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JP2011242056A - 冷凍装置 - Google Patents

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JP2011242056A JP2010114386A JP2010114386A JP2011242056A JP 2011242056 A JP2011242056 A JP 2011242056A JP 2010114386 A JP2010114386 A JP 2010114386A JP 2010114386 A JP2010114386 A JP 2010114386A JP 2011242056 A JP2011242056 A JP 2011242056A
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Abstract

【課題】中間圧インジェクションを実施している場合でも、吸入加熱熱交換器の熱交換量を制御することによって、圧縮機の吐出圧力を制御し、運転効率の低下を抑制する冷凍装置を得る。
【解決手段】本実施の形態に係る冷凍装置50は、少なくとも、圧縮機1、放熱器2、内部熱交換器6、中間膨張弁3c、吸入加熱熱交換器5、主膨張弁3a、蒸発器4、吸入加熱熱交換器5、そして、再び圧縮機1の順で環状に冷媒配管によって接続されて構成された主回路31を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、多段圧縮式冷凍サイクルを備えた冷凍装置に関するものである。
従来において、例えば、超臨界で作動する冷媒を使用した多段圧縮式冷凍サイクルとして、二酸化炭素を冷媒とし、主回路から分岐した冷媒を圧縮機の中間部へインジェクションすることによって二段圧縮式冷凍サイクルを構成する冷凍装置がある(例えば、特許文献1参照)。この冷凍装置は、前後二段の圧縮部を有する圧縮機と、放熱器と、蒸発器と、放熱器から蒸発器に送られる冷媒を減圧する膨張弁と、インジェクション管と、内部熱交換器と、吸入加熱熱交換器とを備えている。ここで、インジェクション管は、冷媒を減圧する後段側インジェクション弁を有しており、放熱器から膨張弁に送られる冷媒を分岐して後段側の圧縮部に戻す冷媒配管である。また、内部熱交換器は、放熱器から膨張弁へ送られる冷媒と後段側インジェクション管を流れる冷媒との熱交換器を実施するものである。そして、吸入加熱熱交換器は、内部熱交換器から膨張弁に送られる冷媒を冷却するものである。
この冷凍装置は、内部熱交換器によって中間圧の冷媒のインジェクションが実施されること(以下、「中間圧インジェクション」という)によって、冷凍サイクルの中間圧が臨界圧力付近まで上昇するような場合であっても、後段側の圧縮要素から吐出される冷媒の温度を低下させるとともに、圧縮機構の消費動力を減らし、運転効率の向上を図れるようにし、しかも、内部熱交換器から膨張弁に送られる冷媒の温度が高いという問題、及び、二酸化炭素等のような超臨界域で作動する冷媒を使用する場合における冷媒の温度変化に対するエントロピー変化が大きいという特性を考慮して、内部熱交換器から膨張弁へ送られる冷媒を冷却する吸入加熱熱交換器を設けるようにし、かつ、冷凍サイクルにおいて最も温度が低い低圧冷媒を冷却源として使用することから、膨張弁による膨張ロスを減らし、冷凍サイクルの成績係数及び運転効率を向上させることができる。
特開2009−204244号公報(第14頁、図5)
しかしながら、このような構成の場合、内部熱交換器から流出し吸入加熱熱交換器へ流れる冷媒の温度と冷凍サイクルの低圧冷媒の温度の差が大きい場合、又は、吸入加熱熱交換器の性能が大きすぎる場合に吸入加熱熱交換器での熱交換量が大きくなり、蒸発器の入口乾き度が大きく低下し、蒸発器内の冷媒量が増加することによって、放熱器の冷媒量が減少し、圧縮機の吐出圧力が冷凍サイクルにとって最適な値とならずに運転効率が低下するという問題点があった。
また、特許文献1における冷凍装置においては、内部熱交換器への冷媒分岐を、吸熱加熱熱交換器の上流側において実施しているため、特に、中間圧インジェクションにおける冷媒が超臨界状態である場合、内部熱交換器における高圧側の冷媒と中圧側の冷媒との熱交換量が小さく、中間圧インジェクションによる効果が十分に得られないという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、中間圧インジェクションを実施している場合でも、吸入加熱熱交換器の熱交換量を制御することによって、圧縮機の吐出圧力を制御し、運転効率の低下を抑制することを目的とする。
