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JP2014069653A - 自動車用ガラスラン - Google Patents

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JP2014069653A JP2012216087A JP2012216087A JP2014069653A JP 2014069653 A JP2014069653 A JP 2014069653A JP 2012216087 A JP2012216087 A JP 2012216087A JP 2012216087 A JP2012216087 A JP 2012216087A JP 2014069653 A JP2014069653 A JP 2014069653A
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Tomohiro Takase
智宏 高瀬
Masatoshi Hotta
昌利 堀田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】カバーリップの変形が起きなく、見栄えの良いガラスランを提供する。
【解決手段】ガラスラン10の車外側側壁20と車内側側壁30には、それぞれ車外側カバーリップ22と車内側カバーリップ32を設ける。ガラスラン10の本体と、車外側カバーリップ22及び車内側カバーリップ32は、発泡材で形成され、車外側側壁20の先端部分から車外側カバーリップ22の先端までソリッド材の表皮層27で覆われるとともに、車内側側壁30の先端部分から車内側カバーリップ32の先端までソリッド材の表皮層37で覆われる。発泡材の含有するオイルの濃度が、ソリッド材の含有するオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内である。車外側カバーリップ22の車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであり、他の部分の上記表皮層は0.2〜0.3mmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内するガラスランに関するものである。
図3に示すように、自動車のドア1のドアフレーム2の内周にドアガラス5の昇降を案内するガラスラン110が取付けられている。その従来のガラスラン110の全体を図2に示し、従来のガラスラン110がドアフレーム2の直線状部に取付けた状態の断面図を図4〜図7に示す。
従来、ガラスラン110は、図3に示すように、ドアフレーム2のチャンネル内に取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。さらに、ガラスラン110は、図2に示すように、押出成形により成形された直線状部111からなるドアフレーム2の上辺部と、同じく押出成形されたフロント側縦辺部及びリヤ側縦辺部を、型成形によってドアフレーム2のコーナー部2bの形状に合わせて形成されたコーナー部112で接続している。
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアパネルおよびドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ(図示せず)および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ(図示せず)によりなされている。
ガラスラン110の直線状部111の本体は、図4に示すように、車外側側壁120と、車内側側壁130と、底壁140からなる断面略コ字状をなしている。車外側側壁120の先端付近から車外側シールリップ121が本体の断面略コ字状の内側に向けて延出するように設けられている。また、車内側側壁130にもその先端付近から車内側シールリップ131が断面略コ字状の内側に向けて延出するように設けられている。
ガラスラン110の本体の車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル103内に挿入され、各壁の外面の少なくとも一部がチャンネル103の内面に圧接され、ガラスラン110を保持している。なお、図4に示すように、チャンネル103は、ドアフレーム2を折り曲げて形成される場合や、別部材で形成されたチャンネルをドアフレーム2部位に嵌め込んで形成される場合がある。
ドアガラス5は、このガラスラン110の本体の断面略コ字状の内側を摺動するとともに、上記車外側シールリップ121と車内側シールリップ131によってドアガラス5の端部の両側面がシールされて保持されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、チャンネル103内にガラスラン110を装着したときに、チャンネル103内にガラスラン110を係止して保持するために、ガラスラン110の直線状部では、車内側側壁130と車外側側壁120にそれぞれ車内側保持リップ134と車外側保持リップ124が設けられている。
このガラスラン110の本体の車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140は、通常のゴムのソリッド材で形成されており比重が1.1〜1.3程度と大きく、また、車外側シールリップ121と車内側シールリップ131を微発泡させても比重が0.9〜1.0程度にしかならなかった。このため、ガラスラン110の全体の重量が大きくなり、近年の車輌の軽量化の要請を満たしていないこととなっている。
