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JP2014058200A - ステアリング装置 - Google Patents

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JP2014058200A
JP2014058200A JP2012203691A JP2012203691A JP2014058200A JP 2014058200 A JP2014058200 A JP 2014058200A JP 2012203691 A JP2012203691 A JP 2012203691A JP 2012203691 A JP2012203691 A JP 2012203691A JP 2014058200 A JP2014058200 A JP 2014058200A
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JP2012203691A
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Norihiko Yokota
典彦 横田
Takahiro Maniwa
高広 眞庭
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Yamada Manufacturing Co Ltd
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Yamada Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

【目的】チルト・テレスコ調整機構を備えたものであって、チルト・テレスコ調整時の締付状態を強固なものとし、装置全体のガタツキを防止することができるステアリング装置とすること。
【構成】インナーコラム2と、左右一対のアウターコラム半体3と、固定側部11を有する固定ブラケット1と、締付具6とからなること。締付具6を介して締付固定された状態で、インナーコラム2は両アウターコラム半体3の両抱持面部31同士にて抱持され、両アウターコラム半体3のそれぞれの抱持面部31には、インナーコラム2と非接触となる上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dがそれぞれ形成されること。上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dの周方向両側箇所で、インナーコラム2と接触する帯状接触部31kを構成すると共に、帯状接触部31kは、両アウターコラム半体3にそれぞれ少なくとも4箇所形成されてなること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チルト・テレスコ調整機構を備えたものであって、チルト・テレスコ調整時の締付状態を強固なものとし、装置全体のガタツキを防止することができるステアリング装置に関する。
チルト・テレスコ機能を具備したステアリング装置は種々存在している。この種のものとして特許文献1(特開2005-47487号公報)が存在する。以下、特許文献1について概略する。なお、特許文献1の説明では、符号は特許文献1に使用されたものをそのまま使用する。アウターコラム21は、円筒部21aと、円筒部21aの車体後方側の外周において、軸線方向に隔置配置された一対のフランジ部21c、21dとを有している〔特許文献1の図(2)参照〕。
円筒部21aは、インナーコラム11を内包保持している。インナーコラム11の両側には、軸線と平行に、テレスコ溝11aが形成されている〔特許文献1の図(1)参照〕。押圧部としてのフランジ部21c、21dの間には、テンション部材13が配置される。円筒部21aには、車体後方側端部からフランジ部21c、21dを分断するようにして、上下一対のスリット21e,21eが形成されている。
テンション部材13の最大幅は、アウタージャケット21の最大幅よりも小さくなっている。アウタージャケット21のフランジ部21dの右半部及び左半部内周面は、インナーコラム11の外周面に当接した状態で、右側側面及び左側側面にスキマが空くような形状、即ち凹部21gを有している〔特許文献1の図(4)の(a)参照〕。
凹部21gは、インナーコラム11の軸線を通る水平線により上下に二分され、且つ水平線に対して略線対称となっている。フランジ部21cの内周面も同様な凹部を有する。操作レバーLを締め付け方向へ回動させると、ブラケット部12a,12aにより、アウタージャケット21のフランジ部21c、21d外周面に押圧力を付与する。
アウタージャケット21が両側から押圧されることで、スリット21eが閉じるように変形し、アウタージャケット21の内径は縮径し、インナーコラム11を保持する。アウタージャケット21が2つのブラケット部12aより力Fで押圧されたとき、フランジ部21d(21c)の凹部21gの周方向両端の境界点Xでインナーコラム11に当接する〔図(4)の(b)参照〕。
