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JP2011222101A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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JP2011222101A JP2010093257A JP2010093257A JP2011222101A JP 2011222101 A JP2011222101 A JP 2011222101A JP 2010093257 A JP2010093257 A JP 2010093257A JP 2010093257 A JP2010093257 A JP 2010093257A JP 2011222101 A JP2011222101 A JP 2011222101A
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Takuya Futayama
山 拓 也 二
Toshifumi Hashimoto
本 寿 文 橋
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Abstract


【課題】ECCの訂正能力を変更することなく、メモリセルの閾値電圧分布を従来よりも狭くすることよって、書込みまたは読出し電圧の上昇を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、ワード線と、ビット線と、ゲートがワード線のいずれかに接続されたメモリセルと、ワード線の電圧を駆動するワード線ドライバと、ビット線を介してメモリセルのデータを検出するセンスアンプとを備え、メモリセルは、ビット線とソースとの間に直列に接続されてセルストリングを構成し、セルストリングのうち選択メモリセルにデータを書き込む書込み動作と該選択メモリセルにデータが書き込まれたことを検証するベリファイ動作とからなる書込みループを複数回繰り返す書込みステージ中の或る書込みループでのベリファイ動作時点で、ワード線ドライバは、ワード線のうち、セルストリング内の選択メモリセル以外の非選択メモリセルに接続されたいずれかの非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させる。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
NANDフラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は、メモリ容量を増大させるために微細化が進んでいる。微細化が進むと、隣接するメモリセル間の間隔が狭くなるため、メモリセル間の干渉等(以下、近接効果という)が無視できなくなる。これにより、データを書き込んだメモリセルの閾値電圧分布の幅が広くなってしまう。
一方、メモリの微細化に伴い、書込みおよび読出し時に印加される電圧も低下させることが好ましい。しかし、メモリセルの閾値電圧分布の幅が広くなると、データ間の間隔(電圧差)を大きくしなければならないので、書込みおよび読出し時に印加される電圧はむしろ高くなってしまう。従って、データ書込み後のメモリセルの閾値電圧とデータ消去後のメモリセルの閾値電圧との差が大きくなる。その結果、隣接するメモリセル間の干渉(近接効果)が大きくなり、さらに閾値電圧分布の幅が広くなってしまう。
閾値電圧分布の幅が広くなっても、ECC(Error Correcting Code)を用いることによって、書込みまたは読出し電圧の上昇を抑制することができる。しかし、訂正能力の高いECCは、多くの冗長カラムを必要とし、ECC回路のゲート数が多くなる。このため、メモリのチップサイズが大きくなり、コストを増大させる。
特開平5−144277号公報 特開2009−59460号公報 特開2009−37720号公報
ECCの訂正能力を変更することなく、メモリセルの閾値電圧分布を従来よりも狭くすることよって、書込みまたは読出し電圧の上昇を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置は、複数のワード線と、複数のビット線と、ゲートが前記ワード線のいずれかに接続された複数のメモリセルと、前記複数のワード線の電圧を駆動するワード線ドライバと、前記複数のビット線を介して前記メモリセルのデータを検出するセンスアンプとを備え、
複数の前記メモリセルは、前記ビット線とソースとの間に直列に接続されてセルストリングを構成し、
前記セルストリングのうち選択メモリセルにデータを書き込む書込み動作と該選択メモリセルにデータが書き込まれたことを検証するベリファイ動作とからなる書込みループを複数回繰り返す書込みステージ中の或る書込みループでのベリファイ動作時点で、前記ワード線ドライバは、前記ワード線のうち、前記セルストリング内の前記選択メモリセル以外の非選択メモリセルに接続されたいずれかの非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させることを特徴とする。
本発明に係る第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの構成を示すブロック図。 比較例としての典型的なデータ書込み動作を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフ。 第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線、並びに、選択トランジスタのゲートに印加されるベリファイ電圧を示す概念図。 第1の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフ。 第1の実施形態によるデータ書込み動作(プログラム動作)を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフ。 第2の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線、並びに、選択トランジスタのゲートに印加されるベリファイ電圧を示す概念図。 第2の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフ。 第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線、並びに、選択トランジスタのゲートに印加されるベリファイ電圧を示す概念図。 第3の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフ。 第4の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線、並びに、選択トランジスタのゲートに印加されるベリファイ電圧を示す概念図。 第4の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフ。 第5の実施形態に従ったデータ書込み動作(プログラム動作)を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフ。 第5の実施形態に従った或る書込みステージにおける選択ワード線の電圧の推移を示すグラフ。 3ビットデータをメモリセルMCに書き込んだときの閾値電圧分布を示すグラフ。 第1の実施形態の変形例によるNANDストリングNSのワード線、並びに、選択トランジスタのゲートに印加されるベリファイ電圧を示す概念図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの構成を示すブロック図である。メモリセルアレイ11内には、複数のメモリセルがマトリクス状に二次元配置されている。メモリセルのゲートはワード線に接続されており、メモリセルのソースまたはドレインは、ビット線に接続されている。複数のワード線はロウ方向に、ビット線はカラム方向にそれぞれ互いに交差するように配線されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端にはセンスアンプ12が配置されている。メモリセルアレイ11のビット線方向の一端に対向する他端にもセンスアンプ12が配置されている。センスアンプ12は、ビット線に接続されており、選択ワード線に接続されたメモリセルに、ビット線を介して流れるセル電流を検知することによって、メモリセルに格納されたデータを検出する。メモリセルアレイ11のワード線方向の両端には、ロウデコーダ13およびワード線ドライバ21がそれぞれ配置されている。ワード線ドライバ21は、ワード線に接続されており、メモリセルへデータを書き込む際にワード線に電圧を印加するように構成されている。
