JP2013075390A - 立体造形装置および立体造形データ作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】立体造形物の外側面の色を正確に表現するための立体造形装置および立体造形データ作成プログラムを提供する。
【解決手段】立体造形装置は、それぞれの造形層のうち、着色される立体造形物の外側面を構成する端部から造形層の内側へ広がる領域をカラー領域とする。造形層に隣接する隣接層の端部が、造形層の端部よりも内側に位置する場合、立体造形装置は、隣接層の端部または前記端部よりも内側に広がる領域をカラー領域とする。カラー領域には、着色する色を発色させる量のカラー造形液を吐出させる。カラー領域よりも内側に、無色造形液のみを吐出する無色領域を形成する。立体造形装置は、カラー領域と無色領域の間の領域を、カラー造形液と無色造形液を共に吐出する混合領域とする(S26,S27)。
【選択図】図17
【解決手段】立体造形装置は、それぞれの造形層のうち、着色される立体造形物の外側面を構成する端部から造形層の内側へ広がる領域をカラー領域とする。造形層に隣接する隣接層の端部が、造形層の端部よりも内側に位置する場合、立体造形装置は、隣接層の端部または前記端部よりも内側に広がる領域をカラー領域とする。カラー領域には、着色する色を発色させる量のカラー造形液を吐出させる。カラー領域よりも内側に、無色造形液のみを吐出する無色領域を形成する。立体造形装置は、カラー領域と無色領域の間の領域を、カラー造形液と無色造形液を共に吐出する混合領域とする(S26,S27)。
【選択図】図17
Description
本発明は、立体造形粉体に造形液を吐出して固化することで立体造形物を造形する立体造形装置、および、前記立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムに関する。
従来、立体造形粉体と造形液とを混合して固化することで立体造形物を造形する立体造形装置が知られている。例えば、立体造形装置は、平坦に配置した立体造形粉体に対し、インクジェットヘッドを用いて造形液を吐出する。立体造形粉体と造形液とが混合されると、立体造形粉体に含まれる接着剤が溶解し、溶解した接着剤同士が結合して層(以下、「造形層」という)を形成する。以上の工程が繰り返されて造形層が重ねられることで、作業者が所望する形状の立体造形物が造形される。
立体造形物に色を付ける場合、立体造形装置は、着色された造形液(以下、「カラー造形液」という)を用いて各造形層を形成する。例えば、特許文献1に記載の装置は、薄い色を表現する場合、立体造形粉体を固化するために十分な造形液が吐出されるように、カラー造形液と無色造形液とを共に同一の領域に吐出する。その結果、立体造形物の強度が低下することなく、薄い色が表現される。
カラー造形液は無色造形液に比べて高価である。従って、造形液のコストを低下させるために、各造形層のうち、立体造形物の外側面に位置する領域にのみカラー造形液を吐出し、内部に位置する領域には無色造形液のみを吐出することが考えられる。しかし、外側面にのみカラー造形液を吐出すると、立体造形物の内部の色が、隣接する複数の造形層の間から見えてしまい、色が正確に表現されない場合がある。上記問題は、特に、立体造形物が載置されるステージのステージ面に対して立体造形物の外側面が傾斜している場合に顕著に現れる。
本発明は、立体造形物の外側面の色を正確に表現するための立体造形装置および立体造形データ作成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第一態様に係る立体造形装置は、造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、着色された前記造形液であるカラー造形液、および無色の前記造形液である無色造形液を吐出可能な吐出手段と、前記吐出手段による前記造形液の吐出を制御する制御手段とを備え、前記吐出手段によって前記造形液を吐出して前記立体造形粉体を固化することで造形層を形成し、前記造形層を重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、前記制御手段は、それぞれの前記造形層のうち、着色される前記立体造形物の外側面を構成する端部から前記造形層の内側へ広がる領域であり、且つ、前記造形層に隣接する隣接層の端部が前記造形層の端部よりも内側に位置する場合に、前記隣接層の端部または前記隣接層の端部よりも内側まで広がる領域をカラー領域とすると共に、着色する色を発色させる量の前記カラー造形液を前記カラー領域に吐出させる第一制御手段と、それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域よりも内側に位置する領域である無色領域に、前記無色造形液のみを吐出させる第二制御手段と、それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域と前記無色領域との間の領域である混合領域に、前記無色造形液と前記カラー造形液とを共に吐出させる第三制御手段とを備えている。
前記立体造形装置によると、十分な量のカラー造形液が吐出されるカラー領域の内側に、カラー造形液と無色造形液とが混合される混合領域が形成される。従って、立体造形物の外側面がステージ面に対して垂直である場合、内部の無色領域の色が外側から見える可能性は低下する。また、特定の造形層の端部よりも内側に隣接層の端部が位置している場合、カラー領域は、特定の造形層の端部から少なくとも隣接層の端部まで広がる。さらに、カラー領域の内側には混合領域が形成される。従って、立体造形物の外側面が傾斜している場合でも、隣接する複数の造形層の間から無色領域の色が見えることは無い。よって、立体造形装置は、立体造形物の内部の色の影響で外側面における色の表現が不正確になることを防止することができる。
また、前記第三制御手段は、前記吐出手段によって吐出される前記造形液の液滴を、前記カラー領域に沿って少なくとも1列以上吐出させることで、前記混合領域の前記立体造形粉体を固化してもよい。カラー領域と無色領域とを隣接させた場合にも、2つの領域の境界部分の造形液が滲んで混合することで、混合領域が形成され得る。しかし、造形液の滲みにはばらつきが生じるため、混合領域が確実に形成されない場合があり、混合領域の幅を調整することも困難である。立体造形装置は、造形液の液滴を1列以上吐出させることで、確実に所定幅の混合領域を形成することができる。
また、前記制御手段は、前記造形層を形成する前記カラー領域のうち、前記カラー造形液を吐出させない領域の少なくとも一部に、前記無色造形液を吐出させてもよい。この場合、部分的にしかカラー造形液を吐出しないような薄い色を着色する部分にも、十分な量の造形液が吐出される。従って、立体造形装置は、色の濃度に関わらず強度の高い立体造形物を造形することができる。
