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JP2013118521A - 車両用装置及び楽曲取得システム - Google Patents

車両用装置及び楽曲取得システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの運転操作への集中を妨げることなく、楽曲についての付帯データを記録するとともに、記録した付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかをユーザに認識し易くすることを可能にする。
【解決手段】自車両の走行中は、受信したタグデータと、そのタグデータに対応する楽曲を流しているときの自車両の走行位置を示す目安となる場所に関するデータである場所関連データ、及びそのタグデータに対応する楽曲を流しているときの時刻や時間帯に関するデータである時間関連データとを、制御装置45が自動的に記録装置37に記録していく。そして、制御装置45は、記録したタグデータとそのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データとを結び付けた表示を表示装置38に行わせる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用装置、及びその車両用装置を含む楽曲取得システムに関するものである。
従来、楽曲自体のデータとその楽曲を特定する付帯データとが含まれる放送を受信する車両用装置が知られている。例えば、特許文献1には、デジタル放送の放送局から放送される、楽曲自体のデータである楽曲データと、その楽曲についてのタグデータであるアーティスト名、アルバム名、タイトル(曲目)、ジャンル等の楽曲情報とを受信する車載オーディオ装置が開示されている。
また、近年では、放送局から楽曲が放送されている間に、ユーザが車両用装置のボタン操作を行うことで、その楽曲の音声データとともに逐次受信しているその楽曲についてのタグデータを車両用装置に記録し、記録したタグデータを携帯端末に送信する技術も提案されている。この技術では、携帯端末に送信したタグデータについては、携帯端末においてタグデータのリストが作成されて表示されるようになっている。そして、ユーザは、このリスト中のタグデータをもとに、タグデータに対応する楽曲のデータを携帯端末にダウンロードできるようになっている。
特開2009−239552号公報
しかしながら、従来の技術では、ユーザが気に入った楽曲についてのタグデータ(つまり、付帯データ)を車両用装置に記録するためには、その楽曲の放送中にユーザがボタン操作を行う必要があったので、以下のような問題点が生じる。詳しくは、車両の運転操作中にユーザが付帯データを記録しようとする場合には、ボタン操作に気を取られて運転操作への集中が妨げられてしまうという問題点が生じる。他にも、ユーザが運転操作に集中していてボタン操作を行うことができず、付帯データが記録できないという問題点も生じる。
以上の問題点に対して、放送されている楽曲についての付帯データを、走行中は自動で記録し、走行中にユーザが気にいった楽曲(以下、ユーザ所望楽曲)についての付帯データを駐停車時にユーザに選択させる構成とすることが考えられる。しかしながら、この構成とする場合には、記録された付帯データのうちからユーザ所望楽曲についての付帯データをユーザが判別することが困難であるという問題点が生じる。これは、ユーザ所望楽曲の曲目やアーティスト名をユーザが知らず、ユーザが付帯データをユーザ所望楽曲に結びつけることが出来ない場合があるためである。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザの運転操作への集中を妨げることなく、楽曲についての付帯データを記録するとともに、記録した付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかをユーザに認識し易くすることを可能にする車両用装置及び楽曲取得システムを提供することにある。
請求項1の車両用装置は、車両内で使用されるとともに、楽曲の音声データに加え、その楽曲を特定する付帯データも逐次放送する放送局から放送される、当該音声データ及び当該付帯データを取得する放送データ取得手段を備え、放送データ取得手段で取得した音声データを出力することで楽曲を流す。また、車両の走行位置を特定する走行位置特定手段と、走行位置特定手段で特定した走行位置を示す目安となる場所に関するデータである場所関連データを取得する場所関連データ取得手段と、車両の走行中は、放送データ取得手段で取得した付帯データと、その付帯データに対応する楽曲を流しているときの車両の走行位置について場所関連データ取得手段で取得した場所関連データとを、自動的に記録していく記録手段と、記録手段で記録した付帯データとその付帯データに対応する場所関連データとを対応付けた表示を表示装置に行わせる表示制御手段とを備えている。
これによれば、走行中は自動的に付帯データを記録するので、車両の運転操作中にユーザが付帯データを記録するための操作を行う必要がなく、運転操作への集中が妨げられることがない。また、走行中は自動的に付帯データを記録するので、ユーザが運転操作に集中していても付帯データを記録することができる。
請求項1の構成では、付帯データは、その付帯データに対応する楽曲を流していたときの車両の走行位置を示す目安となる場所に関するデータ(以下、場所関連データ)と対応付けて表示される。よって、その場所関連データを頼りに、その付帯データに対応する楽曲を流していたときの車両の走行位置をユーザが知ることができる。そして、どの辺りを走行していたときにどのような楽曲が流れていたかについてのユーザ自身の記憶をもとに、その付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかをユーザが認識することができる。
特に、走行中にユーザが気にいった楽曲については、その楽曲が流れていたときの走行位置がその楽曲と結びついてユーザの記憶に強く残っている可能性が考えられる。よって、ユーザ自身の記憶をもとに、場所関連データを頼りにして、走行中にユーザが気にいった楽曲についての付帯データをユーザが認識することはより容易に行うことができると考えられる。
その結果、ユーザの運転操作への集中を妨げることなく、楽曲についての付帯データを記録するとともに、記録した付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかをユーザに認識し易くすることが可能になる。
請求項2の構成では、付帯データは、その付帯データに対応する楽曲を流していたときの車両の走行位置について取得した場所関連データに加え、その付帯データに対応する楽曲が演奏されているときに取得した現在の時刻及び時間帯のいずれかを示すデータ(以下、時間関連データ)も対応付けて表示することになる。これによれば、その時間関連データを頼りに、その付帯データに対応する楽曲を流していたときの時刻や時間帯をユーザが知ることができる。よって、何時頃にどのような楽曲が流れていたかについてのユーザ自身の記憶も用いて、その付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかをユーザが認識することができる。従って、記録した付帯データがどのような楽曲についての付帯データであるのかがさらにユーザに認識し易くなる。
請求項3の構成によれば、リスト表示が行われた複数の付帯データのうち、ユーザの操作入力に従ってデータ選択手段で選択された1つの付帯データに限り、その付帯データに対応する場所関連データと対応付けた表示が行われることになる。なお、時間関連データも記録していた場合には、時間関連データも場所関連データと共に付帯データに対応付けた表示が行われるので、選択された付帯データに限り、場所関連データに加え時間関連データも対応付けた表示が行われることになる。
これによれば、ユーザの操作入力に従って選択された1つの付帯データに限り、場所関連データや時間関連データを対応付けた表示が行われるので、リスト表示の全ての付帯データや複数の付帯データについて場所関連データや時間関連データを対応付けた表示が行われる場合に比べ、表示を簡潔にすることができる。従って、ユーザにとって見やすい表示とすることができる。