そのため、図5に示すように、ガラスラン210において、車外側側壁220、車内側側壁230と底壁240、車外側シールリップ221、車内側シールリップ231、車外側カバーリップ222、車内側カバーリップ232等を、EPDMゴムを主成分にする組成物に、マイクロカプセル211を発泡剤として混入させたものを使用して形成するものがある(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この場合には、ガラスラン210の表面が凹凸となり、見栄えが良くなかった。
そのため、図6に示すように、車外側側壁320、車内側側壁330と底壁340、車外側シールリップ321、車内側シールリップ331、車外側カバーリップ322、車内側カバーリップ332を発泡材で形成し、車外側シールリップ321、車内側シールリップ331、車外側カバーリップ322、車内側カバーリップ332をソリッド材で被覆したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
また、図7に示すように、車外側側壁420、車内側側壁430と底壁440のガラスラン本体に使用するオイルと、車外側シールリップ421の摺動面、車内側シールリップ431の摺動面、車外側カバーリップ422の意匠面、車内側カバーリップ432の内周面にガラスラン本体に使用するオイルと同じオイルを使用した被覆層を形成したものがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開2005−349869号公報 特開平6−183305号公報 特開2012−25376号公報 特開2002−2303号公報
しかしながら、これらの被覆層とカバーリップの基材に含まれているオイル量と被覆層に含まれているオイル量に濃度差があると、基材と被覆層の間でオイルの移行が起こり、カバーリップが変形して、カバーリップが開き、カバーリップの先端とドアパネルとの間に隙間が生じて、外観が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、カバーリップの変形が起きなく、見栄えの良いガラスランを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ車外側側壁と車内側側壁の外面に沿って延出する車外側カバーリップと車内側カバーリップを設け、車外側カバーリップと車外側側壁でドアアウターパネルを挟持し、車内側カバーリップと車内側側壁でドアインナーパネルを挟持し、
ガラスランの本体と、車外側カバーリップ及び車内側カバーリップは、発泡材で形成され、車外側側壁の先端部分から車外側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われるとともに、車内側側壁の先端部分から車内側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われ、
発泡材の含有するオイルの濃度が、ソリッド材の含有するオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内であり、
車外側側壁の先端部分と車外側カバーリップの連結部分であって、車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであり、他の部分の上記表皮層は0.2〜0.3mmであることを特徴とする自動車用ガラスランである。
請求項1の本発明では、ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールしている。このため、車外側シールリップと車内側シールリップでドアガラスを保持するとともに、ドアガラスとドアフレームの間をシールすることができる。
車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ車外側側壁と車内側側壁の外面に沿って延出する車外側カバーリップと車内側カバーリップを設け、車外側カバーリップと車外側側壁でアウターパネルを挟持し、車内側カバーリップと車内側側壁でドアフレームのドアインナーパネルを挟持している。このため、車外側カバーリップと車内側カバーリップでドアアウターパネルとドアインナーパネルの先端のフランジ部を保持するとともに覆って、見栄えを向上させることができる。
ガラスランの本体と、車外側カバーリップ及び車内側カバーリップは、発泡材で形成され、車外側側壁の先端部分から車外側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われるとともに、車内側側壁の先端部分から車内側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われている。このため、ガラスランの材料と重量を軽減することができ、自動車の軽量化に貢献するとともに、コスト軽減をすることができる。さらに、車外側側壁の先端部分から車外側カバーリップの先端までと、車内側側壁の先端部分から車内側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で形成したため、カバーリップの表面の発泡の凹凸を覆うことができ表面が円滑で、カバーリップの見栄えを良くすることができる。
発泡材の含有するオイルの濃度が、ソリッド材の含有するオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内である。このため、発泡材とソリッド材のオイルの濃度差が小さく、ソリッド材から発泡材へのオイルの移行を少なくすることができ、カバーリップの表面の収縮を防ぎ、カバーリップの変形を防止することができる。
車外側側壁の先端部分と車外側カバーリップの連結部分であって、車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであるため、屈曲点における表皮層から基材部分へのオイルの移行の量は少なく、表皮層の収縮が少なく、車外側カバーリップの変形を防止することができる。
