JP2011053102A - 回転数検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転体の回転に応じてスイッチング素子をオン/オフさせることにより電流変動を生じさせることで回転数信号を生成するに際し、当該電流変動を小さくする。
【解決手段】スイッチング素子14に並列に抵抗素子16を設け、スイッチング素子14がオフ状態のときにも電源24からプルアップ抵抗21、接続点25、ワイヤ30、および抵抗素子16を介してグランド17に電流が流れるようにする。これにより、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流とオフ状態のときに接続点25に流れる電流との差が小さくなり、ひいては電流変動が小さくなる。
【選択図】図2
【解決手段】スイッチング素子14に並列に抵抗素子16を設け、スイッチング素子14がオフ状態のときにも電源24からプルアップ抵抗21、接続点25、ワイヤ30、および抵抗素子16を介してグランド17に電流が流れるようにする。これにより、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流とオフ状態のときに接続点25に流れる電流との差が小さくなり、ひいては電流変動が小さくなる。
【選択図】図2
Description
本発明は、回転体の回転数を検出する回転数検出装置に関する。
従来より、送風ファンを駆動するためのブラシレスモータと、当該ブラシレスモータのコイルに接続された駆動回路と、当該ブラシレスモータを制御するマイクロコンピュータと、を備えた制御システムが、例えば特許文献1で提案されている。
このような制御システムでは、マイクロコンピュータは、設定回転速度に対応する周波数のパルスを生成して駆動回路に出力する。また、駆動回路は、当該パルスを入力すると共に当該パルスに従ってブラシレスモータを駆動する。これにより、送風ファンが回転するようなっている。
また、回転センサでブラシレスモータの回転が検出されると共に、駆動回路が回転検出パルスを出力する。そして、マイクロコンピュータは、駆動回路から入力したコイル選択パルスの周期からブラシレスモータの回転速度を演算し、設定回転速度との差がゼロになるようにフィードバック制御を行う。
上記従来の技術では、制御システムにおいてフィードバック制御を行うべく、駆動回路から回転検出パルスを出力している。このような回転検出パルスを生成する手法として、例えば、オープンコレクタ(またはオープンドレイン)回路からパルス信号を出力する方式が一般に知られている。
オープンコレクタ回路は、トランジスタ等のスイッチング素子をスイッチとして動作させる回路であり、トランジスタがオン状態では低電圧を出力し、トランジスタがオフ状態では高電圧を出力する回路である。このようなオープンコレクタ回路を従来の駆動回路に組み込み、ブラシレスモータの回転に応じてトランジスタをオン/オフすることにより回転検出パルスを生成することが可能となる。
しかしながら、ブラシレスモータの回転に応じてトランジスタがオンするとオープンコレクタ回路に電流が流れ、トランジスタがオフすると当該回路に電流が流れないという動作が繰り返されるので、当該回路の配線に流れる電流が変動する電流変動が起こる。このため、この電流変動により当該回路の配線から電波が発生し、この電波が周囲に影響を与えてしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、回転体の回転に応じてスイッチング素子をオン/オフさせることにより電流変動を生じさせることで回転数信号を生成するに際し、当該電流変動を小さくすることができる回転数検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電源に接続される抵抗と、回転体の回転に応じてオン/オフすると共に抵抗に接続されるスイッチング素子と、を備え、スイッチング素子がオン/オフすることにより変化するスイッチング素子と抵抗との接続点の電圧を回転体の回転数を表す回転数信号とし、この回転数信号に基づいて回転体の回転数を検出する回転数検出装置であって、スイッチング素子に並列接続され、スイッチング素子がオフ状態のときに電源から抵抗を介して接続点に流れる電流をグランドに流す電流経路手段を備えていることを特徴とする。
