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JP2014047634A - コンバイン - Google Patents

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JP2014047634A
JP2014047634A JP2012188778A JP2012188778A JP2014047634A JP 2014047634 A JP2014047634 A JP 2014047634A JP 2012188778 A JP2012188778 A JP 2012188778A JP 2012188778 A JP2012188778 A JP 2012188778A JP 2014047634 A JP2014047634 A JP 2014047634A
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靖 藤田
Hironori Sakamoto
広範 坂元
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

【課題】ファンの着脱が容易でないという課題がある。
【解決手段】エンジン10の外側にラジエーター17を設け、ラジエーター17の外側に防塵ネット18を有するラジエーターカバー11を設け、エンジン10とラジエーター17の間には、ファン用無段変速装置20により正逆転可能なファン16を設け、機体フレーム1にラジエーター17を支持するラジエーターフレーム42を設け、前記ファン16と該ファン16を支持するファン支持フレーム26をラジエーターフレーム42に対して一体で着脱自在な構成としたコンバイン。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来、エンジン冷却用のファンをファン用無段変速装置の出力軸に設け、ファン用無段変速装置により正回転と逆回転とに切り替える構成は、公知である(特許文献1)。
特開2008−88823号公報
前記公知例は、ファンの取り外しが面倒であるという課題がある。
また、ファンを逆回転させても、エンジンルーム内に既に進入して付着している塵埃が防塵ネットから外部へ抜けにくく、効率的に塵埃を除去することが困難であるという課題がある。
本願は、ファンの支持構成を工夫し、冷却用ファンの着脱を容易にすると共に、ファン逆転時の塵埃除去効率を高めたものである。
請求項1記載の発明は、エンジン10の外側にラジエーター17を設け、ラジエーター17の外側に防塵ネット18を有するラジエーターカバー11を設け、エンジン10とラジエーター17の間には、ファン用無段変速装置20により正逆転可能なファン16を設け、機体フレーム1にラジエーター17を支持するラジエーターフレーム42を設け、前記ファン16と該ファン16を支持するファン支持フレーム26をラジエーターフレーム42に対して一体で着脱自在な構成としたコンバインとしたものであり、ラジエーター17を支持するラジエーターフレーム42に対して、ファン支持フレーム26を冷却用ファン16と共に着脱する。
請求項2記載の発明は、前記ラジエーターフレーム42と、ファン支持フレーム26と一体のファン取付フレーム33との双方に、シュラウド部43,44を夫々設け、ラジエーターフレーム42のシュラウド部43とファン取付フレーム33のシュラウド部44により、前記ファン16の送風を案内するシュラウド32を形成したコンバインとしたものであり、ファン16の回転による送風は、ラジエーターフレーム42とファン支持フレーム26の双方に形成されたファン取付フレーム33により構成されるシュラウド32がエンジン10に向けて送風方向を案内する。
また、ラジエーターフレーム42に対してファン取付フレーム33が一体のファン支持フレーム26をファン16と共に着脱する。
請求項3記載の発明は、前記ラジエーターフレーム42によってエンジンルーム15の上側に配置されるキャビン12の一部を支持する構成としたコンバインとしたものであり、ラジエーターフレーム42はキャビン12を支持する。