請求項4の構成によれば、ユーザの操作入力に従って、要否選択手段で不要と選択された付帯データの記録を記録消去手段が消去するので、ユーザにとって不要な付帯データの記録を消去することができる。
請求項5の構成によれば、ユーザの操作入力に従って、要否選択手段で必要と選択された付帯データをユーザに携行される携帯端末に送信するので、ユーザにとって必要な付帯データを携帯端末に移すことができる。
請求項6のように、記録手段は、嗜好推定手段で推定したユーザの楽曲に対する嗜好(以下、推定ユーザ嗜好)をもとに、当該推定ユーザ嗜好に合った楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録する態様としてもよい。これによれば、推定ユーザ嗜好に合った楽曲についての付帯データを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。推定ユーザ嗜好に合った楽曲は、車両の走行中にユーザが気に入る可能性がより高いと考えられる。よって、推定ユーザ嗜好に合った楽曲についての付帯データを選択的に記録することで、記録する付帯データの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についての付帯データを記録できている可能性を高めることが可能になる。
請求項7のように、記録手段は、車両のドライバにあたるユーザの状態を検出するドライバ状態検出手段で所定の状態が検出されたときに流していた楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録する態様としてもよい。これによれば、ドライバ状態検出手段で所定の状態が検出されたときに流していた楽曲についての付帯データを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。ユーザが気に入った楽曲を聴いているときには、ユーザの状態が、例えば眠気が覚めたり、疲労が減少したり、運転操作が向上したりするなどといった所定の状態になる可能性が考えられる。よって、ドライバ状態検出手段で上記所定の状態が検出されたときに流していた楽曲についての付帯データを選択的に記録することで、記録する付帯データの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についての付帯データを記録できている可能性を高めることが可能になる。
請求項8のように、記録手段は、ユーザの操作入力に従って予約手段で予約された音楽番組で演奏される楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録する態様としてもよい。これによれば、予約手段で予約された音楽番組で演奏される楽曲についての付帯データを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。ユーザの操作入力に従って予約された音楽番組で演奏される楽曲は、車両の走行中にユーザが気に入る可能性がより高いと考えられる。よって、予約された音楽番組で演奏される楽曲についての付帯データを選択的に記録することで、記録する付帯データの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についての付帯データを記録できている可能性を高めることが可能になる。
請求項9のように、記録手段は、走行環境検出手段で検出した走行環境(車両の走行位置周辺の地理的特徴、天候、及び時間帯の少なくともいずれか)に応じた楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録する態様としてもよい。これによれば、走行環境検出手段で検出した走行環境に応じた楽曲についての付帯データを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。
請求項10の楽曲取得システムでは、楽曲配信センタからの配信に伴う料金が設定金額以下の場合には、車両用装置においてユーザにとって必要と選択された付帯データに対応する楽曲の楽曲データを、携帯端末が自動的に取得することになる。よって、車両用装置においてユーザにとって必要と選択された付帯データに対応する楽曲の楽曲データのうち、設定金額以下の料金の楽曲データの取得については、ユーザの手間を省くことができ、利便性が向上する。
請求項11の構成によれば、ユーザの操作入力に従って設定金額を設定することが可能になる。従って、自動的に楽曲配信サーバから楽曲データを取得する料金の条件をユーザが設定することが可能になる。
楽曲取得システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 放送センタ1からのタグデータの送信の詳細についての説明を行うための模式図である。 ナビゲーション装置3の概略的な構成を示すブロック図である。 携帯端末5の概略的な構成を示すブロック図である。 ナビゲーション装置3の制御装置45でのタグデータの記録に関連する処理のフローを示すフローチャートである。 詳細表示処理による表示の具体例を示す図である。 手動によるタグデータの記録時の表示の具体例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す楽曲取得システム100は、放送センタ1、楽曲データ配信センタ2、ナビゲーション装置3、及び携帯端末5を含んでいる。
放送センタ1は、例えばデジタルラジオ(地上デジタル音声放送)の放送局であって、複数の楽曲を順次演奏する音楽番組を放送するものである。詳しくは、放送センタ1は、楽曲の音声データ(音声信号)を送信するとともに、その楽曲を一意に決定する(つまり、特定する)タグデータも逐次送信する。よって、タグデータが請求項の付帯データに相当する。放送センタ1から放送する楽曲の楽曲自体のデータ(以下、楽曲データ)は、例えば楽曲データ配信センタ2から配信を受ける構成とすればよい。
なお、タグデータとは、楽曲自体のデータ(以下、楽曲データ)を含まない、楽曲の付帯的な情報であって、例えば曲目、楽曲識別番号、アーティスト名、ジャンル、放送チャンネル、曲調等の情報である。
ここで、図2を用いて、放送センタ1からのタグデータの送信の詳細についての説明を行う。ここでは、放送センタ1から放送される音楽番組において、楽曲A、楽曲Bの順に演奏が行われる場合を例に挙げて説明を行う。
楽曲A、楽曲Bの順に演奏が行われる場合には、図2に示すように、楽曲Aの音声信号を放送センタ1から逐次した後、楽曲Bの音声信号を放送センタ1から逐次送信することになる。このとき、放送センタ1は、楽曲Aの音声信号を送信している間に加え、楽曲Bの音声信号の送信を開始してから一定時間が経過するまで、楽曲Aについてのタグデータを逐次送信する。また、放送センタ1は、楽曲Bの音声信号の送信を開始する一定時間前であって楽曲Aの音声信号を送信しているうちから、楽曲Bについてのタグデータを送信し始める。そして、楽曲Bの音声信号を送信している間、楽曲Bについてのタグデータを逐次送信する。
図2では、便宜上、楽曲取得システム100に放送センタ1を1つ含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。以降では、楽曲取得システム100には、それぞれ異なるチャンネルが割り当てられた複数の放送センタ1が含まれ、各放送センタ1から異なる番組がそれぞれのチャンネルで放送されるものとして説明を行う。
なお、本実施形態では、放送センタ1がデジタルラジオの放送局である構成を示したが、必ずしもこれに限らない。放送センタ1は、楽曲についての音声信号とタグデータとを共に送信する放送局であればよく、例えば衛星ラジオ放送の放送局である構成としてよいし、デジタルテレビジョン放送対応の放送局である構成としてもよい。また、前述の放送には、インターネットによる配信も含まれるものとしてもよい。この場合、放送センタ1を、インターネットラジオの放送局とする構成としてもよい。