これによると、電流経路手段によりスイッチング素子がオフ状態のときにも接続点に電流が流れるので、スイッチング素子がオン状態のときに接続点に流れる電流とオフ状態のときに接続点に流れる電流との差すなわち電流変動を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明のように、電流経路手段は、少なくともツェナーダイオード、バリスタ、所定の抵抗値の抵抗素子のいずれかであることが好ましい。
請求項3に記載の発明では、抵抗とスイッチング素子との間にはワイヤが接続され、接続点は、抵抗とワイヤとの間に設けられており、電流経路手段は、スイッチング素子がオフ状態のときに電源から抵抗および接続点を介してワイヤに流れる電流をグランドに流すようになっていることを特徴とする。
これによると、電流経路手段により接続点に流れる電流の変動が小さくなるので、ワイヤに流れる電流の変動を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明では、接続点の電圧を入力して当該電圧の大きさに基づいてグランドの電圧変動を検出する電圧変動検出回路を備えていることを特徴とする。
このように、電圧変動検出回路によってグランドの電圧変動を検出することにより、当該電圧変動が起こる前後のグランドの電位差を取得することができる。また、電流経路手段を流れる電流の経路における各配線の接点抵抗を取得することもできる。したがって、これらグランドの電位差や接点抵抗から、電源から電流経路手段を介してグランドに至る経路において配線の接触不良を検出することができる。
請求項5に記載の発明では、電流経路手段は、回転体の回転が停止し続けていることによりスイッチング素子がオフ状態を維持し続けているときに、電源から抵抗および接続点を介して流れる電流をグランドに流し続けることを特徴とする。
これによると、電源から電流経路手段を介してグランドに至るまでの経路において、配線と配線との接点に常に電流が流れ続けるので、当該接点における酸化を防止することができる。したがって、作動頻度の低い回転数検出装置において、当該接点の酸化により電流が流れなくなるオープン故障を防止することができる。
請求項6に記載の発明では、スイッチング素子と電流経路手段との分岐点と、スイッチング素子と、の間に、ローパスフィルタとして機能する回転体側フィルタ回路を備えていることを特徴とする。
これによると、分岐点からスイッチング素子に流れる電流に含まれる高周波成分を除去することができる。
請求項7に記載の発明では、回転数信号に基づいて回転体の回転数を検出する回転数検出回路と接続点との間に、ローパスフィルタとして機能する回転数検出側フィルタ回路を備えていることを特徴とする。
これによると、接続点から回転数検出回路に出力される回転数信号に含まれる高周波成分を除去することができる。
請求項8に記載の発明のように、回転体は、車両に搭載される空調用または冷却用のモータであることが好ましい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される回転数検出装置は、例えば、車両に搭載された空調用や冷却用のファンの回転数を検出する車両用回転数検出装置である。
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される回転数検出装置は、例えば、車両に搭載された空調用や冷却用のファンの回転数を検出する車両用回転数検出装置である。
図1は、本実施形態に係る回転数検出装置を含んだ冷却制御システムの全体図である。また、図2は、回転数検出装置の回路図である。以下、図1および図2を参照して、冷却制御システムおよび回転数検出装置の構成について説明する。
本実施形態に係る冷却制御システムは車両に搭載されるものであり、例えば、ハイブリッド車の動力源であるバッテリを冷却するように構成されている。具体的には、図1に示されるように、冷却制御システムは、ファンモジュール10とECU20とを備えて構成されている。ファンモジュール10とECU20とは、例えばワイヤハーネス(W/H)等の配線により接続されている。
ファンモジュール10は、上記のバッテリを冷却する冷却機構であり、ファン11と、モータ12と、モータ制御部13とを備えている。ファン11は、バッテリに空気を送風してバッテリを冷却するための送風ファンである。モータ12はファン11に取り付けられていると共に、ファン11を回転させるものである。このモータ12は、車両に搭載されると共に、バッテリを冷却する冷却用のものであり、例えば100Hz〜1kHz程度の周波数で回転する。
モータ制御部13は、ECU20から入力される回転指令信号に従ってモータ12を駆動するものである。また、モータ制御部13は、モータ12の実際の回転数を示すパルス信号をECU20に出力する機能も備えている。