NAND型フラッシュメモリでは、複数のメモリセルが直列に接続されNANDストリングを構成する。NANDストリングの一端は、選択トランジスタを介してビット線BLに接続され、その他端は選択トランジスタを介してソースSに接続されている。従って、メモリセルは、該メモリセルとビット線BLとの間に介在する他のメモリセルを介してビット線BLに接続される。NANDストリングにおいて隣接するメモリセル間の間隔は、例えば、30nm以下である。
センスアンプ12と外部入出力端子I/Oとの間のデータの授受は、データバス14及びI/Oバッファ15を介して行われる。
コントローラ16には、各種の外部制御信号、例えば、チップイネーブル信号/CE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、書き込みイネーブル信号/WE、及び読み出しイネーブル信号/REなどが入力される。コントローラ16は、これらの制御信号に基づいて、入出力端子I/Oから供給されるアドレスAddとコマンドComとを識別する。そして、コントローラ16は、アドレスAddを、アドレスレジスタ17を介してロウデコーダ13及びカラムデコーダ18に転送する。また、コントローラ16は、コマンドComをデコードする。センスアンプ12は、カラムデコーダ18によってデコードされたカラムアドレスに従って、ビット線に電圧を印加することができるように構成されている。ワード線ドライバ21は、ロウデコーダ13によってデコードされたロウアドレスに従って、ワード線に電圧を印加することができるように構成されている。
コントローラ16は、外部制御信号とコマンドに従って、データ読み出し、データ書き込み及び消去の各シーケンス制御を行う。内部電圧発生回路19は、各動作に必要な内部電圧(例えば、電源電圧より昇圧された電圧)を発生するために設けられている。この内部電圧発生回路19も、コントローラ16により制御され、昇圧動作を行い必要な電圧を発生する。
図2(A)〜図2(D)は、比較例としての典型的なデータ書込み動作(プログラム動作)を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフである。グラフの横軸は、メモリセルの閾値電圧である。グラフの縦軸は、メモリセルの個数である。図2(A)は、消去状態の分布Deを示しており、総てのメモリセルが消去状態である。尚、図2(A)〜図2(D)は、或る選択ワード線に接続された各カラムの選択メモリセルにデータを書き込む書込みステージを示している。
NAND型フラッシュメモリのメモリセルMCは、図3に示すようにフローティングゲートFGとコントロールゲートCGとを含む。コントロールゲートCGは、ワード線WLに接続されており、ワード線ドライバ21がワード線WLを介して電圧をコントロールゲートCGに印加する。これにより、フローティングゲートFGに電荷(例えば、電子)を注入し、あるいは、フローティングゲートFGから電荷を引き抜くことによって、メモリセルMCの閾値電圧が変化する。例えば、総てのメモリセルMCがN型FET(Field-Effect Transistor)から成るとすると、フローティングゲートFGに電子を注入することによって閾値電圧が高くなる。逆に、フローティングゲートFGから電子を引き抜くことによって閾値電圧が低くなる。ここでは、メモリセルMCの閾値電圧が高い状態をデータ“0”とし、メモリセルMCの閾値電圧が低い状態をデータ“1”とする。即ち、図2(A)に示す消去状態は、データ“1”を示し、図2(A)〜図2(D)は、データ“1”を格納するメモリセルMC(以下、“1”セルともいう)のいずれかにデータ“0”を書き込む動作を示している。
NAND型フラッシュメモリは、選択メモリセルにデータを書き込む書込み動作と該選択メモリセルにデータが書き込まれたことを検証するベリファイ動作とからなる書込みループを複数回繰り返すことによってメモリセルMCにデータを書き込む。例えば、図2(A)〜図2(D)は、それぞれ書込みループを実行した結果を示す閾値電圧分布を示すといってもよい。以下、複数の書込みループからなる一連の書込みシーケンスを書込みステージという。
1回の書込みベリファイ動作において所定の閾値電圧に達した選択メモリセルは、次の書込み動作において選択トランジスタTseld、Tsels(図3参照)によってビット線から切断され、書込みが実行されない。ベリファイ動作において所定の閾値電圧に達していない選択メモリセルには、次の書込み動作においても書込みが実行される。
図2(B)は、1回目の書込みループを実行した後のメモリセルの閾値電圧分布を示している。Dp1は、書込みを行った総てのメモリセルの閾値電圧分布を示している。分布Dp1のメモリセルのうち分布Dpa1は、閾値電圧が比較的高いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的速いメモリセルを示している。分布Dp1のメモリセルのうち分布Dpb1は、閾値電圧が比較的低いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的遅いメモリセルを示している。
各書込み動作の実行後にベリファイ動作を実行する。VLはベリファイレベルを示している。選択メモリセルの閾値電圧がベリファイレベルVLに達した場合、その選択メモリセルにはデータが書き込まれたものとみなされる。即ち、その選択メモリセルはベリファイに合格(パス)したものと判断される。従って、その選択メモリセルには、書込みステージにおける以降の書込みは実行されない。
一方、選択メモリセルの閾値電圧がベリファイレベルVL未満の場合、その選択メモリセルにはデータが未だ書き込まれていないものとみなされる。即ち、その選択メモリセルはベリファイをフェイルしたものと判断される。従って、その選択メモリセルには、次の書込みループで書込みがさらに実行される。
図2(C)は、2回目の書込みループを実行した後のメモリセルの閾値電圧分布を示している。Dp2は、2回目の書込みを行った総てのメモリセルの閾値電圧分布を示している。分布Dp2のメモリセルのうち分布Dpa2は、閾値電圧が比較的高いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的速いメモリセルを示している。分布Dp2のメモリセルのうち分布Dpb2は、閾値電圧が比較的低いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的遅いメモリセルを示している。概略、分布Dpa1に属していたメモリセルが2回目の書込みによって分布Dpa2へ移行し、分布Dpb1に属していたメモリセルが2回目の書込みによって分布Dpb2へ移行する。
この2回目の書込み時点で、書込みスピードの速い分布Dpa2に属する大半のメモリセルの閾値電圧がベリファイレベルVLに達している。書込みスピードの遅い分布Dpb2に属する大半のメモリセルの閾値電圧はまだベリファイレベルVLに達していない。ベリファイレベルVLに達したメモリセルについては、書込みが完了したものとみなされ、次の書込みループの対象にはならない。従って、以下、書込みが完了したカラムの選択メモリセルを書込み完了メモリセルと呼び、書込みがまだ完了していないカラムの選択メモリセルを書込み未完メモリセルと呼ぶ。
書込み完了メモリセルを含むNANDストリングは、ビット線BLおよびソースSから切断されるので、書込み完了メモリセルのボディ領域(チャネル部分)は、電気的にフローティング状態となる。
