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JP2014109462A - 温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法 - Google Patents

温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法 Download PDF

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JP2014109462A JP2012263035A JP2012263035A JP2014109462A JP 2014109462 A JP2014109462 A JP 2014109462A JP 2012263035 A JP2012263035 A JP 2012263035A JP 2012263035 A JP2012263035 A JP 2012263035A JP 2014109462 A JP2014109462 A JP 2014109462A
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Abstract


【課題】 製造コストの低減及び小型化を図る。
【解決手段】 金属材料によって筒状に形成され、貫通された一つの挿入孔10を有し軸方向における一端部が固定部11とされた固定筒体7と、一部が挿入孔に挿入された一対の素線8a、8bから成る熱電対8と、少なくとも一部が挿入孔に挿入された状態で固定部に溶接され熱電対を固定部に固定する溶接材9とを備え、溶接材と熱電対が研磨されて溶接材の表面に熱電対の一端が露出された。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法の技術分野に関する。詳しくは、一対の素線から成る熱電対が溶接材によって固定筒体に固定された温度検出体、これを備えた温度センサ及び温度検出体の製造方法の技術分野に関する。
特許第4177333号公報
樹脂成形品を成形する金型や各種の製造品等を加熱する加熱炉等の被検温物の温度を検出する温度センサがあり、このような温度センサには、一対の素線から成る熱電対によって被検温物の温度を検出するタイプがある。
温度センサには、熱電対の一部が固定される固定筒体を有する感温部(測温部)として機能する温度検出体が設けられ、温度検出体が被検温物の温度測定部位に配置される。熱電対は異なる二種類の金属、例えば、それぞれアルメル(ニッケルを主成分とするアルミニウムとの合金)とクロメル(ニッケルを主成分とするクロムとの合金)によって形成された一対の素線から成る。
温度センサにおいては、素線の各一端が固定筒体の一端部において、例えば、銀等の溶接材によって固定され、各素線の熱電能の相違に基づいて熱起電力が発生して一定方向に電流が流れ、流れる電流から被検温物の温度測定部位における温度が検出される。
このような熱電対を有する従来の温度センサとして、固定筒体(支持筒)の先端部に二つの孔が形成され、各孔に熱電対を構成する素線がそれぞれ挿入され、各素線が溶接によって固定されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載された温度センサにあっては、固定筒体に二つの孔が形成され、各孔に素線を挿入して溶接により素線を接合しているため、孔の2回の形成作業と各孔への素線の2回の挿入作業とが必要であり、作業に時間がかかり製造時間が長くなり、その分、製造コストの低減に支障を来たしていた。
また、各孔の大きさを素線の太さに応じて一定以上の大きさにする必要があり、孔の数が複数である分、固定筒体の外径が大きくなり易く、小型化に支障を来たすおそれもある。
そこで、本発明の温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法は、上記した問題点を克服し、製造コストの低減及び小型化を図ることを課題とする。
第1に、温度検出体は、上記した課題を解決するために、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
従って、温度検出体にあっては、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定される。
第2に、上記した温度検出体においては、前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成されることが望ましい。
固定部に固定筒体の他端側への溶接材からの圧力を受ける受け面が形成されることにより、溶接材が圧力によって陥没され難い。
第3に、上記した温度検出体においては、前記受け面が前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成されることが望ましい。
