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JP2007093100A - ヒートポンプ給湯機の制御方法及びヒートポンプ給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ給湯機の制御方法及びヒートポンプ給湯機 Download PDF

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JP2007093100A
JP2007093100A JP2005282556A JP2005282556A JP2007093100A JP 2007093100 A JP2007093100 A JP 2007093100A JP 2005282556 A JP2005282556 A JP 2005282556A JP 2005282556 A JP2005282556 A JP 2005282556A JP 2007093100 A JP2007093100 A JP 2007093100A
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pressure
compressor
expansion valve
radiator
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So Nomoto
宗 野本
Kazuaki Isono
一明 磯野
Takayuki Yoshida
孝行 吉田
Kunihiro Morishita
国博 森下
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】ヒートポンプ給湯機に用いる冷凍サイクル内の冷媒量分布の制御をアキュムレータ等の冷媒を貯留する容積を有した容器を用いずに実現し、また、ヒートポンプ給湯機内の冷媒回路や要素部品の耐圧を上げずに高外気、高温沸上げ運転を実現するヒートポンプ給湯機の制御方法を提供する。
【解決手段】圧縮機、放熱器、第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で接続する冷凍サイクルと、放熱器から第1の膨張弁に至る間で冷媒配管を分岐させ、第1の膨張弁から蒸発器に至る間で冷媒配管に再接続させた分岐流路と、分岐流路を流れる高圧冷媒と圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備え、吐出圧力が所定の圧力よりも大きい場合、第1の膨張弁の開度を小さくするように調整することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機の制御方法及びヒートポンプ給湯機に関するものであり、特に二酸化炭素(CO2 )を冷媒として使用するヒートポンプ給湯機の制御方法及びヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来、「冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と被加熱流体とを熱交換する放熱器、冷媒を臨界圧力以下に減圧する膨張弁および蒸発器を順次接続して冷媒が循環する基本冷媒回路と、前記放熱器に流入する前記被加熱流体を冷却する冷却器とを備え、前記冷却器の熱交換量を調整することを特徴とするヒートポンプシステム」が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
このヒートポンプシステムは、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出する冷媒と被加熱流体とを熱交換する放熱器と、冷媒を臨界圧以下に減圧する膨張弁と、蒸発器を接続して冷媒循環路を形成する冷媒回路と、前記放熱器に流入する被加熱流体を冷却する冷却器とを備え、前記冷却器で被加熱流体の冷却量を調整して放熱器からの冷媒の出口温度を所定温度以下に制御して、余剰冷媒を処理するようになっている。
特開2004−003825号公報(第4−6頁、第1図)
