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JP2014021043A - 燃料性状センサ - Google Patents

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JP2014021043A JP2012162529A JP2012162529A JP2014021043A JP 2014021043 A JP2014021043 A JP 2014021043A JP 2012162529 A JP2012162529 A JP 2012162529A JP 2012162529 A JP2012162529 A JP 2012162529A JP 2014021043 A JP2014021043 A JP 2014021043A
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達也 北中
Atsushi Tarui
淳 樽井
Hiroshi Nakamura
博 中村
Masato Ueno
正人 上野
Masaru Osada
大 長田
Sadahito Fukumori
貞仁 福盛
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Abstract

【課題】燃料性状の検出精度の高い燃料性状センサを提供する。
【解決手段】電極部30は、燃料の燃料性状である燃料中のエタノール濃度に対応して変化する静電容量を検出する。第1サーミスタ45は、電極部30の内側であって、燃料が流通する領域に配置される。第2サーミスタ46は、燃料が流通しない領域に配置される。回路基板25は、電極部30により検出される静電容量、第1サーミスタ45により検出される第1の検出値、および、第2サーミスタ46により検出される第2の検出値に基づき、燃料中のエタノール濃度を算出する回路部60が設けられる。これにより、燃料の温度を適切に検出することができるので、ひいては燃料性状の検出精度を高めることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料の性状を検出する燃料性状センサに関する。
従来、例えば自動車などのエンジンに用いられる燃料として、低公害であるアルコール混合ガソリン(以下、「混合ガソリン」という。)が注目されている。混合ガソリンでは、燃料中のアルコール濃度により、最適な空燃比が異なる。そのため、最適な空燃比となるように制御するためには、混合ガソリン中のアルコール濃度を測定することが必要である。
混合ガソリン中のアルコール濃度などの燃料性状を精度よく測定するためには、変化比率の高い物理定数を用いることが望ましい。そのため、例えば混合ガソリン中のアルコール濃度を測定する場合、2つの電極および電極間の燃料により静電容量体を形成し、静電容量に基づいて混合ガソリン中のアルコール濃度を測定することが公知である。また、アルコールは、温度により静電容量が異なるため、燃料の温度を測定し、測定した燃料の温度に基づき、静電容量に対するアルコール濃度を補正することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−107070号公報
ところで、例えば燃料性状センサが設けられる雰囲気温度と燃料温度と差が大きい場合や、アルコール濃度等の演算を行う回路部における自己発熱がある場合がある。このような場合、例えば特許文献1の温度センサでは、雰囲気温度や回路部の自己発熱等の影響を受けて温度分布が生じるため、必ずしも燃料の温度を適切に検出できない虞がある。燃料の温度が適切に検出できないと、燃料中のアルコール濃度を精度よく測定することができない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料性状の検出精度の高い燃料性状センサを提供することにある。
本発明の燃料性状センサは、電極部と、第1の温度センサと、第2の温度センサと、回路部と、を備える。
電極部は、燃料中に浸漬され、燃料の性状に対応して変化する電気的特性値を検出する。第1の温度センサは、電極部の内側であって、燃料が流通する領域に配置される。第2の温度センサは、燃料が流通しない領域に配置される。回路部は、電極部により検出される電気的特性値、第1の温度センサにより検出される第1の検出値、および、第2の温度センサにより検出される第2の検出値に基づき、燃料の燃料性状を算出する。
