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JP2012001954A - ブレース取付金具 - Google Patents

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JP2012001954A JP2010137106A JP2010137106A JP2012001954A JP 2012001954 A JP2012001954 A JP 2012001954A JP 2010137106 A JP2010137106 A JP 2010137106A JP 2010137106 A JP2010137106 A JP 2010137106A JP 2012001954 A JP2012001954 A JP 2012001954A
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Abstract

【課題】材料の無駄を削減できるとともに、ブレースを多様な配置で連結可能とするブレース取付金具を提供する。
【解決手段】吊ボルトaの下端に連結されるハンガーb1に固定するための固定片部3aと、ブレースの端部を固定するための平板状の取付板部2と、取付板部の下縁に配設されてハンガーb1に吊持される天井板支持部材と係合するための係合部4とを備えてなるブレース取付金具であって、単一の取付板部2の一側縁に、平面視L字状をなす固定片部3aを連成するとともに、その下縁に係合部4を連成し、前記固定片部3aの少なくとも一面をハンガーb1に被着した状態で該ハンガーb1に螺着するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、天井壁から垂下する吊ボルトの下端に連結されるハンガーと、該ハンガーに吊持される天井板支持部材とに、ブレースの端部を連結するためのブレース取付金具に関する。
図25に示すような天井板pを支持する格子状の天井板支持部材fは、既によく知られている(例えば、特許文献1)。この天井板支持部材fは、並行に配置される複数のメインバーgと、各メインバーgの間に直交状に複数配置されて、該メインバーgの両側面にそれぞれ固定されるクロスバーhとで構成されている。
さらに詳述すると、メインバーg及びクロスバーhは、縦断面形状がほぼ逆T字状であり、上下方向の縦辺部j、縦辺部jの上端にある幅広の係止隆部i、及び縦辺部jの下端にある両側方へ張り出した係止縁部kを備えている。さらに、メインバーgの側面には、取付口が開口しており、この取付口にクロスバーhの先端が嵌入されて相互が交差状に接続される。そして、このようなメインバーgとクロスバーhとが順次組み付けられて、全体として格子状の天井板支持部材fが構成されることとなる。
さらに、かかる天井板支持部材fにあって、天井板pがメインバーg及びクロスバーhの各係止縁部kの上面に順次乗載されると、多数の天井板pが整列状に支持されることとなり、室内の天井が形成されることとなる。
また、上記した天井板支持部材fは、当該天井のさらに上方にある天井壁(図示省略)に対して次のような態様で吊持される。天井壁から垂下した杆状の吊ボルトaの下端には、吊部材としてのハンガーbが接続されていると共に、該ハンガーbの下端に設けられた挟持具には、メインバーg又はクロスバーhの各係止隆部iが挟持される。これにより、各部材が鉛直方向に連結されることとなって、天井板支持部材fが天井壁に対して吊持されることとなる。また、前記ハンガーbには、一端が天井壁に固定された筋交い状のブレース(図示省略)の他端が連結され、当該天井板支持部材fに地震等の水平力が作用した場合でも、天井板支持部材fの左右の振動を抑制できる構成が提案されている(例えば、特許文献2。)。
