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JP6995982B2 - 空気調和システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

空気調和システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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JP6995982B2 JP2020513676A JP2020513676A JP6995982B2 JP 6995982 B2 JP6995982 B2 JP 6995982B2 JP 2020513676 A JP2020513676 A JP 2020513676A JP 2020513676 A JP2020513676 A JP 2020513676A JP 6995982 B2 JP6995982 B2 JP 6995982B2
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Description

本発明は、空気調和システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来の空気調和システムにおいては、ユーザ操作により運転/停止の設定、運転モード、温度、風量、風向等の設定が行われている。さらに、省エネの観点から、空気調和システムの運転を制限したり、設定温度を見直したり、といった操作がユーザによって行われている。
特許文献1には、使用者が省エネルギー優先運転を選択した場合に、省エネルギー優先運転におけるエネルギー消費量に関連する指標値を表示し、ユーザ操作に応じて指標値における最大制限値を設定する技術が開示されている。
特開2011-69571号公報
空気調和システムにおいて、快適度と省エネ度とは一般的に相反する。このため、省エネを考慮しつつも適切な快適度が得られるような設定を行うのが望ましい。しかしながら、従来技術においては、ユーザ操作に応じた設定における快適度や省エネ度については、実際に運転した結果としては得られるものの、事前に把握することはできなかった。また、空気調和機を操作することで、快適度と省エネ度がどのような相関関係を持って変化するのかについても、ユーザは事前に把握することができなかった。
本発明は、ユーザ操作に応じた室内機の設定内容に従い室内機の運転を継続させた場合の快適度と省エネ度を事前に提示することを目的とする。
本発明は、室外機と室内機とを備えた空気調和システムであって、ユーザ操作に応じて、前記空気調和システムの運転に係る設定の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた設定内容に従い前記室内機の運転を継続し、前記室内機による被空調空間の快適度及び前記空気調和システムの省エネ度の少なくとも一方の変化が収束した安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を、前記設定内容に基づいて推定する推定手段と、前記安定状態になる前に、前記安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。



本発明によれば、ユーザ操作に応じた室内機の設定内容に従い室内機の運転を継続させた場合の快適度と省エネ度を事前に提示することができる。
空気調和システムのシステム構成の一例を示す図である。 集中制御機器のハードウェア構成の一例を示す図である。 集中制御機器の機能構成を示す図である。 快適度決定テーブルの一例を示す図である。 省エネ度決定テーブルの一例を示す図である。 履歴テーブルのデータ構成の一例を示す図である。 集中制御機器による履歴登録処理を示すフローチャートである。 快適度及び省エネ度の時間推移を模式的に示す図である。 集中制御機器による表示処理を示すフローチャートである。 実施形態1の表示画面の一例を示す図である。 実施形態2の表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
実施形態1について説明する。図1は、空気調和システム100のシステム構成の一例を示す図である。空気調和システム100は、システム構成として、集中制御機器101と、室外機102と、室内機103と、リモコン104と、を含む。集中制御機器101と、室外機102と、室内機103とは伝送線110を介して互いに通信可能に接続されている。リモコン104は、無線通信を介して室内機103と接続されている。室外機102と、室内機103とは、冷媒配管120により接続され、冷凍サイクルを形成している。室外機102は、電力量計131と、通信部132と、を有する。室外機102の電力量計131は、室外機102の消費電力を計測する。ここでは、室外機102が電力量計131を有するとしているが、消費電力を計測できればどのよう手段、又は機構であってもよい。通信部132は、集中制御機器101との間で各種データの送受信を行う。室内機103は、電力量計141と、温度センサ142と、湿度センサ143と、通信部144と、を有する。室内機103の電力量計141は、室内機103の消費電力を計測する。温度センサ142は、室内機103の被空調空間の気温を計測する。温度センサ142は、必ずしも室内機103が備える必要はない。他の例としては、空気調和システム100は、リモコン104に温度センサ142を内蔵してもよい。また、他の例としては、空気調和システム100は、延長配線により被空調空間に設置されたリモート温度センサを温度センサ142として有してもよい。湿度センサ143は、被空調空間の湿度を計測する。通信部144は、集中制御機器101との間で各種データの送受信を行う。