図2(D)は、3回目の書込みループを実行した後のメモリセルの閾値電圧分布を示している。分布Dp3は、3回目の書込みを行った総てのメモリセルの閾値電圧分布を示している。分布Dp3のメモリセルのうち分布Dpa3は、閾値電圧が比較的高いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的速いメモリセルを示している。分布Dp3のメモリセルのうち分布Dpb3は、閾値電圧が比較的低いメモリセル、即ち、書込みスピードが比較的遅いメモリセルを示している。概略、図2(C)の分布Dpa2に属していたメモリセルが3回目の書込みによって分布Dpa3へ移行し、分布Dpb2に属していたメモリセルが3回目の書込みによって分布Dpb3へ移行する。
書込み完了メモリセルを含むNANDストリングは、書込み未完メモリセルを含むNANDストリングとワード線WLを共有している。このため、書込み完了後であっても、ゲート電圧は、書込み完了メモリセルのゲートに印加される。このとき、書込み完了メモリセルのボディ領域の電位は、コントロールゲートCGとの容量カップリングによりゲート電圧に従って昇圧され、書込みがほとんど生じない。しかし、ボディ領域の電位は、ゲート電圧と等しい電圧までは遷移しないため、或る程度の電界がフローティングゲートFGに印加される。この電界により、書込み完了メモリセルに、少量の電荷が量子的に注入される。即ち、図2(C)の分布Dpa2に属する書込み完了メモリセルには、それ以降の書込みが禁止されるものの、図2(D)の分布Dpa3に示すように、書込み完了メモリセルの閾値電圧は、書込み完了以降の書込みループによって僅かながら上昇する。
従って、図2(D)の閾値電圧分布Dp3のうち閾値電圧の比較的高い分布Dpa3は、書込みスピードが速く、少ない書込みループで書込みが完了したメモリセルから構成される。閾値電圧の比較的低い分布Dpb3は、書込みスピードが遅く、多くの書込みループで書込みが完了したメモリセルから構成される。
このように、書込み完了メモリセルの閾値電圧は、書込み完了後の書込みループによって徐々に上昇するので、全メモリセルの書込みが完了した書込みステージの終了時において、閾値電圧分布Dp3を広げてしまう。
そこで、本実施形態によるNAND型フラッシュメモリにおいて、ワード線ドライバ21は、書込みステージ中の或る時点で、NANDストリング内の非選択メモリセルに接続されたいずれかのワード線のベリファイ時の電圧VREADを上昇させる。
図3は、第1の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線WL0〜WLn、WLDS、WLDD、並びに、選択トランジスタTsels、TseldのゲートSGS、SGDに印加されるベリファイ電圧を示す概念図である。尚、nは整数である。図3に示すように、セルストリングとしてのNANDストリングNSは、ビット線BLとソースSとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを備えている。NANDストリングNSの一端は、選択トランジスタTseldを介してビット線BLに接続され、その他端は、選択トランジスタTselsを介してソースSに接続されている。
各メモリセルMCは、ソース層、ドレイン層、フローティングゲートFGおよびコントロールゲートCGを含んでいる。NANDストリングNS内において隣接する2つのメモリセルMCは、ソース層またはドレイン層を共有している。これにより、NANDストリングNS内において複数のメモリセルMCは直列に接続されている。
図3において、ワード線WLk(0≦k≦n)が選択ワード線として機能し、1≦k≦n−1の場合は、ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLnが非選択ワード線として機能し、k=0の場合は、WL1〜WLnが非選択ワード線として機能し、k=nの場合は、WL0〜WLn−1が非選択ワード線として機能している。ワード線ドライバ21は、選択トランジスタTsels、Tseldに最も近いワード線WLDSおよびWLDDにも他の非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLnと同じ電圧を印加している。尚、ワード線WL0〜WLnに接続されたメモリセルをそれぞれMC0〜MCnと示す。ワード線WLDSおよびWLDDに接続されたメモリセルをMCdsおよびMCddと示す。ここでワード線WLDSおよびWLDSは、ダミーワード線であり、セルMCdsおよびMCddはデータ記憶としては使用されないダミーセルである。本実施形態ではダミーワード線WLDSおよびWLDDを有するNANDストリングを例として挙げるが、本実施形態は、ダミーワード線を持たないNANDストリングに対しても適用することができる。この場合、本実施形態と同様の効果が得られる。
各書込みループにおいてデータ書込み後、メモリは、ベリファイ動作を実行する。ベリファイ動作において、ワード線ドライバ21は、非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDSおよびWLDDにベリファイリード電圧VREADを印加する。ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLkにVREADよりも低いゲート電圧VCGを印加する。さらに、ワード線ドライバ21は、選択トランジスタTsels、Tseldのゲート電圧をVSGとする。ゲート電圧VSGは、ベリファイリード電圧VREADよりも低く、かつ、選択トランジスタTsels、Tseldを導通状態にする電圧である。これにより、非選択メモリセルMC0〜MCk−1、MCk+1〜MCn、MCdsおよびMCddを導通状態になり、選択トランジスタTselsおよびTseldは導通状態になる。その結果、選択メモリセルMCkがビット線BLとソースSとの間に接続された状態となる。ビット線BLを介して選択メモリセルMCkに電圧を印加することによってセンスアンプS/Aは選択メモリセルMCkのデータを検出することができる。
図4(A)および図4(B)は、第1の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフである。図4(A)は、選択ワード線WLkの電圧を示す。図4(B)は、非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDD、WLDSの各電圧を示す。
まず、図4(A)に示す選択ワード線WLkの動作について説明する。ワード線ドライバ21は、書込み動作における選択ワード線WLkのプログラム電圧VPGM(1)〜VPGM(M)を、書込みループLoop1〜LoopMのそれぞれにおいてステップアップさせる。これにより、書込みループの回数が増大するごとに、プログラム電圧が高くなる。つまり、書込みステージの初期の書込みループにおいてベリファイに合格しなかったメモリセルであっても、プログラム電圧のステップアップによって、それ以降の書込みループにおいてデータ(電荷)が充分に書き込まれ、ベリファイにパスすることができる。
各書込みループLoop1〜LoopMにおけるベリファイ動作では、選択ワード線WLkに印加される電圧はVCGであり、一定である。つまり、各書込みループLoop1〜LoopMにおいて、ベリファイ動作における選択メモリセルMCkのゲート電圧VCGは一定である。
一方、図4(B)に示す非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDD、WLDSの電圧は、各書込みループLoop1〜LoopMの書込み動作においてVPASSであり、一定である。しかし、各書込みループLoop1〜LoopMのベリファイ動作では、非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDD、WLDSの電圧は、VREAD(1)またはVREAD(2)である。ここで、VREAD(1)は、VREAD(2)よりも低い電圧である。書込みステージの初期の書込みループにおいては、ワード線ドライバ21は、比較的低いベリファイリード電圧VREAD(1)を非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDD、WLDSに印加する。書込みステージの或る時点で、ワード線ドライバ21は、比較的高いベリファイリード電圧VREAD(2)を非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDD、WLDSに印加する。
