JP2013082661A - プラントアクティベーター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】式:(R3)NH-(CH2)4-N(R1)-(CH2)3-NH(R2)(R1及びR2のいずれか一方はC6-18直鎖アルカノイル基又はアルケノイル基であり、他方は水素原子又はアミノ基の保護基を示し;R3は水素原子又はアミノ基の保護基を示す)で表される化合物。
【選択図】なし
Description
(R3)NH-(CH2)4-N(R1)-(CH2)3-NH(R2)
(式中、R1及びR2のいずれか一方は炭素原子数6個から18個の直鎖アルカノイル基又は直鎖アルケノイル基(該直鎖アルカノイル基又は該直鎖アルケノイル基は1から3個の水酸基及び/又は炭素原子数1個から4個のアルキル基を1から3個有していてもよい)であり、他方は水素原子又はアミノ基の保護基を示し;R3は水素原子又はアミノ基の保護基を示す)で表される化合物又はその塩が提供される。
例1
スペルミジン(Spd, 4.48 g, 22.7 mmol)を脱水テトラヒドロフラン(THF, 50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(9.75 ml, 68.1 mmol )を加え、0℃に保ったところにBoc-ON(13.9 g, 56.5 mmol)を脱水THF(50 ml)に溶かした溶液を激しく攪拌しながら滴下し、0℃で一晩攪拌した。THFを減圧下留去したのち残渣に1M NaOH (50 ml)を加えてジクロロメタン(50 ml × 3)で抽出し、有機層を合わせて食塩水(50 ml)、H2O(50 ml×2)で洗浄した。硫酸ナトリウムを加えて脱水した後、濾過して取り除きジクロロメタン/n-ヘキサン中で再結晶した。生じた結晶をn-ヘキサンで洗浄し、白色非晶質の結晶としてN1,N8-bis-Boc-Spd(6.68 g, 85.4%)を得た。
他の4N-アルカノイルスペルミジンも上記と同様の方法によって合成した。
ジアミノブタン(1.2 g, 13 mmol)をトリエチルアミン 10%(v/v)含有メタノール 10 ml に溶解し、0℃に保ったところに Boc2O( 1.0 g, 4.6 mmol )をメタノール 2 ml に溶かした溶液を激しく攪拌しながら滴下し、0℃で30分攪拌してから室温にて一晩攪拌した。溶媒を減圧下留去してほぼ取り除いてからジクロロメタン( 20 ml )に再び溶解し、1M NaOH(20 ml)、H2O(20 ml×2)洗浄した。硫酸ナトリウムを加えて脱水した後濾過し、黄色オイル状のN-Boc-ジアミノブタン (589 mg, 69.6%) を得た。
他の1N-アルカノイルスペルミジンも上記と同様の方法によって合成した。
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.90 (3H, t, JH,H = 7.0 Hz, H2-6'), 1.26-1.49 (6H, m, H2-3'〜5'), 1.54-1.73 (6H, m, H2-2,6,7), 2.29 (2H, m, H2-2'), 2.64-2.77 (4H, m, H2-1,8), 3.21-3.46 (4H, m, H2-3,5)
4N-nonanoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 6.5 Hz, H2-9'), 1.22-1.36 (10 H, m, H2-4'〜8'), 1.45 (2H, m, H2-3'), 1.53-1.73 (6H, m, H2-2,6,7), 2.29 (2H, m, H2-2'), 2.64-2.76 (4H, m, H2-1,8), 3.21-3.44 (4H, m, H2-3,5)
4N-lauroylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 6.8 Hz, H2-12'), 1.26-1.30 (16H, m, H2-4'〜11'), 1.45 (2H, m, H2-3'), 1.50-1.73 (6H, m, H2-2,6,7), 2.29 (2H, m, H2-2'), 2.64-2.76 (4H, m, H2-1,8), 3.24-2.42 (4H, m, H2-3,5)