請求項4記載の発明は、前記防塵ネット18には、ファン用無段変速装置20によりファン16を逆回転させてエンジンルーム15の内側から外側へ送風する際に、前記防塵ネット18の一部を開閉する開閉部50を設けたコンバインとしたものであり、ファン16は通常作業中機体外部から機体内部方向へ送風するように正回転し、所定の場合、機体内部から機体外部方向へ送風するようにファン16がファン用無段変速装置20により逆回転し、ラジエターカバー11の防塵ネット18の表側に付着している藁屑や塵埃等の付着物を吹散させて除去し、このファン16の正回転中は開閉部50は閉塞状態となり、ファン16の逆回転中では開閉部50が開閉作動する。
請求項5記載の発明は、前記開閉部50は、前記ファン16の逆回転中に開閉作動を自動的に複数回反復する構成としたコンバインとしたものであり、開閉部50はファン16の逆回転中に開閉作動を自動的に複数回反復する。
請求項1記載の発明では、ラジエーター17を支持するラジエーターフレーム42に対して、ファン支持フレーム26をファン16と共に着脱するので、ファン16の着脱を容易にでき、ファン16を外すと、ラジエーター17のエンジン10側にファン16を外した空間ができるので、ラジエーター17のエンジン10側のメンテナンスも容易にできる。
請求項2記載の発明では、上記発明の効果に加え、ラジエーターフレーム42に対して、ファン取付フレーム33を含むシュラウド32の一部をファン支持フレーム26をファン16と共に着脱できるので、ファン16の着脱作業を容易にでき、また、シュラウド32はラジエーター17からファン16の軸心方向に掛けてファン16の周囲を包囲して送風を良好に案内すると共に、ファン16の着脱を簡単にすることができる。
請求項3記載の発明では、上記発明の効果を奏する上に、ラジエーターフレーム42によってキャビン12を支持することで、キャビン12の支持構成を強固にできる。
請求項4記載の発明では、上記発明の効果に加え、ファン16の逆転により防塵ネット18の外側の付着物を除去すると共に、開閉部50の開閉によってラジエーター17に付着した塵埃をラジエターカバー11外へ排出することができる。
請求項5記載の発明では、上記発明の効果に加え、ファン16の逆回転中に開閉部50を複数回開閉させるので、一層、ラジエターカバー11内のゴミ排出効果を向上させることができる。
コンバインの側面図。 エンジン周辺の一部省略正面図。 同一部省略左側面図。 同平面図。 冷却ファン周辺の背面図。 ラジエーターカバーの正面図。 冷却ファンの作用状態説明図。 ブロック図。 ラジエーターカバーの他の実施例の正面図。 開閉部の閉塞状態の正面図。 冷却ファンの他の実施例の作用状態説明図。 冷却ファンの他の実施例の作用状態説明図。 ラジエーターカバーの開閉部の他の実施例の側面図および正面図。 同作用状態図。
本発明の作業車両をコンバインの例にて図面により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は走行装置、3は走行装置2の上方の一側に設けた脱穀装置、4は刈取装置、5は脱穀装置4の側方に設けたグレンタンク、6は操縦部である。
操縦部6は、作業者の立つステップ7および作業者の着座する運転座席8および運転座席8の前側に設けたスイッチやレバー類を有する操作ボックス8A等により構成する。
前記操縦部6は機体フレーム1の上方に設けたエンジン10の一部または全部を包囲するラジエターカバー11と一体または別体の任意形状のキャビン12内に設ける。
しかして、操縦部6の運転座席8の下方(後側)付近には周囲を包囲されたエンジンルーム15を形成し、エンジンルーム15内にエンジン10を設ける。エンジン10の外側(右側)にはエンジンファン16を設ける(図2)。ファン16の外側にラジエーター17を設け、ラジエーター17の外側には前記ラジエターカバー11を設ける。ラジエターカバー11に設けた開口部には防塵ネット18を設ける(図1)。
前記ファン16はエンジン10の駆動回転を無段階に変速するファン用無段変速装置(H.S.T)20により正逆駆動回転させる。
前記ファン用無段変速装置20は、前記ファン16を機体外部から機体内部方向へ送風するべく正回転駆動する冷却状態と、前記ファン16を機体内部から機体外部方向へ送風するべく逆回転駆動する除塵状態とに切替自在に構成する。