前記境界点Xでは、インナーコラム11を押圧する力F1が生じる。ここで、力Fの向きは水平方向であるが、力F1は、水平方向に対して角度θで傾いている。従って、インナーコラム11は、(2・F1cosθ)の力で水平方向に支持されると共に、(2・F1sinθ)の力で垂直方向に支持される。
このように特許文献1では、前記凹部21gを設けたことにより、境界点Xに生じる力F1の分力で、インナーコラム11を垂直方向にも支持することができ、該インナーコラム11を垂直及び水平の両方向において確実に支持することができるようにしたものである。
特開2005−47487号公報
特許文献1には、以下に示す問題点が存在する。特許文献1に記載の装置は、前述したようにクランプ時、凹部21g箇所でアウタージャケット21を撓ませることにより、境界点X箇所でインナーコラム11に当接させ、該境界点X箇所で水平及び垂直方向の分力を生じさせ、インナーコラム11を固定させる仕組みを有するテレスコ調整構造である。
しかし、締付によりインナーコラムを支持固定するときに、アウタージャケット21の撓み方にもばらつきが生じることもあり、このときにアウタージャケット21の凹部21g箇所より上方及び下方とインナーコラム11との当接点(境界点X)の位置にもばらつきが生じる。
その結果、アウタージャケット21によるインナーコラム11への締付状態が不均等となり、インナーコラム11の保持力が低下する恐れがあり、安定した締付状態が得られない。また、凹部21g箇所の撓み方によっては、アウタージャケット21とインナーコラム11とが当接点(境界点X)の上方及び下方で面接触となる恐れがある。
したがって、アウタージャケット21とインナーコラム11との接触面同士が長期接触状態によって、馴染み、アウタージャケット21の締め付けを解除して、締め付けを緩めても、インナーコラム11は軸方向移動しにくくなり、さらに面接触部分による摩擦抵抗も大きくなり、テレスコ調整時に運転者に負担がかかるという欠点を有することになる。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題(目的)は、チルト・テレスコ調整機能を具備したステアリング装置において、アウターコラムによるインナーコラムの締付時における支持をがたつきのない確実且つ安定したものとし、また締付解除時には、アウターコラムに対してインナーコラムは円滑に軸方向移動ができるステアリング装置を提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、インナーコラムと、該インナーコラムの外周面を抱持する抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体と、該両アウターコラム半体を挟持する固定側部を有する固定ブラケットと、該固定ブラケットと前記両アウターコラム半体とを締め付ける締付具とからなり、該締付具を介して締付固定された状態で、前記インナーコラムは前記両アウターコラム半体の両抱持面部同士にて抱持され、前記両アウターコラム半体のそれぞれの抱持面部には、前記インナーコラムと非接触となる上方凹状窪み部と下方凹状窪み部がそれぞれ形成され、前記上方凹状窪み部と前記下方凹状窪み部の周方向両側箇所で、前記インナーコラムと接触する帯状接触部を構成すると共に、該帯状接触部は、前記両アウターコラム半体にそれぞれ少なくとも4箇所形成されてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記上方凹状窪み部と前記下方凹状窪み部の曲率中心は、前記インナーコラムの軸心と異なるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記アウターコラム半体の前記帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において左右対称としてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において上下対称としてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記上方凹状窪み部及び下方凹状窪み部は、前記インナーコラムの外径よりも小さい曲率半径を有する凹弧状面とされてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部は、前記アウターコラム半体の軸方向に沿って形成されてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部の先端は断面円弧形状としてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、インナーコラムは、アウターコラム半体の両抱持面部同士にて抱持され且つ前記締付具を介して締付固定された状態において、前記両アウターコラム半体のそれぞれの抱持面部の上方側及び下方側で、前記インナーコラムと少なくとも4箇所で接触する帯状接触部を構成したものである。
