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JP2014043772A - シリンダヘッド - Google Patents

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Takahiro Harada
高宏 原田
Takehisa Fujita
武久 藤田
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Abstract

【課題】エンジン1の排気ガスの一部(EGRガス)を冷却してエンジン1の吸気側4へ導入させるためのEGR通路12が一体に設けられているシリンダヘッド3において、EGR通路12内のEGRガスの冷却効率を可及的に向上可能とする。
【解決手段】EGR通路12は、シリンダヘッド3内に設けられるウォータジャケット3dの近傍に設置されている。EGR通路12内において導入口12a側から排出口12b側までの中間領域12cには、シリンダヘッド3の区画用壁部12dによって複数に区画された流通空間21〜23が互いに隣り合うように設けられており、導入口12aの中心と排出口12bの中心とがオフセットされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却液を利用してEGRガスを冷却可能とする構造を備えたシリンダヘッドに関する。
従来、エンジン等の内燃機関では、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置が用いられている。EGR装着は、EGRガスをシリンダヘッドの吸気側に導入させる関係より、EGRガスをシリンダヘッドの吸気側に戻す前にEGRクーラで冷却するようにしている。
このEGRクーラは、一般に、シリンダヘッドの外側に設置されるが、例えば特許文献1では、EGRクーラを用いずに、EGRガスを排気管からEGR取り出し管、シリンダヘッド内に設けているヘッド内通路、EGRバルブならびに第2ヘッド内通路を経て吸気マニホールドに導入させるようにしている。
前記第2ヘッド内通路は、シリンダヘッドの燃焼室配列方向(シリンダヘッドの長手方向)の一端側においてウォータジャケットの近傍に前記燃焼室配列方向と直交する方向(シリンダヘッドの短手方向)に沿って設けられている。
例えば特許文献2には、シリンダヘッドのウォータジャケット内にEGR通路部材を挿通するように設置する構成が開示されている。
前記EGR通路部材は、シリンダヘッドの短手方向に沿って設置されるようになっている。このEGR通路部材は、複数の中空管を隣り合うように組み合わせた構成であり、例えばプレス成形可能な金属材料(例えば鉄系金属)で形成されている。各中空管の一方開口はEGRガスの入口とされ、また、各中空管の他方開口はEGRガスの出口とされている。そして、各中空管にEGRガスが流通させられると、このEGRガスがウォータジャケット内の冷却液と熱交換されて冷却されるようになっている。
例えば特許文献3には、シリンダヘッドのウォータジャケット内にEGR通路部を一体に成形した構成が開示されている。
前記EGR通路部は、シリンダヘッドの短手方向に沿って設置されるようになっている。このEGR通路部は、複数の中空空間からなるEGR通路を櫛歯状に隣り合って連通するように設けた構成であり、例えばシリンダヘッドの鋳造時に同時に形成されるので、EGR通路部はシリンダヘッドと同材料(アルミニウム合金)で形成されている。各中空空間の一方開口はEGRガスの入口とされ、また、各中空空間の他方開口はEGRガスの出口とされている。そして、各中空空間にEGRガスが流通させられると、このEGRガスがウォータジャケット内の冷却液と熱交換されて冷却されるようになっている。
特開2004−278342号公報(図4、図7、段落0034−0037参照) 特開2011−252441号公報(図1−図5、段落0030−0032参照) 特開2011−111938号公報(図1−図4、段落0037−0040参照)
上記特許文献1では、シリンダヘッドに断面円形の単一の貫通孔からなる第2ヘッド内通路を設けているだけであるから、冷却性能が不十分である。
上記特許文献2,3は、シリンダヘッドに複数のEGR通路を設けているから、前記特許文献1に比べると、十分な冷却性能を発揮する。
