JP2011144956A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】同一空間を空調対象として設置された複数の空気調和機を制御する空気調和機の制御装置10であって、複数の空気調和機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、複数の空気調和機の消費電力の和が最小となるように、複数の空気調和機のそれぞれの空調能力を求める協調演算部107と、所定時間における協調制御運転を行う時間の割合が設定される割合設定手段と、所定時間のうち割合に応じた時間の間、協調演算部107が求めた空調能力に基づく協調制御運転を行う運転制御部101とを備えた。
【選択図】図1
Description
また、省エネルギー性の向上を図る運転制御と、快適性の向上を図る運転制御とを任意の割合で切り替えることができる空気調和機の制御装置を得ることを目的とする。
また、空調対象空間内の全体空調負荷と、空調機の空調能力の総和とのバランスを保ちながら消費電力の総和を低減することができる空気調和機の制御装置を得ることを目的とする。
図1は実施の形態1に係る空気調和機の全体構成図である。
図1において、本実施の形態における空気調和機の制御装置(以下「制御装置10」という。)は、同一空間(以下「空調対象空間1」という。)を空調対象として設置された複数の空気調和機を制御するものである。
複数の空気調和機(以下「空調機」ともいう。)は、それぞれ、室内機2と室外機3とを備えている。各室内機2は、空調対象空間1の中に配置される。各室外機3は、空調対象空間1の外に配置される。室内機2と室外機3は冷媒配管により接続される。
この空調機は、制御装置10からの制御により、冷媒配管中を流れる冷媒の圧力を変化させて冷媒の吸熱、放熱により、空調対象空間1の空気調和を行うものである。
なお、ここでは例として、4台の空調機からなる空調機システムの全体構成を示しているが、一般的に、空調機はN(≧2)台でも良い。
なお、以下の説明において、4台の空調機を区別するときは、空調機No1〜No4で示す。
また、制御装置10は、ユーザーが設定する空調機に関する設定情報や、当該制御装置10内部で演算した結果データ等を室内機2および室外機3へ制御信号として送出する。
この制御装置10は、本発明を適用しない場合の通常のコントロール機能も併せ持ったリモコン等により構成しても良いし、通常のリモコンとは別に設けても良い。
なお、制御装置10は、計算機等であっても良い。また、制御装置10と各室内機2との通信は無線通信であっても良い。
図2に示すように、各空調機は、室内機2と室外機3とが、液接続配管およびガス接続配管を介して接続されている。
なお、ここでは、1つの空調機の室内機2および室外機3が1台である場合を説明するが、本発明はこれに限らず、複数備える構成であっても良い。
室外機3は、圧縮機31、四方弁32、室外熱交換器33、室外送風機34、絞り装置35、温度センサ36、温度センサ37を備えている。これら圧縮機31、室外熱交換器33、絞り装置35、室内熱交換器21は環状に接続され、冷媒回路を構成する。
温度センサ24は、例えばサーミスタにより構成される。この温度センサ24は、室内機2内に流入する室内空気の温度を検出する。なお、温度センサ24を室内空気の吹き出し口側に設け、室内機2から吐出する空気の温度を検出するようにしても良い。
なお、本実施の形態では、圧縮機31が1台のみの場合を説明するが、これに限定されず、室内機2の接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機31が並列に接続されたものであっても良い。
温度センサ37は、例えばサーミスタにより構成される。この温度センサ37は、室外機3内に流入する室外空気の温度(外気温度)を検出する。
図4は実施の形態1に係る制御装置の概略外形図である。
図3に示すように、制御装置10は、運転制御部101、操作部102、表示部103、通信部104、画面表示情報記憶部105、快適性省エネ性割合記憶部106、および協調演算部107を備えている。