前記インナーコラムは、両アウターコラム半体により挟持状態に固定されるときには、合計8箇所で軸方向に沿う略帯状又は線状の接触にて支持される。これによって、両アウターコラム半体によって挟持されたインナーコラムは、8箇所の軸方向に沿う線状接触による帯状接触部にて支持されるので、極めて安定したインナーコラムの支持構造にすることができる。
請求項2の発明では、前記上方凹状窪み部と前記下方凹状窪み部の曲率中心は、前記インナーコラムの軸心と異なるようにずらして形成されたものである。そのために、締付具による締付状態において、両アウターコラム半体の間隔が狭まり、更に上方凹状窪み部と下方凹状窪み部とが撓むことで前記帯状接触部と前記インナーコラムとの接触状態を確実なものとし、且つ極めて強固な当接状態にできる。
請求項3の発明では、帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において左右対称としたことにより、インナーコラムの支持構造は、両アウターコラム半体の上方側及び下方側のそれぞれに2箇所の線状接触による帯状接触部が存在し、且つ上下それぞれ2箇所の帯状接触部は上下対称の配置となる。そして、両アウターコラム半体同士は、それぞれの帯状接触部は両アウターコラム半体によって挟持固定されるインナーコラムの直径中心に対して左右対称の配置である。
したがって、両アウターコラム半体同士の上下両端の帯状接触部を仮想的に結ぶ形状と、両アウターコラム半体同士の上方及び下方の略中間に位置する帯状接触部同士を仮想的に結ぶ形状は共に長方形を構成する。
さらに、一方のアウターコラム半体の上方側における2個の帯状接触部と、他方のアウターコラム半体の下方側における2個の帯状接触部とを仮想的に結ぶ形状も傾斜した略長方形状の4辺形を構成する。
つまり、両アウターコラム半体同士によってインナーコラムを挟持状態で支持固定したときには、線状接触による帯状接触部は、インナーコラムの直径中心を中心とする長方形或いは4辺形を構成し、上下左右のいずれの方向にも極めてバランスのとれた挟持構造にでき、アウターコラムの変形や撓みに関わらず、インナーコラムを安定して締付(ロック)状態にすることができる。
また、両アウターコラム半体のそれぞれの抱持面部に形成された上方凹状窪み部と下方凹状窪み部とは、インナーコラムとは接触せず、両側箇所の帯状接触部のみが接触する構成であるので、締付具による締付解除時には、インナーコラムは両アウターコラム半体の抱持面部に対して摺動抵抗が低減し、運転者に負担をかけず、テレスコ調整のためのインナーコラムの軸方向を円滑にでき操作性を向上させることができる。
請求項4の発明では、帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において上下対称としたことにより、請求項3と略同等の効果を奏する。請求項5の発明では、極めて簡単な構成にて両アウターコラム半体と、インナーコラムの外周側面とが非接触となる部位を構成することができる。
請求項6の発明では、帯状接触部と、インナーコラムの軸方向とが一致し、帯状接触部とインナーコラムとは極めて高い精度で線状接触にすることができ、両アウターコラム半体と締付具により、インナーコラムを極めて安定した状態で固定することができる。請求項7の発明では、前記帯状接触部の先端は断面円弧形状としたことにより、帯状接触部の先端が衝撃に対して強固なものにできる。また、テレスコ調整時におけるインナーコラムとの相対的移動による摩耗を防止できる。
(A)は本発明のステアリング装置の側面図、(B)は(A)のY1−Y1矢視拡大断面図である。 (A)は図1(A)のX1−X1矢視断面図、(B)アウターコラム半体とピボットブラケットとの分解斜視図、(C)は(B)の(ア)部拡大図である。 本発明の構成の一部断面にした分解図である。 (A)は第1実施形態の抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図、(B)は締付力による帯状接触部の力の作用を示す縦断正面図、(C)は(A)の(イ)部拡大図である。 (A)は第2実施形態の抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図、(B)は締付力による帯状接触部の力の作用を示す縦断正面図である。 (A)は第3実施形態で、上方抱持領域に2個の凹弧状面が形成された抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図、(B)は第3実施形態で、下方抱持領域に2個の凹弧状面が形成された抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図である。 (A)は第4実施形態の抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図、(B)は締付力による帯状接触部の力の作用を示す縦断正面図である。 (A)は第5実施形態の抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図、(B)は締付力による帯状接触部の力の作用を示す縦断正面図、(C)は(A)の(ウ)部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明では、以下の説明において前後方向が設定されており、本発明のステアリング装置を自動車に装着した状態で、自動車の前後方向を基準とし、自動車の前方に対応する側を「前方側」とし、自動車の後方に対応する側を「後方側」とする〔図1(A)参照〕。また、前方側と後方側とを結ぶ方向を「軸方向」と称する。さらに「幅方向」とは、自動車の左右方向を表すものである。
本発明は主に、固定ブラケット1,インナーコラム2,左右一対のアウターコラム半体3,3からなるアウターコラムA,ピボットブラケット4,締付具6等から構成される(図1,図3参照)。
インナーコラム2は、アウターコラム半体3,3の両抱持面部同士にて抱持され且つ前記締付具6を介して締付固定された状態において、前記両アウターコラム半体3,3のそれぞれの抱持面部の上方側及び下方側で、前記インナーコラム2をその直径中心において上下対称となるように4箇所で線状接触による帯状接触部31k,31k,…を構成すると共に、前記両アウターコラム半体3,3の前記帯状接触部31k,31k,…は、前記インナーコラム2の直径中心Pにおいて左右対称とした構成である。
そして、帯状接触部31kとは、この明細書において、両アウターコラム半体3,3とインナーコラム2とが接触する部分である。そして、帯状接触部31kは、「線状接触部」及び「面状接触部」が包含される接触部である。
固定ブラケット1は、幅方向両側に形成された固定側部11,11と取付部12,12と、連結部15とから構成されている。それぞれの固定側部11,11の上端より外方に向かって水平状の取付部12,12が形成され、該取付部12,12は連結部15によって一体的構造となるように連結形成されている。
前記固定側部11には、上下方向又は縦方向を長手方向としたチルト調整用のチルト調整長孔13が形成されている(図1,図3参照)。取付部12,12にはカプセル部材14がそれぞれ装着され、両カプセル部材14,14を介して固定ブラケット1が、車体の所定箇所に装着される。
インナーコラム2は、中空円筒状のパイプである。該インナーコラム2の内部には、ステアリングシャフト7がベアリング等を介して装着され、該ステアリングシャフト7の後方側端部にはステアリングホイール73が装着されている〔図1(A)参照〕。また、インナーコラム2には、軸方向に沿って長手方向となるテレスコ用長孔23が幅方向両側に形成されている。
本発明において、インナーコラム2は、その直径中心をPとし、該直径中心Pが軸方向に延びる仮想線を軸心線Lpとし、該軸心Pを通過する水平方向線を水平直径線Lhとし、軸心Pを通過する垂直方向線を垂直直径線Lvとする(図1参照)。
アウターコラムAは、左右一対のアウターコラム半体3,3から構成される〔図1(B),図2(B)、図3乃至図7参照〕。左右一対の両アウターコラム半体3,3は、左右対称形状(略左右対称形状も含む)であり、両アウターコラム半体3,3に形成された抱持面部31,31同士が対向して配置される。アウターコラム半体3は、アルミ合金製で鋳造又は押出成形等によって形成される。
両アウターコラム半体3,3は、相互に対向する側を内方側とし、該内方側以外の外周部分を外方側とする。それぞれのアウターコラム半体3の内方側には、前記抱持面部31が形成されている。該抱持面部31は、半円状(略半円形状も含む)の窪み部分である。
アウターコラム半体3の外方側は、外側面3a,上面部36a,底面部36bから構成されている。前記外側面3aは、上部当接面33,下部当接面34及び段差部35とから構成される。下部当接面34と上部当接面33との境目には、段差部35が形成されている〔図2(B)参照〕。
下部当接面34は、前記上部当接面33の下方に略長方形状とした垂直状の平坦面であり、上部当接面33と平行な面となる。下部当接面34は、段差部35を介して上部当接面33よりアウターコラム半体3の幅方向外方に突出して形成される。
該上部当接面33には螺子孔37が形成され、該螺子孔37は、固定ボルト200と共にピボットブラケット4と連結固定される役目をなす。さらに、アウターコラム半体3には、抱持面部31と上部当接面33とを貫通するノックピン取付孔38が形成される。該ノックピン取付孔38には、ノックピン100が圧入される。下部当接面34には、締付具6のボルト軸61が挿通する締付ボルト軸挿通孔39が形成される。締付ボルト軸挿通孔39は、外方側の下部当接面34と内方側の下部内側面32aとを貫通する〔図2(B)参照〕。
