JP2011237880A - 工具交換位置の自動決定機能を備えた工作機械の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】工具交換動作にかかる時間を短縮することができる工作機械の制御装置を提供すること。
【解決手段】現在使用している工具と、次に使用する工具と、タレットにそれらの工具の間に配置されている工具とにおける、工具軸方向の最大の突き出し量TmaxLx、および、工具軸と垂直方向の最大突き出し量LmaxLzを算出し、指令された工具交換位置方向Paへ移動し、条件A(条件A:Xr>Xi+TmaxLx)、または、条件B(条件B:Zr>Zi+TmaxLz)が成立するか否かを判断し、成立する場合には軸移動後、工具交換を実施。成立しない場合にはステップSA101へ戻り、自動決定された工具交換位置Pbから次の開始位置Pcへの移動時にワークと刃物が干渉するか否か判断し、干渉する場合には干渉回避のための経由点Piを算出し、これを次の移動指令とし開始位置Pcへの移動指令の前に挿入し、実行する。
【選択図】図9
【解決手段】現在使用している工具と、次に使用する工具と、タレットにそれらの工具の間に配置されている工具とにおける、工具軸方向の最大の突き出し量TmaxLx、および、工具軸と垂直方向の最大突き出し量LmaxLzを算出し、指令された工具交換位置方向Paへ移動し、条件A(条件A:Xr>Xi+TmaxLx)、または、条件B(条件B:Zr>Zi+TmaxLz)が成立するか否かを判断し、成立する場合には軸移動後、工具交換を実施。成立しない場合にはステップSA101へ戻り、自動決定された工具交換位置Pbから次の開始位置Pcへの移動時にワークと刃物が干渉するか否か判断し、干渉する場合には干渉回避のための経由点Piを算出し、これを次の移動指令とし開始位置Pcへの移動指令の前に挿入し、実行する。
【選択図】図9
Description
本発明は、工具交換位置の自動決定機能を備えた工作機械の制御装置に関する。
従来の工具交換動作を図13および図14を用いて説明する。図13は、複数種類の工具を搭載した刃物台を説明する図である。また、図14は、従来の工具交換動作を説明する図である。
従来、工具交換動作では、工具T1を用いた加工サイクルAの終了後、次の加工サイクルBで使用する工具T3に交換するため、終了位置Pからプログラムで指令された工具交換位置Paに移動する。工具交換位置Paに到達後、刃物台が回転し加工サイクルBで使用する工具T3に工具交換を行う。工具交換完了後、加工サイクルBに実行し、開始位置Pcに移動する。
特許文献1には、数値制御装置により実行されワークの加工を行う加工プログラムを作成する場合、加工プログラムの作成時間を短縮する目的で、加工内容に着目して加工サイクルを作成し、その加工サイクルを複数組み合わせて一つの加工プログラムを構成する方法が開示されている。また、特許文献2には、手動割り込みを加工サイクルの間の工具交換動作としてプログラムに挿入する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている加工サイクルを組み合わせる方法は、工具の動作指令を逐次プログラムする方法に比べて、加工時間が長くなる傾向があり、特に、多数の被加工物を加工しようとする場合に不利となる。加工時間が長くなる問題を解消する特許文献2に開示される方法では、工具の磨耗や破損等、様々な理由により、工具を付け替えた場合、再度、手動で教示し直す必要があり、手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、複数の加工サイクルを工具交換動作をはさんで組み合わせた加工プログラムを実行する数値制御装置において、工具交換動作にかかる時間を短縮し加工時間が長くなる問題を解消することができる工作機械の制御装置を提供することである。
本願の請求項1に記載の発明は、複数の工具を装着し回転可能なタレットを有する刃物台あるいは主軸ヘッドを有し、加工プログラムに指令された工具交換位置、あるいは、機械に予め設定された工具交換位置で該タレットを回転させて工具を所定位置に割り出す工具交換装置を備えた工作機械の制御装置において、前記工具が他の構造物と干渉が生じ工具交換を行うことができない領域である工具交換不可能領域を設定する領域設定手段と、
前記刃物台または主軸ヘッドの基準位置から、前記刃物台または主軸ヘッドに装着される工具それぞれの先端までの距離である突き出し量を求める突き出し量取得手段と、工具交換前の加工工程の終了位置から前記工具交換位置へ移動する経路において、現在使用している工具と次に使用する工具およびその間にある工具の最大突き出し量、および、前記工具交換不可能領域に基づき、工具交換を行う際に工具が前記工具交換不可能領域に干渉しない位置を新たな工具交換位置として求める手段と、を備え、前記加工プログラムによって工具交換指令がなされた時、前記工具交換前の加工工程の加工終了位置から前記手段により求められた前記新たな工具交換位置まで前記タレットを移動し、前記タレットを回転させて工具を所定位置に割り出し工具交換を行うことを特徴とする工作機械の制御装置である。