車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点以外の部分の表皮層は0.2〜0.3mmであるため、表皮層が確実に車外側カバーリップの外面を覆って、表面を円滑にして見栄えを向上させることができるとともに、車外側カバーリップの重量を増加させることがない。
請求項2の本発明は、車内側側壁の先端部分と車内側カバーリップの連結部分であって、車内側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであり、他の部分の表皮層は0.2〜0.3mmである自動車用ガラスランである。
請求項2の本発明では、車内側側壁の先端部分と車内側カバーリップの連結部分であって、車内側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであるため、車外側側壁と同様に、車内側側壁においても、屈曲点における表皮層から基材部分へのオイルの移行の量は少なく、車内側カバーリップの変形を防止することができる。また、車内側カバーリップの屈曲点以外の部分の表皮層は0.2〜0.3mmであるため、表面を円滑にして見栄えを向上させることができるとともに、車内側カバーリップの重量を増加させることがない。
請求項3の本発明は、車外側側壁の先端部分と車外側カバーリップの連結部分であって、車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における車外側カバーリップの肉厚は1.3〜3.0mmである自動車用ガラスランである。
請求項3の本発明では、車外側側壁の先端部分と車外側カバーリップの連結部分であって、車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における車外側カバーリップの肉厚は1.3〜3.0mmである。このため、車外側カバーリップの剛性を確保して、異常変形を防止することができる。
請求項4の本発明は、発泡材の比重は、0.6〜0.8、ソリッド材の比重は、0.9〜1.0である自動車用ガラスランである。
請求項4の本発明では、発泡材の比重は、0.6〜0.8であるため、ガラスランの剛性を維持しつつ、ガラスラン本体の重量を軽減して、自動車の軽量化に貢献することができる。ソリッド材の比重は、0.9〜1.0であるため、表皮層を円滑にするとともに、表皮層によるガラスランの重量増加を少なくすることができる。
請求項5の本発明は、発泡材とソリッド材は、熱可塑性エラストマーである自動車用ガラスランである。
請求項5の本発明では、発泡材とソリッド材は、熱可塑性エラストマーであるため、加硫工程を不要とする。更に、ガラスランをドアフレームに保持するための所定の剛性を有するとともに、弾性に優れているので、ガラスランがドアガラスの昇降に応じて、ドアガラスを保持して、シールすることができる。
請求項6の本発明は、発泡材は、マイクロカプセル発泡組成物で形成された自動車用ガラスランである。
請求項6の本発明では、発泡材は、マイクロカプセル発泡組成物で形成されたため、化学発泡剤で発泡させた場合と比べて、発泡ガスが逃げにくく、発泡倍率を上げて比重を下げることができるとともに、表面からガスが逃げないので表面肌をきれいにすることができる。さらに、化学発泡剤で発泡させた場合、押出成形等により発泡した泡が引っ張られて、長手方向に長球状(ラクビーボール形状)に形成されるが、マイクロカプセルが膨張時には略球状に膨らみ、どの方向の変形に対しても力が偏ることがないため、均一な剛性とシール性を得ることができる。
発泡材の含有するオイルの濃度が、ソリッド材の含有するオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内であるため、ソリッド材から発泡材へのオイルの移行を少なくすることができ、カバーリップの表面の収縮を防ぎ、カバーリップの変形を防止することができる。車外側側壁の先端部分と車外側カバーリップの連結部分であって、車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであるため、屈曲点における表皮層から基材部分へのオイルの移行の量は少なく、車外側カバーリップの変形を防止することができる。
本発明の実施の形態であるドアフレームの縦辺部にガラスランを装着した状態の断面図であり、図3におけるA−Aに沿った断面図である。 本発明の実施の形態であるガラスランの正面図である。 自動車ドアの正面図である。 従来のガラスランを装着した状態の断面図である。 従来の他のガラスランを装着する前の状態の断面図である。 従来の他のガラスランを装着した状態の断面図である。 従来の他のガラスランを装着した状態の断面図である。
本発明の実施の形態を、図1〜図3に基づき説明する。
図3は、自動車のフロントのドア1の正面図であり、図2は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドアのガラスラン10の正面図である。図3に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ガラスラン10は、図2に示すように、全体として押出成形で形成された直線状部11と、ドアフレーム2のコーナー部2bに取付けられ、上記の直線状部11を接続し、型成形で形成されるコーナー部12からなる。
直線状部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部をなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。