このように、非選択ワード線に印加されるベリファイリード電圧を変更する理由について、図5(A)〜図5(C)を参照しながら以下に説明する。図5(A)〜図5(C)は、本実施形態によるデータ書込み動作(プログラム動作)を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフである。消去状態における閾値電圧分布は、図2(A)と同じであるので、その図示を省略している。
従来のように各書込みループにおいて、ベリファイリード電圧が一定である場合、図2(C)および図2(D)を参照して説明したように、書込み完了メモリセルの閾値電圧は、書込み完了後の書込みループによって徐々に上昇して、書込みステージの終了時において、閾値電圧分布Dp3を広げてしまう。
これに対し、本実施形態によるメモリでは、書込みステージの初期において、低いベリファイリード電圧VREAD(1)を非選択ワード線に用いる。非選択メモリセルMC0〜MCk−1、MCk+1〜MCn、MCDD、MCDSは、リファイリード電圧VREAD(1)がゲートに印加されることによって導通状態になるものの、それらのオン抵抗はVREAD(2)と比較すると高い。このため、ビット線BLとソースSとの間の抵抗が見かけ上、高くなる。即ち、センスアンプ12から見たときに、選択メモリセルMCkの抵抗が高く見える。これは、ベリファイレベルVLが、見かけ上、低くなると換言してもよい。その結果、選択メモリセルは、ベリファイ動作において合格し易くなる。このときの見かけ上のベリファイレベルは、図5(A)においてVL0と表示されている。
図5(A)〜図5(C)の分布Dpai(i=1〜3)に属する書込みの速い選択メモリセルは、少ない書込み回数でベリファイに合格する。このとき、図5(B)に示すように分布Dpbiに属する書込みの遅い選択メモリセルの一部も、少ない書込み回数でベリファイに合格するが、分布Dpbiに属する選択メモリセルの多くは、依然としてベリファイに合格していない。
ワード線ドライバ21は、書込みステージ中の或る時点で、ベリファイリード電圧を比較的高いVREAD(2)に上昇させる。これにより、非選択メモリセルMC0〜MCk−1、MCk+1〜MCn、MCDD、MCDSのオン抵抗が低くなる。このため、ビット線BLとソースSとの間の抵抗が見かけ上、低くなる。即ち、センスアンプ12から見たときに、選択メモリセルMCkの抵抗が比較的低く見える。これは、ベリファイレベルが、見かけ上、高くなると換言してもよい。その結果、選択メモリセルは、ベリファイ動作において合格し難くなる。このときの見かけ上のベリファイレベルは、図5(C)においてVL1と表示されている。
図5(B)に示すように、分布Dpa2に属する書込みの速い選択メモリセルの多くは、ベリファイリード電圧VREAD(1)を用いた書込みループにおいて既にベリファイに合格している。これらの書込みの速い選択メモリセルは、見かけ上、低いベリファイレベルVL0によってベリファイをパスしている。従って、図5(B)の分布Dpa2は、比較例の図2(C)の分布Dpa2と比較して、閾値電圧の低い側へシフトしている。このように見かけ上のベリファイレベルが変更されても、一旦ベリファイをパスした選択メモリセルは、その後の書込みループにおいて書込みが禁止される。一方、上述のとおり、書込みが禁止されても、その後の書込みループにおけるワード線WLkの駆動によって、書込みの完了した選択メモリセルの閾値電圧は、若干上昇する。つまり、本実施形態では、ベリファイをパスした書込みの速い選択メモリセルの閾値電圧がもともと低電圧側にシフトしているので、書込みの完了後の閾値電圧の上昇は、書込みの速い選択メモリセルでは実質的にキャンセルされ得る。ここで、書込みの完了後の閾値電圧の上昇をキャンセルするために、ベリファイリード電圧VL0とVL1との差は、書込み完了後の書込みループによる閾値電圧のシフト量とほぼ同等であることが好ましい。
また、書込みステージ中の或る時点で、ベリファイリード電圧がVREAD(2)にステップアップすると、図5(C)に示すように、分布Dpb3に属する書込みの遅い選択メモリセルは、ベリファイリード電圧VREAD(2)を用いた書込みループにおいてベリファイを受ける。これらの書込みの遅い選択メモリセルは、見かけ上、高いベリファイレベルVL1を超えたときにベリファイをパスする。その結果、書込みの遅い選択メモリセルの閾値電圧分布Dpb3と書込みの速い選択メモリセルの閾値電圧分布Dpa3との重複領域が大きくなり、全体の閾値電圧分布Dp3の幅が狭くなる。
このように本実施形態によるNAND型フラッシュメモリは、書込みステージの初期の書込みループにおいてベリファイレベルを見かけ上低くしておき、書込みステージの途中の書込みループにおいてベリファイレベルを上昇させることによって、書込み後のメモリセルの閾値電圧分布を狭くすることができる。書込み後のメモリセルの閾値電圧分布を狭くすることによって、本実施形態は、ECCの訂正能力を変更することなく、書込み電圧または読出し電圧の上昇を抑制することができる。従って、本実施形態は、チップサイズの増大を抑制することができる。
近年のメモリセルの微細化およびメモリ容量の増大化により、各NANDストリングNSに含まれるメモリセルMCの個数は増加している。このような状況において、NANDストリングNS全体のオン抵抗は、単一の選択メモリセルMCkに印加されるベリファイ電圧VCGよりも、多くの非選択メモリセルMC0〜MCk−1、MCk+1〜MCn、MCDD、MCDSに印加されるベリファイ電圧VREADによって大きく変動し得る。従って、書込みステージの途中においてベリファイ電圧VREADを変更することによって、閾値電圧分布Dp3の幅を効果的に狭めることができる。
VREAD(1)とVREAD(2)との電圧差ΔVREADは、隣接するメモリセルMCのゲート間隔に依存する。例えば、隣接するゲート間の間隔が約30nmの世代において、電圧差ΔVREADは、0.4V〜0.6Vであることが好ましい。隣接するゲート間の間隔が約25nmの世代において、電圧差ΔVREADは、0.3V〜0.4Vであることが好ましい。隣接するゲート間の間隔が約20nmの世代において、電圧差ΔVREADは、0.2Vから0.3Vであることが好ましい。
ベリファイリード電圧VREADを変更する書込みループLoopj(1≦j≦M)は、全書込みループの中間の書込みループであることが好ましい。即ち、jは、M/2の前後の整数であることが好ましい。しかし、メモリセルにデータの書込みステージと消去とを繰り返すと、フローティングゲートFGとボディ領域との間のトンネル絶縁膜にトラップされる電荷が発生するので、書込みステージ内の書込みループ数は減少する傾向がある。この電荷トラップを考慮すると、ベリファイリード電圧VREADを変更する書込みループLoopjは、全書込みループの中間より少し前の書込みループであることが好ましい。即ち、jは、M/2より小さい整数であることが好ましい。