前記抱持面部31には、上下方向の中心位置で且つ軸方向に沿って凹部311が形成されている。該凹部311は、断面方形状の溝として形成されている部位であり、スライドガイド24が遊挿される部位である。両アウターコラム半体3,3によって、インナーコラム2の被抱持円筒部21を適正に抱持した状態において、インナーコラム2の水平直径線Lhに対応する位置に凹部311が形成される〔図1(B),図2(B),(C)等参照〕。凹部311は、スライドガイド24の形状によって、円弧形状としても良く、また、スライドガイド24を使用しない場合には、形成しなくてもよい。
アウターコラム半体3の内方側において、前記抱持面部31の下端よりも下方の側面を下部内側面32aと称する。また、前記抱持面部31の上端よりも上方の側面を上部内側面32bと称する。下部内側面32a及び上部内側面32bは、垂直状の平坦面として形成される。また、下部内側面32aと上部内側面32bとは垂直方向に対して同一面(略同一面も含む)となる〔図2(C)参照〕。
両アウターコラム半体3,3を左右対称に配置して、両抱持面部31,31にてインナーコラム2の外周側面を挟持したときには、前記両下部内側面32a,32a同士及び両上部内側面32b,32b同士は適宜の間隔を有する構成となる。
次に、ピボットブラケット4は、ピボット上部43の幅方向両側に垂下状側部4a、4aが形成されている。垂下状側部4aはピボット側部41と後方延長側部42とからなり、車体前方側よりにピボット側部41が形成され、車体後方側よりに後方延長側部42が一体形成されている〔図1(A),図2 (B)参照〕。
両ピボット側部41,41の上端同士は、ピボット上部43によって一体的構造となるように連結形成され、前記ピボット側部41から後方側に向かって突出するように後方延長側部42が一体形成されている〔図1,図2(B)等参照〕。後方延長側部42は、前記アウターコラム3の外側面3aの上部当接面33に当接する。
前記ピボット側部41には、その上方で且つ軸方向に沿って長孔部46が形成されている。ピボット側部41の下方には固定ボルト挿通孔44が形成され、後方延長側部42には、ノックピン挿通部45が形成されている〔図2(B)参照〕。該ノックピン挿通部45には、ノックピン100が挿入される。
前記ピボットブラケット4のピボット上部43は、前記アウターコラムAの両アウターコラム半体3,3の上端と当接する。アウターコラム半体3の上端は、アウターコラム半体3の最上端の位置のことであり、上面部36aの上端となる。
ロア固定ブラケット5は、車体に固定され、該ロア固定ブラケット5に前記ピボットブラケット4が回動自在に連結される。ロア固定ブラケット5は、幅方向両側に形成された枢支連結側部52,52と、該枢支連結側部52,52の上端から幅方向外方に延設される取付固定部51とから構成され、前記枢支連結側部52には、支持孔部52aが形成され、前記取付固定部51には、車体所定箇所に取り付けるための固定孔51aが形成されている。
両枢支連結側部52,52は、ピボットブラケット4の両ピボット側部41,41を挟持し、それぞれの枢支連結側部52とピボット側部41とがピボット軸53によって枢支連結される。該ピボット軸53は、枢支連結側部52の支持孔部52aに挿通され、且つピボット側部41に対しては、長孔部46に挿通されて連結されるものである。
締付具6は、ボルト軸61と締付カム62と操作レバー部63とから構成されている〔図1(A)、図3参照〕。両アウターコラム半体3,3の抱持面部31,31と上部当接面33,33との間に亘って貫通形成されたノックピン取付孔38にはノックピン100が圧入される。該ノックピン100は、上部当接面33と抱持面部31のそれぞれ面から突出するように圧入固着される。特に、抱持面部31側においては、前記ノックピン100の先端は凹部311から抱持面部31の内部側まで突出する。
締付具6の操作レバー部63の締付操作により、前記固定ブラケット1の固定側部11,11の間隔が狭まると、アウターコラムAのアウターコラム半体3,3は、下部内側面32a,32aの間隔が狭まり、インナーコラム2が支持固定される。
アウターコラムAの両アウターコラム半体3,3の抱持面部31,31にてインナーコラム2の被抱持円筒部21が挟持される。両アウターコラム半体3,3の抱持面部31,31より突出したノックピン100,100は、インナーコラム2に形成された幅方向両側のテレスコ用長孔23,23にそれぞれ挿通される。ノックピン100とテレスコ用長孔23の軸方向端部が当接することにより、テレスコ調整時のストローク範囲を規制することができる。
また、インナーコラム2のテレスコ用長孔23にはスライドガイド24が装着されており、ノックピン100の内方側先端は、スライドガイド24を介してテレスコ用長孔23に挿入されるものである〔図2(A),図4参照〕。