この操作部102は、図4に示すように、例えば制御装置10の前面側に設けられ、例えば表示部103に表示されるカーソルを操作するカーソル移動ボタン(十字キー)や、入力の確定操作などを行う登録ボタンなどを有している。なお、これに限らず、例えばメニュー画面などの表示操作を行うメニューボタンや、入力のキャンセルなどを行う戻るボタン、数値等を入力する数値ボタンなどを設けるようにしても良い。
また、「協調演算部107」は、本発明における「協調演算手段」に相当する。
また、「操作部102」および「快適性省エネ性割合記憶部106」は、本発明における「割合設定手段」に相当する。
次に、実施の形態1における動作を具体的に説明する。
まず、快適性省エネ性割合の設定動作について説明する。
ユーザーは、例えば表示部103に表示されたメニュー画面(図示せず)により、操作部102としての十字キーなどを操作して、快適性省エネ性割合設定画面を表示させる旨の操作を入力する。
運転制御部101は、操作部102から当該操作が入力されると、画面表示情報記憶部105に記憶されている快適性省エネ性割合設定画面の情報を参照して、図4に示すように、表示部103に快適性省エネ性割合設定画面を表示させる。
本実施の形態1における快適性省エネ性割合設定画面としては、図4に示すように、例えば快適性省エネ性の割合を「0」〜「5」の6段階に設定可能とし、数値が大きいほど省エネ性の割合が大きくなる場合を説明する。
運転制御部101は、操作部102から入力された割合の情報を、快適性省エネ性割合記憶部106に記憶させる。
例えば操作部102の操作により割合「3」が選択され、登録操作がされた場合、快適性省エネ性割合記憶部106には、図5に示すように、現在の快適性省エネ性割合の情報として「3」が記憶される。
次に、設定された割合に基づく運転制御について説明する。
図6は実施の形態1に係る運転制御の動作を示すフローチャートである。
以下、図6のフローチャートに沿って説明する。
空調運転が開始されると、運転制御部101は、快適性省エネ性割合記憶部106に記憶された快適性省エネ性割合の設定情報(割合R)を読み込む。ここでは、割合Rが「3」である場合を例に説明する。
次に、運転制御部101は、省エネ性に対応する変数Xに上記割合Rの値を代入する。
また、運転制御部101は、快適性に対応する変数Yに、割合Rの上限値Rmaxから上記割合Rを減算した値を代入する。
この上限値Rmaxとは、上述した快適性省エネ性割合の設定での上限値である。ここでは、上限値Rmaxが「5」であるとする。
なお、この上限値Rmaxの情報は予め設定するようにしても良いし、ユーザーによる操作により設定可能にしても良い。
また、割合Rが「0」のとき、省エネ性に対応する変数Xは「0」、快適性に対応する変数Yは「5」となる。
また、割合Rが「5」のとき、省エネ性に対応する変数Xは「5」、快適性に対応する変数Yは「0」となる。
次に、運転制御部101は、変数Xが「0」であるか否か、変数Yが「0」であるか否か、並びに変数XおよびYが「0」より大きいか否かを判定する。
変数Xが「0」である場合、運転制御部101は、各空調機のそれぞれの空調負荷に応じた空調能力を求め、当該空調能力に基づく通常制御運転を行う。
そして、次の制御タイミングにステップS101に戻り、上記動作を繰り返す。
変数Yが「0」である場合、協調演算部107は、複数の空調機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、複数の空調機の消費電力の和が最小となるように、各空調機のそれぞれの空調能力を求める。
運転制御部101は、協調演算部107が求めた各空調機それぞれの空調能力に基づく協調制御運転を行う。
そして、次の制御タイミングにステップS101に戻り、上記動作を繰り返す。
一方、変数XおよびYが「0」より大きい場合、運転制御部101は、カウンタpに「0」をセットする。
協調演算部107は、複数の空調機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、複数の空調機の消費電力の和が最小となるように、各空調機のそれぞれの空調能力を求める。
運転制御部101は、協調演算部107が求めた各空調機それぞれの空調能力に基づく協調制御運転を行う。