本発明に係る冷凍装置は、前段圧縮部と後段圧縮部を有した二段圧縮式の圧縮機、冷媒を放熱させて熱交換を実施する放熱器、冷媒を減圧及び膨張させる主膨張弁、及び、冷媒に吸熱させて熱交換を実施する蒸発器を備え、これらを冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記蒸発器から前記圧縮機へ流通する冷媒との熱交換を実施する吸入加熱熱交換器と、前記放熱器と前記主膨張弁とを接続する冷媒配管から分岐し、インジェクション量調整弁を介して、前記圧縮機の前記後段圧縮部へ接続され、冷媒のインジェクションを実施するインジェクション回路と、前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記インジェクション回路によって前記インジェクション量調整弁から前記圧縮機へインジェクションされる冷媒との熱交換を実施する内部熱交換器と、前記放熱器と前記吸入加熱熱交換器との間の冷媒配管に設置され、流通する冷媒を減圧及び膨張させる中間膨張弁と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、中間膨張弁によって冷媒が減圧されるため、吸入加熱熱交換器における熱交換量が小さくなり、蒸発器の入口近傍の冷媒の乾き度が上昇し、蒸発器内の冷媒量の増加を抑制できるので、圧縮機の吐出圧力の低下を抑制し、冷凍装置の運転効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50の構成図である。 図1における冷凍装置50において中間膨張弁3cがない場合におけるモリエル線図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50の冷凍サイクルのモリエル線図である。 冷凍装置50における中間膨張弁3cの有無によるインジェクション流量をパラメーターとした場合の蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度の変化の相違を示す図である。 冷凍装置50における中間膨張弁3cの有無によるインジェクション流量をパラメーターとした場合の圧縮機1の吐出圧力の変化の相違を示す図である。 冷凍装置50における中間膨張弁3cの有無によるインジェクション流量をパラメーターとした場合の放熱器2における加熱能力の変化の相違を示す図である。 冷凍装置50における中間膨張弁3cの有無によるインジェクション流量をパラメーターとした場合のCOP比(インジェクション流量が0におけるCOPを100とした場合のCOP)の変化の相違を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50における吐出温度及び吐出圧力の制御動作を示すフローチャートである。 放熱器2への入水温度の違いによってインジェクション流量をパラメーターとした場合のCOP向上率の変化を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍装置50の構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍装置50の冷凍サイクルのモリエル線図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍装置50における吸入加熱熱交換器5の構成図である。
実施の形態1.
(冷凍装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50の構成図である。
図1で示されるように、本実施の形態に係る冷凍装置50は、少なくとも、圧縮機1、放熱器2、内部熱交換器6、中間膨張弁3c、吸入加熱熱交換器5、主膨張弁3a、蒸発器4、吸入加熱熱交換器5、そして、再び圧縮機1の順で環状に冷媒配管によって接続されて構成された主回路31を備えている。また、冷凍装置50は、吸入加熱熱交換器5と主膨張弁3aとの間の冷媒配管から分岐して、インジェクション量調整弁3b及び内部熱交換器6を経由して、圧縮機1のインジェクションポート13へ接続されるインジェクション回路41を備えている。冷凍装置50における冷凍サイクルは、上記の主回路31及びインジェクション回路41によって構成されている。さらに、冷凍装置50は、圧縮機1の回転数制御等を実施する制御装置21を備えている。この冷凍サイクルを流通する冷媒として、例えば、臨界圧以上において作動する冷媒である二酸化炭素が封入されている。
圧縮機1は、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒として吐出するものである。この圧縮機1のインジェクションポート13には、前述のように、インジェクション回路41が接続されており、圧縮機1は、このインジェクションポート13を境にして、冷媒の吸入側である前段圧縮部11、及び、冷媒の吐出側である後段圧縮部12を有した二段圧縮機となっている。この前段圧縮部11は、吸入部から吸入された冷媒を圧縮して、後段圧縮部12へ送る。そして、後段圧縮部12において、前段圧縮部11から送られてきた冷媒と、インジェクション回路41からインジェクションポート13を介して流入する冷媒とが混合し、後段圧縮部12は、この混合冷媒を圧縮して吐出する。また、圧縮機1の吐出側には、吐出冷媒の温度(以下、「吐出温度」という)を検出する冷媒温度検出手段14、及び、吐出冷媒の圧力(以下、「吐出圧力」という)を検出する冷媒圧力検出手段15が設置されている。この冷媒温度検出手段14及び冷媒圧力検出手段15は、制御装置21に接続されており、それぞれ、検出情報を制御装置21へ送信する。