本発明では、燃料が流通する領域に配置される第1の温度センサ、および、燃料が流通しない領域に配置される第2の温度センサを備えている。例えば、第1の温度センサおよび第2の温度センサの検出値について、温度分布データ等を予め計測しマップ等として回路部に記憶させておく。そして、このマップデータを用い、第1の検出値および第2の検出値に基づいて燃料の温度を算出することにより、燃料性状センサが設けられている雰囲気温度や回路部の自己発熱等により温度分布が生じていても、燃料の温度を適切に検出することができる。これにより、燃料性状の検出精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態による燃料供給系統を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態による燃料性状センサを示す断面図である。 本発明の第1実施形態による静電容量、燃料のエタノール濃度、および、燃料温度の関係を説明する図である。 本発明の第2実施形態による燃料性状センサを示す断面図である。 本発明の第3実施形態による燃料性状センサを示す断面図である。
以下、本発明による燃料性状センサを図面に基づいて説明する。なお、以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料性状センサを図1および図2に示す。
図1に示すように、燃料性状としての燃料中のエタノール濃度を検出する燃料性状センサ1は、車両の燃料供給系統70に設けられる。より詳細には、燃料性状センサ1は、燃料タンク72とデリバリパイプ75とを接続する燃料配管74に設けられる。
燃料タンク72には、ガソリンとエンタノールとが混合された混合ガソリン(以下適宜、単に「燃料」という。)が貯留される。燃料タンク72には、ガソリンとエタノールとの混合液体、ガソリン、および、エタノールのいずれもが任意で給油可能である。したがって、燃料タンク72内の燃料中のエタノール濃度は、0%〜100%の間で、給油時点を境に変動する可能性がある。
燃料タンク72内の燃料は、燃料ポンプ73により燃料配管74を通り、デリバリパイプ75へ圧送され、インジェクタ76から図示しない吸気管またはシリンダ内へ噴射される。インジェクタ76は、エンジンのECU77により駆動制御される。
ECU77は、マイクロコンピュータ等から構成され、燃料性状センサ1からの検出信号、および、エンジンの駆動に係る各種検出信号が入力される。本実施形態では、最適条件(例えば、排気中に含まれる有害物質量が最小かつ省燃費条件)でエンジンを運転するために、エンジンへ供給される燃料中のエタノール濃度を燃料性状センサ1により検出し、検出されたエタノール濃度に応じ、空燃比、燃料噴射量、点火時期等の各種制御パラメータを制御している。なお、インジェクタ76にできるだけ近い位置におけるエタノール濃度を測定しエンジンを最適条件で運転すべく、燃料性状センサ1は、インジェクタ76に近い位置に設けることが好ましい。
図2に示すように、燃料性状センサ1は、ハウジング10、電極部30、第1の温度センサとしての第1サーミスタ45、第2の温度センサとしての第2サーミスタ46、および、回路部60等を備える。
ハウジング10は、第1ハウジング11、および、第2ハウジング21を有する。
第1ハウジング11は、例えばステンレス等の金属により、略筒状に形成される。第1ハウジング11の内部には、燃料室12が形成される。第1ハウジング11の径方向外側には、連結管部16、17が形成される。連結管部16、17は、例えばステンレス等の金属により筒状に形成される。本実施形態では、連結管部16、17は、第1ハウジング11と一体に形成されている。連結管部16の内部には通路18が形成され、連結管部17の内部には通路19が形成される。通路18、19は、燃料室12と連通する。また、連結管部16、17は、図示しないコネクタ等を介して燃料配管74(図1参照)と接続する。これにより、連結管部16、17の通路18、19、および、第1ハウジング11の燃料室12には、燃料が供給される。
第2ハウジング21は、例えば樹脂等により形成される。第2ハウジング21は、円筒部22、および、基板収容部23を有している。
