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JP2014116671A - アクセス制御管理装置、アクセス制御管理方法、アクセス制御管理システム - Google Patents

アクセス制御管理装置、アクセス制御管理方法、アクセス制御管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】データベース移行後の新データベースに対するアクセスに不具合があった場合でも、移行前のデータベースへの切り戻しを容易にし、スムーズな発着信サービスを提供する。
【解決手段】加入者情報管理システム140bから加入者情報管理装置150への加入者情報の移行(コピー)中に、移行対象の加入者情報へのアクセス要求があった場合には、移行対象の加入者情報に対応する加入者識別子と、加入者情報管理装置150へのデータ移行状態と、当該加入者情報に対するアクセス先情報(アクセス要求の振り分け先)とが対応付けられた移行情報管理テーブルを参照してアクセス要求を振り分ける。移行情報管理テーブルは、加入者情報管理装置150への加入者情報の移行状態に応じて、データ移行状態とアクセス先情報とが書き換えられる。移行処理中は、加入者情報管理システム140bと加入者情報管理装置150との双方の加入者情報が書き換えられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクセス制御管理装置、アクセス制御管理方法、アクセス制御管理システムに関し、特に、移行先データベースへのアクセスに不具合が生じたときでも、スムーズなサービスの提供が可能なアクセス制御管理装置、アクセス制御管理方法、アクセス制御管理システムに関する。
近年、スマートフォンの増加や、自動販売機、自動車等に組み込んだ通信端末によるマシンコミュニケーションの増加、LTE(Long Term Evolution)サービスの契約者の増加等が著しい。これに伴い、ネットワークで管理する加入者の契約情報及び位置情報等の加入者情報や、発着信の処理信号といったトラヒックが増加している。このため、加入者情報を管理するデータベースの容量や、通話の発着信についての呼処理信号を処理する呼処理部のCPU(Central Processing Unit)の処理能力が逼迫する傾向にある。このような問題に対し、従来、データベース部と呼処理部とを備えるサービス管理装置の増設を行ってきた。しかしながら、今後のさらなる加入者の増加やサービスの多様化を考慮すると、単に上述のサービス管理装置を増設するのみでは、設備が増大してしまう。
また、データベース部と呼処理部とを備えるサービス管理装置を用いる場合、データベース容量の逼迫とCPU処理能力の逼迫のどちらかに要因がある場合にはサービス管理装置の増設が必要となる。このため、例えばCPU処理能力に余裕がある場合であっても、呼処理部を含むサービス管理装置を増設する必要があり、無駄な設備コストの発生や、無駄に設備が大きくなるという問題も生じていた。
また、従来、在圏交換機は、参照、更新対象の加入者情報が保持されたデータベース部と対応する呼処理部に対してアクセスを行っていた。このため、加入者情報を移行する度に、在圏交換機が保持する加入者情報収容先についての情報(どのサービス制御装置のデータベースにどの加入者の加入者情報が保持されているかについての情報)の更新作業を行う必要があった。
そこで、以下の非特許文献1に記載されているように、上述のサービス監視装置内において1対1で対応付けていたデータベース部と呼処理部とを分離した構成が検討されている。非特許文献1には、データベース部と呼処理部とが、それぞれ自由に増設、減設可能であることが記載されている。したがって、無駄な設備の増設を抑制することができる。
また、非特許文献1には、呼処理部が、参照、更新対象の加入者情報がどのデータベース部に保持されているか判断してアクセスすることが記載されている。したがって、在圏交換機は、どの呼処理部にアクセスしてもよいため、加入者情報の移行時に在圏交換機側での情報更新が不要となり、迅速なサービス導入が期待できる。
特開2008−250733号公報
松川ほか、移動通信用加入者情報ベース構築方法に関する一考察、電子情報通信学会技術研究報告.NS, ネットワークシステム 110(448), pp371−374, 2011年2月24日
上述した方法により加入者情報を新しいデータベース部へ移行し、呼処理部のアクセス先を新しいデータベース部へ切り替えた場合には、新しい(移行後の)データベース部が更新されていく。このため、移行した加入者情報に対する呼処理部からのアクセスに不具合があった場合であって、呼処理部のアクセス先を、移行前のデータベース部に戻したい場合であっても、単に呼処理部のアクセス先を移行前のデータベースとすることはできない。呼処理部のアクセス先を移行前のデータベース部に戻す従来技術のデータベース移行方法では、移行後のデータベース部から移行前のデータベース部に対して、再度加入者情報の移行や差分データの移行を行う必要がある。このため、データベースの移行後の新データベースへのアクセスに不具合があった場合に、呼処理部のアクセス先を移行前データベースとしたい場合であっても、移行前データベースの保持する加入者情報を最新の状態とするために時間がかかってしまい、スムーズな発着信サービスの提供が困難となる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであって、データベース移行後の新データベースに対するアクセスに不具合があった場合でも、移行前のデータベースへの切り戻しを容易にし、スムーズな発着信サービスの提供が可能なアクセス制御管理装置、アクセス制御管理方法、アクセス制御管理システムを提供をすることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のある態様によるアクセス制御管理装置は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブル(例えば、図1に示す移行情報管理テーブル145)と、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部(例えば、図1に示す読出書込部144a,144b)と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部(例えば、図1に示す呼処理部143a,143b)と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理方法は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報とが、移行情報管理テーブルにおいて対応付けられ、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、
前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、
前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換え、
交換機から受信した移行処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける、ことを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理システムは、加入者情報が保持された第1の加入者情報管理装置と、
第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報がコピーされる第2の加入者情報管理装置と、