また、前記第一制御手段は、前記立体造形物の外側面に均一に色を発色させる場合、前記カラー領域のうち少なくとも前記端部に吐出させる前記カラー造形液の液滴分布を、複数の前記造形層の間で不規則に変化させてもよい。1つの造形層のカラー領域において液滴分布を分散させても、同一の液滴分布で複数の造形層のカラー領域を形成すると、造形層の厚み方向にスジが発生して外側面の色の表現が不正確になる。立体造形装置は、複数の造形層の間でカラー領域の液滴分布を不規則に変化させることで、スジが発生することを防止することができる。よって、より正確に色を表現することができる。
本発明の第二態様に係る立体造形データ作成プログラムは、造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、着色された前記造形液であるカラー造形液、および無色の前記造形液である無色造形液を吐出可能な吐出手段とを備え、前記吐出手段によって前記造形液を吐出して前記立体造形粉体を固化することで造形層を形成し、前記造形層を重ねて立体造形物を造形する立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、それぞれの前記造形層のうち、着色される前記立体造形物の外側面を構成する端部から前記造形層の内側へ広がる領域であり、且つ、前記造形層に隣接する隣接層の端部が前記造形層の端部よりも内側に位置する場合に、前記隣接層の端部または前記隣接層の端部よりも内側まで広がる領域を、着色する色を発色させる量の前記カラー造形液を前記立体造形装置に吐出させるカラー領域に設定するカラー領域データ作成ステップと、それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域よりも内側に位置する領域を、前記無色造形液のみを前記立体造形装置に吐出させる無色領域に設定する無色領域データ作成ステップと、それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域と前記無色領域との間の領域を、前記無色造形液と前記カラー造形液とを共に前記立体造形装置に吐出させる混合領域に設定する混合領域データ作成ステップとを立体造形データ作成装置のコントローラに実行させるための指示を含んでいる。
前記立体造形データ作成プログラムによると、十分な量のカラー造形液が吐出されるカラー領域の内側に、カラー造形液と無色造形液とが混合される混合領域が形成される。従って、立体造形物の外側面がステージ面に対して垂直である場合、内部の無色領域の色が外側から見える可能性は低下する。また、特定の造形層の端部よりも内側に隣接層の端部が位置している場合、カラー領域は、特定の造形層の端部から少なくとも隣接層の端部まで広がる。さらに、カラー領域の内側には混合領域が形成される。従って、立体造形物の外側面が傾斜している場合でも、隣接する複数の造形層の間から無色領域の色が見えることは無い。よって、立体造形物の内部の色の影響で外側面における色の表現が不正確になることを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図1および図2の左下側および右上側は、それぞれ、立体造形装置1の正面側および背面側である。図1および図2の左右方向および上下方向は、それぞれ、立体造形装置1の左右方向および上下方向である。図4の左側、右側、上側、下側、紙面手前側、紙面奥側は、それぞれ、立体造形装置1の正面側、背面側、上側、下側、右側、左側である。図5の左側、右側、上側、下側、紙面右手前側、紙面左奥側は、それぞれ、立体造形装置1の正面側、背面側、上側、下側、右側、左側である。立体造形装置1の右方をX座標の正方向、後方をY座標の正方向、上方をZ座標の正方向とする。
図1を参照して、立体造形装置1の概略構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形データ(図10参照)に従ってヘッド20等を駆動することで、立体造形物を造形することができる。パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)100は、物体の三次元形状を示す立体データ(図8参照)に基づいて立体造形データを作成し、ネットワーク等を介して立体造形装置1に送信する。立体造形装置1は、PC100から受信した立体造形データに従って立体造形物を造形する。なお、立体造形装置1は、立体データを他のデバイスから取得し、取得した立体データに基づいて自ら立体造形データを作成することもできる。
立体造形装置1は、土台2と、造形台6と、粉体供給部15と、平坦化ローラ16と、ヘッド20と、ヘッドクリーニング機構22と、粉体回収部23と、を主に備える。土台2は、左右方向(X軸方向)を長手方向とする矩形板状に形成されており、立体造形装置1の全体を支持する。造形台6はステージ11を備え、ステージ11上で立体造形物が造形される。粉体供給部15は、造形台6のステージ11上に立体造形粉体を供給する。平坦化ローラ16は、ステージ11上に載置された立体造形粉体の上面を平坦化し、立体造形粉体の層(以下、「粉体層」という)を形成する。ヘッド20は、ステージ11上に形成された粉体層に造形液を吐出する。ヘッドクリーニング機構22は、ヘッド20の吐出口をワイプし、また、密着して造形液を吸引する。粉体回収部23は、固化せずに立体造形物の周辺に残存した余分な立体造形粉体(以下、「未硬化粉体」という)を回収する。以下、各構成について説明する。
造形台6について説明する。図2に示すように、造形台6は、造形台6を支持する基部7と、基部7の上部に支持される枠部9とを備える。基部7の左右の各々には、前後方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔8が形成されている。図1に示すように、土台2の略中央には、前後方向に平行に延びる2本のレール3が設けられている。2本のレール3は、土台2の正面側端部に設けられた支持部4と、背面側端部に設けられた支持部(図示せず)とによって、土台2の上面から所定の高さで支持されている。2本のレール3の各々は、造形台6の基部7に形成された2つの貫通孔8の各々を貫通する。さらに、土台2の背面側端部には、造形台6を前後動させるための造形台前後動モータ41(図6参照)が設けられる。造形台前後動モータ41が駆動すると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力が造形台6に伝わり、造形台6は2本のレール3に沿って前後方向(Y軸方向)に移動する。つまり、造形台前後動モータ41が駆動すると、粉体供給部15、平坦化ローラ16、およびヘッド20は、造形台6のステージ11に対して前後方向(ステージ面と平行な方向)に相対移動する。