円筒部22は、第1ハウジング11の一方の端部に形成される開口13から第1ハウジング11に挿入される。円筒部22の径方向内側には、樹脂等により略円筒状に形成されるホルダ29が設けられる。ホルダ29は、熱かしめ等により第2ハウジング21に固定されている。
基板収容部23の内部には、電気回路がプリントされた回路基板25が収容されている。回路基板25は、ねじ等により第2ハウジング21に固定される。
また、基板収容部23には、端子27を有するコネクタ26が形成されている。端子27は、一方の端部が回路基板25に挿通されてはんだ等により電気的に接続され、中間部が第2ハウジング21に埋設され、他方の端部がコネクタ26の内部空間に設けられる。これにより、コネクタ26は、ECU77(図1参照)や図示しない電源等と回路部60とを電気的に接続可能である。
電極部30は、外側電極31および内側電極41を有する。
外側電極31および内側電極41は、いずれも薄板状の金属板プレス加工することにより、略円筒状に形成される。本実施形態では、外側電極31と内側電極41とは、略同心状に形成される。外側電極31の回路基板25側の端部は、図示しない端子等を介して回路基板25に接続される。また、内側電極41の回路基板25側の端部は、端子43を介して回路基板25と接続される。以下、回路基板25側を「基端側」といい、回路基板25と反対側を「先端側」という。
外側電極31は、基端側の端部が第2ハウジング21の円筒部22にインサート成形されている。外側電極31は、基端側において、第2ハウジング21の円筒部22とホルダ29との間に配置される。
外側電極31は、径方向外側に突出する突出部32を有する。突出部32は、外側電極31と第1ハウジング11の間に設けられるOリング38の脱落を防止する。
これにより、第1ハウジング11と外側電極31とは、円筒部22およびOリング38により、所定の距離をもって絶縁しつつ保持される。
内側電極41は、先端側に底部42を有する有底円筒状に形成される。内側電極41は、基端側において、外側電極31の径方向内側であって、内側電極41の径方向外側に設けられるホルダ29に埋め込まれている。また、外側電極31と内側電極41との間であって、ホルダ29の先端側には、Oリング39が設けられる。
これにより、外側電極31と内側電極41とは、ホルダ29およびOリング39により、所定の距離をもって絶縁しつつ保持される。
外側電極31は、径方向に通じる燃料孔33、34を有している。第1ハウジング11の燃料室12の燃料は、燃料孔33、34を経由して外側電極31と内側電極41との間の空間35に流入する。これにより、外側電極31および内側電極41は、空間35に流入した燃料を誘電体とし、コンデンサとして機能する。換言すると、電極部30は、このコンデンサの静電容量を検出している、ともいえる。
なお、内側電極41は、先端側に底部42を有する有底円筒状に形成されているので、内側電極41の内部には燃料は流入しない。
また、Oリング38は、外側電極31と第1ハウジング11との間であって、第2ハウジング21の先端側かつ外側電極31の突出部32の基端側に配置され、外側電極31と第1ハウジング11との間を絶縁しつつ封止する。
Oリング39は、外側電極31と内側電極41との間であって、ホルダ29の先端側に配置され、外側電極31と内側電極41との間を絶縁しつつ封止する。
これにより、Oリング38、39は、燃料室12および空間35内の燃料が、Oリング38、39よりも基端側に流入することを防止する。なお、本実施形態では、Oリング38、39よりも先端側が「燃料が流通する領域」に対応し、Oリング38、39よりも基端側が「燃料が流通しない領域」に対応する。
第1の温度センサとしての第1サーミスタ45は、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体により構成され、当該抵抗値を第1の検出値として検出する。第1サーミスタ45は、チップ型であり、保持部材としてのサーミスタ基板50に実装される。また、第1サーミスタ45は、サーミスタ基板50に形成される図示しない配線を経由して回路部60と電気的に接続される。
第2の温度センサとしての第2サーミスタ46は、第1サーミスタ45と同様、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体により構成され、当該抵抗値を第2の検出値として検出する。第2サーミスタ46は、チップ型であり、回路基板25に実装され、回路部60と電気的に接続される。本実施形態では、第2サーミスタ46は、第1サーミスタ45を略同軸上に配置される。なお、第2サーミスタ46が実装される回路基板25は、Oリング38、39よりも基端側に設けられている。したがって、第2サーミスタ46は、燃料が流通しない領域に配置されている。