しかしながら、上記のヒートポンプシステムの場合には、アキュムレータ等の容器が不要であるが、伝熱の悪い被加熱流体と熱交換する熱交換器が複数必要となり、機器が大きくなるという問題があった。また、沸上げ温度が高い場合に、高圧側圧力が高くなり、外気温度が高くなるとさらに高圧側圧力が高くなるため、冷媒回路や要素部品の耐圧をあげる必要があり、コストアップに繋がるという問題もあった。さらに、冷媒回路や要素部品の耐圧をあげなくて済むようにするには、能力を低下させて運転しなければならず、能力不足になるという問題もあった。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、ヒートポンプ給湯機に用いる冷凍サイクル内の冷媒量分布の制御をアキュムレータ等の冷媒を貯留する容積を有した容器を用いずに実現するヒートポンプ給湯機の制御方法を提供するものである。また、ヒートポンプ給湯機内の冷媒回路や要素部品の耐圧を上げずに高外気、高温沸上げ運転を実現するヒートポンプ給湯機の制御方法を提供するものである。
本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、前記吐出圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整することを特徴とする。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、前記吐出圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整することを特徴とする。
さらに、本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の周波数を大きくするように調整することを特徴とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整する計測制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記蒸発器から前記圧縮機に至る間に設けられた高低圧熱交換器と、前記冷凍サイクルを循環する冷媒を前記高低圧熱交換器に導くために、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記高低圧熱交換器から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続する分岐流路と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧縮機及び前記膨張弁を制御する計測制御手段とを備え、前記計測制御手段は、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整するので、冷凍サイクルの冷媒回路内に存在する冷媒量分布を制御しながら、ヒートポンプ給湯機の運転状態をCOP最大となる高圧に制御することができる。また、高効率のヒートポンプ給湯機の運転を実現できるとともに、冷媒量分布を制御するための容器を必要とせず、低コストのヒートポンプ給湯機を提供することが可能となる。さらに、ヒートポンプ給湯機の耐圧を上げずに低コストで高外気、高温沸上げ運転を実現でき、所定能力を得るヒートポンプ給湯機を得られるという効果がある。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記蒸発器から前記圧縮機に至る間に設けられた高低圧熱交換器と、前記冷凍サイクルを循環する冷媒を前記高低圧熱交換器に導くために、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記高低圧熱交換器から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続する分岐流路と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧縮機及び前記膨張弁を制御する計測制御手段とを備え、前記計測制御手段は、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の周波数を大きくするように調整するので、上記と同様な効果が得られる。
さらに、本発明に係るヒートポンプ給湯機の制御方法は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記蒸発器から前記圧縮機に至る間に設けられた高低圧熱交換器と、前記冷凍サイクルを循環する冷媒を前記高低圧熱交換器に導くために、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記高低圧熱交換器から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続する分岐流路と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧縮機及び前記膨張弁を制御する計測制御手段とを備え、前記計測制御手段は、外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の周波数を大きくするように調整するので、上記と同様の効果が得られる。