図2に示すように、枠部9は、略立方体の箱型形状を成す。枠部9は、上面が開放された平面視矩形状の凹部であるステージ保持部10を有している。ステージ保持部10の内側には、立体造形物が造形されるステージ11が昇降可能に保持される。ステージ11は、ステージ保持部10の内周面に接するように平面視矩形状に形成されており、且つ、ステージ11の上面は水平に保たれている。つまり、枠部9は、ステージ11の側面に接し、且つステージ11の昇降範囲の外周を取り囲む。枠部9の右側面には、未硬化粉体をステージ保持部10内から粉体回収部23(図1参照)に導くための回収路12が接続している。ステージ保持部10の背面側には、上面が開放された平面視矩形の凹部である粉体落下口13が設けられている。粉体落下口13には、粉体層を形成する際に平坦化ローラ16によって集積された余剰粉体が落下する。粉体落下口13に落下した余剰粉体は、作業者によって、造形台6の上方に位置する粉体供給部15(図1、図4、および図5参照)内に戻される。しかし、立体造形装置1は、粉体落下口13に落下した余剰粉体を吸引等によって回収し、粉体供給部15に自動的に戻してもよい。
図3に示すように、ステージ11は、上部ステージ51および下部ステージ52を備える。上部ステージ51は矩形板状の部材であり、水平に配置される。上部ステージ51には、厚み方向に貫通する孔71(図2参照)が複数設けられている。下部ステージ52は、上部ステージ51と略同一形状の板状部材であり、上部ステージ51の下方において上部ステージ51と平行に配置される。下部ステージ52にも、上部ステージ51と同様に複数の孔(図示せず)が設けられている。しかし、平面視において、上部ステージ51に設けられた孔71の位置と、下部ステージ52に設けられた孔の位置とが重複しないように、上部ステージ51および下部ステージ52が形成されている。従って、上部ステージ51に立体造形粉体が載置されると、孔71が設けられていない位置では、上部ステージ51の上面に立体造形粉体が堆積する。孔71が設けられている位置では、立体造形粉体は孔71から下部ステージ52に落下する。しかし、落下地点には下部ステージ52の孔は形成されていない。よって、上部ステージ51から落下した立体造形粉体は、下部ステージ52の上面に堆積する。その結果、ステージ11上に立体造形粉体が堆積する。
下部ステージ52の下方には、上部ステージ51および下部ステージ52を支持する受け皿53が設けられている。受け皿53は、下部ステージ52の全体の下部を覆うように、平面視略矩形状に形成されている。受け皿53の右端部近傍における前後方向略中心には、下部ステージ52から落下した未硬化粉体を回収路12に導く誘導口55が形成されている。受け皿53は、誘導口55に近づく程高さが低くなるように傾斜している。誘導口55の鉛直下方には、回収路12の入口である回収口65が配置されている。
受け皿53の中心下部にはボールねじ57が接続している。ボールねじ57は、受け皿53から鉛直下方へ延び、ナット(図示せず)に装着されている。造形台6の下部には、ボールねじ57を回転させるためのステップモータであるステージ昇降モータ42(図6参照)が設けられている。ステージ昇降モータ42が駆動すると、ボールねじ57が回転して昇降し、ボールねじ57に接続している受け皿53が昇降する。その結果、受け皿53によって支持されているステージ11が昇降する。なお、造形台6には、ステージ11を振動させるための加振モータ46(図6参照)が配置されている。
立体造形装置1は、立体造形物を造形する場合、回収口65よりも高い位置にステージ11を位置させる。詳細には、立体造形装置1は、昇降範囲の上部からステージ11を徐々に下降させながら立体造形物を造形する。立体造形装置1は、立体造形物の造形が完了すると、ステージ11を昇降範囲の下端まで下降させて、誘導口55を回収口65の近傍に近づける。次いで、加振モータ46の駆動を開始してステージ11を振動させる。ステージ11が振動すると、ステージ11上の未硬化粉体は受け皿53に落下し、誘導口55および回収口65を通じて回収される。
粉体供給部15について説明する。図4および図5に示すように、粉体供給部15は、上方へ向けて徐々に前後方向の幅が広がる箱状に形成されており、内部に立体造形粉体を収容する。粉体供給部15は、造形台6の上方に位置するように、粉体回収部23(図1参照)の左側面に固定されている。粉体供給部15の下面には、左右方向を長手方向とする開口である供給口(図示せず)が形成されている。供給口は、ステージ11上の左右方向(X軸方向)に線状に延びる全領域に立体造形粉体を供給できるように、ステージ11の左右方向の幅以上の幅に形成されている。供給口には、供給口を開閉するシャッター(図示せず)が設けられている。立体造形装置1は、粉体供給モータ44(図6参照)によってシャッターの開閉を制御することで、ステージ11上に立体造形粉体を供給する。
平坦化ローラ16について説明する。平坦化ローラ16は、ステージ11上に供給された立体造形粉体の上面を平坦化して粉体層を形成するために設けられる。図4および図5に示すように、平坦化ローラ16の回転軸17は、ステージ11の上面と平行な状態で、造形台6の移動方向と交差する方向(左右方向)に延びる。回転軸17は、粉体回収部23(図1参照)に配置されたローラ回転モータ43(図6参照)に接続している。ローラ回転モータ43が駆動すると、平坦化ローラ16は、図5に示す矢印方向(右側面視反時計回りの方向)に回転する。立体造形装置1は、粉体層を形成する場合、粉体供給部15のシャッターを開放させた状態で、平坦化ローラ16を回転させながら造形台6を後方から前方へ(Y軸の負の方向へ)移動させる。その結果、ステージ11(図2および図3参照)に載置された立体造形粉体の上面は、平坦化ローラ16によって平坦化される。平坦化ローラ16の背面側に集積した余剰粉体は、造形台6の背面側に形成された粉体落下口13に落下する。
図4および図5に示すように、粉体供給部15の正面には板状のブレード18が固定されている。ブレード18は、平坦化ローラ16に付着した立体造形粉体を除去するために設けられる。ブレード18は、粉体供給部15の正面の壁面から前方斜め下方へ延び、平坦化ローラ16の背面側に隙間無く接触している。図5に示すように、平坦化ローラ16のうち、ブレード18が接触する位置Pは、回転軸17の高さH以下の高さに調整されている。従って、立体造形粉体は、ブレード18と平坦化ローラ16との間に堆積することなく、平坦化ローラ16の表面から容易に剥がれ落ちる。さらに、ブレード18の板面は、平坦化ローラ16の正面側の空間と背面側の空間との間を遮断する。従って、ブレード18は、平坦化ローラ16の背面側の立体造形粉体が正面側に飛散することを防止することができる。よって、平坦化ローラ16によって形成された粉体層の上面は平坦に保たれる。飛散した立体造形粉体がヘッド20に付着する可能性も低下する。