リモコン104は、設定温度等のユーザ操作に応じた設定内容を、有線又は無線通信を介して室内機103に送信する。室内機103は、設定温度等の設定内容に基づき、運転を行う。ここで、リモコン104におけるユーザ操作において冷暖房自動設定が選択された場合、室内機103は、運転モードを自動で選択し、運転を行う。また、リモコン104におけるユーザ操作において風向自動設定が選択された場合、室内機103は、風向を自動で選択し、運転を行う。また、リモコン104におけるユーザ操作において、風量自動設定が選択された場合、室内機103は、風量を自動で選択し、運転を行う。集中制御機器101、室外機102、室内機103、リモコン104は、それぞれコンピュータを有している。
図2は、集中制御機器101のハードウェア構成の一例を示す図である。集中制御機器101は、ハードウェア構成として、CPU201と、記憶部202と、表示部203と、通信部204と、入力部205と、を含む。CPU201は、集中制御機器101の全体を制御する。記憶部202は、プログラムやデータ等を記憶する。表示部203は、各種情報を表示する。通信部204は、室外機102や室内機103等、外部装置との通信を制御する。入力部205は、例えば、操作ボタンやタッチスクリーン等であり、ユーザ操作を受け付ける。CPU201が記憶部202に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する集中制御機器101の機能及び情報処理が実現される。
図3は、集中制御機器101の機能構成を示す図である。集中制御機器101は、通信処理部301と、快適度演算部302と、省エネ度演算部303と、履歴管理部304と、受付部305と、画面作成部306と、表示処理部307と、を有している。集中制御機器101は、さらに、実設定内容テーブル311と、室温テーブル312と、湿度テーブル313と、室外機消費電力テーブル314と、室内機消費電力テーブル315と、履歴テーブル316と、を有している。
通信処理部301は、室外機102及び室内機103との通信を制御する。通信処理部301は、例えば、通信部204を介して、室外機102の消費電力を受信する。通信処理部301はまた、室内機103の消費電力、室温、湿度を受信する。通信処理部301は、これらの情報を定期的に受信するものとする。なお、通信処理部301は、すべての情報を同一タイミングで受信することとしてもよく、別のタイミングで受信することとしてもよい。また、通信処理部301が、各情報を受信する間隔も同一でもよく異なってもよい。
通信処理部301は、さらに室内機103の運転に係る設定内容を室内機103から受信する。前述の通り、室内機103は、冷房暖房自動設定、風向自動設定といった自動設定がユーザ操作に応じてなされた場合、実際の運転状況に応じて、自動設定された設定内容が適宜変更される。また、暖房の設定で温度は20℃というような固定値がユーザ操作に応じて設定された場合においても、実際の運転状況に応じて、暖房を停止し送風運転するなど設定内容は適宜変更される。以下の説明においては、ユーザ操作に応じて設定された設定内容と、実際の運転中に設定された室内機103の設定内容とを区別すべく、前者をユーザ設定内容、後者を実設定内容と称することとする。通信処理部301は、実設定内容を定期的に受信する一方で、ユーザ設定内容については、ユーザ操作に応じて設定内容が設定、変更された場合に受信するものとする。
通信処理部301は、室内機103から実設定内容を受信すると、実設定内容を受信タイミングに対応付けて実設定内容テーブル311に格納する。通信処理部301はまた、室内機103から室温を受信すると、室温を受信タイミングに対応付けて室温テーブル312に格納する。通信処理部301はまた、室内機103から湿度を受信すると、湿度を受信タイミングに対応付けて湿度テーブル313に格納する。通信処理部301はまた、室内機103から消費電力を受信すると、消費電力を受信タイミングに対応付けて室内機消費電力テーブル315に格納する。通信処理部301はまた、室外機102から消費電力を受信すると、消費電力を受信タイミングに対応付けて室外機消費電力テーブル314に格納する。以上により、実設定内容テーブル311、室温テーブル312、湿度テーブル313、室外機消費電力テーブル314、室内機消費電力テーブル315には、室外機102及び室内機103に関連する情報が蓄積される。
なお、他の例としては、通信処理部301は、消費電力などの情報を情報が得られた時刻に紐づいた状態で受信してもよい。この場合には、通信処理部301は、受信した時刻と消費電力などの情報を各テーブルに格納すればよい。
快適度演算部302は、室温テーブル312に格納されている室温と湿度テーブル313に格納されている湿度とに基づいて快適度を算出する。快適度演算部302は、より具体的には、図4に快適度決定テーブル400を参照することで、快適度を求める。ここで、快適度決定テーブル400は、気温と湿度の値から快適度を求めるためのテーブルである。快適度決定テーブル400については、以下の文献を参照することができる
「日常生活における熱中症予防指針」Ver3.確定版 日本生気象学会
なお、快適度決定テーブル400は、一例であり、気温と湿度の値から快適度を求めることができればどのようなテーブルであってもよい。また、快適度演算部302は、気温、湿度及び快適度の関係を示した関数に基づいて、気温と湿度の値から快適度を算出してもよい。
図3に戻り、省エネ度演算部303は、室外機消費電力テーブル314に格納されている室外機102の消費電力と、室内機消費電力テーブル315に格納されている室内機103の消費電力と、に基づいて、省エネ度を算出する。省エネ度演算部303は、より具体的には、図5に示す省エネ度決定テーブル500を参照し、室外機102の消費電力と室内機103の消費電力の合計値に対応付けられた省エネ度を特定する。ここで、省エネ度決定テーブル500は、消費電力と、省エネ度と、を対応付けたテーブルである。なお、省エネ度決定テーブル500は、一例であり、室外機102の消費電力と室内機103の消費電力の合計値から省エネ度を求めることができればどのようなテーブルであってもよい。また、省エネ度演算部303は、室外機102の消費電力、室内機103の消費電力及び省エネ度の関係を示した関数に基づいて、室外機102の消費電力と室内機103の消費電力の値から省エネ度を算出してもよい。