受け面が軸方向において固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成されることにより、受け面がドリルの先端側の面によって形成される形状に沿う形状とされる。
第4に、上記した温度検出体においては、前記受け面が前記軸方向を向くように形成されることが望ましい。
受け面が軸方向を向くように形成されることにより、溶接材が圧力によって一層陥没され難い。
第5に、上記した温度検出体においては、前記溶接材の表面が平面状に形成され前記固定筒体の一端面と同一平面上に位置されることが望ましい。
溶接材の表面が平面状に形成され固定筒体の一端面と同一平面上に位置されることにより、溶接材の表面に接する部分の平面性が確保される。
第6に、上記した温度検出体においては、前記溶接材が銀によって形成されることが望ましい。
溶接材が銀によって形成されることにより、溶接材の応答時間が短くなる。
第1に、温度センサは、上記した課題を解決するために、温度検出体が、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
従って、温度センサにあっては、温度検出体において、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定される。
第2に、上記した温度センサにおいては、前記固定筒体が前記スリーブと一体に形成されることが望ましい。
固定筒体がスリーブと一体に形成されることにより、スリーブの一部が固定筒体として機能する。
第3に、上記した温度センサにおいては、前記温度検出体が前記スリーブに圧入により挿入され、前記スリーブの内部に、挿入された前記温度検出体の固定筒体を受ける受部が形成されることが望ましい。
スリーブの内部に、挿入された温度検出体の固定筒体を受ける受部が形成されることにより、温度検出体のスリーブに対する位置が容易に定まる。
第4に、上記した温度センサにおいては、前記スリーブに圧入により挿入された少なくとも一つの受け部材が設けられ、前記温度検出体がスリーブに圧入により挿入され前記受け部材によって前記温度検出体の固定筒体が受けられるようにすることが望ましい。
温度検出体がスリーブに圧入により挿入され受け部材によって温度検出体の固定筒体が受けられるようにすることにより、温度検出体のスリーブに対する位置が容易に定まる。
温度検出体の製造方法は、上記した課題を解決するために、金属材料を加工して挿入孔を形成し軸方向における一端部が固定部とされた筒状の固定筒体を形成し、前記挿入孔に一対の素線から成る熱電対の一部を挿入し、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入される溶接材によって前記熱電対を前記固定部に溶接し、前記溶接材と前記熱電対を研磨して前記溶接材の表面に前記熱電対の一端を露出させたものである。
従って、温度検出体の製造方法にあっては、温度検出体において、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定される。
本発明の温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法にあっては、挿入孔の形成と素線の挿入孔への挿入作業とがそれぞれ1回で済み、その分、製造時間が短縮化され、製造コストの低減を図ることができる。
また、固定筒体に形成された挿入孔が一つであるため、その分、固定筒体の外形を小さくすることが可能であり、小型化を図ることができる。
図2乃至図12と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は、温度センサの断面図である。 温度検出体の拡大断面図である。 金型に温度センサが配置された状態を示す概略断面図である。 図5乃至図7と共に温度センサの製造方法を示すものであり、本図は、固定筒体が形成された状態を示す拡大断面図である。 固定筒体の固定部に熱電対が抵抗溶接によって位置決め固定された状態を示す拡大断面図である。 固定筒体の固定部に熱電対が溶接材によって固定された状態を示す拡大断面図である。 溶接材が研磨されて形成された温度検出体がスリーブに圧入される前の状態を示す拡大断面図である。 別の受け面が形成された固定筒体の例を示す拡大断面図である。 固定筒体とスリーブが一体に形成された温度センサの例を示す断面図である。 第2の実施の形態における温度センサを示す断面図である。 溶接材の応答特性についての測定結果を示す図である。 溶接材の応答特性についての測定結果を示すグラフ図である。
以下に、本発明の温度検出体、温度センサ及び温度検出体の製造方法を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
以下に示す実施の形態は、本発明の温度センサを被検温物として金型の温度を検出する温度センサに適用し、本発明の温度検出体をこの温度センサに備えられた温度検出体に適用し、本発明の温度検出体の製造方法をこの温度センサに備えられた温度検出体の製造方法に適用したものである。