また、本実施形態において、ワード線ドライバ21は、書込みステージの途中においてベリファイ電圧VREADを1回だけステップアップしている。しかし、各書込みステージ内においてリファイ電圧VREADを変更する回数は限定しない。ワード線ドライバ21は、書込みステージの途中においてベリファイ電圧VREADを2回以上増大させてもよい。例えば、ワード線ドライバ21は、各書込みループLoop1〜LoopMのそれぞれにおいてベリファイ電圧VREADを増大させてもよい。この場合、ベリファイ電圧VREADを細かく多段階に設定する必要があるが、閾値電圧分布Dp3の幅をより効果的に狭くし、閾値電圧のばらつきをさらに抑制することができる。ベリファイリード電圧VREADのステップアップ幅は、各書込みループにおいて等しいことが好ましい。例えば、或る書込みステージにおいて上昇するベリファイリード電圧を上記ΔVREADとすると、各書込みループLoop1〜LoopMにおけるベリファイリード電圧VREADのステップアップ幅は、ΔVREAD/(M−1)とすればよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明に係る第2の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線WL0〜WLn、WLDS、WLDD、並びに、選択トランジスタTsels、TseldのゲートSGS、SGDに印加されるベリファイ電圧を示す概念図である。
第1の実施形態では、ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLk以外の非選択ワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLn、WLDS、WLDDに、等しいベリファイリード電圧VREADを印加している。これに対し、第2の実施形態では、ワード線ドライバ21は、NANDストリングNS内において選択ワード線WLkの両隣に隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKを、他の非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLnのベリファイリード電圧VREADと相違させている。
隣接するメモリセル間の間隔が狭くなるにつれ、近接効果が大きくなる。ベリファイリード動作では、選択ワード線WLkに隣接するワード線WLk−1、WLk+1に接続されるメモリセルMCk−1、MCk+1は導通状態になる必要がある。
しかし、隣接するワード線間の間隔が狭くなると、ワード線間の容量、あるいは、ワード線と該ワード線に隣接するワード線に対応するフローティングゲートFGとの間の容量が大きくなる(以下、この現象を近接効果ともいう)。よって、メモリセルMCk−1、MCk+1のフローティングゲートFGは、近接効果により、選択ワード線WLkの電圧の影響を受けやすくなる。ベリファイリードでは、選択ワード線WLkにはVREADよりも低い電圧VCGが印加される。このため、非選択メモリセルMCk−1、MCk+1のフローティングゲートFGの電圧は、その他の非選択メモリセルMC0〜MCk−2、MCk+2〜MCnのフローティングゲートFGの電圧よりも上がり難い。すなわち、非選択メモリセルMCk−1、MCk+1の閾値電圧は、その他の非選択メモリセルMC0〜MCk−2、MCk+2〜MCnの閾値電圧よりも、見かけ上、高くなり、その結果、非選択メモリセルMCk−1、MCk+1は導通状態になり難くなる。
このため、選択ワード線WLkに隣接するワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKは、他の非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLnのベリファイリード電圧VREADよりも高く設定されている。これにより、選択ワード線WLkの電圧VCGがワード線WLk−1、WLk+1に与える影響を可及的にキャンセルしている。
さらに、第2の実施形態では、ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLkの両隣に隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKのみを書込みステージの途中で上昇させる。ワード線ドライバ21は、非選択ワード線WLk−1、WLk+1以外の非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧VREADを一定のまま維持する。第2の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の対応する動作と同じでよい。また第2の実施形態の構成も、第1の実施形態の構成と同様でよい。
図7(A)〜図7(C)は、第2の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフである。
図7(A)に示すように、選択ワード線WLkに隣接しない非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧VREADは、書込みステージ内の全書込みループLoop1〜LoopMにおいて一定である。
図7(B)に示すように、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧は、書込みステージ途中の書込みループLoopjにおいてVREADK(1)からVREADK(2)へ変化している。
図7(C)に示すように、選択ワード線WLkのベリファイリード電圧VCGは、書込みステージ内の全書込みループLoop1〜LoopMにおいて一定である。
通常、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1が、近接効果により、非選択ワード線の中で選択メモリセルMCkに最も大きな影響を与えている。つまり、非選択ワード線WLk−1、WLk+1の電圧によって、選択メモリセルMCkの閾値電圧を或る程度制御することができる。従って、非選択ワード線WLk−1、WLk+1のみのベリファイリード電圧を変更するだけでも、図5(C)に示す閾値電圧分布Dp3の幅を効果的に狭めることができる。第2の実施形態は、さらに第1の実施形態の他の効果をも得ることができる。また、第2の実施形態は、2本の非選択ワード線WLk−1、WLk+1のみを上昇させれば足りるので、第1の実施形態よりも消費電力を低減させることができる。
第2の実施形態は、選択ワード線WLkの片側に隣接する非選択ワード線WLk+1またはWLk−1のいずれかのベリファイリード電圧VREADKのみをステップアップさせてもよい。この場合であっても第2の実施形態の効果は失われない。
ベリファイリード電圧VREADK(1)とベリファイリード電圧VREADK(2)との電圧差ΔVREADKは、第1の実施形態における電圧差ΔVREADと同程度でよい。
また、非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧をステップアップさせる書込みループLoopjは、第1の実施形態と同様に、経時的に書込みステージ内の書込みループ数が減少する傾向を考慮して、全書込みループの中間以前の書込みループであることが好ましい。即ち、jは、M/2より小さい整数であることが好ましい。
非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧をステップアップさせる回数も、第1の実施形態と同様に限定しない。ワード線ドライバ21は、各書込みループLoop1〜LoopMのそれぞれにおいてベリファイ電圧VREADKを増大させてもよい。このとき、各書込みループLoop1〜LoopMにおけるベリファイリード電圧VREADKのステップアップ幅は、ΔVREADK/(M−1)とすればよい。
(第3の実施形態)
図8は、本発明に係る第3の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線WL0〜WLn、WLDS、WLDD、並びに、選択トランジスタTsels、TseldのゲートSGS、SGDに印加されるベリファイ電圧を示す概念図である。