ECU20は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従ってファンモジュール10を制御するものである。
本実施形態では、ECU20は、図示しない各種センサの信号を入力し、これらの信号を用いてファン11を所定の回転数で回転させるための回転指令信号を生成し、この回転指令信号をファンモジュール10に出力する。
なお、回転指令信号は、例えばduty比が指定された信号である。ここで、デューティー比(duty比)とは、一周期Tのうちハイレベル期間Thが占める割合を百分率で表すものである(duty比[%]=(Th/T)×100)。
また、ECU20は、ファンモジュール10からパルス信号を入力し、このパルス信号に基づいて、モータ12の実際の回転数を検出する。そして、ECU20は、検出したモータ12の回転数を用いてモータ12の最適な回転数を演算し、この演算結果を回転指令信号の生成に用いる。すなわち、ECU20は、実際のモータ12の回転数を回転指令信号の生成にフィードバックするフィードバック制御を行う。
このような冷却制御システムにおいて、モータ12の実際の回転数を検出するための回転数検出装置は、図2に示される回路構成となっている。ファンモジュール10とECU20とは所定の長さのワイヤ30によって電気的に接続されている。ワイヤ30は上述のようにワイヤハーネス等の配線であり、ワイヤ30の長さは例えば1m〜2m程度である。
具体的には、ファンモジュール10は、スイッチング素子14と、フィルタ回路15と、抵抗素子16と、を備えている。これらスイッチング素子14、フィルタ回路15、および抵抗素子16は、例えばファンモジュール10のモータ制御部13に備えられている。
スイッチング素子14は、モータ12の回転に応じてオン/オフするものである。そして、モータ制御部13に設けられた図示しない回転センサの信号がスイッチング素子14のベースに入力されることにより、スイッチング素子14がオン/オフするようになっている。
なお、回転センサは、いわゆるレゾルバと呼ばれるものに相当し、モータ12の回転軸に所定の回転角度ごとに設けられた突起に対向配置されたセンシング部を備えたものである。モータの回転軸が軸回りに回転することにより突起も回転するので、位置が固定されたセンシング部は移動する突起の位置を検出することとなる。したがって、回転センサは、例えば、センシング部が移動する突起を検出したときにスイッチング素子14をオンし、センシング部が移動する突起を検出しないときにスイッチング素子14をオフする。このようにして、モータ12の回転に応じてスイッチング素子14がオン/オフするようになっている。
また、スイッチング素子14のエミッタはファンモジュール10のグランド17に接続され、コレクタはフィルタ回路15に接続されている。グランド17は、例えば車両のボディである。このようなスイッチング素子14としては、例えばNPN型のトランジスタが採用される。
フィルタ回路15は、ワイヤ30とスイッチング素子14との間に接続されたローパスフィルタである。ワイヤ30と抵抗素子16との接続部分を分岐点18とすると、フィルタ回路15はこの分岐点18とスイッチング素子14のコレクタとの間に接続されている。
このようなフィルタ回路15は、分岐点18とスイッチング素子14のコレクタとの間に接続された抵抗15aと、抵抗15aのうち分岐点18側とグランド17との間に接続されたコンデンサ15bとで構成されている。上述のように、モータ12が500Hz〜1kHz程度の周波数で回転する場合にはこれらの周波数を通過させるように、抵抗15aとコンデンサ15bの各値が設定される。このフィルタ回路15により、分岐点18からスイッチング素子14に流れる電流に含まれる高周波成分(ノイズ)を除去することが可能となる。
抵抗素子16は、分岐点18とグランド17との間に接続され、ワイヤ30を介してファンモジュール10に流れ込む電流の一部をグランド17に流す電流経路を形成する素子である。すなわち、抵抗素子16はスイッチング素子14に並列接続され、ワイヤ30を介してファンモジュール10に流れ込む電流の一部または全部をグランド17に流す役割を果たす。この抵抗素子16は、所定の抵抗値が設定された抵抗である。
一方、ECU20は、プルアップ抵抗21と、フィルタ回路22と、回転数検出回路23とを備えている。
プルアップ抵抗21は、当該プルアップ抵抗21の一方が電源24に接続され、他方がワイヤ30に接続された抵抗である。すなわち、プルアップ抵抗21は当該プルアップ抵抗21の他方側の電圧を安定させる役割を果たすものである。なお、電源24は、ECU20を稼動させるための電源であり、車両に搭載された冷却用とは異なるバッテリから作り出された電圧供給源である。