但し、本発明の適用範囲は、これらの金型の温度を検出する温度センサ、温度検出体及び温度検出体の製造方法に限られることはない。本発明は、加熱炉や焼却炉等の温度が変化する各種の被検温物の温度を検出する温度センサ、これらの被検温物の温度を検出する温度センサに備えられた温度検出体及びこれらの被検温物の温度を検出する温度センサに備えられた温度検出体の製造方法に広く適用することが可能である。
<第1の実施の形態における温度センサの構造>
以下に、第1の実施の形態における温度センサ1の構造について説明する(図1及び図2参照)。
温度センサ1は略円筒状に形成されたスリーブ2とスリーブ2に圧入により挿入された温度検出体3とを有している。
スリーブ2はSUS(ステンレス鋼)等の金属材料によって形成され、円筒状に形成された筒状部4と筒状部4の軸方向における中間部から外周側へ張り出された位置決め突部5とから成る(図1参照)。筒状部4は位置決め突部5を挟んだ反対側の部分がそれぞれ先端側挿入部4aと基端側挿入部4bとして設けられ、先端側挿入部4aの外径が基端側挿入部4bの外径より小さくされている。
スリーブ2の中心孔は挿入配置孔6として形成されている。挿入配置孔6は圧入部6aと小径部6bと大径部6cが軸方向における一端(先端)側から順に形成されて成り、小径部6bの径は圧入部6aと大径部6cの各径より小さくされている。
スリーブ2には圧入部6aと小径部6bの連続部分に、先端方向を向く面として円環状の受部2aが形成されている。スリーブ2の他端部は外周面に螺溝を有する螺合部2bとして設けられている。
温度検出体3はスリーブ2における挿入配置孔6の圧入部6aに圧入により挿入されている。温度検出体3は固定筒体7と熱電対8と溶接材9を有している(図2参照)。
固定筒体7はSUS等の金属材料によって略円筒状に形成され、軸方向における長さが挿入配置孔6の圧入部6aの長さと同じにされ、外径が圧入部6aの径と略同じにされている。固定筒体7の中心孔は挿入孔10として形成されている。挿入孔10は材料配置部10aと細径部10bと太径部10cが軸方向における一端(先端)側から順に形成されて成り、細径部10bの径は太径部10cの径より小さくされている。材料配置部10aは細径部10bから先端に近付くに従って径が大きくなるように形成されている。
固定筒体7は先端部、即ち、材料配置部10aを含む部分が固定部11として設けられている。固定部11の内部における材料配置部10aを形成する面は受け面11aとして形成され、受け面11aは固定筒体7の先端に近付くに従って外周側へ変位するように傾斜されている。固定筒体7の中心軸を挟んで180°反対側に位置する受け面11aの各部分間の傾斜角度θ(図2参照)は鈍角であることが好ましく、例えば、118°程度であることがより望ましい。
固定筒体7の他端部の外周面は、他端に近付くに従って内周側に傾斜する被案内面7aとして形成されている。
熱電対8は一対の素線8a、8bによって構成され、素線8a、8bとしては、例えば、それぞれアルメルとクロメルが用いられている。素線8a、8bは先端部が受け面11aに沿うようにして固定部11に溶接材9によって固定されている。
尚、各図には、理解を容易にするために、素線8a、8bが材料配置部10aの受け面11a又は後述する受け面11bから離れた状態で示されているが、実際には、素線8a、8bが受け面11a又は受け面11bに接した状態とされている。
溶接材9としては、例えば、銀、銅、鉄、アルミニウム等が用いられている。溶接材9は先端側の部分が研磨されて所定の形状に形成され、先端面(表面)9aが平面状に形成されて固定筒体7の先端面7bと同一平面上に位置されている。素線8a、8bは各先端面が溶接材9の先端面9aと同一面上に位置され先端面9aに露出され、素線8a、8bの間隔は細径部10bにおいて最小とされている。
尚、溶接材9の先端面9aに素線8a、8bの各先端面を露出させる手段としては、研磨以外の手段、例えば、切断によっても可能であるが、温度センサ1の良好な外観を確保して品質の向上を図る観点や素線8a、8bの溶接材9からの抜けを防止する観点において、溶接材9の先端面9aに素線8a、8bの各先端面を露出させる手段として研磨を行うことが最も望ましい。
また、図2等には、例として、溶接材9が細径部10bの一部に充填されている例を示したが、溶接材9は細径部10bの全体に充填されていてもよく、また、細径部10bには充填されず材料配置部10aの全体に充填されていてもよい。但し、溶接材9の充填量が少ない場合には固定筒体7の軸方向における引張強度が弱くなり、固定筒体7に対する溶接材9の脱落や素線8a、8bの溶接材9から抜けのおそれがあるため、溶接材9は細径部10bの少なくとも一部に充填されていることが望ましい。
さらに、素線8a、8bの間隔が小さく両者の絶縁性を損なうおそれがある場合には、例えば、太径部10c側から絶縁材として液状のポリイミドワニスを固定筒体7に充填し、ポリイミドワニスを熱硬化させて絶縁性を図るようにすることが可能である。