ヘッド20について説明する。ヘッド20は、カラーヘッド28およびクリアヘッド29(図6参照)を備える。本実施形態のカラーヘッド28は、シアンヘッド、マゼンタヘッド、イエローヘッド、およびブラックヘッドからなる。クリアヘッド29は、着色されていない透明の無色造形液を吐出する。なお、ヘッド20の構成は変更できる。例えば、ブラックヘッドを用いずに、シアンヘッド、マゼンタヘッド、イエローヘッド、およびクリアヘッド29によって、4種類の造形液を吐出してもよい。この場合、シアン、マゼンタ、およびイエローを混色させて黒色を再現する。4種類の液体を吐出するヘッドは、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックのインクを吐出する通常の印刷装置で一般に用いられている。通常の印刷装置のヘッドのうち、ブラックのインクを吐出するヘッドを無色造形液用に用いれば、印刷装置のヘッドを立体造形装置1にそのまま転用することができる。
立体造形装置1の左胴部25(図1参照)の内部には、シアン造形液、マゼンタ造形液、イエロー造形液、ブラック造形液、および無色造形液の各々を収容した複数のタンクが装着されている。ヘッド20が備える各色のヘッドの各々は、可撓性を有するチューブ(図示せず)によって、対応する色の造形液を収容したタンクに接続されている。ヘッド20は、CPU30(図6参照)の制御によって、各色の造形液を粉体層に吐出する。
図1に示すように、造形台6の上方、且つ粉体供給部15の前方には、ヘッド20の左右方向の移動を案内するためのガイドレール21が設けられている。ガイドレール21は、立体造形装置1の左胴部25の右側面から右方へ真っ直ぐに水平に延び、粉体回収部23の左側面に接続する。ガイドレール21は、ヘッド20を左右方向に貫通しており、ヘッド20はガイドレール21に沿って左右に移動できる。立体造形装置1の左胴部25には、ヘッド20を移動させるためのヘッド移動モータ45(図6参照)が設けられている。ヘッド移動モータ45が駆動すると、キャリッジベルト(図示せず)を介して動力がヘッド20に伝わり、ヘッド20が左右方向(X軸方向)に移動する。
ヘッドクリーニング機構22は、ヘッド20の下方のノズル面をワイプ(拭き取り)し、また、密着し、ノズルに各色の造形液が達するまで吸引を行う。また、ヘッドクリーニング機構22は、造形液の吐出が行われない場合にヘッド20のノズル面を覆い、造形液が乾燥することを防止する。
粉体回収部23は、図1に示すように、造形台6と右胴部26との間に配置される。粉体回収部23は、造形台6のステージ保持部10(図2および図3参照)内の未硬化粉体を吸引するための粉体吸引ポンプ48(図6参照)を備える。粉体吸引ポンプ48が吸引を開始すると、ステージ保持部10内の未硬化粉体は、回収路12(図2、図3、および図5参照)および粉体回収部23を通じて、粉体供給部15に戻される。
なお、立体造形装置1の右胴部26の正面には操作パネル27が設けられている。操作パネル27は、各種操作キーと表示部とを有する。作業者は、表示部を見ながら操作キーを操作することで、立体造形装置1に対する操作指示を入力する。
図6を参照して、立体造形装置1の電気的構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形装置1の制御を司るCPU30を備える。CPU30には、RAM31、ROM32、モータ駆動部33、ヘッド駆動部35、ヘッドクリーニング機構22、粉体吸引ポンプ48、操作パネル27、および外部通信I/F37が、バス39を介して接続されている。
RAM31には、PC100から受信した立体造形データ等の各種データが一時的に記憶される。ROM32には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラム、初期値等が記憶されている。モータ駆動部33は、造形台前後動モータ41、ステージ昇降モータ42、ローラ回転モータ43、粉体供給モータ44、ヘッド移動モータ45、および加振モータ46の各々の動作を制御する。ヘッド駆動部35はヘッド20に接続しており、ヘッド20が備えるカラーヘッド28およびクリアヘッド29の各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動する。外部通信I/F37は、立体造形装置1をPC100等の外部機器に接続する。なお、立体造形装置1は、USBインタフェース、インターネット等を介して、他のデバイス(例えば、USBメモリ、サーバ等)からデータを取得することも可能である。
図7を参照して、PC100の電気的構成について説明する。PC100は、PC100の制御を司るCPU80を備える。CPU80には、RAM81、ROM82、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)83、表示制御部84、操作処理部85、CD−ROMドライブ86、および外部通信I/F87が、バス89を介して接続されている。
RAM81は、各種情報を一時的に記憶する。ROM82には、CPU80が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。HDD83は不揮発性の記憶装置であり、立体造形データ作成プログラム、立体データ(図8参照)、立体造形データ(図10参照)等を記憶している。表示制御部84は、モニタ91の表示を制御する。操作処理部85は、ユーザが操作入力を行うためのキーボード92およびマウス93に接続し、操作入力を検知する。CD−ROMドライブ86には、記憶媒体であるCD−ROM94が挿入される。CD−ROM94に記憶されているデータは、CD−ROMドライブ86によって読み出される。PC100は、CD−ROM94およびインターネット等を介して、本発明に係る立体造形データ作成プログラム等を取得し、HDD83に記憶させる。外部通信I/F87は、PC100を立体造形装置1等の外部機器に接続する。
図8および図9を参照して、立体データのデータ構成について説明する。立体データとは、物体の三次元形状を示すデータである。本実施形態における立体データは、物体の外形の形状と、外表面の色を示す。詳細には、図8に示すように、本実施形態における立体データは、外形座標データと色データとを含む。外形座標データは、物体の外形の位置を示す座標情報である。色データは、座標情報が示す位置における物体の外表面の色をRGB値で示す。従って、本実施形態では、立体データには物体の内部の情報は含まれない。
図9に示すように、立体データによって示される仮想立体102は、物体の外形の形状および色のみからなり、内部は中空である(図9では、仮想立体102の色は省略している)。PC100は、物体の外形の情報を示す立体データに基づいて、立体造形装置1の動作(カラー造形液および無色造形液の吐出等)を制御するための立体造形データを作成する。なお、図9に示す立体データは一例に過ぎない。立体データは、CADソフトで作成されるデータ形式(例えば、STL形式)、CGソフトで作成されるデータ形式(例えば、VRML形式、OBJ形式、3DS形式、PLY形式)等であってもよい。