放熱器2は、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒の熱を、空気又は水等へ放熱して熱交換を実施する。そして、放熱器2から流出した冷媒は、内部熱交換器6へ送られる。
主膨張弁3aは、吸入加熱熱交換器5から流れてくる冷媒を、減圧及び膨張させるものである。この主膨張弁3aは、開度が可変な電子式膨張弁であり、蒸発器4の出口過熱度、圧縮機1の吐出温度及び吐出圧力等の制御に利用される。
インジェクション量調整弁3bは、吸入加熱熱交換器5と主膨張弁3aとの間の冷媒配管から分岐してインジェクション回路41に流入してくる冷媒を、減圧及び膨張(以下、減圧された冷媒圧力を「中間圧力」という)させ、インジェクション回路41を流通する冷媒量(以下、「インジェクション流量」という)を調節する。このインジェクション量調整弁3bは、開度が可変な電子式膨張弁であり、後述するように、インジェクション流量の制御、及び、それによる吐出温度の制御に利用される。
中間膨張弁3cは、内部熱交換器6から流出した冷媒を、減圧及び膨張させるものである。この中間膨張弁3cは、開度が可変な電子式膨張弁であり、後述するように、吸入加熱熱交換器5へ流入する冷媒の温度の制御に利用される。
蒸発器4は、主膨張弁3aから流出した二相冷媒を、空気又は水等から吸熱して熱交換を実施し、冷媒を蒸発させる。また、蒸発器4の近傍には、蒸発器4に空気を送り込む蒸発器ファン4aが設置されており、図1においては、その送られてくる空気と冷媒との熱交換が実施されるものとしている。そして、蒸発器4から流出した気体冷媒は、吸入加熱熱交換器5へ送られる。
吸入加熱熱交換器5は、中間膨張弁3cと主膨張弁3aとの間を流れる高圧冷媒と、蒸発器4と圧縮機1との間を流れる低圧冷媒との熱交換を実施するものであり、高圧冷媒を冷却すると共に、低圧冷媒を加熱する作用を有する。ここで、吸入加熱熱交換器5においては、高圧冷媒と低圧冷媒との温度差が大きいほど、熱交換量は増加する特性がある。
内部熱交換器6は、放熱器2と中間膨張弁3cとの間を流れる高圧冷媒と、インジェクション回路41におけるインジェクション量調整弁3bと圧縮機1との間を流れる中間圧力の冷媒(以下、「中圧冷媒」という)との熱交換を実施するものであり、高圧冷媒を冷却すると共に、中圧冷媒を加熱する作用を有する。
制御装置21は、冷媒温度検出手段14によって検出された吐出温度、及び、冷媒圧力検出手段15によって検出された吐出圧力の情報を受信する。また、制御装置21は、圧縮機1を駆動し、その回転数を制御し、また、主膨張弁3a、インジェクション量調整弁3b及び中間膨張弁3cの開度を制御する。
インジェクション回路41は、インジェクション量調整弁3bが設置されており、前述のように、吸入加熱熱交換器5と主膨張弁3aとの間の冷媒配管から分岐して、圧縮機1のインジェクションポート13に接続されている。このインジェクション量調整弁3bが開かれることによって、インジェクション回路41に流入した冷媒は、内部熱交換器6を経由して、圧縮機1のインジェクションポート13から圧縮機1の後段圧縮部12に流入し(中間圧インジェクション)、圧縮機1から吐出される冷媒量が増加し、放熱器2における冷媒の熱交換量も増加する。
(冷凍装置における冷凍サイクルの動作)
図2は、図1における冷凍装置50において中間膨張弁3cがない場合におけるモリエル線図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50の冷凍サイクルのモリエル線図である。図2及び図3における点P1〜点P11は、図1における点P1〜点P11に対応し、図2及び図3における点P2’は、前段圧縮部11から後段圧縮部12へ吐出される冷媒の圧力点を示す。
また、図4は、冷凍装置50における中間膨張弁3cの有無によるインジェクション流量をパラメーターとした場合の蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度の変化の相違を示す図であり、図5は、同じく圧縮機1の吐出圧力の変化の相違を示す図であり、図6は、同じく放熱器2における加熱能力の変化の相違を示す図であり、そして、図7は、同じくCOP比(インジェクション流量が0におけるCOPを100とした場合のCOP)の変化の相違を示す図である。図4〜図7は、放熱器2の負荷側入口温度が高い場合(例えば、60℃)で、外気温度が低い場合(例えば、−15℃)とした場合のグラフである。
まず、図1で示される冷凍装置50において中間膨張弁3cがない場合における冷凍サイクルの動作について、図2を参照しながら説明する。
