JP2011009106A - 酸化物超電導導体用基材及び酸化物超電導導体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、金属基材21上に、ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層22とイオンビームアシスト法により成膜された中間層23とが備えられ、酸化物超電導層が積層されて酸化物超電導導体の基材として利用されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
このRE―123系酸化物超電導導体の作製には、結晶配向性の高い基材上に結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成する必要がある。これは、この種の希土類系酸化物超電導体の結晶が、その結晶軸のa軸とb軸方向には電気を流しやすいが、c軸方向には電気を流し難いという電気的異方性を有しているので、基材上に酸化物超電導層を形成する場合、電気を流す方向にa軸あるいはb軸を配向させ、c軸をその他の方向に配向させる必要がある。従って、酸化物超電導層を成膜する場合の下地となる基材においても、結晶配向性を良好とする必要がある。
上述のIBAD法により形成される中間層110とは、熱膨張率や格子定数等の物理的な特性値が金属基材100と酸化物超電導層との中間的な値を示す材料、例えばMgO、YSZ(イットリア安定化ジルコニウム)、SrTiO3等によって構成されている。このような中間層110は、金属基材100と酸化物超電導層との物理的特性の差を緩和するバッファー層として機能する。また、IBAD法によって成膜されることにより、中間層110の結晶は高い面内配向性を有している。
この中間層110の結晶面内配向性が高い方がその上に成膜される酸化物超電導層も高い結晶配向性となり、この結晶面内配向性が高くなる程、臨界電流、臨界磁場、臨界温度等の超電導特性が優れた酸化物超電導導体を得ることができる。
また、金属テープの基材上に中間層と金属酸化物からなるキャップ層と酸化物超電導層を積層し、キャップ層の結晶配向性を中間層より更に高めることにより、優れた結晶配向性を有する酸化物超電導層を形成する技術も知られている。(特許文献2参照)
また、このIBAD法によるMgOの中間層(以下、IBAD−MgOと略称することがある)を形成する際、金属テープの基材上にY2O3などからなるベッド層を形成することで、より高配向性を示すIBAD−MgOを形成できる技術も提供されている。
しかし、本願発明者らは、IBAD−MgOの下地となる層構造について更に優れた特性を有する材料について検討した結果、本願発明に到達した。
なお、酸化物超電導導体の中間層はIBAD−MgOに限らず、上述した如くIBAD法により種々の中間層が開発されているので、これらに好適なベッド層の提供が望まれている。
本発明は、結晶配向性に優れたIBAD−MgOなどの中間層を備え、その上に結晶配向性に優れた酸化物超電導層を備えさせることができ、超電導特性に優れた酸化物超電導導体を提供できる技術の提供を目的とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、金属基材上に、ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層とイオンビームアシスト法により成膜された中間層とが備えられ、酸化物超電導層が積層されて酸化物超電導導体の基材として利用されることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、前記ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層の組成比ZrO2:Y2O3が2:1〜1:5の範囲であることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、前記金属基材とZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層との間に拡散防止層が形成されてなることを特徴とする。
よってZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層上にIBAD−MgOなどの中間層の中間層を形成し、その上にキャップ層と酸化物超電導層を形成することで、従来よりもより優れた結晶配向性の酸化物超電導層を生成することができる。よってこの酸化物超電導層を備えた超電導特性の優れた酸化物超電導導体を提供することができる。
図1は本発明に係る酸化物超電導導体用基材の第1実施形態の積層構造を示すもので、この第1実施形態の酸化物超電導導体用基材Aは、図1に示すように、金属基材21と、その上に成膜されたZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層22と、イオンビームアシストスパッタ法(IBAD法)により成膜された中間層23と、その上に成膜されたキャップ層24とを備えた積層構造を有しており、このキャップ層24上に後述する例の如く酸化物超電導層を成膜することで酸化物超電導導体が構成される。
