JP2014086957A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】RAW画像データにノイズを含んだまま画素補間を行ってカラー画像データを生成すると、ノイズを強調してしまう場合があり画質劣化の要因になる。
【解決手段】RAW画像データにノイズ低減処理を行い、ノイズ低減処理された画像データに画素補間処理をしてカラー画像データを生成する。また、ノイズ低減処理で生成されたエッジ情報を用いて画素補間処理を行う。
【選択図】図3
【解決手段】RAW画像データにノイズ低減処理を行い、ノイズ低減処理された画像データに画素補間処理をしてカラー画像データを生成する。また、ノイズ低減処理で生成されたエッジ情報を用いて画素補間処理を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像データに含まれるノイズを低減する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル撮像装置が広く普及して一般に利用されている。これらのデジタル撮像装置は、CCDやCMOSセンサなどの光電荷変換素子(撮像素子)で受光した光をデジタル信号に変換することでデジタル画像データを生成する。ここで、カラー画像を示す画像データを得るためには撮像素子の手前に光の波長によって透過率の異なるカラーフィルタを規則的に配置する。デジタル撮像装置は、カラーフィルタを透過した光量の違いから色信号を生成する。従って、デジタル撮像装置で記録される画像データ(以下、RAW画像データという)においてはカラーフィルタの配置に応じたデータが記録される。その後、ホワイトバランス補正や画素補間などの一連の画像処理がRAW画像データに対して行われて、RGB画像などの一般的なカラー画像を示す画像データが生成される。このように、デジタル撮像装置が備えるイメージセンサで記録された画像データから一般的なカラー画像を生成するデジタル画像処理は一般に現像処理と呼ばれる。
デジタル画像データを生成する過程では、撮像素子や回路の特性により暗電流ノイズ、熱雑音、ショットノイズなどが発生し、デジタル画像データにノイズが混入する。近年の撮像素子の小型化、高画素化に伴い画素ピッチが極小化しているため、ノイズが目立ちやすくなっており、特に撮影感度を高くした場合などはノイズが顕著に発生し、画質劣化の大きな要因になっている。従って、このようなノイズを低減し、高画質な画像を得るためには、RAW画像データに混入したノイズを低減する必要がある。
従来、ノイズ周波数以下の信号成分を通すローパスフィルタを適用してノイズを低減する手法が知られている。しかしながら、ノイズ以外にエッジもぼけてしまうため高画質な画像を得ることが難しい。そこで、ノイズとエッジに関する情報を何らかの方法で判断し、適応的にノイズ低減を行う方法が数多く提案されている。
一般に、適応的なノイズ低減では、着目画素のノイズを低減するために、着目画素近傍の複数の画素を参照画素として選択して、それらの参照画素の適当な加重平均値により着目画素を置き換えることでノイズ低減を行う。
適応的なノイズ低減手法の一つとして、着目画素を含む領域(着目領域)を定め、その領域単位で着目画素と参照画素の類似度を求め、この類似度に応じた加重平均値を算出することでノイズ低減を実現する(特許文献1、特許文献2)。
また、画素補間においてもエッジのぼけを低減する適応的な補間処理が提案されている(特許文献3)。
現像処理における従来の方法では、画素補間処理を行いRGB画像データを生成した後に、RGB画像データに対してノイズ低減処理が行われる。この場合、前段の画素補間処理と後段のノイズ低減処理とで重複して画像中のエッジを検出する処理が適用されていた。また、RAW画像データにノイズを含んだまま画素補間を行ってカラー画像データを生成すると、ノイズを強調してしまう場合があり画質劣化の要因になるという問題があった。
本発明に係る画像処理装置は、RAW画像データにノイズ低減処理をするノイズ低減手段と、前記ノイズ低減手段によってノイズ低減処理された画像データに画素補間処理をしてカラー画像データを生成する画素補間手段とを備えることを特徴とする。
本発明により、RAW画像データからカラー画像データを生成する現像処理において、RAW画像データのノイズを低減した画像データに対して画素補間処理を適用することにより、画質劣化を低減することができる。また、ノイズ低減処理で得られる画像のエッジ情報を参照して画素補間処理を行うことが可能になる。従って、現像処理において画像のエッジ検出に関わる負荷を低減しつつ画質を向上する効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明を実施する形態について説明する。
