーによって異なるため、最終的にはFBGによって個別な仕様に対応するように最適化検討を行う必要がある。FBGの主な性能は(A)反射率、(B)反射波長帯域、(C)中心波長によって決められる。
特許第4843506号公報
しかしながら、実際のFBGは位相マスク法か二光束干渉法のような方法を用いて1つの固定した特性を持つものとして作製されるため、1つのFBGで(A)〜(C)、特に(A)と(B)を可変にすることはできないという課題があった。そのため最適なFBGを決めるには複数のFBGを用意する必要があり、またFBGをそのたびに接続する作業もあるため、開発に大きなコストと時間がかかっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、反射率と反射波長帯域を変化させることが可能な性能可変回折格子を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、性能可変回折格子であり、基板上に平坦に堆積された堆積物上に形成されたテラス部に周期的な溝を有する鋸歯状型溝が形成され、前記鋸歯状型溝が任意の屈折率を持つ液体を充填可能な液溜であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の性能可変回折格子において、前記テラス部に前記鋸歯状型溝が複数形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の性能可変回折格子において、前記テラス部の両端にスポットサイズ変換構造が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の性能可変回折格子において、前記スポットサイズ変換構造は、前記回折格子に接続された光ファイバからの伝搬光をコリメート光にすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の性能可変回折格子において、前記スポットサイズ変換構造は、リッジ構造のテーパー形状であることを特徴とする。
本発明による回折格子を用いることで、1つの回折格子を取り外しすることなく反射率と反射波長帯域を変化させることが可能となる。これにより例えば、この回折格子によって決定した性能を持つFBGを使用することで仕様に適した半導体レーザを歩留まりよく作製することができ、バイオ分野等で測定ツールとして用いられている蛍光顕微鏡の仕様変化にスピーディに対応ができ、医療分野の発展に大きく寄与することができる。
本発明の実施形態1に係る回折格子を示す図である。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−I)。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の特性を示す図であり(CASE−I)、(a)は電流に対する光出力特性、(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性を示す図である。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−II)。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の特性を示す図であり(CASE−II)、(a)は電流に対する光出力特性、(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性を示す図である。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−III)。 本発明の実施例1の回折格子を用いてLDに接続した場合の特性を示す図であり(CASE−III)、(a)は電流に対する光出力特性、(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回折格子を示す図である。 本発明の実施例2の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−IV)。 本発明の実施例2の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−V)。 本発明の実施例2の回折格子を用いてLDに接続した場合の回折格子の透過特性を示す図である(CASE−VI)。 本発明の実施形態3に係る回折格子を示す図である。 本発明の回折格子中を伝搬する光のモードサイズを示す図である。 本発明の実施形態4に係る回折格子を示す図である。 従来の回折格子であるFBGを示す図である。 波長0.559μmの黄緑色光を第二高調波発生によって得るためのLNの位相整合曲線を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1を例として、本発明に係る性能可変回折格子を説明する。この性能可変回折格子は、シリコン基板上に平坦に堆積された石英系化合物SiO上に形成されており、形成された基板の一部に、幅X、長さL、深さdの屈折液充填用溝12、13が掘られており、その間に幅Wのテラス部11が残された形状となっている。屈折液充填用溝13は周期的な鋸歯状型になっており、テラス部11の一部に入り込んでいる。ここではX=50μm、L=20mm、W=5μm、d=1μmとした場合について説明する。またここで述べる回折格子は波長0.98μm用に対するもので、本来は1次の回折格子となる溝0.34μmを用いるべきであるが、作製の容易さを優先して2次の周期間隔を0.68μmで作製した。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1に係る回折格子を示す。図1(b)は、図1(a)のPQにおける断面図である。