また、近年、上述のような天井板p、天井板支持部材f、及びハンガーb等で構成される天井システムを構築するに際し、さらなる耐震性の向上が求められており、所定の耐震用試験に対応すべく、ハンガーbに、ブレース取付金具1zを装着し、該ブレース取付金具1zにブレースcの他端を連結するようにした構成が提案されている(例えば、特許文献3)。詳述すると、従来のブレース取付金具1zは、図26に示すように、一枚の金属板を成形してなるものであって、ハンガーbに固定されることとなる平面視コ字状の固定片部3zと、該固定片部3zの両側に形成される平板状の取付板部2z,2zと、各取付板部2zの下縁に配設され、天井板支持部材fの係止隆部iと係合する係合部4zとを備えてなり、図27,28に示すように、ハンガーbと天井板支持部材fに、ブレース取付金具1zをビスdで一体的に固結して、該ブレース取付金具1zの取付板部2zにブレースcの他端を連結するようになっている。かかる構成は、ブレース取付金具1zの面剛性により接続強度が高まるため、ハンガーbにブレースcを取り付けるよりも、部材の離脱を確実に防止できる。なお、図27,28中のqは、天井壁である。
特開2004−244890号公報 特開2005−282005号公報 意匠登録第1384893号公報
ところで、上記従来のブレース取付金具1zは、図26に示すように、固定片部3zの両側に取付板部2zが対称に設けられており、かかるブレース取付金具1zを装着すれば、図27に示すように、ブレースcをハンガーbの両側に取り付けることができる。しかしながら、ブレースcは、図28に示すように、ハンガーbの片側にしか固定しないことも多い。このような場合には、ブレースcを取り付けない方の取付板部2zは殆ど機能していない。また、従来のブレース取付金具1zは、ハンガーbに一つした取り付けることができず、ブレースcを連結するパターンが限られていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、上記従来ののブレース取付金具に比べて多様な取付け方法が可能であり、かつ、材料の無駄も削減できるブレース取付金具の提供を目的とする。
本発明は、吊ボルトの下端に連結されるハンガーに固定するための固定片部と、ブレースの端部を固定するための平板状の取付板部と、該取付板部の下縁に配設されてハンガーに吊持される天井板支持部材と係合するための係合部とを備えてなるブレース取付金具であって、単一の取付板部を備えてなり、該取付板部の一側縁に平面視L字状をなす固定片部を連成するとともに、前記取付板部の下縁に係合部を連成してなり、前記固定片部の少なくとも一面をハンガーに被着した状態で該ハンガーに螺着されるものであることを特徴とするブレース取付金具である。
本発明のブレース取付金具をハンガーの一側に取り付ければ、ハンガーの片側にブレースの端部を固定可能となる。このブレース取付金具は、取付板部が一つであるため、取付板部を二つ備える従来のブレース取付金具1z(図26参照)に比べて、半分程度の大きさで済み、ブレースをハンガーの片側にのみ固定する場合には、本発明のブレース取付金具を使用した方が材料を抑えることができる。
また、本発明のブレース取付金具は、ハンガーの両側に一つずつ取り付ければ、従来のブレース取付金具と同様に、ハンガーの両側にブレースを連結できる。また、本発明のブレース取付金具を複数組み合わせることにより、ハンガーに対して、二本のブレースを平面視L字状に連結したり、また、三本のブレースをT字状に連結したりすることも可能となり、従来のブレース取付金具では実現できない配置でブレースを連結可能となる。
以上に述べたように、本発明のブレース取付金具は、従来のブレース取付金具1z(図27参照)に比べてコンパクトであるため、ブレースをハンガーの片側にのみ連結する場合にあっては、本発明のブレース取付金具を使用することで、材料費を抑えることが可能となる。また、本発明のブレース取付金具は、ハンガーに複数取り付けることができ、複数のブレース取付金具を組み合わせることによって、複数のブレースを様々な態様で取り付けることができる。
第一実施例のブレース取付金具1aの斜視図である。 ハンガーb1の正面図である。 ハンガーb1の側面図である。 ハンガーb1の平面図である。 ブレース取付金具1aの取付態様例を示す説明図である。 図5の取付態様例を平面的に示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 図7の取付態様例を平面的に示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示す説明図である。 第二実施例のブレース取付金具1bの斜視図である。 第二実施例に係るハンガーb2の側面図である。 