前記刃物台または主軸ヘッドの基準位置から、前記刃物台または主軸ヘッドに装着される工具それぞれの先端までの距離である突き出し量を求める突き出し量取得手段と、工具交換前の加工工程の終了位置から前記工具交換位置へ移動する経路において、現在使用している工具と次に使用する工具およびその間にある工具の最大突き出し量、および、前記工具交換不可能領域に基づき、工具交換を行う際に工具が前記工具交換不可能領域に干渉しない位置を新たな工具交換位置として求める手段と、を備え、前記加工プログラムによって工具交換指令がなされた時、前記工具交換前の加工工程の加工終了位置から前記手段により求められた前記新たな工具交換位置まで前記タレットを移動し、前記タレットを回転させて工具を所定位置に割り出し工具交換を行うことを特徴とする工作機械の制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記新たな工具交換位置から前記加工プログラムでプログラム指令された次の加工工程の開始位置へ移動する経路において、工具とワークが干渉しない干渉回避経路を求める干渉回避経路取得手段を備え、前記干渉回避経路取得手段により求められた干渉回避経路を通って次の加工工程の開始位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記新たな工具交換位置と前記干渉回避経路を、工具交換位置、及び次の加工工程の開始位置への移動指令として前記加工プログラムを更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記新たな工具交換位置と前記干渉回避経路を、工具交換位置、及び次の加工工程の開始位置への移動指令として前記加工プログラムを更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の制御装置である。
本発明により、複数の加工サイクルを工具交換動作をはさんで組み合わせた加工プログラムを実行する数値制御装置において、工具交換動作にかかる時間を短縮し加工時間が長くなる問題を解消することができる工作機械の制御装置を提供できる。
本発明は、工具交換動作をはさんで、複数の加工サイクルを組み合わせた加工プログラムを実行する数値制御装置において、加工時間が長くなる問題を解決するため、該数値制御装置が加工サイクル終了後、工具の突き出し量から自動的に新たな工具交換位置を求め、該新たな工具交換位置において工具交換動作を行わせるものである。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、従来技術と同一または類似する構成については同じ符号を用いて説明する。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、従来技術と同一または類似する構成については同じ符号を用いて説明する。
図1は、複数種類の工具を搭載した刃物台の概略図であり、図1(a)はその正面図であり図1(b)はその側面図である。図1(a)に示されるように、工具T1〜工具T4の4つの工具が装着されている。工具T1,工具T2,工具T3,工具T4は、図1(a)から分かるように工具軸の軸方向の長さが異なり、図1(b)から分かるように工具軸に垂直な方向の長さも異なる。符号Rは刃物台10の基準位置である。符号12は工具の中心軸である。刃物台10は刃物台基準位置Rを通る刃物台回転中心軸14を中心軸として、図示しない駆動手段により、時計周り、あるいは、反時計回りに回転することができる。タレット式旋盤は、図1に示されるようなタレットと呼ばれる旋回式の刃物台10を取り付けた工作機械であり、刃物台10に複数の工具を装着しておき、これを旋回させることで使用する工具を切り替える。タレットである刃物台10を回転することで、工具の交換が行えることから、工具の交換にかかる時間を短縮することができる。
図2は、本発明に係る工具交換動作を説明する図である。図示しない数値制御装置によって制御される旋盤は、ワーク22を取り外し自在に固定するチャックと呼ばれるワーク固定手段20、及び、工具T1〜T4を装着した刃物台10(図1参照)を備えている。ワーク固定手段20はワーク22を主軸(図2ではZ軸)に沿って保持し、後述して説明する主軸モータによって回転駆動される。また、刃物台10は、Z軸方向およびZ軸方向に直交するX軸方向に、後述して説明する各軸のサーボモータによって移動自在に設けられている(図10参照)。後述して説明する数値制御装置によって実行される加工プログラムにより、ワーク22を工具T1により加工し、次に、工具T3により加工する。工具T1による加工を加工サイクルAとし、工具T3による加工を加工サイクルBとする。
本発明に係る工具交換動作を、刃物台10に装着された工具T1〜工具T4の工具交換に適用する。
工具T1を用いる加工サイクルAが終了すると、加工サイクルBで使用する工具T3へ工具を交換するため、従来技術と同様に、工具交換位置Paへ向けて刃物台10は移動を開始する。工具交換位置Paは加工プログラムにおいてプログラム指令された位置である。あるいは、図2に示される旋盤の予め設定された工具交換位置を工具交換位置Paとして扱うこともできる。
工具T1を用いる加工サイクルAが終了すると、加工サイクルBで使用する工具T3へ工具を交換するため、従来技術と同様に、工具交換位置Paへ向けて刃物台10は移動を開始する。工具交換位置Paは加工プログラムにおいてプログラム指令された位置である。あるいは、図2に示される旋盤の予め設定された工具交換位置を工具交換位置Paとして扱うこともできる。