サーミスタ基板50は、接続部51、52、および、挿入部55を有する。
接続部51、52は、回路基板25に形成されるスルーホール251、252に挿通され、はんだ等で固定される。また、接続部51、52には、スルーホール53、54が形成される。スルーホール53、54は、少なくとも一部がスルーホール251、252の内部となるように配置される。これにより、はんだづけの際の作業性が向上する。また、スルーホール53、54、251、252の縁部および内壁には、導電体が設けられる。これにより、サーミスタ基板50は、回路基板25に保持されるとともに、電気的に接続される。
挿入部55は、内側電極41の内部に挿入される。また、挿入部55の先端近傍には、第1サーミスタ45が実装される。これにより、第1サーミスタ45は、Oリング38、39よりも先端側、すなわち燃料が流通する領域に配置される。
挿入部55と内側電極41との間には、熱伝導部材49が設けられる。これにより、熱伝導部材49を介して熱伝導が速やかに行われるので、例えば燃料の温度変化が生じる過渡期であっても、第1サーミスタ45による検出誤差を小さくすることができる。なお、本実施形態では、熱伝導部材49の基端側の端部は、概ねOリング38、39の近傍に位置している。
回路部60は、回路基板25に実装される複数の電子部品から構成される。回路部60は、外側電極31、内側電極41、および、外側電極31および内側電極41との間の燃料により構成されるコンデンサの静電容量(以下適宜、単に「静電容量」という。)を算出する。なお、外側電極31、内側電極41、および、外側電極31および内側電極41との間の燃料により構成されるコンデンサの静電容量が「燃料の燃料性状に対応して変化する電気的特性値」に対応する。
また、回路部60は、第1サーミスタ45により検出される第1の検出値、および、第2サーミスタ46により検出される第2の検出値を取得する。本実施形態では、燃料性状センサ1における第1サーミスタ45の温度および第1の検出値と、第2サーミスタ46の温度および第2の検出値と、実際の燃料の温度とに関する温度分布データを予め計測し、マップとして回路部60に記憶させておく。そして、回路部60では、第1の検出値および第2の検出値に基づき、マップ演算により燃料の温度を算出する。
図3に示すように、静電容量は、燃料のエタノール濃度、および、燃料の温度によって変化する。回路部60では、上記特性を利用し、図3に示す関係を用い、静電容量および燃料の温度に基づき、燃料中のエタノール濃度を算出する。
以上詳述したように、本実施形態の燃料性状センサ1は、電極部30と、第1サーミスタ45と、第2サーミスタ46と、回路部60と、を備える。
電極部30は、燃料の燃料性状である燃料中のエタノール濃度に対応して変化する静電容量を検出する。第1サーミスタ45は、電極部30の内側であって、燃料が流通する領域に配置される。第2サーミスタ46は、燃料が流通しない領域に配置される。回路部60は、電極部30により検出される静電容量、第1サーミスタ45により検出される第1の検出値、および、第2サーミスタ46により検出される第2の検出値に基づき、燃料中のエタノール濃度を算出する。
本実施形態では、燃料が流通する領域に配置される第1サーミスタ45、および、燃料が流通しない領域に配置される第2サーミスタ46を備えている。本実施形態では、第1サーミスタ45により検出される第1の検出値、第2サーミスタ46により検出される第2の検出値、および、実際の燃料の温度に関する温度分布データを予め計測し、マップとして回路部60に記憶されている。また、回路部60に記憶されているマップデータを用い、第1の検出値および第2の検出値に基づいて燃料の温度を算出することにより、燃料性状センサ1が設けられている雰囲気温度や回路部60の自己発熱等により温度分布が生じていても、燃料の温度を適切に検出することができる。これにより、燃料中のエタノール濃度の検出精度を高めることができる。