第2の実施形態では、ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLkの両隣に隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKのみを書込みステージの途中で上昇させている。ワード線ドライバ21は、非選択ワード線WLk−1、WLk+1以外の非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧VREADを一定のまま維持している。これに対し、第3の実施形態では、ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLkの両隣に隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKを一定に維持する。そして、ワード線ドライバ21は、非選択ワード線WLk−1、WLk+1以外の非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧VREADを書込みステージの途中で上昇させている。第3の実施形態のその他の動作は、第2の実施形態の対応する動作と同じでよい。また第3の実施形態の構成は、第2の実施形態の構成と同様でよい。
図9(A)〜図9(C)は、第3の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフである。
図9(A)に示すように、選択ワード線WLkに隣接しない非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧は、書込みステージ途中の書込みループLoopjにおいてVREAD(1)からVREAD(2)へ変化している。
図9(B)に示すように、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKは、書込みステージ内の全書込みループLoop1〜LoopMにおいて一定である。
図9(C)に示すように、選択ワード線WLkのベリファイリード電圧VCGは、書込みステージ内の全書込みループLoop1〜LoopMにおいて一定である。
非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSは、選択ワード線WLkに隣接しないものの、その個数は非常に多い。このため、非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧をVREAD(1)からVREAD(2)へステップアップさせても、第3の実施形態は、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、第3の実施形態の消費電力は、第2の実施形態のそれよりも上昇する。
ベリファイリード電圧VREAD(1)をVREAD(2)へステップアップさせる書込みループLoopjは、第1の実施形態と同様に経時的に書込みステージ内の書込みループ数が減少する傾向を考慮して、全書込みループの中間以前の書込みループであることが好ましい。即ち、jは、M/2より小さい整数であることが好ましい。
ベリファイリード電圧をステップアップさせる回数も、第1の実施形態と同様に限定しない。ワード線ドライバ21は、各書込みループLoop1〜LoopMのそれぞれにおいてベリファイ電圧VREADを増大させてもよい。このとき、各書込みループLoop1〜LoopMにおけるベリファイリード電圧VREADのステップアップ幅は、ΔVREAD/(M−1)とすればよい。
(第4の実施形態)
図10は、本発明に係る第4の実施形態に従ったNAND型フラッシュメモリの或るNANDストリングNSのワード線WL0〜WLn、WLDS、WLDD、並びに、選択トランジスタTsels、TseldのゲートSGS、SGDに印加されるベリファイ電圧を示す概念図である。
第4の実施形態は、第2の実施形態および第3の実施形態の組合せの実施形態である。即ち、第4の実施形態では、ワード線ドライバ21は、選択ワード線WLkの両隣に隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧VREADKと非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧VREADとをともに書込みステージの途中で上昇させている。
第4の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。
図11(A)〜図11(C)は、第4の実施形態に従った或る書込みステージにおけるワード線の電圧の推移を示すグラフである。
図11(A)に示すように、選択ワード線WLkに隣接しない非選択ワード線WL0〜WLk−2、WLk+2〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧は、書込みステージ途中の書込みループLoopjにおいてVREAD(1)からVREAD(2)へ変化している。
図11(B)に示すように、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1のベリファイリード電圧は、書込みステージ途中の書込みループLoopjにおいてVREADK(1)からVREADK(2)へ変化している。
図11(C)に示すように、選択ワード線WLkのベリファイリード電圧VCGは、書込みステージ内の全書込みループLoop1〜LoopMにおいて一定である。
このように、非選択ワード線WL0〜WLn、WLDDおよびWLDSのベリファイリード電圧をステップアップさせることによって、第4の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
ベリファイリード電圧VREAD(1)とベリファイリード電圧VREAD(2)との電圧差ΔVREADおよびベリファイリード電圧VREADK(1)とベリファイリード電圧VREADK(2)との電圧差ΔVREADKは、第1の実施形態における電圧差ΔVREAD以下でよい。電圧差ΔVREADおよび電圧差ΔVREADKを第1の実施形態における電圧差ΔVREADと同程度にすれば、第2、第3の実施形態の効果が同時に得られる。一方、電圧差ΔVREADおよび電圧差ΔVREADKを小さくすると、メモリセルセルへのストレスも低減でき、メモリセルの特性の信頼性を損なうことなく、閾値電圧分布の幅を狭くすることができる。
また、ベリファイリード電圧VREADおよびVREADKをステップアップさせる書込みループLoopjは、第1の実施形態と同様に経時的に書込みステージ内の書込みループ数が減少する傾向を考慮して、全書込みループの中間以前の書込みループであることが好ましい。即ち、jは、M/2より小さい整数であることが好ましい。
ベリファイリード電圧VREADおよびVREADKをステップアップさせる回数も、第1の実施形態と同様に限定しない。ワード線ドライバ21は、各書込みループLoop1〜LoopMのそれぞれにおいてベリファイ電圧VREADおよびVREADKを増大させてもよい。このとき、各書込みループLoop1〜LoopMにおけるベリファイリード電圧VREADおよびVREADKのステップアップ幅は、それぞれΔVREAD/(M−1)およびΔVREADK/(M−1)とすればよい。
(第5の実施形態)
図12(A)〜図12(C)は、本発明に係る第5の実施形態に従ったデータ書込み動作(プログラム動作)を、メモリセルの閾値電圧分布の遷移で表現したグラフである。グラフの横軸は、メモリセルの閾値電圧である。グラフの縦軸は、メモリセルの個数である。第5の実施形態では、各メモリセルMCが2ビットデータを格納する。即ち、第5の実施形態によるNAND型フラッシュメモリは、多値メモリである。
図12(A)は、消去状態の分布Deを示しており、総てのメモリセルが消去状態である。メモリセルMCに2ビットデータを格納するために、2回の書込みステージが必要となる。
最初の書込みステージでは、メモリは、図12(A)の分布De(データ“1”)のメモリセルMCにデータ“0”を書き込んで図12(B)の分布D0(データ“0”)を形成する(Lower Pageの書込み)。このとき、上記第1の実施形態から第4の実施形態のいずれかの実施形態を用いて、メモリセルMCにデータ“0”を書き込めばよい。これにより、分布D0の幅を狭くすることができる。最初の書込みステージにおいて、ベリファイレベルはVA1である。
