JP2014129337A - 保湿剤および保湿剤を配合した外用剤 - Google Patents
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Abstract
本発明の目的は、保湿性の非常に高い保湿剤および保湿剤を配合した外用剤を得ることにある。
【解決手段】
コラーゲンと、ヒアルロン酸または/およびその塩と、トリメチルグリシンを配合した保湿剤であって、コラーゲンを1としたときに、ヒアルロン酸または/およびその塩を0.5〜3、トリメチルグリシンを0.5〜6の配合比率(重量比率)である保湿剤。またはこの保湿剤を配合した外用剤が本課題を解決する。
さらにコラーゲンと、ヒアルロン酸または/およびその塩と、トリメチルグリシンが等量配合した場合が最も効果の高いことがわかった。
【選択図】図1
Description
保湿性を持たせるために、化粧料等の皮膚外用剤には保湿剤が配合される。
この保湿剤には非常に多くの種類があり、例示すれば、マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸およびその塩、乳酸およびその塩、クエン酸およびその塩等の有機酸およびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白、コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のぺプチド類およびその塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、蔗糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類・多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、トリメチルグリシン、尿素等が挙げられる。
これらのうち、1種以上を選択して利用されるが、複数の保湿剤を配合することは日常的に行われている。
一例としてコラーゲン、ヒアルロン酸または/およびその塩、多価アルコール組み合わせを挙げることができる。
コラーゲンとしては,コラーゲン及びその可溶化物,加水分解物,修飾物より成る群から選択した1種又は2種以上を用いる。
本発明で用いられるコラーゲンは、水溶性コラーゲンである。
ウシやブタの皮膚、骨髄組織、胎盤、マグロ、タラ、鮭等の魚皮、魚鱗、ウキブクロ等の動物組織より水,エタノール又はこれらの混合溶媒、塩化ナトリウム水溶液等により抽出して得られる水溶性コラーゲン、テロペプチドを酵素により除去して得られるアテロコラーゲン、加水分解物としては、動物組織を酸,アルカリ,酵素又はこれらの組み合わせにより加水分解して得られるコラーゲン加水分解物が挙げられる。また修飾物としては、前記アテロコラーゲンのサクシニル化物、コラーゲンの前記加水分解物のエチルエステル,ヘキサデシルエステル等のアルキル又はアルケニルエステル等が例示される。
この中で、コラーゲン加水分解物、サクシニルアテロコラーゲンが利用価値が高く、特にコラーゲン加水分解物が本発明の主旨に合致した。
これらのコラーゲンの内、1種以上を用いる。
また、分子量は特に限定はなく、通常は、重量平均分子量数千から数百万(例えば500万)までの範囲から選択されることが多い。また、アセチル化されたヒアルロン酸でも用いることができる。
これらのヒアルロン酸またはその塩の内、1種以上を用いる。
トリメチルグリシンは、グリシンの窒素が四級アンモニウムの形までメチル化した構造を持つ有機化合物で、多くの生物体内に存在し、野菜、キノコなどの食物にも含まれる。特にビート(甜菜) に多量に含まれ、甜菜糖蜜から抽出されている。
その配合比率は、コラーゲンを1としたときに、ヒアルロン酸または/およびその塩を0.5〜3、トリメチルグリシンを0.5〜6を配合したときに相乗的な効果が得られ、さらには、コラーゲンと、ヒアルロン酸または/およびその塩と、トリメチルグリシンをそれぞれ等量配合した場合が最も効果が強いことが半発明者らの検討の結果判明した。(すべて重量比率)
多価アルコールを例示すれば、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリトリトール等が挙げられる。
このなかでも、1,3−ブチレングリコール、グリセリンが保湿の目的では最適であった。
色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
その他;殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
表1に実施例と比較例を示す。
表1に記載した実施例、比較例を1mlづつバイアル瓶に入れ、35±2℃、湿度23±5%の条件下に1時間放置した。前後の重さを測定し、比較例5に減少量を1として、各実施例、比較例の減少量の逆数を保湿力とした。(n=5)
結果を図1に示す。
オリーブ油 0.5
ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0
エタノール 10.0
実施例1 80.3
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
オリーブ油 0.5
ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0
エタノール 10.0
実施例3 80.3
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
A
スクワラン 20.0
オリーブ油 2.0
ミンク油 1.0
ホホバ油 5.0
ミツロウ 5.0
セトステアリルアルコール 2.0
グリセリンモノステアレート 1.0
ソルビタンモノステアレート 2.0
B
実施例2 51.7
ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
グリセリン 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
A
スクワラン 20.0
オリーブ油 2.0
ミンク油 1.0
ホホバ油 5.0
ミツロウ 5.0
セトステアリルアルコール 2.0
グリセリンモノステアレート 1.0
ソルビタンモノステアレート 2.0
B
実施例1 51.7
ジプロピレングリコール 2.0
グリセリン 3.0
ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
Claims (4)
- コラーゲンと、ヒアルロン酸または/およびその塩と、トリメチルグリシンを配合した保湿剤であって、コラーゲンを1としたときに、ヒアルロン酸または/およびその塩を0.5〜3、トリメチルグリシンを0.5〜6の配合比率(重量比率)である保湿剤。
- コラーゲンと、ヒアルロン酸または/およびその塩と、トリメチルグリシンをそれぞれ等量配合(重量比)した保湿剤。
- さらに多価アルコールを配合した請求項1乃至請求項2の保湿剤。
- 請求項1乃至請求項3の保湿剤を配合した外用剤
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