工具交換動作によって刃物台10が回転することによって、現在使用している工具T1、次に使用する工具T3、及びその間に取り付けられた工具T2の空間的な位置が変化する。そこで、本発明では刃物台10を回転させても工具T1,工具T2,工具T3が工具交換不可領域24に干渉しない位置(自動決定された工具交換位置Pb)まで移動し、この位置で工具T3に工具交換が行われる。刃物台10の回転方向は、次の加工サイクルで使用される工具に到達するのに、刃物台10の回転角度が少ない方向に回転する。あるいは、一方向の回転に特定してもよい。
工具交換位置Pbは、刃物台10の工具交換位置Paへ移動する制御をおこなう周期毎に工具が工具交換不可領域24と干渉しないか逐次計算し、干渉しなくなった位置を工具交換位置Pbとして求めてもよいし、予め数値計算によって求めてもよい。後述するフローチャートでは、逐次計算するアルゴリズムで説明している。
工具T1から工具T3への工具交換の完了後、工具交換位置Pbから加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。なお、この時に、刃物台10は、工具T1→工具T2→工具T3の方向へと回転するものとする。
自動決定された新しい工具交換位置Pbは、現在使用している工具T1と次に使用する工具T3、及び、その間に取り付けられた工具T2の最大突き出し量に基づいて算出され、その他の工具の突き出し量などにも依存しない。これによって、加工サイクルAの終了位置Pから自動決定された新しい工具交換位置Pbまでの移動量が、プログラム指令された工具交換位置Paまで移動するより小さくなり、工具交換動作に必要な刃物台の移動を最小限度に抑えることができる。また、自動決定された工具交換位置Pbは、工具交換後も新しい工具の突き出し量から自動的に再算出されるため、手動による教示が不要である。
このように、本発明では、工具交換位置を決定する手間を省くとともに、工具交換動作に必要な時間を大幅に短縮することができる。
このように、本発明では、工具交換位置を決定する手間を省くとともに、工具交換動作に必要な時間を大幅に短縮することができる。
図3は、複数種類の工具を搭載した刃物台を説明する図であり、図13に示される工具の寸法をより詳細に説明する図である。加工サイクルA、加工サイクルB、及び工具交換動作が含まれている加工プログラムMを例として説明する。
加工プログラムM
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
刃物台10には図示されるように、工具T1、工具T2、工具T3、及び工具T4の4種類の工具が取り付けられている(装着されている)。加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。ここでは、工具T1から工具T3への交換動作は、T1→T2→T3の順で交換されるものとする。なお、本発明において、逆回りに交換されることを除外するものではない。
加工プログラムM
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
刃物台10には図示されるように、工具T1、工具T2、工具T3、及び工具T4の4種類の工具が取り付けられている(装着されている)。加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。ここでは、工具T1から工具T3への交換動作は、T1→T2→T3の順で交換されるものとする。なお、本発明において、逆回りに交換されることを除外するものではない。
図3(a)に示されるように、刃物台基準位置Rから工具T1〜T4の刃物取り付け部までの工具軸方向の長さをTxとし、刃物取り付け部から工具T1〜T4の工具先端までの工具軸方向の長さをそれぞれT1x〜T4xとする。工具T1、工具T2、工具T3、及び工具T4のそれぞれの、刃物台基準位置Rから工具先端までの工具軸方向の突き出し量T1Lx、T2Lx、T3Lx、T4Lxは下式により算出される。
T1Lx=T1x+Tx
T2Lx=T2x+Tx
T3Lx=T3x+Tx
T4Lx=T4x+Tx
また、図3(b)に示されるように、刃物台基準位置Rから工具T1〜T4のそれぞれの工具軸と垂直方向(換言すれば、刃物台回転中心軸14と平行な方向)の長さ、または、工具の半径を工具軸12と垂直方向の突き出し量T1Lz〜T4Lzとみなす。
T2Lx=T2x+Tx
T3Lx=T3x+Tx
T4Lx=T4x+Tx
また、図3(b)に示されるように、刃物台基準位置Rから工具T1〜T4のそれぞれの工具軸と垂直方向(換言すれば、刃物台回転中心軸14と平行な方向)の長さ、または、工具の半径を工具軸12と垂直方向の突き出し量T1Lz〜T4Lzとみなす。
工具T1〜T4は、それぞれの工具軸12が刃物台10において同一平面上にあり、かつ、刃物台基準位置Rでそれぞれの工具軸12が交差している。刃物台10は刃物台基準位置Rをとおる刃物台回転中心軸14を回転中心として図示しない駆動手段により駆動されて回動する。回動方向は、時計周り方向、あるいは、反時計周り方向を指令により選択できる、あるいは、工具交換が最短時間で実行されるように最適な回動方向が自動的に選択される。
次に、自動決定された工具交換位置Pbを説明する。
