JP2013212775A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用シート10は、シートバック14に対して格納位置からポップアップ位置へ移動可能に設けられたポップアップバー18と、上端側がポップアップバー18に接続されると共に下端側がシートクッション12の前端側に接続されポップアップバー18が格納位置からポップアップ位置に移動することで展開されるテンションクロス28と、車両の衝突を検知又は予測した場合にポップアップバー18を格納置からポップアップ位置に移動させるMGG26とを備えている。ポップアップバー18は、格納位置からポップアップ位置への移動過程で左右両端間をヘッドレスト16が通過するように、平面視で車両前向きに凹となる曲がり形状を成している。
【選択図】図1
Description
車両用シート10は、乗員拘束装置11を構成する可動支持体としてのポップアップバー18を備えている。ポップアップバー18は、シートバック14に対し、図2(A)に示す格納位置(初期位置)から、図1及び図2(B)に示す如く格納位置よりも上方の位置であるポップアップ位置(突出位置)へ移動可能とされている。以下、具体的に説明する。
図1に示される如く、乗員拘束装置11は、後述する側突時に車両用シート10の側方で展開され側方展開部材としてのテンションクロス28を備えている。テンションクロス28は、図2(B)に示される如く、展開状態での側面視で略三角形状を成している。この実施形態では、車両用シート10の左右両側にテンションクロス28が設けられた例を示す。車幅方向外側に設けられるテンションクロス28は、主に側面衝突等の衝突時に着座乗員Pの車幅方向外側への移動を規制する機能とされる。一方、車幅方向内側に設けられるテンションクロス28は、主に側面衝突等の衝突時に隣席の着座乗員Pとの干渉を抑制する機能とされる。
図3に示される如く、MGG26は、乗員拘束装置11を構成する制御装置としての側突ECU36に電気的に接続されている。また、側突ECU36には側面衝突を検出する側突センサ38が電気的に接続されている。側突ECU36は、側突センサ38からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した場合に、MGG26を作動させるようになっている。
本発明の第2の実施形態に係る車両用シート40について、図4に基づいて説明する。なお、上記第1の形態の構成と基本的に同様の構成については、上記第1の形態の構成と同一の符号を付して、その説明、図示を省略する場合がある。
本発明の第3の実施形態に係る車両用シート50について、図5〜図8に基づいて説明する。なお、上記第1、第2の形態の構成と基本的に同様の構成については、上記第1、第2の形態の構成と同一の符号を付して、その説明、図示を省略する場合がある。
図5及び図6(A)に示される如く、ニアサイドエアバッグ装置52は、着座乗員Pに対する車幅方向外側で膨張展開されるニアサイドエアバッグ56と、ニアサイドエアバッグ56にガスを供給するインフレータ58とを主要部として構成されている。ニアサイドエアバッグ装置52は、ニアサイドエアバッグ56及びインフレータ58を含む各部がモジュール化されてシートバック14内でシートバックフレーム14Aに支持されている。ニアサイドエアバッグ56は、膨張展開の際には切れ目30からシートバック14外に突出され、テンションクロス28の内側(着座乗員P)側で膨張展開されるようになっている。
図5及び図6(B)に示される如く、ファーサイドエアバッグ装置54は、着座乗員Pに対する車幅方向内側で膨張展開されるファーサイドエアバッグ62と、ファーサイドエアバッグ62にガスを供給するインフレータ64とを主要部として構成されている。ファーサイドエアバッグ装置54は、ファーサイドエアバッグ62及びインフレータ64を含む各部がモジュール化されてシートバック14内でシートバックフレーム14Aに支持されている。ファーサイドエアバッグ62は、膨張展開の際には切れ目30からシートバック14外に突出され、テンションクロス28の内側(着座乗員P)側で膨張展開されるようになっている。
図8に示される如く、車両用シート40の乗員拘束装置51は、MGG26、インフレータ58、64の作動を制御する制御装置としての側突ECU66を備えている。側突ECU66は、MGG26、インフレータ58、64の他、側面衝突を予測するプリクラッシュセンサ68及び側突センサ38に電気的に接続されている。側突ECU66は、プリクラッシュセンサ68からの信号に基づいて側面衝突を予測した場合にMGG26を作動し、側突ECU36からの信号に基づいて側面衝突を検知した場合にインフレータ58、64を作動する構成とされている。これにより例えば、側突ECU66は、側面衝突発生の略300msec前にMGG26を作動してバー本体20をポップアップ位置に移動し、側面衝突開始(検出)から1〜10msec後にインフレータ58、64を作動させるようになっている。
12 シートクッション
14 シートバック
14A シートバックフレーム
16 ヘッドレスト
18 ポップアップバー(可動支持体)
22 スライダ(被案内部)
24 ガイドパイプ(案内部)
26 マイクロガスジェネレータ(アクチュエータ)
28 テンションクロス(側方展開部材)
40 車両用シート
42 ポップアップバー(可動支持体)
44 スライダ(被案内部)
46 ガイドパイプ(案内部)
50 車両用シート
56 ニアサイドエアバッグ(サイドエアバッグ)
56B 頭部保護チャンバ
62 ファーサイドエアバッグ
62B 頭部保護チャンバ(サイドエアバッグ)
Claims (8)
- シートバックに対して、初期位置から車両上方に突出する突出位置へ移動可能に設けられ、前記初期位置から突出位置への移動過程の少なくとも一部において車幅方向の一端側と他端側との間をヘッドレストが通るように、平面視で車両前向きに凹となる曲がり形状を成す可動支持体と、
前記シートバック及びシートクッションにおける少なくとも車幅方向の一方側で、上端側が前記可動支持体に接続されると共に下端側がシートクッションの前端側に接続され、かつ前記シートクッションの側部からシートバックの側部にかけて収納され、前記可動支持体が前記初期位置から突出位置に移動することで、該可動支持体との接続部と前記シートクッションとの接続部との間に張力が作用するように展開される側方展開部材と、
車両の衝突を検知又は予測した場合に、前記可動支持体を前記初期位置から突出位置に移動させるアクチュエータと、
を備えた車両用シート。 - 前記側方展開部材は、前記シートバック及びシートクッションにおける車幅方向の両側にそれぞれ設けられている請求項1記載の車両用シート。
- 前記側方展開部材は、車両後端側が前記シートバックのフレームに接続された面状の布材又はメッシュ材にて構成されている請求項1又は請求項2記載の車両用シート。
- 前記アクチュエータは、前記可動支持体における少なくとも前記側方展開部材との接続部を、前記シートバック上に設けられたヘッドレストの上端よりも車両上方に変位させる請求項1〜請求項3の何れか1項記載の車両用シート。
- 前記可動支持体は、側面視で車両後方に凸となる円弧状を成す被案内部を有し、
前記シートバックには、前記初期位置から突出位置への移動の際に前記可動支持体を前記被案内部において案内する案内部が設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用シート。 - 前記案内部及び被案内部は、前記アクチュエータによる突出位置への移動後の前記可動支持体が、該変位前よりも車両前方に位置するように構成されている請求項5記載の車両用シート。
- 前記シートバックに収容され、車両の衝突が検知又は予測された場合に前記側方展開部材と着座乗員の少なくとも胸部及び肩部との間で膨張展開されるサイドエアバッグをさらに備えた請求項3及び請求項3を引用する請求項4〜請求項6の何れか1項記載の車両用シート。
- 前記サイドエアバッグは、前記可動支持体に接続され、車両の衝突が検知又は予測された場合に前記着座乗員の頭部に対する側方で膨張展開される頭部保護チャンバを有する請求項7記載の車両用シート。
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