しかしながら、上記特許文献2の場合、EGR通路部材をシリンダヘッドと別体にしているので、組み付けの手間がかかるなど、製造コストが嵩む。上記特許文献3の場合、EGR通路がシリンダヘッドと一体であるから、前記特許文献2のような組み付けの手間がかからない。
さらに、上記特許文献2の場合、前記EGR通路を作るEGR通路部材がプレス成形可能な金属材料(例えば鉄系金属)であるために、特許文献3のようにEGR通路の仕切り部分をアルミニウム合金にしている場合に比べると、重量が重くなるとともに、EGRガスと冷却液との間の熱交換作用が劣ることが懸念される。
前記したように特許文献2よりも優れた特許文献3であっても、EGR通路の断面形状が櫛歯状になっているために、そのEGR通路に連通されるEGRガス導入用のパイプの端部形状およびEGRガス排出用通路の端部形状が断面円形になっている場合には、EGR通路へのEGRガス導入時にEGRガスが、櫛歯状のEGR通路の各櫛歯状の仕切り部分の端面に衝突する割合が多くなると考えられ、そのために、EGR通路内に導入されるEGRガスの流通速度が遅くなることが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、エンジンの排気ガスの一部(EGRガス)を冷却してエンジン吸気側へ導入させるためのEGR通路が一体に設けられているシリンダヘッドにおいて、前記EGR通路内のEGRガスの冷却効率を可及的に向上可能とすることを目的としている。
本発明は、エンジンの排気ガスの一部を冷却してエンジン吸気側へ導入させるためのEGR通路が一体に設けられているシリンダヘッドであって、前記EGR通路は、前記シリンダヘッド内に設けられるウォータジャケットの近傍に設置されており、このEGR通路内において前記排気ガスの導入口側および排出口側を除く中間領域には、前記シリンダヘッドの区画用壁部によって複数に区画された流通空間が互いに隣り合うように設けられており、前記導入口の中心と前記排出口の中心とがオフセットされている、ことを特徴としている。
この構成では、EGR通路内に複数の流通空間が区画して設けられているから、当該各流通空間を区画する壁部がシリンダヘッドと同一材料となり、しかも、当該壁部の表面積が、EGR通路内を単一空間とする場合に比べて大きくなる。これにより、EGR通路を流通させられる排気ガス(EGRガス)の熱交換効率が、EGR通路内を単一空間とする場合に比べて向上するようになるので、EGRガスの冷却性能が向上する。
しかも、EGR通路内に複数の流通空間を区画して設けることによって当該EGR通路の中間領域が幅広になるものの、前記EGR通路における導入口側と排出口側とをオフセットして配置しているから、前記EGRガスが導入口側から流入したときに、当該EGRガスが前記幅広な中間領域内を偏って流れることなく、ほぼ全域に分散されて流れるようになる。
好ましくは、前記導入口側は、前記排出口側よりも前記ウォータジャケットに近い位置に配置することができる。
この場合、EGR通路の導入口側をシリンダヘッドのウォータジャケットに近づけているから、導入口に導入される高温のEGRガスが速やかに冷却されることになるなど、熱交換効率が向上する。
好ましくは、前記中間領域は、前記導入口側および排出口側よりも幅広に設定することができ、また、前記導入口および前記排出口から前記中間領域への連接部分は、前記導入口側および排出口側から前記中間領域へ向けて漸次幅広になるように設定することができる。
この構成では、前記導入口側から流入する排気ガスが前記中間領域内から前記排出口側へ向けて分散しやすくなる。
好ましくは、前記EGR通路内の区画用壁部には、当該区画用壁部を隔てて隣り合う流通空間を互いに連通するための連通路を設けることができる。
この構成では、複数の流通空間を流通するEGRガスの一部が前記連通路を通って隣り合う流通空間へ流入するようになる。これにより、前記流入した一部のEGRガスが流入した後で前記隣り合う流通空間を構成する壁部に衝突または触れるようになるが、それによって当該EGRガスの熱が前記壁部に移動しやすくなるので、さらに熱交換効率が向上する。
好ましくは、前記流通空間は、前記排気ガスの流通方向と直交する方向に長い長孔形状とすることができる。
この構成では、EGR通路内における各流通空間の断面積を大きく保ちながら当該各流通空間の内面全域の表面積を大きくすることが可能になる。これにより、EGRガスの圧力損失(流通抵抗)を低くしたまま、熱交換効率を高めることが可能になる。