図4は、自動決定された工具交換位置Pbの座標位置を説明する図である。
加工サイクルAは、刃物台10が終了位置Pに位置する時に終了する。その後、加工プログラムに従って工具交換指令が実行されると、次の加工サイクルBで使用する工具T3に交換するため、終了位置Pからプログラム指令された工具交換位置Paへ移動開始する。
図4は、自動決定された工具交換位置Pbの座標位置を説明する図である。
加工サイクルAは、刃物台10が終了位置Pに位置する時に終了する。その後、加工プログラムに従って工具交換指令が実行されると、次の加工サイクルBで使用する工具T3に交換するため、終了位置Pからプログラム指令された工具交換位置Paへ移動開始する。
このとき、X軸方向に可動する刃物台基準位置RのX軸の機械座標位置をXrとし、工具交換不可領域24を示すX軸の機械座標値をXiとし、各工具の工具軸方向の突き出し量T1Lx、T2Lx、T3Lxの最大値をTmaxLxとすれば、工具交換不可領域24から抜け出すX軸の機械座標値Xrが次式で求まり、これに間隙Qxを考慮することで、工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrが下記のとおり一意に決定される。なお、図3ではTmaxLxは、工具T2のT2Lxである。間隙Qxは適宜の値を選択する。
Xr>Xi+TmaxLx
Xbr=Xi+TmaxLx+Qx
=Xi+T2Lx+Qx
同様に、Z軸方向に可動する刃物台基準位置RのZ軸の機械座標値をZrとし、工具交換不可領域を示すZ軸の機械座標値をZiとし、各工具の工具軸と垂直方向の突き出し量T1Lz〜T3Lzの最大値をTmaxLzとすれば、工具交換不可領域から抜け出すZ軸の機械座標値Zrが次式で求まり、これに間隙Qzを考慮することで、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrが下記のとおり一意に決定される。なお、図3ではTmaxLzは、工具T2のT3Lzである。間隙Qzは適宜の値を選択する。
Xbr=Xi+TmaxLx+Qx
=Xi+T2Lx+Qx
同様に、Z軸方向に可動する刃物台基準位置RのZ軸の機械座標値をZrとし、工具交換不可領域を示すZ軸の機械座標値をZiとし、各工具の工具軸と垂直方向の突き出し量T1Lz〜T3Lzの最大値をTmaxLzとすれば、工具交換不可領域から抜け出すZ軸の機械座標値Zrが次式で求まり、これに間隙Qzを考慮することで、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrが下記のとおり一意に決定される。なお、図3ではTmaxLzは、工具T2のT3Lzである。間隙Qzは適宜の値を選択する。
Zr=Zi+TmaxLz
Zbr=Zi+TmaxLz+Qz
=Zi+T3Lz+Qz
刃物台10は、少なくとも工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrより離れた位置、または、少なくとも工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrより離れた位置まで移動し、停止する。ただし、図4のように、自動決定される工具交換位置Pbは、少なくとも機械座標値Xbr、かつ、少なくとも機械座標値Zbrより離れた位置とすることもできる。
その後、工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
Zbr=Zi+TmaxLz+Qz
=Zi+T3Lz+Qz
刃物台10は、少なくとも工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrより離れた位置、または、少なくとも工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrより離れた位置まで移動し、停止する。ただし、図4のように、自動決定される工具交換位置Pbは、少なくとも機械座標値Xbr、かつ、少なくとも機械座標値Zbrより離れた位置とすることもできる。
その後、工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
次に、刃物台10の移動を、場合分けして説明する。
<プログラム指令された工具交換位置PaへのX軸方向逃げ量が小さく、Z軸方向逃げ量が大きい場合>
図5は、逃げ量(X)が小さく、逃げ量(Z)が大きい場合の自動決定された工具交換位置Pbを説明する図である。
このとき、刃物台10は、工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrまで離れた位置に到達する前に、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrに到達し、プログラム指令された工具交換位置Paへの軸移動を終了する。この位置を自動決定された工具交換位置Pbとする。
自動決定された工具交換位置Pbにて工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
<プログラム指令された工具交換位置PaへのX軸方向逃げ量が小さく、Z軸方向逃げ量が大きい場合>
図5は、逃げ量(X)が小さく、逃げ量(Z)が大きい場合の自動決定された工具交換位置Pbを説明する図である。