楽曲データ配信センタ2は、サーバから構成されており、複数の楽曲の楽曲データ、及びそれらの楽曲情報を保持している。楽曲情報とは、例えば曲目、楽曲識別番号、アーティスト名、ジャンル、曲調、楽曲のランキング順位等の情報である。楽曲データ配信センタ2が請求項の楽曲配信センタに相当する。
ナビゲーション装置3は、自動車等の車両に固定、或いは、持ち運び可能に搭載され、車両内で使用される。ここで、図3を用いてナビゲーション装置3の概略的な構成について説明を行う。なお、便宜上、一般的なナビゲーション装置が有している機能に関する構成のうち、本発明の説明に不要なものについては説明を省略する。また、以降では、ナビゲーション装置3が固定或いは搭載された車両を自車両と呼ぶものとする。
図3に示すようにナビゲーション装置3は、位置検出器31、地図データ入力器36、記憶装置37、表示装置38、音声出力装置39、操作スイッチ群40、リモートコントロール端末(以下リモコン)41、リモコンセンサ42、放送受信部43、携帯通信部44、および制御装置45を備えている。
位置検出器31は、自車両の加速度を検出する加速度センサ32、自車両の鉛直方向周りの角速度を検出するジャイロスコープ33、各転動輪の回転速度から自車両の速度を検出する車輪速センサ34、および人工衛星からの電波に基づいて自車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機35を有しており、自車両の現在位置の検出を逐次行う。
また、これらの各センサ32〜35は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器31を上述した内の一部で構成してもよく、他のセンサを用いて構成してもよい。
地図データ入力器36は、図示しない記憶媒体に格納されている位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、および目印データを含む各種データを入力するための装置である。なお、地図データには、道路データ、背景データ、および文字データなどが含まれるものとする。また、記憶媒体としては、CD−ROMまたはDVD−ROM、メモリカード、HDD等が用いられる。
道路データには、道路を示すリンクデータとノードデータとが含まれる。なお、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割したときのノード間を結ぶものであり、各リンクを接続することにより道路が構成される。
リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの形状情報、セグメントの長さを示すセグメント長、リンクの始端および終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、および制限速度等の各データから構成される。
一方、ノードデータは、地図上のノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続するリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、および交差点種類等の各データから構成される。
また、背景データは、地図上の各施設や地形や名所等と、それに対応する地図上の座標とを関連付けたデータである。文字データは、地名、施設名、名所の名称、道路名等を地図上に表示するためのデータであって、その表示すべき位置に対応する座標データと関連付けられている。
記憶装置37は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。記憶装置37としては、例えばHDD等の大容量記憶装置を用いる構成としてもよいし、比較的記憶容量の小さいリムーバブルなメモリを用いる構成としてもよい。
表示装置38は、テキストや画像を表示するものであって、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。なお、表示装置38は、ナビゲーション装置3と一体となったものであってもよいし、ナビゲーション装置3と別体となったものであってもよい。また、音声出力装置39は、スピーカ等から構成され、制御装置45の指示に基づいて、音声を出力するものである。
操作スイッチ群40は、例えば表示装置38と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、ユーザのスイッチ操作(つまり、操作入力)に従って、制御装置45へ各種機能の操作指示を行う。リモコン41には複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ42を介して各種指令信号を制御装置45に入力することにより、操作スイッチ群40と同じ機能を制御装置45に対して実行させることが可能である。
放送受信部43は、図示しないアンテナを有して構成されており、放送センタ1から発せられる放送波を受信し、受信した放送波に含まれる音声信号及び付帯データを制御装置45に出力する。なお、放送波は、基地局を介して送波されるものであってもよい。また、放送センタ1がインターネットラジオの放送局である場合には、DCM(data communication module)等のテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールを用いることによって、インターネットラジオの放送局から送信される音声信号及び付帯データを受信する構成とすればよい。
携帯通信部44は、携帯端末5との間で、例えばBluetooth(登録商標)に従った通信(以下BT通信)を行う。なお、ナビゲーション装置3と携帯端末5との間での通信は、Bluetoothに従って行う他にも、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格やIEEE802.11等の無線LAN規格などに従って行う構成としてもよい。また、必ずしも無線通信で行う構成に限らず、USB接続等による有線通信によって行う構成としてもよい。携帯通信部44が請求項の携帯通信手段に相当する。
制御装置45は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROMやRAMなどのメモリ、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)が備えられている。制御装置45は、位置検出器31、地図データ入力器36、記憶装置37、操作スイッチ群40、リモコンセンサ42、放送受信部43から入力された各種情報に基づき、ナビゲーション機能としての処理やタグデータの記録に関連する処理等を実行する。なお、制御装置45が請求項の車両用装置に相当する。
例えば、制御装置45は、放送受信部43を介して取得する楽曲の音声信号を音声出力装置39に送って出力させることで、その楽曲を自車両の車室内に流す。また、制御装置45は、操作スイッチ群40へのユーザによる操作入力に従って、放送受信部43で放送を受信する音楽番組(つまり、制御装置45で音声信号及びタグデータを取得する音楽番組)の予約を行う。具体的には、放送を受信するチャンネルとそのチャンネルで放送を受信する時間帯を設定し、設定した時間帯に、設定したチャンネルの音楽番組の放送を受信するようにする。よって、制御装置45が請求項の予約手段に相当する。
また、制御装置45は、ナビゲーション装置3と携帯端末5とのBT通信を行うことができるようにペアリング処理を行う。なお、携帯端末5が複数存在する場合には、複数の携帯端末5とのペアリング処理を行う。ペアリング処理では、各携帯端末5の登録(つまり、ユーザの登録)を行う。
続いて、携帯端末5は、例えば多機能携帯電話機であって、一般的な多機能携帯電話機と同様に、外部機器との通信機能、メール機能、インターネット接続機能(Web接続機能)、音楽プレーヤー機能、ピクチャビューア機能、動画像再生機能、ナビゲーション機能など様々な機能を有しているものである。携帯端末5としては、タッチパネルを用いて操作入力を行う所謂タッチパネル式携帯電話機(つまり、操作部分を画面に集約したタッチパネルを搭載した多機能携帯電話機)を用いる構成としてもよいし、タッチパネルを用いない多機能携帯電話機を用いる構成としてもよい。また、PDA(Personal Digital Assistants)やタブレット型コンピュータ等を用いる構成としてもよい。