本実施形態では、第2サーミスタ46は、回路部60が設けられる回路基板25に実装される。これにより、特に回路部60の自己発熱により、回路部60と燃料の温度との差が大きい場合であっても、適切に燃料の温度を検出することができるので、燃料中のエタノール濃度の検出精度を高めることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料性状センサを図4に基づいて説明する。
本実施形態の燃料性状センサ2は、基本的な構成は第1実施形態の燃料性状センサ1と同様であるので、説明を省略する。
燃料性状センサ2は、第1サーミスタ45および第2サーミスタ46に加え、第3の温度センサとしての第3サーミスタ47を備える。
第3サーミスタ47は、第1サーミスタ45および第2サーミスタ46と同様、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体として構成され、当該抵抗値を第3の検出値として検出する。第3サーミスタ47は、チップ型であり、サーミスタ基板50に実装され、図示しない配線により、回路部60と電気的に接続される。なお、第1サーミスタ45と回路部60とを接続する配線と、第3サーミスタ47と回路部60とを接続する配線とが混線しないように、サーミスタ基板50を積層構造とすることが好ましい。
第3サーミスタ47は、第1サーミスタ45と第2サーミスタ46との間の領域であって、Oリング38、39よりも基端側、すなわち燃料が流通しない領域に配置される。また、第3サーミスタ47は、第1サーミスタ45および第2サーミスタ46と略同軸上に配置されている。
本実施形態では、燃料性状センサ1における第1サーミスタ45の温度および第1の検出値と、第2サーミスタ46の温度および第2の検出値と、第3サーミスタ47の温度および第3の検出値と、実際の燃料の温度とに関する温度分布データを予め計測し、マップとして回路部60に記憶させておく。そして、回路部60では、第1の検出値、第2の検出値、および、第3の検出値に基づき、マップ演算により燃料の温度を算出する。
本実施形態では、第1サーミスタ45と第2サーミスタ46との間の領域に配置される第3サーミスタ47をさらに備える。また、回路部60は、電極部30により検出される静電容量、第1サーミスタ45により検出される第1の検出値、第2サーミスタ46により検出される第2の検出値、および、第3サーミスタ47により検出される第3の検出値に基づき、燃料中のエタノール濃度を算出する。
これにより、上記実施形態と同様の効果を奏する他、サーミスタを3箇所に設けることにより、より正確な温度分布推定が可能となり、燃料の温度をより精度よく検出することができ、ひいては燃料中のエタノール濃度の検出精度をさらに高めることができる。
また例えば、第3サーミスタ47により検出される温度が、第1サーミスタ45により検出される温度と第2サーミスタ46により検出される温度との間の値でない場合、3つのサーミスタ45〜47の少なくとも1つに異常が生じていることを検出することができる。これにより、サーミスタ45〜47の異常を早期に発見することができる。
なお、サーミスタ45〜47に異常が生じていることが検出された場合、ECU77に異常が生じていることを通知し、エンジン制御をフェールモードに切り替えることが好ましい。
また、本実施形態の第3サーミスタ47は、燃料が流通しない領域に配置される。これにより、雰囲気温度と燃料の温度との差が大きい場合であっても、適切に燃料の温度を検出することができるので、燃料中のエタノール濃度の検出精度を高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による燃料性状センサを図5に基づいて説明する。
本発明の燃料性状センサ3は、基本的な構成は第2実施形態の燃料性状センサ2と同様であるので、説明を省略する。
燃料性状センサ3は、第1サーミスタ45、第2サーミスタ46、および、第3サーミスタ47に加え、第3の温度センサとしての第4サーミスタ48を備える。
第4サーミスタ48は、サーミスタ45〜47と同様、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体として構成され、当該抵抗値を第4の検出値として検出する。なお、ここでいう第4の検出値は、特許請求の範囲における「第3の検出値」に含まれるものとする。第4サーミスタ48は、チップ型であり、サーミスタ基板50に実装され、図示しない配線により、回路部60と接続される。