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 7.0 Hz, H2-18'), 1.20-1.35 (28H, m, H2-4'〜17'), 1.46 (2H, m, H2-3'), 1.54-1.74 (6H, m, H2-2,6,7), 2.29 (2H, m, H2-2'), 2.66-2.76 (4H, m, H2-1,8), 3.23-3.45 (4H, m, H2-3,5)
4N-benzoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 1.45-1.86 (6H, m, H2-2,6,7), 2.48-2.73 (4H, m, H2-1,8), 3.18-3.63 (4H, m, H2-3,5), 7.32-7.44 (5H, m, Ph)
4N-cinnamoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 1.47-1.79 (6H, m, H2-2,6,7), 2.71-2.80 (4H, m, H2-1,8), 3.41-3.57 (4H, m, H2-3,5), 6.84-7.00 (1H, dd, JH,H = 68.1 Hz, 15.6 Hz, CHPh), 7.21-7.52 (5H, m, Ph), 7.68-7.72 (1H, dd, JH,H = 15.3 Hz, 5.5 Hz, CHCO)
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.89 (3H, t, JH,H = 6.8 Hz, H2-6'), 1.31 (4H, m, H2-4',5'), 1.48-1.70 (8H, m, H2-2,6,7,3'), 2.15 (2H, t, JH,H =7.6 Hz, H2-2'), 2.62 (2H, t, JH,H =6.8 Hz, H2-8), 2.72 (4H, m, H2-3.5), 3.34 (2H, dt, JH,H =6.1 Hz, 6.1 Hz, H2-1), 6.88 (1H, s, -NHCO-)
1N-nonanoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 6.9 Hz, H2-9'), 1.21-1.34 (10H, m, H2-4'-8'), 1.44-1.69 (8H, m, H2-2,6,7,3'), 2.14 (2H, t, JH,H =7.6 Hz, H2-2'), 2.61 (2H, t, JH,H =6.9 Hz, H2-8), 2.71 (4H, m, H2-3.5), 3.34 (2H, dt, JH,H =6.1 Hz, 6.1 Hz, H2-1), 6.69 (1H, s, -NHCO)
1N-lauroylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 6.9 Hz, H2-12'), 1.22-1.33 (16H, m, H2-4'-11'), 1.46-1.70 (8H, m, H2-2,6,7,3'), 2.15 (2H, t, JH,H =7.6 Hz, H2-2'), 2.62 (2H, t, JH,H =6.9 Hz, H2-8), 2.72 (4H, m, H2-3,5), 3.35 (2H, dt, JH,H =6.1 Hz, 6.1 Hz, H2-1), 6.70 (1H, s, -NHCO)
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 0.88 (3H, t, JH,H = 7.0 Hz, H2-18'), 1.20-1.32 (28H, m, H2-4'-17'), 1.46-1.69 (8H, m, H2-2,6,7,3'), 2.14 (2H, t, JH,H =7.6 Hz, H2-2'), 2.61 (2H, t, JH,H =6.9 Hz, H2-8), 2.72 (4H, m, H2-3,5), 3.34 (2H, dt, JH,H =6.0 Hz, 6.0 Hz, H2-1), 6.68 (1H, s, -NHCO)