そして、次の制御タイミングにステップS108に進む。
運転制御部101は、カウンタpをインクリメントする。
運転制御部101は、カウンタpが変数Xに達したか否かを判断する。
カウンタpが変数Xに達していない場合、ステップS107に戻り、上記動作を繰り返す。
これにより、省エネ性に対応するX回の制御タイミングにおいて、協調制御運転が実施される。
一方、カウンタpが変数Xに達した場合、運転制御部101は、カウンタqに「0」をセットする。
運転制御部101は、各空調機のそれぞれの空調負荷に応じた空調能力を求め、当該空調能力に基づく通常制御運転を行う。
そして、次の制御タイミングにステップS112に進む。
運転制御部101は、カウンタqをインクリメントする。
運転制御部101は、カウンタqが変数Yに達したか否かを判断する。
カウンタqが変数Yに達していない場合、ステップS111に戻り、上記動作を繰り返す。
これにより、快適性に対応するY回の制御タイミングにおいて、通常制御運転が実施される。
また、割合Rが「5」の場合、制御装置10は協調制御運転を行う。
さらに、割合Rが「1」〜「4」の場合、割合R回の制御タイミングでは協調制御運転を行い、次の「5」−R回の制御タイミングでは通常制御運転を行う。
つまり、所定時間における協調制御運転を行う時間の割合が、設定された割合となるように、協調制御運転と通常制御運転とを切り替えるようにしても良い。
例えば、割合Rが「3」の場合、所定時間(例えば50分)のうち、協調制御運転の合計時間が30分となり、通常制御運転の合計時間が20分となるように、適宜、協調制御運転と通常制御運転とを切り替えるようにしても良い。
また、ユーザーが設定した割合に応じて協調制御運転を行うので、ユーザーは快適性と省エネ性の両面を同時に期待できる。
本実施の形態2では、複数の空気調和機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、複数の空気調和機の消費電力の和が最小となるように、複数の空気調和機のそれぞれの空調能力を求める協調演算部107の動作の具体例について説明する。
なお、制御装置10の構成および動作は上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
図7に示すように、協調演算部107は、データ格納部111、データ記憶部112、データ設定部113、全体空調負荷演算部114、および空調能力配分演算部115を備えている。
なお、「データ記憶部112」は、本発明における「データ記憶手段」に相当する。
また、「全体空調負荷演算部114」は、本発明における「全体空調負荷算出手段」に相当する。
また、「空調能力配分演算部115」は、本発明における「空調能力配分演算手段」に相当する。
データ記憶部112に記憶されるデータとしては、例えば、空調能力と消費電力との関係を定義した性能モデルを表す関数の係数データ、および最大空調能力・最小空調能力(以下「性能モデルデータ」という。)などが、各空調機毎に記憶される。データの内容は後述する。
次に、データ格納部111、データ記憶部112に格納される各種データについて説明する。
図8は空調能力と消費電力の関係を表す代表的なグラフである。
図9は実施の形態2に係る性能モデルデータのデータ形式を示す図である。
空調機の消費電力は、主に圧縮機消費電力、電子基盤入力電力、室内/室外ファン入力電力などからなる。空調機における空調能力と消費電力の関係は、例えば図8に示すようになり、例えば以下の(数式1)のような二次式で十分に近似できる。
この性能モデルデータは、各空調機毎に、例えば図9に示すデータ形式でデータ記憶部112に記憶される。
図10は実施の形態2に係る運転情報データのデータ形式を示す図である。
各空調機に対する運転情報データは、現在の運転状態と次の制御タイミングにおける外部からの制御情報(ユーザーによる主電源OFF等)や空調機による制御判断(空調機のサーモOFF後に機器保護のための強制停止時間がある等)に基づいて設定される次の制御タイミングでの運転状態を表す。
例えば、後述する協調制御により運転する場合に「1」、協調制御により運転を停止する場合に「0」、空調機の電源がOFFの場合に「−1」、協調制御の対象外とする場合に「−2」、と定義して、図10に示すデータ形式でデータ格納部111に格納する。