したがって、ファンモジュール10のスイッチング素子14はフィルタ回路15およびワイヤ30を介してプルアップ抵抗21に接続され、電源24、プルアップ抵抗21、ワイヤ30、フィルタ回路15、スイッチング素子14、およびグランド17という経路が形成される。
そして、スイッチング素子14のオン状態またはオフ状態により、電源24からプルアップ抵抗21およびワイヤ30を介してファンモジュール10に流れる電流の経路が異なる。具体的には、スイッチング素子14がオフ状態のときには、電源24からプルアップ抵抗21、ワイヤ30、および抵抗素子16を介してグランド17に至る経路が形成される。一方、スイッチング素子14がオン状態のときには、電源24からプルアップ抵抗21、ワイヤ30、分岐点18、抵抗素子16、およびグランド17に至る経路と、分岐点18、フィルタ回路15、スイッチング素子14およびグランド17に至る経路との2つの経路が形成される。
つまり、スイッチング素子14のオン状態またはオフ状態によってワイヤ30に流れる電流が上記のパルス信号に相当する。
また、図2に示されるように、スイッチング素子14のエミッタがグランド17に接続され、コレクタが電源24側に接続されているので、いわゆるオープンコレクタ回路が構成されている。
フィルタ回路22は、フィルタ回路15と同様に、ローパスフィルタとして機能するものであり、抵抗22aとコンデンサ22bとで構成されている。ワイヤ30とプルアップ抵抗21との接続部分を接続点25とすると、このフィルタ回路22は、接続点25と回転数検出回路23との間に接続されている。すなわち、抵抗22aは接続点25と回転数検出回路23との間に接続され、コンデンサ22bは抵抗22aのうち回転数検出回路23側とECU20のグランド26との間に接続されている。グランド26は、グランド17と同様に例えば車両のボディである。これにより、接続点25から回転数検出回路23に出力される回転数信号に含まれる高周波成分(ノイズ)を除去することが可能となる。
なお、フィルタ回路22についても、フィルタ回路15と同様に、モータ12が500Hz〜1kHz程度の周波数で回転する場合にはこれらの周波数を通過させるように、抵抗22aとコンデンサ22bの各値が設定されている。
回転数検出回路23は、接続点25の電圧をモータ12の回転数を表す回転数信号とすると、この回転数信号に基づいてモータ12の回転数を検出するものである。本実施形態では、接続点25の電圧をV1とする。
このような回転数検出回路23は、図示しないコンパレータやカウンタ、回転数演算部を備えている。回転数検出回路23は、取得したモータ12の実際の回転数をECU20内に設けられた回転指令信号生成回路に出力し、取得した回転数が回転指令信号の生成にフィードバックされるようにしている。以上が、本実施形態に係る冷却制御システムおよび回転数検出装置の全体構成である。
次に、冷却制御システムおよび回転数検出装置の作動について、図3を参照して説明する。図3は、回転数検出装置のスイッチング素子14のオン/オフ状態(Tr)と接続点25の電圧V1のタイミングチャートである。なお、図3の縦軸はスイッチング素子14のベース電圧および接続点25の電圧V1を示し、横軸は時間を示している。
まず、ECU20は、外部から各種センサの信号を入力し、これらの信号に基づいてモータ12を回転させるための回転指令信号を生成する。
この回転指令信号は、ワイヤ30を介してファンモジュール10のモータ制御部13に入力される。そして、モータ制御部13は回転指令信号に従ってモータ12を回転させる。これにより、ファン11が回転し、ハイブリッド車の動力源であるバッテリが冷却される。
そして、モータ12が回転することにより、回転センサがスイッチング素子14をオン/オフする。これにより、回転数検出装置に流れる電流の経路が切り替えられ、ECU20の電源24からワイヤ30を介してファンモジュール10に流れる電流の大きさが変化する。つまり、ファンモジュール10からECU20にパルス信号が出力される。
具体的には、モータ12が回転することにより、スイッチング素子14がオン状態となると、電源24からプルアップ抵抗21およびワイヤ30を介して分岐点18に流れ込んだ電流は抵抗素子16を介してグランド17に流れると共に、フィルタ回路15およびスイッチング素子14を介してグランド17にも流れる。