1N-benzoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), 1.43-1.58 (4H, m, H2-6,7), 1.78 (2H, qi, H2-2), 2.65 (2H, t, JH,H =7.0 Hz, H2-8), 2.69 (2H, t, JH,H =6.9 Hz, H2-5), 2.83 (2H, t, JH,H =5.8 Hz, H2- 3), 3.58 (2H, dt, JH,H =5.7 Hz, 5.7Hz, H2-1), 7.41 (2H, m, Hph-3,5), 7.48 (1H, m, Hph-4), 7.80 (2H, m, Hph-2,6), 8.20 (1H, s, -NHCO)
1N-cinnamoylspermidine
1H NMR (500MHz CDCl3), δ 1.48-1.59 (4H, m, H2-6,7), 1.74 (2H, qi, JH,H = 6.3 Hz, H2-6), 2.64 (2H, t, JH,H =7.0 Hz, H2-5), 2.72 (2H, t, JH,H =6.5 Hz, H2- 3), 2.77 (2H, dt, JH,H =6.0 Hz, 6.0 Hz, H2- 3), 3.48 (2H, m, H2-1), 6.38 (1H, dd, JH,H = 15.5 Hz, CHPh), 7.22-7.51 (5H, m, Ph), 7.59 (1H, dd, JH,H = 15.5 Hz, CHCO)
末端に水酸基を1個導入したラウロイル基を1位又は4位に結合させた化合物を下記のように合成した。
1H NMR (500MHz, CDCl3), δ 1.28 (16H, s, H2-4'-11'), 1.44 (20H, m, 2 x Boc, H2-3'), 1.56-1.69 (6H, m,H2-2, 6, 7), 2.34 (2H, t, JH,H = 7.5 Hz, H2-2'),3.07-3.40 (9H, m, H2-1, 3, 5, 8, -OH), 3.62 (2H, t, JH,H = 6.5 Hz, H2-12')
1H NMR (500MHz, CDCl3), δ1.27 (16H, s, H2-4'-11'), 1.44 (20H, m, 2 x Boc, H2-3'), 1.51-1.64 (6H, m,H2-2, 6, 7), 2.18 (2H, t, JH,H = 7.8 Hz, H2-2'), 3.13-3.28 (9H, m, H2-1, 3, 5, 8, -OH), 3.63 (2H, m, H2-12')
1H NMR (500MHz, CDCl3), δ 1.28 (16H, m, H2-4'-11'), 1.44-1.67 (9H, m, H2-2,6,7,3',-OH), 2.30 (2H, m, H2-2'), 2.64-2.76 (4H, m, H2-1,8), 3.00-3.47 (4H , m, H2-3,5), 3.62 (2H, t, JH,H = 6.5 Hz, H2-1')
YIS12OH4N(スペルミジンの4位アミノ基に-CO-(CH2)10CH2-OHを結合させた化合物)
1H NMR (500MHz CDCl3) δ 1.28 (16H, m, H2-4'-11'), 1.50-1.67 (9H , m, H2-2,6,7,3',-OH), 2.14 (2H, t, JH,H =7.5 Hz, H2-2'), 2.61 (2H, t, JH,H =6.8 Hz, H2-8), 2.71 (4H, m, H2-3,5), 3.35 (2H, dt, JH,H =6.0 Hz, 6.0 Hz, H2-1), 3.63 (2H, t, JH,H =6.5 Hz, H2-12), 6.73 (1H, s, -NHCO)
スペルミジンは葉身に対する処理でHR(Hypersensitive Response)様の細胞死斑を形成することが様々な植物種において知られている(Plant Physiol. 132(4), pp.1973-1981, 2009)。例1で得られたスペルミジン誘導体を1 mMの水溶液(Tween 20 を終濃度 0.1 %となるように添加)として播種後1月程度のイネ(日本晴)の葉身に 5μl ずつ滴下し、そのまま風乾してその後の細胞死の強度(Severity)を細胞死の重症度及び滴下部位に対する割合を指標として目視によって評価した(図1及び2)。その結果、スペルミジン(Spd)自体とは異なる細かな細胞死斑の形成がNon、Lau、1N Non、及び1N Lau 等で認められた。また、Spd による細胞死が一部の処理葉のみで認められたのに対して、これらのスペルミジン誘導体ではスペルミジンよりも早い時期に多くの処理葉で細胞死斑を与えた。