前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、前記第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備えるアクセス制御管理装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加入者情報を移行したデータベースにおいて、移行した加入者情報へのアクセスが正常でなかった場合に、その加入者情報に対するアクセス先を、移行先データベースから移行元データベースへの加入者情報の再転送を行うことなく移行元のデータベースに切り替えることができる。
本発明を適用する移動通信端末ネットワークシステム100の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態において用いる、移行情報管理テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る加入者情報データベース(DB)が保有する加入者情報の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るアクセス試験時の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシステムの動作を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る移行処理中の加入者情報の位置情報の登録要求を受信した場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の変形例を示す概略図である。 本発明の変形例を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る、移行情報管理テーブルの他の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(移動通信端末ネットワークシステム)
図1は、本発明を適用する移動通信端末ネットワークシステム100の構成を示す概略図である。
移動通信端末ネットワークシステム100は、移動通信端末110(移動通信端末A111、移動通信端末B112、移動通信端末C113)と、無線基地局(BTS:Base Transceiver Station)120(120a、120b、120c)と、交換機130(130a、130b、130c)と、加入者情報管理システム140(140a、140b)と、加入者情報管理装置150と、オペレーション装置160とから構成される。加入者情報管理システム140(140a,140b)は、それぞれ、加入者情報データベース(以下、DBと適宜称する)であるDB141(141a,141b)と、アクセス制御管理装置142(142a,142b)とからなる。アクセス制御管理装置142は、DB141と1対1で対応する呼処理部143(143a、143b)と、書込読出部144(144a,144b)と、移行情報管理テーブル145(145a,145b)とをそれぞれ備える。
(移動通信端末ネットワークシステムでの一般的な動作)
本実施形態の移動通信端末ネットワークシステム100において、移動通信端末A111からの発信により移動通信端末A111と移動通信端末B112との間で通話を行う場合、移動通信端末B112の在圏位置情報(以下、位置情報と適宜称する)の取得が必要である。無線基地局120aを介して受信した移動通信端末A111からの接続要求に応じて、交換機130aは、加入者情報管理システム140及び加入者情報管理装置150のいずれかにアクセスし、移動通信端末B112の位置情報を取得し、取得した位置情報に対応する交換機130bに対して、移動通信端末B112への接続要求を送信する。なお、各交換機130は、各加入者の加入者情報がどの加入者情報管理システム140又は加入者情報管理装置150に保持されているかについての情報を保有している。
また、移動通信端末ネットワークシステム100において、移動通信端末C113が無線基地局120cがカバーするエリアに移動した場合、無線基地局120cは、加入者情報管理システム140又は加入者情報管理装置150にアクセスし、移動通信端末C113の位置情報を登録する。
(本実施形態における加入者情報の移行)
本実施形態では、加入者情報管理システム140bが保持する複数の移動通信端末に対応する加入者情報の一部または全部を、新しく増設した加入者情報管理装置150にコピーする移行処理を行うことを想定している。加入者情報とは、加入者が利用する移動通信端末のユーザID(加入者識別子)、電話番号、位置情報及び各移動通信端末が契約しているサービス等を含む情報である。
ここで、加入者情報の移行処理(コピー)とは、あるDBが保持している加入者情報をこのDBに残したまま、他のDBに加入者情報の複製を作成することである。
加入者情報の移行処理(コピー)は、1つの電話番号に対応する加入者情報単位で行われてもよく、上位桁が共通の番号である複数の電話番号(電話番号帯)にそれぞれ対応する複数の加入者情報単位で行われてもよい。電話番号帯毎に加入者情報の移行処理を行う場合には、移行対象の複数の加入者情報に対して移行処理の指示がなされ、指示がなされた加入者情報を1件ずつ順にコピーする。
また、本実施形態では、加入者情報管理装置150に移行した加入者情報のうちの一部へのアクセスが正常であるか否かの確認(アクセス試験)を行い、正常である場合に結果に応じて移行処理を完了させることを想定している。そして、コピーした加入者情報へのアクセスが正常であることが確認された後に、この加入者情報についてのアクセス先が、移行元の加入者情報管理システム140b(DB141b)から移行先の加入者情報管理装置150(DB151)に切り替えられる。また、DB151に移行した加入者情報へのアクセスが正常であることが確認されなかった場合は、この加入者情報にアクセスする場合のアクセス先を移行元の加入者情報管理システム140bとする。そして、再度移行先のDB151にこの加入者情報の書き込みを行う。なお、アクセス先の切り替えはアクセスの正常性が確認された後であればどのタイミングで行ってもよく、アクセス試験の直後にアクセス先の切り替えがなされる必要はない。これにより、加入者情報管理システム140bから増設した加入者情報管理装置150へ切り替え後にアクセスエラーが生じ、再度移行先の加入者情報管理装置150から移行元の加入者情報管理システム140bへ切り戻す必要がなくなる。
以下、各装置について説明する。
(アクセス制御管理装置)
アクセス制御管理装置142は、呼処理部143と、読出書込部144と、移行情報管理テーブル145とを備える。以下、各部について説明する。
(移行情報管理テーブル)
移行情報管理テーブル145は、少なくとも各移動通信端末のユーザID(加入者識別子)とアクセス先情報とを関連付けたテーブルである。移行処理開始後においては、さらに、加入者情報の移行状態が関連付けられる。
図2(a)〜図2(c)は、移行情報管理テーブル145bの具体例を示す移行情報管理テーブル145c、145d及び145eである。
図2(a)は、加入者情報移行処理開始前の移行情報管理テーブル145cである。DB141bでは、加入者情報(電話番号帯:090−2000−××××)の移行状態が管理されている。図2(b)は、移行処理開始時に作成された移行情報管理テーブル145dである。移行情報管理テーブル145dは、移行情報管理テーブル145cに、加入者情報の移行状態についての項目を加えて作成されたテーブルである。移行情報管理テーブル145dでは、各移動通信端末のユーザID(加入者識別子)とアクセス先情報と加入者情報の移行状態とが関連付けられている。図2(b)では、加入者情報それぞれのDB151への移行状態が「未移行」の場合を「未」と表記している。図2(c)に示す移行情報管理テーブル145eは、加入者情報の一部の移行が済み、図2(b)に示す移行情報管理テーブル145dの移行状態及びアクセス先情報の一部が書き換えられたテーブルである。