これらの押出成形部分をドアフレーム2に対応した形状となるように、フロント側とリヤ側のそれぞれのコーナー部分において、型成形により成形して直線状部11を接続してコーナー部12が形成されている。なお、ガラスラン10のコーナー部12は、ドアフレーム2のコーナー部2bの部分に装着される。
以下に、フロント側のドア1の縦辺部に装着されるガラスラン10を例に取り説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態であるプレスドアタイプのドアフレーム2の縦辺に取付けられたガラスラン10の図3のA−A線に沿った断面図である。
まず、本発明の実施の形態であるガラスラン10の構成について説明する。
ドアフレーム2の縦辺部に取付けられるガラスラン10の直線状部11の断面形状は、図1に示すように、ガラスラン10の本体が車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略コ字状に形成されている。
ガラスラン10の本体は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略コ字形の断面形状を有している。
ドアフレーム2は、内部にドア補強パネル2eを有し、ドア補強パネル2eは、先端部分が屈曲して形成され、先端がドアインナーパネル2dの先端と溶接等により固着されている。屈曲した部分に底壁40が当接して、保持されている。ドア補強パネル2eの先端の内側には、円弧状の突出部2hが形成されている。
車外側側壁20と車内側側壁30のそれぞれの先端の内側から車外側シールリップ21と車内側シールリップ31が、ガラスラン10の本体の断面略コ字状の内側に向けて延設されている。車外側シールリップ21と車内側シールリップ31により、ドアガラス5の先端部の両側面を保持する。また、ドアガラス5の昇降に応じて、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31がドアガラス5の両側面に当接して、ドアガラス5の昇降をガイドするとともに、ドアフレーム2とドアガラス5との間のシールをすることができる。
車内側側壁30の内面には、車内側シールリップ31の内面に当接する車内側突起リップ33が形成されている。車内側突起リップ33により、ドアガラス5が本体内で車内側に大きく変位したときに、車内側シールリップ31が車内側側壁30に密着することを防止して、異音の発生防止と、ドアガラス5の側端部を保持することができる。また、ドアガラス5を車外側に位置させることができる。
車外側側壁20と車内側側壁30のそれぞれの先端の外側から、それぞれ車外側カバーリップ22と車内側カバーリップ32が断面略コ字状の外側横方向に、車外側側壁20と車内側側壁30に沿って延設されている。
ドアフレーム2の先端をカバーするように、車外側側壁20の先端に車外側カバーリップ22を形成し、車内側側壁30の先端に車内側カバーリップ32を形成した。このため、ドアフレーム2のドアアウターパネル2cとドアインナーパネル2dの先端を両カバーリップで覆い、見栄えを良くするとともに、車外側側壁20と車外側カバーリップ22でドアフレーム2のドアアウターパネル2cの先端を挟持し、車内側側壁30と車内側カバーリップ32でドアフレーム2のドアインナーパネル2dの先端を挟持して、ガラスラン10をドアフレーム2に保持することができる。
本実施の形態では、ガラスラン10の車内側側壁30と車内側シールリップ31は、それぞれ車外側側壁20と車外側シールリップ21よりも大きく、肉厚に形成される。このため、ドアガラス5を確実に保持できるとともに、ドアガラス5を車外方向に位置させることができ、ドアガラス5とドアフレーム2との間の段差を小さくすることができ、風切り音を小さくして、見栄えを良くすることができる。また、ドアフレーム2又はドアモールの車外側の面積を小さくすることができ、デザイン的にも好ましい。
そして、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31のドアガラス5と摺動する表面には、車外側シールリップ低摺動層21aと車内側シールリップ低摺動層31aが形成されている。この場合、ドアガラス5がガラスラン10の本体内に進入し、摺動しても、車外側シールリップ21及び車内側シールリップ31とドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができ、ドアガラス5のスムースな昇降を維持することができる。
車外側側壁20は車外側連結部26で、車内側側壁30は車内側連結部36とそれぞれ底壁40と連結されている。車外側連結部26と車内側連結部36は、車内側側壁30および車外側側壁20との連続部では屈曲が容易にできるように溝部が形成されている。そのため、製造時に、車外側側壁20と車内側側壁30が底壁40とハ字形に開いていても、チャンネル3内へガラスラン10を取付けるときに、車外側側壁20及び車内側側壁30と底壁40の間が撓みやすくなり、取付けが容易になる。
底壁40は、略板状に形成され、底壁40の外面には凸部44が形成され、ドア補強パネル2eの屈曲部分の内面に当接して、ドアフレーム2とガラスラン10の間をシールしている。また、底壁40の外面の中央部には凹部45が形成され、底壁40が幅方向に撓みやすく形成されて、チャンネル3に挿入しやすくなり、軽量化にも貢献している。
車外側側壁20と底壁40との連結部分の外面には、底壁保持リップ42が形成され、車外側側壁20の根元に当接している。車内側側壁30と底壁40との連結部分の外面には、底壁保持リップ42が形成され、車内側側壁30の根元に当接している。車内側側壁30の外面には、車内側保持リップ34が形成され、ドア補強パネル2eの突出部2hに係止されている。