ファイトアレキシンは植物の病害抵抗反応において産生される抗菌物質であり、ファイトカサンA〜E(PA〜PE)、モミラクトンA, B(MA, MB)などが知られている。イネ葉身よりリーフディスクを切り出し、スペルミジン又は例2において強い細胞死誘導効果を認めた Lau の0.5 mM水溶液を調製し、リーフディスクをこの水溶液に浸漬して 72時間後のファイトアレキシン産生量を測定した。その結果、ファイトアレキシン産生を誘導する物質として知られている塩化銅に比べると弱いもののLau 処理によって塩化銅特異的な反応であるリーフディスクの褐変及び明らかなファイトアレキシンの蓄積が認められた(図3及び4)。
各スペルミジン誘導体を1 mM の水溶液とし、終濃度 0.01%のTween 20 を加えた。水耕で1週間育てたイネの葉身に対してこの水溶液をスプレーし、24時間後にRNAを抽出した。各サンプルにおけるイネ病害抵抗性マーカー遺伝子である OsPR1b、PBZ1、及びWRKY45 の発現をリアルタイムPCRを用いて測定した。その結果、これらのスペルミジン誘導体には抵抗性マーカー遺伝子の発現を誘導する傾向が認められた(図5)。
5葉期のイネにYIS12OH1N(1NHydLau)又はYIS12OH4N(HydLau)を1 mM又は5 mMの濃度で噴霧処理し、その翌日にいもち病菌(Kyu89-246, MAFF101506, race 003.0, 3.4x105 spores/ml)を接種して感染させた。接種後6日の病斑数を測定した結果を図7及び図8に示す。被験化合物無しでの噴霧処理(mock)ではいもち病に感染し多くの病斑が出現しているのに対して、5 mMの濃度でYIS12OH1N又はYIS12OH4Nを処理すると、いもち病抵抗性を示した。YIS12OH1Nは1mM処理でも抵抗性を示した。なお、被験化合物の噴霧のみ(5 mM)では細胞死斑は認められなかった。同様にして5葉期のイネにYIS12OH1N(1NHydLau)又はYIS12OH4N(HydLau)を1 mMの濃度で噴霧処理し、その翌日にいもち病菌(Kyu89-246, MAFF101506, race 003.0, 3.4x105 spores/ml)を接種して感染させた。接種後6日の病斑数を測定した結果を図9に示す。
直径6 mmのろ紙にYIS12OH1N(1NHydLau)又はYIS12OH4N(HydLau)の水溶液(1 mM、5 mM、又は10 mM)20μlを染みこませて風乾し、このろ紙を用いていもち病菌(Kyu89-246, MAFF101506, race 003.0)に対しての阻止円の形成を評価した。28℃で遮光下に5-6日培養した後に阻止円の形成は認められなかったことから(図10)、これらの化合物自体は10 mM濃度においてもいもち菌に対する抗菌活性を有しないことが確認された。
OsAT1過剰発現体のイネからLN2で凍結粉砕した葉身をメタノール抽出し1M NaOH-CH2Cl2で溶媒分画後、1M HClで有機層から回収してOasis(登録商標)カラムによって精製して試料を調製し、LC/MSMSにより合成標品のYIS12OH4Nを用いてイネ中に存在する天然型のYIS12OH4Nを同定した。結果を図11に示す。OsAT1を過剰発現しているイネ中にYIS12OH4Nが存在することが確認された。LC/MSの測定条件は以下のとおりである。
Waters Acquity UPLC
カラム:AQUITIY C18BEH 1.7 μm 2.1×50 mm column
流速:0.2 mL/min
移動相 A:0.1%ギ酸水溶液 / B:0.1%ギ酸メタノール
グラジエント条件
min flow A B
0 0.2 70 30
1 0.2 70 30
10 0.2 0 100
キャピラリー電圧:3.0 kV
コーン電圧:34 V
ソース温度:150℃
デソルベーション温度:400℃
コーンガス流量:50 L/Hr
デソルベーションガス流量:800 L/Hr
検出モード:MRMモード(positive)
コリジョン電圧:22/16 V (Ch1/Ch2)
チャンネル条件:344.46>256.30 / 344.46>273.34 (CH1/Ch2)
データ解析:MassLynx(登録商標)