また、本発明に係る酸化物超電導導体用基材は図1に示す構造に限るものではなく、図2に示す第2実施形態の如く、金属基材21と、その上に成膜されたY2O3などからなる拡散防止層19と、その上に成膜されたZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層22と、イオンビームアシストスパッタ法(IBAD法)により成膜された中間層23と、その上に成膜されたキャップ層24とを備えた積層構造を有していても良い。
以下、前記各層を構成する材料について詳述する。
金属基材21を構成する材料としては、強度及び耐熱性に優れた、Cu、Ni、Ti、Mo、Nb、Ta、W、Mn、Fe、Ag等の金属又はこれらの合金を用いることができる。特に、好ましいのは、耐食性及び耐熱性の点で優れているステンレス、ハステロイ、その他のニッケル系合金である。あるいは、これらに加えてセラミック製の基材、非晶質合金の基材などを用いても良い。
<拡散防止層>
拡散防止層19は、金属基材21の構成元素拡散を防止する目的で形成されたもので、窒化ケイ素(Si3N4)、酸化アルミニウム(Al2O3、「アルミナ」とも呼ぶ)等から構成される。
ベッド層22は、ZrO2とY2O3とを所定混合比の混合酸化物としてなるZrO2−Y2O3混合酸化物から構成することができ、その組成比は、ZrO2:Y2O3=1:2が最も好ましいが、ZrO2:Y2O3=2:1〜1:5の範囲を選択することもできる。
本実施形態において、ZrO2−Y2O3混合酸化物からなるベッド層22を用いることでその上に形成するIBAD−MgOの中間層23をより高配向性のものとすることができる。このベッド層22の厚さは、6nm〜100nmの範囲、より好ましくは、10〜30nmの範囲であることが好ましい。このベッド層22が薄い場合、上に形成されるIBAD−MgOの中間層23の配向性が不十分となる可能性があり、ベッド層22が薄い場合、ベッド層22のみを基材21上に設けた構造の場合に、後述する酸化物超電導層形成後の熱処理などにおいて基材21側からの元素拡散を抑制する効果が不足するおそれがある。また、ベッド層22が厚すぎる場合は、ベッド層22と中間層23を含めた全体の層厚が厚くなるので、全体の成膜に時間を要することとなり、製造コスト、製造効率の面で不利となる。
なお、拡散防止層19とベッド層22の結晶配向性は本願発明では特に問わないので、特別な成膜法で製造する必要はなく、通常のスパッタ法などの成膜法により形成すれば良い。
中間層23は、IBAD法によって形成された蒸着膜であり、金属基材21と後述する酸化物超電導層との物理的特性(熱膨張率や格子定数等)の差を緩和するバッファー層として機能するとともに、この上に形成されるキャップ層4の結晶配向性を制御する配向制御膜として機能する。この中間層23を成膜する場合にイオンビームアシストスパッタ装置を用いてイオンビームアシストスパッタ法を実施するが、それらの説明については後述する。
中間層23を構成する材料としては、これらの物理的特性が金属基材21と酸化物超電導導体膜との中間的な値を示すものが用いられる。このような中間層23の材料としては、例えば、MgO、イットリア安定化ジルコニウム(YSZ)、Gd2Zr2O7、CeO2等を挙げることができ、その他、パイロクロア構造、希土類−C構造、ペロブスカイト型構造又は蛍石型構造を有する適宜の化合物を用いることができる。これらの中でも、中間層23の材料としては、MgO、YSZ、あるいは、Gd2Zr2O7を用いることが好ましい。特に、MgOやGd2Zr2O7は、IBAD法における配向度を表す指標であるΔΦ(FWHM:半値全幅)の値を小さくできるため、中間層の材料として特に適している。
中間層23の膜厚が厚くなると、中間層23の成膜方法として用いるIBAD法の蒸着速度が比較的低速であることから、中間層23の成膜時間が長くなる。
一方、中間層23の膜厚が薄すぎると、中間層自身の結晶配向性を制御することが難しくなり、この上に形成されるキャップ層24の配向度制御が難しくなり、さらにキャップ層24の上に形成される酸化物超電導層の配向度制御も難しくなる。その結果、酸化物超電導導体は臨界電流が不十分となる可能性がある。
キャップ層24は、その上に設けられる酸化物超電導層の配向性を制御する機能を有するとともに、酸化物超電導層を構成する元素の中間層23への拡散や、成膜時に使用するガスと中間層23との反応を抑制する機能などを有する。
キャップ層24としては、中間層23の表面に対してエピタキシャル成長し、その後、横方向(面方向)に粒成長(オーバーグロース)して、結晶粒が面内方向に選択成長するという過程を経て成膜されたものであるものが好ましい。このように選択成長しているキャップ層24は、中間層23よりも更に高い面内配向度が得られる。