このとき、刃物台10は、工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrまで離れた位置に到達する前に、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrに到達し、プログラム指令された工具交換位置Paへの軸移動を終了する。この位置を自動決定された工具交換位置Pbとする。
自動決定された工具交換位置Pbにて工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
<プログラム指令された工具交換位置PaへのX軸方向逃げ量が大きく、Z軸方向逃げ量が小さい場合>
図6は、逃げ量(X)が大きく、逃げ量(Z)が小さい場合の自動決定された工具交換位置Pbを説明する図である。
このとき、刃物台10は、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrまで離れた位置に到達する前に、工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrに到達し、プログラム指令された工具交換位置Paへの軸移動を終了する。この位置を自動決定された工具交換位置Pbとする。
自動決定された工具交換位置Pbにおいて、工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
図6は、逃げ量(X)が大きく、逃げ量(Z)が小さい場合の自動決定された工具交換位置Pbを説明する図である。
このとき、刃物台10は、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrまで離れた位置に到達する前に、工具交換が可能なX軸の機械座標値Xbrに到達し、プログラム指令された工具交換位置Paへの軸移動を終了する。この位置を自動決定された工具交換位置Pbとする。
自動決定された工具交換位置Pbにおいて、工具T1から工具T3へと工具交換を行ない、工具交換位置Pbから次の加工サイクルBの開始位置Pcへと移動する。
次に、工具交換不可領域24の設定について説明する。ワーク22とワークを把持するチャックであるワーク固定手段20、工具のテールストックの形状などを入力することで、工具交換不可領域24を設定することができる。
あるいは、一度設定した工具交換不可領域は、外部機器にデータとして出力、及び外部機器から入力することもでき、過去に設定した工具交換不可領域24が容易に再現できる。
あるいは、一度設定した工具交換不可領域は、外部機器にデータとして出力、及び外部機器から入力することもでき、過去に設定した工具交換不可領域24が容易に再現できる。
図7は、加工サイクルBの開始位置Pcへの移動時に工具がワークと干渉する場合を説明する図である。
自動決定された工具交換位置Pbにおいて工具交換を行っても、加工サイクルBの開始位置Pcへ工具T3を移動する際に工具T3がワーク22と衝突することが起こりうる。図7に示されるように、自動決定された工具交換位置Pbと加工サイクルBの開始位置Pcの位置関係の場合、工具交換位置Pbから開始位置Pcへの移動時に、地点26において工具T3がワーク22と接触してしまう。
自動決定された工具交換位置Pbにおいて工具交換を行っても、加工サイクルBの開始位置Pcへ工具T3を移動する際に工具T3がワーク22と衝突することが起こりうる。図7に示されるように、自動決定された工具交換位置Pbと加工サイクルBの開始位置Pcの位置関係の場合、工具交換位置Pbから開始位置Pcへの移動時に、地点26において工具T3がワーク22と接触してしまう。
そこで、図8に示されるように、干渉回避のための経由点Piを経由して、加工サイクルBの開始位置Pcへの移動時に工具がワークと干渉するのを避ける。自動決定された工具交換位置Pbと加工サイクルBの開始位置Pcの位置関係の場合、例えば、工具交換位置Pbから、一旦、Z軸方向へおいても工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrまで移動した地点である干渉回避のための経由点Piを経由して、開始位置Pcに移動することができる。または、元々プログラム指令された工具交換位置Paを経由して、その開始位置Pcへ移動するなど、別の経路を経由して開始位置Pcへ移動してもよい。なお、ワーク22の形状は、工具交換不可領域の設定で説明した工具交換不可領域の設定時に入力したデータを使用することができる。
なお、工具交換位置への移動指令を含む工具交換動作において、プログラム指令された工具交換位置Paへの移動指令を、図4に示す自動決定された工具交換位置Pbへの移動指令に更新できるものとする。また、図8に示す干渉回避のための経由点Piがある場合も、経由点Piへの移動を含んだ指令で更新される。
図9は、本発明に係る工具交換動作のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。なお、以下のフローチャートに示す処理において、現在位置は、終了位置Pである。
●[ステップSA100]現在使用している工具と、次に使用する工具と、タレットにそれらの工具の間に配置されている工具とにおける、工具軸方向の最大の突き出し量TmaxLx、および、工具軸と垂直方向の最大突き出し量TmaxLzを算出する。