図10を参照して、立体造形データのデータ構成について説明する。立体造形データとは、立体造形装置1の動作を制御するためのデータである。図10に示すように、本実施形態における立体造形データは、座標データ、カラーデータ、および無色データを含む。座標データは、造形される立体造形物の位置を示す座標情報である。カラーデータは、座標データが示す位置(ドット)にカラー造形液(本実施形態ではC・M・Y・K)の各々を吐出させるか否かを示す情報である。無色データは、座標データが示す位置(ドット)に無色造形液を吐出させるか否かを示す情報である。立体造形データは、前述した立体データとは異なり、物体の内部の情報も含む。
図9および図11を参照して、立体データによって示される仮想立体102と、仮想立体102に基づいて造形される立体造形物103の関係について説明する。図11は、図9に示す仮想立体102を再現するために立体造形装置1が動作することで造形される立体造形物103を示す。立体造形装置1は、立体造形データに従って、XY平面上に載置された粉体層に造形液を吐出する。その結果、立体造形物103を構成する層(以下、「造形層」という)105が1つ形成される。以上の動作を繰り返すことで、立体造形装置1は造形層105をZ軸の正方向に積層させて立体造形物103を造形する。
本実施形態の立体造形装置1によって造形される立体造形物103の特徴について説明する。PC100は、立体造形物103の内部の全てにカラー造形液を吐出させる立体造形データを作成することも可能である。しかし、人間が視認できない立体造形物103の内部に、コストが高いカラー造形液を吐出させるのは、効率が悪い。また、カラー造形液によって造形された部位の強度(硬度)は、無色造形液によって造形された部位の強度よりも低い。一方で、物体の外側面のみにカラー造形液を吐出させると、造形層105の隙間106(図11参照)から内部の色が見えてしまい、色が正確に表現されない場合がある。従って、本実施形態に係るPC100は、立体造形物103の内部のうち、人間が視認できない部位には無色造形液を吐出させ、且つ、人間が視認する可能性がある部位(つまり、隙間106の近傍)にはカラー造形液を吐出させるように、立体造形データを作成する。その結果、立体造形装置1は、正確に色が表現され、且つ内部の強度が高い立体造形物103を、低コストで効率よく造形することができる。
一方で、造形層105の隙間106の部分の近傍にカラー造形液のみを吐出すると、隙間106の強度が低下し、隙間106から造形層105が剥がれる可能性が増加する。従って、PC100は、隙間106の部分の近傍に、カラー造形液と無色造形液とを共に吐出させる混合領域を設ける。よって、立体造形装置1は、隙間106の部分の色が正確で、且つ造形層105が剥がれ難い立体造形物103を造形することができる。以下、PC100および立体造形装置1が実行する処理について、詳細に説明する。
図12から図16を参照して、PC100が実行する立体造形データ作成処理について説明する。前述したように、PC100のHDD83には立体造形データ作成プログラムが記憶されている。PC100のCPU80は、立体造形データの作成指示を入力すると、立体造形データ作成プログラムに従って、図12に示す立体造形データ作成処理を実行する。まず、ユーザによって指定された物体の三次元形状を示す立体データが取得される(S1)。形成される複数の造形層105のうち、Zの値が最小の造形層105が、処理対象の造形層105に設定される(S2)。以下、処理対象の造形層105を「注目層110」という。注目層110の上面および下面に隣接(接触)する造形層105を「隣接層120」という。
次いで、図13に示すように、CPU80は、注目層110の端部(外周縁部)111のうち、隣接層120の端部121の方が立体造形物の内側に位置する部位を、色拡大部位112として抽出する(S4)。隣接層120の端部121の方が、注目層110の端部111よりも内側に位置する場合、造形される立体造形物の側面は、造形層が形成される平面(本実施形態では水平面)に対して垂直とならず、傾斜する。この場合、注目層110では、端部111の近傍だけでなく、隣接層120の端部121に接触する位置まで広範囲にカラー造形液を吐出しなければ、カラー造形液が吐出されない部位が見えてしまう。従って、注目層110の色拡大部位112では、注目層110の端部111と隣接層120の端部121との距離が大きい程(つまり、立体造形物の側面の傾斜が大きい程)、カラー造形液を吐出するカラー領域を、内側に拡大する必要がある。よって、図14に示すように、CPU80は、色拡大部位112から隣接層120の端部121まで広がる領域を、カラー領域131に設定する(S5)。
なお、注目層110の上下に位置する2つの隣接層120の端部121が、共に注目層110の端部111よりも内側に位置する場合もある。この注目層110は、立体造形物103の外側面から突出した状態となる。この場合、CPU80は、上下の2つの隣接層120の端部121のうち、より内側に位置する端部121までを、カラー領域131に設定する。よって、CPU80は、内部の色が見えることを確実に防止することができる。
次いで、図13に示すように、CPU80は、注目層110の端部111のうち、隣接層120の端部121が内側に位置しない部位を、通常部位113として抽出する(S6)。つまり、通常部位113は、注目層110の端部111のうち、隣接層120の端部121の位置と一致している部位、及び、隣接層120の端部121よりも内側に位置する部位となる。この場合、カラー領域131を広く設定しなくても、内部の色が見えてしまう可能性は低い。よって、図15に示すように、CPU80は、通常部位113から内側に広がる所定幅の領域を、カラー領域131に設定する(S7)。S7では、カラー領域131の幅を広くする程、色の表現は正確になるが、造形液のコストは増大する。よって、S7で設定するカラー領域131の幅は、色の表現およびコストを考慮して適宜調整すればよい。また、S7で設定するカラー領域131の幅は一定でなくてもよく、色を正確に表現できる最低限の幅を有していればよい。
次いで、図14および図15に示すように、カラー領域131の内側に隣接する所定幅の領域が、カラー造形液と無色造形液とを共に吐出させる混合領域132に設定される(S8)。本実施形態では、混合領域132の幅は、ドット列1列分の幅に設定されている。ドット列1列分以上の幅の混合領域132を設けることで、混合領域132が確実に形成されるため、色の正確性と立体造形物103の強度とが確実に確保される。次いで、混合領域132よりも内側に位置する全領域が、無色造形液のみを吐出させる無色領域133に設定される(S9)。