ある空調機に対する運転情報データが「1」のとき、当該空調機は次の制御タイミングで協調制御により運転させる状態(以下「バランス運転」という。)であり、それ以降に制御機能がサーモON/OFFへ必要に応じて状態を遷移させることができる。
ある空調機に対する運転情報データが「0」のとき、当該空調機は次の制御タイミングで協調制御により運転を停止させる状態(以下「バランス停止」という。)であり、それ以降に制御機能がサーモON/OFFへ必要に応じて状態を遷移させることができる。
なお、バランス停止の状態においては、圧縮機31のみを一時停止状態とするようにしても良い。
以上の2状態が協調制御の対象となる状態である。
ある空調機に対する運転情報データが「−2」のとき、当該空調機は、主電源スイッチは閉路状態でありサーモON/OFFの状態であるが、ユーザーによる設定または制御機能による判断により、協調制御対象となる空調機群から離脱し、協調制御の対象外の状態となる。
各空調機に対する空調負荷データは、各空調機に具備されているセンサによる計測情報に基づいて次の制御タイミングで出力すべき空調能力を決定する。
ただし、空調負荷データは、電源OFFの状態にある空調機および協調制御対象外の状態にある空調機からは得られないものとする。
図11においては、例えば図10に示す運転情報データのもとで得られた空調負荷データであり、電源OFFの状態である空調機No4以外の空調負荷(≧0)を表す。
例えば、ここでは電源OFFの状態である空調機に対しては空調負荷を「−1」と表現する。また、協調制御対象外の状態である空調機に対しては空調負荷を「−2」と表現すれば良い。
上記(数式1)の二次式で表される空調能力と消費電力との関係を使用して、次の制御タイミングで運転している空調機(ここでは空調機No1,2,3,4の4台とする)に対して消費電力を低減する空調能力の割り当ては次のように行う。
ここで、Qmin、Qmaxは空調機の最小能力と最大能力である。
ここでは、例えばラグランジュの未定乗数法を用いる場合を説明する。なお、上記の問題の解を求めるものであればこれに限るものではない。
以下、図12のフローチャートに沿って説明する。
開始処理S201により、制御装置10は、一連の演算処理をフローにしたがって開始する。
まず、初期データ読み込み処理S202において、データ設定部113は、データ記憶部112に予め記憶されている性能モデルデータD201を参照する。
また、データ設定部113は、データ格納部111に格納されている、協調制御対象であり計測可能な状態(バランス運転およびバランス停止の状態)の各空調機が計測した、次の制御タイミングにおける空調負荷データD202を参照する。
また、データ設定部113は、次の制御タイミングにおいて、バランス運転およびバランス停止の状態の空調機の運転情報データD203を参照する。
そして、データ設定部113は、参照した性能モデルデータD201、空調負荷データD202、運転情報データD203を、初期データとして設定して演算の初期化を実行する。
このとき、全体空調負荷Lに対する変数、中間変数μおよび各空調機の空調能力Qk(k=1,2,3…)に対する変数を「0」に初期化しておく。
次に、全体空調負荷演算部114は、空調負荷データD202から全体空調負荷Lを求める。
具体的には次のように演算して求める。
まず、運転情報データD203に基づいて協調制御対象である空調機(バランス運転およびバランス停止の状態の空調機)を得る。そして、空調負荷データD202から、協調制御対象である空調機の空調負荷を得て、その合計値を全体空調負荷Lとして求める。
続いて、空調能力配分演算部115は、性能モデルデータD201と、空調負荷データD202、および運転情報データD203から、上記(数式5)にしたがって中間変数μを求める。
そして、その結果をデータ格納部111の変数に格納する。
次に、空調能力配分演算部115は、運転している空調機の中で最初の空調機(例えば、空調機Noが最も小さいもの)を1つ選択する。