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整する計測制御手段とを備えたので、冷凍サイクルの冷媒回路内に存在する冷媒量分布を制御しながら、ヒートポンプ給湯機の運転状態をCOP最大となる高圧に制御することができる。また、高効率のヒートポンプ給湯機の運転を実現できるとともに、冷媒量分布を制御するための容器を必要とせず、低コストのヒートポンプ給湯機を提供することが可能となる。さらに、ヒートポンプ給湯機の耐圧を上げずに低コストで高外気、高温沸上げ運転を実現でき、所定能力を得るヒートポンプ給湯機を得られるという効果がある。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えたので、上記と同様の効果が得られる。
さらに、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えたので、上記と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るヒートポンプ給湯機100の冷媒回路構成を示す概略構成図である。このヒートポンプ給湯機1は、大きく分けてヒートポンプユニット1と、タンクユニット2とで構成されている。このヒートポンプユニット1には、圧縮機3と、放熱器4と、第1の膨張弁5と、蒸発器6とを冷媒配管15で順次環状に接続した冷凍サイクル20が搭載されている。
冷凍サイクル20は、一般にヒートポンプサイクルと称されおり、冷媒を循環させて水を湯に加熱する機能を有している。圧縮機3は、冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒とするものである。放熱器4は、一般に熱交換器と称されており、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒と給湯用の水との熱交換を行い、水を加熱するものである。第1の膨張弁5は、加熱を行った後の冷媒を減圧し低温低圧の冷媒にするものである。蒸発器6は、一般に室外熱交換器と称されており、冷媒に空気から吸熱させるものである。
冷媒配管15は、冷凍サイクル20内において冷媒を循環させるものである。この冷媒配管15は、放熱器4から第1の膨張弁5に至る間で分岐し、第1の膨張弁5から蒸発器6に至る間に接続するようになっている。この分岐させた方の冷媒配管15を、分岐流路8と称する。なお、冷媒には、冷凍サイクル20における高圧側が臨界圧力(約73kg/cm2 )以上で超臨界状態となり、かつ容易に入手できる二酸化炭素(CO2 )を使用している。
また、ヒートポンプユニット1には、ファン7と、高低圧熱交換器9と、第2の膨張弁10と、ポンプ11とが搭載されている。ファン7は、蒸発器6に外気を送風する機能を果たす。高低圧熱交換器9は、蒸発器6から圧縮機3に至る間に配置されており、冷媒配管15及び分岐流路8に接続している。図1では、高低圧熱交換器9が二重管熱交換器である場合を例に示している。この高低圧熱交換器9は、外管側を高圧側流路、内管側を低圧側流路としている場合を図示しているが、外管側を低圧側流路、内管側を高圧側流路としてもよい。なお、内管側と外管側とを流れる冷媒の流れ方向は、対向流であることが望ましく、ここでは対向流であるものとする。
第2の膨張弁10は、高低圧熱交換器9から冷媒配管15に至るまでの間の分岐流路8に配置されている。この第2の膨張弁10は、高低圧熱交換器9で低圧冷媒と熱交換して冷却された冷媒を減圧し低温低圧の冷媒にするものである。ポンプ11は、給湯水回路30を構成しており、負荷側媒体である水をタンク12から放熱器4に送水し、放熱器4で加熱された温水をタンク12に送水する機能を果たす。
タンクユニット2には、ポンプ11からの送水により放熱器4を介して加熱された温水を貯留するためのタンク12が搭載されている。なお、タンクユニット2内のタンク12と、ヒートポンプユニット1内の放熱器4とを水配管16で接続して給湯水回路30を構成している。水配管16は、給湯水回路30内において負荷側媒体である水及び温水を循環させるものである。すなわち、給湯水回路30は、タンク12内の負荷側媒体である水を放熱器4で加熱させ、その温水をポンプ11によってタンク12に貯留させるようになっているのである。