移行情報管理テーブル145中の「アクセス先情報」は、加入者情報の移行元のDB141b及び移行先DB151のいずれか一方を示す情報である。加入者情報の移行処理中において、加入者情報がDB141bとDB151との双方に保持されている場合には、「アクセス先情報」に指定されたDBを優先してアクセスする。
移行情報管理テーブル145は、DB141bからDB151への加入者情報の移行処理中に、呼処理部143が移行対象の加入者情報へのアクセス要求を受信した場合に、呼処理部143によって参照される。
(呼処理部)
呼処理部143は、交換機130等の対向装置との間の呼処理信号を制御し、交換機130からのアクセス要求を、アクセス対象の加入者情報が保有されたDB141又はDB151のいずれかへ振り分ける機能を有する。呼処理部143は、DB141又はDB151に保持された加入者情報の参照、書き換え、加入者情報の読み出しを行う機能を有する。
なお、アクセス要求には、加入者情報に対してアクセスが必要な全ての要求を含む。アクセス要求としては、例えば、移動通信端末110からの加入者情報の参照要求、位置情報等の登録要求、書き換え要求が挙げられる。また、DB151が保有するDB141bから移行された加入者情報に対するアクセス正常性を確認するアクセス試験のための要求等も含む。なお、登録要求は、書き換え要求の一態様である。
呼処理部143は、DB141と対応付けられて加入者情報管理システム140の一部として機能する。そして、DB141から他のDB151への加入者情報の移行が完了した後は、DB141と切り離される。DB141と切り離された後、呼処理部143は特定のDBと対応付けられず、複数のDBに対してアクセス要求の振り分けを行う機能を有する。
DB141bから他のDB151へ加入者情報を移行する移行処理中の場合、交換機130からのアクセス要求は、呼処理部143bによって移行情報管理テーブル145(145d、145e)の「アクセス先情報」を参照して振り分けられる。呼処理部143は、交換機130からのアクセス要求を振り分ける場合に移行情報管理テーブル145を参照する。
(読出書込部)
読出書込部144は、移行情報管理テーブル145の書き込み、書き換えを行う。読出書込部144は、DB間の各加入者情報の移行が済んだ場合や、アクセス先情報を変更する場合に、移行情報管理テーブル145を書き換える。
また、読出書込部144は、移行処理時に移行元DB141bから加入者情報を読み出し、移行先DB151に加入者情報を書き込む機能を有する。移行処理中に、DB141bとDB151との双方に位置情報の登録等を行う場合にも、一方のDBから情報を読み出し、他方のDBに情報を書き込む機能を有する。
また、読出書込部144は、オペレーション装置160と接続され、オペレーション装置160からの指示を受信する。
(加入者情報データベースの構成)
加入者情報データベースDB141、DB151は、複数の移動通信端末に対応する加入者情報を保持する。加入者情報の移行元となる加入者情報管理システム140において、DB141は、特定の呼処理部143と対応付けられて備えられる。加入者情報の移行先となる加入者情報管理装置150には、DB150を備えているが、呼処理部は分離されている。
DB141、151は、複数の移動通信端末の位置情報を保持している。また、DB141、151は、各移動通信端末に対応する位置情報位階の加入者情報についても保持している。
加入者情報の一構成要素である移動端末装置の位置情報は、随時DB141、151に登録(書き換え)される。位置情報は、一般的には、移動通信端末110が接続する無線基地局120と接続された交換機130のいずれかを示す情報である。なお、加入者情報は、複数の加入者情報管理システム140のDB141及び加入者情報管理装置150のDB151に分散して保持されていてもよい。この場合には、加入者情報管理システム140及び加入者情報管理装置150は、管理する加入者情報を電話番号帯毎に保有する。
DB141,151は、移動通信端末110の要求に応じて、呼処理部143によって加入者情報が参照され、書き換えられる。また、加入者情報の移行中において、移行元及び移行先のDBの双方に書き込みが必要な場合には、読出書込部144によって一方のDBから加入者情報が読み出され、他方のDBが保持する加入者情報が書き換えられる。
また、DB141,151は、呼処理部143からの要求とは別に、図示しない顧客管理装置からのデータアクセスに応じて、DB141,151中の加入者情報の照会や登録、契約情報の更新を行う。顧客管理装置からは、例えば新たに利用契約がなされた移動通信端末に対応する加入者情報や、新たにサービスの契約が行われた契約情報等の登録要求がなされる。
図3(a)及び図3(b)は、加入者情報の移行処理前(DB151設置前)のDB141aおよび141bのそれぞれが保有する加入者情報の一例である。例えば、加入者情報管理システム140aのDB141aには「090−1000−××××」の電話番号を持つ加入者情報が保持され、加入者情報管理システム140bのDB141bには「090−2000−××××」の電話番号を持つ加入者情報が保持される。ここで、××××は任意の4ケタの数字を表す。各加入者情報は、電話番号と、識別番号と、契約済みの契約サービスと、位置情報とが関連付けられて保持される。識別番号としては、例えばIMSI(International Mobile Subscriber Identity)、IMEI(International Mobile Equipment Identity)が用いられる。
アクセス制御管理装置142は、オペレーション装置160によって監視され、指示が送信される。DB141、151は、例えばRAM(Random Access Memory)等のメモリに記憶される。これにより、呼処理部143からDB141へのリアルタイムかつ高速アクセスが可能となる。
(移動通信端末)
移動通信端末ネットワークシステム100において、移動通信端末A111、移動通信端末B112、移動通信端末C113は、移動通信端末110の一例であり、具体的には一般的な携帯電話機等が該当する。
(無線基地局)
無線基地局120は、電波を発信または受信して、自身がカバーするエリア(セル)に在圏する移動通信端末との通信回線を確保する機能を有する。
(交換機)
交換機130は、交換機130と接続された無線基地局120がカバーするエリアに在圏する移動通信端末110の位置情報の登録要求を加入者情報管理システム140または加入者情報管理装置150に送信する。また、交換機130は、移動通信端末110からの接続要求を受信し、呼処理部143に対して、着信相手の通信端末が在圏するエリアの位置情報の取得要求を送信する。また、呼処理部143から受信した着信相手の通信端末の位置情報を基に、対応する交換機130に対して接続要求を送信する。
なお、各交換機130が、加入者情報管理システム140aに保持された加入者情報に対してアクセス要求する場合には、アクセス対象の加入者情報の収容先を意識してアクセス要求を送信する。呼処理部143aが加入者情報を保持するDB141aと1対1で対応しており、交換機130側でアクセス要求を振り分ける必要があるためである。加入者情報の移行処理中の状態にある加入者情報管理システム140に保持された加入者情報に対してアクセス要求する場合にも同様に、アクセス対象の加入者情報の収容先を意識してアクセス要求を送信する。