さらにまた、温度検出体3には、素線8a、8bが挿入される挿入孔10に太径部10cが形成されているため、素線8a、8bに被覆がされていない場合に、素線8a、8bと太径部10cの内面との接触を回避することが可能である。
溶接材9は固定部11において受け面11aに受けられる。このように温度センサ1には溶接材9を受ける受け面11aが形成されていることにより、溶接材9が圧力によって陥没され難く、先端面9aの良好な平面性が確保され、金型100の温度の検出に関し高い精度を確保することができる。
また、溶接時に溶接材9が受け面11aに受けられるため、溶接材9の高い溶接強度を確保することができる。
さらに、温度検出体3がスリーブ2に圧入により挿入されて温度センサ1が構成されているため、接着剤等を用いることなく温度検出体3のスリーブ2に対する高い固定強度を確保することができると共に温度検出体3のスリーブ2からの脱落を防止することができる。
温度検出体3はスリーブ2における挿入配置孔6の圧入部6aに圧入により挿入されてスリーブ2に結合される(図1参照)。温度検出体3がスリーブ2に結合された状態において、保護チューブ12がスリーブ2の大径部6cに挿入されて取り付けられ、熱電対8の両端部を除く部分が保護チューブ12に挿入されて保護される。熱電対8の素線8a、8bは他端部が保護チューブ12から突出されて図示しないコネクターに接続される。
<温度センサと金型との関係>
上記のように構成された温度センサ1は、金型100に挿入されて配置される(図3参照)。金型100は順に配置されたコア型101とキャビ型102と閉塞型103を有している。コア型101とキャビ型102によってキャビティ104が形成されている。
コア型101には温度センサ1が挿入されて配置される配置孔105が形成されている。配置孔105はキャビティ104に連通する部分が第1の挿入部105aとして形成され、他の部分が第1の挿入部105aより径の大きい第2の挿入部105bとして形成されている。コア型101の第1の挿入部105aと第2の挿入部105bの境界部分には段差面が形成され、この段差面が位置決め面101aとされている。
温度センサ1はスリーブ2の先端側挿入部4aが配置孔105の第1の挿入部105aに挿入され、位置決め部5と基端側挿入部4bが配置孔105の第2の挿入部105bに挿入される。このとき位置決め部5が位置決め面101aに接して温度センサ1のコア型101に対する位置決めが行われ、スリーブ2の先端面2cと溶接材9の先端面9aとがコア型101の内面と同一平面上に位置される。
キャビティ104にはゲート106を介して溶融樹脂200が充填され、溶融樹脂200が冷却されて固化されることにより樹脂成形品300が成形される。
このとき溶接材9の先端面9aは溶融樹脂200に接するが、上記のように、先端面9aが平面状に形成されていることにより、金型100によって成形される樹脂成形品300における先端面9aに接する部分の平面性が確保され、樹脂成形品300の良好な成形性を確保することができる。
樹脂成形品300はコア型101とキャビ型102が型開きされた状態において、図示しない突き出しピンによって突き出されることによりキャビティ104から取り出される。
尚、温度センサ1の配置孔105からの取出は、先端部の内面に螺溝を有する図示しない取出治具を第2の挿入部105bに挿入し、取出治具を回転させて螺溝を螺合部2bに螺合して取出治具をスリーブ2に結合し、取出治具を配置孔105から引き抜くことにより行うことができる。
<温度センサの製造方法>
次に、温度センサ1の製造方法について説明する(図1、図4乃至図7参照)。
先ず、SUS等の金属材料にドリル400等の加工治具によって挿入孔10を形成し、固定筒体7を形成する(図4参照)。このときドリル400の形状によりドリル400の先端側の面によって形成される形状が傾斜面になり易く、溶接材9の陥没を防止する受け面11aを容易かつ迅速に形成することができる。
次に、素線8a、8bを固定筒体7の挿入孔10に挿通し、素線8a、8bの先端部を抵抗溶接(スポット溶接)等により受け面11aに溶接して位置決め固定する(図5参照)。素線8a、8bの熱容量が小さいために、このような溶接(抵抗溶接)を行うことが可能とされている。素線8a、8bの先端部が抵抗溶接等により受け面11aに位置決め固定された状態においては、素線8a、8bの先端部が受け面11aに沿って配置され、素線8a、8bの各一部が材料配置部10aから突出された状態とされる。
尚、素線8a、8bに被覆、例えば、フッ素樹脂による被覆が行われている場合には、素線8a、8bのうち、例えば、材料配置部10aと細径部10bに位置される部分の被覆を予め除去して挿通孔10に挿通する。このように被覆がされている場合には、素線8a、8bにおける導通部分と太径部10cの内面との接触を回避することが可能である。