●[ステップSA101]指令された工具交換位置方向Paへ移動開始する。
●[ステップSA102]条件A、または、条件Bが成立するか否かを判断し、成立する場合にはステップSA103へ移行し、成立しない場合にはステップSA101へ戻る。 条件A:Xr>Xi+TmaxLx
条件B:Zr>Zi+TmaxLz
ただし、
Xr:刃物台基準位置R(X軸)
Xi:工具交換不可領域(X軸)
TmaxLx:工具軸方向の最大突き出し量
Zr:刃物台基準位置R(Z軸)
Zi:工具交換不可領域(Z軸)
TmaxLz:工具軸と垂直方向の最大突き出し量
●[ステップSA103]軸移動を終了する。
●[ステップSA104]工具交換を実施する。
●[ステップSA105]自動決定された工具交換位置Pbから次の開始位置Pcへの移動時にワークと刃物が干渉するか否か判断し、干渉する場合にはステップSA106へ移行し、干渉しない場合にはステップSA109へ移行する。
●[ステップSA106]干渉回避のための経由点Piを算出する。
●[ステップSA107]経由点Piを次の移動指令として開始位置Pcへの移動指令の前に挿入する。
●[ステップSA108]経由点Piへ移動する。
●[ステップSA109]開始位置Pcへ移動し、処理を終了する。
●[ステップSA100]現在使用している工具と、次に使用する工具と、タレットにそれらの工具の間に配置されている工具とにおける、工具軸方向の最大の突き出し量TmaxLx、および、工具軸と垂直方向の最大突き出し量TmaxLzを算出する。
●[ステップSA101]指令された工具交換位置方向Paへ移動開始する。
●[ステップSA102]条件A、または、条件Bが成立するか否かを判断し、成立する場合にはステップSA103へ移行し、成立しない場合にはステップSA101へ戻る。 条件A:Xr>Xi+TmaxLx
条件B:Zr>Zi+TmaxLz
ただし、
Xr:刃物台基準位置R(X軸)
Xi:工具交換不可領域(X軸)
TmaxLx:工具軸方向の最大突き出し量
Zr:刃物台基準位置R(Z軸)
Zi:工具交換不可領域(Z軸)
TmaxLz:工具軸と垂直方向の最大突き出し量
●[ステップSA103]軸移動を終了する。
●[ステップSA104]工具交換を実施する。
●[ステップSA105]自動決定された工具交換位置Pbから次の開始位置Pcへの移動時にワークと刃物が干渉するか否か判断し、干渉する場合にはステップSA106へ移行し、干渉しない場合にはステップSA109へ移行する。
●[ステップSA106]干渉回避のための経由点Piを算出する。
●[ステップSA107]経由点Piを次の移動指令として開始位置Pcへの移動指令の前に挿入する。
●[ステップSA108]経由点Piへ移動する。
●[ステップSA109]開始位置Pcへ移動し、処理を終了する。
図10は、タレット式旋盤を制御する数値制御装置の要部ブロック図である。数値制御装置50から、刃物台10をX軸方向,Z軸方向へ移動するX軸駆動用モータ51,Z軸駆動用モータ52へ制御信号が送られる。また、加工サイクルに必要な工具が選択できるように工具交換動作を行うため刃物台10を回転させるタレットインデックス用モータ53へ制御信号が送られる。そして、加工サイクルに適する工具に交換された後、ワークを主軸まわりに回転させるための主軸用スピンドルモータ54にも制御信号が送られる。上記フローチャートにより説明したプログラムは、数値制御装置50内に格納されており、加工プログラムが実行することによって、本発明に係る工具交換の動作が行われる。
以上、タレット式旋盤を例として本発明を説明したが、タレット式旋盤以外の工作機械にも本発明に係る工具交換動作を適用することができる。ここでは、任意の位置でタレットを回転させて工具交換可能マシニングセンタ(MC)やプログラム指定された任意の位置にて工具交換可能なマシニングセンタ(MC)に適用した場合を説明する。
<任意の位置でタレットを回転させて工具交換可能なMC>
図11は、本発明に係る工具交換動作をマシニングセンタに適用した場合を説明する図である。なお、発明の概念は同じであるので、工具の符号、工具の寸法などは前述の旋盤の説明と同じ符号を用いて説明する。テーブル28に固定されたワーク22は、タレット16に装着された工具によって加工される。加工プログラムMに、加工サイクルAと加工サイクルB、及び工具交換動作が含まれている。加工プログラムMでは、加工サイクルAが終了した後、プログラム指令された任意の位置に移動し工具交換を行う。工具交換後、加工サイクルBが開始される。
図11は、本発明に係る工具交換動作をマシニングセンタに適用した場合を説明する図である。なお、発明の概念は同じであるので、工具の符号、工具の寸法などは前述の旋盤の説明と同じ符号を用いて説明する。テーブル28に固定されたワーク22は、タレット16に装着された工具によって加工される。加工プログラムMに、加工サイクルAと加工サイクルB、及び工具交換動作が含まれている。加工プログラムMでは、加工サイクルAが終了した後、プログラム指令された任意の位置に移動し工具交換を行う。工具交換後、加工サイクルBが開始される。
加工プログラムM
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