一方、各交換機130が、移行先DB151に保持された加入者情報に対してアクセス要求を送信する場合には、アクセス対象の加入者情報の収容先を意識してアクセス要求を送信する必要はない。呼処理部143bと加入者情報移行先のDB151とは1対1で対応付けられていない。このため、呼処理部143bが、自身が保持する加入者情報収容先情報を基にアクセス要求を適切に振り分けるためである。
交換機130としては、モバイル・マネジメント装置(MME:Mobility Management Entity)や、移動通信交換局(MSC/VLR:Mobile Switching Center/Visitor Location Register)、加入者パケット交換機(SGSN:Serving General packet Radio Service Support Node)等が挙げられる。ここで、MMEは、LTE収容コアネットワーク(EPC)を構成するノードである。また、MSC/VLRは、3Gコアネットワークを構成するノードであり、回線交換(CS:Circuit Switched)呼の交換機である。SGSNは、パケット交換(PS:Packet Switching)呼の交換機である。
(オペレーション装置)
オペレーション装置160は、呼処理部143、読出書込部144、加入者情報管理システム140及び加入者情報管理装置150を監視し、指示を送信する機能を有する。オペレーション装置160は、加入者情報の移行処理開始時に、読出書込部144に対して加入者情報の読み出し、書き込み等の指示を行う機能を有する。また、オペレーション装置160は、移行処理された加入者情報へのアクセスの正常性を確認するためのアクセス試験を行う際に、読出書込部144に対して、移行情報管理テーブル145のアクセス先情報を移行先のDB151に書き換える旨の指示を送信する。また、アクセス試験において正常性が確認できなかった場合に、移行情報管理テーブル145のアクセス先情報を移行元のDB141bに書き戻す旨の指示を送信する。これらの指示は、オペレーション装置160を操作する保守者によって入力された指示に応じて送信される。
(本システムにおけるアクセス制御方法)
以下、加入者情報管理システム140bのDB141bから加入者情報管理装置150のDB151へ加入者情報をコピーする場合における、呼処理部143から移行対象加入者情報へのアクセス制御方法について説明する。
なお、「移行処理」に関連して、加入者情報は「移行処理開始前」「移行処理中」「移行処理完了」の3つの状態に分類される。本システムの動作を説明するに当たり、本実施形態における「移行処理開始前」「移行処理中」「移行処理完了」の各状態について先に説明する。
「移行処理開始前」とは、加入者情報がオペレーション装置160から移行処理の指示を受けていない状態である。「移行処理完了」とは、加入者情報がオペレーション装置160から移行処理の指示を受け、移行先のDB151にコピー済みであり、DB151にコピーした加入者情報へのアクセスが正常であると確認されて移行処理が完了した状態をいう。移行処理は、移行処理された加入者情報の一部に対するアクセス正常性が確認された直後に完了させてもよいが、アクセス正常性確認後であれば移行処理完了のタイミングはいつでもよい。また、複数の加入者情報が一括で移行処理の指示を受け、移行処理を行った全ての加入者情報に対してアクセス試験を行う場合には、全ての加入者情報のアクセス正常性が確認されるのを待って移行完了としてもよい。
「移行処理中」とは、ある番号帯の加入者情報がオペレーション装置160から移行処理の指示を受けているが、「移行処理完了」とはなっていない状態をいう。すなわち、「移行処理中」の加入者情報には、例えば以下の状態の加入者情報が含まれる。
(i)オペレーション装置160から移行処理の指示を受けているが、DB151へのコピーがまだ実施されていない加入者情報
(ii)オペレーション装置160から移行処理の指示を受け、DB151へのコピーが済んでいるが、アクセス試験が行われていない加入者情報
(iii)オペレーション装置160から移行処理の指示を受け、DB151へのコピーが済み、アクセス試験が行われたが、DB151に保持された加入者情報へのアクセスに不具合があり、当該加入者情報の「アクセス先情報」がDB141bに書き戻された加入者情報
(iV)オペレーション装置160から移行処理の指示を受け、DB151へのコピーが済み、アクセス試験が行われ、アクセス試験の結果が良好であったが、すぐに「移行処理完了」としないために、当該加入者情報の「アクセス先情報」がDB141bに書き戻された加入者情報
「移行処理開始前」に交換機130からのアクセス要求があった場合には、呼処理部143bは、移行情報管理テーブル145を参照することなく、対応付けられたDB141bに対してアクセスする。「移行処理中」に交換機130からのアクセス要求があった場合には、呼処理部143bは、移行情報管理テーブル145の「アクセス先情報」に定められたDB141b又はDB151のいずれかに対してアクセスする。「移行処理完了」後に交換機130からのアクセス要求があった場合には、呼処理部143bは、移行先のDB151に対してアクセスする。
(本システムの動作)
以下、本実施形態におけるアクセス制御管理システムにおける動作を説明する。以下の説明では、DB141bに保持された複数の電話番号(電話番号帯)に対応する加入者情報に対して、DB151への移行処理を指示する場合の動作を説明する。また、移行処理された複数の加入者情報の一部に対するアクセス正常性の確認が取れた場合には、移行処理された複数の加入者情報のアクセス先の全てを、移行先のDB151とする場合の動作を説明する。
(移行情報管理テーブルへの移行状態の項目の付加)
オペレーション装置160は、加入者情報の移行処理の開始に伴って、移行情報管理テーブル145に加入者情報の移行先DB151への移行状態の項目を付加する。移行情報管理テーブル145には、少なくとも、移行処理対象の加入者情報に対応する移動通信端末のユーザIDと、移行処理対象の加入者情報にアクセスする場合のアクセス先情報と、加入者情報の移行先であるDB151への移行状態が関連付けられて保持される。
図2(b)に示すように、移行処理開始時の移行情報管理テーブル145(145d)において、移行対象である全ての加入者情報の「アクセス先情報」は、移行元のDB141bとされている。
(加入者情報の移行処理)
以下、加入者情報管理システム140bのDB141bに保持された加入者情報が、加入者情報管理装置150のDB151にコピーされる移行処理について説明する。
加入者情報は、オペレーション装置160からの指示に応じて、DB141bからDB151にコピーされる。加入者情報のコピーは、読出書込部144がDB141bから加入者情報を1件ずつ読み出し、DB151に書き込むことを繰り返すことで、1件ずつ順に行われる。
アクセスに異常があった場合には、オペレーション装置160からの指示に応じて、再度DB141bからDB151にコピーされる。
(移行情報管理テーブルの書き換え)
移行情報管理テーブル145における加入者情報の「アクセス先情報」及び「移行状態」は、読出書込部144によって書き換えられる。加入者情報の「移行状態」は、加入者情報のコピーが1件済む毎に、読出書込部144によって「移行済」に書き換えられる。加入者情報の「アクセス先情報」は、アクセス試験開始時に、オペレーション装置160の指示に応じて移行先の「DB151」に書き換えられる。また、加入者情報の「アクセス先情報」は、DB151にコピーされた加入者情報へのアクセスが正常でない場合には、オペレーション装置160の指示に応じて移行元の「DB141b」に書き戻される。