次いで、固定筒体7を図示しないトーチにより加熱した状態で材料配置部10aに図示しないフラックスを塗布した後に、溶接材9を材料配置部10aに充填して溶接する(図6参照)。溶接材9が固定部11に溶接されると、熱電対8の先端部が固定部11において溶接材9によって固定される。このとき溶接材9は固定筒体7の先端面7bに対して盛り上がった状態とされており、素線8a、8bは一部が溶接材9から突出されている。次に、素線8a、8bの溶接材9から突出された部分を、カッター等の加工治具によって切断する。
続いて、溶接材9の先端面7bに対して盛り上がった部分を素線8a、8bとともに研磨する(図7参照)。溶接材9が素線8a、8bとともに研磨されることにより、溶接材9の先端面9aが平面状に形成されて固定筒体7の先端面7bと同一平面上に位置される。素線8a、8bは各先端面が溶接材9の先端面9aと同一面上に位置され先端面9aに露出される。このように溶接材9が素線8a、8bとともに研磨されることにより、温度検出体3が製造される。
次に、温度検出体3をスリーブ2における挿入配置孔6の圧入部6aに圧入により挿入する(図1参照)。このとき固定筒体7の被案内面7aがスリーブ2の先端部における開口縁に案内されて圧入部6aに挿入される。従って、温度検出体3の圧入部6aへの挿入を容易かつ確実に行うことができ、温度検出体3のスリーブ2に対する挿入作業における作業性の向上を図ることができる。
温度検出体3は固定筒体7が受部2aに突き当てられるまで圧入部6aに挿入される。固定筒体7が受部2aに突き当てられた状態において、固定筒体7の先端面7bと溶接材9の先端面9aとがスリーブ2の先端面2cに一致される。
このようにスリーブ2に受部2aが形成されていることにより、温度検出体3のスリーブ2に対する位置が容易に定まり、温度検出体3のスリーブ2に対する位置決め精度の向上を図ることができる。
次いで、保護チューブ12をスリーブ2の大径部6cに挿入して取り付け、熱電対8の両端部を除く部分を保護チューブ12に挿入する。
最後に、保護チューブ12から突出された素線8a、8bの他端部をコネクターに接続することにより、温度センサ1が製造される。
<受け面の他の例>
上記には、固定筒体7の先端に近付くに従って外周側へ変位するように傾斜された受け面11aを有する温度検出体3を例として示したが、例えば、温度検出体3の固定筒体7には受け面11aに代えて軸方向(先端方向)を向く受け面11bが形成されていてもよい(図8参照)。温度検出体3に軸方向を向く受け面11bが形成されることにより、溶接材9が圧力によって一層陥没され難く、溶接材9の陥没を効果的に防止することができる。尚、この場合には素線8a、8bが受け面11bに溶接により接触された状態とされる。
また、溶接時に溶接材9が受け面11bに受けられるため、溶接材9の高い溶接強度を確保することができる。
<温度センサの一体形成の例>
また、上記には、スリーブ2と固定筒体7が別体で形成された温度センサ1を例として示したが、スリーブ2と固定筒体7を一体に形成して温度センサ1Aを形成することも可能である(図9参照)。温度センサ1Aにおいては、スリーブ2の先端部が固定筒体7として機能し、スリーブ2の先端部に熱電対8が溶接材9によって固定されている。
このようにスリーブ2と固定筒体7を一体に形成することにより、部品点数の削減、製造時間の短縮化及び製造コストの低減を図ることができる他に、温度センサ1Aの全体を小径に形成することが可能になり、小型化を図ることもできる。
<第2の実施の形態における温度センサの構造>
次に、第2の実施の形態における温度センサ1Bの構造について説明する(図10参照)。
尚、以下に示す温度センサ1Bは、上記した温度センサ1と比較して、スリーブの形状が異なること及びスリーブの内部に受け部材が挿入されていることのみが相違する。従って、温度センサ1Bについては、温度センサ1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明し、その他の部分については温度センサ1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
温度センサ1Bは円筒状に形成されたスリーブ2Bとスリーブ2Bに圧入により挿入された温度検出体3とスリーブ2Bに圧入により挿入された受け部材13とを有している。
スリーブ2BはSUS等の金属材料によって形成され、外周面と内周面がともにストレート形状にされている。スリーブ2Bにはスリーブ2に形成されている受部2aは形成されていない。スリーブ2Bの中心孔は挿入配置孔6Bとして形成されている。
受け部材13は、例えば、金属材料によって円筒状に形成され、スリーブ2Bの挿入配置孔6Bに圧入されている。受け部材13は挿入配置孔6Bに温度検出体3の固定筒体7の長さ分だけ奥側に挿入されて配置されている。