底壁40のガラスラン10の本体の断面略コ字形の内面には、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31に設けられている低摺動部材層と同様に底壁低摺動部材層43が形成することが好ましい。その場合、ドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができる。底壁低摺動部材層43は、短繊維の植毛で形成することもできる。
ガラスラン10の本体である車外側側壁20、車内側側壁30及び底壁40と、車外側カバーリップ22と車内側カバーリップ32は、オレフィン系熱可塑性エラストマー100重量部と、マイクロカプセル3〜7重量部とを含有するマイクロカプセル発泡組成物で形成されている。
上記のオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、本実施の形態では、EPDM成分が22部と、ポリプロピレン成分が43部を含有する熱可塑性エラストマーと、プロセスオイル35部に対して、発泡剤としての熱膨張タイプのマイクロカプセルを、5重量部を含有したマイクロカプセル発泡組成物を使用する。
上記マイクロカプセルは、熱可塑性高分子の球状のセルの中に低沸点の炭化水素を封じ込めた粒径15〜40μmの微粒子である。セルの材質としては、熱可塑性樹脂を使用し、例えば、アクリロニトリル共重合体を使用することができる。
マイクロカプセルとしては、例えば、積水化学工業株式会社製のADVANCELL(登録商標)、松本油脂製薬株式会社のマツモトマイクロスフェアー(登録商標)、日本フィライト株式会社のEXPANCEL(登録商標)等を使用することができる。
上記マイクロカプセルの直径は、上記のようにマイクロカプセル発泡組成物に混入時には、15〜40μmであるが、ガラスラン10を押出成形した後は、押出成形時に上記組成物が溶融するときの熱で加熱され、平均発泡セル径が40〜120μmに膨張して球状セルを形成する。このため、オレフィン系熱可塑性エラストマーに、マイクロカプセルを混入するときに、混入作業が容易であり、ガラスラン10の成形後ではその比重を充分に低下させることができる。
さらに、マイクロカプセルによる発泡のため、化学発泡剤で発泡させた場合と比べて、発泡ガスが逃げにくく、発泡倍率を上げることができる。さらに、化学発泡剤で発泡させた場合、押出成形等により発泡した泡が引っ張られて、長手方向に長球状に形成されるが、マイクロカプセルの膨張時には、セルが略球状に膨らみ、どの方向の変形に対しても力が偏ることがない。そのため、ガラスラン10の本体や車外側シールリップ21と車内側シールリップ31の弾性と剛性を確保することができる。
マイクロカプセル発泡組成物は、上記のように、マイクロカプセルを膨張させて、比重が0.6〜0.8とすることができる。このため、ガラスラン10を充分に軽量化することができるとともに、化学発泡剤と比べて方向性がなく、引張強度と破断伸びに優れたガラスラン10を得ることができる。
本実施の形態では、比重が0.7、引張強度が4.7MPa、破断伸びが420%であった。
比重が0.6未満では、ガラスラン10の引張強度や剛性が低下し、0.8を超える場合には、ガラスラン10の軽量化に貢献することが少ない。
車外側カバーリップ22、車内側カバーリップ32は、マイクロカプセル発泡組成物による発泡材で形成されたため、ガラスラン10の本体と併せて、ガラスラン10全体の重量を低下させることができ、車両の軽量化に貢献することができるとともに、ガラスラン10全体が同一の材料で形成することができ、押出成形が容易であり、生産性がよい。
車外側シールリップ21と車内側シールリップ31は、マイクロカプセルを含有しないオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されている。このため、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31の剛性が大きく、ドアガラス5に確実に摺接して、シール性も良い。このマイクロカプセルを含有しないオレフィン系熱可塑性エラストマーは、本実施の形態では、EPDM成分が38部と、ポリプロピレン成分が23部を含有する熱可塑性エラストマーと、プロセスオイル39部を含有している。
車外側カバーリップ22及び車内側カバーリップ32は、上述の発泡材で形成されて、車外側側壁20の先端部分から車外側カバーリップ22の先端まで、車外側シールリップ21及び車内側シールリップ31と同じ材料であるソリッド材で車外側カバーリップ表皮層27で覆われている。本実施の形態では、車外側シールリップ21は、ソリッド材で形成されているため、ソリッド材と同じ材料を使用することができるが、他のソリッド材を使用してもよい。
車内側カバーリップ32も同様に、発泡材で形成されて、車内側側壁30の先端部分から車内側カバーリップ32の先端まで同じソリッド材の車内側カバーリップ表皮層37で覆われている。
このため、車外側側壁20の先端部分から車外側カバーリップ22の先端までと、車内側側壁30の先端部分から車内側カバーリップ32の先端までソリッド材の表皮層で形成したため、カバーリップの表面の発泡の凹凸を覆うことができ表面が円滑で、カバーリップの見栄えを良くすることができる。
発泡材の含有するオイルの濃度が、ソリッド材の含有するオイルであるプロセスオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内である。このため、オイルの濃度差が小さく、ソリッド材から発泡材へのオイルの移行を少なくすることができ、カバーリップの表面の収縮を防ぎ、カバーリップの変形を防止することができる。