本実施例における画像処理装置の構成について、図1を参照して説明する。
図1において、画像処理装置はCPU101、RAM102、HDD103、汎用インターフェース(I/F)104、モニタ108、及びメインバス109を備える。汎用I/F104はカメラなどの撮像装置105や、マウス、キーボードなどの入力装置106、メモリーカードなどの外部メモリ107をメインバス109に接続する。
以下では、CPU101がHDD103に格納された各種ソフトウェア(コンピュータプログラム)を動作させることで実現する各種処理について述べる。
まず、CPU101はHDD103に格納されている画像処理アプリケーションを起動し、RAM102に展開するとともに、モニタ108にユーザインターフェース(UI)を表示する。続いて、HDD103や外部メモリ107に格納されている各種データ、撮像装置105で撮影されたRAW画像データ、及び入力装置106からの指示などがRAM102に転送される。さらに、画像処理アプリケーション内の処理に従って、RAM102に格納されているデータに対してCPU101からの指令に基づき各種演算を行う。演算結果はモニタ108に表示したり、HDD103、外部メモリ107に格納したりする。なお、HDD103や外部メモリ107に格納されているRAW画像データがRAM102に転送されてもよい。また、不図示のネットワークを介してサーバから送信されたRAW画像データがRAM102に転送されてもよい。
上記の構成に於いて、CPU101からの指令に基づき、画像処理アプリケーションに画像データを入力してノイズを低減した画像データを生成し、出力する処理の詳細について説明する。
(NonLocalMeans)
まず、本実施例で説明するノイズ低減処理について説明しておく。本実施例では、NonLocalMeans(NLM)と呼ばれる手法を用いる例を説明する。この手法は、ノイズ低減対象となる着目画素を含む、着目画素の周辺に存在する複数の参照画素の画素値に適応的な重みを掛け、その結果を全て加算した結果で着目画素の画素値を置き換える事でノイズを低減する。参照画素の画素数をNS、参照画素の画素値をIj(j=1〜NS)、参照画素の重みをwj(j=1〜NS)とすると、ノイズ低減処理後の着目画素の画素値Inewは次式になる。
まず、本実施例で説明するノイズ低減処理について説明しておく。本実施例では、NonLocalMeans(NLM)と呼ばれる手法を用いる例を説明する。この手法は、ノイズ低減対象となる着目画素を含む、着目画素の周辺に存在する複数の参照画素の画素値に適応的な重みを掛け、その結果を全て加算した結果で着目画素の画素値を置き換える事でノイズを低減する。参照画素の画素数をNS、参照画素の画素値をIj(j=1〜NS)、参照画素の重みをwj(j=1〜NS)とすると、ノイズ低減処理後の着目画素の画素値Inewは次式になる。
次に、参照画素の重みの算出方法について、図8及び図9を参照して説明する。
図8(a)において、801は画像データの例を示しており、左上の画素を原点として各画素の画素値をI(x、y)と表すものとする。ここで、802は着目画素であり、その画素値はI(4、4)である。803は着目領域であり、ノイズ低減対象となる着目画素802を中心とした3×3画素の矩形領域である。804は参照画素であり、着目画素802を含む5×5画素(NS=25)の矩形領域内の画素である。805は、参照画素I(2,2)の参照領域であり、参照画素I(2,2)を中心とし、着目領域と同サイズの3×3画素の矩形領域である。尚、参照領域は参照画素毎に存在するが、ここでは参照画素I(2,2)の参照領域だけ示している。
参照画素I(2、2)の重みを求めるために、まず、着目領域803と当該参照画素I(2、2)の参照領域805とを比較して類似度を算出する。尚、類似度は所望の方法で求めてよい。例えば、図8(b)のように、着目領域803の画素をbs(p,q)、参照領域の画素をbj(p,q)(j=1〜NS)とする。そして、着目領域803と参照領域805の空間的に対応する画素の差を類似度とすると、類似度Cjは次式になる。
類似度Cjは値が小さいほど着目領域と参照領域の類似度が高くなる。そこで、類似度に応じて、重みを決定する。重みは図9に示す関数のように類似度Cjが小さいほど重みが大きく、類似度Cjが大きいほど重みが小さくなるように決定すればよく、例えば次式で定まる。