タレット16には、工具T1,T2,T3,T4が取り付けられており(装着されており)、加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。なお、タレット16は、タレット式旋盤の説明では刃物台10に対応する(図1参照)。
工具T1から工具T3への工具交換動作は、T1→T2→T3の順で交換されているものとする。図11に示されるように、タレット基準位置Rから工具T1〜工具T4の刃物取り付け部までの工具軸方向の長さをTzとし、刃物取り付け部から工具T1〜工具T4の工具先端までの工具軸方向の長さをそれぞれT1z〜T4zとすると、工具T1におけるタレット基準位置Rから工具T1の先端までの工具軸方向の突き出し量T1Lzは下式により算出される。
T1Lz=T1z+Tz
同様に、タレット基準位置Rから工具T2〜T4の先端までの工具軸方向の突き出し量T2Lz〜T4Lzも算出される。
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
タレット16には、工具T1,T2,T3,T4が取り付けられており(装着されており)、加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。なお、タレット16は、タレット式旋盤の説明では刃物台10に対応する(図1参照)。
工具T1から工具T3への工具交換動作は、T1→T2→T3の順で交換されているものとする。図11に示されるように、タレット基準位置Rから工具T1〜工具T4の刃物取り付け部までの工具軸方向の長さをTzとし、刃物取り付け部から工具T1〜工具T4の工具先端までの工具軸方向の長さをそれぞれT1z〜T4zとすると、工具T1におけるタレット基準位置Rから工具T1の先端までの工具軸方向の突き出し量T1Lzは下式により算出される。
T1Lz=T1z+Tz
同様に、タレット基準位置Rから工具T2〜T4の先端までの工具軸方向の突き出し量T2Lz〜T4Lzも算出される。
加工サイクルAの終了後、工具交換指令がなされると、次の加工サイクルBで使用する工具T3に交換するため、加工サイクルAの終了位置からプログラム指令された工具交換位置へ移動を開始する。
このとき、Z軸方向に可動するタレット基準位置RのZ軸の機械座標値をZrとし、工具交換不可領域を示すZ軸の機械座標値をZiとし、各工具の工具軸方向の突き出し量T1Lz、T2Lz、T3Lzの最大値をTmaxLz(=T2Lz)とすれば、工具交換不可領域から抜け出すZ軸の機械座標値Zrが次式で求まり、これに間隙Qzを考慮することで工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrが下記のとおり決定される。
Zr>Zi+TmaxLz
Zbr=Zi+Tmax+Qz
=Zi+T2Lz+Qz
タレットは、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrまで移動し、停止する。その後、工具T1から工具T3へと工具交換を行い、工具交換位置から次の加工サイクルBの開始位置へと移動する。
Zbr=Zi+Tmax+Qz
=Zi+T2Lz+Qz
タレットは、工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrまで移動し、停止する。その後、工具T1から工具T3へと工具交換を行い、工具交換位置から次の加工サイクルBの開始位置へと移動する。
<プログラム指定された任意の位置にて工具交換可能なMC>
図12は、本発明に係る工具交換動作をプログラム指定された任意の位置にて工具交換可能なマシニングセンタへ適用できることを説明する図である。
加工プログラムMに加工サイクルAと加工サイクルB、及び工具交換動作が含まれている。加工プログラムMでは、加工サイクルAが終了した後、プログラム指令された任意の位置に移動し工具交換を行う。そして、工具交換後、加工サイクルBが開始される。
加工プログラムM
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。主軸ヘッド18に加工工程に必要な工具が装着されている。図12(a)では加工サイクルAに用いられる工具T1が主軸ヘッド18に装着されている。図12(b)では加工サイクルBに用いられる工具T3が主軸ヘッド18に装着されている。
図12は、本発明に係る工具交換動作をプログラム指定された任意の位置にて工具交換可能なマシニングセンタへ適用できることを説明する図である。
加工プログラムMに加工サイクルAと加工サイクルB、及び工具交換動作が含まれている。加工プログラムMでは、加工サイクルAが終了した後、プログラム指令された任意の位置に移動し工具交換を行う。そして、工具交換後、加工サイクルBが開始される。
加工プログラムM
加工サイクルA
工具交換指令
加工サイクルB
加工サイクルAでは工具T1が使用され、加工サイクルBでは工具T3が使用される。主軸ヘッド18に加工工程に必要な工具が装着されている。図12(a)では加工サイクルAに用いられる工具T1が主軸ヘッド18に装着されている。図12(b)では加工サイクルBに用いられる工具T3が主軸ヘッド18に装着されている。