また、仮に、前記EGR通路および複数の流通空間をシリンダヘッドの鋳造時に砂中子を用いて同時に形成する場合には、鋳造型への溶融金属が比較的スムースに流入するようになるので、前記EGR通路および複数の流通空間の形状品質が良好となる。
本発明に係るシリンダヘッドは、EGR通路内のEGRガスの冷却効率を可及的に向上することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドを備えるエンジンの概略構成を示す正面図である。 図1の(2)−(2)線断面の矢視図である。 図2の(3)−(3)線断面の矢視図である。 図2のEGR通路内のEGRガスの流通形態を説明するために用いる拡大図である。 本発明の他実施形態に係るシリンダヘッドのEGR通路を示す図であり、図4に対応する図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るシリンダヘッドを備えるエンジンの概略構成を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図4に本発明の一実施形態を示している。図中、1はエンジンの全体を示している。
このエンジン1は、直列多気筒型(この実施形態では4気筒型)エンジンである。このエンジン1のシリンダブロック2には、シリンダボア2aが設けられており、このシリンダブロック2に搭載されるシリンダヘッド3には、シリンダボア2aに対応して燃焼室の一部を構成する凹部3aが設けられている。このシリンダヘッド3の吸気ポート3bには吸気管4が連通するように取り付けられており、また、シリンダヘッド3の排気ポート3cには、排気管5が連通するように取り付けられている。排気管5には、触媒コンバータ6が設けられている。
なお、シリンダヘッド3の内部には、図2に示すように、ウォータジャケット3dが設けられている。このウォータジャケット3dは、シリンダヘッド3の前端側(燃焼室配列方向100の一端側)から後端側(燃焼室配列方向100の他端側)の所定位置に設けられている。このウォータジャケット3d内の冷却液は図示していない冷却ポンプにより流動される。
このエンジン1には、排気再循環装置(符号省略)が設けられている。この排気再循環装置は、排気管5に排出された排気ガスの一部(EGRガス)を吸気管4に導入させて吸入空気と混合させることにより、エンジン1の燃焼室内の燃焼温度を低下させて、窒素酸化物の低減化を図る。
具体的に、排気再循環装置は、取り出しパイプ11、EGR通路12、導入パイプ13、EGRバルブ14などを備えている。
取り出しパイプ11は、排気管5において触媒コンバータ6の下流側から排気ガスの一部を取り出してシリンダヘッド3内のEGR通路12に導入させるものである。
EGR通路12は、シリンダヘッド3の内部に一体に設けられており、取り出しパイプ11から導入されるEGRガスを導入パイプ13およびEGRバルブ14を経て吸気管4に導入させるものであり、前記EGRガスをシリンダヘッド3のウォータジャケット3d内を流通する冷却液によって冷却できるようになっている。
導入パイプ13は、シリンダヘッド3のEGR通路12から排出されるEGRガスを吸気管4に導入させるものである。
EGRバルブ14は、EGR通路12と導入パイプ13との連通連結部分に設置されており、EGR通路12から導入パイプ13および吸気管4へのEGRガスの排出量を制御するものである。
次に、図1から図4を参照して、EGR通路12を詳細に説明する。
図1および図2に示すように、EGR通路12は、シリンダヘッド3内において燃焼室配列方向100の一端側(あるいは長手方向一端側、具体的にはシリンダヘッド3の前端側)に燃焼室配列方向100と直交する方向(あるいは短手方向)に沿って当該方向の両端に向けてそれぞれ開放するように設けられている。
このEGR通路12は、その排気ガス流通方向200がシリンダヘッド3とシリンダブロック2との結合面にほぼ平行となる形態で設置されている。このことに加えて、図1に示すように、エンジン1が所定角度傾いた状態で車両に搭載される関係より、EGR通路12が導入口12a側から排出口12b側へ向けて水平方向に対して斜め上向きに傾いた状態になる。
EGR通路12は、図2に示すように、シリンダヘッド3内に設けられるウォータジャケット3dの近傍に設置されている。