図3に戻り、履歴テーブル316は、室内機103の設定内容、快適度、省エネ度等の履歴を格納している。図6は、履歴テーブル316のデータ構成の一例を示す図である。履歴テーブル316は、現在状態のレコードと安定状態のレコードとを含んでいる。ここで、現在状態における「現在」とは、集中制御機器101が動作を行っている時点における現在を意味するものとする。すなわち、集中制御機器101がある時点txにおいて履歴テーブル316を参照した際に、現在状態のレコードとして記憶されているレコードは、時刻txの時点において現在のレコードとして把握されるレコードである。また、安定状態とは、ある設定内容が設定され運転が開始し、ユーザ設定内容に応じた状態で安定した状態である。
さらに、各レコードは、ユーザ設定内容、実設定内容、快適度、省エネ度及びフラグの欄を有している。現在状態のレコードのユーザ設定内容には、現在のユーザ設定内容が格納されている。また、現在状態のレコードにおける快適度には、現在の快適度が格納されている。なお、現在状態の快適度の欄に記録された快適度は、ユーザ設定内容が変更されない限りは削除されることはなく、新たな値が得られた場合には新たな値が履歴として逐次追記される。現在状態のレコードにおける省エネ度には、現在の省エネ度が格納されている。現在状態における省エネ度は、快適度と同様に、ユーザ設定内容が変更されない限り、履歴として逐次追記される。なお、実設定内容及びフラグは、安定状態のレコードに対応するものであり、現在状態のレコードにおいては、これらの値は格納されない。
また、安定状態のレコードのユーザ設定内容及び実設定内容には、過去に設定されたユーザ設定内容と、この設定内容において安定状態になったときの実設定内容が格納されている。例えば、安定状態の1つめのレコードにおいては、ユーザ設定内容においては、自動(強風)であるのに対し、実設定内容においては、自動(弱風)になっている。このように、ユーザ設定内容と実設定内容は異なる場合がある。また、安定状態のレコードの快適度及び省エネ度には、それぞれ安定状態になったときの快適度及び省エネ度が格納されている。なお、自動設定でない場合には、ユーザ設定内容と実設定内容は等しい値になる。
安定状態のレコードとしては、室内機103の稼働に応じて蓄積されていくログ情報だけでなく、予め設定されたデフォルト値が存在する。履歴テーブル316へのログ情報の格納は、履歴登録処理において実現される。履歴登録処理については、図7を参照しつつ後述する。なお、フラグは、ログであるのかデフォルト値であるのかを識別する情報である。デフォルト値及びログについては後述する。
図3に戻り、履歴管理部304は、履歴テーブル316を管理する。受付部305は、ユーザ操作に応じた指示を受け付ける。画面作成部306は、表示部203に表示するための表示画面を作成する。表示処理部307は、表示部203への表示を制御する。
図7は、集中制御機器101による履歴登録処理を示すフローチャートである。S701において、履歴管理部304は、通信処理部301を介して室内機103からユーザ設定内容を取得する。なお、室内機103は、ユーザ操作に応じて設定内容が設定され、運転を開始すると、集中制御機器101にユーザ設定内容を送信するものとする。次に、S702において、履歴管理部304は、履歴テーブル316において現在状態のレコードを記録する。具体的には、履歴管理部304は、通信処理部301を介して取得したユーザ設定内容を現在状態のレコードのユーザ設定内容の欄に記録する。
履歴管理部304はさらに、快適度演算部302に快適度の演算を指示し、快適度演算部302より現在状態における快適度を取得する。そして、履歴管理部304は、取得した快適度を現在状態における快適度として記録する。なお、このとき快適度に紐付けて設定時である旨の情報を記録する。さらに、履歴管理部304は、省エネ度演算部303に省エネ度の演算を指示し、省エネ度演算部303より現在状態における省エネ度を取得する。そして、履歴管理部304は、取得した省エネ度を現在状態における省エネ度として記録する。履歴管理部304は、省エネ度についても、設定時である旨の情報を紐付けて記録する。
快適度演算部302は、履歴管理部304から指示を受けた場合には、指示を受けた時点において室温テーブル312及び湿度テーブル313それぞれに格納されている最新の室温及び湿度から、快適度を算出し、これを現在状態における快適度として履歴管理部304へ渡すものとする。また、省エネ度演算部303は、履歴管理部304から指示を受けた場合には、指示を受けた時点において室外機消費電力テーブル314及び室内機消費電力テーブル315それぞれに格納されている最新の消費電力から省エネ度を算出し、これを現在状態における省エネ度として履歴管理部304へ渡すものとする。
次に、S703において、履歴管理部304は、快適度及び省エネ度の監視処理を開始する。ここで、監視処理とは、定期的に快適度と省エネ度の値を監視し、これらの値を現在状態のレコードに追記する処理である。履歴管理部304は、設定時から一定時間が経過すると、その時点の時刻に紐付けて、その時点における快適度と省エネ度を現在状態のレコードの快適度及び省エネ度の欄に追記する。履歴管理部304は、さらに一定時間が経過する度に、追記を繰り返す。
次に、S704において、履歴管理部304は、快適度と安定度の値の変化に基づいて、安定状態に達したか否かを判定する。履歴管理部304は、例えば、現在状態のレコードに蓄積された快適度の変動が一定範囲に収まった場合に安定状態に達したと判定する。ここで、図8を参照しつつ安定状態の判定処理について説明する。図8は、快適度及び省エネ度の時間推移を模式的に示す図である。図8に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸は省エネ度及び快適度を示す。曲線801は、省エネ度の時間推移を示している。曲線802は、快適度の時間推移を示している。