第4サーミスタ48は、第1サーミスタ45と第2サーミスタ46との間の領域であり、かつ、第1サーミスタ45と第3サーミスタ47との間の領域に配置される。
また、本実施形態の熱伝導部材59の基端側の端部は、上記実施形態の熱伝導部材49よりも先端側となっている。そのため、燃料が流通せず、熱伝導部材59が設けられていない領域Rが形成されている。第4サーミスタ48は、燃料が流通せず、かつ、熱伝導部材59が設けられていない領域Rに配置される。
本実施形態では、燃料性状センサ1における第1サーミスタ45の温度および第1の検出値と、第2サーミスタ46の温度および第2の検出値、第3サーミスタ47の温度および第3の検出値と、第4サーミスタ48の温度および第4の検出値と、実際の燃料の温度とに関する温度分布データを予め計測し、マップとして回路部60に記憶させておく。そして、回路部60では、第1の検出値、第2の検出値、第3の検出値、および、第4の検出値に基づき、マップ演算により燃料の温度を算出する。
これにより、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、第3の温度センサとして、第3サーミスタ47および第4サーミスタ48を備えている。すなわち、第3の温度センサは、複数である。
このように、第3の温度センサを複数とし、全体としてサーミスタを4箇所以上に設けることにより、より正確な温度分布推定が可能となり、燃料の温度をより精度よく検出することができ、ひいては燃料中のエタノール濃度の検出精度を高めることができる。
また、サーミスタを4箇所に設けることにより、サーミスタ45〜48の温度分布に基づき、多数決の論理により、異常が生じているサーミスタを特定することができる。例えば、第1サーミスタ45、第2サーミスタ46、第3サーミスタ47、または、第4サーミスタ48のいずれかに異常が生じている場合、異常が生じているサーミスタの検出値を用いず、他のサーミスタによる検出値を用いることにより、燃料の温度の計測を継続することができるので、燃料中のエタノール濃度の計測も継続することができる。また、いずれかのサーミスタに異常が生じていることをECU77に通知するように構成してもよい。
なお、第1サーミスタ45に異常が生じている場合には、燃料の温度の計測誤差が大きくなる虞があるので、燃料温度の計測および燃料中のエタノール濃度の計測を中止し、第1サーミスタ45に異常が生じていることをECU77に通知し、エンジン制御をフェールモードに切り替えるようにすることが好ましい。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第2サーミスタ46は、回路基板25上であって、第1サーミスタ45と略同軸上に配置されていたが、他の実施形態では、燃料が流通しない領域であれば、どこに配置してもよい。例えば、回路基板25上のいずれの箇所に配置してもよいし、サーミスタ基板50上の燃料が流通しない領域に配置してもよい。なお、回路部60の自己発熱を鑑みると、回路基板25の近傍に設けることが好ましいので、例えば、サーミスタ基板50の回路基板25近傍に設けてもよい。
上記実施形態では、第3サーミスタ47は、第1サーミスタ45と第2サーミスタ46との間であって、燃料流通しない領域に配置されていた。他の実施形態では、第3サーミスタ47は、第1サーミスタ45と第2サーミスタ46との間であれば、いずれの箇所に配置してもよい。例えば、第3実施形態における第4サーミスタ48のみを「第3の温度センサ」とし、第3サーミスタ47を省略してもよい。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
このとき、熱伝導部材59は、熱伝導部材49の如く、基端側の端部がOリング38、39近傍まであるように構成してもよい。また、熱伝導部材は、なくてもよい。
また、第1の温度センサと第2の温度センサとの間に配置される第3の温度センサは、3つ以上であってもよい。温度センサの数が増えれば、より適切に燃料の温度を推定できる。また、温度センサに異常が生じた場合における燃料の温度検出精度を確保することができる。
上記実施形態では、サーミスタは、いずれもチップ型のものであった。他の実施形態では、サーミスタはチップ型のものに限らず、どのような形態のものを用いてもよい。また、サーミスタとしてチップ型以外にものを用いた場合、基板に実装することに替えて、サーミスタリード等で保持されるように構成してもよい。また、第1の温度センサ、第2の温度センサ、および、第3の温度センサが、異なる形態のものであってもよい。