CASE−Iとして溝部13に屈折率1.454の屈折液Aを垂らすことにより、伝搬光に対して溝部12、13でリッジ部の屈折率1.45より約1.3×10−5だけ高い屈折率となる条件を実現した。これにより図2のような透過率55%(反射率45%)で半値幅18pmのグレーティング特性が得られた。尚、図中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。この回折格子の両端に光ファイバをコリメート光にして接続し、一方の光ファイバの1m離れた先に0.98μm帯LDを、他端の光ファイバの先にコネクタを接続してLD評価を行ったところ、基本特性として図3(a)〜(c)のような特性が得られた。図3(a)は電流に対する光出力特性、図3(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、図3(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性である。
次にCASE−IIとして屈折液Aを洗浄剤の使用により溝部から除去後、屈折率1.452の屈折液Bを溝部に充填し、伝搬光に対して溝部12、13でリッジ部の屈折率1.45より約1.0×10−5だけ高い屈折率となる条件を実現した。これにより図4のような透過率67%(反射率33%)で半値幅18pmのグレーティング特性が得られた。尚、図中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。このときのLDの基本特性として図5(a)〜(c)のような特性が得られた。図5(a)は電流に対する光出力特性、図5(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、図5(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性である。
また同様にCASE−IIIとして屈折率1.451の屈折液Cを溝部に充填し、伝搬光に対して溝部12、13でリッジ部の屈折率1.45より約7.5×10−6だけ高い屈折率となる条件を実現した。これにより図6のような透過率95%(反射率5%)で半値幅18pmのグレーティング特性が得られた。尚、図6中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。このときのLDの基本特性として図7(a)〜(c)のような特性が得られた。図7(a)は電流に対する光出力特性、図7(b)は電流に対する発振ピーク波長特性、図7(c)は電流に対するLD発振スペクトル特性である。電流とともにスペクトル幅が広がっていく様子がよくわかる。
この中からキンクがあまり大きくなく、電流により波長変化が小さくなっておりかつスペクトル幅の広がりも小さい電流に対する発振ピーク波長特性から屈折液Bの特性が最も必要とする仕様に近く、この構成と同等のFBGを採用することにした。このように市販の屈折液を複数種用意しておき、充填する屈折液の変更のみにより1本のFBGで反射率を任意に変更できるため、研究開発段階の回折格子仕様を容易に決めることが可能である。
この場合、溝部12に屈折液Aは垂らしても垂らさなくてもよいし、図13に示すように伝搬光が溝12の影響がないように設定すれば溝部12をあえて作らなくてもよい。
(実施形態2)
図8(a)、(b)に、本発明の実施形態2に係る回折格子を示す。図8(b)は、図8(a)のPQにおける断面図である。実施形態2の実施形態1との違いは、溝部12が溝部12A、溝部12B、溝部12Cと分かれており、溝部13が溝部13A、溝部13B、溝部13Cと分かれている点である。尚、溝部13A、溝部12B、溝部13Cの周期的な溝は同一の光路上に形成されている。
各溝の長さL、L、Lはそれぞれ6.7mm、6.7mm、6.6mmであり、L=20mmは実施形態1と同じである。回折格子の両端に光ファイバをコリメート光にして接続し、一方の光ファイバの1m離れた先に0.98μm帯LDを、他端の光ファイバの先にコネクタを接続してLD評価を行うことは、実施形態1と変わらない。但し、実施形態2では実施形態1の評価に用いたLDとは別のLDを用いた。
このような条件下でCASE−IVとして溝部13A、12B、13Cに屈折率1.451の屈折液Cを充填することで、CASE−IIIとほぼ変わらない反射率5%で半値幅約10pmのグレーティング特性(図9)が得られた。尚、図9中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。
次にCASE−Vとして洗浄剤の使用により全ての溝部から屈折液Bを除去後、屈折率1.451の屈折液Cを溝部13Aと12Bに充填し、溝部13Cに屈折率1.45の屈折液Xを充填(比屈折率として〜0.0%)した。この場合、屈折液充填用溝13Cのかかった部分は溝の有無で屈折率差をもたないことからテラス部11自体の特性を有することになる。すなわち回折格子長として30mmでなく、L+Lの20mmとして動作する。これにより、反射率5%であるが半値幅約20pmのグレーティング特性(図10)が得られた。図中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。尚、屈折液Cを溝部12Aと13Bに充填し、溝部12Cに屈折液Xを充填してもよい。
CASE−VIとして同様に洗浄剤の使用により全ての溝部から屈折液Bを除去後、屈折率1.451の屈折液Cを溝部13Aのみに充填し、溝部12Bと13Cに屈折率1.45の屈折液Xを充填(比屈折率として〜0.0%)した。この場合、屈折液充填用溝12B、13Cのかかった部分は溝の有無で屈折率差をもたないことからテラス部11自体の特性を有することになる。すなわち回折格子長として30mmでなく、Lのみの10mmとして動作する。これにより、反射率5%であるが半値幅48pmのグレーティング特性(図11)が得られた。尚、図中の点線は半値幅を読み取るための補助線である。