2回目の書込みステージでは、メモリは、図12(B)の分布De(データ“1”)のメモリセルMCから図12(C)の分布Da(データ“10”)を形成し、図12(B)の分布D0(データ“0”)のメモリセルMCから図12(C)の分布Db(データ“00”)および分布Dc(データ“01”)を形成する(Upper Pageの書込み)。図12(C)において分布Deはデータ“11”となる。2回目の書込みステージにおいて、ベリファイレベルはVA2、VB2、VC2である。
図13は、第5の実施形態に従った或る書込みステージにおける選択ワード線の電圧の推移を示すグラフである。非選択ワード線の電圧の推移は、第4の実施形態のいずれかにおける非選択ワード線の電圧の推移と同じでよいので、ここでは図示を省略している。各メモリセルMCに2ビットデータを書き込むため、各書込みループLoop1〜LoopMにおいて、ベリファイリード電圧が3段階に変更されている。ベリファイリード電圧VREAD(A)は、図12(C)の分布Daを読み出すときの選択ワード線WLkの電圧である。ベリファイリード電圧VREAD(B)は、分布Dbを読み出すときの選択ワード線WLkの電圧である。ベリファイリード電圧VREAD(C)は、分布Dcを読み出すときの選択ワード線WLkの電圧である。従って、ベリファイリード電圧は、VREAD(A)、VREAD(B)およびVREAD(C)の順番に大きくなる。
各書込みループLoop1〜LoopMにおいて、ベリファイリード動作は、分布Da、DbおよびDcのそれぞれにおいて実行される。従って、図13に示すように、ベリファイリード動作では、ベリファイリード電圧VREAD(A)、VREAD(B)、VREAD(C)のそれぞれを用いて読出し動作が実行される。
書込みステージの初期の段階では、プログラム電圧VPGMが低いので、閾値電圧の低いデータがメモリセルに書き込まれる。書込みループが繰り返し実行されてプログラム電圧VPGMが上昇すると、閾値電圧の高いデータがメモリセルに書き込まれる。即ち、書込み動作は、概略、分布Da、DbおよびDcの順番に実行される。
尚、書込み動作は、分布Da、DbおよびDcの順番に実行されるので、書込みステージの初期の段階では、主に分布Daに対応するデータがメモリセルに書き込まれ、分布DbおよびDcに対応するデータは、まだメモリセルに書き込まれないと予測できる。従って、書込みステージの初期の書込みループでは、低いベリファイリード電圧VREAD(A)を用いたベリファイリードのみを実行し、VREAD(B)およびVREAD(C)を用いたベリファイリードは実行しなくてもよい。よって、VREAD(B)およびVREAD(C)を用いたベリファイリードは、スキップしてもよい。
書込みループの繰り返しが或る程度進んだ時点では、分布DaおよびDbに対応するデータがメモリセルに書き込まれ、分布Dcに対応するデータはまだメモリセルに書き込まれないと予測できる。従って、VREAD(A)を用いたベリファイリードおよびVREAD(B)を用いたベリファイリードを実行し、VREAD(C)を用いたベリファイリードをスキップしてよい。
さらに書込みループの繰り返しが進んだ時点では、分布Dcのデータがメモリセルに書き込まれ、分布Daのデータはメモリセルが書込み完了すると予測できる。従って、VREAD(B)およびVREAD(C)を用いた各ベリファイリードを実行し、VREAD(A)を用いたベリファイリードをスキップしてよい。このように、ベリファイスキップを利用すれば、各書込みループの期間を短縮し、その結果、書込みステージを短時間で実行できる。
図12(C)を再度参照する。分布Da〜Dcのなかで分布Dcに属するメモリセルの閾値電圧は最も高く、分布Dcの上限によって読出し時における非選択ワード線に印加する電圧が決まる。分布Dcの幅が狭いと、閾値電圧の最高値が低くなるので、非選択ワード線に印加する電圧を低くすることができる。従って、少なくともデータ“01”の書込みにおいて、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することが好ましい。即ち、ワード線ドライバ21は、2ビットデータのうちメモリセルの閾値電圧が最も高くなるデータ“01”を書き込むステージの途中で、ベリファイ電圧を段階的に上昇させる。これにより、分布Dcの幅を狭くすることができ、読出し時の非選択ワード線電圧を低減することができる。その結果、書込み速度を高速化できる。
例えば、2回目の書込みステージにおいて、メモリが閾値電圧の大きさに基づいて分布Da(データ“10”)、Db(データ“00”)、Dc(データ“01”)の順番に書き込む場合、閾値電圧が最も高い分布Dcの書込み時に上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することが好ましい。
分布Da,分布Db,分布Dcの順に書込みを行う場合には、分布Da〜Dcのなかで分布Daが最初に書込みが完了する。書込み完了後、分布Daのメモリセルは、その後に書込みが実行されるメモリセルから近接効果(セル間干渉ともいう)を受ける。このため、分布Daの幅は、他の分布Db、Dcに比べて広くなり易い。従って、データ“10”の書込みにおいても、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用してもよい。これにより、分布DcおよびDaの両方の幅を狭くすることができる。分布DcおよびDaの幅を狭くすることによって、分布Deと分布Dcとの間の閾値電圧差がさらに小さくなる。これにより、読出し時の非選択ワード線電圧をさらに低減することができ、書込み速度を高速化できる。
さらに、分布Da〜Dcの全部の書込みにおいて、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用してもよい。これにより、分布Da〜Dcの幅を狭くすることができる。分布Da〜Dcの幅を狭くすることによって、分布Deと分布Dcとの間の閾値電圧差がさらに小さくなる。これにより、読出し時の非選択ワード線電圧をさらに低減することができ、書込み速度を高速化できる。
勿論、分布Da〜Dcのなかで特にばらつき易い分布がある場合には、メモリは、その分布に対応するデータを書き込むときに、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用してもよい。これにより、分布Deと分布Dcとの間の閾値電圧差を効果的に小さくすることができる。これにより、読出し時の非選択ワード線電圧をさらに低減することができ、書込み速度を高速化できる。
ワード線ドライバ21は、複数ビットのデータのうち最後に書き込まれるデータを書き込むステージの途中で、ベリファイ電圧を上昇させてもよい。上記の例では、分布Dcに属するメモリセルMCが最後に書き込まれている。従って、分布Da(データ“10”)、Db(データ“00”)、Dc(データ“01”)の書込み順に基づいて、最後に書き込まれる分布Dcの書込み時に上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することが好ましい。最後に書込みが実行される分布Dcの分布幅を狭くすると、書込み時におけるメモリセルの閾値電圧の変動量が少なくて済む。メモリセルの閾値電圧の変動量が少ないと、最後に書込みが実行される分布Dcに属するメモリセルが、それ以前に書込みが完了しているメモリセルに与える近接効果(セル間干渉)が小さくなる。その結果、最後に書込みが実行される分布Dcだけでなく、他の分布DaおよびDbが最後の書込みによって広がることを抑制することができる。
例えば、2回目の書込みステージにおいて、メモリが分布Dc(データ“01”)を形成した後、Da(データ“10”)、Db(データ“00”)の順番に書き込む場合、閾値電圧が最も高い分布Dcの書込み時に上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することが好ましい。尚且つ、最後に書込みが実行される分布Dbの書込み時に上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することが好ましい。
第5の実施形態では、メモリは、2ビットデータをメモリセルMCに書き込んでいる。しかし、3ビット以上のデータを各メモリセルMCに書き込むときに、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用してもよい。