ここで、図4を用いて携帯端末5の概略的な構成について説明を行う。なお、便宜上、一般的な多機能携帯電話機が有している機能に関する構成のうち、本発明の説明に不要なものについては説明を省略する。図4に示すように携帯端末5は、外部機器通信部51、表示部52、操作部53、音声出力部54、センタ通信部55、記憶保持部56、及び主制御部57を備えている。
外部機器通信部51は、ナビゲーション装置3との間で例えば前述のBT通信を行う。なお、ナビゲーション装置3と携帯端末5との間での通信は、前述したようにBT通信以外の無線通信によるものであってもよいし、有線通信によるものであってもよい。外部機器通信部51は、ナビゲーション装置3から送信されたデータを受信して主制御部57に入力する。また、外部機器通信部51は、主制御部57からの指示に従って、主制御部57から出力されるデータを携帯端末5に送信する。
表示部52は、携帯端末5の各種アプリケーションプログラムに応じた画面等を表示するものであって、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。
操作部53は、例えば表示部52と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチが用いられ、ユーザのスイッチ操作(つまり、操作入力)に従って、主制御部57へ各種機能の操作指示を行う。音声出力部54は、スピーカ等を用いて構成され、主制御部57の指示に従って音声を出力する。センタ通信部55は、送受信アンテナを備え、携帯電話網やインターネット等の通信網を介して楽曲データ配信センタ2と通信を行う。
記憶保持部56は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、種々のデータを記憶するものである。例えば記憶保持部56は、適宜の圧縮形式(例えばMP3形式等)にて各々圧縮された複数の楽曲データの集合体である音源、この音源を構成する各楽曲データについての楽曲情報、ユーザの楽曲についての嗜好情報が記憶保持されている。ここでの楽曲情報とは、例えば曲目、楽曲識別番号、アーティスト名、ジャンル、曲調、楽曲再生回数、楽曲のランキング順位等の情報である。嗜好情報とは、ユーザごとの楽曲に対する嗜好を示す情報であって、例えば楽曲の一定の再生回数に対する特定のアーティスト、ジャンル、曲調、曲目の楽曲の再生回数の情報やこの情報を嗜好の度合いを示す値として数値化した情報(以下、数値化情報)などである。
主制御部57は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には例えば周知のCPU、ROM、EEPROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)等が備えられている。主制御部57は、外部機器通信部51、操作部53、センタ通信部55、記憶保持部56から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。
例えば、主制御部57は、各楽曲の再生回数(つまり、同一曲目についての楽曲再生回数)を積算してカウントし、各楽曲の楽曲再生回数を楽曲情報として記憶保持部56に記憶する。また、主制御部57は、センタ通信部55を介して楽曲データ配信センタ2から各楽曲のランキング順位(ミュージックチャートにおけるランキング順位)を取得し、各楽曲のランキング順位を楽曲情報として記憶保持部56に記憶する。
さらに、主制御部57は、各楽曲の楽曲再生回数、同一アーティストについての楽曲再生回数、同一ジャンルについての楽曲再生回数、同一曲調についての楽曲再生回数などから前述の嗜好情報を得て、記憶保持部56に記憶する。また、主制御部57は、記憶保持部56から嗜好情報を読み出し、外部機器通信部51を介して当該嗜好情報をナビゲーション装置3に送信する。
次に、図5を用いて、ナビゲーション装置3の制御装置45でのタグデータの記録に関連する処理についての詳細な説明を行う。図5は、ナビゲーション装置3の制御装置45でのタグデータの記録に関連する処理のフローを示すフローチャートである。本フローは、例えば自車両のアクセサリ電源(ACC電源)がオンになったときに開始される。
ステップS1では、放送データ取得処理を行って、ステップS2に移る。放送データ取得処理では、放送受信部43で放送センタ1から受信する音声信号及びタグデータ(以下、放送データ)を取得する。よって、制御装置45が請求項の放送データ取得手段に相当する。
ステップS2では、タグデータ記録判定処理を行って、ステップS3に移る。タグデータ記録判定処理では、放送センタ1から受信している放送データに対応する楽曲について、タグデータの記録が必要か否かを自動的に判定する。
一例としては、ユーザの嗜好に合った楽曲である場合に、その楽曲のタグデータの記録が必要と判定する。ユーザの嗜好については、携帯端末5から携帯通信部44を介して取得する前述の嗜好情報をもとに制御装置45で推定する構成とすればよい。よって、制御装置45が請求項の嗜好推定手段に相当する。
例えば、同一曲目についての楽曲再生回数、同一アーティストについての楽曲再生回数、同一ジャンルについての楽曲再生回数、同一曲調についての楽曲再生回数をもとに、所定数以上の楽曲再生回数の曲目、アーティスト、ジャンル、曲調をユーザの嗜好する曲目、アーティスト、ジャンル、曲調と推定する。また、一定の楽曲再生回数(例えば全再生回数)に対する楽曲再生回数の割合が所定値以上の曲目、アーティスト、ジャンル、曲調をユーザの嗜好する曲目、アーティスト、ジャンル、曲調と推定する構成としてもよい。さらに、楽曲再生回数が最も多いアーティスト、ジャンル、曲調や一定の楽曲再生回数に対する楽曲再生回数の割合が最も高いアーティスト、ジャンル、曲調を、ユーザの嗜好するアーティスト、ジャンル、曲調と推定する構成としてもよい。
なお、嗜好情報が前述の数値化情報であった場合には、その数値が所定値以上の曲目、アーティスト、ジャンル、曲調をユーザの嗜好する曲目、アーティスト、ジャンル、曲調と推定する構成としてもよい。また、数値化情報の数値が最も高いアーティスト、ジャンル、曲調をユーザの嗜好するアーティスト、ジャンル、曲調と推定する構成としてもよい。
また、嗜好情報は、ユーザが設定したものを用いる構成としてもよい。具体的には、ユーザの好むアーティスト、ジャンル、曲調等を設定する操作入力を操作スイッチ群40やリモコン41を介して受け付け、受け付けた情報を嗜好情報として用いる構成とすればよい。
他の例としては、ドライバにあたるユーザの運転操作や生体に所定の状態が検出されたときに流していた楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する。例えば、ユーザの眠気が覚めた状態、ユーザの疲労の軽減や集中力の向上などのポジティブな状態(状態変化)を検出したときに、タグデータの記録が必要と判定する。ポジティブな状態とは、ユーザが気に入った楽曲を聴いているときに見られる状態といってもよい。
ドライバの眠気については、例えばドライバの顔を撮像するカメラの画像をもとにした周知の方法によって制御装置45で検出する構成とすればよい。また、ドライバの疲労や集中力については、例えばドライバの顔を撮像するカメラの画像やステアリングホイールの操舵の状態をもとにした周知の方法によって制御装置45で検出する構成とすればよい。
また、ドライバにあたるユーザの運転操作が向上したといったポジティブな状態(状態変化)を検出したときに、タグデータの記録が必要と判定する構成としてもよい。この場合、自車両の各種センサの信号や自車両の周辺を撮像するカメラの画像をもとにした周知の方法によって、制御装置45で信号や障害物に対するブレーキ操作の反応時間や区画線に対する自車両の距離を検出し、運転操作を評価する構成とすればよい。よって、制御装置45が請求項のドライバ状態検出手段に相当する。