また、スイッチング素子14がオン状態になったときには、各フィルタ回路15、22の各コンデンサ15b、22bの放電も開始する。フィルタ回路15のコンデンサ15bの放電による電流は抵抗15aを介してスイッチング素子14側に流れ、フィルタ回路22のコンデンサ22bの放電による電流は接続点25を介してファンモジュール10側に流れる。そして、各コンデンサ15b、22bの放電が終了すると、各コンデンサ15b、22bから電流は流れ出ない。
このように、電源24から接続点25に流れ込んだ電流は、抵抗素子16を介する経路と、スイッチング素子14を介する経路の2経路に流れるので、図3に示されるように、接続点25の電圧V1は下がる。
続いて、モータ12がさらに回転することにより、スイッチング素子14がオフ状態となると、電源24からプルアップ抵抗21およびワイヤ30を介して分岐点18に流れ込んだ電流は、抵抗素子16を介する経路を介してグランド17に流れる。言い換えると、抵抗素子16は、スイッチング素子14がオフ状態のときに電源24からプルアップ抵抗21および接続点25を介してワイヤ30に流れる電流をグランド17に流すようになっている。
また、スイッチング素子14がオフ状態となったときには、各フィルタ回路15、22の各コンデンサ15b、22bの充電も開始する。この場合、電源24からワイヤ30を介してコンデンサ15bに電流が流れ込むと共に、電源24から抵抗22aを介してコンデンサ22bに電流が流れ込む。そして、各コンデンサ15b、22bの充電が終了すると、各コンデンサ15b、22bに電流は流れ込まない。
このように、スイッチング素子14がオフ状態となると、電源24からグランド17に至る経路において電流が流れる経路は抵抗素子16を介する経路のみとなるので、電源24から接続点25に流れ込む電流が多くなる。したがって、図3に示されるように、接続点25の電圧V1は上がる。
そして、モータ12が回転することにより、上記のスイッチング素子14のオン/オフが繰り返される。これにより、ファンモジュール10の分岐点18に流れる電流の大きさが変化する。これに伴い、図3に示されるように、接続点25の電圧V1がパルス状になる。この接続点25の電圧V1がモータ12の回転数を表す回転数信号とされ、この回転数信号がフィルタ回路22を介して回転数検出回路23に入力される。
回転数検出回路23に入力された回転数信号は、回転数検出回路23のコンパレータに入力されて2値のデジタル信号とされ、回転数検出回路23に備えられたカウンタでカウントされる。そして、回転数検出回路23により、カウンタのカウント値からモータ12の実際の回転数が検出される。こうして、検出された実際の回転数はECU20において回転指令信号を生成する際のパラメータとしてフィードバックされる。
上記のように作動する回転数検出装置において、ファンモジュール10に設けられた抵抗素子16の効果について説明する。抵抗素子16の効果を分かりやすくするため、分岐点18に抵抗素子16が接続されている場合と接続されていない場合の接続点25の電圧V1を概算した。
ここで、例えば、プルアップ抵抗21の抵抗値を10kΩ、フィルタ回路15の抵抗15aの抵抗値を5kΩ、そして抵抗素子16の抵抗値を10kΩとしている。また、電源24の電圧を5Vとし、スイッチング素子14がオン状態となったときの動作電圧を0.6Vとしている。
また、接続点25の電圧V1を演算するため、分岐点18に抵抗素子16が接続されており、スイッチング素子14がオン状態のときにプルアップ抵抗21に流れる電流をI1、抵抗15aに流れる電流をI2、抵抗素子16に流れる電流をI3とすると、
(1)I1=I2+I3
(2)5=10×103×I1+10×103×I3
(3)5=0.6+10×103×I1+5×103×I2
という3つの式を立てることができる。この連立方程式を解くことにより、I1=0.345mA、I2=0.190mA、I3=0.155mAを得る。
(1)I1=I2+I3
(2)5=10×103×I1+10×103×I3
(3)5=0.6+10×103×I1+5×103×I2
という3つの式を立てることができる。この連立方程式を解くことにより、I1=0.345mA、I2=0.190mA、I3=0.155mAを得る。
そして、分岐点18とグランド17との間に抵抗素子16が接続されていない場合、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流I4はI4=(5−0.6)/(10×103+5×103)=0.293mAである。したがって、接続点25の電圧V1はこの電流I4を用いて計算するとV1=0.6+5×103×I4≒2Vであり、スイッチング素子14がオフ状態のときの接続点25の電圧V1は5Vである。つまり、スイッチング素子14のオン/オフによる接続点25の電圧V1の電圧差は3Vである。