ここで、hは重みの大きさを制御する変数であり、hを大きくするとノイズ低減効果が高くなるが、エッジがぼける。
以下同様に、着目領域803と各参照画素の参照領域とを順次比較していくことで、各参照画素の重みが得られる。
尚、本実施例におけるノイズ低減処理は、参照画素の重みを着目領域と参照領域との類似度に基づいて決定する処理を説明したが、着目画素と参照画素との類似度に基づいて決定する処理であってもよい。例えば、ε-フィルタやバイラテラルフィルタ等を用いて参照画素の重みを求めても構わない。
(画像処理装置の論理構成)
以下では、本実施例における画像処理について図2と図3を参照して説明する。
以下では、本実施例における画像処理について図2と図3を参照して説明する。
図2は本実施例の画像処理装置の論理構成を示す模式図であり、入力部201、記憶部202、処理部203、及び出力部204を備える。処理部203は、ホワイトバランス処理部205、ノイズ低減処理部206、画素補間処理部207、及び補正処理部208を含む。図2において、入力部201は、画像データや画像処理パラメータを画像処理装置に入力する。画像処理パラメータは、後述するホワイトバランス処理において用いられるパラメータである。入力するデータはCPU101からの指示に基づき、撮像装置105或いはHDD103や外部メモリ107から入力される。勿論、撮像装置105で撮影して得られる画像データや画像処理パラメータをHDD103などの記憶装置に一旦記憶した後で入力してもかまわない。
記憶部202は、入力部201から入力された画像データ、画像処理パラメータ、及び画像処理した結果の画像データなどを保持する。記憶部202は、CPU101からの指示に基づき、RAM102、HDD103、または外部メモリ107などにデータを記憶する。勿論、CPU101からの指示に基づいて記憶したデータを読み出すことも可能である。
処理部は203、画像データ及び画像処理パラメータを読み込んで画像処理を行う。処理部203は、まず、CPU101からの指示に基づき、入力部201或いは記憶部202から画像データや画像処理パラメータを読み込む。そして、読みこんだデータに基づいて画像処理を適用し、処理結果を記憶部202や出力部204に出力する。処理部203における画像処理の詳細は後述する。
出力部204は、処理部203で処理した画像データや記憶部202に記憶された画像データなどを出力する。出力部204はCPU101からの指示に基づき、モニタ108やHDD103などに出力する。尚、出力先はこれに限られるものではなく、例えば、汎用I/F104に接続した外部メモリ107や不図示の外部サーバに出力してもよいし、プリンタなどを接続して出力しても構わない。
(メイン処理フロー)
以下では、図2で説明した画像処理装置の論理構成において、撮像装置105で撮影したRAW画像データからカラー画像データを生成する各処理の詳細について、図3のフローチャートを参照して説明する。
以下では、図2で説明した画像処理装置の論理構成において、撮像装置105で撮影したRAW画像データからカラー画像データを生成する各処理の詳細について、図3のフローチャートを参照して説明する。
ステップS301において、入力部201はRAW画像データを入力して、記憶部202に記憶する。尚、本実施例では入力するRAW画像データはベイヤ配列のカラーフィルタを持つ撮像装置で撮影された画像データであるものとして説明する。ベイヤ配列は図4に示すように、緑(G)の画素と赤(R)の画素とが交互に繰り返される行と、青(B)の画素と緑(G)の画素とが交互に繰り返される行とが交互に配列されている。但し、本実施例の適用範囲はベイヤ配列のカラーフィルタを持つ撮像装置で撮影された画像データに限られたものではない。RAW画像データからカラー画像データを生成する際に、ノイズ低減処理及び画素補間が可能な画像データであれば、任意のカラーフィルタを持つ撮像装置で撮影された画像データに対して適用可能である。
ステップS302においては、ホワイトバランス処理部205は、ステップS301で入力したRAW画像データを記憶部202から読み出し、ホワイトバランス処理を適用する。ここで、ホワイトバランス処理に適用される画像処理パラメータはRAW画像データの付加情報として記憶部202から読みだしても良いし、別途UIなどから適切な画像処理パラメータを指定して入力部201から入力してもよい。一般に、ホワイトバランス処理の画像処理パラメータは撮影時の光源に対応したRGBそれぞれのゲイン値として与えられ、各色に対応するゲイン値を画像データに乗算することで補正する。