空調能力配分演算部115は、上記処理S205により選択した空調機に対して、データ格納部111に格納されている中間変数μと性能モデルデータD201とから、上記(数式6)にしたがって空調能力Qkを求める。
そして、その結果をデータ格納部111の変数に格納する。
空調機選択終了判定処理S207において、空調能力配分演算部115は、すべての運転している空調機に対して処理を終了したかどうかを判断する。
終了していない場合には、未選択空調機選択処理S208に進み、空調能力配分演算部115は、未選択の空調機の中から次の空調機を選択して、処理S206に戻り処理を繰り返す。
空調機をすべて選択し空調能力の演算を完了した場合には、制御信号送出処理S209に進む。
制御信号送出処理S209において、運転制御部101は、各空調機に対して一連の演算の結果求められた空調能力値を出力データとしてデータ格納部111より読み出す。
そして、当該空調能力値を実現する制御信号を、次の制御タイミングに合わせて通信線を通じて、各空調機に送出する。
終了処理S210により、一連の演算処理を終了する。
このため、空調対象空間1内の全体空調負荷Lと、運転中の空調機の空調能力Qkの総和とのバランスを保ちながら消費電力Wkの総和を低減することができる。
このため、空調機の空調能力の総和が全体空調負荷となり、消費電力の総和が最小となる空調能力を、全体空調負荷Lと性能モデルデータとから算出することができる。
さらには、記録媒体を介することなくプログラム自体を、電気通信回線を介して取得するようにすることもできる。
本実施の形態3では、スケジュール設定情報により設定された空調機の運転状態および快適性省エネ性割合に基づいて運転制御を行う。
図13に示すように、本実施の形態3における制御装置10は、上記実施の形態1の構成に加え、現在時刻通知部201、およびスケジュール情報記憶部202を備えている。
なお、本実施の形態3では、快適性省エネ性割合記憶部106を設けない。その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
また、協調演算部107は、例えば上記実施の形態2と同様の構成、動作により空調能力を求めることができる。
このスケジュール設定情報としては、時刻、日付および曜日の少なくとも1つに応じて、空調機の運転または停止や運転モード、設定温度などの空調機の運転状態の情報と、快適性省エネ性割合の情報とが記憶される。
スケジュール情報記憶部202は、例えばフラッシュメモリなどの記憶装置で構成することができる。
図14は実施の形態3に係る制御装置の概略外形図である。
図15は実施の形態3に係るスケジュール情報記憶部のデータ形式を示す図である。
まず、スケジュールの設定動作について説明する。
ユーザーは、例えば表示部103に表示されたメニュー画面(図示せず)により、操作部102としての十字キーなどを操作して、スケジュール設定画面を表示させる旨の操作を入力する。
運転制御部101は、操作部102から当該操作が入力されると、画面表示情報記憶部105に記憶されているスケジュール設定画面の情報を参照して、図14に示すように、表示部103にスケジュール設定画面を表示させる。
そして、各スケジュールごとに、上記実施の形態1と同様に、快適性省エネ性の割合を「0」〜「5」の6段階に設定可能である。
運転制御部101は、操作部102から入力されたスケジュールおよび割合の情報を、スケジュール情報記憶部202に記憶させる。
上記登録動作を繰り返すことで、スケジュール設定情報が順次追加されることとなる。
次に、スケジュール設定情報に基づく運転制御について説明する。
図16は実施の形態3に係る運転制御の動作を示すフローチャートである。
以下、図16のフローチャートに沿って説明する。
まず、運転制御部101は、次の制御タイミングとなるまで待機する。
ここで、制御タイミングとは、次のT分間の運転内容を各空調機に指示するタイミングである。
制御タイミングとなったとき、運転制御部101は、スケジュール情報記憶部202に記憶されたスケジュール設定情報を読み込む。
次に、運転制御部101は、現在時刻通知部201から、現在の日時の情報を読み込む。
運転制御部101は、現在日時が、スケジュール設定情報に設定された日時に含まれるか否かを判断する。