図2(c)は、書き換えられた移行情報管理テーブル145(145e)である。電話番号「090−2000−1112」に対応する加入者情報は、DB151へコピー済みのため、「移行情報」が「済」に書き換えられる。
電話番号「090−2000−1111」及び「090−2000−1113」に対応する加入者情報は、DB151へコピー済みのため、「移行情報」が「済」に書き換えられているが、アクセス正常性が確認されていない等の理由により、「アクセス先情報」が「DB141b」となっている。
電話番号「090−2000−9999」に対応する加入者情報は、DB151へコピーされておらず、「移行情報」「アクセス先情報」の書き換えが行われていない。
(アクセス試験)
アクセス試験は、DB151にコピーした加入者情報へのアクセスが正常であるか否かを確認する試験である。
移行処理が指示された加入者情報全件のコピーの終了後、DB141bからDB151にコピー済みの加入者情報に対して、アクセス試験が行われる。オペレーション装置160からの指示に応じて、読出書込部144は、移行情報管理テーブル145を書き換え、移行対象の加入者情報の「アクセス先情報」を移行先の「DB151」とする。アクセスの正常性は、例えば、移動通信端末110を用いて確認される。試験対象の加入者情報に対応する移動通信端末110が、移行処理前の在圏エリアとは異なるエリアに移動した場合に、移動通信端末110の在圏を確認した無線基地局120が、交換機130を介して位置登録要求を送信する。呼処理部143bは、試験対象ユーザの移動通信端末110からの位置登録要求を受けて、DB151に対して位置登録を実行する。
このとき、移行先のDB151への加入者情報のコピーが正常でない場合には、移動通信端末110の現在の位置情報が登録できない。このため、移動通信端末110のディスプレイには、移動通信端末110が「圏外」であることが表示される。
アクセス試験により、移行した加入者情報へのアクセスが正常でなかった場合には、移行情報管理テーブル145の「アクセス先情報」が移行元のDB141bに書き戻される。移行情報管理テーブル145の「アクセス先情報」の書き換えは、保守者の判断によりオペレーション装置160が操作されて、読出書込部144に指示が送信されることによりなされる。
アクセス試験は、DB151への移行処理が一括して指示され、DB151への移行処理が終了した複数の加入者情報のうちの少なくとも一部に対して行われる。移動通信端末110を用いてアクセス試験を行う場合には、複数の加入者情報の全件に対してアクセス試験をすることは困難であるためである。また、例えばDB151への移行処理が1件ずつ指示されてもよい。この場合には、アクセス試験は、DB151への移行処理が終了した加入者情報に対して行われる。
図4は、アクセス試験時の動作を示すフローチャートである。ステップS101において、読出書込部144は、移行情報管理テーブル145中、アクセス試験の対象となる加入者情報の「アクセス先情報」を、移行先のDB151に書き換える。ステップS102において、呼処理部143bは、試験対象の加入者情報のうちの1つに対応する移動通信端末110から、無線基地局120、交換機130を介して位置登録要求を受信する。ステップS103において、呼処理部143は、移行情報管理テーブル145を参照し、移行先のDB151に保持された試験対象の加入者情報に対してアクセス要求(位置登録要求)を送信する。続いて、ステップS104において、呼処理部143は、移行先DB151から、位置登録要求に対するアクセス応答を受信し、試験対象の加入者情報に対応する移動通信端末110に送信する。ステップS105において、位置登録要求に対するアクセス応答が正常か否かを判断する。このとき、試験用移動通信端末110に「圏外」の表示がされた場合には、アクセスが正常でないと判断され、電波の受信レベルが表示される場合には、アクセスが正常であると判断される。ステップS105において、移行先DB151に保持された移行対象加入者情報へのアクセスが正常であると判断された場合には、処理が終了する。このとき、移行情報管理テーブル145の当該加入者情報についての「アクセス先情報」は、「DB151」のままとされる。一方、ステップS105において、移行先DB151に保持された移行対象加入者情報へのアクセスが正常であると判断されなかった場合には、処理がステップS106に移る。ステップS106において、オペレーション装置160からの指示により、読出書込部144が、アクセス試験の対象の加入者情報の「アクセス先情報」を、移行元DB141bに書き戻し、処理が終了する。
(交換機から受信した要求の処理(移行処理前))
図5(a)は、移行処理開始前の加入者情報の位置情報の登録要求を受信した場合の動作を示す概略図である。ステップS201において、呼処理部143bが、交換機130から送信された位置登録要求を受信する。このとき、加入者情報の移行処理開始前であることから、加入者情報が保持されたDB141bのみに保持されている。このため、移行情報管理テーブル145を参照することなく、ステップS202に処理が移る。ここで、図5(a)における移行情報管理テーブル145bの具体例は、図2(a)の移行情報管理テーブル145cである。ステップS202において、呼処理部143bが、位置登録要求を、加入者情報が保持されたDB141bに振り分ける。このあと、DB141bに保持された加入者情報の「位置情報」が書き換えられる。
(交換機から受信した要求の処理(移行処理中))
加入者情報の移行処理は、移動端末装置からの通常の接続要求や位置登録要求と並行して行われる。このため呼処理部143bは、移行処理中に加入者情報に対する位置登録要求があった場合には、移行情報管理テーブル145を参照して、移行情報管理テーブル145のアクセス先情報で定められたアクセス先へアクセス要求を振り分ける。
図5(b)及び図5(c)は、移行処理中の加入者情報の位置情報の登録要求を受信した場合の動作を示す概略図である。なお、図5(b)は、登録要求があった加入者情報の「アクセス先情報」が移行元の「DB141b」であった場合の動作を示し、図5(c)は、登録要求があった加入者情報の「アクセス先情報」が移行先の「DB151」であった場合の動作を示す概略図である。
また、図6は、移行処理中の加入者情報の位置情報の登録要求を受信した場合のアクセス制御管理装置142の動作を示すフローチャートである。
図5(b)及び図6について説明する。ステップS301において、呼処理部143bが、交換機130から送信された位置登録要求を受信する。ステップS302において、呼処理部143bは、移行情報管理テーブル145を参照し、位置情報登録を要求した移動通信端末に対応する加入者情報の「アクセス先情報」として「DB141b」を取得する。このとき、加入者情報の移行処理中であることから、加入者情報は、移行が済んでいればDB141b及びDB151の双方に保持されており、移行が済んでいなければDB141bのみに保持される。また、図5(b)における移行情報管理テーブル145bの具体例は、図2(b)の移行情報管理テーブル145dである。
ステップS303において、呼処理部143bが、位置登録が要求された加入者情報の「アクセス先情報」が「移行元DB141b」であると判断し、位置登録要求を移行元DB141bに振り分ける。ステップS304において、呼処理部143bは移行元DB141bを参照し、ステップS305において移行元DB141bに保持された加入者情報の「位置情報」を書き換える。