更なる他の例としては、放送を受信する音楽番組の予約を行っていた場合には、予約された音楽番組で演奏される楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する。また、他の例としては、自車両の走行環境に応じた楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する。例えば、自車両の走行環境としては、自車両の走行位置周辺の地理的特徴、天候、及び時間帯などがある。
地理的特徴は、海や山や市街地といったものであって、例えば前述の地図データと自車両の走行位置とをもとに、制御装置45で検出する構成とすればよい。天候は、晴れ、曇り、雨といったものであって、例えば天候情報センタから送信される自車両の走行位置周辺の天候の情報を放送受信部43や図示しない無線通信装置で受信し、受信した情報をもとに制御装置45で検出、以下のようにして行う構成とすればよい。まず、制御装置45のROMやEEPROMといった不揮発性のメモリに、走行環境の種類とアーティスト、ジャンル、曲調等の楽曲の特性の情報(以下、楽曲特性情報)とを対応付けたテーブルを予め格納しておく。一例としては、地理的特徴「海」に対してジャンル「クラシック」、地理的特徴「市街地」に対してジャンル「ポップス」、天候「晴」に対して曲調「明るい」、天候「雨」に対して曲調「暗い」、時間帯「昼」に対して曲調「明るい」、時間帯「夜」に対して曲調「ムーディー」などである。
制御装置45では、検出した走行環境をもとに、上述のテーブルを参照し、検出した走行環境に応じた楽曲特性情報を得る。そして、得られた楽曲特性情報と同じ楽曲特性情報が含まれるタグデータに対応した楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する。よって、制御装置45が請求項の走行環境検出手段に相当する。上述のテーブルの例では、地理的特徴「海」を検出している場合には、地理的特徴「海」に対応したジャンル「クラシック」を得て、ジャンルが「クラシック」であるタグデータに対応した楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する。
ここでは、タグデータの記録が必要と判定するいくつかの条件について例を挙げたが、これらの全てを条件としてもよいし、これらの一部を条件としてもよいし、これら以外を条件としてもよい。例えば、ランキング順位が上位の楽曲について、タグデータの記録が必要と判定する構成としてもよい。また、制御装置45は、タグデータの記録が必要と判定する条件とした条件のいずれも満たさなかった場合に、タグデータの記録を必要ないと判定する。
ステップS3では、ステップS2のタグデータ記録判定処理で記録が必要と判定した場合(ステップS3でYES)には、ステップS4に移る。また、ステップS2のタグデータ記録判定処理で記録が不要と判定した場合(ステップS3でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS4では、タグデータの記録タイミングとなったか否かを判定する。例えば、流している楽曲の切り替わりや放送を受信するチャンネルの切り替わりを検出した場合に、タグデータの記録タイミングとなったと判定する。流している楽曲の切り替わりは、例えば楽曲の演奏終了を示す信号を受信したときに検出する構成としてもよいし、取得するタグデータの種類が切り替わったときに検出する構成としてもよい。
他にも、ACC電源のオフを検知した場合に、タグデータの記録タイミングとなったと判定する構成としてもよい。この場合には、例えばバックアップ電源を用いて、ACC電源のオフを検知する直前或いは検知前後に取得したタグデータについて、以下のステップS5〜ステップS6の処理を行い、フローを終了する構成とすればよい。
ステップS5では、場所・時間データ取得処理を行って、ステップS6に移る。場所・時間データ取得処理では、位置検出器31で検出した自車両の現在位置(例えば緯度・経度)を自車両の走行位置として特定する。よって、制御装置45が請求項の走行位置特定手段に相当する。続いて、場所・時間データ取得処理では、特定した自車両の走行位置を示す目安となる場所に関するデータ(以下、場所関連データ)を取得するとともに、現在の時刻及び時間帯のいずれかを示すデータ(以下、時間関連データ)を取得する。よって、制御装置45が請求項の場所関連データ取得手段及び時間関連データ取得手段に相当する。
場所関連データは、例えば特定した走行位置が含まれる走行区間、特定した走行位置の付近の地名、名所、施設名などである。なお、走行区間は、例えば地図データのリンクに該当する区間とすればよい。特定した走行位置に対する場所関連データは、特定した走行位置と地図データのうちのリンクデータや地名、施設名、名所の名称、道路名等の文字データとをもとに取得する構成とすればよい。本実施形態では、特定した走行位置が含まれる走行区間、及び特定した走行位置の付近の地名を場所関連データとする場合を例に挙げて説明を行う。
時間関連データは、自車両に備えられている図示しない計時装置などで計測した時刻をもとに取得する構成とすればよい。時刻の場合には、計時装置で計測した時刻を取得すればよく、時間帯の場合には、計時装置で計測した時刻が該当する時間帯を求めて取得すればよい。時間帯は、「13時から14時の間」といった一定時間ごとの区切りであってもよいし、「朝」、「昼」、「夕」、「夜」といったおおまかな区切りであってもよい。
ステップS6では、タグデータ記録処理を行って、ステップS7に移る。タグデータ記録処理では、タグデータ記録判定処理で記録が必要と判定したタグデータと場所・時間データ取得処理で取得した場所関連データ及び時間関連データとを対応付けて記憶装置37に記録する。そして、フローが繰り返されてタグデータ記録処理が行われる度に、新たなタグデータと場所関連データ及び時間関連データとの組が記憶装置37に記録されていくことになる。
なお、タグデータに対応付けて記録する場所関連データは、そのタグデータに対応する楽曲を流しているときの走行位置についての場所関連データであり、タグデータに対応付けて記録する時間関連データは、そのタグデータに対応する楽曲を流しているときについての時間関連データである。よって、制御装置45が請求項の記録手段に相当する。
ステップS7では、自車両が駐停車しているか否かを判定する。自車両が、駐停車しているか否かの判定は、例えば車輪速センサ34で検出した自車両の速度が実質的に0(例えば5km/h以下)である場合に、駐停車していると判定し、実質的に0よりも大きい場合に、駐停車していない(走行中)と判定する構成とすればよい。そして、自車両が駐停車していると判定した場合(ステップS7でYES)には、ステップS8に移る。また、自車両が駐停車していないと判定した場合(ステップS7でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS8では、記録したタグデータの表示を指示する旨のユーザによる操作入力を操作スイッチ群40やリモコン41を介して受けた(つまり、ユーザ操作による表示要求を受けた)場合(ステップS8でYES)には、ステップS9に移る。また、ユーザ操作による表示要求を受けていない場合(ステップS8でNO)には、ステップS8のフローを繰り返す。
なお、操作スイッチ群40やリモコン41には、記録したタグデータの表示を指示するためのメカニカルなボタンを予め設けておく構成としてもよいし、記録したタグデータの表示を指示するためのタッチスイッチ用のボタン表示を表示装置38に行う構成としてもよい。
ステップS9では、リスト表示処理を行ってステップS10に移る。リスト表示処理では、記憶装置37に記録されているタグデータと場所関連データ及び時間関連データとの組のうちのタグデータを読み出して、そのタグデータのリスト(以下、タグリスト)を作成し、そのタグリストの表示を表示装置38に行わせる。なお、タグリストの表示は、タグデータのうちの例えば曲目のみに限定するなどしてもよい。また、リストの順番は、例えばデフォルトとして時刻の昇順とする。
