JP2012060980A - イソプロパノールを含んでなるリモネン含有飲料 - Google Patents
イソプロパノールを含んでなるリモネン含有飲料 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】イソプロパノールを含んでなる飲料であって、イソプロパノール濃度が2000mg/L以下でかつ、リモネン濃度が2〜20mg/Lであることを特徴とする飲料。イソプロパノールを使用することにより、非アルコール飲料、ひいては、完全無アルコール飲料にも適用することができる。
【選択図】なし
Description
(1)イソプロパノールを含んでなる、リモネン含有飲料であって、イソプロパノール濃度が2000mg/L以下であり、かつ、リモネン濃度が2〜20mg/Lである、飲料。
(2)リモネン濃度が、2〜10mg/Lである、(1)に記載の飲料。
(3)イソプロパノール濃度が、6〜1000mg/Lである、(1)に記載の飲料。
(4)飲料が、非アルコール飲料である、(1)〜(3)のいずれかに記載の飲料。
(5)飲料が、完全無アルコール飲料である、(1)〜(4)のいずれかに記載の飲料。
(6)容器詰飲料である、(1)〜(5)のいずれかに記載の飲料。
本発明において「香気」とは、嗅覚で感じる飲料の香り(臭い)および口腔から鼻腔に抜けた部分で感じる香味をいう。本発明において、本発明の飲料におけるリモネンの香気が良好であるか否かは、該香気が、エタノール含有飲料(ここで、「エタノール含有飲料」は、エタノールを、0.01〜0.9v/v%、好ましくは、0.05〜0.5v/v%、より好ましくは、0.1〜0.2v/v%の濃度で含む飲料)に含まれるリモネンの香気様であるか否かで判定することができる。
本発明による飲料は、リモネン含有飲料中のイソプロパノール濃度を調整することにより製造することができる。
本発明によれば、リモネン濃度が2〜20mg/Lであるリモネン含有飲料中のイソプロパノール濃度を2000mg/L以下に調整することにより本発明による飲料を製造することができる。
(1)飲料の調製
エタノール、イソプロパノール、イソブタノール、イソペンタノールをそれぞれ表1に示す濃度となるようにイオン交換水に添加し、各サンプル飲料を調整した。
(1)で調製された各サンプル飲料を、官能評価試験に供した。具体的には、良く訓練され、飲料の評価に熟練したパネル5名により、以下の基準で飲料の香気について官能評価を行った。
[香気の評価]
○:特有のフーゼル臭がない。
△:特有のフーゼル臭がある。
×:特有のフーゼル臭があり、飲料に含まれるその他の香料等の香気を阻害するおそれがある。
−:省略
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
(1)飲料の調製
飲料におけるリモネンの香気に対するイソプロパノールの効果を確認するために、リモネンと、イソプロパノールとをイオン交換水でメスアップして、リモネン濃度10mg/l、イソプロパノール濃度2〜9000mg/lのサンプル飲料を調整した(エタノール含量0.00v/v%)。対照飲料として、リモネンと、エタノールとをイオン交換水でメスアップして、リモネン濃度10mg/l、エタノール濃度2〜9000mg/lのサンプル飲料を調整した。
各サンプル飲料は、官能評価試験に供した。具体的には、良く訓練され、飲料の評価に熟練したパネル4名により、以下の試験方法および条件において、以下の基準で官能評価を行った。
[試験方法および条件]
試験方法:試飲用のプラスチックカップ90mlに各サンプル飲料を分注し、香りおよび味を確認した。
試験時の室温:約27℃
試験時の品温:約25℃
[香気の評価]
◎:リモネンの香りが良好。
○:リモネンの香りが感じられる。
△:リモネンの香りが弱い、またはリモネンの香りをマスキングする香りがある。
×:リモネンの香りが感じられない、またはリモネンの香りをマスキングする不快な香りがある。
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
[エタノール再現性の評価]
○:リモネンとエタノールの組み合わせ、リモネンとイソプロパノールとの組み合わせで香気の評価が同じである。
△:リモネンとエタノールの組み合わせ、リモネンとイソプロパノールとの組み合わせで香気の評価のずれが1段階以内である。
×:リモネンとエタノールの組み合わせ、リモネンとイソプロパノールとの組み合わせで香気の評価のずれが2段階以上である。
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
[総合評価(嗜好性)]
○:イソプロパノールの香気の評価とエタノール再現性の評価がいずれも○以上である、または、イソプロパノールの香気の評価が◎以上であり、かつ、エタノール再現性の評価が△である(嗜好性が高い)。
△:イソプロパノールの香気の評価が△または○であり、かつ、エタノール再現性の評価が△である(嗜好性がやや高い)。
×: イソプロパノールの香気の評価が×である、または、エタノール再現性の評価が×である(嗜好性が低い)。
(1)飲料の調製
リモネンと、イソプロパノールとをイオン交換水でメスアップして、リモネン濃度1〜10mg/l、イソプロパノール濃度50mg/lのサンプル飲料を調整した(エタノール含量0.00v/v%)。対照飲料として、リモネンと、エタノールとをイオン交換水でメスアップして、リモネン濃度1〜10mg/l、エタノール濃度50mg/lのサンプル飲料を調整した。
各サンプル飲料は、官能評価試験に供した。具体的には、良く訓練され、飲料の評価に熟練したパネル4名により、以下の試験方法および条件において、以下の基準で官能評価を行った。
[試験方法および条件]
試験方法:試飲用のプラスチックカップ90mlに各サンプル飲料を分注し、吐き出し法にて試飲した。
試験時の室温:約27℃
試験時の品温:約25℃
[香気の評価]
◎:リモネンの香りが良好である。
○:リモネンの香りがある。
△:リモネンの香りが弱い。
×:リモネンの香りが感じられない。
(各パネルがディスカッションを行いながら決定した。)
Claims (6)
- イソプロパノールを含んでなる、リモネン含有飲料であって、イソプロパノール濃度が2000mg/L以下であり、かつ、リモネン濃度が2〜20mg/Lである、飲料。
- リモネン濃度が、2〜10mg/Lである、請求項1に記載の飲料。
- イソプロパノール濃度が、6〜1000mg/Lである、請求項1に記載の飲料。
- 飲料が、非アルコール飲料である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料。
- 飲料が、完全無アルコール飲料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料。
- 容器詰飲料である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料。
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