両アウターコラム半体3,3の外側面3a,3aは、ピボットブラケット4の両垂下状側部4a,4aによって挟持され、両外側面3a,3aから突出したノックピン100の外方側先端がノックピン挿通部45に挿入される。両上部当接面33,33に形成された螺子孔37,37と、両後方延長側部42,42に形成された両固定ボルト挿通孔44,44には、固定ボルト200の螺子軸部が挿通され、ピボットブラケット4がアウターコラム半体3,3を挟持した状態で連結固定される。
固定ブラケット1の両固定側部11,11は、前記アウターコラムAの両上部当接面33,33に固定されたピボットブラケット4の後方延長側部42,42と、下部当接面34,34とを挟持し、且つアウターコラムAの締付ボルト軸挿通孔39と、固定ブラケット1のチルト調整長孔13,13とに締付具6のボルト軸61が貫通する〔図1(A)、(C)参照〕。またピボットブラケット4のピボット側部41,41は、ロア固定ブラケット5によって支持される。
次に、両アウターコラム半体3,3によって、前記インナーコラム2を挟持状態で抱持固定する構成を説明する。インナーコラム2は両アウターコラム半体3,3に複数の帯状接触部31k,31k,…によって支持固定される。
前記帯状接触部31k,31k…は、前記両アウターコラム半体3,3のそれぞれの抱持面部31,31の上方側に形成された上方凹状窪み部31uと、下方側に形成された下方凹状窪み部31dの周方向両端で構成される。上方凹状窪み部と下方凹状窪み部とは、前記インナーコラムと非接触となる。前記両アウターコラム半体3,3の前記帯状接触部31k,31k…は、前記インナーコラム2の直径中心Pにおいて左右対称とするものである。
前記抱持面部31の上方側とは、該抱持面部31の上下方向中心よりも上方で前記インナーコラム2を抱持する領域であり、また、抱持面部31の下方側とは、該抱持面部31の上下方向中心よりも下方にて前記インナーコラム2を抱持する領域である〔図2,図4(A),図5(A),図6,図7(A)等参照〕。
また、抱持面部31の上下方向中心の位置とは、前記インナーコラム2が前記両アウターコラム半体3,3の両抱持面部31,31同士にて抱持され且つ締付具6を介して締付固定された状態で、両抱持面部31,31にて挟持されたインナーコラム2の直径中心Pの上下方向における位置と同一位置のことである〔図1(A),図4,図5,図6,図7参照〕。
そして、前述したインナーコラム2が両アウターコラム半体3,3によって支持される構造を詳述すると、両アウターコラム半体3,3のそれぞれの抱持面部31の下方凹状窪み部31dは、周方向両端でインナーコラム2の外周側面に対して適宜の間隔をおいて2箇所の帯状接触部31k,31kにて接触し、同様に上方凹状窪み部31uは周方向両端で、インナーコラム2の外周側面に対して適宜の間隔をおいて2箇所で帯状接触部31k,31k,…にて接触する。帯状接触部31kは、インナーコラム2,抱持面部31の軸方向及び軸心線Lpに沿うものである。
下方凹状窪み部31dの2箇所の帯状接触部31k,31kと、上方凹状窪み部31uの2箇所の帯状接触部31k,31kとはインナーコラム2の直径中心Pに対して上下に対称の配置となる。つまり、一つのアウターコラム半体3の抱持面部31は、全部で4箇所の帯状接触部31k,31k,…を有している。
そして、前記抱持面部31,31のそれぞれの帯状接触部31k,31k,…は、前記インナーコラム2の直径中心Pにおいて左右対称の配置となる。つまり、両アウターコラム半体3,3の両抱持面部31,31の対向するそれぞれの帯状接触部31k,31k,…は、上下方向においてそれぞれの同一の位置に存在し、インナーコラム2の外周側面と全部で8箇所の帯状接触部31k,31k,…によって接触し、インナーコラム2を支持固定するものである。それぞれの前記帯状接触部31kは、前記抱持面部31の軸方向に沿って筋状に形成される。
また、上方凹状窪み部31uの周方向上端の帯状接触部31kは、前記アウターコラム半体3の上部内側面32bの略直下に位置し、下方凹状窪み部31dの周方向下端の帯状接触部31kは、前記アウターコラム半体3の下部内側面32aの直上に位置する。そして、最上位置の帯状接触部31kと最下位置の帯状接触部31kとは、上下方向(垂直方向)に対して同一面に位置する〔図1(A),図4(A),図5(A),図6,図7(A)参照〕。また、上方凹状窪み部31uの周方向下方の帯状接触部31k及び下方凹状窪み部31dの周方向上方の帯状接触部31kは、抱持面部31の上下方向中間付近に位置する。
上記の構成によって、インナーコラム2は、両アウターコラム半体3,3により挟持状態に固定されるときには、合計8箇所で軸方向に沿う帯状接触部31k,31k,…にて支持され、しかも、8箇所の帯状接触部31k,31k,…は、インナーコラム2の直径中心Pに対して左右及び上下において対称に配置されている〔図1(A),図4(B),図5(B),図7(B)参照〕。