続いて、ステップS306において、読出書込部144が移行元DB141bに保持された加入者情報の「位置情報」を読み出す。この時読み出される「位置情報」は、ステップS305において書き換えられた位置情報である。ステップS307において、読出書込部144は、移行先DB151を参照する。ステップS308において、位置登録が要求された加入者情報が移行先DB151にも保持されているか否かを判断し、保持されていると判断した場合には、処理がステップS309に移る。ステップS309では、読出書込部144が、移行先DB151に保持された加入者情報の「位置情報」を、移行元DB141bから読み出した「位置情報」に書き換えて処理が終了する。ステップS308において、読出書込部144が位置登録が要求された加入者情報が移行先DB151に保持されていると判断しなかった場合には、そのまま処理が終了する。
次に、図5(c)及び図6について説明する。ステップS301において、交換機130から送信された位置登録要求を呼処理部143bが受信する。ステップS302において、呼処理部143bが、移行情報管理テーブル145bを参照し、位置情報登録を要求した移動通信端末に対応する加入者情報の「アクセス先情報」として「DB151」を取得する。このとき、アクセス先がDB151であることから、加入者情報の移行処理は済んでおり、加入者情報はDB141b及びDB151の双方に保持されている。また、図5(c)における移行情報管理テーブル145bの具体例は、図2(b)の移行情報管理テーブル145dである。ステップS303において、呼処理部143bが、「アクセス先情報」が「移行先DB151」であると判断し、位置登録要求を移行先DB151に振り分ける。ステップS314において、呼処理部143bは移行先DB151を参照し、ステップS315において移行先DB151に保持された加入者情報の「位置情報」を書き換える。続いて、ステップS316において、読出書込部144が、移行先DB151に保持された加入者情報の「位置情報」を読み出す。この時読み出される「位置情報」は、ステップS315において書き換えられた位置情報である。
ステップS307において、読出書込部144がは、移行元DB141bを参照する。ステップS318において、読出書込部144が移行元DB141bに保持された加入者情報の「位置情報」を書き換えて、処理が終了する。
すなわち、通話の接続要求加入者情報が参照される場合には、呼処理部142bによって、「アクセス先情報」に規定されたDB(以下、主DBと適宜称する)に対して、アクセス要求が振り分けられる。そして、加入者情報が書き換えられる場合には、まず主DBに対してアクセス要求が振り分けられる。そして、読出書込部144が主DBが保持する加入者情報を書き換える。続いて、読出書込部144が、主DBから加入者情報(もしくは加入者情報を構成する位置情報等の一要素)を読み出し、「アクセス先情報」に規定されていないDB(以下、副DBと適宜称する)に対しても、加入者情報の書き換えを行う。主DB及び副DBは、移行元のDB(DB141b)と移行先のDB(DB151)のいずれかである。
これにより、加入者情報移行処理中のように、移行元のDB141bと移行先のDB151とを併用する場合であっても、DB141bとDB151とを同期させることができる。
(交換機から受信した要求の処理(移行処理完了後))
図5(d)は、移行処理完了後の加入者情報の位置情報の登録要求を受信した場合の動作を示す概略図である。図5(d)では、呼処理部143bが交換機からの位置情報の登録要求を受信する(S401)と、移行情報管理テーブル145を参照することなく、位置情報の登録要求を移行先DB151へ振り分ける(ステップS402)。この後、DB151に保持された加入者情報の「位置情報」が書き換えられる。ここで、図5(d)における移行情報管理テーブル145bの具体例は、図2(c)の移行情報管理テーブル145eである。
なお、呼処理部143bと1対1で対応付けられていたDB141bに保持された加入者情報の全てがDB151に移行された場合には、呼処理部143bとDB141bとの対応付けが解かれる。この場合、呼処理部143bは、DB151のような対応する呼処理部を持たないDBの全てに対して、加入者情報の収容先を意識したアクセス要求の割り振りを行う。
また、交換機130からDB141bとの対応付けが解かれた呼処理部143bに対して、加入者情報の収容先を意識せずに加入者情報へのアクセス要求が送信される場合がある。このため、呼処理部143bが、特定の呼処理部143aと対応付けられたDB141aに保持された加入者情報へのアクセス要求を受信する場合がある。このような場合でも、呼処理部143bは、その加入者情報の収容先を意識してアクセス要求を振り分ける。具体的には、呼処理部143bが、DB141aに保持された加入者情報へのアクセス要求を、DB141aと対応づけられた呼処理部143aに振り分ける。このため、移行処理完了後の呼処理部143aは、全ての加入者情報の収容先についての情報を保持する。
そして、DB141aと対応付けられた呼処理部143aには、交換機130側で加入者情報の収容先を意識して振り分けられたアクセス要求、すなわちDB141aに保持された加入者情報に対するアクセス要求のみが送信される。
(アクセス制御管理装置及びアクセス制御管理方法の他の例)
上述の実施形態では、呼処理部143と、読出書込部144と、移行情報管理テーブル145とを備えるアクセス制御管理装置144について説明したが、この構成に限られたものではない。
例えば、図7に示すように、移行情報管理テーブル171を管理する移行情報管理部170が加入者情報管理システム140と別に設けられていてもよい。また、読出書込部144が、呼処理部143の一部(呼処理部143と一体)とされていてもよい。
また、本発明のアクセス制御管理方法は、図8に示すような、呼処理部143が分離された加入者情報管理装置150aから呼処理部が分離された加入者情報管理装置150bへの加入者情報の移行時においても適用することができる。
(移行情報管理テーブルの他の例)
図9(a)で示す移行情報管理テーブル146a及び図9(b)で示す移行情報管理テーブル146bは、移行情報管理テーブル145の他の例である。図2(a)〜(c)に記載の移行情報管理テーブル145(145c〜145e)に代えて、移行情報管理テーブル146a及び146bを用いてもよい。
移行情報管理テーブルの他の例は、DB141bに保持された加入者情報の一部のみを移行処理する場合の例を示している。移行情報管理テーブル146aは、図2(a)に示す移行処理開始前の移行情報管理テーブル145cに対して、各加入者情報が「移行処理対象」であるか否かを示す項目を加えて作成されたテーブルである。移行情報管理テーブル146aにおいて、移行処理中の加入者情報(電話番号帯:090−2000−1111〜090−2000−4000)の「移行処理対象」が「移行処理中」とされ、移行処理対象でない加入者情報(電話番号帯:090−1000−4001〜090−1000−9999)の「移行処理対象」が「移行処理開始前」とされている。
移行情報管理テーブル146bは、移行処理中の加入者情報のみで構成され、移行処理中の加入者情報についての移行状態と、アクセス先情報とが管理されたテーブルである。移行情報管理テーブル146bは、移行中の加入者情報についての情報のみを別に管理するテーブルである。
呼処理部143が、DB141bに保持された加入者情報のいずれかへのアクセス要求を受信した場合には、移行情報管理テーブル146aを参照する。アクセス対象の加入者情報の「移行処理対象」が「○」でなかった場合、呼処理部143は、移行情報管理テーブル146aの「アクセス先情報」に従って、アクセス要求を振り分ける。アクセス対象の加入者情報の「移行処理対象」が「○」であった場合、呼処理部143は、移行情報管理テーブル146aに代えて移行情報管理テーブル146bの「アクセス先情報」を参照してアクセス要求を振り分ける。
(変形例)