即ち、ファン用無段変速装置20は、通常作業時でファン16を、機体外部から機体内部方向へ送風する正回転させ、所定の場合に、ファン用無段変速装置20から逆回転を出力してファン16を機体内部から機体外部方向へ送風する逆回転させ、ラジエターカバー11の防塵ネット18の表側に付着している藁屑や塵埃等の付着物を吹散させて除去する。
前記ファン用無段変速装置20はエンジン10の上方内側に配置し、ファン用無段変速装置20からの駆動力が伝達する伝動軸21をエンジン10の上方に設ける。エンジン10のファン16側の端部にプーリー22を設け、プーリー22にはファン16の回転軸23に設けたファン駆動プーリー24との間にベルト25を掛け回す。
前記ファン駆動プーリー24はファン16よりも内側の回転軸23の部分に固定し、ファン16とファン駆動プーリー24との間の回転軸23をファン支持フレーム26により支持する。ファン支持フレーム26はファン16の軸心方向においてエンジン10に近接するように前記ベルト25と少なくとも一部が重なるように配置する。
そのため、ファン16の近傍でファン16を支持するので、強度を確保するのに合理的な支持構成となり、空間を有効利用できる。
ファン支持フレーム26のエンジン10側にファン駆動プーリー24があるので、ファン駆動プーリー24に掛け回したベルト25の交換等のメンテナンスが容易となる。
27はファン用無段変速装置20の油圧ポンプ、28は同油圧モータである。
前記ファン支持フレーム26とファン16の間に軸受部材30を設け、該軸受部材30はファン16の軸心方向において、ファン16と少なくとも一部が重なるように配置する。
即ち、前記軸受部材30のベアリング部31は、正面視において、ファン16の前後幅(軸心方向を前後とする)と全部または一部において重なるように、ベアリング部31をファン16の前後幅内に入れ込んで配置構成する。
そのため、ファン16をラジエターカバー11に接近させられ、エンジン10の冷却効率を向上させると共に、ファン16と軸受部材30の構成をコンパクトに収められる。
また、ラジエターカバー11の機体右側への張り出しを少なくすることができ、機体をコンパクトにできる。
軸受部材30にはファン支持フレーム26の一端を固定する。ファン支持フレーム26は、側面視において軸受部材30より放射方向に複数突出させ、複数のファン支持フレーム26うちの一部の他端はシュラウド32の一部を構成するファン取付フレーム33に固定し、ファン支持フレーム26うちの一部の他端は、シュラウド32に固定する。
実施例では、ファン16を、その軸心方向から見た場合において、図3に示すように、時計の略9時の方向と略1時の方向と略5時の方向の三カ所にファン支持フレーム26を設け、略9時の方向と略1時の方向とに設けたファン支持フレーム26の間に、前記伝動軸21およびプーリー22と、ベルト25を位置させている。
そのため、伝動軸21と回転軸23を結ぶ線上にファン支持フレーム26(5時方向のもの)があるので、ベルト25の引っ張りに対する冷却ファン16の支持剛性を高めることができ、ベルト25の張り具合を安定させられる。
34はベルト25のテンションプーリー、35はテンションアーム、36はテンションアーム35を付勢するバネ、37は伝動軸21を支持する取付部材37であり、前記ファン取付フレーム33に取付ける。
前記ファン支持フレーム26は、前記ファン16と一体で単独状態で取り外し可能に構成する。
そのため、ファン支持フレーム26をファン16と一体で取り外せるので、軸受部材30等の故障時に部品の交換が容易になる。
また、ラジエーター17を機体側に残したままファン16を取り外せるので、ラジエーター17の内面側の空間を大きく開放でき、掃除が容易になる。
即ち、前記ファン支持フレーム26はファン取付フレーム33に一体的に取付け、ファン取付フレーム33は前記ラジエーター17のラジエーターフレーム42に着脱自在に取付け、ファン取付フレーム33とラジエーターフレーム42とにより前記シュラウド32を構成し、ファン取付フレーム33とファン支持フレーム26をラジエーターフレーム42に対して取り外す。
そのため、ファン取付フレーム33の一部とラジエーターフレーム42の一部とによりシュラウド32を構成することができるので、部品点数を削減できる。