ヒートポンプユニット1内には、給水温度センサ13aが放熱器4の水入口側に、出湯温度センサ13bが放熱器4の水出口側にそれぞれ設けられている。この給水温度センサ13a及び出湯温度センサ13bは、それぞれの設置場所において水配管16内を流れている水温度を計測する機能を果たす。また、ヒートポンプユニット1内には、外気の温度を計測するための外気温度センサ13cが設けられている。この外気温度センサ13cは、ヒートポンプユニット1内であればどこに設けられていてもよい。たとえば、外気温度センサ13cを外気と接触するような場所に設けるとよい。
さらに、ヒートポンプユニット1内には、吐出温度センサ13dが圧縮機3の冷媒出口側に、吸入温度センサ13eが圧縮機の冷媒入口側に、蒸発温度センサ13fが蒸発器6の入口から中間部までの間に、膨張弁入口温度センサ13gが第2の膨張弁10の入口にそれぞれ設けられている。この吐出温度センサ13d、吸入温度センサ13e、蒸発温度センサ13f及び膨張弁入口温度センサ13gは、それぞれの設置場所において冷媒配管15及び分岐流路8内を流れている冷媒の温度を計測する機能を果たす。
なお、ヒートポンプユニット1内には、計測制御装置14が設けられている。この計測制御装置14は、給水温度センサ13aや出湯温度センサ13b、外気温度センサ13c、吐出温度センサ13d、吸入温度センサ13e、蒸発温度センサ13fが計測した温度情報や、ヒートポンプ給湯機100の使用者から図示省略の操作部を介して指示される運転指令情報等に基づいて、圧縮機3の運転方法や第1の膨張弁5の開度、第2の膨張弁10の開度、ポンプ11の運転方法等を制御する機能を有している。
また、ヒートポンプユニット1内には、圧力センサ25が設けられている。この圧力センサ25は、放熱器4と第1の膨張弁5との間に設けられており、冷凍サイクル20の高圧側となる設置場所において冷媒の圧力を計測する機能を果たす。ここでは、圧力センサ25が放熱器4と第1の膨張弁5との間に設けられている場合を図示しているが、放熱器4より上流側の圧縮機3と放熱器4との間に設けるようにしてもよい。
次に、このヒートポンプ給湯機100の運転動作について説明する。ヒートポンプユニット1の冷凍サイクル20において、圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒は、放熱器4で給湯水回路30側へ放熱(水を加熱)しながら温度低下する。このとき、高圧側冷媒圧力が臨界圧以上であれば、この冷媒は超臨界状態のまま気液相転移しないで温度低下して放熱する。また、高圧側冷媒圧力が臨界圧以下であれば、この冷媒は液化しながら放熱する。
つまり、冷媒から放熱された熱を負荷側媒体(給湯水回路30を流れる水等)に与えることで給湯加熱を行うのである。給湯加熱して放熱器4から流出した高圧低温の冷媒は、第1の膨張弁5を通過するものと分岐流路8に流入するものとに分岐される。第1の膨張弁5を通過する冷媒は、ここで低圧気液二相の状態に減圧される。一方、分岐流路8に流入する冷媒は、高低圧熱交換器9の高圧側流路(外側管)を通過し、蒸発器6から流出した高低圧熱交換器9の低圧側流路(内側管)を通過する低圧冷媒との熱交換に利用される。
この分岐流路8に流入する冷媒は、高低圧熱交換器9において低圧側流路を通過する低圧冷媒に熱を与えて冷却され、その後、第2の膨張弁10を通過して低圧気液二相の状態に減圧される。第1の膨張弁5を通過した冷媒及び第2の膨張弁10を通過した冷媒は、蒸発器6の入口前で合流して蒸発器6に流入する。そして、冷媒は、そこで外気空気から吸熱し、蒸発ガス化される。蒸発器6を出た低圧冷媒は、高低圧熱交換器9を通過することで高圧側流路を通過する高圧冷媒と熱交換して加熱ガス化される。それから、圧縮機3に吸入されるようになっている。こうして、冷媒が循環することによって冷凍サイクル20を形成している。
一方、給湯水回路30側では、放熱器4で放熱された熱が水等の負荷側媒体に与えられる。この負荷側媒体は、放熱器4の流入側に設けられたポンプ11によりタンク12の下部から導かれて放熱器4に送水されるようになっている。そして、ここで加熱された負荷側媒体は、ポンプ11によりタンク12の上部へ送水されるようになっている。こうして、負荷側媒体がタンク12上部から流入し、タンク12内に貯留され蓄熱されるようになっているのである。
次に、このヒートポンプ給湯機100での運転制御動作について説明する。
図2は、放熱器4の出口における冷媒の温度が同一となるように高圧を変化させたときの冷凍サイクル20の圧力とエンタルピとの関係を示す説明図(P−H線図)である。冷媒としてCO2 等のように高圧側が超臨界状態で運転される冷凍サイクル20では、よく知られているように運転効率が最大となる高圧が存在する。