ステップS303において、ノイズ低減処理部206は、ステップS302でホワイトバランス処理を適用した画像データに対してノイズ低減処理を適用する。ノイズ低減処理の詳細は後述する。
ステップS304において、画素補間処理部207は、ステップS303でノイズ低減処理を適用した画像データに対して画素補間処理(デモザイク処理)を適用する。画素補間処理の詳細は後述する。
ステップS305において、補正処理部208は、ステップS304でノイズ低減処理を適用した画像データに対して補正処理を適用する。ここで、補正処理は出力画像が好適に見えるように補正する処理全般を含む。例えば、メリハリを増すためのエッジ強調や、明るさを補正するγ補正、鮮やかさを増すための色補正などである。尚、補正処理の詳細は本実施例の主眼ではないため説明は省略する。処理部203は、補正処理を適用した画像データを記憶部202に記憶する。
ステップS306において、出力部204は、ステップS305で補正処理を適用した画像データを記憶部202から読み出し、出力する。
尚、RAW画像データからカラー画像データを生成する処理はこれに限られるものではない。例えば、レンズやセンサの特性により生じる画質劣化を補正する処理が含まれていても構わない。
(ノイズ低減処理)
以下では、図3で説明したステップS303におけるノイズ低減処理の詳細について図5のフローチャート図を参照して説明する。
以下では、図3で説明したステップS303におけるノイズ低減処理の詳細について図5のフローチャート図を参照して説明する。
ステップS501においてノイズ低減処理部206は、ステップS302でホワイトバランス処理を適用した画像データを取得する。
ステップS502においてノイズ低減処理部206は、ノイズ低減処理のパラメータを取得する。ここで、ノイズ低減処理として上述のNonLocalMeans法を適用する場合、パラメータは着目領域として用いる画素、参照画素、制御パラメータhなどである。尚、ノイズ低減パラメータは入力部201から入力しても良いし、記憶部202に予め記憶されているパラメータを読みだしても構わない。
ステップS503においてノイズ低減処理部206は、ステップS501で取得した画像データから、ノイズ低減処理を適用する処理画素を選択する。
ステップS504においてノイズ低減処理部206は、ステップS503で選択した処理画素に対して、ステップS502で取得したパラメータに基づきノイズ低減処理を実行する。具体的には、式(1)から式(3)を順次適用すればよい。
ステップS505においてノイズ低減処理部206は、エッジ情報生成を行う。エッジ情報Eiは式(3)で算出する重みwjの総和と二乗和の比を用いて次式で得られる。
エッジ情報は値が大きいほど対象画素がエッジである可能性が高いことを示す。例えば、ノイズが低減できない、即ち着目画素以外の参照画素の重みが0の場合、Ei=1となる。一方、ノイズがない場合、即ち参照画素の重みが全て等しい場合、Ei=1/Nsになる。その結果、エッジ部のように、重みが0の参照画素が含まれるような領域ではエッジ情報は大きい値になり、平坦部のように同程度の重みの画素が多く含まれる領域ではエッジ情報は小さい値になる。尚、エッジ情報は着目画素がエッジであるか否かを判定可能な値であればよく、これに限られるものではない。例えば、重みが閾値以下になる参照画素の数などもエッジ情報として利用できる。具体的には、平坦部などの画素値の変化が小さいところでは参照画素に相応の重みが生じるが、エッジ部などの画素値の変化が大きい領域では重みが0或いは極めて小さい参照画素数が増加する。従って、重みが0或いは極めて小さい参照画素の数をカウントすることでエッジ情報として利用可能である。さらには、類似度Cj、ノイズ低減補正前後の画素値の差、など重み以外の情報もエッジ情報として利用可能である。例えば、類似度Cjは値が小さいほど着目領域と参照領域とが類似していることを示すため、平坦部ほど類似度Cjが小さい参照画素が多くなる。従って、類似度Cjの総和は平坦部ほど小さく、エッジ部ほど大きくなるエッジ情報として利用できる。また、ノイズ補正前後の画素値の差は平坦部ほどノイズ低減により画素値の変化が大きくなるため、平坦部ほど大きく、エッジ部ほど小さくなるエッジ情報として利用できる。
ステップS506においてノイズ低減処理部206は、全画素のノイズ低減処理が終了したかどうか判定する。終了していればステップS507に移行し、終了していなければステップS503に移行して処理を継続する。