立体データ(図8参照)が示す色データ(RGB値)に応じて、カラー領域131および混合領域132にカラー造形液を吐出させるためのカラーデータ(図10参照)が作成される(S10)。なお、立体データが示す色が白色(RGBの全ての値が最大値)であれば、カラー領域131であっても、カラー造形液を吐出させないようにカラーデータが作成される。次いで、混合領域132および無色領域133の全領域に無色造形液を吐出させるための無色データ(図10参照)が作成される。カラー領域131のうち、いずれのカラー造形液も吐出されないドットの全て対し、無色造形液を吐出させるためのデータが追加される(S12)。その結果、カラー造形液の濃度が低い領域であっても、十分な強度(結合度)が確保される。注目層110の端部111が着色されない部位(白の部位)であれば、カラー領域131であっても、全てのドットに無色造形液が吐出されることになる。なお、本実施形態では、カラー領域131のうち、いずれのカラー造形液も吐出されないドット(領域)の全てに、無色造形液が吐出される。しかし、カラー造形液が吐出されないドットの少なくとも一部に無色造形液を吐出すれば、カラー領域131の強度を向上させることができる。例えば、カラー領域131のうち、カラー造形液が吐出されない領域に対し、ハッチ状に無色造形液を吐出させてもよい。
図16を参照して、カラー領域131、混合領域132、無色領域133と立体造形データの関係について説明する。詳細は後述するが、立体造形装置1は、無色データに従って無色造形液のみを先に吐出した後に、カラーデータに従ってカラー造形液を吐出する。図16に示すように、無色データに従って全体に無色造形液が吐出される第一領域141は、カラーデータに従ってカラー造形液が吐出される第二領域142の外形よりも小さい領域となる。第二領域142は環状の領域となる。第一領域141に対する造形液の吐出と、第二領域142に対する造形液の吐出とが共に完了すると、第一領域141の外周縁部が、環状の第二領域142の内周縁部に重なる。混合領域132は、第一領域141と第二領域142とが重なる領域となる。つまり混合領域132には、立体データが示す色を発色させる量のカラー造形液と、無色領域133に吐出される量と同量の無色造形液とが重ね打ちされる。混合領域132の外側のカラー領域131では、着色する色を発色させる量のカラー造形液が吐出され、且つ、カラー造形液がいずれも吐出されないドットには無色造形液が吐出される。混合領域132の内側の無色領域133では、無色造形液が全てのドットに吐出される。
図12の説明に戻る。1つの注目層110に対する処理(S4〜S12)が終了すると、全ての造形層105の立体造形データが完成したか否かが判断される(S13)。完成していなければ(S13:NO)、1つ上の造形層105が注目層110とされて(S14)、処理はS4へ戻る。全ての造形層105の立体造形データが完成すると(S13:YES)、立体造形物103の外側面のうち、均一色となる領域(所謂「べた塗り」が行われる領域)に対し、複数の造形層105の端部に亘って周知の誤差拡散処理が行われる(S16)。その結果、複数の造形層105の端部が集合して形成される均一色の領域において、カラー造形液の液滴分布が不規則に変化する。よって、造形層105の厚み方向にスジが生じることを防止することができる。CPU80は、作成した立体造形データを立体造形装置1に出力し(S17)、処理は終了する。
図17を参照して、立体造形装置1が実行する立体造形処理について説明する。前述したように、立体造形装置1のROM32には、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。立体造形装置1のCPU30は、造形の開始指示を入力すると、制御プログラムに従って、図17に示す立体造形処理を実行する。
まず、初期化処理が実行される(S21)。初期化処理では、ヘッドクリーニング機構22によって、ヘッド20の下面がワイプされ、また、ノズルに造形液が達するまで吸引が行われる。吸引によって、ヘッド20が造形液を吐出できる状態となる。また、ステージ11の上面の高さが、平坦化ローラ16の下端部に近い高さまで移動され、立体造形を実行する際の土台となる粉体層が形成される。詳細には、ステージ11の上面の高さが、平坦化ローラ16の下端部よりも3〜10mm程度下方に調整され、立体造形粉体の供給および平坦化が繰り返されることで、3〜10mm程度の厚みを有する平坦化された粉体層が土台として形成される。土台となる粉体層を予め形成しておくことで、その上部に積層される粉体層の上面を正確な平坦面とすることができる。また、初期化処理では、RAM31に記憶されているデータが一旦消去される。
立体造形データ(図10参照)をPC100から入力したか否かが判断される(S22)。立体造形データを入力していなければ(S22:NO)、S22の判断が繰り返される。立体造形データを入力すると(S22:YES)、立体造形データのうち最小のZ座標の値が、Z座標の座標位置に設定される。設定された座標位置Zにおける立体造形データが読み出される(S24)。
粉体供給・平坦化処理が行われる(S25)。詳細には、ステージ11の上面の高さが、形成する粉体層の厚み分だけ下降される。粉体供給モータ44が駆動されて、ステージ11上への立体造形粉体の供給が開始される。ローラ回転モータ43による平坦化ローラ16の回転が開始される。造形台前後動モータ41が駆動されて、造形台6が後方から前方へ移動される。その結果、立体造形粉体の上面が平坦化されて、粉体層が形成される。粉体層の厚み(積層ピッチ)は、ステージ11が下降した距離に等しくなる。
粉体層が形成されると、造形台前後動モータ41およびヘッド移動モータ45が駆動されて、ヘッド20が成形領域の初期位置に相対移動される。設定された座標位置Zにおける座標データおよび無色データに応じて、ヘッド20の相対移動および吐出制御が実行され、クリアヘッド29から無色造形液が吐出される(S26)。S26の処理では、カラー領域131のうち、カラー造形液が吐出されないドットの全てに、無色造形液が吐出される。混合領域132および無色領域133の全体に、無色造形液が吐出される。
次いで、ヘッド20が初期位置に戻される。設定された座標位置Zにおける座標データおよびカラーデータに応じて、ヘッド20の相対移動および吐出制御が実行され、カラーヘッド28からカラー造形液が吐出される(S27)。S27の処理では、カラー領域131および混合領域132に対し、着色する色を発色させる量のカラー造形液が吐出される。その結果、混合領域132には、カラー造形液と無色造形液とが重ね打ちされる。無色領域133にはカラー造形液は吐出されない。前述したように、CPU30は、カラー領域131に沿って、造形液の液滴1列分(ドット1列分)の領域にカラー造形液と無色造形液を重ね打ちし、混合領域132の立体造形粉体を固化する。また、CPU30は、カラー領域131の端部に吐出させるカラー造形液の液滴分布を、複数の造形層の間で不規則に変化させる。
S26およびS27の処理によって、1つの造形層105が造形される。図14に示すように、造形する造形層105(図14および図15では注目層110)の端部111よりも隣接層120の端部121が内側に位置する場合には、注目層110のうち、端部111から隣接層120の端部121まで広がる領域が、カラー領域131とされる。カラー領域131よりも内側が無色領域133となる。カラー領域131と無色領域133の間の領域が、混合領域132となる。また、図15に示すように、隣接層120の端部121が、注目層110の端部111よりも外側または同一の位置であれば、端部111から内側へ広がる所定幅の領域が、カラー領域131となる。