したがって、両アウターコラム半体3,3によって挟持されたインナーコラム2は、8箇所の軸方向に沿う線状の接触による帯状接触部31k,31k,…にて支持されるので、インナーコラム2の直径中心Pに対して上下・左右で対称となる支持構造となり、極めて安定したインナーコラムの支持構造にすることができる。
そして、締付具6によって固定ブラケット1,アウターコラム半体3,3が幅方向に締め付けられた状態で、締付具6の締付力具Fにより、前記両アウターコラム半体3,3同士の上下両端の帯状接触部31k,31k,…を仮想的に結ぶ形状と、両アウターコラム半体同士の上方及び下方の略中間に位置する帯状接触部31k,31k,…同士を仮想的に結ぶ形状は共に長方形を構成する〔図4(B),図5(B),図7(B)参照〕。
さらに、一方のアウターコラム半体3の上方側における2個の帯状接触部31k,31kと、他方のアウターコラム半体3の下方側における2個の帯状接触部31k,31kとを仮想的に結ぶ形状も傾斜した略長方形状の4辺形を構成する〔図4(B),図5(B),図7(B)参照〕。
つまり、両アウターコラム半体3,3同士によってインナーコラム2を挟持状態で支持固定したときには、線状接触による帯状接触部31k,31k,…は、インナーコラム2の直径中心Pを中心とする長方形或いは4辺形を構成し、上下左右のいずれの方向にも極めてバランスのとれた挟持構造にできる。
また、両アウターコラム半体3,3の間隔が狭まることでインナーロータ2を支持し、さらに上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dとが撓むことで確実に前記接触部と前記インナーコラム2とを接触することができ、インナーコラム2を安定して締付(ロック)状態にすることができる。
また、両アウターコラム半体3,3によって挟持状態に支持固定されるインナーコラム2は、両アウターコラム半体3,3の変形や撓み方にバラツキがあったとしても帯状接触部31k,31kのみと接触する構造であり、締付具による締付解除時には、インナーコラム2は両アウターコラム半体3,3の抱持面部31,31に対して摺動抵抗が低減し、運転者に負担をかけず、テレスコ調整のためのインナーコラム2の軸方向を円滑にでき操作性を向上させることができる。
本発明では、アウターコラム半体3の抱持面部31の構成によって、複数の実施形態が存在し、その第1実施形態は、前記アウターコラム半体3の抱持面部31における上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dを、前記インナーコラム2と非接触となる凹弧状面31r,31r,…としたものである。該凹弧状面31rは、抱持面部31に対して窪み状の略円弧形状に形成されたものである。上方凹状窪み部31uの凹弧状面31rの曲率半径Rbと、下方凹状窪み部31dの曲率半径Rcとは、前記インナーコラム2の曲率半径Raよりも小さい。
つまり、
Figure 2014058200
である。
したがって、凹弧状面31rは、インナーコラム2の外周側面とは接触しない構成となる。下方凹状窪み部31dの凹弧状面31rの曲率半径Rcと上方凹状窪み部31uの凹弧状面31rの山率半径Rbを畏なる曲率半径にしても良い。
つまり、
Figure 2014058200
もしくは
Figure 2014058200
である。
上方凹状窪み部31uの凹弧状面31rの曲率半径Rbを下方凹状窪み部31dの凹弧状面31rの曲率半径Rcより小さく形成した場合、締め付け時のインナーコラム2の直径中心pの上方移動を抑制し、支持剛性を向上させることができる。
下方凹状窪み部31dの凹弧状面31rの曲率半径Rcを上方凹状窪み部31uの凹弧状面31rの曲率半径Rbより小さく形成した場合、締め付け時のインナーコラム2の支持をさらに安定させることができる。すなわち、下方凹状窪み部31dの凹弧状面31rを撓み易くすることで、インナーコラム2との接触点位置のばらつきを抑え、安定した支持とすることができる。
抱持面部31の構成には、複数の実施例が存在する。第1実施形態では、上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dを凹弧状面31rとし、それぞれの1個ずつ合計2個形成されたものである(図4参照)。抱持面部31の上下方向中間位置には、凹弧状面31rが形成されず断面略長方形状の凹部311が形成されている。
次に、第2実施形態では、前述した第1実施形態に加え、凹部311を凹弧状面31rとしたものである。つまり上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dの境目にも凹弧状面31rが形成され、凹弧状面31rが合計3個形成されたものである(図5参照)。なお、図5のRdは、上方凹状窪み部31uと下方凹状窪み部31dの境目に形成された凹弧状面31rの曲率半径である。
次に、第3実施形態では、上方凹状窪み部31uもしくは下方凹状窪み部31dのいずれか一方側に2個の凹弧状面31r,31rが形成されたものである。この場合、上方凹状窪み部31uもしくは下方凹状窪み部31dのいずれか一方側の2個の凹弧状面31r,31rの曲率半径は、1個の場合よりもさらに小さくなる。