ステップS507においてノイズ低減処理部206は、ステップS504でノイズ低減した画像データとステップS505で算出したエッジ情報とを出力する。
(画素補間処理)
以下では、図3で説明したステップS304における画素補間処理の詳細について図6のフローチャート図を参照して説明する。
以下では、図3で説明したステップS304における画素補間処理の詳細について図6のフローチャート図を参照して説明する。
ステップS601において画素補間処理部207は、ステップS303で求めたノイズ低減後の画像データとエッジ情報とを取得する。
ステップS602において画素補間処理部207は、ステップS601で取得した画像データから、画素補間処理を適用する処理画素を選択する。
ステップS603において画素補間処理部207は、ステップS601で取得したエッジ情報から、ステップS602で選択した処理画素に対応するエッジ情報を取得する。
ステップS604において画素補間処理部207は、処理画素がエッジ部分かどうか判定する。判定はエッジ情報の大きさに基づいて決定すればよい。例えば、閾値Ethを定め、エッジ情報Eiが閾値Ethよりも小さい場合は平坦部であるとしてステップS605に移行する。また、エッジ情報Eiが閾値Ethよりも大きい場合はエッジ部であるとしてステップS606に移行する。
ステップS605において画素補間処理部207は、処理画素に線形補間を適用する。ここで、図7はベイヤ配列の画素を示しており、RXXは赤画素、GXXは緑画素、BXXは青画素である(XXには任意の整数が入る)。赤画素R33の画素位置に対応する緑画素G33及びB33を算出する方法を説明する。処理画素はステップS604においてエッジではないと判定された画素であるから、近傍のG画素或いはB画素の平均値として次式で算出される。
尚、処理画素が青画素であった場合の赤画素の値は式(6)と同様に算出可能である。
ステップS606において画素補間処理部207は、処理画素に適応補間を適用する。ここも同様に、R33の画素位置に対応するG33及びB33を算出する方法を説明する。処理画素はステップS604においてエッジであると判定された画素であるから、まずはエッジの方向を求めるために縦横それぞれの画素差分値DV,DHを算出する。
次に、DV,DHの大小関係に基づき、次式でG33の画素値を算出する。
このようにエッジの方向に応じて平均する画素を変更することで画像のエッジを保存した画素補間が可能になる。また、青画素の補間の場合も同様に次式で画素差分値DN,NPを算出する。
次に、DN、DPの大小関係に基づき、次式でB33の画素値を算出する。
尚、本実施例では簡易な線形補間及び適応補間の方法を説明したが、ステップS303のノイズ低減処理から取得したエッジ情報に基づいて2種類以上の異なる補間方法を適用すれば所望の補間方法を用いて構わない。例えば、特許文献1に記載の方法も用いることが可能である。
ステップS607において画素補間処理部207は、全画素の画素補間処理が終了したかどうか判定する。終了していればステップS608に移行し、終了していなければステップS602に移行して処理を継続する。
ステップS608において画素補間処理部207は、画素補間処理後の画像データを出力する。
以上の処理により、ノイズ低減後の画像データに対して画素補間処理を適用することができる。したがって、画質劣化が低減した画像を提供することができる。また、ノイズ低減処理で得られる画像のエッジ情報を参照して画素補間処理を行うことが可能になる。その結果、現像処理における画像のエッジ検出に関わる負荷を低減しつつ、ノイズ低減処理で得られるエッジ情報を画素補間処理に用いることで画質を向上することができる。
<その他の実施例>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (14)
- RAW画像データにノイズ低減処理をするノイズ低減手段と、
前記ノイズ低減手段によってノイズ低減処理された画像データに画素補間処理をしてカラー画像データを生成する画素補間手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記ノイズ低減手段は、前記RAW画像データにおける着目画素の近傍の参照画素の重みを決定し、決定した参照画素の重みを用いて該着目画素を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ低減手段は、前記着目画素と参照画素との類似度または着目領域と参照領域との類似度に基づいて前記参照画素の重みを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ低減手段は、前記決定した重みに関する情報に基づいて、前記着目画素がエッジか否かを示すエッジ情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記エッジ情報は、前記類似度に基づいて生成されることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記エッジ情報は、前記着目画素と前記ノイズ低減手段で補正した画素との差に基づいて生成されることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記画素補間手段は、前記ノイズ低減手段によって生成されたエッジ情報を用いて前記画素補間処理を行うことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記画素補間手段は、前記ノイズ低減手段によって生成されたエッジ情報に基づいて、画素補間処理の対象の画素の補間方法を決定することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記RAW画像データはベイヤ配列のカラーフィルタを備えた撮像装置で撮影された画像データであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置。
- RAW画像データを入力する入力手段と、
前記入力されたRAW画像データのノイズを低減した画像データと、前記RAW画像データの各画素のエッジ情報とを出力するノイズ低減手段と、
前記ノイズ低減手段によって出力されたノイズを低減した画像データの各画素の画素補間方法を、前記ノイズ低減手段によって出力された各画素のエッジ情報に基づいて決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された画素補間方法を用いて前記ノイズを低減した画像データの各画素を補間する画素補間手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - RAW画像データを入力する入力手段と、
前記入力されたRAW画像データからカラー画像データを出力する出力手段と
を備える画像処理装置であって、
前記出力手段で出力されるカラー画像データは、前記入力されたRAW画像データに対して画素補間処理を行い画素補間処理後のカラー画像データに対してノイズ低減処理を行ったカラー画像データよりも、ノイズが低減され、かつエッジ部分のエッジが強調されたカラー画像データである、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置を含む撮像装置。
- RAW画像データにノイズ低減処理をするノイズ低減ステップと、
前記ノイズ低減ステップによってノイズ低減処理された画像データに画素補間処理をしてカラー画像データを生成する画素補間ステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1から11のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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JP2014086957A true JP2014086957A (ja) | 2014-05-12 |
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ID=50789624
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2014086957A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106768077A (zh) * | 2017-02-18 | 2017-05-31 | 塔里木大学 | 一种红枣品质检测系统 |
-
2012
- 2012-10-25 JP JP2012235876A patent/JP2014086957A/ja active Pending
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CN106768077A (zh) * | 2017-02-18 | 2017-05-31 | 塔里木大学 | 一种红枣品质检测系统 |
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