次いで、造形が完了したか否かが判断される(S29)。完了していなければ(S29:NO)、次の造形層105(前回造形した造形層105の1つ上の層)のZ座標の値に座標位置が変更される(S31)。処理はS24へ戻り、次の座標位置Zの立体造形データが読み出される(S24)。次の粉体層の厚み分だけステージ11が下降され、粉体層が積層される(S25)。造形液が吐出されて、造形層105が積層される(S26、S27)。造形が完了すると(S29:YES)、ステージ11が下降されて未硬化粉体回収処理が行われ(S32)、立体造形処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る立体造形装置1によると、十分な量のカラー造形液が吐出されるカラー領域131の内側に、カラー造形液と無色造形液とが混合される混合領域132が形成される。従って、立体造形物103の外側面がステージ11の上面に対して垂直である場合、内部の無色領域133の色が外側から見える可能性は低下する。また、特定の造形層105(注目層110)の端部111よりも内側に隣接層120の端部121が位置している場合、カラー領域131は、注目層110の端部111から隣接層の端部121まで広がる。さらに、カラー領域131の内側には混合領域132が形成される。従って、立体造形物103の外側面が傾斜している場合でも、隣接する複数の造形層105の隙間106から無色領域133の色が見えることは無い。よって、立体造形装置1は、立体造形物103の内部の色の影響で外側面における色の表現が不正確になることを防止することができる。立体造形物103の外側面の傾斜が大きくなる程、カラー領域131を広くすることができるので、形状に応じて最適な量のカラー造形液を最適な領域に吐出することができる。立体造形装置1は、混合領域132の内側に無色造形液のみを吐出することで、無色造形液よりもコストが高いカラー造形液の使用量を抑制しつつ、色むらが生じることを防止することができる。
混合領域132では、カラー造形液と無色造形液が重ね打ちされて混色が進むため、粒状感が抑制されて美しい発色が得られる。また、カラー領域131に吐出されるカラー造形液は、無色造形液に比べて、立体造形粉体を結合させる力(結合力)が弱い。従って、立体造形物103の外表面をカラー領域131とすることで、外表面に未硬化粉体が付着して結合する可能性を低下させることができる。よって、外表面の色が鮮明になる。さらに、混合領域132は、造形層105の隙間106の近傍に位置する。混合領域132には、結合力が強い無色造形液が吐出される。従って、隙間106から造形層105が剥がれていく可能性を低下させることができる。つまり、混合領域132を設けずに、カラー領域131を隣接層120の端部121よりも内側に広げる場合には、隙間106から無色領域133が見えることは防止できるが、隙間106の強度が低下する可能性がある。本実施形態の立体造形装置1は、混合領域132を設けることで、立体造形物103の強度を低下させることなく、色むらの発生を防止することができる。
立体造形装置1は、造形液の液滴をカラー領域131に沿って1列以上吐出させることで、混合領域132の立体造形粉体を固化する。カラー領域131と無色領域133とを単に隣接させた場合でも、2つの領域の境界部分の造形液が滲んで混合することで、混合領域132が形成される。しかし、造形液の滲みにはばらつきが生じるため、混合領域132が確実に形成されない場合があり、混合領域132の幅を調整することも困難である。立体造形装置1は、造形液の液滴を1列以上吐出させることで、確実に所定幅の混合領域132を形成することができる。
立体造形装置1は、カラー領域131のうち、カラー造形液を吐出させない領域(ドット)の少なくとも一部に、無色造形液を吐出させる。薄い色を着色する領域では、カラー造形液が吐出される複数のドットの間に、カラー造形液が吐出されないドットが生じ得るが、このドットにも十分な量の造形液(結合力が強い無色造形液)が吐出される。よって、立体造形装置1は、色の濃度に関わらず強度の高い立体造形物103を造形することができる。
立体造形装置1は、立体造形物103の外側面に均一に色を発色させる場合、カラー領域131のうち少なくとも端部に吐出させるカラー造形液の液滴分布を、複数の造形層105の間で不規則に変化させる。1つの造形層105のカラー領域において液滴分布を分散させても、同一の液滴分布で複数の造形層105のカラー領域131を形成すると、造形層105の厚み方向にスジが発生して、外側面の色の表現が不正確になる。立体造形装置1は、複数の造形層105の間でカラー領域131の液滴分布を不規則に変化させることで、スジが発生することを防止することができる。
立体造形装置1は、1つの造形層105を形成する場合、無色造形液を吐出した後にカラー造形液を吐出する。従って、カラー造形液は、先に吐出されている無色造形液と混合して滲むため、粒状感が無くなって滑らかな色が再現される。
また、本実施形態に係る立体造形データ作成プログラムによると、以上説明した動作を立体造形装置1に実行させるための立体造形データを作成することができる。よって、色の再現性が高く、且つ強度の高い立体造形物103を造形することができる。
上記実施形態において、ヘッド20が本発明の「吐出手段」に相当する。図17のS26,S27で造形液の吐出を制御するCPU30が、本発明の「制御手段」として機能する。詳細には、図17のS26,S27でカラー領域131に対する造形液の吐出を制御するCPU30が「第一制御手段」として機能する。図17のS26で無色領域133に対する造形液の吐出を制御するCPU30が「第二制御手段」として機能する。図17のS26,S27で混合領域132に対する造形液の吐出を制御するCPU30が「第三制御手段」として機能する。
図12のS4〜S7でカラー領域131を設定する処理が本発明の「カラー領域データ作成ステップ」に相当する。図12のS9で無色領域133を設定する処理が本発明の「無色領域データ作成ステップ」に相当する。図12のS8で混合領域132を設定する処理が本発明の「混合領域データ作成ステップ」に相当する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、PC100が立体データから立体造形データを作成し、立体造形装置1に出力する。しかし、立体造形装置1は、図12に示す立体造形データ作成処理を自ら実行して立体造形データを作成してもよい。この場合、立体造形装置1が本発明の「立体造形データ作成装置」に相当する。また、上記実施形態では、注目層110の端部111よりも内側に隣接層120の端部121が位置する場合、カラー領域131は隣接層120の端部121まで広がる。しかし、カラー領域131は、隣接層120の端部121よりも内側まで広がってもよい。この場合でも、上記実施形態と同様に、造形層105の隙間106から無色領域133の色が見えることは無い。
