JP2011092093A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クラッチ操作レバー20を保持するデテント機構25を備えるとともに、クラッチ操作レバー20のクラッチ切り操作位置OFFから両クラッチ入り操作位置ON2への操作、及びこれとは逆の操作のうち、少なくとも一方の操作時において、クラッチ操作レバー20が脱穀クラッチ入り操作位置ON1に位置すると、デテント機構20の係合部32を被係合部31に係合させないスルー機構45を設けてある。
【選択図】図11
Description
(1)クラッチ操作レバーを刈取クラッチと脱穀クラッチの両クラッチ切りにする「クラッチ切り操作状態」
(2)刈取クラッチを切り脱穀クラッチだけを入りにする「脱穀クラッチ入り操作状態」
(3)両クラッチを入りにする「両クラッチ入り操作状態」
に操作できるようにすることが考えられる。この場合、クラッチ操作レバーの各操作位置を認識できるようにノッチ(被係合部)にローラやボール等の係合部を嵌合させるデテント機構を採用する必要がある。
これを軽減ないし解消するには、ノッチを小さくすることが考えられるが、余り小さくしすぎると、(2)のレバー位置を感じることができなくなるだけでなく、作業中の機体振動や不測にクラッチ操作レバーに触れると直ぐにレバー位置が移動してしまうし、レバー位置が移動したことが直ちに認識できない不都合がある。
第1発明は、刈取部の駆動系を断続する刈取クラッチと脱穀部の駆動系を断続する脱穀クラッチを備え、一本のクラッチ操作レバーをクラッチ切り操作位置に操作すると前記刈取クラッチと前記脱穀クラッチの両クラッチが切り状態となり、脱穀クラッチ入り操作位置に操作すると、前記刈取クラッチが切り状態で前記脱穀クラッチのみが入り状態となり、両クラッチ入り操作位置に操作すると前記脱穀クラッチと前記刈取クラッチの両クラッチが入り状態となるように構成してあるコンバインにおいて、
前記クラッチ切り操作位置と前記脱穀クラッチ入り操作位置と前記両クラッチ入り操作位置とを、一つの直線上に配置し、
前記クラッチ操作レバーが前記クラッチ切り操作位置、脱穀クラッチ入り操作位置及び両クラッチ入り操作位置に位置していると、係合部が被係合部に係合して前記クラッチ操作レバーを保持するデテント機構を備えるとともに、
前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作、及び前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作のうち、少なくとも一方の操作時において、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記係合部を前記被係合部に係合させないスルー機構を設けてある。
第1発明によれば、クラッチ操作レバーがクラッチ切り操作位置から両クラッチ入り操作位置に向けて操作、又は両クラッチ入り操作位置からクラッチ切り操作位置に向けて操作するときに、クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置を通過するときに係合部を被係合部に係合させないスルー機構を設けたので、クラッチ操作レバーがクラッチ切り操作位置と両クラッチ入り操作位置との間の操作途中で脱穀クラッチ操作位置を通過するときに、デテント機構による位置決めによる操作抵抗(係合部が被係合部に係合することによる操作抵抗)が増大するというようなこともなく操作することができる。
従って、第1発明によれば、クラッチ操作レバーをクラッチ切り操作位置から両クラッチ入り操作位置への操作又は両クラッチ入り操作位置からクラッチ切り操作位置への操作時に、クラッチ操作レバーを直線状に操作できるものでありながら、軽快且つ違和感なく楽に操作をすることができる。
第2発明は、第1発明の構成において、前記スルー機構は、前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作、又は前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作のうち、いずれか一方の操作時において、前記クラッチ操作レバーが脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記被係合部に前記係合部が係合しないように前記係合部を前記被係合部に対して退避させるカム部材を備えている。
第2発明によれば、クラッチ操作レバーを脱穀クラッチ入り操作位置に位置すると、係合部がカム部材によって被係合部に係合しないようにカム部材で係合部の被係合部への係合を阻止している。これにより、クラッチ操作レバーをクラッチ切り操作位置から両クラッチ入り操作位置、又は両クラッチ入り操作位置からクラッチ切り操作位置へ操作する操作方向の途中で、前記係合部がカム部材に案内されることにより、係合部が被係合部に係合することがないので、クラッチ操作レバーの動きがスムーズとなり、一操作感覚でクラッチ操作レバーをクラッチ切り操作位置から両クラッチ入り操作位置へ、又は両クラッチ入り操作位置からクラッチ切り操作位置へ操作することができる。
第3発明は、第1発明又は第2発明の構成において、前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作時には、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記係合部が前記被係合部に係合せず、前記クラッチ操作レバーの前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作時には、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置すると、前記係合部が前記被係合部に係合するように、前記スルー機構を構成してある。