温度検出体3は挿入配置孔6Bに挿入されたときに、固定筒体7が受け部材13に接して受けられる。固定筒体7が受け部材13に受けられた状態において、温度検出体3は固定筒体7の先端面7bと溶接材9の先端面9aとがスリーブ2Bの先端面2cに一致される。
このようにスリーブ2Bの内部に受け部材13が圧入により挿入されていることにより、温度検出体3のスリーブ2Bに対する位置が容易に定まり、温度検出体3のスリーブ2Bに対する位置決め精度の向上を図ることができる。
また、受け部材13により温度検出体3のスリーブ2Bに対する位置を定めることにより、温度センサ1Bにおいて温度センサ1と同様の温度検出体3を用いることが可能になり、温度検出体3の汎用性の向上を図ることができる。
さらに、温度センサ1Bにあっては、スリーブ2Bの内部に受部2aを形成する必要がなく、その分、温度センサ1Bを容易に形成することができる。
尚、受け部材13は複数が挿入配置孔6Bに挿入されていてもよい。複数の受け部材13が挿入配置孔6Bに挿入されることにより、スリーブ2Bに対する受け部材13の接触面積を大きくして温度検出体3が挿入配置孔6Bに挿入されるときの耐圧の向上を図ることが可能である。また、受け部材13の長さを長くしてスリーブ2Bに対する受け部材13の接触面積を大きくすることにより、温度検出体3が挿入配置孔6Bに挿入されるときの耐圧の向上を図ることも可能である。
上記のように構成された温度センサ1Bは、スリーブ2Bの外周面がストレート形状であるため、コア型101に対してスライドさせることが可能である。温度センサ1Bをコア型101に対してスライドさせることにより、温度センサ1Bを、キャビティ104において形成された樹脂成形品300を突き出す突き出しピンとして用いることができる。この場合には、コア型101の配置孔105もストレート形状に形成すればよい。
また、図示はしないが、温度センサ1Bにあっても温度センサ1Aと同様に、スリーブ2Bと固定筒体7を一体に形成し、部品点数の削減、製造時間の短縮化及び製造コストの低減を図ると共に全体を小径に形成して小型化を図ってもよい。
<溶接材に関する測定>
以下に、溶接材9に関する測定結果について説明する(図11及び図12参照)。
測定は、溶接材9として用いられる4種類の金属材料である銀、鉄、銅、アルミニウムのそれぞれにおける応答性について行った。具体的には、沸騰した撹拌水中において各金属材料が熱平衡に至るまでの温度変化量を1として正規化し、63.2%の温度変化が生じるまでの時間(応答時間1)と90.0%の温度変化が生じるまでの時間(応答時間2)とを測定結果に基づいて算出した。測定は、各金属材料とも五つずつのサンプルを用いて行った。
図11は、各金属材料についての応答時間1と応答時間2を示す図(図表)であり、図12は、各金属材料についての応答時間と温度変化量(正規化された温度変化量)の関係を示すグラフ図である。
図11及び図12に示すように、銀、鉄、銅、アルミニウムとも応答時間が短く高い応答特性が得られ、溶接材9として銀、鉄、銅、アルミニウムの何れの金属材料が用いられた場合においても、金型100の温度を高い性能で高速に検出することができることが解った。中でも、溶接材9として銀を用いた場合には、4種類の金属材料のうち最も応答時間が短かったため、金型100の温度を特に高い性能で高速に検出することができる。
尚、各金属材料の室温(25°C)における熱伝導率(単位:W/(m・K):ワット/メートル・ケルビン)は、銀420、銅398、アルミニウム236、鉄84であることが知られており、熱伝導率が高い金属材料は応答時間が短くなる傾向にあると言う結果が得られた。
<まとめ>
以上に記載した通り、温度センサ1、1A、1Bにあっては、固定筒体7に形成された一つの挿入孔10に熱電対8が挿入された状態で熱電対8の一部が固定部11に溶接材9によって固定され、溶接材9と熱電対8が研磨されて溶接材9の表面に素線8a、8bの一端が露出されている。
従って、挿入孔10の形成と素線8a、8bの挿入孔10への挿入作業とがそれぞれ1回で済み、その分、製造時間が短縮化され、製造コストの低減を図ることができる。
また、固定筒体7に形成された挿入孔10が一つであるため、その分、固定筒体7の外径を小さくすることが可能であり、小型化を図ることができる。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…温度センサ
2…スリーブ
2a…受部
3…温度検出体
7…固定筒体
8…熱電対
8a…素線
8b…素線
9…溶接材
10…挿入孔
11…固定部
11a…受け面
11b…受け面
1A…温度センサ
1B…温度センサ
2B…スリーブ
13…受け部材
100…金型(被検温物)
度検出体は、上記した課題を解決するために、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成され、前記受け面は前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成され、前記傾斜面は前記固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされ、前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