ユーザ設定内容に応じて室内機103の運転が継続すると、一般的に設定温度と室温の差が小さくなっていく。これにつれて、室外機102および室内機103はより低負荷で運転するよう制御される。これにより、図8に示すように、省エネ度はある値に収束していく。また、設定温度に近づくにつれ快適度も増加しある値に収束していく。本実施形態の履歴管理部304は、このように快適度及び省エネ度の値が収束した状態を安定状態として判定する。なお、図8において、時刻t11は、ユーザが設定操作を行ったタイミングであり、時刻t12は、安定状態に達したタイミングである。
本実施形態においては、履歴管理部304は、例えば、快適度及び省エネ度が安定状態に達した時刻t12から一定期間経過した時点t13で、快適度及び省エネ度の変動が一定範囲に収まったと判定し、安定状態に達したと判定するものとする。履歴管理部304は、安定状態に達するまで監視処理を継続し、安定処理に達すると(S704でYES)、処理をS705へ進める。
なお、安定状態に達したか否かの判定処理は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、履歴管理部304は、快適度又は省エネ度の何れか一方のみに基づいて、安定状態に達したか否かを判定してもよい。
S705において、履歴管理部304は、現在状態のレコードの値を安定状態の空きレコードに記録する。より具体的には、履歴管理部304は、安定状態の空きレコードを書き込み対象として1つ選択する。そして、履歴管理部304は、書き込み対象のレコードのユーザ設定内容の欄に、現在状態のレコードに格納されているユーザ設定内容を複写(記録)する。さらに、履歴管理部304は、処理時点(現在状態)における実設定内容を実設定内容テーブル311から読み出し、これを書き込み対象のレコードの実設定内容の欄に記録する。履歴管理部304は、例えば、冷暖房自動設定の場合には実際に設定されている運転モード、風向自動設定の場合には実際に設定されている風向、風量自動設定の場合には実際に設定されている風量を実設定内容の欄に記録する。履歴管理部304はまた、書き込み対象のレコードの快適度及び省エネ度に、現在状態のレコードに格納されている最新の快適度及び省エネ度をそれぞれ記録する。履歴管理部304は、さらに書き込み対象のレコードのフラグをオンにする。なお、フラグオンは、ログ情報であることを意味している。以上で、履歴登録処理が完了する。
なお、S702において現在レコードを記録した後で履歴登録処理の完了前に、新たなユーザ設定内容を受信することがある。この場合には、履歴管理部304は、現在状態のレコードをすべて削除した上で、新たなユーザ設定内容に従い、S702以降の処理を行うものとする。
集中制御機器101は、室内機103が運転を行う度に室内機103からユーザ設定内容を受信し、履歴登録処理を実行する。すなわち、室内機103が多様な設定で運転を行うことにより、履歴テーブル316には、様々なユーザ設定内容に応じた安定状態のレコードが蓄積される。
安定状態のレコードは、図9を参照しつつ後述する表示処理において参照される。詳細については後述するが、表示処理においては、所定のユーザ設定内容に対応した安定状態のレコードが検索される。検索精度を上げるためには、安定状態のレコードが十分に蓄積されている必要がある。ただし、室内機103が新たな被空調空間に設置された直後には、運転実績がなく、十分なログ情報のレコードが蓄積されていない。この場合においても、適切な安定状態のレコードをヒットさせるべく、本実施形態においては、室内機103が設置された被空調空間で室内機103が運転を行った場合の、各設定内容に対応した安定状態における快適度及び省エネ度を予測し、これをデフォルト値として登録しておくものとする。さらに、ログが十分に蓄積された後でも、履歴テーブル316を初期状態に戻すことができるよう、デフォルト値は削除されることなく、履歴テーブル316に記憶されるものとする。
ここで、デフォルト値について説明する。デフォルト値は、例えば、以下のようにして求めることができる。すなわち、被空調空間の壁の厚さ等から被空調空間の熱容量等を見積もることで空調場の室温モデルを作成し、さらに、室外機及び室内機103の能力もモデル化し、これらのモデルに基づいて、あるユーザ設定内容における消費電力を予測する。なお、この際、最適制御の考え方を用いてもよい。ここで、最適制御とは、運転終了までの間において制御偏差をできるだけ小さくしたい場合に、起動時の応答を良くして消費電力が大きくなるようなトレードオフのシステムにおいて、どちらも小さくなるように制御するものである。あるユーザ設定内容を仮定し、室温モデルを用いて空調機の消費電力を求めることで、省エネ度を推測することができる。さらに湿度を仮定することにより、快適度を推測することができる。
なお、このように、被空調空間のモデルから安定状態を推測する処理を実行する処理は特に限定されるものではない。集中制御装置101が本処理を行うこととしてもよく、また他の例としては、他の装置が本処理を行い、集中制御装置101は他の装置からデフォルト値を取得し、これを履歴テーブルに設定することとしてもよい。
図9は、集中制御機器101による表示処理を示すフローチャートである。S901において、受付部305は、ユーザ操作に応じて、快適度及び省エネ度の表示指示を受け付けたか否かを判定する。受付部305は、表示指示を受け付けるまで待機し、表示指示を受け付けると(S901でYES)、処理をS902へ進める。S902において、画面作成部306は、受付部305を介して履歴テーブル316から現在状態のレコードのユーザ設定内容を取得する。次に、S903において、画面作成部306は、現在状態のレコードにおける最新の快適度及び省エネ度を取得する。