キャップ層24を構成する材料としては、このような機能を発現し得るものであれば特に限定されないが、例えば、CeO2、LaMnO3、SrTiO3、Y2O3、Al2O3等を用いるのが好ましい。
キャップ層24の構成材料としてCeO2を用いる場合、キャップ層24は、全体がCeO2によって構成されている必要はなく、Ceの一部が他の金属原子又は金属イオンで置換されたCe−M−O系酸化物を含んでいてもよい。
<酸化物超電導層>
酸化物超電導層37の材料としては、RE−123系酸化物超電導体(REBa2Cu3O7−X:REはY、La、Nd、Sm、Eu、Gd等の希土類元素)を用いることができる。RE−123系酸化物として好ましいのは、Y123(YBa2Cu3O7−X)又はGd123(GdBa2Cu3O7−X)等である。
なお、この酸化物超電導層37の上には超電導特性の安定化などの目的でAgやAg合金などの良電導性金属材料からなる安定化層38が形成されていても良い。
次に、前述の構造の酸化物超電導導体用基材の製造方法について説明する。
まず、前述の材料からなるテープ状などの長尺の金属基材21を用意し、この金属基材21上に、イオンビームスパッタ法、電子ビーム蒸着法、パルスレーザ蒸着法(PLD法)、化学気相蒸着法(CVD法)などの成膜法によってAl2O3あるいはY2O3などの拡散防止層22を形成する。
次に、イオンビームスパッタ法、電子ビーム蒸着法、パルスレーザ蒸着法(PLD法)、化学気相蒸着法(CVD法)などの成膜法によってZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層を形成する。
次に、IBAD法によってMgOなどの中間層23を形成する。また、この中間層23上に、金属ターゲットを用いる反応性DCスパッタ法などによってキャップ層4を形成する。
本実施形態の説明では、以下、イオンビームアシストスパッタ装置とそれを用いたイオンビームアシストスパッタ方法により中間層23を成膜する場合について説明する。
まず、本実施形態で用いるIBAD法による成膜装置について説明する。
図4は、IBAD−MgOを製造する装置の一例を示すものであり、この例の装置は、スパッタ装置にイオンビームアシスト用のイオンガンを設けた構成となっている。
この成膜装置は、ベッド層22を形成後の金属基材21を保持する基材ホルダ51と、この基材ホルダ51の斜め上方に所定間隔をもって対向配置された板状のターゲット52と、前記基材ホルダ51の斜め上方に所定間隔をもって対向され、かつ、ターゲット52と離間して配置されたイオンガン53と、前記ターゲット52の下方においてターゲット52の下面に向けて配置されたスパッタビーム照射装置54を主体として構成されている。また、図中符号55は、ターゲット52を保持したターゲットホルダを示している。
また、前記装置は図示略の真空容器に収納されていて、金属基材21の周囲を真空雰囲気に保持できるようになっている。更に前記真空容器には、ガスボンベ等の雰囲気ガス供給源が接続されていて、真空容器の内部を真空等の低圧状態で、かつ、アルゴンガスあるいはその他の不活性ガス雰囲気または酸素を含む不活性ガス雰囲気にすることができるようになっている。
前記基材ホルダ51は内部に加熱ヒータを備え、基材ホルダ51の上に位置された金属基材21を所用の温度に加熱できるようになっている。また、基材ホルダ51の底部には、基材ホルダ51の水平角度を調整できる角度調整機構が付設されている。なお、角度調整機構をイオンガン53に取り付けてイオンガン53の傾斜角度を調整し、イオンの照射角度を調整するようにしても良い。
前記イオンガン53は、容器の内部に、イオン化させるガスを導入し、正面に引き出し電極を備えて構成されている。そして、ガスの原子または分子の一部をイオン化し、そのイオン化した粒子を引き出し電極で発生させた電界で制御してイオンビームとして照射する装置である。ガスをイオン化するには高周波励起方式、フィラメント式等の種々のものがある。フィラメント式はタングステン製のフィラメントに通電加熱して熱電子を発生させ、高真空中でガス分子と衝突させてイオン化する方法である。また、高周波励起方式は、高真空中のガス分子を高周波電界で分極させてイオン化するものである。
本実施例においては、図5に示す構成の内部構造のイオンガン53を用いる。このイオンガン53は、筒状の容器56の内部に、引出電極57とフィラメント58とArガス等の導入管59とを備えて構成され、容器56の先端からイオンをビーム状に平行に照射できるものである。
前記スパッタビーム照射装置54は、イオンガン53と同等の構成をなし、ターゲット52に対してイオンを照射してターゲット52の構成粒子を叩き出すことができるものである。なお、本発明装置ではターゲット52の構成粒子を叩き出すことができることが重要であるので、ターゲット52に高周波コイル等で電圧を印可してターゲット52の構成粒子を叩き出し可能なように構成し、スパッタビーム照射装置54を省略しても良い。