従って、温度検出体にあっては、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定され、軸方向において固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面が固定筒体の他端側への溶接材からの圧力を受ける受け面として固定部に形成される。更に、傾斜面は、固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされる。
また、上記した温度検出体においては、前記溶接材の表面が平面状に形成され前記固定筒体の一端面と同一平面上に位置されることが望ましい。
更に、上記した温度検出体においては、前記溶接材が銀によって形成されることが望ましい。
第1に、温度センサは、上記した課題を解決するために、温度検出体が、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成され、前記受け面は前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成され、前記傾斜面は前記固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされ、前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
従って、温度センサにあっては、温度検出体において、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定され、軸方向において固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面が固定筒体の他端側への溶接材からの圧力を受ける受け面として固定部に形成され、受け面とされた傾斜面は固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされる。
温度検出体の製造方法は、上記した課題を解決するために、金属材料を加工して一つの挿入孔を形成し軸方向における一端部が固定部とされた筒状の固定筒体を形成し、前記挿入孔に一対の素線から成る熱電対の一部を挿入し、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入される溶接材によって前記熱電対を前記固定部に溶接し、前記溶接材と前記熱電対を研磨して前記溶接材の表面に前記熱電対の一端を露出させると共に、前記固定部に、前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位し、且つ、前記固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされた傾斜面が形成され、前記傾斜面が前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面とされたものである。
従って、温度検出体の製造方法にあっては、温度検出体において、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体の一端部に傾斜面として形成された受け面に固定される。
温度検出体は、上記した課題を解決するために、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成され、前記受け面は前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成され、前記傾斜面は前記固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされ、前記溶接材と前記熱電対が前記固定筐体の一端面と同一平面となるように平面状に研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
従って、温度検出体にあっては、一つの挿入孔に一対の素線が挿入されて溶接材によって熱電対が固定筒体に固定され、軸方向において固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面が固定筒体の他端側への溶接材からの圧力を受ける受け面として固定部に形成される。更に、傾斜面は、固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされる。また溶接剤の表面が平面状に形成され固定筐体の一端面と同一平面上に位置されることにより、溶接剤の表面に接する部分の平面性が確保される。