最初に、主回路31における冷凍サイクルの動作について説明する。圧縮機1に流入した冷媒(P1)は、前段圧縮部11によって圧縮されて(P2’)、後段圧縮部12に送られる。後段圧縮部12に送られた冷媒は、インジェクション回路41からインジェクションポート13を介して流入してくる中圧冷媒と合流し(P2)、この後段圧縮部12において圧縮されて圧縮機1から吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒(P3)は、放熱器2に流入する。この放熱器2に流入した冷媒は、空気又は水等と熱交換が実施されて放熱し、放熱器2から流出する。放熱器2から流出した冷媒(P4)は、内部熱交換器6に流入する。この内部熱交換器6に流入した冷媒は、インジェクション回路41を流通する中圧冷媒に対して放熱することによって冷却され、内部熱交換器6から流出する。内部熱交換器6から流出した冷媒(P5(P6))は、吸入加熱熱交換器5に流入する。この吸入加熱熱交換器5に流入した冷媒は、蒸発器4から流出した低圧冷媒に対して放熱することによって冷却され、吸入加熱熱交換器5から流出する。吸入加熱熱交換器5から流出した冷媒(P7)は、主膨張弁3aへ向かう冷媒、及び、インジェクション回路41に流入してインジェクション量調整弁3bへ向かう冷媒に分岐する。主膨張弁3aに流入した冷媒は、主膨張弁3aによって減圧及び膨張され(P8)、蒸発器4に流入する。この蒸発器4に流入した冷媒は、蒸発器ファン4aの回転動作によって送られてくる空気と熱交換が実施されて、吸入して蒸発し、蒸発器4から流出する。蒸発器4から流出した冷媒(P9)は、吸入加熱熱交換器5に流入する。この吸入加熱熱交換器5に流入した冷媒は、内部熱交換器6から流出した高圧冷媒から吸熱することによって加熱され、吸入加熱熱交換器5から流出する。吸入加熱熱交換器5から流出した気体冷媒(P1)は、再び、圧縮機1へ流入して圧縮される。以後、上記動作が繰り返される。
次に、インジェクション回路41における冷凍サイクルの動作について説明する。主回路31における吸入加熱熱交換器5から流出した冷媒から、インジェクション回路41に流入して分岐した冷媒は、インジェクション量調整弁3bに流入する。このインジェクション量調整弁3bに流入した冷媒は、インジェクション量調整弁3bによって中間圧力にまで減圧及び膨張され(P10)、内部熱交換器6へ流入する。この内部熱交換器6に流入した冷媒は、放熱器2から流出した高圧冷媒から吸熱することによって加熱され、内部熱交換器6から流出する。内部熱交換器6から流出した冷媒(P11)は、圧縮機1のインジェクションポート13を介して、圧縮機1の後段圧縮部12に流入する。
図2で示されるように、内部熱交換器6においては高圧冷媒と中圧冷媒との温度差によって熱交換されるのに対し、吸入加熱熱交換器5においては高圧冷媒と低圧冷媒との温度差によって熱交換されるので、吸入加熱熱交換器5における熱交換量SLHXは、内部熱交換器6における熱交換量HICよりも圧倒的に大きくなるという特徴がある。
上記のように、インジェクション回路41によって圧縮機1へ中間圧インジェクションが実施されることによって、圧縮機1から吐出される冷媒流量が増加することになり、放熱器2における加熱能力が向上し、また、蒸発器4における蒸発エンタルピーが増加するため、冷凍装置50の運転効率も向上する。特に、放熱器2へ流入する水又は空気の温度が高い場合、得られる蒸発エンタルピーが低下することから、中間圧インジェクションの効果がより大きくなる特性がある。
しかしながら、図2で示されるように、内部熱交換器6及び吸入加熱熱交換器5において、放熱器2から流出した高圧冷媒が冷却されることによって、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が低下する。したがって、内部熱交換器6及び吸入加熱熱交換器5における熱交換量は、蒸発器4内に存在する冷媒量に影響を及ぼす。すなわち、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が低下すると、蒸発器4内の冷媒量が増加し、放熱器2内の冷媒量が減少するため、圧縮機1の吐出圧力が低下し、運転効率が低下してしまう。
次に、図1で示される中間膨張弁3cを有する本実施の形態に係る冷凍装置50における冷凍サイクルの動作について、図3を参照しながら説明する。なお、図2で示される冷凍サイクルの動作と相違する点を中心に説明する。
主回路31において、冷媒が圧縮機1から吐出され、内部熱交換器6から流出するまでは図2で示される冷凍サイクルと同様である。内部熱交換器6から流出した冷媒(P5)は、中間膨張弁3cに流入する。この中間膨張弁3cに流入した冷媒は、中間膨張弁3cによって減圧及び膨張され(P6)、吸入加熱熱交換器5に流入する。この吸入加熱熱交換器5に流入した冷媒は、蒸発器4から流出した低圧冷媒に対して放熱することによって冷却され、吸入加熱熱交換器5から流出する。
このように、中間膨張弁3cによって冷媒が減圧(P6)されるため、吸入加熱熱交換器5における熱交換量が小さくなり、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が上昇(図4参照)し、蒸発器4内の冷媒量の増加を抑制することができる。これによって、圧縮機1の吐出圧力の低下を抑制(図5参照)し、放熱器2における加熱能力(図6参照)及び冷凍装置50の運転効率を向上(図7参照)させることができる。
また、冷媒が吸入加熱熱交換器5から流出し、再び、圧縮機1へ流入するまでの動作は図2で示される冷凍サイクルと同様であり、インジェクション回路41における冷凍サイクルの動作も図2で示される冷凍サイクルと同様である。
(冷凍装置の吐出温度及び吐出圧力の制御動作)