現在日時が、スケジュール設定情報に設定された日時に含まれる場合、運転制御部101は、スケジュール設定情報に基づいて運転を実施する。
そして、ステップS301に戻り、上記動作を繰り返す。
なお、快適性省エネ性割合の設定による制御は、上記実施の形態1と同様である。
また、協調制御運転における協調演算部107の動作については、上記実施の形態2と同様の動作を用いることができる。
一方、現在日時が、スケジュール設定情報に設定された日時に含まれない場合、運転制御部101は、前回の制御タイミングでの状態を継続する。
そして、ステップS301に戻り、上記動作を繰り返す。
本実施の形態4では、複数の空気調和機の消費電力の合計値である全体消費電力(以下「消費電力」ともいう。)が所定値(閾値)を超えたとき、協調制御運転を行う形態について説明する。
図17に示すように、本実施の形態4における制御装置10は、上記実施の形態1の構成に加え、消費電力閾値記憶部301、および全体消費電力算出部302を備えている。
なお、本実施の形態4では、快適性省エネ性割合記憶部106を設けない。その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
また、協調演算部107は、例えば上記実施の形態2と同様の構成、動作により空調能力を求めることができる。
消費電力閾値記憶部301は、例えばフラッシュメモリなどの記憶装置で構成することができる。
図18は実施の形態4に係る制御装置の概略外形図である。
まず、消費電力の閾値の設定動作について説明する。
ユーザーは、例えば表示部103に表示されたメニュー画面(図示せず)により、操作部102としての十字キーなどを操作して、消費電力閾値設定画面を表示させる旨の操作を入力する。
運転制御部101は、操作部102から当該操作が入力されると、画面表示情報記憶部105に記憶されている消費電力閾値設定画面の情報を参照して、図18に示すように、表示部103に消費電力閾値設定画面を表示させる。
本実施の形態4におけるスケジュール設定画面としては、図18に示すように、例えば、消費電力の閾値が任意の値に設定可能である。
運転制御部101は、操作部102から入力された閾値の情報を、消費電力閾値記憶部301に記憶させる。
例えば操作部102の操作により、消費電力「2700W」が設定され、登録操作がされた場合、消費電力閾値記憶部301には、閾値kの情報として「2700」が記憶される。
次に、スケジュール設定情報に基づく運転制御について説明する。
図19は実施の形態4に係る運転制御の動作を示すフローチャートである。
図20は実施の形態4に係る全体消費電力量と時間との関係を示す図である。
以下、図19のフローチャートに沿って、図20を参照しつつ説明する。
まず、運転制御部101は、次の制御タイミングとなるまで待機する。
ここで、制御タイミングとは、次のT分間の運転内容を各空調機に指示するタイミングである。
制御タイミングとなったとき、運転制御部101は、消費電力閾値記憶部301に記憶された消費電力の閾値kの情報を読み込む。
次に、全体消費電力算出部302は、複数の空気調和機の消費電力の合計値である全体消費電力Wを求める。
この全体消費電力Wの算出は、例えば各空調機がそれぞれ計測した消費電力の情報を取得し、これを合計するようにしても良い。また、例えば図4、図5に示した、空調能力と消費電力との関係に基づき、各空調機から取得した現在の空調能力から消費電力を算出し、合計消費電力を求めても良い。
次に、運転制御部101は、ステップS403で全体消費電力算出部302により算出された現在の全体消費電力Wと、ステップS402で読み込んだ消費電力の閾値kとを比較する。
全体消費電力Wが閾値k以下のとき、運転制御部101は、各空調機のそれぞれの空調負荷に応じた空調能力を求め、当該空調能力に基づく通常制御運転を行う。
そして、ステップS401に戻り、上記動作を繰り返す。
一方、全体消費電力Wが閾値kを超えたとき、協調演算部107は、複数の空調機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、複数の空調機の消費電力の和が最小となるように、各空調機のそれぞれの空調能力を求める。