図14は、3ビットデータをメモリセルMCに書き込んだときの閾値電圧分布のグラフである。グラフの横軸は、メモリセルの閾値電圧である。グラフの縦軸は、メモリセルの個数である。
3ビットメモリであっても、2ビットメモリと同様に、上記第1から第4の実施形態のいずれかを適用することができる。例えば、ワード線ドライバ21は、3ビットデータのうちメモリセルの閾値電圧が最も高くなる分布D7に対応するデータを書き込むステージの途中で、ベリファイ電圧を段階的に上昇させる。これにより、分布D7の幅を狭くすることができる。分布D7の幅を狭くすることによって、分布Deと分布D7との間の閾値電圧差が小さくなる。これにより、読出し時の非選択ワード線電圧を低減することができ、書込み速度を高速化できる。
尚、閾値電圧の最も高くなる2つの分布D6およびD7に対応するデータを書き込むステージの途中で,ベリファイ電圧を段階的に上昇させてもよい。これにより、さらに、分布Deと分布D7との間の閾値電圧差が小さくなり、書込みまたは読出し時のワード線電圧をさらに低減することができる。
また、例えば、ワード線ドライバ21は、3ビットデータのうち最後に書き込まれるデータを書き込むステージの途中で、ベリファイ電圧を上昇させてもよい。分布Dm(1≦m≦7)に対応するデータが最後に書き込まれる場合には、分布Dmに対応するデータを書き込むステージの途中で、ベリファイ電圧を段階的に上昇させる。これにより、分布Dmの幅を狭くすることができ、かつ、それ以前に書込みが完了したメモリセルへ与える近接効果(セル間干渉)を低減することができる。その結果、分布Dmだけでなく、分布Dm以外の分布幅も狭くすることができる。
尚、図14に示す3ビットメモリにおいても、各書込みループにおいてベリファイスキップを利用することができる。これにより、各書込みループの期間を短縮し、その結果、書込みステージを短時間で実行できる。
(変形例)
図15は、上記第1の実施形態の変形例によるNANDストリングNSのワード線WL0〜WLn、WLDS、WLDD、並びに、選択トランジスタTsels、TseldのゲートSGS、SGDに印加されるベリファイ電圧を示す概念図である。本変形例では、選択トランジスタTselsおよびTseldに隣接するメモリセルMCdsおよびMCddのベリファイリード電圧がそれぞれVrdsおよびVrddに固定されている。VrdsおよびVrddは、選択トランジスタのゲート電圧VSGよりも高く、かつ、他のワード線のベリファイリード電圧VREAD(1)より低い電圧である。
ワード線ドライバ21は、NANDストリングNSの両端にある非選択メモリセルMCdsおよびMCddに接続されたワード線WLDS、WLDDのベリファイ電圧をVrdsおよびVrddに固定し、それら以外の非選択メモリセルMC0〜MCk−1、MCk+1〜MCnに接続されたワード線WL0〜WLk−1、WLk+1〜WLnのベリファイ電圧VREAD(1)を上昇させる。図15等のWLDSおよびWLDDは、ダミーワード線である。ダミーワード線は、書込みを行わないワード線である。このため、ダミーワード線に接続されたダミーセルMCdd、MCdsの閾値電圧は低くてよい。従って、ワード線WLDS、WLDDのベリファイ電圧は、VREAD(1)、VREAD(2)よりも低い電圧VrdsおよびVrddに固定してもよい。これにより、ダミーセルMCdsおよびMCddのゲートに過剰なストレスを印加することを回避できる。
本変形例によるメモリのその他の動作は、第1の実施形態のメモリの動作と同様である。従って、本変形例は、第1の実施形態の効果を得ることができる。また、本変形例は、第2〜第5の実施形態に容易に適用することができる。
本変形例を第2から第5の実施形態に適用した場合、ワード線ドライバ21は、NANDストリングNS内において、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1に最も高い電圧を印加し、選択ワード線WLkから最も遠い非選択ワード線WLDS、WLDDに最も低い電圧を印加する。これにより、ダミーセルMCdsおよびMCddのゲートに過剰なストレスを印加することを回避することができる。
また、選択メモリセルMCkに隣接する非選択メモリセルMCk+1およびMCk−1は、選択ワード線WLkによる近接効果により、導通し難くなっている。しかし、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1に高い電圧を印加することによって、非選択メモリセルMCk+1およびMCk−1を充分に導通状態にすることができる。即ち、選択ワード線WLkに隣接する非選択ワード線WLk−1、WLk+1に高い電圧を印加することによって、選択メモリセルMCkに隣接する非選択メモリセルMCk+1およびMCk−1の閾値電圧を見かけ上低くすることができる。
BL…ビット線、WL…ワード線、MC…メモリセル、12…センスアンプ、21…ワード線ドライバ、VREAD…非選択ワード線のベリファイリード電圧、VCG…選択ワード線のベリファイリード電圧、VPASS…非選択ワード線の書込み時電圧、VPGM…選択ワード線の書込み電圧、Tsels,Tseld…選択トランジスタ、Loop1〜LoopM…書込みループ、VL0、VL1…閾値電圧、Dp1、Dp2、Dp3…閾値電圧分布

Claims (6)

  1. 複数のワード線と、
    複数のビット線と、
    ゲートが前記ワード線のいずれかに接続された複数のメモリセルと、
    前記複数のワード線の電圧を駆動するワード線ドライバと、
    前記複数のビット線を介して前記メモリセルのデータを検出するセンスアンプとを備え、
    複数の前記メモリセルは、前記ビット線とソースとの間に直列に接続されてセルストリングを構成し、
    前記セルストリングのうち選択メモリセルにデータを書き込む書込み動作と該選択メモリセルにデータが書き込まれたことを検証するベリファイ動作とからなる書込みループを複数回繰り返す書込みステージ中の或る書込みループでのベリファイ動作時点で、前記ワード線ドライバは、前記ワード線のうち、前記セルストリング内の前記選択メモリセル以外の非選択メモリセルに接続されたいずれかの非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ワード線ドライバは、前記書込みステージ中の或る書込みループでのベリファイ動作時点で、前記選択メモリセルの両側または片側に隣接する非選択メモリセルに接続された非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記ワード線ドライバは、前記書込みステージ中の或る書込みループでのベリファイ動作時点で、前記選択メモリセルの両側に隣接する非選択メモリセル以外の非選択メモリセルに接続された非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記ワード線ドライバは、前記セルストリングのうち該セルストリングの両端または一端にある非選択メモリセル以外の非選択メモリセルに接続された非選択ワード線のベリファイ時の電圧を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ワード線ドライバは、前記書込みループごとに、前記非選択メモリセルに接続された前記ワード線のいずれかのベリファイ時の電圧を段階的に上昇させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記メモリセルは、それぞれ複数ビットのデータを格納することができ、
    前記ワード線ドライバは、前記複数ビットのデータうち前記メモリセルの閾値電圧が最も高くなるデータを書き込む期間の途中で、ベリファイ時の電圧を段階的に上昇させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
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