図8は、本発明の実施の形態1に係る冷凍装置50における吐出温度及び吐出圧力の制御動作を示すフローチャートである。以下、図8を参照しながら、本実施の形態に係る冷凍装置50における吐出温度及び吐出圧力の制御動作について説明する。
(S01)
冷凍装置50は、インジェクション量調整弁3bを閉状態とし、中間圧インジェクションを実施しない冷凍サイクル運転(以下、「通常運転」という)を実施しているものとする。
(S02)
制御装置21は、冷媒温度検出手段14によって検出された吐出温度Tdが、所定温度Td1よりも大きいか否かを判定する。その判定の結果、吐出温度Tdが所定温度Td1よりも大きい場合、ステップS03へ進む。一方、吐出温度Tdが所定温度Td1以下である場合、制御装置21は、通常運転を継続し、引き続き、冷媒温度検出手段14によって検出された吐出温度Tdについての上記の判定を実施する。
(S03)
制御装置21は、インジェクション量調整弁3bを開状態(開度は所定量)とし、中間圧インジェクションを開始させる。
(S04)
制御装置21は、冷媒温度検出手段14によって検出された吐出温度Tdが、所定温度Td2(>Td1)よりも大きいか否かを判定する。その判定の結果、吐出温度Tdが所定温度Td2よりも小さい場合、制御装置21は、この吐出温度Tdが冷凍装置50の運転上安全な温度であるものと判断して、ステップS06へ進む。一方、吐出温度Tdが所定温度Td2以上である場合、ステップS05へ進む。
(S05)
制御装置21は、吐出温度が運転上安全な温度よりも高いと判断し、インジェクション量調整弁3bの開度を所定量だけ増加させ、インジェクション流量を増加させる。そして、ステップS04へ戻る。
(S06)
制御装置21は、冷媒圧力検出手段15によって検出された吐出圧力Pdが、所定圧力Pd1よりも小さいか否かを判定する。その判定の結果、吐出圧力Pdが所定圧力Pd1よりも小さい場合、ステップS07へ進む。一方、吐出圧力Pdが所定圧力Pd1以上である場合、ステップS08へ進む。
(S07)
制御装置21は、吐出圧力が適正な圧力よりも小さいと判断し、中間膨張弁3cの開度を絞る(所定量だけ低下させる)。これによって、吸入加熱熱交換器5へ流入する冷媒の温度が低下するので、吸入加熱熱交換器5における熱交換量が低下し、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度を上昇させることができる。そして、ステップS02へ戻る。
(S08)
制御装置21は、冷媒圧力検出手段15によって検出された吐出圧力Pdが、所定圧力Pd2(≧Pd1)よりも大きいか否かを判定する。その判定の結果、吐出圧力Pdが所定圧力Pd2よりも大きい場合、ステップS09へ進む。一方、吐出圧力Pdが所定圧力Pd2以下である場合、制御装置21は、吐出圧力が適正な圧力であると判断し、通常運転へ移行すべくステップS01へ戻る。
(S09)
制御装置21は、吐出圧力が適正な圧力よりも大きいと判断し、圧縮機1の回転数を低下させる。これによって、吐出圧力の上昇を抑制することができる。そして、ステップS02へ戻る。
以上の吐出温度及び吐出圧力の制御動作によって、冷凍装置50における圧縮機1の吐出温度が運転上安全な温度、かつ、その吐出圧力が適正な圧力となるように制御することができ、運転効率の低下を抑制し、かつ、信頼性の高い運転を実現することができる。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作のように、中間圧インジェクションを実施することによって、圧縮機1から吐出される冷媒流量が増加し、放熱器2における加熱能力が向上し、また、蒸発器4における蒸発エンタルピーが増加するため、冷凍装置50の運転効率を向上させることができる。特に、放熱器2へ流入する水又は空気の温度が高い場合、得られる蒸発エンタルピーが低下することから、中間圧インジェクションの効果がより大きくなる特性がある。
また、中間膨張弁3cによって冷媒が減圧されるため、吸入加熱熱交換器5における熱交換量が小さくなり、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が上昇し、蒸発器4内の冷媒量の増加を抑制できる。これによって、圧縮機1の吐出圧力の低下を抑制し、放熱器2における加熱能力及び冷凍装置50の運転効率を向上させることができる。
そして、インジェクション回路41への分岐点を吸入加熱熱交換器5の下流側に設けることによって、内部熱交換器6において、放熱器2と中間膨張弁3cとの間を流れる高圧冷媒と、インジェクション回路41における中圧冷媒との温度差が大きくなり、同一インジェクション量の場合における熱交換量が大きくなるので、放熱器2における加熱能力をさらに向上させることができる。特に、中圧冷媒が超臨界状態で作動する場合、その効果は大きくなる。また、図9で示されるように、放熱器2への入水温度が高い場合(例えば、35℃以上)において、運転効率の向上の効果が見込める。
さらに、上記の吐出温度及び吐出圧力の制御動作によって、冷凍装置50における圧縮機1の吐出温度が運転上安全な温度となり、かつ、その吐出圧力が適正な圧力となるように制御することができるので、運転効率の低下を抑制し、かつ、信頼性の高い運転を実現することができる。