運転制御部101は、協調演算部107が求めた各空調機それぞれの空調能力に基づく協調制御運転を行う。
そして、ステップS401に戻り、上記動作を繰り返す。
なお、協調制御運転における協調演算部107の動作については、上記実施の形態2と同様の動作を用いることができる。
Claims (7)
- 同一空間を空調対象として設置された複数の空気調和機を制御する空気調和機の制御装置であって、
前記複数の空気調和機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、前記複数の空気調和機の消費電力の和が最小となるように、前記複数の空気調和機のそれぞれの空調能力を求める協調演算手段と、
所定時間における協調制御運転を行う時間の割合が設定される割合設定手段と、
前記所定時間のうち前記割合に応じた時間の間、前記協調演算手段が求めた空調能力に基づく協調制御運転を行う運転制御手段と
を備えたことを特徴とする空気調和機の制御装置。 - 前記運転制御手段は、
所定時間における協調制御運転を行う時間の割合が、設定された前記割合となるように、前記協調制御運転と、前記複数の空気調和機のそれぞれの空調負荷に応じた空調能力に基づく通常制御運転とを切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の制御装置。 - 時刻、日付及び曜日の少なくとも1つに応じて、前記空気調和機の運転状態の情報および所定時間における協調制御運転を行う時間の割合の情報が、スケジュール設定情報として記憶されるスケジュール情報記憶手段を備え、
前記運転制御手段は、
前記スケジュール設定情報に基づいて、前記空気調和機の運転状態および所定時間における協調制御運転を行う時間の割合を制御する
ことを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の制御装置。 - 同一空間を空調対象として設置された複数の空気調和機を制御する空気調和機の制御装置であって、
前記複数の空気調和機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を維持しつつ、前記複数の空気調和機の消費電力の和が最小となるように、前記複数の空気調和機のそれぞれの空調能力を求める協調演算手段と、
前記複数の空気調和機の消費電力の合計値である全体消費電力を求める全体消費電力算出手段と、
前記全体消費電力が所定値を超えたとき、前記協調演算手段が求めた空調能力に基づく協調制御運転を行う運転制御手段と
を備えたことを特徴とする空気調和機の制御装置。 - 前記協調演算手段は、
前記複数の空気調和機毎に、空調能力と消費電力との関係を表す性能モデルデータが記憶されるデータ記憶手段と、
前記複数の空気調和機の空調負荷の合計値である全体空調負荷を求める全体空調負荷算出手段と、
前記性能モデルデータと前記全体空調負荷とに基づいて、前記複数の空気調和機の空調能力の和が前記全体空調負荷となり、且つ、前記複数の空気調和機の消費電力の和が最小となるように、前記複数の空気調和機のそれぞれの空調能力を求める空調能力配分演算手段と
を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気調和機の制御装置。 - 前記空調能力配分演算手段は、
前記性能モデルデータに基づき、前記複数の空気調和機の消費電力の和を、各空気調和機の空調能力を変数とした多変数関数として求め、
前記複数の空気調和機の空調能力の和が前記全体空調負荷となる制約条件のもと、前記多変数関数が極値となる前記各空気調和機の空調能力をそれぞれ求める
ことを特徴とする請求項5記載の空気調和機の制御装置。 - 前記空調能力配分演算手段は、
前記多変数関数に前記制約条件を係数とする中間変数を加えた第2の多変数関数において、該第2の多変数関数の各変数が極値となる条件を満たす前記中間変数を求め、
該中間変数と、前記性能モデルデータとに基づき、前記各空気調和機の空調能力をそれぞれ求める
ことを特徴とする請求項6記載の空気調和機の制御装置。
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