この実施形態では、帯状接触部31kが増加することにより、より一層、アウターコラム半体3,3によるインナーコラム2の締付を強固にすることができる。図6(A)は第3実施形態において、上方抱持領域31uに2個の凹弧状面31r,31rが形成された抱持面部31を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図であり、図6(B)は第3実施形態で、下方抱持領域31dに2個の凹弧状面31r,31rが形成された抱持面部31を有する左右一対のアウターコラム半体を左右対称に配置した縦断正面図である。
次に、第4実施形態では、前述した第1実施形態および乃至第3実施形態における凹弧状面31r,31r,…ではなく、インナーコラム2の外周側面に非接触となる凹状窪み部31sが形成されたものである。凹状窪み部31sは、前記凹弧状面31rとは異なり、インナーコラム2の外周側面と非接触であれば、その曲率半径は、インナーコラム2の曲率半径と同等以上でも構わない(図7参照)。
なお、前記凹状窪み部31sの曲率中心とインナーコラム2の軸心Pとは、曲率中心が異なるものである。また、凹状窪み部31sは、弧状に限定されるものではない。したがって、平坦状或いは多面形状の内周面であってもよい。
前記帯状接触部31kの形状は、断面略三角山形状とした突起形状のものであり、その先端部分は断面円弧形状に形成される〔図2(C),図4(C)参照〕。具体的には、先端部分は極めて小円弧に形成されたものである。このように該帯状接触部31kの先端を小円弧に形成することで、接触部の剛性が向上し、衝撃に対して強固なものにできる。また、テレスコ調整時におけるインナーコラムとの相対的移動による摩耗の進展を遅らせることができる。
次に、第5実施形態では、前述した第1実施形態および乃至第4実施形態における帯状接触部31kがインナーコラム2に対して略線状の接触部となるように断面略三角形状としたものを、インナーコラム2に対して面状の接触となるようにしたものである(図8参照)。したがって、第5実施形態では、それぞれの帯状接触部31kの断面形状を略方形状とし、インナーコラム2と接触する先端部分の形状を僅かな幅を有する平坦面としたものである〔図8(C)参照〕。
1…固定ブラケット、11…固定側部、2…インナーコラム、3…アウターコラム半体、
31…抱持面部、31u…上方凹状窪み部、31d…下方凹状窪み部、
31k…帯状接触部、31r…凹弧状面、31s…凹状窪み部、6…締付具。

Claims (7)

  1. インナーコラムと、該インナーコラムの外周面を抱持する抱持面部を有する左右一対のアウターコラム半体と、該両アウターコラム半体を挟持する固定側部を有する固定ブラケットと、該固定ブラケットと前記両アウターコラム半体とを締め付ける締付具とからなり、該締付具を介して締付固定された状態で、前記インナーコラムは前記両アウターコラム半体の両抱持面部同士にて抱持され、前記両アウターコラム半体のそれぞれの抱持面部には、前記インナーコラムと非接触となる上方凹状窪み部と下方凹状窪み部がそれぞれ形成され、前記上方凹状窪み部と前記下方凹状窪み部の周方向両側箇所で、前記インナーコラムと接触する帯状接触部を構成すると共に、該帯状接触部は、前記両アウターコラム半体にそれぞれ少なくとも4箇所形成されてなることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記上方凹状窪み部と前記下方凹状窪み部の曲率中心は、前記インナーコラムの軸心と異なることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1又は2において、前記アウターコラム半体の前記帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において左右対称としてなることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部は、前記インナーコラムの直径中心において上下対称としてなることを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記上方凹状窪み部及び下方凹状窪み部は、前記インナーコラムの外径よりも小さい曲率半径を有する凹弧状面とされてなることを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部は、前記アウターコラム半体の軸方向に沿って形成されてなることを特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記帯状接触部の先端は断面円弧形状としてなることを特徴とするステアリング装置
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