例4と同様の方法でYIS12OH1N又はYIS12OH4Nを用いて細胞死斑の形成及び細胞死の強度を調べた。細胞死強度の結果を図12、細胞死斑の形成を図13に示す。ラウロイル基の末端炭素原子に水酸基を1個導入した化合物(HydLau:YIS12OH4N、1NHydLau:YIS12OH1N)は水酸基を導入していない化合物(Lau又は1N Lau)に比べて細胞死の強度がそれぞれ増強されていた。
例6と同様の方法でYIS12OH4N(HydLau) 3 mMによるイネ病害抵抗性マーカー遺伝子 OsPR1b、PBZ1、WRKY45、及びOsNPR1 の発現をポリアミンオキシゲナーゼ(PA)阻害剤であるグアザチン(GAZ) 5 mMの共存下で検討した。結果を図14に示す。グアザチンの共存下においてYIS12OH4N(HydLau)によるイネ病害抵抗性マーカー遺伝子の発現促進がさらに高められた。
例4と同様の方法により双子葉類であるシロイヌナズナに対してYIS12OH1N(1NHydLau)、YIS12OH4N(HydLau)、1N Non、Bnz、及びスペルミジン(Spd)による処理を行ない、肉眼により細胞死の観察を行った。結果を図15に示す。シロイヌナズナに対しても1NHydLau、HydLau、及び1N Nonは強い細胞死を惹起した。YIS12OH1N(1NHydLau)とYIS12OH4N(HydLau)を用いてPR1遺伝子発現促進作用を検討した結果を図16に示す。24時間後及び82時間後においてHydLauは1NHydLauに比べて3倍程度のPR1遺伝子促進作用を発揮した。
Claims (10)
- 下記の一般式(I):
(R3)NH-(CH2)4-N(R1)-(CH2)3-NH(R2)
(式中、R1及びR2のいずれか一方は炭素原子数6個から18個の直鎖アルカノイル基又は直鎖アルケノイル基(該直鎖アルカノイル基又は該直鎖アルケノイル基は1から3個の水酸基及び/又は炭素原子数1個から4個のアルキル基を1から3個有していてもよい)であり、他方は水素原子又はアミノ基の保護基を示し;R3は水素原子又はアミノ基の保護基を示す)で表される化合物又はその塩。 - R1及びR2のいずれか一方が炭素原子数8個から13個の直鎖アルカノイル基又は直鎖アルケノイル基(該直鎖アルカノイル基又は該直鎖アルケノイル基は1から3個の水酸基を有していてもよい)であり、他方が水素原子又はアミノ基の保護基であり、R3が水素原子又はアミノ基の保護基である請求項1に記載の化合物又はその塩。
- R1及びR2のいずれか一方が炭素原子数8個から13個の直鎖アルカノイル基(該直鎖アルカノイル基は1から3個の水酸基を有していてもよい)であり、他方が水素原子又はアミノ基の保護基であり、R3が水素原子又はアミノ基の保護基である請求項1に記載の化合物又はその塩。
- 該直鎖アルカノイル基が、炭素原子数が9から12個の直鎖アルカノイル基(該直鎖アルカノイル基は1から2個の水酸基を有していてもよい)である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
- 該直鎖アルカノイル基が、炭素原子数が9から12個の直鎖アルカノイル基(該直鎖アルカノイル基は1個の水酸基を有する)である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
- 該直鎖アルカノイル基が、炭素原子数が9から12個の直鎖アルカノイル基(該直鎖アルカノイル基は末端に1個の水酸基を有する)である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
- アミノ基の保護基が炭素原子数2から6個の直鎖又は分枝鎖アルカノイル基又は炭素原子数2から6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシカルボニル基である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を有効成分として含むプラントアクティベーター。
- 植物における病害の防除のために用いる請求項8に記載のプラントアクティベーター。
- 植物における病害の防除方法であって、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を防除有効量を植物に施用する工程を含む方法。
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