JP2011111564A - エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物、それからなるフィルム及びそれを含む積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
[試薬等]
実施例、比較例の中で用いた試薬等は、以下の略号を用いて表す。
EVA−1;ウルトラセン(登録商標)751(酢酸ビニル含量28重量%、MFR=5.7g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−2;ウルトラセン(登録商標)626(酢酸ビニル含量15重量%、MFR=3.0g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−3;ウルトラセン(登録商標)750(酢酸ビニル含量32重量%、MFR=30g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−4;ウルトラセン(登録商標)760酢酸ビニル含量42重量%、MFR=70g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−5;ウルトラセン(登録商標)720(酢酸ビニル含量28重量%、MFR=150g/10分)、東ソー株式会社製
<合成マイカ>
合成マイカ−1;ソマシフ(登録商標)ME−100(層間にナトリウムイオンを有する膨潤性合成フッ素マイカ)、コープケミカル株式会社製
<酸化防止剤>
BHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール);スミライザー(登録商標)BHT、住友化学工業株式会社製
AO−60(ペンタエリスリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート));アデカスタブ(登録商標)AO−60、旭電化工業株式会社製
[物性試験法]
<軟化温度>
厚さ1mm、巾5mm、長さ25mmの試験片を粘弾性スペクトロメーター(レオスペクトロメーターDVE−V4、レオロジー社製)を用いて−100〜200℃の範囲で弾性率を測定し、昇温と共に弾性率が低下し、弾性率が12MPaになった温度を軟化温度とした。
<熱減量>
示差熱熱重量同時測定装置(TG/DTA6200、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製)を用いて、アンモニウムイオン変性合成マイカを室温から10℃/分で450℃まで加熱し、加熱前の重量と加熱後の重量の差より熱減量を求めた。
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物のMFRは、JIS K6924−1(1997年版)に準拠して測定した。
水500mlに合成マイカ−1を15g分散させた。これに、水150mlにエソカードC/12(ライオン・アクゾ株式会社製、アルキル(炭素数8〜18)メチルビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロライド75重量%、イソプロピルアルコール25重量%)を7.2g溶解した水溶液を撹拌しながら添加し2時間撹拌した。生成物を固液分離、洗浄して副生塩類を除去した後、乾燥、粉砕しアンモニウムイオン変性合成マイカ−1を得た。
エソカードC/12を7.2gの代わりに、メチルオレイルビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロライド18.3gを使用した以外は参考例1と同様にしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−2を得た。
エソカードC/12を7.2gの代わりに、メチルタロービス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロライド10.4gを使用した以外は参考例1と同様にしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−3を得た。
エソカードC/12を7.2gの代わりに、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウムクロライド27.0gを使用した以外は参考例1と同様にしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−4を得た。
エソカードC/12を7.2gの代わりに、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド7.0gを使用した以外は参考例1と同様にしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−5を得た。
エソカードC/12を7.2gの代わりに、ジメチルジタローアンモニウムクロライド10.2gを使用した以外は参考例1と同様にしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−6を得た。
エチレン−酢酸ビニル共重合体EVA−1を100重量部、無水マレイン酸を1重量部、有機過酸化物(パーブチル(登録商標)P、日本油脂株式会社製)をエチレン−酢酸ビニル共重合体に対して250ppmの比率でドライブレンドしたものを二軸押出機(ラボプラストミル、株式会社東洋精機製作所製)を用いて溶融混練し、エチレン−酢酸ビニル共重合体を無水マレイン酸変性した。無水マレイン酸の量は0.7重量%でありMFRは0.9g/10分であった。本無水マレイン酸変性EVAをEVA−MAHとする。
エチレン−酢酸ビニル共重合体としてEVA−1を100重量部、アンモニウムイオン変性合成マイカとしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−1を5重量部、BHTをEVA−1に対して500ppmの比率で合計量70gを内容量100ccのミキサー(ラボプラストミル、東洋精機製作所製)に充填し、150℃で10分間溶融混合した。得られたエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物を圧縮成形機(神藤金属工業所製)を用いて圧縮成形し、厚さ1mmの試験片(フィルム)を成形した。圧縮成形は、150℃で300秒間加熱した後、30℃で300秒間冷却して行った。得られたエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物の耐熱性を測定した結果を表1に示す。
表1に示すエチレン−酢酸ビニル共重合体、アンモニウムイオン変性合成マイカ、及び酸化防止剤を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物の試験片を成形し、評価した。評価結果を表1に示す。
表1に示すエチレン−酢酸ビニル共重合体、アンモニウムイオン変性合成マイカ、合成マイカ、酸化防止剤を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物の成形体を成形し、評価した。評価結果を表1に示す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体としてEVA−1を100重量部、アンモニウムイオン変性合成マイカとしてアンモニウムイオン変性合成マイカ−1を60重量部の比率で合計量70gを内容量100ccのミキサー(ラボプラストミル、東洋精機製作所製)に充填し、150℃で10分間溶融混合したが、アンモニウムイオン変性合成マイカの分散不良が見られた。
実施例1で得られたエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物を圧縮成形機(神藤金属工業所製)を用いて圧縮成形し、厚さ150μmのフィルムを成形した。圧縮成形は、150℃で300秒間加熱した後、30℃で300秒間冷却して行った。
実施例8で得られたフィルムをポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラー(登録商標)T60(厚み:125μm)、東レ株式会社製)と貼り合せ積層体を得た。
実施例8で得られたフィルムをポリフッ化ビニル樹脂フィルム(テドラー(登録商標)(厚み:38μm)、デュポン株式会社製)と貼り合せ積層体を得た。
Claims (8)
- アンモニウムイオン変性合成マイカの450℃に加熱した際の熱減量が20〜60重量%であることを特徴とする請求項1に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物。
- アンモニウムイオン変性合成マイカが、合成マイカの層間の陽イオンと一般式(1)で示されるアンモニウムイオンをイオン交換したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物。
- アンモニウムイオン変性合成マイカが、層間にナトリウムイオンを有する膨潤性合成フッ素マイカを上記一般式(1)で示されるアンモニウムイオンで変性したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物。
- エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量(JIS K6924−1(1997年版)に準拠)が、5〜50重量%であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物。
- 請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物からなることを特徴とするフィルム。
- 請求項6に記載のフィルムからなる層を含む積層体であることを特徴とする積層体。
- ガラス、ポリエステルフィルム及び/又はフッ素樹脂フィルムからなる層を含むことを特徴とする請求項7に記載の積層体。
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