なお、図1で示されるように、圧縮機1の吐出側に吐出冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段15が設置される構成としているが、これに限定されるものではなく、吐出圧力と吸入加熱熱交換器5の高圧側出口温度との関係、又は、吐出圧力と、吸入加熱熱交換器5の高圧側入口温度と低圧側入口温度との温度差との関係式に関する情報を保持しておくことによって、直接吐出圧力を検出しなくても、それらの温度によって吐出温度を予測することができ、この予測した吐出温度を代用するものとしてもよい。
また、図2及び図3で示される冷凍サイクルにおける冷媒は、超臨界状態において動作する二酸化炭素を例に説明したが、これに限定されるものではなく、超臨界状態で動作する冷媒として、例えば、R410A又は炭化水素冷媒等を用いるものとしてもよく、あるいは、超臨界状態において動作しない冷媒を用いるものとしてもよい。
さらに、上記の図1で示される圧縮機1は、冷媒の吸入側である前段圧縮部11、及び、冷媒の吐出側である後段圧縮部12を有した二段圧縮機としているが、これに限定されるものではなく、例えば、スクロール圧縮機のような圧縮機を採用するものとしてもよく、この場合、圧縮工程の途中部に冷媒のインジェクション(この場合も「中間圧インジェクション」という)を実施する構成としてもよい。これによっても、上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図1で示される実施の形態1に係る冷凍装置50は、吸入加熱熱交換器5の上流側に中間膨張弁3cを配置して、中間膨張弁3cの開度を絞ることによって、吸入加熱熱交換器5の熱交換量を制御しているのに対し、本実施の形態に係る冷凍装置50は、吸入加熱熱交換器5及び主膨張弁3aをバイパスする回路を設ける構成について説明する。なお、本実施の形態に係る冷凍装置については、実施の形態1に係る冷凍装置の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
(冷凍装置の構成)
図10は、本発明の実施の形態2に係る冷凍装置50の構成図である。
図10で示されるように、本実施の形態に係る冷凍装置50は、少なくとも、圧縮機1、放熱器2、内部熱交換器6、吸入加熱熱交換器5、主膨張弁3a、蒸発器4、吸入加熱熱交換器5、そして、再び圧縮機1の順で環状に冷媒配管によって接続されて構成された主回路31を備えている。また、冷凍装置50は、内部熱交換器6と吸入加熱熱交換器5との間の冷媒配管から分岐して、中間膨張弁3cを経由して、主膨張弁3aと蒸発器4との間の冷媒配管に接続されるバイパス回路42を備えている。
中間膨張弁3cは、内部熱交換器6から流出した冷媒のうち、バイパス回路42に分岐した冷媒を、減圧及び膨張させるものである。
その他の構成は、実施の形態1に係る冷凍装置50と同様である。
(冷凍装置における冷凍サイクルの動作)
図11は、本発明の実施の形態2に係る冷凍装置50の冷凍サイクルのモリエル線図である。図11における点P1〜点P5及び点P7〜点P13は、図10における点P1〜点P5及び点P7〜点P13に対応し、図11における点2’は、前段圧縮部11から後段圧縮部12へ吐出される冷媒の圧力点を示す。以下、本実施の形態に係る冷凍装置50における冷凍サイクルの動作について、図11を参照しながら説明する。
主回路31において、冷媒が圧縮機1から吐出され、内部熱交換器6から流出するまでは図3で示される実施の形態1における冷凍サイクルと同様である。内部熱交換器6から流出した冷媒(P5)は、吸入加熱熱交換器5へ向かう冷媒、及び、バイパス回路42に流入して中間膨張弁3cへ向かう冷媒に分岐する。吸入加熱熱交換器5に流入した冷媒は、蒸発器4から流出した低圧冷媒に対して放熱することによって冷却され、吸入加熱熱交換器5から流出する。また、バイパス回路42に流入して中間膨張弁3cに流入した冷媒は、中間膨張弁3cによって減圧及び膨張される。吸入加熱熱交換器5から流出した冷媒(P7)は、主膨張弁3aへ向かう冷媒、及び、インジェクション回路41に流入してインジェクション量調整弁3bへ向かう冷媒に分岐する。このうち、主膨張弁3aに流入した冷媒は、主膨張弁3aによって減圧及び膨張され(P12)、中間膨張弁3cから流出した冷媒(P13)と合流し(P8)、蒸発器4に流入する。
このように、中間膨張弁3cを開状態とすることによりバイパス回路42へ冷媒が流れることによって吸入加熱熱交換器5における熱交換量が小さくなる(P12)ので、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が上昇し、蒸発器4内に冷媒量の増加を抑制することができる。これによって、圧縮機1の吐出圧力の低下を抑制し、放熱器2における加熱能力及び冷凍装置50の運転効率を向上させることができる。
その後、冷媒が蒸発器4を流出して、吸入加熱熱交換器5を経由し、再び、圧縮機1へ流入するまでの動作は図3で示される実施の形態1の冷凍サイクルと同様であり、インジェクション回路41における冷凍サイクルの動作も図3で示される実施の形態1の冷凍サイクルと同様である。