次に、S904において、画面作成部306は、履歴テーブル316を参照し、現在状態のユーザ設定内容を検索キーとして、安定状態のレコードの中から現在状態のユーザ設定内容と一致するユーザ設定内容が格納されたレコードを取得する。なお、ここでの一致は完全一致でもよく、また他の例としては、一致と判定するための幅を持たせてもよいものとする。例えば、画面作成部306は、風量については一致しなくとも、両ユーザ設定内容は一致すると判定してもよい。また、画面作成部306は、現在状態のユーザ設定内容に一致する安定状態のレコードが複数存在する場合には、ログ情報をデフォルトよりも優先して選択することとする。デフォルト値はあくまでも予測値であり、実際に計測されたログ情報の方がより精度の高い予測値であると考えられるためである。S904の処理は、推定処理の一例である。
次に、S905において、画面作成部306は、現在状態のレコードと、安定状態レコードと、に基づいて、現在及び将来(安定状態移行後)における快適度及び省エネ度を示す表示画面を表示する。次に、S906において、表示処理部307は、表示画面を表示部203に表示するよう制御する。以上で、表示処理が完了する。S905の処理は、出力処理の一例である。
図10は、表示画面1000の一例を示す図である。表示画面1000の左側には、現在状態に係る情報が表示され、表示画面1000の右側には、現在のユーザ設定内容で運転を継続し安定状態に達した場合に係る情報が表示されている。具体的には、現在状態の領域には、現在状態における快適度と省エネ度をそれぞれ示す棒1001、1002が表示され、安定状態の領域には、安定状態における快適度と省エネ度をそれぞれ示す棒1011、1012が表示される。なお、各棒1001、1011は、快適度が長いほど長く、棒1002、1012は、省エネ度が高いほど高い。このように、現在状態及び安定状態それぞれにおける快適度及び省エネ度を棒グラフ状に表すことにより、各値の比較が簡単になる。すなわち、ユーザは一目で現在状態の快適度及び省エネ度から、安定状態になった場合の快適度及び省エネ度がどのように変化するのかを把握することができる。ここで、表示画面1000は、設定内容に従い運転を継続した場合の快適度とユーザ操作がなされた際の快適度とを比較可能に図形化した情報と、設定内容に従い運転を継続した場合の省エネ度とユーザ操作がなされた際の省エネ度とを比較可能に図形化した情報を含んだ表示画面の一例である。
さらに、表示画面1000の左下には、現在状態におけるユーザ設定内容をテキスト表示する領域1003が設けられている。また、表示画面1000の右下には、安定状態における実設定内容をテキスト表示する領域1013が設けられている。
次に、表示処理の実行タイミングについて説明する。集中制御機器101は、ユーザがリモコン104を用いてユーザ設定内容を設定し、運転開始ボタンを押した場合に、室内機103を介して快適度及び省エネ度の表示指示を受け付け、表示処理を開始する。また、運転開始後においても、ユーザが希望するタイミングでリモコン104を操作した場合には、表示指示を受け付け、表示処理を開始する。また、ユーザがリモコン104を用いてユーザ設定内容を設定した上で、運転開始前に表示指示を送信することもできるものとする。そして、この場合には、集中制御機器101は、運転開始前に表示指示を受け付け、表示処理を開始する。
運転開始時及び運転開始前に表示指示を受け付けた場合には、画面作成部306は、現在状態として、運転開始時の省エネ度及び快適度を示し、ユーザ設定内容を示す表示画面を作成する。一方で、画面作成部306は、例えば図8に示す時刻t11から時刻t12の間のタイミングで表示指示を受け付けた場合には、表示指示を受け付けたタイミングにおける省エネ度及び快適度を示し、表示指示のタイミングにおける実設定内容を表示する。なお、他の例としては、画面作成部306は、時刻t11から時刻t12の間に表示指示を受け付けた場合には、ユーザ設定内容を実設定内容に替えて、又は実設定内容と共に領域1003に表示してもよい。
以上のように、本実施形態の空気調和システム100の集中制御機器101は、ユーザ設定内容が設定された場合に、実際にユーザ設定内容で運転を開始する前に、設定されたユーザ設定内容における快適度及び省エネ度を予測してユーザに提示することができる。さらに、集中制御機器101は、快適度及び省エネ度の予測には、室内機103が設置された環境において、複数の設定内容に応じて得られた快適度と省エネ度のログを用いる。したがって、ユーザに提示する快適度及び省エネ度として信頼性の高い値を提示することができる。すなわち、空気調和システム100は、ユーザ操作に応じた室内機103の設定内容に従い室内機の運転を継続させた場合の快適度と省エネ度を事前に提示することができる。
さらに、図10に示すように、表示画面1000において、現在状態の情報と安定状態の情報とを1つの画面に表示する。これにより、ユーザは、現在状態と安定状態とを容易に比較することができる。また、快適度及び省エネ度については数値を棒グラフ状に図形化して表示したため、ユーザは、直感的に各値の大小を把握することができる。
実施形態1の変形例1について説明する。CPU201は、ユーザ操作に応じた室内機103の設定内容に従い、室内機103の運転を継続した場合の室内機103による被空調空間の快適度及び空気調和システムの省エネ度を表示することができればよく、安定状態の快適度及び省エネ度を表示することに限られない。例えば、CPU201は、ユーザ設定から所定時間経過ごと(例えば、30分ごと)にそのときの実際の設定内容、快適度、省エネ度、を経過した時間の情報と共に、図6に示すような履歴テーブルに記憶する。そして、CPU201は、ユーザから指定された時間経過後(例えば、30分経過後)のレコードを、履歴テーブルから検索し、検索結果として取得したレコードに含まれる、快適度及び省エネ度等を図8に示すよう表示してもよい。
変形例2について説明する。集中制御機器101は、室外機102及び室内機103から消費電力等の情報を定期的に記憶し、自装置のテーブルに蓄積するものとした。ただし、集中制御機器101は、処理を行う際に、処理に必要な情報が取得できていればよく、各情報の取得のタイミングについては実施形態に限定されるものではない。
