JP2011092392A - ロッキング椅子 - Google Patents
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Abstract
【手段】座受け体7の前部とベース2とはフロントリンク23で連結されており、座受け体7の後部は揺動部材に連結されている。ロッキング時には揺動部材で座受け体7が後ろに引っ張られるため、座受け体7は上昇しながら後退する。座受け体7には下向きの上雌形嵌合部24を設けて、これにフロントリンク23を連結している。また、座受け体7の後部には下向きのリア係合爪21を設けて、これにリア係合ピン20を連結している。座受け体7とベース2との間には大きな空間S1が空いているため、人が指を挟むことはない。
【選択図】図7
Description
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース2にはオプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおりベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5及び図7に示すように、ベース2の内部のうち略中央部に側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、このインナーブラケット31とベース2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
次に、座部8と上カバー25と揺動部材18との関係を説明する。図2を参照して既に説明したとおり、座部8は座体3と座受け体7とで構成されている。座板5には着座によってベンディングする(沈む)ように多数のスリットが形成されている。例えば図2から理解できるように、座板5は正面視で上向き凹状に緩く湾曲しており、先端部は下向きに大きなカーブで曲がっており、後部は緩い曲率で上向きに反っている。他方、座受け体7も基本的には正面視で上向き凹状に緩く湾曲しているが、強度確保のため縦横に延びる多数のリブを形成している。
次に、フロントリンク23とベース2との連結構造を説明する。フロントリンク23は合成樹脂の成形品であり、多数の板状リブの組み合わせにより、大雑把には厚板又はブロックのような外観を呈している。そして、例えば図17(B)に示すように、フロントリンク23の下端部には、ベース2の内部において第2軸22に嵌まる下インナー雌形嵌合部78と、ベース2の外側において第2軸22に嵌まる下サイド雌形嵌合部79とを設けている。
次に、フロントリンク23と座受け体7との連結構造を説明する。例えば図17(A)に示すように、座受け体7の前部には、前連結部の一例として、左右横長で下向きに開口した上雌形嵌合部24を下向きに突設している。他方、フロントリンク23の上端部には、上連結部の一例として、座受け体7の上雌形嵌合部24に嵌入するボス部86を一体に設けている。
以上の構成において、椅子の組み立ては概ね次の手順で行われる。すなわち、
1)脚支柱にベース2を固定する、
2)第2軸22や上カバー25をベース2に取り付け、第1軸19で揺動部材18をベース2に連結し、制御ユニット29を後ろから嵌め込む、
3)バックフレーム10を、まずその前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入し次いで下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付ける、
4)バックフレーム10を後傾させることで固定式ゴム44を圧縮させ、その状態でリア係合ピン20を揺動部材18のサポートアーム18aに挿入し、それからバックフレーム10を戻してリア係合ピン20を上カバー25のピン受け部64に当接させる(この状態では固定式ゴム44は少し圧縮しているため、リア係合ピン20はピン受け部64に強く当接し、ロッキングに際してのプリテンションが効いている。)、
5)フロントリンク23を略鉛直姿勢にすることで下雌形嵌合部78,79を第2軸22に嵌め込み、それからリア係合爪21をリア係合ピン20に後ろから引っ掛け係合させ、次いで、座受け体7にフロントリンク23する、
6)ストッパー57を装着し、次いで、座受け体7に座体3を取り付ける、
という手順で組み立てられる。背もたれ4の取り付けは座体3の取り付け後に行ってもよいし、前に行ってもよい。フロントリンク23は予め座受け体7に連結しておいてもよい。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、フロントリンクはベースと座受け体とのうちいずれか一方に対してのみ嵌め込み方式として、他方はピンを挿通して連結するといったことも可能である。フロントリンクとベースとを繋ぐ下部連結部の構成としては、フロントリンクにボス部を形成してこれをベースに設けた下雌形嵌合部に嵌め込むことも可能であり、更に、フロントリンクと座受け体とを繋ぐ構成としては、フロントリンクに上雌形嵌合部を形成して座受け体にボス部を形成してもよい。雌形嵌合部及び雄形嵌合部を各種の構造に展開できることは勿論である。
2 ベース
2c ベースの前壁
2d ベースの前向きフランジ
3 座体
4 背もたれ
7 座受け体
8 座部
10 バックフレーム
16 背支持装置の一部を構成する前向きアーム部
18 背支持装置を構成する揺動部材
19 背もたれの回動支点である第1軸
20 リアピンの一例としてのリア係合ピン
21 座受け体の座受け体の一例としてのリア係合爪
22 下雄形嵌合部の一例としての第2軸
23 フロントリンク
24 座受け体の前連結部を構成する上雌形嵌合部
25 ベースの上カバー
26 ベースの下カバー
45,53 弾性手段の一例としてのゴム
78 フロントリンクの下インナー雌形嵌合部
79 フロントリンクの下サイド雌形嵌合部
84 規制リブ
86 フロントリンクのボス部
Claims (3)
- 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部と、前記ベースに後傾動自在に連結された背支持装置及びこれに設けた背もたれとを有しており、前記座部の下面には、フロントリンクを介して前記ベースに連結された前連結部と、前記背支持装置のうち回動支点よりも手前の部位に連結された後ろ連結部とを設けており、
前記前連結部と後ろ連結部とを下向きに突出した形態とすることにより、前記座部とベースとの間に人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている、
ロッキング椅子。 - 前記ベースは、その先端に前壁を有する上向き開口の箱形になっており、このベースの前部に前記フロントリンクが回動自在に嵌まる左右横長の軸を配置している一方、前記フロントリンクには、前記ベースの前板が嵌まる空所を形成しており、前記空所の前内面と前記ベースの前壁とで形成される空間を、人の指を挿入しても余裕がある大きさとし、かつ、前記ベースにおける前壁の上端に前向きフランジを形成している、
請求項1に記載したロッキング椅子。 - 前記ベースの後ろ連結部と背支持装置とはリアピンで連結されており、前記ベースに前記リアピンの受け部を有する上カバーが装着されており、前記上カバーには前記リア係合ピンを囲う上向き壁が形成されている一方、前記座部の下面には、前記上カバーを外側から囲う下向き突壁が形成されており、前記上向き壁と下向き突壁との間には、人が指を挿入できない狭い間隔の隙間しか空いていない、
請求項1又は2に記載したロッキング椅子。
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Applications Claiming Priority (1)
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2009
- 2009-10-29 JP JP2009248738A patent/JP5601818B2/ja active Active
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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