図2では、縦軸が圧力(P)を、横軸がエンタルピ(H)をそれぞれ表している。ここでは、冷凍サイクル20の高圧がP1、P2、P3の順に上昇するにつれて放熱器4でのエンタルピの差ΔHgが拡大し、その分加熱能力が増加することを表している。また、冷凍サイクル20の高圧がP1、P2、P3の順に上昇するにつれて圧縮機3の入力に相当する圧縮機3でのエンタルピの差ΔHcも増大することを表している。
図3は、冷凍サイクル20の高圧による変化とCOP(運転効率)、ΔHg及びΔHcとの関係を示す説明図である。すなわち、図2で説示したΔHg、ΔHcにおける冷凍サイクル20の高圧による変化の傾向を示したものである。図3では、横軸が冷凍サイクル20における高圧側の圧力を、縦軸が比率をそれぞれ表している。線Bが放熱器4でのエンタルピ差ΔHgを、線Bが圧縮機3でのエンタルピ差ΔHcを、線AがCOPをそれぞれ表している。
図3において、高圧上昇に伴う能力に相当するΔHgの増加率が入力に相当するΔHcの増加率よりも上回る領域(P1からP2の範囲)では、ΔHg/ΔHcで表される冷凍サイクル20のCOPが上昇することがわかる。反対に、高圧上昇に伴う能力に相当するΔHgの増加率が入力に相当するΔHcの増加率よりも下回る領域(P2からP3の範囲)では、COPが低下することがわかる。すなわち、COPが最大となる高圧が存在するのである。それは、図3に示すP2の点が該当する。
冷媒としてCO2 を用いたこのヒートポンプ給湯機100での冷凍サイクル20における高圧は、放熱器4内に存在する冷媒量によって決定される。冷媒状態が超臨界であるとき、冷媒の密度は圧力の上昇に応じて増加するので、図2に示す高圧状態P3で運転されるときの放熱器4内の冷媒量は、高圧状態P1で運転されるときの放熱器4内の冷媒量よりも多くなる。
すなわち、放熱器4内に存在する冷媒量が多くなるように運転を調整すれば、高圧は上昇することになり、逆に放熱器4内に存在する冷媒量が少なくなるように運転を調整すれば、高圧は低下することになるのである。そこで、放熱器4内に存在する冷媒量を制御するように運転することで、高圧をCOP最大となる圧力となるように設定することができる。そうすることにより、ヒートポンプ給湯機100の有する能力を大きく発揮することができるのである。
次に、このヒートポンプ給湯機100の運転制御動作について説明する。まず、回転数等で制御される圧縮機3の運転容量及びポンプ11の回転数は、外気温度センサ13cで計測検知される周囲の外気温度や給水温度センサ13aで計測検知される給水温度の情報等に基づいて調整される。つまり、それらの情報に基づいて、加熱能力及び温度センサ13bで計測検知される放熱器4の出口における水の温度が予め定められた目標値となるように調整制御されるのである。たとえば、目標加熱能力4.5kW、目標水出口温度65℃となるように、圧縮機3及びポンプ11の回転数が制御される。また、蒸発器6の熱交換量は、伝熱媒体である空気を搬送するファン7の回転数を予め定められた状態で運転して制御される。
この状態で運転したときの冷凍サイクル20の高圧Phを圧力センサ15で計測する。そして、ヒートポンプ給湯機100の利用者により設定された加熱能力や、給水温度センサ13aで計測検知される給水温度や外気温度センサ13cで計測検知される外気温度や圧縮機3の運転容量等から、予め定められた演算式でCOP最大となる最適高圧を算出し、この最適高圧となる目標圧力を検出された高圧Phとを比較する。このようにして、現在の高圧が最適高圧より低ければ、放熱器4内の冷媒量が多くなるように調整すればよい。反対に、現在の高圧が最適高圧より高ければ、放熱器4内の冷媒量が少なくなるように調整すればよい。
この放熱器4内の冷媒量の制御は、第1の膨張弁5及び第2の膨張弁10の開度を調整することにより実施する。ここで、第1の膨張弁5の開度を変化させた場合の動作について説明する。第1の膨張弁5の開度を大きくすると、分岐流路8を流れる冷媒量が少なくなり、高低圧熱交換器9の熱交換量は少なくなる。一方、第1の膨張弁5の開度を小さくすると、分岐流路8を流れる冷媒量が多くなり、高低圧熱交換器9の熱交換量は多くなる。
図4は、高低圧熱交換器9における熱交換量が変動したときの冷凍サイクル20の圧力とエンタルピとの関係を示す説明図(P−H線図)である。図4では、縦軸が圧力(P)を、横軸がエンタルピ(H)をそれぞれ表している。また、実線が高低圧熱交換器9における熱交換量小の場合を、破線が高低圧熱交換器9における熱交換量大の場合をそれぞれ表している。さらに、点Cは、高低圧熱交換器9を流出した冷媒が第2の膨張弁10で減圧された状態を示しており、点Dは、放熱器4の出口における冷媒が第1の膨張弁5で減圧された状態を示している。