また、本実施形態では、ユーザ操作による表示要求を受けた場合にリスト表示処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自車両が駐停車していると判定した場合に、ユーザ操作の有無によらずにリスト表示処理を行う構成としてもよい。
ステップS10では、タグリストのうちから1つのタグデータを選択する旨のユーザによる操作入力を操作スイッチ群40やリモコン41を介して受けた(つまり、ユーザ操作による選択要求を受けた)場合(ステップS10でYES)には、ステップS11に移る。また、ユーザ操作による選択要求を受けていない場合(ステップS10でNO)には、ステップS10のフローを繰り返す。よって、制御装置45が請求項のデータ選択手段に相当する。
なお、操作スイッチ群40やリモコン41には、タグリストのうちから1つのタグデータを選択するためのメカニカルなボタンを予め設けておく構成としてもよいし、記録したタグデータの表示を指示するためのタッチスイッチ用のボタン表示を表示装置38に行う構成としてもよい。本実施形態では、表示されるタグリストのうちの各タグデータの表示がタッチスイッチ用のボタン表示となっている場合を例に挙げて以降の説明を行う。
ステップS11では、選択されたタグデータについての詳細表示処理を行って、ステップS12に移る。詳細表示処理では、選択されたタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データを記憶装置37から読み出し、選択されたタグデータとそのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データとを結びつけた(対応付けた)表示を表示装置38に行わせる。よって、制御装置45が請求項の表示制御手段に相当する。
本実施形態の例では、選択されたタグデータの表示に結び付けて、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの走行位置が含まれる走行区間及び当該走行位置の付近の地名と、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの時刻の表示を表示装置38に行わせることになる。また、詳細表示処理では、選択されたタグデータの携帯端末5への転送が必要か否かを問い合わせる要否問い合わせ表示も表示装置38に行わせるものとする。
また、本実施形態では、表示装置38と操作スイッチ群40とが一体となったタッチパネル上に、選択されたタグデータの携帯端末5への転送を指示するためのボタン表示、及び選択されたタグデータの記録の消去を指示するためのボタン表示が行われる場合を例に挙げて説明を行う。
ここで、図6を用いて、詳細表示処理による表示の具体例の説明を行う。図6のFがタグリストを示しており、G〜Kがタグリスト中のタグデータを示している。また、Lが選択されたタグデータに結びつけた表示を示している。さらに、Mが走行区間、Nが選択されたタグデータの携帯端末5への転送を指示するためのボタン表示、Oが選択されたタグデータの記録の消去を指示するためのボタン表示を示している。なお、M、N、Oの表示はLの表示に含まれている。また、N及びOの表示が、選択されたタグデータの携帯端末5への転送が必要か否かを問い合わせる要否問い合わせ表示に該当している。
例えば、タグリスト中の選択されたタグデータ(図中のJ参照)は、他のタグデータと区別可能となるように色付けした枠で囲むといった強調表示が行われる。また、選択されたタグデータについてのみ、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの走行位置が含まれる走行区間及び当該走行位置の付近の地名と、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの時刻との表示(図中のL参照)が行われる。詳しくは、走行区間は、自車両が走行した経路に重畳して表示される(図中のM参照)。また、地名は例えば「NY.Street2」といったテキストが表示され、時刻は例えば「21:57」といったテキストが表示される。また、走行区間、地名、時刻の表示とともに、選択されたタグデータの携帯端末5への転送を指示するためのボタン表示(図中のN参照)、及び選択されたタグデータの記録の消去を指示するためのボタン表示(図中のO参照)も行われる。
ステップS12では、選択されたタグデータの携帯端末5への転送を指示するためのボタン表示に対するユーザからの操作入力を受けた場合には、選択されたタグデータの転送が必要(ステップS12でYES)であるものとしてステップS13に移る。また、選択されたタグデータの記録の消去を指示するためのボタン表示に対するユーザからの操作入力を受けた場合には、選択されたタグデータの消去が必要(ステップS12でNO)であるものとしてステップS14に移る。よって、制御装置45が請求項の要否選択手段に相当する。
なお、ステップS8〜ステップS11の処理は、例えば自車両が駐停車していないと判定したときには、一旦中止し、自車両が駐停車していると再度判定したときに再開する構成とすればよい。
ステップS13では、携帯転送処理を行ってステップS1に戻り、フローを繰り返す。携帯転送処理では、選択されたタグデータを携帯通信部44に送り、携帯通信部44から携帯端末5に送信(転送)させる。これによれば、ユーザにとって必要なタグデータを携帯端末5に移すことができる。なお、転送させたタグデータについては、タグリストの表示においてグレーアウト(図6中のH参照)することによって、転送済みであることがユーザに判りやすくなるようにすればよい。
ステップS14では、記録消去処理を行ってステップS1に戻り、フローを繰り返す。記録消去処理では、選択されたタグデータとそのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データとの記録を記憶装置37から消去する。よって、制御装置45が請求項の記録消去手段に相当する。これによれば、ユーザにとって不要なタグデータの記録を記憶装置37から消去することができる。
以上の構成によれば、走行中は自動的にタグデータを記録するので、車両の運転操作中にユーザがタグデータを記録するための操作を行う必要がなく、運転操作への集中が妨げられることがない。また、走行中は自動的にタグデータを記録するので、ユーザが運転操作に集中していてもタグデータを記録することができる。
また、タグデータを自車両の駐停車中に確認する場合には、そのタグデータと結びつけて前述の場所関連データも表示させるので、場所関連データを頼りに、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの車両の走行位置をユーザが知ることができる。よって、ユーザ自身の記憶をもとに、上記走行位置を頼りにして、走行中にユーザが気にいった楽曲についてのタグデータをユーザがより容易に認識することが可能になる。
さらに、タグデータを自車両の駐停車中に確認する場合には、そのタグデータと結びつけて前述の時間関連データも表示させるので、時間関連データを頼りに、そのタグデータに対応する楽曲を流していたときの時刻や時間帯をユーザが知ることができる。よって、ユーザ自身の記憶をもとに、走行位置に加えて上記時刻や時間も頼りにして、走行中にユーザが気にいった楽曲についてのタグデータをユーザがさらに容易に認識することが可能になる。
また、以上の構成によれば、推定したユーザの嗜好(以下、推定ユーザ嗜好)に合った楽曲についてのタグデータを自動的に選択して記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。推定ユーザ嗜好に合った楽曲は、車両の走行中にユーザが気に入る可能性がより高いと考えられる。よって、以上の構成によれば、記録するタグデータの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についてのタグデータを記憶装置37に記録できている可能性を高めることが可能になる。
