JP5860513B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース2には、オプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおり、ベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5及び図7に示すように、ベース2の内部のうち略中央部に、側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、この第1インナーブラケット31とベース2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
次に、座受け体7と上カバー25と揺動部材18との関係を説明する。図2を参照して既に説明したとおり、座部8は、座体3と座受け体7とで構成されている。座板5には、着座によってベンディングする(沈む)ように多数のスリットが形成されている。例えば図2から理解できるように、座板5は正面視で上向き凹状に緩く湾曲しており、先端部は下向きに大きなカーブで曲がっており、後部は緩く曲がって上向きに反っている。他方、座受け体7も基本的には正面視で上向き凹状に緩く湾曲しているが、強度確保のため縦横に延びる多数のリブを形成している。
次に、フロントリンク23とベース2との連結構造を説明する。フロントリンク23は合成樹脂の成形品であり、多数の板状リブの組み合わせにより、大雑把には板状のような外観を呈している。そして、例えば図17(B)に示すように、フロントリンク23の下端部には、下連結部の一例として、ベース2の内部において第2軸22に嵌まるインナー軸受け溝部78と、ベース2の外側において第2軸22に嵌まるサイド軸受け溝部79とを設けている。
次に、フロントリンク23と座受け体7との連結構造を説明する。例えば図17(A)に示すように、座受け体7の前部には、フロント連結部の一例として、左右横長で下向きに開口した雌形嵌合部24を下向きに突設している。他方、フロントリンク23の上端部には、上連結部の一例として、座受け体7の雌形嵌合部24に嵌入するボス部86を一体に設けている。
以上の構成において、椅子の組み立ては概ね次の手順で行われる。すなわち、
1).脚支柱にベース2を固定する、
2).第2軸22や上カバー25をベース2に取り付ける、第1軸19で揺動部材18をベース2に連結する、制御ユニット29を後ろから嵌め込む、
3).バックフレーム10を、まずその前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入し、次いで下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付ける、
4).バックフレーム10を後傾させることでゴムを圧縮させ、その状態でリア係合ピン20を揺動部材18のサポートアーム18aに挿入し、それからバックフレーム10を戻してリア係合ピン20を上カバー25のピン受け部64に当接させる(この状態ではゴムは少し圧縮させられているため、リア係合ピン20はピン受け部64に強く当接し、ロッキングに際してのプリテンションが効いている。)、
5).フロントリンク23は座受け体7に予め連結しておき、そして、フロントリンク23を略鉛直姿勢にすることで、そのボス部86と座受け体7の雌形嵌合部24との嵌め合わせを行い、それから、リア係合爪21をリア係合ピン20に後ろから引っ掛け係合させる、
6).ストッパー57を装着し、次いで、座受け体7に座体3を取り付ける、
という手順で組み立てられる。背もたれ4の取り付けは、座体3の取り付け前に行ってもよいし、後で行ってもよい。フロントリンク23は、先に座受け体7に取り付けておいてもよい。組み立て後においてはフロントリンク23は前傾姿勢になるため、既述のとおり規制用リブ84の作用で抜け不能に保持されている。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。フロントリンクは、左右複数に分離した構成とすることも可能である。フロントリンクとベースとの連結は、フロントリンクにボス部を形成して、これをベースに設けた雌形嵌合部に嵌め込むことも可能であり、更に、フロントリンクと座受け体との連結手段としては、フロントリンクに雌形嵌合部を形成して座受け体にボス部を形成してもよい。
2 ベース
3 座体
4 背もたれ
5 座板
7 座受け体
8 座部
10 バックフレーム
16 背支持装置の一部を構成する前向きアーム部
18 背支持装置の一部を構成する揺動部材
19 背もたれの傾動支点である第1軸
20 リア係合ピン
21 リア連結部の一例であるリア係合爪
22 第2軸
23 フロントリンク
24 フロント連結部の一例としての雌形嵌合部
25 上カバー
56 ストッパー
64 上カバーのピン受け部
86 フロントリンクのボス部
Claims (5)
- 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部と、前記座部の後ろ側に配置された背もたれとを備えており、前記背もたれは前記ベースに後傾動自在に連結された背支持装置に設けられている構成であって、
前記座部は、前記ベースに前後回動自在に連結された側面視前傾姿勢のフロントリンクに連結されたフロント連結部と、前記背支持装置に直接に又は中間部材を介して連結されたリア連結部とを有しており、前記フロント連結部とフロントリンクとの連結、及び、前記リア連結部と背支持装置との連結は、座部を略前後方向又は略上下方向若しくは側面視傾斜方向に相対動させることで嵌まり合う係合方式になっている、
椅子。 - 前記フロントリンクと前記フロント連結部とは、前記フロントリンクを略直立姿勢又は前傾姿勢にすると嵌脱可能でフロントリンクを前傾姿勢にすると互いに抜け不能となる係合構造になっている一方、前記リア連結部と背支持装置とは、座部を後ろから前に移動させることで嵌まり合うようになっている、
請求項1に記載した椅子。 - 前記フロント連結部には左右方向に延びる溝形の雌形嵌合部が形成されている一方、前記フロントリンクの上端には前記雌形嵌合部に嵌まる左右横長のボス部が形成されており、前記フロントリンクのボス部に側断面視で上下長手の係合部が形成されている一方、前記雌形嵌合部の下端部には、前記フロントリンクにおけるボス部の係合部が側面視で縦長姿勢のときには嵌入することを許容して前記係合部が前傾姿勢になると抜け不能に規制する係合突起を設けている。
請求項1又は2に記載した椅子。 - 前記座部に、前記リア連結部と背支持装置との前後相対動を阻止するストッパーが設けられている、
請求項2又は3に記載した椅子。 - 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部とを備えており、前記座部は、フロントリンクとリアリンクとを介して前記ベースに前後動可能に連結されており、このため、前記座部は、前記フロントリンクに連結されたフロント連結部と、前記リアリンクに連結されたリア連結部とを有している構成であって、
前記フロント連結部とフロントリンクとの連結、及び、前記リア連結部とリアリンクとの連結は、略前後方向又は略上下方向若しくは側面視傾斜方向に相対動させることで嵌まり合う係合方式になっており、座部の使用状態では、前記座部はフロントリンク及びリアリンクから抜け不能に保持されている、
椅子。
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