なお、点Eは、点Cと点Dとが合流した蒸発器6の入口における冷媒の状態を示しており、分岐回路8を流れる冷媒流量と第1の膨張弁5を通過する冷媒流量との比率で決定する。図4に示すように、高低圧熱交換器9における熱交換量が多くなると、第2の膨張弁10の入口における冷媒の温度は低下し、冷却量が増加する。すなわち、蒸発器6の入口における冷媒状態は、エンタルピが低く、乾き度が小さくなる。この場合の冷凍サイクル20は、図中の破線で示す経路をたどる。
一方、高低圧熱交換器9における熱交換量が少なくなると、第2の膨張弁10の入口における冷媒の温度は上昇し、冷却量が低下する。すなわち、蒸発器6の入口における冷媒状態は、エンタルピが高く、乾き度が大きくなる。この場合の冷媒サイクルは、図中の実線で示す経路をたどる。つまり、第1の膨張弁5の開度を大きくすると、高低圧熱交換器9の熱交換量が少なくなるために、吸入過熱度が小さくなり、第1の膨張弁5の開度を小さくすると、高低圧熱交換器9の熱交換量が多くなるために、吸入過熱度が大きくなるのである。
蒸発器6の入口における冷媒状態が、より低乾き度であると、少なくとも蒸発器6の入口近傍は、液冷媒の占める容積が多くなる。その結果、蒸発器6全体で見ると、ここに存在する冷媒量は多くなる。したがって、高低圧熱交換器9での熱交換量が多く、そこでの冷却量が増加すると、膨張弁入口温度センサ13gで検出される冷媒温度は低下し、蒸発器6の入口における冷媒状態はより乾き度が低く、液冷媒の多い二相状態となって蒸発器6に存在する冷媒量が増加する。
一方、高低圧熱交換器9での熱交換量が少なく、そこでの冷却量が減少すると、膨張弁入口温度センサ13gで検出される冷媒温度は上昇し、蒸発器6入口の冷媒状態は乾き度が高い状態のままとなり、ガス冷媒の多い二相状態となり、蒸発器6に存在する冷媒量が減少する。このように、第1の膨張弁5での流量制御により、高低圧熱交換器9での熱交換量を変化させることにより、蒸発器6に存在する冷媒量を変化させることができるのである。
すなわち、第1の膨張弁5の開度を大きくすると、高低圧熱交換器9の熱交換量が少なくなるために蒸発器6に存在する冷媒量が減少し、第1の膨張弁5の開度を小さくすると、高低圧熱交換器9の熱交換量が多くなるために蒸発器6に存在する冷媒量が増加するのである。また、給水温度センサ13aや出湯温度センサ13b、外気温度センサ13c、吐出温度センサ13d、吸入温度センサ13e、蒸発温度センサ13f、膨張弁入口温度センサ13g等の計測情報やヒートポンプ給湯機100の利用者から指示される運転指令情報の内容に基づいて、あらかじめ高圧圧力との対応が既知の場合には、計測制御装置14にマップや関数を組み込んでおけば、冷凍サイクル20の高圧側圧力を検出する圧力センサ25を設けなくて済む。
そうすれば、圧力センサ25が不要となるので、コストのかからない、より効率の高いヒートポンプ給湯機100の運転を実現できる。その際には、たとえば、第1の膨張弁5と第2の膨張弁10とを組み合わせ、吐出温度と吸入過熱度とを制御する等、新たな制御を加えてもよい。なお、そのために必要な冷凍サイクル20の冷媒状態を測定するようなセンサ等を設けるようにしてもよい。
次に、このヒートポンプ給湯機100の運転制御動作について説明する。
図5は、第1の膨張弁5及び第2の膨張弁10の開度を調整して、吐出温度及び吸入過熱度を制御する動作の流れを示すフローチャートである。まず、吐出温度センサ13dで圧縮機3の出口における冷媒の温度が計測検知される(ステップS101)。そして、計測制御装置14は、吐出温度センサ13dで計測検知された冷媒の吐出温度が予め定められた目標値となるように第2の膨張弁10を制御する(ステップS102)。つまり、吐出温度が目標値に達している場合(ステップS102;N)は、第2の膨張弁10の開度が増加される(ステップS103)。反対に、吐出温度が目標値に満たない場合(ステップS102;Y)は、第2の膨張弁10の開度が減少される(ステップS104)。
次に、圧力センサ25で冷媒の高圧圧力が計測検知される(ステップS105)。そして、計測制御装置14は、圧力センサ25で計測検知された冷媒の高圧圧力が予め設定された値であるかどうか判定する(ステップS106)。つまり、冷媒の高圧圧力が設定値に達している場合(ステップS106;N)は、第1の膨張弁5の開度を減少させる(ステップS107)。この第1の膨張弁5の開度を減少させることにより、高低圧熱交換器9の熱交換量を増加させるのである。