さらに、以上の構成によれば、ユーザの眠気が覚めた状態、ユーザの疲労の軽減や集中力の向上などのポジティブな状態が検出されたときに流していた楽曲についてのタグデータを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。ユーザが気に入った楽曲を聴いているときには、ユーザの状態が上記のようなポジティブな状態になる可能性が考えられる。よって、以上の構成によっても、記録するタグデータの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についてのタグデータを記録できている可能性を高めることが可能になる。
また、以上の構成によれば、予約された音楽番組で演奏される楽曲についてのタグデータを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。ユーザの操作入力に従って予約された音楽番組で演奏される楽曲は、車両の走行中にユーザが気に入る可能性がより高いと考えられる。よって、以上の構成によっても、記録するタグデータの量を抑えながらも、車両の走行中にユーザが気に入った楽曲についてのタグデータを記録できている可能性を高めることが可能になる。さらに、以上の構成によれば、走行環境に応じた楽曲についてのタグデータを選択的に記録するので、記録する付帯データの量を抑えることができる。
次に、ナビゲーション装置3から転送されるタグデータ(以下、転送タグデータ)を携帯端末5で受信したときの携帯端末5での処理について説明を行う。転送タグデータは、携帯端末5の外部機器通信部51が受信し、主制御部57に出力する。転送タグデータを取得した主制御部57は、センタ通信部55を介して楽曲データ配信センタ2と通信を行い、転送タグデータに対応する楽曲の楽曲データの購入料金の情報を取得する。
そして、取得した購入料金の情報が示す料金が無料であった場合には、転送タグデータに対応する楽曲の楽曲データを楽曲データ配信センタ2から自動的にダウンロードする。一方、取得した購入料金の情報が示す料金が無料でなかった場合には、予め設定された設定金額以下の場合に、転送タグデータに対応する楽曲の楽曲データを自動的にダウンロードする。
予め設定された設定金額よりも高かった場合には、購入の有無をユーザに問い合わせ、購入を許可する操作入力が操作部53に行われた場合に、転送タグデータに対応する楽曲の楽曲データをダウンロードする構成とすればよい。設定金額については、操作部53を介したユーザの操作入力に従って主制御部57が設定する構成としてもよい。よって、主制御部57が請求項の設定手段に相当する。
これによれば、ナビゲーション装置3においてユーザにとって必要と選択されたタグデータに対応する楽曲の楽曲データのうち、設定金額以下の料金(無料も含む)の楽曲データの取得については、ユーザの手間を省くことができ、利便性が向上する。
なお、前述の実施形態では、条件に応じて記憶装置37に記録するタグデータを選択する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前述の選択を行わずに、流している楽曲についてはすべてタグデータを記録する構成としてもよい。この場合には、図5のフローにおいて、ステップS2〜ステップS3を省略する構成とすればよい。
また、前述の実施形態では、タグデータの記憶装置37への記録を自動で行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ユーザの操作入力に従ってタグデータの記憶装置37への記録を行う手動による記録と併用する構成としてもよい。この場合、自車両が走行中と制御装置45で判定している間は、自動での記録を行い、自車両が駐停車していると制御装置45で判定している間は、手動での記録を可能にする構成とすればよい。
また、手動による記録と自動による記録との併用を行うか、自動による記録のみを行うかを、ユーザの操作入力に従って設定する構成としてもよい。ユーザの操作入力は、操作スイッチ群40やリモコン41を介して制御装置45で受け付ける構成とすればよい。
ここで、手動による記録についての説明を行う。手動による記録では、自車両が駐停車していると制御装置45で判定している間のみ、タグデータの記録を要求する旨のユーザによる操作入力を制御装置45で受け付け可能にする。ユーザの操作入力は、操作スイッチ群40やリモコン41を介して制御装置45で受け付ける構成とすればよい。
そして、タグデータの記録を要求する旨のユーザによる操作入力を制御装置45で受け付けた場合には、前述の場所・時間データ取得処理を行い、当該操作入力を受け付けた直前或いは前後に取得したタグデータと当該場所・時間データ取得処理で取得した場所関連データ及び時間関連データとを対応付けて、制御装置45が記憶装置37に記録する。
また、手動による記録で記憶装置37に記録したタグデータは、制御装置45が、表示装置38に表示させる地図画面(例えば経路案内の地図画面)上に、そのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データと結び付けて重畳表示させる。
ここで、重畳表示の一例を図7に示す。図7中の矢印が自車両の走行位置を示しており、Pがタグデータを記録した地点を示している。また、Qがタグデータとそのタグデータに対応する時間関連データとを結び付けた表示を示している。なお、図7の例では、タグデータは曲目とアーティスト名であり、場所関連データはタグデータを記録したときの走行位置であり、時間関連データはタグデータを記録した時刻であるものとする。
タグデータに対応する場所関連データをもとに、タグデータを記録したときの走行位置に、タグデータを記録した地点を示すマーク(図7中のP参照)を地図画面上に重畳表示させる。また、そのマークと結びつけて、曲目「MusicB」、及びアーティスト名「ABC」といったタグデータを示すテキストと、タグデータを記録した時刻「20xx/Aug20/21:39」を示すテキストとを地図画面上に重畳表示させる。
手動による記録の場合にも、タグデータの携帯端末5への転送が必要か否かを問い合わせる要否問い合わせ表示を行うものとする。そして、選択されたタグデータの転送が必要である旨を指示する操作入力が行われた場合には、タグデータを携帯端末5へ転送する。一方、不要である旨を指示する操作入力が行われた場合には、記憶装置37からタグデータを消去するとともに、地図画面上のタグデータ及びそのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データの表示も消去する。
なお、手動による記録と自動による記録との併用を行う場合には、記憶装置37に一次バッファと二次バッファとの少なくとも2つの記録領域を設ける構成とする。そして、手動によって記録するタグデータと場所関連データ及び時間関連データとは、一次バッファに記録し、自動によって記録するタグデータと場所関連データ及び時間関連データとは、二次バッファに記録する。
この場合、自動によって記録されたタグデータについては、ユーザの操作入力に従って必要とされたタグデータを携帯端末5に転送する構成に限らず、そのタグデータ及びそのタグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データを、二次バッファから一次バッファに転送する構成としてもよい。なお、一次バッファや携帯端末5に転送済みのタグデータについては、タグリストの表示中においてグレーアウトするようにすればよい。
また、手動による記録と自動による記録との併用を行う場合には、自動による記録において、携帯端末5から取得する嗜好情報等に限らず、手動によって記録された各タグデータの曲目、アーティスト名、ジャンル、曲調をもとに、ユーザの嗜好を制御装置45で推定した結果をもとに、記録するタグデータを選択する構成としてもよい。
なお、自動による記録は、ナビゲーション装置3での音楽番組の放送を受信するアプリケーションプログラムがバックグラウンドで実行中の場合にも行う構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、タグデータに対応する場所関連データ及び時間関連データを表示する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、時間関連データについては表示しない構成としてもよい。