一方、分岐点18に抵抗素子16が接続されている場合、スイッチング素子14がオン状態のときの接続点25の電圧V1は上記の電流I3を用いて計算するとV1=10×103×I3=1.55Vである。また、スイッチング素子14がオフ状態のときに接続点25に流れる電流I5=5/(10×103+10×103)=0.25mAである。したがって、スイッチング素子14がオフ状態のときの接続点25の電圧V1はこの電流I5を用いて計算するとV1=10×103×I5=2.5Vである。つまり、スイッチング素子14のオン/オフによる接続点25の電圧V1の電圧差は0.95Vである。
このように、分岐点18に抵抗素子16が接続されると、スイッチング素子14のオン/オフによる接続点25の電圧V1の電位差は、抵抗素子16が設けられていない場合よりも小さくなる。
すなわち、接続点25の電圧V1の電位差は小さくなるのは、スイッチング素子14がオフ状態のときに電源24からプルアップ抵抗21を介して接続点25に流れる電流を、抵抗素子16を介してグランド17に流しているからである。このように、スイッチング素子14がオフ状態のときに抵抗素子16に電流が流れるので、抵抗素子16は図3に示される接続点25の電圧V1の最大値を下げる効果をもたらす。
言い換えると、スイッチング素子14がオフ状態のときに抵抗素子16に電流が流れるので、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流とオフ状態のときに接続点25に流れる電流との差が小さくなる。つまり、回転数検出装置に抵抗素子16が設けられていない場合よりもワイヤ30に流れる電流の変動が小さくなる。
そして、抵抗素子16が設けられたことにより接続点25に流れる電流の変動が小さくなるので、ワイヤ30に流れる電流の変動も小さくなる。したがって、電流変動によってワイヤ30から発生するラジオノイズが低減する。また、ワイヤ30から発生するラジオノイズが低減するので、ワイヤ30に対するシールド線を不要にすることができる。
なお、スイッチング素子14がオフ状態のときに抵抗素子16に常に電流が流れ続けることになるが、当該抵抗素子16に流れる電流の大きさはmAのオーダーであるので、電源の消費に影響はない。
以上説明したように、本実施形態では、スイッチング素子14に並列に抵抗素子16を設け、スイッチング素子14がオフ状態のときにも電源24から接続点25を介して抵抗素子16に電流が流れるようにしたことを特徴としている。これにより、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流とオフ状態のときに接続点25に流れる電流との差を小さくすることができ、ひいては電流変動を小さくすることができる。そして、電源24からグランド17を流れる電流の変動が小さくなるので、ワイヤ30等の配線から発生するラジオノイズを低減することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、プルアップ抵抗21が特許請求の範囲の「抵抗」に対応し、抵抗素子16が特許請求の範囲の「電流経路手段」に対応する。また、モータ12(またはモータ12にファン11が一体化されたもの)が特許請求の範囲の「回転体」に対応する。さらに、スイッチング素子14のコレクタに接続されたフィルタ回路15が特許請求の範囲の「回転体側フィルタ回路」に対応し、接続点25と回転数検出回路23との間に接続されたフィルタ回路22が特許請求の範囲の「回転数検出側フィルタ回路」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、スイッチング素子14がオフ状態のときに接続点25に電流を流す手段として抵抗素子16を用いていたが、本実施形態ではツェナーダイオードを用いることが特徴となっている。
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、スイッチング素子14がオフ状態のときに接続点25に電流を流す手段として抵抗素子16を用いていたが、本実施形態ではツェナーダイオードを用いることが特徴となっている。
図4は、本実施形態に係る回転数検出装置の回路図である。この図に示されるように、分岐点18とグランド17との間にツェナーダイオード27が接続されている。すなわち、ツェナーダイオード27はスイッチング素子14に並列に接続されている。