通常、コンバインによる収穫作業では、圃場の全ての植立穀稈を走行しながら刈取って脱穀することはできず、畦際近くや圃場のコーナー部分に刈り残しが生じる。そこでこれらの刈り残した植立穀稈を手刈りして、枕扱きを行う必要がある。従って、この場合のために、刈取クラッチを切りにした状態で脱穀クラッチのみを入り状態にする作業形態が必須となっている。
前記クラッチ操作レバー20に、前記ノッチ31に係合する係合筒32(係合部に相当)を備えた係合部材37を取り付けてある。クラッチ操作レバー20に上下に長い長孔33を形成してある。前記係合筒32に鍔付きピン34を挿通し、ベータピン35で鍔付きピン34の抜け止めを施してある。
従って、この実施の形態では、最初から枕扱ぎを行う場合、クラッチ操作レバー20がクラッチ切り操作位置OFFから両クラッチ入り操作位置ON2に操作されたとしても、素早く脱穀クラッチ入り操作位置ON1の操作方向に少し戻すと刈取クラッチ19が入らず、その後引き続いて徐々にクラッチ操作レバー20を脱穀クラッチ入り操作位置ON1にセットすることで、脱穀クラッチ14を入り状態にすることができる。
(1)上記実施の形態では、クラッチ操作レバー20をクラッチ切り操作位置OFFから両クラッチ入り操作位置ON2に操作する往路でスルー機構45が作用し、クラッチ操作レバー20を両クラッチ入り操作位置ON2からクラッチ切り操作位置OFFへ操作する復路ではスルー機構45が非作用状態となって、復路でデテント機構25が機能するように構成してあるが、スルー機構45を、図15に示すように、脱穀クラッチ入り操作位置ON1に対応する中間のノッチ31を隠すスルー部材45aを設けて、スルー部材45aを図示しない操作具で図15(a)に示す作用姿勢と図15(b)に示す非作用姿勢とに切り換えできるように構成してもよい。このようにすれば、スルー部材45aを作用姿勢に操作することで、クラッチ操作レバー20の往路・復路の両操作でスルー機構45が作用するとともに、スルー部材45aをノッチ31よりも上方に退避させた非作用姿勢に操作することで、クラッチ操作レバー20の往路・復路の両操作において、脱穀クラッチ入り操作位置ON1においてクラッチ操作レバー20をデテント機構25により、位置保持できる。したがって、この場合、枕扱き作業を行うときは、スルー部材45aを非作用姿勢に操作しておくことで、クラッチ操作レバー20をクラッチ切り操作位置OFFから一旦両クラッチ入り操作位置ON2に操作することなく、クラッチ切り操作位置OFFから直接脱穀クラッチ入り操作位置NO1に操作して、クラッチ操作レバー20を位置決めすることができる。
3 脱穀部
14 脱穀クラッチ
19 刈取クラッチ
20 クラッチ操作レバー
25 デテント機構
31 被係合部(ノッチ)
32 係合部(係合筒)
44 刈取スイッチ
45 スルー機構
46 カム部材
47 スプリング
OFF クラッチ切り操作位置
ON1 脱穀クラッチ入り操作位置
ON2 両クラッチ入り操作位置
Claims (3)
- 刈取部の駆動系を断続する刈取クラッチと脱穀部の駆動系を断続する脱穀クラッチを備え、一本のクラッチ操作レバーをクラッチ切り操作位置に操作すると前記刈取クラッチと前記脱穀クラッチの両クラッチが切り状態となり、脱穀クラッチ入り操作位置に操作すると、前記刈取クラッチが切り状態で前記脱穀クラッチのみが入り状態となり、両クラッチ入り操作位置に操作すると前記脱穀クラッチと前記刈取クラッチの両クラッチが入り状態となるように構成してあるコンバインにおいて、
前記クラッチ切り操作位置と前記脱穀クラッチ入り操作位置と前記両クラッチ入り操作位置とを、一つの直線上に配置し、
前記クラッチ操作レバーが前記クラッチ切り操作位置、脱穀クラッチ入り操作位置及び両クラッチ入り操作位置に位置していると、係合部が被係合部に係合して前記クラッチ操作レバーを保持するデテント機構を備えるとともに、
前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作、及び前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作のうち、少なくとも一方の操作時において、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記係合部を前記被係合部に係合させないスルー機構を設けてあることを特徴とするコンバイン。 - 前記スルー機構は、前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作、又は前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作のうち、いずれか一方の操作時において、前記クラッチ操作レバーが脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記被係合部に前記係合部が係合しないように前記係合部を前記被係合部に対して退避させるカム部材を備えている請求項1記載のコンバイン。
- 前記クラッチ操作レバーの前記クラッチ切り操作位置から前記両クラッチ入り操作位置への操作時には、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置しても前記係合部が前記被係合部に係合せず、前記クラッチ操作レバーの前記両クラッチ入り操作位置から前記クラッチ切り操作位置への操作時には、前記クラッチ操作レバーが前記脱穀クラッチ入り操作位置に位置すると、前記係合部が前記被係合部に係合するように、前記スルー機構を構成してある請求項1又は2記載のコンバイン。
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