ラジエーターフレーム42にはシュラウド32の外側シュラウド部43を設け、ファン取付フレーム33にはシュラウド32の内側シュラウド部44を設け、ファン16をラジエーター17側に取付けると、外側シュラウド部43と内側シュラウド部44はファン16の軸心方向に連続したシュラウド32の形状となって、シュラウド32はファン16の送風をエンジン10へ向けて案内する。
また、ファン支持フレーム26はラジエーター17に直接取り付けず、ファン取付フレーム33を介してラジエーターフレーム42に取付けているので、ラジエーター17にファン16の重量が直接掛かるのを回避し、ラジエーター17の破損を防止すると共に、ラジエーター17とファン16の組付も容易にする。
ファン16は、取付部材37をファン取付フレーム33から外し、ボルト44A等を外してファン取付フレーム33をラジエーターフレーム42から外し、ファン取付フレーム33およびファン支持フレーム26をファン16と一体で機体後側に抜くようにして取り外す。
前記ラジエーターフレーム42の一部は、操作席フレーム45の右側フレーム46を兼用し、上部のキャビン部47を支持する(図4)。
ラジエーターフレーム42は操作席フレーム45および機体フレーム1に対して着脱自在に取付ける。
ラジエーターフレーム42を取り外すことで、エンジンルームの右側と後方を大きく開放でき、エンジン10の積み降ろし等の緊急時の対応が容易になる。
前記ラジエターカバー11の前記防塵ネット18には、該防塵ネット18の一部を開閉する開閉部50を設ける。
開閉部50は、ファン16の正回転中は閉塞し、ファン用無段変速装置20によりファン16の逆回転中に開閉部50を複数回開閉するように構成する(図7)。
そのため、開閉部50を開閉することにより、防塵ネット18に当たる風の向きを変化させ、付着物の除去効率を向上させる。
また、開閉部50の開閉によってラジエターカバー11内の空気を攪拌し、ラジエターカバー11内のゴミ排出効果の向上も期待する。
また、開閉部50の開閉による衝撃で付着物の落下するのを期待する。
前記開閉部50は、上下方向よりも機体前後方向に長い部材で網または板部材により形成し、この開閉部50の上端部をラジエーターカバー11側に前後方向の取付軸58により回動自在に取付ける。
そのため、開閉部50を開いても、外側へのはみ出し量を少なくする。
51はコントローラ、52はエンジン回転検出手段、53は脱穀スイッチ、54はファン16の回転数検出手段、55は走行速度検出手段、56は手動逆転入切スイッチ、57は手動回転数設定手段である。
前記開閉部50は、防塵ネット18のうちの下部に網付き枠60をラジエターカバー11に回動自在に取付ける。61は開閉用モータ61、62は開閉用モータ61により作動する開閉リンクである。
前記開閉部50を開閉用モータ61および開閉リンク62により開いて、ラジエターカバー11内のゴミを排出する。
また、開閉部50は防塵ネット18の下部の傾斜部分に設けているので、開閉部50を開けたときの側方はみ出し量を小さくする。
図9は、開閉部50の他の実施例を示し、開閉部50を上下に複数並設する。
そのため、防塵ネット18の多くの部分を開口させられ、ラジエターカバー11内のゴミを一気に排出させられる。
前記開閉リンク62は、下側開閉部50を開閉する下側用リンク機構63と上中用リンク機構64を設け、上中用リンク機構64の上下動ロッド65に中間開閉部50と上側開閉部50のアーム66を夫々取付けて構成している。
前記開閉部50の開閉のタイミングは任意であるが、前記ファン16の複数回逆転に対して1回開閉部50を開放するようにすると(図11)、開閉部50の開閉機構の負担を軽減させて、耐久性を向上させられ、好適である。
また、ファン16の逆転後所定時間経過後、開閉部50を開放させ(図12)、または、ファン16の逆転最初に開閉部50を開き、所定時間経過後閉じるようにすると、ラジエターカバー11内の塵埃の排出効率を向上させられる。
図13,図14は、ラジエターカバー11の他の実施例を示し、ラジエターカバー11の底面下部に開閉部70を設ける。71は開閉用モータ、72は開閉用リンクである。
前記開閉部70はファン16の逆転から正転の間に、ファン16を停止させる時間を設け、このファン16の停止中に開閉部70を開放してラジエターカバー11内の塵埃を排出する。