EGR通路12において導入口12a側および排出口12b側までの中間領域12cの燃焼室配列方向100の寸法は、導入口12a側および排出口12b側よりも大きく設定されている。
そして、図2および図4に示すように、導入口12a側は、排出口12b側よりもウォータジャケット3dに近い位置にオフセットして配置されている。
導入口12aおよび排出口12bから中間領域12cへの連接部分の燃焼室配列方向100の寸法は、導入口12a側および排出口12b側から中間領域12cへ向けて漸次大きく設定されている。
EGR通路12の中間領域12c内には、複数の区画用壁部12dが設けられており、この区画用壁部12dによって前記中間領域12c内に前記燃焼室配列方向100に互いに隣り合うように複数に区画された複数の流通空間21,22,23が設けられている。
この流通空間21〜23は、前記排気ガス流通方向200と直交する方向(シリンダボア2aの中心軸線に沿う方向)300に長くされた長孔形状とされている。この流通空間21〜23の断面形状は、例えば図3に示すように、縦長長方形の長孔形状になっているが、その形状は、特に限定されず、例えば小判形状などとすることも可能である。
このように、EGR通路12内に複数の流通空間21〜23を区画して設けている場合には、当該EGR通路12の中間領域12cが幅広になるものの、導入口12a側と排出口12b側とをオフセットして配置しているから、EGRガスが導入口12a側から流入したときに、図4に示すように、EGRガスが各流通空間21〜23にそれぞれ分散されて流れるようになって、EGRガスが前記幅広な中間領域12c内を偏って流れずに済むようになる。
また、図3に示すように、導入口12aは、EGR通路12の複数の流通空間21,22,23においてウォータジャケット3d寄りの流通空間21に重なるように配置されており、排出口12bは、ウォータジャケット3dから最も離れている流通空間23に重なるように配置されている。これにより、導入口12aから導入されるEGRガスが、EGR通路の外周壁や区画用壁部12dの端面に衝突する割合が少なくなるので、EGR通路12内に導入されるEGRガスの流通速度が遅くなることが抑制または防止されるようになる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、シリンダヘッド3をEGRガスの冷却を可能とする構造にしているから、シリンダヘッド3と別体のEGRガスクーラをシリンダヘッド3に外付け設置する必要が無くなるか、あるいは外付けするEGRガスクーラを小型化、簡素化することが可能になるなど、設備コストを低減することが可能になる。
しかも、この実施形態では、EGR通路12内に複数の流通空間21〜23を区画して設けているから、当該各流通空間21〜23を区画する壁部12dがシリンダヘッド3と同一材料となり、しかも、当該区画用壁部12dの表面積が、EGR通路12内を単一空間とする場合に比べて大きくなる。これにより、EGR通路12を流通させられる排気ガス(EGRガス)の熱交換効率が、EGR通路12内を単一空間とする場合に比べて向上するようになるので、EGRガスの冷却性能が向上する。
また、EGR通路12内に複数の流通空間21〜23を区画して設けることによって当該EGR通路12の中間領域12cが幅広になるものの、導入口12a側と排出口12b側とをオフセットしているから、EGRガスが導入口12a側から流入したときに、当該EGRガスが前記幅広な中間領域12c内を偏って流れることなく、ほぼ全域に分散されて流れるようになる。しかも、EGR通路12の導入口12a側をシリンダヘッド3のウォータジャケット3dに近づけているから、導入口12aに導入される高温のEGRガスが速やかに冷却されることになるなど、熱交換効率が向上する。
さらに、この実施形態では、EGR通路12内における複数の流通空間21〜23の断面形状を例えば図3に示すような長孔形状にしているから、各流通空間21〜23の断面積を大きく保ちながらEGR通路12の内面全域の表面積を大きくすることが可能になる。これにより、EGRガスの圧力損失(流通抵抗)を低くしたまま、熱交換効率を高めることが可能になる。
ところで、EGR通路12および複数の流通空間21〜23は、シリンダヘッド3の鋳造時に同時に砂中子を用いることにより形成することができる。そのため、EGR通路12および複数の流通空間21〜23を別加工で形成する場合に比べて製造工程数を少なくできて、シリンダヘッド3の製造コストの低減に貢献できるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、直列4気筒型のエンジン1に用いるシリンダヘッド3を例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、気筒数やエンジン型式などは任意である。