また、ツェナーダイオード27は逆バイアス接続されている。これにより、ツェナーダイオード27に降伏電圧以上の電圧が印加されるとツェナーダイオード27に電流が流れ、降伏電圧以下の電圧が印加される場合には分岐点18が降伏電圧に固定される。
そして、本実施形態では、スイッチング素子14がオフ状態のときには分岐点18つまり接続点25の電圧V1が降伏電圧を超える一方、スイッチング素子14がオン状態のときには分岐点18つまり接続点25の電圧V1が降伏電圧を超えないように、ツェナーダイオード27の降伏電圧が設定されている。
図4に示される構成において、モータ12が回転することにより、スイッチング素子14がオン状態となると、電源24からプルアップ抵抗21、ワイヤ30、フィルタ回路15、およびスイッチング素子14を介してグランド17に電流が流れる。このように電源24からスイッチング素子14を介する経路が形成されると、分岐点18つまり接続点25の電圧V1は下がるので、ツェナーダイオード27には降伏電圧を超える電圧が印加されずにツェナーダイオード27に電流は流れない。
一方、モータ12がさらに回転することにより、スイッチング素子14がオフ状態となると、スイッチング素子14に電流が流れる経路が遮断されるので、分岐点18の電圧が上昇して降伏電圧を超える。これにより、電源24からプルアップ抵抗21、ワイヤ30、およびツェナーダイオード27を介してグランド17に電流が流れる。すなわち、スイッチング素子14がオフ状態のときに、グランド17に電流を流すというツェナーダイオード27の機能は、第1実施形態の抵抗素子16の機能と同じである。
そして、モータ12が回転することにより、上記のスイッチング素子14のオン/オフが繰り返される。この場合、スイッチング素子14がオフ状態のときにツェナーダイオード27に電流が流れるので、スイッチング素子14がオン状態のときに接続点25に流れる電流とオフ状態のときに接続点25に流れる電流との差が小さくなり、回転数検出装置にツェナーダイオード27が設けられていない場合よりもワイヤ30に流れる電流の変動を小さくすることができる。
以上のように、スイッチング素子14がオフ状態のときにツェナーダイオード27に電流を流すようにして、スイッチング素子14のオン状態のときとオフ状態のときとの電流の変動を小さくすることもできる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、ツェナーダイオード27が特許請求の範囲の「電流経路手段」に対応する。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、接続点25の電圧V1をモニタすることにより、ファンモジュール10側のグランド17とECU20側のグランド26との電圧変動を検出することが特徴となっている。
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、接続点25の電圧V1をモニタすることにより、ファンモジュール10側のグランド17とECU20側のグランド26との電圧変動を検出することが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る回転数検出装置の回路図である。この図に示されるように、ECU20は電圧変動検出回路28を備えている。電圧変動検出回路28は、接続点25の電圧V1を入力して当該電圧V1の大きさに基づいてグランド17の電圧変動を検出するものである。実際には、電圧変動検出回路28は、接続点25の電圧V1をモニタすることにより、グランド17の電圧変動を検出するものである。このため、電圧変動検出回路28は、フィルタ回路22を介して接続点25に接続されている。
ここで、「モニタする」とは、回転数信号つまり接続点25の電圧V1に対してしきい値を設定し、このしきい値を超えたか否かを判定することによりグランド17の変動を検出することを意味している。したがって、電圧変動検出回路28は、A/D変換器や接続点25の電圧V1としきい値との比較を行うためのコンパレータや判定部等を備えて構成されている。
なお、図5では、スイッチング素子14がオフ状態のときにグランド17に電流を流す手段として抵抗素子16を採用したものを示しているが、もちろん、抵抗素子16ではなくツェナーダイオード27を採用しても良い。
上記の電圧変動検出回路28によって接続点25の電圧V1の変動を検出することにより、ファンモジュール10側のグランド17がECU20側のグランド26に対して変動していることを検出することができる。上述のように、各グランド17、26は例えば車両のボディであるので、グランド17がグランド26に対して何らかの影響により変化し、グランド17とグランド26との間に抵抗成分が生じていることがわかる。