このように市販の屈折液を複数種用意しておき、回折格子を構成する材料の回折格子と同一の屈折液を併用することにより、回折格子の半値幅を変化させることができる。回析格子部は長いほど狭帯域な反射特性が得られるが、均一性の観点からも作製バラツキが生じやすい。従って出来るだけ必要以上に長くしたくないため、回折格子の最適長を見つけるのにも有効である。
充填する屈折液の変更のみにより1本のFBGで半値幅を任意に変更できるため、研究開発段階の回折格子仕様を容易に決めることが可能である。尚、ここでは溝部が3つに分かれていたが、2つ以上に分かれていれば同様の効果がある。また、実施形態2では、屈折液の変更のし易さを考え、A、B、Cにおけるテラス部11への溝の切り込み口を交互に変化させているが、どちら側に切り込みが入っても効果は同じである。
(実施形態3)
図12に、本発明の実施形態3に係る回折格子を示す。実施形態3は、実施形態1、2の回折格子に対して両端に光ファイバ15、17を実装した構成となっている。本発明の回折格子の効果を有効に作用させるには、回折格子を伝搬する光が効果的に溝部12、13の間を透過する必要があるため、伝搬光はコリメートされていることが望ましい。そのため、実施形態3では、光ファイバ15、17と回折格子の間にレンズ14、16を用いて伝搬光をコリメートする構成を取っている。
図13は図1(a)、図8(a)と同じく回折格子の断面を示すものであるが、伝搬光の透過領域20は回折格子の効果が効率的に発揮できるようにテラス部11の周期的な溝が形成されている領域に位置調整する。尚、この位置調整によって光が感じる回折格子の結合効率を変えることで、反射率や半値幅の調整を行うこともできる。
また、図12に示す構成では、レンズの枚数としては片側1枚としているが、複数の構成を用いても構わない。
(実施形態4)
図14に、本発明の実施形態4に係る回折格子を示す。回折格子が形成された基板上の回折格子部分の両側にリッジ構造のテーパー形状をしたスポットサイズ変更構造18、19を設けることで、実施形態3と同様に、伝搬中の光線のスポットサイズを変換して光線20をテラス部11の周期的な溝が形成されている領域に位置調整し、かつ、レンズを用いることなく回折格子中の伝搬光をコリメート光にすることができる。
尚、実施形態1〜4では、回折格子の反射率のみを変化させる方法と、半値幅のみを変化させる方法について記述したが、両者を組み合わせて反射率と半値幅を同時に最適化することもできる。
また、本願明細書における評価では回折格子用の周期として便宜上2次となる値を用いているが、加工精度の必要な1次の値を用いて作製を行なっても、同様の結果が得られる。
また、本発明が波長に関しては任意に使用可能であり、光学部品の接続がレンズ等を介して空間的に行なわれている場合も同様である。
また、本願明細書では石英系を基本とした光部品に関して述べているが、LNや半導体を用いた導波路にテラス部11、屈折液充填用溝12、13を形成しても同様の効果を奏する。
さらに、屈折液を硬化することで固体として安定した屈折率材料として用いることにより、FBGの代わりの回折格子としてそのまま用いること、また屈折液を硬化する、又は漏れ出ないように密封することでFBGの代わりの汎用部品として用いることも可能である。
尚、中心波長に関しては、回折格子自体を温度制御することでサブnm〜数nm程度可変できる。
さらに、図14ではスポットサイズ変換構造としてテーパー導波路構造を示したが、スポットサイズを変換して光線20をテラス部11の溝の切り込みが形成されている領域に位置調整し、かつ、レンズを用いることなく回折格子中の伝搬光をコリメート光に設定すれば構造は任意である。
以上説明したように本発明によれば、回折格子の基本特性である反射率と反射波長帯域を任意に変化させることができるという従来では実現しえなかった特徴を有している。FBG自体はかなり低コスト化が進んでいるが、最適化を行うためのテスト用として反射率と反射波長帯域を取り揃えることは開発コストから考えて難しい。このような回折格子を用いて例えばLDとの組み合わせを最適化するという方法は、波長によって得られるLD特性はマチマチであり、その都度数種類のFBGを用意するのは難しいので、開発コストや開発スピードの加速化に大きな効果がある。
11 テラス部
12、13 屈折液充填用溝
14、16 レンズ
15、17 光ファイバ
18、19 スポットサイズ変更構造
20 伝搬光の透過領域

Claims (5)

  1. 基板上に平坦に堆積された堆積物上に形成されたテラス部に周期的な溝を有する鋸歯状型溝が形成され、前記鋸歯状型溝が任意の屈折率を持つ液体を充填可能な液溜であることを特徴とする性能可変回折格子。
  2. 前記テラス部に前記鋸歯状型溝が複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の性能可変回折格子。
  3. 前記テラス部の両端にスポットサイズ変換構造が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の性能可変回折格子。
  4. 前記スポットサイズ変換構造は、前記回折格子に接続された光ファイバからの伝搬光をコリメート光にすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の性能可変回折格子。
  5. 前記スポットサイズ変換構造は、リッジ構造のテーパー形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の性能可変回折格子。
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