そして、計測制御装置14は、第1の膨張弁5の開度が0(全閉状態)であるかどうかを判定する(ステップS108)。第1の膨張弁5の開度が0でない場合(ステップS108;N)、制御動作の最初に戻り吐出温度の検出が行われる。一方、第1の膨張弁5の開度が0である場合(ステップS108;Y)、圧縮機3の周波数を更に増加させる(ステップS109)。つまり、圧縮機3の周波数を増加させることにより、高低圧熱交換器9での熱交換量を増加させるのである。その後、制御動作の最初に戻り吐出温度の検出が行われる。
反対に、冷媒の高圧圧力が設定値に満たない場合(ステップS106;Y)は、吸入温度センサ13eで圧縮機3に吸入される冷媒の吸入温度が計測検知される(ステップS110)。また、蒸発温度センサ13fで蒸発器4内の冷媒の蒸発温度が計測検知される(ステップS111)。これら計測検知された吸入温度と蒸発温度とに基づいて、計測制御装置14は、吸入過熱度を算出する(ステップS112)。計測制御装置14は、算出した吸入過熱度が予め定められている目標値であるかどうか判定する(ステップS113)。
つまり、吸入過熱度が目標値に達している場合(ステップS113;N)は、第1の膨張弁5の開度が増加される(ステップS114)。この第1の膨張弁5の開度を増加させることにより、高低圧熱交換器9での熱交換量を減少させるのである。その後、制御動作の最初に戻り吐出温度の検出が行われる。一方、吸入過熱度が目標値に満たない場合(ステップS113;Y)は、第1の膨張弁5の開度が減少される(ステップS110)。この第1の膨張弁5の開度を減少させることにより、高低圧熱交換器9での熱交換量を増加させるのである。その後、制御動作の最初に戻り吐出温度の検出が行われる。
図6は、圧縮機3の周波数を増加させた場合の冷媒の状態を示す説明図(P−H線図)である。図6では、縦軸が圧力(P)を、横軸がエンタルピ(H)をそれぞれ表している。図において、実線は、沸上げ温度を高く、第1の膨張弁5を開度0(全閉状態)、圧縮機3を低周波数に設定してある状態を示しており、破線は、沸上げ温度を高く、第1の膨張弁5の開度を全閉、圧縮機3を高周波数に設定してある状態を示している。また、Ta1及びTb1が放熱器4の出口における冷媒温度(放熱器出口冷媒温度)を、Ta2及びTb2が圧縮機3に吸入される冷媒の温度(圧縮機吸入温度)をそれぞれ示している。
一般的に、沸上げ温度を高くすると、冷媒の高圧圧力が高くなる。そこで、第1の膨張弁5が開度0(全閉状態)で上限圧力を超えている場合、圧縮機3の周波数を増加させると放熱器出口冷媒温度が上昇することになる。なお、高低圧熱交換器9は、高圧流路と低圧流路とが対向流で構成されており、高低圧熱交換器9の高圧側入口温度は放熱器出口冷媒温度に等しく、低圧側出口温度は圧縮機吸入温度に等しい。そのために、放熱器出口冷媒温度がTa1からTb1に上昇すると、圧縮機吸入温度もTa2からTb2に上昇してしまう。したがって、第2の膨張弁10のみで吐出温度を制御しようとすると、圧縮機3の周波数を増加した場合は、冷媒の高圧圧力が低下することになる。
以上のことから、第2の膨張弁10の開度を調整するだけでなく、第1の膨張弁5の開度も併せて調整することにより、冷凍サイクル20の吐出温度を予め定められた目標値に近づけることができるのである。すなわち、このヒートポンプ給湯機100は、冷媒の高圧圧力が目標値より大きい場合に、第1の膨張弁5の開度を小さくすることで冷凍サイクル20内に存在する冷媒量の分布を調整し、運転状態をCOP最大となる高圧に制御するのである。なお、高圧センサが設置されていなければ、予め外気温度が所定値より高く、沸上げ温度が所定値より高い場合には、同一外気温度の沸上げ温度が所定値より小さい場合と比較して圧縮機3の周波数を大きくするようなマップを作成しておいてもよい。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ給湯機の冷媒回路構成を示す概略構成図である。 放熱器出口冷媒温度が同一となるように高圧を変化させたときの冷凍サイクルの圧力とエンタルピとの関係を示すP−H線図である。 冷凍サイクルの高圧による変化とCOP、ΔHg及びΔHcとの関係を示す説明図である。 高低圧熱交換器における熱交換量が変動したときの冷凍サイクルの圧力とエンタルピとの関係を示すP−H線図である。 第1の膨張弁及び第2の膨張弁の開度を調整して、吐出温度及び吸入過熱度を制御する動作の流れを示すフローチャートである。 圧縮機の周波数を増加させた場合の冷媒の状態を示すP−H線図である。
符号の説明