なお、前述の実施形態では、ナビゲーション装置3を用いる構成を示したが必ずしもこれに限らない。例えば、ナビゲーション装置3の代わりに、GPS機能を有した携帯端末を用いる構成としてもよい。この場合、携帯端末5の代わりもこのGPS機能を有した携帯端末が果たす構成としてもよい。
また、楽曲データ配信センタ2からの楽曲データのダウンロードは、携帯端末5で行う構成に限らず、ナビゲーション装置3で行う構成としてもよい。この場合には、DCM等のテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールを用いてダウンロードを行う構成とすればよい。設定金額の条件に応じた自動でのダウンロードについても、前述したのと同様してナビゲーション装置3で行う構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 放送センタ、2 楽曲データ配信センタ(楽曲配信センタ)、3 ナビゲーション装置、5 携帯端末、31 位置検出器、36 地図データ入力器、37 記憶装置、38 表示装置、39 音声出力装置、40 操作スイッチ群、41 リモコン、42 リモコンセンサ、43 放送受信部、44 携帯通信部(携帯通信手段)、45 制御装置(車両用装置、予約手段、放送データ取得手段、嗜好推定手段、ドライバ状態検出手段、走行環境検出手段、走行位置特定手段、場所関連データ取得手段、時間関連データ取得手段、記録手段、データ選択手段、表示制御手段、要否選択手段、記録消去手段、設定手段)、51 外部機器通信部、52 表示部、53 操作部、54 音声出力部、55 センタ通信部、56 記憶保持部、57 主制御部、100 楽曲取得システム

Claims (11)

  1. 車両内で使用されるとともに、
    楽曲の音声データに加え、その楽曲を特定する付帯データも逐次放送する放送局から放送される、当該音声データ及び当該付帯データを取得する放送データ取得手段を備え、
    前記放送データ取得手段で取得した音声データを出力することで楽曲を流す車両用装置であって、
    前記車両の走行位置を特定する走行位置特定手段と、
    前記走行位置特定手段で特定した走行位置を示す目安となる場所に関するデータである場所関連データを取得する場所関連データ取得手段と、
    前記車両の走行中は、前記放送データ取得手段で受信した付帯データと、その付帯データに対応する楽曲を流しているときの前記車両の走行位置について前記場所関連データ取得手段で取得した場所関連データとを、自動的に記録していく記録手段と、
    前記記録手段で記録した付帯データとその付帯データに対応する場所関連データとを対応付けた表示を表示装置に行わせる表示制御手段とを備えていることを特徴とする車両用装置。
  2. 請求項1において、
    現在の時刻及び時間帯のいずれかを示すデータである時間関連データを取得する時間関連データ取得手段を備え、
    前記記録手段は、前記車両の走行中は、前記放送データ取得手段で取得した付帯データに加え、その付帯データに対応する楽曲を流しているときの前記車両の走行位置について前記場所関連データ取得手段で取得した場所関連データ、及びその付帯データに対応する楽曲が演奏されているときに前記時間関連データ取得手段で取得した時間関連データを自動的に記録していき、
    前記表示制御手段は、前記記録手段で記録した付帯データに対応する場所関連データ及び時間関連データを対応付けた表示を表示装置に行わせることを特徴とする車両用装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記表示制御手段は、前記記録手段で複数の付帯データが記録された場合には、記録されている複数の付帯データのリスト表示を行わせるものであって、
    ユーザの操作入力に従って、前記リスト表示が行われた付帯データのうちから1つの付帯データを選択するデータ選択手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記データ選択手段で選択された付帯データに限り、その付帯データに対応する場所関連データと対応付けた表示を表示装置に行わせることを特徴とする車両用装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記表示制御手段は、前記付帯データと前記場所関連データとを対応付けた表示を表示装置に行わせる場合に、当該付帯データの要否をユーザに問い合わせる要否問い合わせ表示も前記表示装置に行わせるものであって、
    ユーザの操作入力に従って、前記要否問い合わせ表示で要否を問い合わせた付帯データの要否を選択する要否選択手段と、
    前記要否選択手段で不要と選択された付帯データの記録を消去する記録消去手段とを備えることを特徴とする車両用装置。
  5. 請求項4において、
    ユーザに携行される携帯端末との通信を行う携帯通信手段を備え、
    前記要否選択手段で必要と選択された付帯データは、前記携帯通信手段によって前記携帯端末に送信することを特徴とする車両用装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    ユーザの楽曲に対する嗜好を推定する嗜好推定手段を備え、
    前記記録手段は、前記嗜好推定手段で推定したユーザの楽曲に対する嗜好をもとに、当該嗜好に合った楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録することを特徴とする車両用装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記車両のドライバにあたるユーザの状態を検出するドライバ状態検出手段を備え、
    前記記録手段は、前記ドライバ状態検出手段で所定の状態が検出されたときに流していた楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録することを特徴とする車両用装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記放送データ取得手段は、複数の楽曲を順次演奏する音楽番組を放送する放送局から放送される、その音楽番組の複数の楽曲についての前記音声データ及び前記付帯データを取得するものであって、
    ユーザの操作入力に従って、前記放送データ取得手段で音声データ及び前記付帯データを取得する音楽番組の予約を行う予約手段を備え、
    前記記録手段は、前記予約手段で予約された音楽番組で演奏される楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録することを特徴とする車両用装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記車両の走行位置周辺の地理的特徴、天候、及び時間帯の少なくともいずれかである走行環境を検出する走行環境検出手段を備え、
    前記記録手段は、前記走行環境検出手段で検出した走行環境に応じた楽曲についての付帯データを自動的に選択して記録することを特徴とする車両用装置。
  10. 請求項5に記載の車両用装置と、
    ユーザに携行される携帯端末と、
    楽曲自体のデータである楽曲データを配信する楽曲配信センタとを含み、
    前記携帯端末は、
    前記携帯通信手段によって前記車両用装置から送信されてきた前記付帯データについて、その付帯データに対応する楽曲の楽曲データの前記楽曲配信センタからの配信に伴う料金が設定金額以下の場合には、当該楽曲データを自動的に前記楽曲配信センタから取得することを特徴とする楽曲取得システム。
  11. 請求項10において、
    前記携帯端末は、ユーザの操作入力に従って前記設定金額を設定する設定手段を備えていることを特徴とする楽曲取得システム。
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