さらに、温度センサとして、サーミスタ以外のものを用いてもよい。
上記実施形態では、電極部の基端側への燃料の流入を防ぐための封止部材として、Oリングが用いられていた。他の実施形態では、電極部の基端側への燃料の流入を可能な部材であれば、Oリング以外の部材、例えばガラスシール等を用いてもよい。この場合、封止部材よりも先端側が「燃料が流通する領域」に対応し、基端側が「燃料が流通しない領域」に対応する。
また、上記実施形態では、燃料性状センサは、燃料配管に設けられていたが、他の実施形態では、電極部の先端側を燃料に浸漬可能であれば、燃料タンク等、他の場所に設けてもよい。
また、上記実施形態では、電極部は、略円筒状の外側電極および内側電極により構成されていたが、他の実施形態では、電極部はどのような形状であってもよい。また、他の実施形態では、燃料性状センサは、電極間の静電容量に限らず、例えば電極間の抵抗値等の他の電気的特性値に基づき、燃料性状を検出するものであってもよい。
さらにまた、他の実施形態では、燃料性状センサは、燃料のアルコール濃度に限らず、例えば燃料の酸化状態等の他の性質を検出するものであってもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1、2、3・・・燃料性状センサ
25・・・回路基板
30・・・電極部
45・・・第1サーミスタ(第1の温度センサ)
46・・・第2サーミスタ(第2の温度センサ)
47・・・第3サーミスタ(第3の温度センサ)
48・・・第4サーミスタ(第3の温度センサ)
49、59・・・熱伝導部材
50・・・サーミスタ基板(保持部材)
60・・・回路部

Claims (6)

  1. 燃料中に浸漬され、前記燃料の燃料性状に対応して変化する電気的特性値を検出する電極部(30)と、
    前記電極部の内側であって、前記燃料が流通する領域に配置される第1の温度センサ(45)と、
    前記燃料が流通しない領域に配置される第2の温度センサ(46)と、
    前記電極部により検出される前記電気的特性値、前記第1の温度センサにより検出される第1の検出値、および、前記第2の温度センサにより検出される第2の検出値に基づき、前記燃料の燃料性状を算出する回路部(60)と、
    を備えることを特徴とする燃料性状センサ(1、2、3)。
  2. 前記第2の温度センサは、前記回路部が設けられる回路基板(25)に実装されることを特徴とする請求項1に記載の燃料性状センサ。
  3. 前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとの間の領域に配置される第3の温度センサ(47、48)をさらに備え、
    前記回路部は、前記電極部により検出される前記電気的特性値、前記第1の温度センサにより検出される第1の検出値、前記第2の温度センサにより検出される第2の検出値、および、前記第3の温度センサにより検出される第3の検出値に基づき、前記燃料の燃料性状を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料性状センサ(2、3)。
  4. 前記第3の温度センサ(47)は、前記燃料が流通しない領域に設けられることを特徴とする請求項3に記載の燃料性状センサ。
  5. 前記第1の温度センサを保持する保持部材(50)と前記電極部との間に配置される熱伝導部材(59)をさらに備え、
    前記第3の温度センサ(48)は、前記燃料が流通する領域であって、前記熱伝導部材が設けられていない領域に配置されることを特徴とする請求項3に記載の燃料性状センサ。
  6. 前記第1の温度センサを保持する保持部材(50)と前記電極部との間に配置される熱伝導部材(59)をさらに備え、
    前記第3の温度センサ(47、48)は、複数であり、
    前記第3の温度センサの少なくとも1つ(47)は、前記燃料が流通しない領域に配置され、
    前記第3の温度センサの少なくとも1つ(48)は、前記燃料が流通する領域であって、前記熱伝導部材が設けられていない領域に配置されることを特徴とする請求項3に記載の燃料性状センサ(3)。
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