本実施形態で説明したアクセス試験は一例である。例えば、呼処理部143bが移行元のDB141bに保持された加入者情報と移行先のDB151に保持された加入者情報とを比較して、加入者情報の移行の正常性を確認することもできる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
100・・・移動通信端末ネットワークシステム
110・・・移動通信端末
111・・・移動通信端末A
112・・・移動通信端末B
113・・・移動通信端末C
120a、120b、120c・・・無線基地局
130a、130b、130c・・・交換機
140a、140b・・・加入者情報管理システム
141a、141b・・・データベース(DB)
142,142a,142b・・・アクセス制御管理装置
143,143a,143b・・・呼処理部
144,144a,144b・・・読出書込部
145,145a〜145e,146a,146b・・・移行情報管理テーブル
151・・・データベース(DB)
160・・・オペレーション装置
170・・・加入者情報管理装置
171・・・移行情報管理テーブル
以上の課題を解決するため、本発明のある態様によるアクセス制御管理装置は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブル(例えば、図1に示す移行情報管理テーブル145)と、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部(例えば、図1に示す読出書込部144a,144b)と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部(例えば、図1に示す呼処理部143a,143b)と、を備え
前記読出書込部は、
前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した前記加入者情報に対するアクセスが正常であるか否かを確認する際に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第2の加入者情報管理装置へ書き換え、
前記加入者情報に対するアクセスが正常でなかった場合には、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第1の加入者情報管理装置へ書き戻すことを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理装置は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備え、
前記呼処理部は、
移行処理中の前記加入者情報に対するアクセス要求として、該加入者情報の書き換え要求を受信した場合には、該アクセス要求を、前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である主加入者情報管理装置に振り分け、
前記主加入者情報管理装置に保持された前記加入者情報を書き換えるとともに、
前記読出書込部は、
前記主加入者情報管理装置から、書き換えられた前記加入者情報を読み出し、
前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定されなかった、前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である副加入者情報管理装置に、書き換え要求を受けた前記加入者情報が保持されている場合には、前記副加入者情報管理情報に保持された加入者情報を、前記主加入者情報管理装置から読み出した加入者情報で書き換える
ことを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理方法は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、移行情報管理テーブルにおいて対応付け、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、
前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、
前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換え、
前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した前記加入者情報に対するアクセスが正常であるか否かを確認し、
前記加入者情報に対するアクセスが正常でなかった場合には、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第1の加入者情報管理装置へ書き戻し、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分けることを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理方法は、第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報とを、移行情報管理テーブルにおいて対応付け、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、
前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、
前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換え、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分けるとともに、移行処理中の前記加入者情報に対するアクセス要求として、該加入者情報の書き換え要求を受信した場合には、該アクセス要求を、前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である主加入者情報管理装置に振り分け、前記主加入者情報管理装置に保持された前記加入者情報を書き換え、前記主加入者情報管理装置から、書き換えられた前記加入者情報を読み出し、前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定されなかった、前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である副加入者情報管理装置に、書き換え要求を受けた前記加入者情報が保持されている場合には、前記副加入者情報管理情報に保持された加入者情報を、前記主加入者情報管理装置から読み出した加入者情報で書き換えることを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理システムは、加入者情報が保持された第1の加入者情報管理装置と、
前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報がコピーされる第2の加入者情報管理装置と、
前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を前記第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備えるアクセス制御管理装置と、
を備え
前記読出書込部は、
前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した前記加入者情報に対するアクセスが正常であるか否かを確認する際に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第2の加入者情報管理装置へ書き換え、