工具T1から工具T3への交換動作は、図示しない可動式のツールチェンジャーによって工具T3が主軸位置に運ばれ、交換されるものとする。図12に示されるように、Z軸基準位置Rから工具T1、工具T3の刃物取り付け部までの工具軸方向の長さをTzとし、刃物取り付け部から工具T1、T3の工具先端までの工具軸方向の長さをそれぞれT1z、T3zとすると、工具T1におけるZ軸基準位置Rから工具T1の先端までの工具軸方向の突き出し量T1Lzは下式により算出される。
T1Lz=T1z+Tz
同様に、Z軸基準位置Rから工具T3の先端までの工具軸方向の突き出し量T3Lzも算出される。
T1Lz=T1z+Tz
同様に、Z軸基準位置Rから工具T3の先端までの工具軸方向の突き出し量T3Lzも算出される。
加工サイクルAの終了後、工具交換指令がなされると、次の加工サイクルBで使用する工具T3に交換するために、加工サイクルAの終了位置からプログラム指令された工具交換位置へ移動を開始する。当該の機械は、この工具交換位置を機械特有の一意の位置ではなく、任意の位置にプログラム指令できる機械とする。
このとき、Z軸基準位置RのZ軸の機械座標値をZrとし、工具交換不可領域を示すZ軸の機械座標値をZiとし、各工具の工具軸方向の突き出し量T1Lz、T3Lzの最大値をTmaxLz(=T3Lz)とすれば、工具交換不可領域から抜け出すZ軸の機械座標値Zrが次式で決まり、これに間隙Qzを考慮することで工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbrが下記のとおり一意に決定される。なお、Z軸基準位置Rは、図3における刃物台基準位置Rに対応する。
Zr>Zi+TmaxLz
Zbr=Zi+TmaxLz+Qz
=Zi+T3Lz+Qz
Z軸は工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbr移動し、停止する。その後、工具T1からT3へと工具交換を行い、工具交換位置から次の加工サイクルBの開始位置へと移動する。
Zbr=Zi+TmaxLz+Qz
=Zi+T3Lz+Qz
Z軸は工具交換が可能なZ軸の機械座標値Zbr移動し、停止する。その後、工具T1からT3へと工具交換を行い、工具交換位置から次の加工サイクルBの開始位置へと移動する。
10 刃物台
12 工具軸
14 刃物台回転中心軸
16 タレット
18 主軸ヘッド
20 ワーク固定手段
22 ワーク
24 工具交換不可領域
Pa プログラム指令された工具交換位置
Pb 自動決定された工具交換位置
Pc 加工サイクルBの開始位置
R 基準位置
12 工具軸
14 刃物台回転中心軸
16 タレット
18 主軸ヘッド
20 ワーク固定手段
22 ワーク
24 工具交換不可領域
Pa プログラム指令された工具交換位置
Pb 自動決定された工具交換位置
Pc 加工サイクルBの開始位置
R 基準位置
Claims (3)
- 複数の工具を装着し回転可能なタレットを有する刃物台あるいは主軸ヘッドを有し、加工プログラムに指令された工具交換位置、あるいは、機械に予め設定された工具交換位置で該タレットを回転させて工具を所定位置に割り出す工具交換装置を備えた工作機械の制御装置において、
前記工具が他の構造物と干渉が生じ工具交換を行うことができない領域である工具交換不可能領域を設定する領域設定手段と、
前記刃物台または主軸ヘッドの基準位置から、前記刃物台または主軸ヘッドに装着される工具それぞれの先端までの距離である突き出し量を求める突き出し量取得手段と、
工具交換前の加工工程の終了位置から前記工具交換位置へ移動する経路において、現在使用している工具と次に使用する工具およびその間にある工具の最大突き出し量、および、前記工具交換不可能領域に基づき、工具交換を行う際に工具が前記工具交換不可能領域に干渉しない位置を新たな工具交換位置として求める手段と、
を備え、
前記加工プログラムによって工具交換指令がなされた時、前記工具交換前の加工工程の加工終了位置から前記手段により求められた前記新たな工具交換位置まで前記タレットを移動し、前記タレットを回転させて工具を所定位置に割り出し工具交換を行うことを特徴とする工作機械の制御装置。 - 前記新たな工具交換位置から前記加工プログラムでプログラム指令された次の加工工程の開始位置へ移動する経路において、工具とワークが干渉しない干渉回避経路を求める干渉回避経路取得手段を備え、
前記干渉回避経路取得手段により求められた干渉回避経路を通って次の加工工程の開始位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の制御装置。 - 前記新たな工具交換位置と前記干渉回避経路を、工具交換位置、及び次の加工工程の開始位置への移動指令として前記加工プログラムを更新する更新手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010106625A JP2011237880A (ja) | 2010-05-06 | 2010-05-06 | 工具交換位置の自動決定機能を備えた工作機械の制御装置 |
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- 2010-05-06 JP JP2010106625A patent/JP2011237880A/ja active Pending
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