そのため、ファン16の停止中に開閉部70を開放してラジエターカバー11内の塵埃を排出するので、ラジエーター17の前面、オイルクーラ73やインタークーラ74の塵埃の付着を防止する。
(実施例の作用)
エンジン10を始動して、走行装置2により走行し、走行中に刈取装置4で刈取った穀稈を脱穀装置で脱穀する。
エンジン10を始動すると、エンジン10の回転がファン用無段変速装置20に伝達され、ファン用無段変速装置20が無段階に変速してファン16を正回転させ、ラジエターカバー11の防塵ネット18から外気を吸引し、吸引した外気はラジエーター17を通過してエンジン10の冷却用の冷却水を冷却すると共に、エンジン10の外周を冷却しながら吹き抜ける。
刈取脱穀作業を続けると、ラジエターカバー11の防塵ネット18の表側に藁屑や塵埃等の付着物が付着するので、ファン用無段変速装置20によりファン16を逆回転させて、機体内部から機体外部方向へ送風させ、吹散させて除去する。
即ち、ファン用無段変速装置20は、通常作業時でファン16を、機体外部から機体内部方向へ送風する正回転させ、所定の場合に、ファン用無段変速装置20から逆回転を出力してファン16を機体内部から機体外部方向へ送風する逆回転させ、ラジエターカバー11の防塵ネット18の表側に付着している藁屑や塵埃等の付着物を吹散させて除去する。
ファン16は、却用ファン16の回転軸23を軸受部材30に軸装し、軸受部材30をファン支持フレーム26を介してファン取付フレーム33に取付け、ファン取付フレーム33はラジエーター17のラジエーターフレーム42に着脱自在に取付けているので、ラジエーターフレーム42に対して、ファン16と軸受部材30とファン支持フレーム26とファン取付フレーム33は一体状態で取り外す。
ラジエーターフレーム42にはシュラウド32の外側シュラウド部43を設け、ファン取付フレーム33にはシュラウド32の内側シュラウド部44を設け、ファン16をラジエーター17側に取付けると、外側シュラウド部43と内側シュラウド部44はファン16の軸心方向に連続したシュラウド32の形状となるので、シュラウド32はファン16の送風をエンジン10へ向けて案内する。
また、シュラウド32の外側シュラウド部43をラジエーターフレーム42に、シュラウド32の内側シュラウド部44をファン取付フレーム33に夫々設けているので、ファン16を外すときは、内側シュラウド部44ごと取外せばよく、ファン16の着脱に際してシュラウド32の着脱作業が不要になる。
以上のように、ファン支持フレーム26はファン16と一体で単独状態で取り外し可能に構成しているので、ファン支持フレーム26をファン16と一体で取り外せるので、軸受部材30等の故障時に部品の交換が容易になる。
なお、従来では、シュラウド32を着脱させずに、ファン16を軸心方向に移動させて取り外すこともあるが、この場合も、狭い作業空間での作業となって、面倒であり、また、ファン16の軸心方向に着脱用のスペースを要することになるが、本発明はこれらの課題を解決して、ファン16の着脱を容易にしている。
また、ラジエーター17を機体側に残したままファン16を取り外せるので、ラジエーター17の内面側の空間を大きく開放でき、掃除が容易になる。
即ち、ファン支持フレーム26はファン取付フレーム33に一体的に取付け、ファン取付フレーム33はラジエーター17のラジエーターフレーム42に着脱自在に取付け、ファン取付フレーム33の一部とラジエーターフレーム42の一部とにより前記シュラウド32を構成し、ファン取付フレーム33とファン支持フレーム26をラジエーターフレーム42に対して取り外すので、ファン取付フレーム33の一部とラジエーターフレーム42の一部とによりシュラウド32を構成することができるので、部品点数を削減できる。
また、ファン支持フレーム26はラジエーター17に直接取り付けず、ファン取付フレーム33を介してラジエーターフレーム42に取付けているので、ラジエーター17にファン16の重量が直接掛かるのを回避し、ラジエーター17の破損を防止すると共に、ラジエーター17とファン16の組付も容易にする。
ファン16は、取付部材37をファン取付フレーム33から外し、ファン取付フレーム33をラジエーターフレーム42から外し、ファン取付フレーム33およびファン支持フレーム26をファン16と一体で後側に抜くようにして取り外す。