ブレース取付金具1bの取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1bの別の取付態様例を示す説明図である。 第三実施例のブレース取付金具1c,1dの斜視図である。 ブレース取付金具1c,1dの取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1c,1dの別の取付態様例を示す説明図である。 第四実施例のブレース取付金具1e,1fの斜視図である。 第四実施例に係るハンガーb3の側面図である。 ブレース取付金具1e,1fの取付態様例を示す説明図である。 ブレース取付金具1e,1fの別の取付態様例を示す説明図である。 従来構成の天井板支持部材fを示す斜視図である。 従来のブレース取付金具1zの斜視図である。 従来のブレース取付金具1zの使用例を示す説明図である。 従来のブレース取付金具1zの別の使用例を示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
<第一実施例>
本発明に係るブレース取付金具1aは、厚さ約2mmの薄板状のスチール製鋼板(金属板)を折曲加工、又はプレス加工等されて成形されるものである。このブレース取付金具1aの外形は、図1に示すように、横幅約40mm、縦長約80mm程度の縦長矩形平板状の取付板部2と、該取付板部2の側縁に延成された固定片部3aとを備えている。また、取付板部2の下縁は、略直角に二度屈曲されて係合部4が形成される。
前記取付板部2は、横幅を約40mm、縦長を約80mmとし、面一な平板状となっている。
固定片部3aは、取付板部2の一側縁から直角に延出する直交部5と、該直交部5の端部を90°に屈曲させた平行部6aとからなる平面視L字状をなしている。固定片部3aは、取付板部2よりも上方に突出している。
かかるブレース取付金具1aを取り付ける天井システムの構成について説明する。ブレース取付金具1aは、天井板p、天井板支持部材f、及びハンガーb等で構成される天井システム(図25参照)に付加的に用いられる。かかる天井システムでは、天井板pを支持する格子状の天井板支持部材fは、複数のメインバーgと、各メインバーgの間に直交状に複数配置されて、該メインバーgの両側面にそれぞれ固定されるクロスバーhとで構成されている。メインバーg、及びクロスバーhは、縦断面形状がほぼ逆T字状であり、上下方向の縦辺部j、縦辺部jの上端にある幅広の係止隆部i、及び縦辺部jの下端にある両側方へ張り出した係止縁部kを備えている。そして、このようなメインバーgとクロスバーhとが順次組み付けられて、全体として格子状の天井板支持部材fが構成されることとなる。かかるメインバーgとクロスバーhについては、従来構成のものを広く用いることができるため、詳細な説明は省略する。
本実施例のブレース取付金具1aを取り付けるハンガーb1は、図2〜4に示すように、金属板を成形加工してなる正面視縦長矩形状の金属片である。詳述すると、ハンガーb1は、縦長矩形板状の主板部86の上端に吊ボルト接続用突片部88を形成するとともに、該主板部86の下端に天井板支持部材fを挟持する挟持具87を配設してなるものである。吊ボルト接続用突片部88は、主板部86の上縁から水平方向に延成されてなるものであり、その中央には吊ボルトaを挿通する貫通孔91が形成される。挟持具87は、メインバーg又はクロスバーhの係止隆部iを挟持して連結するためのものである。この挟持具87は、ネジで離近可能に連結された一対の鉤状挟持片部89a,89bで構成されるものであり、鉤状挟持片部89a,89bの間にメインバーg又はクロスバーhの係止隆部iを挟んでネジで締め付けることにより、係止隆部iと密着係合するよう構成されたものである。なお、かかる挟持具87は、公知技術が好適に採用され得る。
また、ハンガーb1の上部であって、吊ボルト接続用突片部88の下方位置は、ブレース取付金具1aを固定する金具固定部90を構成している。この金具固定部90は、主板部86の上部に形成されるベース部92と、該ベース部92の両側縁から直交方向に延成される延出部93,93とからなり、平面視コ字状をなすように形成されて、その外側の三面にブレース取付金具を螺着可能とするものである。