(冷凍装置の吐出温度及び吐出圧力の制御動作)
次に、本実施の形態に係る冷凍装置50の吐出温度及び吐出圧力の制御動作について、図8で示される実施の形態1に係る冷凍装置50の同制御動作と相違する点を中心に説明する。
本実施の形態に係る冷凍装置50の吐出温度及び吐出圧力の制御動作において、図8で示されるステップS01〜ステップS06、ステップS08及びステップS09に係る動作部分は、実施の形態1に係る冷凍装置50と同様である。
(S07)
制御装置21は、吐出圧力が適正な圧力よりも小さいと判断し、中間膨張弁3cの開度を上げる(所定量だけ増加させる)。これによって、吸入加熱熱交換器5へ流入する冷媒量が少なくなるので、吸入加熱熱交換器5における熱交換量が低下し、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度を上昇させることができる。そして、ステップS02へ戻る。
以上の吐出温度及び吐出圧力の制御動作によって、冷凍装置50における圧縮機1の吐出温度が運転上安全な温度、かつ、その吐出圧力が適正な圧力となるように制御することができ、運転効率の低下を抑制し、かつ、信頼性の高い運転を実現することができる。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。特に、中間膨張弁3cが設置されたバイパス回路42を設け、中間膨張弁3cを開状態にしてバイパス回路42へ冷媒が流れることによって吸入加熱熱交換器5における熱交換量が小さくなり(P12)、蒸発器4の入口近傍の冷媒の乾き度が上昇し、蒸発器4内に冷媒量の増加を抑制することができる。これによって、圧縮機1の吐出圧力の低下を抑制し、放熱器2における加熱能力及び冷凍装置50の運転効率を向上させることができる。
さらに、上記の図10で示される圧縮機1は、冷媒の吸入側である前段圧縮部11、及び、冷媒の吐出側である後段圧縮部12を有した二段圧縮機としているが、これに限定されるものではなく、実施の形態1と同様に、例えば、スクロール圧縮機のような圧縮機を採用するものとしてもよく、この場合、圧縮工程の途中部に冷媒のインジェクション(この場合も「中間圧インジェクション」という)を実施する構成としてもよい。これによっても、上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る冷凍装置は、実施の形態1又は実施の形態2に係る冷凍装置50であるものとし、本実施の形態においては、冷凍装置50における吸入加熱熱交換器5の構成について説明する。
図12は、本発明の実施の形態3に係る冷凍装置50における吸入加熱熱交換器5の構成図である。
図12で示されるように、吸入加熱熱交換器5は、内部熱交換器6から主膨張弁3aとの間を流れる高圧冷媒が流れる高圧配管101、及び、蒸発器4と圧縮機1との間を流れる低圧冷媒が流れる低圧配管102によって構成されている。図12(a)で示される吸入加熱熱交換器5は、高圧配管101の内部に、低圧配管102を挿通させた構成となっている。図12(b)で示される吸入加熱熱交換器5は、高圧配管101と低圧配管102との配管の外壁を互いに溶接等によって長手方向に略平行に当接させたものである。そして、図12(c)で示される吸入加熱熱交換器5は、高圧配管101が低圧配管102の周りに巻き付いて構成されたものである。実施の形態1又は実施の形態2に係る冷凍装置50は、上記の図12(a)〜図12(c)で示される吸入加熱熱交換器5のいずれを採用するものとしてもよい。
(実施の形態3の効果)
以上のような構成によって、吸入加熱熱交換器5において、高圧冷媒及び低圧冷媒は効率的に熱交換を実施することができる。また、これによって、中間圧インジェクションの効果を向上させることができる。
1 圧縮機、2 放熱器、3a 主膨張弁、3b インジェクション量調整弁、3c 中間膨張弁、4 蒸発器、4a 蒸発器ファン、5 吸入加熱熱交換器、6 内部熱交換器、11 前段圧縮部、12 後段圧縮部、13 インジェクションポート、14 冷媒温度検出手段、15 冷媒圧力検出手段、21 制御装置、31 主回路、41 インジェクション回路、42 バイパス回路、50 冷凍装置、101 高圧配管、102 低圧配管。

Claims (13)

  1. 冷媒の圧縮過程に冷媒をインジェクションする機構を有する圧縮機、冷媒を放熱させて熱交換を実施する放熱器、冷媒を膨張させる主膨張弁、及び、冷媒に吸熱させて熱交換を実施する蒸発器を備え、これらを冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、
    前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記蒸発器から前記圧縮機へ流通する冷媒との熱交換を実施する吸入加熱熱交換器と、
    前記放熱器と前記主膨張弁とを接続する冷媒配管から分岐し、インジェクション量調整弁を介して、前記圧縮機の前記圧縮過程に冷媒のインジェクションを実施するインジェクション回路と、