車外側側壁20の先端部分と車外側カバーリップ22の連結部分であって、車外側カバーリップ22の車外方向に開く屈曲点(図1におけるX点)における車外側カバーリップ表皮層27の肉厚は0.05〜0.2mmで形成されている。このため、屈曲点における車外側カバーリップ表皮層27から車外側カバーリップ22の基材部分へのオイルの移行の量は少なく、車外側カバーリップ22の変形を防止することができる。
車外側カバーリップ22の車外方向に開く屈曲点以外の部分の車外側カバーリップ表皮層27は0.2〜0.3mmで形成することが好ましい。この場合には、車外側カバーリップ表皮層27が確実に車外側カバーリップ22の外面を覆って、表面を円滑にして見栄えを向上させることができるとともに、車外側カバーリップ22の重量を増加させることがない。
車外側カバーリップ22の屈曲点以外の部分の車外側カバーリップ表皮層27は0.2〜0.3mmで形成することが好ましい。この場合には、車外側カバーリップ表皮層27が確実に車外側カバーリップ22を覆い、その表面を円滑にして見栄えを向上させることができるとともに、車外側カバーリップ22の重量を増加させることがない。
車外側側壁20の先端部分と車外側カバーリップ22の連結部分であって、車外側カバーリップ22の車外方向に開く屈曲点(図1におけるZ点)における車外側カバーリップ22の肉厚は1.3〜3.0mmであることが好ましい。このため、車外側カバーリップ22の剛性を確保して、異常変形を防止することができる。
車外側カバーリップ22について説明したが、車内側カバーリップ32についても同様に、車内側カバーリップ表皮層37を形成することができる。その場合には、車内側カバーリップ表皮層37の肉厚も車外側カバーリップ表皮層27と同様に、車内側側壁30の先端部分と車内側カバーリップ32の連結部分であって、車内側カバーリップ32の車外方向に開く屈曲点(図1におけるY点)における車内側カバーリップ表皮層37の肉厚は0.05〜0.2mmで形成されている。
車内側カバーリップ32の車外方向に開く屈曲点以外の部分の車内側カバーリップ表皮層37は0.2〜0.3mmで形成することが好ましい。
そして、車内側カバーリップ32と車内側カバーリップ表皮層37も、車外側カバーリップ22と車外側カバーリップ表皮層27と同様の効果を奏することができる。
2 ドアフレーム
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
22 車外側カバーリップ
27 車外側カバーリップ表皮層
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
32 車内側カバーリップ
37 車内側カバーリップ表皮層
40 底壁

Claims (6)

  1. 自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
    上記ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記車外側側壁と車内側側壁の外面に沿って延出する車外側カバーリップと車内側カバーリップを設け、上記車外側カバーリップと上記車外側側壁でドアアウターパネルを挟持し、上記車内側カバーリップと上記車内側側壁でドアインナーパネルを挟持し、
    上記ガラスランの本体と、上記車外側カバーリップ及び車内側カバーリップは、発泡材で形成され、上記車外側側壁の先端部分から上記車外側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われるとともに、上記車内側側壁の先端部分から上記車内側カバーリップの先端までソリッド材の表皮層で覆われ、
    上記発泡材の含有するオイルの濃度が、上記ソリッド材の含有するオイルの濃度よりも低く、その濃度差は5%以内であり、
    上記車外側側壁の先端部分と上記車外側カバーリップの連結部分であって、上記車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における上記表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであり、他の部分の上記表皮層は0.2〜0.3mmであることを特徴とする自動車用ガラスラン。
  2. 上記車内側側壁の先端部分と上記車内側カバーリップの連結部分であって、上記車内側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における上記表皮層の肉厚は0.05〜0.2mmであり、他の部分の上記表皮層は0.2〜0.3mmである請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
  3. 上記車外側側壁の先端部分と上記車外側カバーリップの連結部分であって、上記車外側カバーリップの車外方向に開く屈曲点における上記車外側カバーリップの肉厚は1.3〜3.0mmである請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
  4. 上記発泡材の比重は、0.6〜0.8、上記ソリッド材の比重は、0.9〜1.0である請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
  5. 上記発泡材と上記ソリッド材は、熱可塑性エラストマーである請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
  6. 上記発泡材は、マイクロカプセル発泡組成物で形成された請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の自動車用ガラスラン。
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