ラジエーターフレーム42の一部は、操作席フレーム45の右側フレーム46を兼用し、上部のキャビン部47を支持しているので、キャビンの支持構成を強固にする。
ラジエーターフレーム42は操作席フレーム45および機体フレーム1に対して着脱自在に取付けているので、ラジエーターフレーム42を取り外すことで、エンジンルームの右側と後方を大きく開放でき、エンジン10の積み降ろし等の緊急時の対応が容易になる。
ラジエターカバー11の防塵ネット18の一部には、開閉する開閉部50を設け、開閉部50は、ファン16の正回転中は閉塞し、ファン用無段変速装置20によりファン16の逆回転中に開閉部50を複数回開閉するように構成しているので、開閉部50を開閉することにより、防塵ネット18に当たる風の向きを変化させ、付着物の除去効率を向上させる。
また、開閉部50の開閉によってラジエターカバー11内の空気を攪拌し、ラジエターカバー11内のゴミ排出効果の向上も期待する。
また、開閉部50の開閉による衝撃で付着物の落下するのを期待する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの各図の実施例は夫々種々組合せ可能であり、一部図示を他の実施例と共用している場合もあり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、6…操縦部、8…運転座席、10…エンジン、11…エンジンカバー、12…キャビン、15…エンジンルーム、16…ファン、17…ラジエーター、18…防塵ネット、20…ファン用無段変速装置、21…伝動軸、22…プーリー、23…回転軸、24…ファン駆動プーリー、25…ベルト、26…ファン支持フレーム、30…軸受部材、31…ベアリング部、32…シュラウド、33…ファン取付フレーム、34…テンションプーリー、35…テンションアーム、36…バネ、37…取付部材37、42…ラジエーターフレーム、43…外側シュラウド部、44…内側シュラウド部、45…操作席フレーム、46…右側フレーム、47…キャビン部、50…開閉部、60…網付き枠、61…開閉用モータ、62…開閉リンク、63…下側用リンク機構、64…上中用リンク機構、65…上下動ロッド、66…アーム、70…開閉部、71…開閉用モータ、72…開閉用リンク、73…オイルクーラ、74…インタークーラ。

Claims (5)

  1. エンジン(10)の外側にラジエーター(17)を設け、ラジエーター(17)の外側に防塵ネット(18)を有するラジエーターカバー(11)を設け、エンジン(10)とラジエーター(17)の間には、ファン用無段変速装置(20)により正逆転可能なファン(16)を設け、機体フレーム(1)にラジエーター(17)を支持するラジエーターフレーム(42)を設け、前記ファン(16)と該ファン(16)を支持するファン支持フレーム(26)をラジエーターフレーム(42)に対して一体で着脱自在な構成としたコンバイン。
  2. 請求項1記載のコンバインにおいて、前記ラジエーターフレーム(42)と、ファン支持フレーム(26)と一体のファン取付フレーム(33)との双方に、シュラウド部(43),(44)を夫々設け、ラジエーターフレーム(42)のシュラウド部43とファン取付フレーム(33)のシュラウド部44により、前記ファン(16)の送風を案内するシュラウド(32)を形成したコンバイン。
  3. 請求項1または請求項2記載のコンバインにおいて、前記ラジエーターフレーム(42)によってエンジンルーム(15)の上側に配置されるキャビン(12)の一部を支持する構成としたコンバイン。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3記載のコンバインにおいて、前記防塵ネット(18)には、ファン用無段変速装置(20)によりファン(16)を逆回転させてエンジンルーム(15)の内側から外側へ送風する際に、前記防塵ネット(18)の一部を開閉する開閉部(50)を設けたコンバイン。
  5. 請求項4記載のコンバインにおいて、前記開閉部50は、前記ファン(16)の逆回転中に開閉作動を自動的に複数回反復する構成としたコンバイン。
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