変形例3について説明する。実施形態1では、集中制御機器101は、表示画面1000に、安定状態に係る情報と、現在状態に係る情報とを表示した。ただし、集中制御機器101は、表示画面に少なくとも、安定状態に係る情報を表示すればよい。安定状態の快適度及び省エネ度を表示すれば、ユーザは、いまの設定内容のまま運転を続けて安定状態に達した場合、どのような快適度及び省エネ度になるのか知ることができる。集中制御機器101は、安定状態の快適度及び省エネ度以外の情報を、任意に組み合わせて安定状態の快適度及び省エネ度と共に表示するようにしてもよい。
変形例4について説明する。集中制御機器101は、図10を参照しつつ説明した表示画面1000又は表示画面を作成するために必要な情報を、無線通信等を介して、他の装置に送信してもよい。例えば、集中制御機器101は、室内機103を介してリモコン104に送信してもよい。また、他の例としては、集中制御機器101は、ユーザの携帯端末等の外部端末に送信してもよい。表示画面1000等を受信した装置は、自装置の表示部に表示画面を表示する。
変形例5について説明する。実施形態1では、履歴登録処理及び表示処理は、集中制御機器101が行うこととしたが、各処理の主体は集中制御機器101に限定されるものではない。他の例としては、室外機102、室内機103、又はリモコン104がこれらの処理を行うこととしてもよい。また、これらの処理は、空調システムを構成する装置が協働することで実現されてもよい。例えば、室内機103が履歴登録処理を行い、集中制御機器101に格納されている履歴テーブル316にログ情報を書き込むこととし、表示処理については集中制御機器101が行うこととしてもよい。
変形例6について説明する。実施形態1では空気調和システム100は、一つの室外機102と一つの室内機103とを有するものとした。しかし、空気調和システム100は、一つの室外機102に対して複数の室内機103を有していてもよい。このような構成の場合、集中制御機器101は、室内機103ごとの履歴テーブル316を保持する。そして、集中制御機器101は、室内機103を指定した表示指示を受信し、表示指示に係る室内機103に関する表示画面を生成し、表示する。なお、この場合、集中制御機器101は、各室内機についての省エネ度の算出に際しては、室外機の全消費電力のうち、室外機の台数や各室外機の能力に応じた割合を室外機の消費電力として用いるものとする。
変形例7について説明する。空気調和システム100は、複数の室外機102及び複数の室内機103を有していてもよい。このような構成の場合、集中制御機器101は、室内機103及び室外機102の組み合せごとに図6に示すような履歴テーブルを保持する。そして、集中制御機器101は、表示要求に係る室内機103及びこの室内機103に対応する室外機102の履歴テーブルから該当するレコードを検索し、検索したレコードに含まれる快適度及び省エネ度等から図8に示すような表示画面を生成し、表示する。
変形例8について説明する。集中制御機器101は1つの装置ではなく、ネットワーク上の複数の装置、例えば、クラウドシステム、として実装されてもよい。また、上述した処理に係るプログラムはネットワークを介して、又は記憶媒体等から読み出されてシステム又は装置に提供されてもよい。そして、システム又は装置のCPUがプログラムを読み出して実行してもよい。
変形例9について説明する。集中制御機器101は、ユーザ操作に応じた室内機の設定内容、室内機及び室外機の消費電力、室内機の被空調空間の温度及び湿度に基づきシミュレーションで指定された期間経過後の快適度及び省エネ度を推定し、推定した快適度及び省エネ度を含む図10に示すような画面を生成し、表示するようにしてもよい。すなわち、集中制御機器101は、ユーザ設定に関する室内機の設定内容で運転を継続した場合の室内機103による被空調空間の快適度及び空気調和システムに関する省エネ度を推定し、推定した快適度及び省エネ度を出力することができれば、どのような処理、又は方法であってもよい。
<実施形態2>
実施形態2について説明する。実施形態2に係る集中制御機器101は、ユーザ設定内容に応じた安定状態だけでなく、ユーザ設定内容から設定内容を変更した場合の安定状態の情報を表示する。
図11は、実施形態2の表示画面1100の一例を示す図である。表示画面1100には、実施形態1の表示画面1000と同様に、現在状態と安定状態それぞれにおける快適度及び省エネ度等の情報が表示されている。ただし、図11に示す表示画面1100には、安定状態として、4つの状態が表示されている。
ここで、図11に示す4つの安定状態は、左から順に、ユーザ設定内容に対応した安定状態、ユーザ設定内容から設定内容をわずかに変更することで快適運転を行った場合の安定状態、バランス運転を行った場合の安定状態、省エネ運転を行った場合の安定状態である。
表示画面1100の左端の領域には、現在状態における快適度と省エネ度をそれぞれ示す棒1101、1102と、現在状態のユーザ設定内容を表示する領域1103が表示されている。左から2番目の領域には、ユーザ設定内容を継続した場合の安定状態における快適度と省エネ度をそれぞれ示す棒1111、1112と、安定状態の実設定内容を表示する領域1113が表示されている。同様に、3番目以降の領域には、順に快適運転、バランス運転及び省エネ運転における安定状態に係る快適度を示す棒1121、1131、1141と、省エネ度を示す棒1122、1132、1142と、各安定状態に対応した実設定内容を表示する領域1123、1133、1143が表示されている。
なお、設定内容を変更した場合の安定状態に対応した各領域1123、1133、1143がユーザにより選択されると、通信処理部301は、選択された設定内容の値での運転指示を、室内機103に送信する。運転指示を受信した室内機103は、受信した運転指示に含まれる設定内容の値に基づき、運転を行う。
以下、ユーザ設定内容を変更した場合の安定状態に係る表示を実現するための処理について説明する。快適運転に係る安定状態に関し、画面作成部306は、現在状態のレコードのユーザ設定内容を、より快適運転になるように変更した値を検索キーとした検索を履歴管理部304に指示する。そして、画面作成部306は、履歴管理部304から検索結果として安定状態のレコードを取得する。これにより、例えば、図11に示すように、温度が27度から21度に変更され、風の強さが自動(弱風)から自動(急風)に変更されている。画面作成部306は、検出したレコードに基づいて、棒1121、1122及び領域1123のテキストを表示画面1100に配置する。