図5は、上記天井システムにおける、ブレース取付金具1aの取付態様例を示すものである。かかる取付態様にあっては、ブレース取付金具1aは、取付板部2の板面が、メインバーgの長尺方向と平行になるようにしてハンガーb1の片側に取り付けられ、当該ブレース取付金具1aの係合部4は、その下端をメインバーgの係止隆部iに係合される。そして、ブレース取付金具1aの取付板部2には、ブレースcの下端部が固定される。具体的には、ブレース取付金具1aと、ハンガーb1,メインバーg及びブレースcとは、テクノビスdによって螺着されて一体化される。ここで、ブレース取付金具1aは、図6に示すように、固定片部3aの平行部6aを、ハンガーb1の金具固定部90のベース部92に被着した状態で、テクノビスdによって螺着され、ハンガーb1と一体化される。
また、図7は、ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示すものである。かかる取付態様にあっては、ブレース取付金具1aは、取付板部2の板面がクロスバーhの長尺方向と平行になるようにしてハンガーb1の片側に取り付けられ、当該ブレース取付金具1aの係合部4は、その下端をクロスバーhの係止隆部iに螺着される。そして、ブレース取付金具1aの取付板部2には、ブレースcの下端が螺着される。図8は、ブレース取付金具1aとハンガーb1の連結態様を示したものである。ブレース取付金具1aは、固定片部3aの平行部6aをハンガーb1の金具固定部90の延出部93に被着させた状態で、テクノビスdによって螺着され、ハンガーb1と一体化される。
このように、本実施例のブレース取付金具1aを、ハンガーb1の片側に取り付ければ、ブレースcをハンガーb1の片側に固定することが可能となる。かかるブレース取付金具1aは、取付板部2を一つしか備えておらず、従来のブレース取付金具1z(図26参照)に比べて半分程度の大きさであるため、ブレースcをハンガーb1の片側にしか連結しない場合には、本実施例のブレース取付金具1aを使用した方が、材料の無駄を削減できる。
また、図9,10は、ブレース取付金具1aの別の取付態様例を示すものである。かかる取付態様例では、ブレース取付金具1aと左右対称形状をなすブレース取付金具1a’と組み合わせて使用することで、ハンガーb1の両側にブレース取付金具1aを取り付けたものである。このように、本実施例のブレース取付金具1aは、左右対称形状のブレース取付金具1a’と組み合わせて使用することによって、ハンガーb1の両側にブレースcを取り付けることが可能となる。
また、図11,12は、ハンガーb1に対して二つのブレース取付金具1a(1a’)を直交させるように取り付けたものである。このように、本実施例のブレース取付金具1a(1a’)を二つ組み合わせて使用すれば、二本のブレースcを平面視で直交させるようにして取り付けることが可能となる。
さらに、図13は、ハンガーb1に対して三つのブレース取付金具1a,1a’をT字状に取り付けたものである。このように、本実施例のブレース取付金具1a,1a’を三つ組み合わせて使用すれば、ハンガーb1に対して平面視T字状にブレースを取り付けることが可能となる。
以上のように、本実施例のブレース取付金具1a,1a’は、ハンガーb1に対して複数組み付けることによって、複数本のブレースcを多様な配置で連結することができる。
<第二実施例>
本実施例のブレース取付金具1bは、第一実施例から固定片部の構成を一部変更したものである。具体的には、本実施例のブレース取付金具1bは、図14に示すように、他のブレース取付金具1bと連係するための連係部10を備えている。この連係部10は、固定片部3bの平行部6bと平行な平板状であり、平行部6bの側縁に連成されて、平行部6bとの間に板厚に相当する段差を形成している。
図15は、図2〜4に示したハンガーb1から、金具固定部90aの構成を一部変更した別形態のハンガーb2である。具体的には、かかるハンガーb2の金具固定部90aは、主板部86に形成されるベース部92のみで構成されている。すなわち、かかるハンガーb2では、その一側面にのみブレース取付金具を螺着可能となっている。