スパッタビーム照射装置54からターゲット52にイオンを照射すると、ターゲット52の構成粒子が叩き出されてベッド層22上に飛来する。そして、ベッド層22上に、ターゲット52から叩き出した構成粒子を堆積させると同時に、イオンガン53からArイオンと酸素イオンの混合イオンを照射する。このイオン照射する際の照射角度θは、例えばMgOを形成する際には、45度前後の範囲が好適である。
より具体的には、IBAD−MgOの中間層23の上にCeO2のキャップ層24を成膜することで、IBAD−MgOの中間層23の結晶配向性の指標である結晶軸分散の半値幅ΔΦの値が15゜以下の場合、結晶軸分散の半値幅ΔΦの値が5゜以下のCeO2のキャップ層24を成膜することができる。
また、この酸化物超電導導体用基材A、Bを用いて形成した酸化物超電導導体にあっては、金属基材21の上に形成する膜の総厚を抑制できるので、酸化物超電導導体を製造する場合の成膜時間を削減することができ、製造コストの削減に寄与する。
(実施例1)
まず、長尺テープ状の幅1cmのハステロイ金属基材上にスパッタ法によりAl2O3の拡散防止層を成膜した。Al2O3層の成膜温度は室温、膜厚は100nmである。
次に、このAl2O3の拡散防止層上に、イオンビームスパッタ法によりZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層を成膜した。ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層の膜厚は20nmとした。なお、Al2O3の拡散防止層上に形成するベッド層として、(ZrO2:Y2O3)が95:5の割合とした試料と、(ZrO2:Y2O3)が2:1の割合とした試料と、(ZrO2:Y2O3)が1:1の割合とした試料をそれぞれ作製した。
なお、前記4回対称のIBAD−MgOの中間層とは、図8に示す如くIBAD−MgOの中間層を成膜する場合のアシストイオンビームの入射角度(incident angle)と、アシストイオンビームの電流密度(Current density)とIBAD−MgOの面内配向性との関係を示した場合、3−fold領域として示される構造と、4−fold領域として示される領域が存在するが、図8の4−fold領域として示される領域で成膜したIBAD−MgOの中間層のことを示している。例えばこの中間層は、スパッタイオンガン電圧1500V、電流密度500〜600μA/cm2、アシストイオンガンの電圧1400V、電流密度100〜110μA/cm2の条件で製造することができる。
得られた各試料に対し、MgO(220)のX線正極点測定を行い、最上面のエピタキシャル成長MgO層の面内配向度を測定した。その結果を以下の表1に記載する。
組成比(ZrO2:Y2O3) MgO:ΔΦ(゜)
95:5 34.6
2:1 14.4
1:1 10.0
0:1(Y2O3 ) 11.7
組成比(ZrO2:Y2O3)1.5:1の試料においてはΔΦ=12.1゜、組成比(ZrO2:Y2O3)1:2の試料においてはΔΦ=9.6゜、組成比(ZrO2:Y2O3)1:5の試料においてはΔΦ=11.5゜の測定結果が得られた。
以上の結果から、組成比(ZrO2:Y2O3)=1:2の場合が最も好ましいが、組成比(ZrO2:Y2O3)=2:1〜1:5の範囲であっても、Y2O3単層膜と同等かそれより優れた結果を得ることができた。
組成比(ZrO2:Y2O3) 95:5の場合、CeO2:ΔΦ=5.8゜、
組成比(ZrO2:Y2O3) 2:1の場合、CeO2:ΔΦ=5.2゜、
組成比(ZrO2:Y2O3)1.5:5の場合、CeO2:ΔΦ=5.0゜、
組成比(ZrO2:Y2O3) 1:1の場合、CeO2:ΔΦ=4.8゜、
組成比(ZrO2:Y2O3) 1:2の場合、CeO2:ΔΦ=4.6゜、
組成比(ZrO2:Y2O3) 1:5の場合、CeO2:ΔΦ=4.8゜、
組成比(ZrO2:Y2O3) 0:1の場合、CeO2:ΔΦ=4.9゜。
Claims (4)
- 金属基材上に、ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層とイオンビームアシスト法により成膜された中間層とが備えられ、酸化物超電導層が積層されて酸化物超電導導体の基材として利用されることを特徴とする酸化物超電導導体用基材。
- 前記ZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層の組成比ZrO2:Y2O3が2:1〜1:5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導導体用基材。
- 前記金属基材とZrO2−Y2O3混合酸化物のベッド層との間に拡散防止層が形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の酸化物超電導導体用基材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の中間層上にキャップ層と酸化物超電導層を備えたことを特徴とする酸化物超電導導体。
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