また、バランス運転に係る安定状態に関し、画面作成部306は、現在状態のレコードのユーザ設定内容を、よりバランスが取れた運転になるように変更した値を検索キーとした検索を履歴管理部304に指示する。そして、画面作成部306は、履歴管理部304から安定状態のレコードを取得する。図11の例では、バランス運転のため、温度が27度から23度に変更され、風の強さが自動(弱風)から自動(強風)に変更されている。
また、省エネ運転に係る安定状態に関し、画面作成部306は、現在状態のレコードのユーザ設定内容を、より省エネ運転になるように変更した値を検索キーとした検索を履歴管理部304に指示する。そして、画面作成部306は、履歴管理部304から安定状態のレコードを取得する。図11の例では、省エネ運転のため、温度が27度から25度に変更されている。
画面作成部306は、以上の処理により得られた各安定状態の情報を用いることで、図11に示すように、複数の安定状態に対応した情報を同時に示す表示画面を表示する。なお、ユーザ設定内容をどのように変更するかを示す変更条件が安定状態毎に予め設定されており、画面作成部306は、変更条件に従って各安定状態の情報を取得するものとする。
本実施形態の空気調和システム100によれば、図11に示したように、ユーザ操作に応じた室内機の設定内容に対して、快適運転、バランス運転、省エネ運転となるように設定を変更した場合の快適度と省エネ度を提示することができる。また、ユーザが複数の設定内容の内から一の設定内容を選択した場合、その設定内容に従った運転を室内機103等に行わせることができる。
実施形態2の変形例について説明する。実施形態2では、集中制御機器101は、快適運転、バランス運転、省エネ運転を検索する際、設定内容を変更し、変更した設定内容を検索キーとした安定状態のレコードを検索した。これに替えて、画面作成部306は、快適運転、バランス運転、省エネ運転を検索する際、快適度の値及び省エネ度の値の何れか又は双方を変更条件に従い変更し、ユーザ設定内容の値と変更した快適度の値及び省エネ度の値とに基づき、安定状態のレコードを取得してもよい。画面作成部306が参照する変更条件は、実施形態2において説明したように、設定内容の変更を定めた条件でもよく、実施形態2の変形例において説明したように、設定内容に紐づく省エネ度及び快適度の変更を定めた条件でもよい。
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態及び変形例は任意に組み合わせて実施してもよい。
以上、上述した空気調和システム100によれば、ユーザ操作に応じた室内機の設定内容に従い室内機の運転を継続させた場合の快適度と省エネ度を事前に提示することができる。

Claims (16)

  1. 室外機と室内機とを備えた空気調和システムであって、
    ユーザ操作に応じて、前記空気調和システムの運転に係る設定の入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた設定内容に従い前記室内機の運転を継続し、前記室内機による被空調空間の快適度及び前記空気調和システムの省エネ度の少なくとも一方の変化が収束した安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を、前記設定内容に基づいて推定する推定手段と、
    前記安定状態になる前に、前記安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記ユーザ操作に応じた設定内容と、前記設定内容に従い前記室内機が運転を継続した場合の快適度と省エネ度とを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記推定手段は、前記テーブルを参照して前記快適度及び前記省エネ度を推定することを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記ユーザ操作がなされた際の前記室内機、前記室外機の消費電力、前記室内機の被空調空間の温度及び湿度を取得する取得手段と、
    前記消費電力から前記省エネ度を特定し、前記温度及び湿度から前記快適度を特定する特定手段と、
    をさらに有し、
    前記出力手段は、前記ユーザ操作がなされた際の前記快適度及び前記省エネ度をさらに出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 前記設定内容に従い運転を継続した場合の前記快適度と前記ユーザ操作がなされた際の前記快適度とを比較可能に図形化した情報と、前記設定内容に従い運転を継続した場合の前記省エネ度と前記ユーザ操作がなされた際の前記省エネ度とを比較可能に図形化した情報を含んだ表示画面を作成する作成手段をさらに有し、
    前記出力手段は、前記表示画面を出力することを特徴とする請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記出力手段は、前記運転を継続した場合の前記室内機の設定内容をさらに出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の空気調和システム。
  6. 前記出力手段は、前記ユーザ操作がなされた際の前記室内機の設定内容をさらに出力することを特徴とする請求項3に記載の空気調和システム。
  7. 前記推定手段は、前記ユーザ操作に応じた前記室内機の設定内容を、予め定められた条件に従い変更し、変更後の設定内容に従い前記室内機の運転を継続した場合の前記快適度及び前記省エネ度を、変更後の前記設定内容に基づいて推定し、
    前記出力手段は、前記変更後の設定内容に応じた前記快適度及び前記省エネ度を出力することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の空気調和システム。