図16は、上記ハンガーb2を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1bの取付態様例である。かかる例にあっては、ブレース取付金具1bは、取付板部2の板面が、メインバー(図示省略)の長尺方向と平行になるようにしてハンガーb2の片側に取り付けられ、当該ブレース取付金具1bの係合部4は、その下端をメインバーに螺着され、固定片部3bはハンガーb2に固定される。ここで、固定片部3bは、その平行部6bを金具固定部90aに被着した状態で螺着される。このように、本実施例のブレース取付金具1bは、固定片部3bの平行部6bを金具固定部90aに螺着することで、取付板部2がメインバーと平行になるように固定できる。また、かかる取付態様例では、図16中に二点鎖線で示すように、第一実施例のブレース取付金具1a’をハンガーb2の反対側に取り付けることができる。
図17は、上記ハンガーb2を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1bの別の取付態様例である。かかる例にあっては、ブレース取付金具1bは、取付板部2の板面が、クロスバー(図示省略)の長尺方向と垂直になるようにしてハンガーb2の片側に取り付けられ、当該ブレース取付金具1bの係合部4は、その下端をメインバーに螺着され、固定片部3bはハンガーb2に固定される。かかる取付態様では、ブレース取付金具1bは、固定片部3bの直交部5を、金具固定部90に螺着されることで、ハンガーb2に固定される。また、かかる取付態様例では、図17中に二点鎖線で示すように、本実施例のブレース取付金具1bの連係部10に第一実施例のブレース取付金具1a’を螺着することで、ハンガーb2の反対側にもブレースcを連結することができる。されに、本実施例のブレース取付金具1bと平面視で直交するように第一実施例のブレース取付金具1a’をハンガーb1に固定すれば、ブレースcを平面視でL字状やT字状に連結することが可能となる。
<第三実施例>
本実施例のブレース取付金具1c,1dは、第一実施例に係る固定片部3aの構成を一部変更したものである。本実施例の二つのブレース取付金具1c,1dは、単体で使用することができ、また、相互に組み合わせて使用することもできる。具体的には、図18に示すように、第一のブレース取付金具1cは、取付板部2の右縁に平面視L字状の固定片部3cが形成されたものであり、その平行部6cには、内側に突出する三つの突部11が形成されている。第二のブレース取付金具1dは、取付板部2の左縁に平面視L字状の固定片部3dが形成されたものであり、その平行部6dには、前記突部11と嵌合可能な三つの貫通孔12が形成される。ここで、第一のブレース取付金具1cの平行部6cに形成された各突部11は、第二のブレース取付金具1dの平行部6dの厚みだけ突出しており、二つのブレース取付金具1c,1dの平行部6c,6dを重ね合わせて一方の突部11を他方の貫通孔12に嵌合させると、一方の平行部6cの突部11の先端が、他方の平行部6dの板面と面一となる。
図19は、上記ハンガーb2を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1c,1dの取付態様例である。かかる例にあっては、二つのブレース取付金具1c,1dは、夫々の取付板部2の板面が、メインバー(図示省略)の長尺方向と平行になるようにしてハンガーb2の両側に取り付けられる。この時、二つのブレース取付金具1c,1dは、夫々の固定片部3c,3dの平行部6c,6dを重ね合わせ、第二のブレース取付金具1dの平行部6dを、ハンガーb2の金具固定部90に被着させた状態でハンガーb2に螺着される。なお、かかる状態にあっては、第一のブレース取付金具1cは、平行部6cの突部11の先端をハンガーb2の金具固定部90に当接させた状態となる。このため、第一のブレース取付金具1cは、第二のブレース取付金具1dを組み付けない場合でも、平行部6cの突部11をハンガーb2に当接させることによって、同じ位置に螺着することができる。
図20は、上記ハンガーb2を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1bの別の取付態様例である。かかる例にあっては、二つのブレース取付金具1c,1dは、夫々の取付板部2の板面が、クロスバー(図示省略)の長尺方向と平行になるようにしてハンガーb2の両側に取り付けられる。この時、二つのブレース取付金具1c,1dは、夫々の固定片部3c,3dの平行部6c,6dを重ね合わせ、ビスdによって、一体的に螺着される。そして、第一のブレース取付金具1cの固定片部3cの直交部5をハンガーb2の金具固定部90aに螺着することで、二つのブレース取付金具1c,1dを固定するようにしている。
