JP2014070233A - 成膜装置、ガスバリア性積層体および光学部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】成膜装置27は、フィルム基材をロール・ツー・ロールで搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送中のフィルム基材15が曝露される成膜室10と、を具備し、プラズマによる化学気相堆積法によってフィルム基材15に薄膜を形成する。成膜室10内にプラズマを発生させるプラズマ発生手段は、ホローカソード放電発生手段であるホローカソードガン17である。
【選択図】図1
Description
また、請求項2に記載の発明は、前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードと、2つのアノードとからなり、一方の前記アノードが前記ホローカソードの周囲に設置され、他方の前記アノードが前記成膜室を挟んで前記ホローカソードと対向する位置に設置されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードと、前記ホローカソードの周囲に設置される円筒状のアノードとからなることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードとアノードとからなり、前記ホローカソードと前記アノードは、前記成膜室を挟んで互いに対向する位置に設置されることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記プラズマ中の荷電粒子を電界によって加速して前記フィルム基材に入射する荷電粒子入射手段を有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記荷電粒子入射手段は、周波数1MHz以下の交流電源またはデューティーサイクルおよびパルス幅が可変のパルス電源であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体であって、水蒸気透過度が2g/m2/day以下であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体であって、酸素透過度が3cc/m2/day以下であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体を用いた光学部材であることを特徴とする。
図1は、本発明の成膜装置の一実施形態を示した模式図である。成膜装置27には、成膜室10および巻き取り室11があり、成膜装置27内にフィルム基材15をロール・ツー・ロールで搬送する搬送手段を具備している。フィルム基材をロール・ツー・ロールで搬送する手段は、巻き出しローラー12と巻き取りローラー13とコーティングドラム14とからなる。フィルム基材15は、巻き出しローラー12から巻き出され、コーティングドラム14を介し、巻き取りローラー13に巻き取られる。この際、コーティングドラム14にて、フィルム基材15へプラズマCVD法によって成膜を行う。すなわち、成膜装置27は、フィルム基材をロール・ツー・ロールで搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送中のフィルム基材が曝露される成膜室10と、を具備し、プラズマによる化学気相堆積法によってフィルム基材に薄膜を形成する。
図1に示す成膜装置を用いて、モノマーガス導入機構20よりHMDSOを200sccm、反応性ガス導入機構21より酸素ガスを200sccm導入し、フィルム基材15として12μm厚のPETフィルムを、巻き出しローラー12から巻き取りローラー13に向かってを流し、物理膜厚20nmの酸化ケイ素膜をフィルム基材上に成膜した。この際、ホローカソードガン17にアルゴンガスを150sccm流し、ホローカソードと対向電極18との間にホローカソード放電用直流電源22を用いて27V、60Aの放電を発生させた。
図1に示す成膜装置を用いて、モノマーガス導入機構20よりHMDSOを200sccm、反応性ガス導入機構21より酸素ガスを200sccm導入し、フィルム基材15として12μm厚のPETフィルムを、巻き出しローラー12から巻き取りローラー13に向かってを流し、物理膜厚20nmの酸化ケイ素膜をフィルム基材上に成膜した。この際、ホローカソードガン17にアルゴンガスを150sccm流し、ホローカソードと対向電極19との間にホローカソード放電用直流電源22を用いて40V、60Aの放電を発生させた。
図1に示す成膜装置を用いて、モノマーガス導入機構20よりHMDSOを200sccm、反応性ガス導入機構21より酸素ガスを200sccm導入し、フィルム基材15として12μm厚のPETフィルムを、巻き出しローラー12から巻き取りローラー13に向かってを流し、物理膜厚20nmの酸化ケイ素膜をフィルム基材上に成膜した。この際、ホローカソードガン17にアルゴンガスを150sccm流し、ホローカソードと対向電極19との間にホローカソード放電用直流電源22を用いて38V、60Aの放電を発生させた。さらに、電界加速用電源25として周波数40kHzの交流電源を設置し、電圧150Vとし、プラズマ中の荷電粒子の引き込みを行った。
図1に示す成膜装置を用いて、モノマーガス導入機構20よりHMDSOを200sccm、反応性ガス導入機構21より酸素ガスを200sccm導入し、フィルム基材15として12μm厚のPETフィルムを、巻き出しローラー12から巻き取りローラー13に向かってを流した。この際、周波数40kHzの交流電源である電界加速用電源25に10kWを印加して、プラズマを発生させた。これによって、物理膜厚20nmの酸化ケイ素膜をフィルム基材上に成膜した。
水蒸気透過度をMOCON法によって測定した。用いた測定器はMOCON PERMATRAN(登録商標)3/33によって、40℃、90%Rhにて測定し、酸素透過度はMOCON OX−TRAN(登録商標)2/20によって、23℃、0%Rhにて測定した。
11・・・巻き取り室
12・・・巻き出しローラー
13・・・巻き取りローラー
14・・・コーティングドラム
15・・・フィルム基材
16・・・プラズマ
17・・・ホローカソードガン(プラズマ発生手段)
18・・・内部電極
19・・・外部電極
20・・・モノマーガス導入機構(モノマーガス導入手段)
21・・・反応性ガス導入機構(反応性ガス導入手段)
22・・・ホローカソード放電用直流電源
23,24・・・スイッチ
25・・・電界加速用電源
26・・・コンデンサ
27・・・成膜装置
28・・・ホローカソード
29・・・アノード
Claims (9)
- フィルム基材をロール・ツー・ロールで搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送中の前記フィルム基材が曝露される成膜室と、を具備し、プラズマによる化学気相堆積法によって前記フィルム基材に薄膜を形成する成膜装置であって、
前記成膜室内に前記プラズマを発生させるプラズマ発生手段と、
前記成膜室内にモノマーガスを導入するモノマーガス導入手段と、
前記成膜室内に反応性ガスを導入する反応性ガス導入手段と、を備え、
前記プラズマ発生手段は、ホローカソード放電発生手段であることを特徴とする成膜装置。 - 前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードと、2つのアノードとからなり、一方の前記アノードが前記ホローカソードの周囲に設置され、他方の前記アノードが前記成膜室を挟んで前記ホローカソードと対向する位置に設置されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
- 前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードと、前記ホローカソードの周囲に設置される円筒状のアノードとからなることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
- 前記ホローカソード放電発生手段は、円筒状のホローカソードとアノードとからなり、
前記ホローカソードと前記アノードは、前記成膜室を挟んで互いに対向する位置に設置されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。 - 前記プラズマ中の荷電粒子を電界によって加速して前記フィルム基材に入射する荷電粒子入射手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の成膜装置。
- 前記荷電粒子入射手段は、周波数1MHz以下の交流電源またはデューティーサイクルおよびパルス幅が可変のパルス電源であることを特徴とする請求項5に記載の成膜装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体であって、水蒸気透過度が2g/m2/day以下であることを特徴とするガスバリア性積層体。
- 請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体であって、酸素透過度が3cc/m2/day以下であることを特徴とするガスバリア性積層体。
- 請求項1から6のいずれかに記載の成膜装置で製造されたガスバリア性積層体を用いた光学部材。
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