1 ヒートポンプユニット、2 タンクユニット、3 圧縮機、4 放熱器、5 第1の膨張弁、6 蒸発器、7 ファン、8 分岐流路、9 高低圧熱交換器、10 第2の膨張弁、11 ポンプ、12 タンク、13a 給水温度センサ、13b 出湯温度センサ、13c 外気温度センサ、13d 吐出温度センサ、13e 吸入温度センサ、13f 蒸発温度センサ、13g 膨張弁入口温度センサ、14 計測制御装置、15 冷媒配管、16 水配管、20 冷凍サイクル、25 圧力センサ、30 給湯水回路、100 ヒートポンプ給湯機。

Claims (8)

  1. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、
    前記吐出圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整する
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機の制御方法。
  2. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、
    前記吐出圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機の制御方法。
  3. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器とを備えたヒートポンプ給湯機の制御方法であって、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の吐出圧力を計測し、
    外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機の制御方法。
  4. 前記高低圧熱交換器から前記蒸発器に至る間の前記分岐流路に設けられ、冷媒を減圧する第2の膨張弁を設け、
    前記第1の膨張弁及び前記圧縮機と併せて前記第2の膨張弁も調整する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプ給湯機の制御方法。
  5. 前記高低圧熱交換器は、
    高圧冷媒が流れる前記分岐流路と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒が流れる冷媒配管とを対向流にした
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプ給湯機の制御方法。
  6. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記第1の膨張弁の開度を小さくするように調整する計測制御手段とを備えた
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  7. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、
    前記圧力検知手段で計測検知された冷媒の圧力が所定の圧力よりも大きい場合、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えた
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  8. 冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出した冷媒と負荷側媒体とを熱交換する放熱器、冷媒を減圧する第1の膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で順次接続して冷媒が循環する冷凍サイクルと、
    前記放熱器から前記第1の膨張弁に至る間で前記冷媒配管を分岐させ、前記第1の膨張弁から前記蒸発器に至る間で前記冷媒配管に再接続させた分岐流路と、
    前記分岐流路を流れる高圧冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を計測検知する圧力検知手段と、
    外気温度が所定の温度より高く、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より高い場合には、外気温度が同一であり、負荷側媒体の沸き上げ温度が所定の温度より低い場合に比べて、前記圧縮機の駆動周波数を大きくするように調整する計測制御手段とを備えた
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
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