<第四実施例>
本実施例のブレース取付金具1e,1fは、第一実施例に係る固定片部3aの構成を一部変更したものである。本実施例の二つのブレース取付金具1e,1fは、単体で使用することができ、また、相互に組み合わせて使用することもできる。具体的には、図21に示すように、第一のブレース取付金具1eは、取付板部2の右縁に平面視L字状の固定片部3eが形成される。一方、第二のブレース取付金具1fは、取付板部2の左縁に平面視L字状の固定片部3fが形成されたものであり、この固定片部3fの平行部6fは、ハンガーに螺着できない位置に形成されており、直交部5を介してのみハンガーに螺着できる。
図22は、図2〜4に示したハンガーb1から、金具固定部の構成を一部変更した別形態のハンガーb3である。具体的には、かかるハンガーb2の金具固定部90bは、平面視コ字状をなしているものの、両側の延出部93b,93bの延出幅が、図2〜4のハンバーb1の延出部93よりも短く構成されている。
図23は、上記ハンガーb3を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1e,1fの取付態様例である。かかる例にあっては、二つのブレース取付金具1e,1fは、夫々の取付板部2の板面が、メインバー(図示省略)の長尺方向と平行になるようにしてハンガーb3の両側に取り付けられる。この時、二つのブレース取付金具1e,1fは、夫々の固定片部3e,3fの直交部5,5を、ハンガーb3の金具固定部90bの延出部93b,93bに被着させた状態でハンガーb3に螺着される。
図24は、上記ハンガーb3を用いた天井システムにおける、本実施例のブレース取付金具1e,1fの取付態様例である。かかる例にあっては、二つのブレース取付金具1e,1fは、夫々の取付板部2の板面が、クロスバー(図示省略)の長尺方向と平行になるようにしてハンガーb3の両側に取り付けられる。この時、第一のブレース取付金具1eは、その平行部6eを、ハンガーb3の延出部93bに螺着され、第二のブレース取付金具1fは、その直交部5をハンガーb3のベース部92に螺着されることによって固定される。なお、かかる取付態様例にあっては、図24中に二点鎖線で示すように、第一のブレース取付金具1eが装着されていない方の延出部93bに、さらに、第二のブレース取付金具1fの固定片部3fを螺着可能となっており、これにより、三本のブレースcを平面視T字状に連結することが可能となる。
以上のように、本発明について複数の実施例を挙げて説明したが、本発明のブレース取付金具は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、ブレース取付金具の係合部は、メインバー又はクロスバーにテクノビスで直接ネジ止めする構成であるが、かかる構成に限らず、実施例のハンガー同様に挟持具を介してメインバーやクロスバーと係合するものであってもかまわない。
1a〜1f ブレース取付金具
2 取付板部
3a〜3f 固定片部
4 係合部
5 直交部
6a〜6f 平行部
90,90a,90b 金具固定部
92 ベース部
93 延出部
a 吊ボルト
b,b1〜b3 ハンガー
c ブレース
f 天井板支持部材
g メインバー
h クロスバー

Claims (1)

  1. 吊ボルトの下端に連結されるハンガーに固定するための固定片部と、ブレースの端部を固定するための平板状の取付板部と、該取付板部の下縁に配設されてハンガーに吊持される天井板支持部材と係合するための係合部とを備えてなるブレース取付金具であって、
    単一の取付板部を備えてなり、該取付板部の一側縁に平面視L字状をなす固定片部を連成するとともに、前記取付板部の下縁に係合部を連成してなり、前記固定片部の少なくとも一面をハンガーに被着した状態で該ハンガーに螺着されるものであることを特徴とするブレース取付金具。
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