上記実施形態の立体造形装置1およびPC100は、混合領域132の幅を液滴1列分とすることで、カラー造形液を無駄に使用することなく、確実に混合領域132を形成する。しかし、混合領域132の幅は、液滴2列分以上であってもよい。また、液滴1列分未満の幅の混合領域132を形成しても、隙間106から無色領域133が見えることを防止できる。例えば、カラー領域131と無色領域133とを隣接させて、境界部分で造形液を自然に混合させることで、混合領域132を形成してもよい。この場合、境界部分の液滴量を増やすことで、造形液の混合を促進させてもよい。
上記実施形態の立体造形装置1は、無色造形液を吐出させた後にカラー造形液を吐出させることで、カラー造形液を無色造形液と十分に混合させて粒状感を低下させている。しかし、造形液の吐出方法は変更することができる。例えば、カラー造形液と無色造形液を同時に吐出させてもよい。カラー造形液の後に無色造形液を吐出しても、本発明は実現できる。
上記実施形態のPC100は、立体造形物103の外側面に均一に色を発色させる場合、誤差拡散法を用いることで、カラー領域131の端部に吐出させるカラー造形液の液滴分布を複数の造形層105の間で不規則に変化させる。しかし、誤差拡散法以外の方法で液滴分布を変化させることも可能である。例えば、ランダムに変化させてもよいし、公知のディザ法を用いて変化させてもよい。つまり、液滴分布を不規則に変化させることができれば、スジの発生を防止できる。
各領域に吐出する造形液の量も適宜変更できる。上記実施形態では、混合領域132に吐出する無色造形液の量と、無色領域133に吐出する無色造形液の量は同一である。しかし、混合領域132に吐出する無色造形液の量を、無色領域133に吐出する無色造形液の量よりも少なくしてもよい。また、混合領域132に吐出するカラー造形液の量は、カラー領域131に吐出するカラー造形液の量よりも少なくしてもよい。
1 立体造形装置
11 ステージ
20 ヘッド
28 カラーヘッド
29 クリアヘッド
30 CPU
32 ROM
80 CPU
83 HDD
100 PC
103 立体造形物
105 造形層
106 隙間
110 注目層
120 隣接層
131 カラー領域
132 混合領域
133 無色領域
11 ステージ
20 ヘッド
28 カラーヘッド
29 クリアヘッド
30 CPU
32 ROM
80 CPU
83 HDD
100 PC
103 立体造形物
105 造形層
106 隙間
110 注目層
120 隣接層
131 カラー領域
132 混合領域
133 無色領域
Claims (5)
- 造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、
前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、着色された前記造形液であるカラー造形液、および無色の前記造形液である無色造形液を吐出可能な吐出手段と、
前記吐出手段による前記造形液の吐出を制御する制御手段とを備え、
前記吐出手段によって前記造形液を吐出して前記立体造形粉体を固化することで造形層を形成し、前記造形層を重ねることで立体造形物を造形する立体造形装置であって、
前記制御手段は、
それぞれの前記造形層のうち、着色される前記立体造形物の外側面を構成する端部から前記造形層の内側へ広がる領域であり、且つ、前記造形層に隣接する隣接層の端部が前記造形層の端部よりも内側に位置する場合に、前記隣接層の端部または前記隣接層の端部よりも内側まで広がる領域をカラー領域とすると共に、着色する色を発色させる量の前記カラー造形液を前記カラー領域に吐出させる第一制御手段と、
それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域よりも内側に位置する領域である無色領域に、前記無色造形液のみを吐出させる第二制御手段と、
それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域と前記無色領域との間の領域である混合領域に、前記無色造形液と前記カラー造形液とを共に吐出させる第三制御手段と
を備えたことを特徴とする立体造形装置。 - 前記第三制御手段は、前記吐出手段によって吐出される前記造形液の液滴を、前記カラー領域に沿って少なくとも1列以上吐出させることで、前記混合領域の前記立体造形粉体を固化することを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
- 前記制御手段は、前記造形層を形成する前記カラー領域のうち、前記カラー造形液を吐出させない領域の少なくとも一部に、前記無色造形液を吐出させることを特徴とする請求項1または2に記載の立体造形装置。
- 前記第一制御手段は、前記立体造形物の外側面に均一に色を発色させる場合、前記カラー領域のうち少なくとも前記端部に吐出させる前記カラー造形液の液滴分布を、複数の前記造形層の間で不規則に変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の立体造形装置。
- 造形液と混合することで固化する立体造形粉体が載置されるステージと、前記ステージに載置された前記立体造形粉体に対し、着色された前記造形液であるカラー造形液、および無色の前記造形液である無色造形液を吐出可能な吐出手段とを備え、前記吐出手段によって前記造形液を吐出して前記立体造形粉体を固化することで造形層を形成し、前記造形層を重ねて立体造形物を造形する立体造形装置を制御するデータを作成するための立体造形データ作成プログラムであって、
それぞれの前記造形層のうち、着色される前記立体造形物の外側面を構成する端部から前記造形層の内側へ広がる領域であり、且つ、前記造形層に隣接する隣接層の端部が前記造形層の端部よりも内側に位置する場合に、前記隣接層の端部または前記隣接層の端部よりも内側まで広がる領域を、着色する色を発色させる量の前記カラー造形液を前記立体造形装置に吐出させるカラー領域に設定するカラー領域データ作成ステップと、
それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域よりも内側に位置する領域を、前記無色造形液のみを前記立体造形装置に吐出させる無色領域に設定する無色領域データ作成ステップと、
それぞれの前記造形層のうち、前記カラー領域と前記無色領域との間の領域を、前記無色造形液と前記カラー造形液とを共に前記立体造形装置に吐出させる混合領域に設定する混合領域データ作成ステップと、
を立体造形データ作成装置のコントローラに実行させるための指示を含む立体造形データ作成プログラム。
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