第1に、温度センサは、上記した課題を解決するために、温度検出体が、金属材料によって筒状に形成されて貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成され、前記受け面は前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成され、前記傾斜面は前記固定筒体の中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされ、前記溶接材と前記熱電対が前記固定筐体の一端面と同一平面となるように平面状に研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出されたものである。
温度検出体の製造方法は、上記した課題を解決するために、金属材料を加工して一つの挿入孔を形成し軸方向における一端部が固定部とされ、前記固定部に、前記軸方向において一端面に近付くに従って外周側へ変位し、且つ、中心軸を挟んで180°反対側に位置する各部分間の傾斜角度が鈍角とされた傾斜面が形成され、前記傾斜面が前記軸方向における他端側への圧力を受ける受け面とされた筒状の固定筒体を形成し、前記挿入孔に一対の素線から成る熱電対の一部を挿入し、少なくとも一部が前記挿入孔に挿入される溶接材によって前記熱電対を前記固定部に溶接し、前記溶接材と前記熱電対を前記固定筐体の一端面と同一平面となるように平面状に研磨して前記溶接材の表面に前記熱電対の一端を露出させものである。

Claims (11)

  1. 被検温物の温度を検出する温度センサに設けられる温度検出体であって、
    金属材料によって筒状に形成され、貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、
    一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、
    少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、
    前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出された
    温度検出体。
  2. 前記固定部に、前記軸方向における前記固定筒体の他端側への前記溶接材からの圧力を受ける受け面が形成された
    請求項1に記載の温度検出体。
  3. 前記受け面が前記軸方向において前記固定筒体の一端面に近付くに従って外周側へ変位する傾斜面に形成された
    請求項2に記載の温度検出体。
  4. 前記受け面が前記軸方向を向くように形成された
    請求項2に記載の温度検出体。
  5. 前記溶接材の表面が平面状に形成され前記固定筒体の一端面と同一平面上に位置された
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の温度検出体。
  6. 前記溶接材が銀によって形成された
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の温度検出体。
  7. 筒状に形成されたスリーブと前記スリーブの軸方向における一端部に挿入されて固定された温度検出体とを備え被検温物の温度を検出する温度センサであって、
    前記温度検出体は、
    金属材料によって筒状に形成され、貫通された一つの挿入孔を有し軸方向における一端部が固定部とされた固定筒体と、
    一部が前記挿入孔に挿入された一対の素線から成る熱電対と、
    少なくとも一部が前記挿入孔に挿入された状態で前記固定部に溶接され前記熱電対を前記固定部に固定する溶接材とを備え、
    前記溶接材と前記熱電対が研磨されて前記溶接材の表面に前記熱電対の一端が露出された
    温度センサ。
  8. 前記固定筒体が前記スリーブと一体に形成された
    請求項7に記載の温度センサ。
  9. 前記温度検出体が前記スリーブに圧入により挿入され、
    前記スリーブの内部に、挿入された前記温度検出体の固定筒体を受ける受部が形成された
    請求項7に記載の温度センサ。
  10. 前記スリーブに圧入により挿入された少なくとも一つの受け部材が設けられ、
    前記温度検出体がスリーブに圧入により挿入され前記受け部材によって前記温度検出体の固定筒体が受けられるようにした
    請求項7に記載の温度センサ。
  11. 被検温物の温度を検出する温度センサに設けられた温度検出体の製造方法であって、
    金属材料を加工して一つの挿入孔を形成し軸方向における一端部が固定部とされた筒状の固定筒体を形成し、
    前記挿入孔に一対の素線から成る熱電対の一部を挿入し、
    少なくとも一部が前記挿入孔に挿入される溶接材によって前記熱電対を前記固定部に溶接し、
    前記溶接材と前記熱電対を研磨して前記溶接材の表面に前記熱電対の一端を露出させた
    温度検出体の製造方法。
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