    前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記インジェクション回路によって前記インジェクション量調整弁から前記圧縮機へインジェクションされる冷媒との熱交換を実施する内部熱交換器と、
    前記放熱器と前記吸入加熱熱交換器との間の冷媒配管に設置され、流通する冷媒を膨張させる中間膨張弁と、
    を備えた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 冷媒の圧縮過程に冷媒をインジェクションする機構を有する圧縮機、冷媒を放熱させて熱交換を実施する放熱器、冷媒を膨張させる主膨張弁、及び、冷媒に吸熱させて熱交換を実施する蒸発器を備え、これらを冷媒配管によって環状に接続した冷媒回路と、
    前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記蒸発器から前記圧縮機へ流通する冷媒との熱交換を実施する吸入加熱熱交換器と、
    前記放熱器と前記主膨張弁とを接続する冷媒配管から分岐し、インジェクション量調整弁を介して、前記圧縮機の前記圧縮過程に冷媒のインジェクションを実施するインジェクション回路と、
    前記放熱器から前記主膨張弁へ流通する冷媒と、前記インジェクション回路によって前記インジェクション量調整弁から前記圧縮機へインジェクションされる冷媒との熱交換を実施する内部熱交換器と、
    前記放熱器から前記吸入加熱熱交換器及び前記主膨張弁を経由して前記蒸発器へ流れる冷媒の流路において、前記吸入加熱熱交換器及び前記主膨張弁をバイパスするバイパス回路と、
    該バイパス回路に設置され、流通する冷媒を膨張させる中間膨張弁と、
    を備えた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  3. 前記内部熱交換器は、前記放熱器と前記中間膨張弁との間の冷媒配管に設置され、
    前記インジェクション回路は、前記吸入加熱熱交換器と前記主膨張弁との間の冷媒配管から分岐した
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  4. 前記内部熱交換器は、前記放熱器と前記吸入加熱熱交換器との間の冷媒配管に設置され、
    前記インジェクション回路は、前記吸入加熱熱交換器と前記主膨張弁との間の冷媒配管から分岐した
    ことを特徴とする請求項2記載の冷凍装置。
  5. 前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力(以下、「吐出圧力」という)を検出する冷媒圧力検出手段と、
    前記中間膨張弁の開度を調整することによって、前記冷媒圧力検出手段によって検出される前記吐出圧力を制御する制御装置と、
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷凍装置。
  6. 前記制御装置は、前記圧縮機の回転数を調整することによって、前記冷媒圧力検出手段によって検出される前記吐出圧力を制御する
    ことを特徴とする請求項5記載の冷凍装置。
  7. 前記圧縮機から吐出される冷媒の温度(以下、「吐出温度」という)を検出する冷媒温度検出手段を備え、
    前記制御装置は、前記インジェクション量調整弁を制御することによって、前記冷媒温度検出手段によって検出される前記吐出温度を制御する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の冷凍装置。
  8. 前記吸入加熱熱交換器は、前記放熱器から前記主膨張弁へ冷媒が流通する高圧配管の内部に、前記蒸発器から前記圧縮機へ冷媒が流通する低圧配管が挿通して構成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の冷凍装置。
  9. 前記吸入加熱熱交換器は、前記放熱器から前記主膨張弁へ冷媒が流通する高圧配管、及び、前記蒸発器から前記圧縮機へ冷媒が流通する低圧配管の外壁が互いに長手方向に略平行に当接して構成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の冷凍装置。
  10. 前記吸入加熱熱交換器は、前記放熱器から前記主膨張弁へ冷媒が流通する高圧配管が、前記蒸発器から前記圧縮機へ冷媒が流通する低圧配管の周りに巻き付いて構成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の冷凍装置。
  11. 冷媒は、少なくとも流通過程の一部で超臨界状態となる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の冷凍装置。
  12. 冷媒は、二酸化炭素である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の冷凍装置。
  13. 前記放熱器において冷媒と熱交換される熱交換対象の温度が35℃以上である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の冷凍装置。
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