前記加入者情報に対するアクセスが正常でなかった場合には、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第1の加入者情報管理装置へ書き戻すことを特徴とする。
また、本発明のある態様によるアクセス制御管理システムは、加入者情報が保持された第1の加入者情報管理装置と、
前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報がコピーされる第2の加入者情報管理装置と、
前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を前記第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備えるアクセス制御管理装置と、
を備え、
前記呼処理部は、
移行処理中の前記加入者情報に対するアクセス要求として、該加入者情報の書き換え要求を受信した場合には、該アクセス要求を、前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である主加入者情報管理装置に振り分け、
前記主加入者情報管理装置に保持された前記加入者情報を書き換えるとともに、
前記読出書込部は、
前記主加入者情報管理装置から、書き換えられた前記加入者情報を読み出し、
前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定されなかった、前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である副加入者情報管理装置に、書き換え要求を受けた前記加入者情報が保持されている場合には、前記副加入者情報管理情報に保持された加入者情報を、前記主加入者情報管理装置から読み出した加入者情報で書き換える
ことを特徴とする。

Claims (7)

  1. 第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
    前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
    交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備えることを特徴とするアクセス制御管理装置。
  2. 前記情報読出書込部は、
    前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した前記加入者情報に対するアクセスが正常である場合、又は前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が一括して指示され、該第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した複数の前記加入者情報のうちの少なくとも一部に対するアクセスが正常である場合に、該加入者情報のアクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換えることを特徴とする請求項1に記載のアクセス制御管理装置。
  3. 前記情報読出書込は、
    前記第2の加入者情報管理装置への前記移行処理が終了した前記加入者情報に対するアクセスが正常であるか否かを確認する際に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第2の加入者情報管理装置へ書き換え、
    前記加入者情報に対するアクセスが正常でなかった場合には、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を、前記第1の加入者情報管理装置へ書き戻すことを特徴とする請求項2に記載のアクセス制御管理装置。
  4. 前記呼処理部は、
    移行処理中の前記加入者情報に対するアクセス要求として、該加入者情報の書き換え要求を受信した場合には、
    該アクセス要求を、前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である主加入者情報管理装置に振り分け、
    前記主加入者情報管理装置に保持された前記加入者情報を書き換えることを特徴とする請求項1に記載のアクセス制御管理装置。
  5. 前記情報読出書込は、
    前記主加入者情報管理装置から、書き換えられた前記加入者情報を読み出し、
    前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報で指定されなかった、前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方である副加入者情報管理装置に、書き換え要求を受けた前記加入者情報が保持されている場合には、前記副加入者情報管理情報に保持された加入者情報を、前記主加入者情報管理装置から読み出した加入者情報で書き換えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアクセス制御管理装置。
  6. 第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、該第1の加入者情報管理装置とは異なる第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報とが、移行情報管理テーブルにおいて対応付けられ、
    前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、
    前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、
    前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換え、
    交換機から受信した移行処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分けることを特徴とするアクセス制御管理方法。
  7. 加入者情報が保持された第1の加入者情報管理装置と、
    第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報がコピーされる第2の加入者情報管理装置と、
    前記第1の加入者情報管理装置に保持された加入者情報を、前記第2の加入者情報管理装置にコピーする移行処理の処理対象である前記加入者情報に対応する加入者識別子と、前記第2の加入者情報管理装置への前記加入者情報のデータ移行状態と、前記加入者情報に対するアクセス要求の振り分け先であるアクセス先情報と、が対応付けられた移行情報管理テーブルと、
    前記第1の加入者情報管理装置から前記加入者情報を読み出し、前記第2の加入者情報管理装置に該加入者情報を書き込むことにより、前記移行処理を実行し、前記加入者情報の前記移行処理が終了したときに、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記データ移行状態を、移行済みに書き換え、前記加入者情報の前記データ移行状態が移行済みとなった後に、該加入者情報に対応する前記移行情報管理テーブルの前記アクセス先情報を前記第2の加入者情報管理装置に書き換える読出書込部と、
    交換機から受信した前記移行処理の処理対象の前記加入者情報に対するアクセス要求を、前記移行情報管理テーブルのアクセス先情報を参照して、前記アクセス先情報として規定された前記第1の加入者情報管理装置又は前記第2の加入者情報管理装置のいずれか一方に振り分ける呼処理部と、を備えるアクセス制御管理装置と、
    を備えることを特徴とするアクセス制御管理システム。
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