(2)上記実施形態において、例えば図5に示すように、EGR通路12に設置される複数の区画用壁部12dに、当該区画用壁部12dを隔てて隣り合う流通空間21〜23を互いに連通するための連通路24を設けるようにしてもよい。
この場合、複数の流通空間21〜23を流通するEGRガスの一部が連通路24を通って隣り合う流通空間21〜23へ流入するようになる。これにより、前記流入した一部のEGRガスが流入後の流通空間21〜23を構成する壁部(12dおよび、中間領域12cの外周壁部の内面)に衝突または触れるようになるが、それによって当該EGRガスの熱が前記壁部(12dおよび、中間領域12cの外周壁部の内面)に移動しやすくなるので、さらに熱交換効率が向上するようになる。
(3)上記実施形態では、EGR通路12についてその排気ガス流通方向をシリンダヘッド3においてシリンダブロック2との結合面とほぼ平行とする形態で設置した例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図6に示すように、EGR通路12は、前記結合面から導入口12aまでの高さよりも前記結合面から排出口12bまでの高さを高く設定する形態で設置することが可能である。
(4)上記実施形態では、EGR通路12内に設ける流通空間21〜23の数を3つにした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図示していないが、2つあるいは4つ以上とすることが可能である。
本発明は、エンジンの排気ガスの一部(EGRガス)を冷却してエンジン吸気側へ導入させるためのEGR通路が一体に設けられているシリンダヘッドに好適に利用することが可能である。
1 エンジン
3 シリンダヘッド
3a シリンダヘッドの凹部(燃焼室の一部)
3c シリンダヘッドの排気ポート
3d シリンダヘッドのウォータジャケット
4 吸気管
5 排気管
11 取り出しパイプ
12 EGR通路
12a EGR通路の導入口
12b EGR通路の排出口
12c EGR通路の中間領域
12d 区画用壁部
13 導入パイプ
14 EGRバルブ
21〜23 流通空間

Claims (5)

  1. エンジンの排気ガスの一部を冷却してエンジン吸気側へ導入させるためのEGR通路が一体に設けられているシリンダヘッドであって、
    前記EGR通路は、前記シリンダヘッド内に設けられるウォータジャケットの近傍に設置されており、
    このEGR通路内において前記排気ガスの導入口側および排出口側を除く中間領域には、前記シリンダヘッドの区画用壁部によって複数に区画された流通空間が互いに隣り合うように設けられており、
    前記導入口の中心と前記排出口の中心とがオフセットされている、ことを特徴とするシリンダヘッド。
  2. 請求項1に記載のシリンダヘッドにおいて、
    前記導入口側は、前記排出口側よりも前記ウォータジャケットに近い位置に配置されている、ことを特徴とするシリンダヘッド。
  3. 請求項1または2に記載のシリンダヘッドにおいて、
    前記中間領域は、前記導入口側および排出口側よりも幅広に設定され、
    前記導入口および前記排出口から前記中間領域への連接部分は、前記導入口側および排出口側から前記中間領域へ向けて漸次幅広になるように設定されている、ことを特徴とするシリンダヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のシリンダヘッドにおいて、
    前記EGR通路内の区画用壁部には、当該区画用壁部を隔てて隣り合う流通空間を互いに連通するための連通路が設けられている、ことを特徴とするシリンダヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のシリンダヘッドにおいて、
    前記流通空間は、前記排気ガスの流通方向と直交する方向に長い長孔形状とされている、ことを特徴とするシリンダヘッド。
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