  8. 前記推定手段は、複数の条件それぞれに従い設定内容を変更し、複数の条件それぞれに対応した前記快適度及び前記省エネ度を推定し、
    前記出力手段は、前記複数の条件それぞれに対応した前記快適度及び前記省エネ度を出力することを特徴とする請求項7に記載の空気調和システム。
  9. 前記複数の条件のうち何れかの条件が指定された場合に、前記条件に対応した設定内容での運転指示を前記室内機に送信する送信手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の空気調和システム。
  10. 前記ユーザ操作がなされた際の前記室内機、前記室外機の消費電力、前記室内機の被空調空間の温度及び湿度を取得する取得手段と、
    前記消費電力から前記省エネ度を特定し、前記温度及び湿度から前記快適度を特定する特定手段と、
    をさらに有し、
    前記推定手段は、前記ユーザ操作に応じた前記室内機の設定内容を、予め定められた条件に従い変更し、変更後の設定内容に従い前記室内機の運転を継続した場合の前記快適度及び前記省エネ度を、変更後の前記設定に内容に基づいて推定し、
    前記設定内容に従い運転を継続した場合の前記快適度と、前記ユーザ操作がなされた際の前記快適度と、前記変更後の設定内容に従い運転を継続した場合の前記快適度と、を比較可能に図形化した情報を含み、かつ前記設定内容に従い運転を継続した場合の前記省エネ度と、前記ユーザ操作がなされた際の前記省エネ度と、前記変更後の設定内容に従い運転を継続した場合の前記省エネ度と、を比較可能に図形化した情報を含んだ表示画面を作成する作成手段をさらに有し、
    前記出力手段は、前記表示画面を出力することを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  11. 記ユーザ操作に応じた設定内容で前記空気調和システムが運転を開始した場合に、前記設定内容に応じた運転により、前記空気調和システムが予め定められた状態になった後の、前記室内機、前記室外機の消費電力、前記室内機の被空調空間の温度及び湿度を取得する取得手段と、
    前記消費電力から省エネ度を特定し、前記温度及び前記湿度から快適度を特定する特定手段と、
    をさらに有し、
    前記記憶手段は、前記ユーザ操作に応じた設定内容と、前記特定された前記快適度と前記省エネ度とを対応付けて前記テーブルに記録することを特徴とする請求項2に記載の空気調和システム。
  12. 前記テーブルには、前記室内機の被空調空間と前記室内機の能力に基づいて予測された快適度及び省エネ度が前記設定内容に対応付けて、デフォルト値として予め格納されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和システム。
  13. 前記テーブルには、前記室内機の被空調空間と前記室内機の能力に基づいて予測された快適度及び省エネ度が前記設定内容に対応付けて、デフォルト値として予め格納されており、
    前記出力手段は、前記ユーザ操作に応じた設定内容を検索キーとして、デフォルト値に優先して格納された前記快適度及び前記省エネ度を前記テーブルから取得し、取得した前記快適度及び前記省エネ度を出力することを特徴とする請求項11に記載の空気調和システム。
  14. ユーザ操作に応じて、空気調和システムの運転に係る設定の入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた設定内容に従い室内機の運転を継続し、前記室内機による被空調空間の快適度及び前記空気調和システムの省エネ度の少なくとも一方の変化が収束した安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を、前記設定内容に基づいて推定する推定手段と、
    前記安定状態になる前に、前記安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を出力する出力する制御手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  15. 室外機と室内機とを備えた空気調和システムが実行する情報処理方法であって、
    ユーザ操作に応じて、前記空気調和システムの運転に係る設定の入力を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程において受け付けた設定内容に従い前記室内機の運転を継続し、前記室内機による被空調空間の快適度及び前記空気調和システムの省エネ度の少なくとも一方の変化が収束した安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を、前記設定内容に基づいて推定する工程と、
    前記安定状態になる前に、前記安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を出力する工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  16. コンピュータを、
    ユーザ操作に応じて、空調システムの運転に係る、空気調和システムの室内機の設定の入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた設定内容に従い前記室内機の運転を継続し、前記室内機による被空調空間の快適度及び前記空気調和システムの省エネ度の少なくとも一方の変化が収束した安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を、前記設定内容に基づいて推定する推定手段と、
    前記安定状態になる前に、前記安定状態における前記快適度及び前記省エネ度を出力する制御手段として機能させるためのプログラム。
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