すなわち、ファンモジュール10のグランド17が正しく車両のボディに接続されていないことや、電源24から抵抗素子16を介してグランド17に至る経路における各配線の接触不良が生じていることを検出することができる。既に、回転数検出装置に用いられる各素子の具体的な値がわかっているので、接続点25の電圧V1をモニタすることにより、電源24から抵抗素子16を介してグランド17に至る経路の接点抵抗を検出することができる。
以上説明したように、電圧変動検出回路28によってグランド17の電圧変動を検出することにより、当該電圧変動が起こる前後のグランド17の電位差を取得することができる。これに伴い、抵抗素子16を流れる電流の経路における各配線の接点抵抗を取得することもできる。特に、ワイヤ30とファンモジュール10との接続不良やワイヤ30とECU20との接続不良を検出することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、モータ12が回転することによりスイッチング素子14がオン/オフしていたが、本実施形態ではファンモジュール10が使用されずにモータ12の回転が継続して停止しているとしても、グランド17に電流を流し続けることができる。
上記各実施形態では、モータ12が回転することによりスイッチング素子14がオン/オフしていたが、本実施形態ではファンモジュール10が使用されずにモータ12の回転が継続して停止しているとしても、グランド17に電流を流し続けることができる。
すなわち、例えば図2の回路図に示されるように、スイッチング素子14がオフ状態となると、抵抗素子16を介してグランド17に電流が流れる。そして、モータ12の回転が停止している場合には、この状態が維持される。
言い換えると、抵抗素子16は、モータ12の回転が停止し続けていることによりスイッチング素子14がオフ状態を維持し続けているときには、電源24からプルアップ抵抗21および接続点25を介して当該抵抗素子16に流れる電流をグランド17に流し続ける。図4の回路図に示されたツェナーダイオード27についても同様である。
これによると、ファンモジュール10が作動していない場合にもECU20からワイヤ30を介してファンモジュール10に電流が流れ続けるので、ECU20とワイヤ30との各配線の接点やワイヤ30とファンモジュール10との各配線の接点に常に電流が流れ続ける。このため、当該接点における酸化を防止することができる。したがって、作動頻度の低い回転数検出装置においては、接点酸化を防止でき、ひいては接点酸化により電流が流れなくなるオープン故障を防止することができる。
上記各実施形態では、スイッチング素子14、フィルタ回路15、および抵抗素子16は、ファンモジュール10のモータ制御部13に備えられていたが、これは構成の一例であり、スイッチング素子14、フィルタ回路15、および抵抗素子16はモータ制御部13に備えられていなくても良い。
上記各実施形態では、スイッチング素子14をオン/オフさせるものとして回転センサが用いられていたが、モータ12の回転を検出するセンサとして例えばエンコーダを用いても良い。
上記各実施形態では、ワイヤ30と抵抗素子16との接続部分が分岐点18とされていたが、ファンモジュール10にフィルタ回路15が設けられていない場合には、スイッチング素子14と抵抗素子16との接続部分が分岐点18となる。
上記各実施形態では、ワイヤ30とプルアップ抵抗21との接続部分が接続点25とされ、この接続点25の電圧V1が回転数信号とされていた。しかしながら、これは回転数検出装置の構成の一例であり、例えば、フィルタ回路15やワイヤ30が用いられない構成においては、スイッチング素子14とプルアップ抵抗21との接続部分を接続点25とすることができ、当該接続点25の電圧V1を回転数信号とすることができる。
上記各実施形態では、スイッチング素子14がオフ状態のときにグランド17に電流を流すための手段として抵抗素子16やツェナーダイオード27を採用していたが、バリスタを採用しても良い。バリスタとは、印加される電圧が低い場合には電気抵抗が大きいが、印加される電圧が高くなると急激に電気抵抗が小さくなる素子である。したがって、スイッチング素子14がオン状態のときにはバリスタに印加される電圧は低くなるので、抵抗素子16と同じような機能を果たし、スイッチング素子14がオフ状態のときにはバリスタに印加される電圧が高くなるので、ツェナーダイオード27のようにグランド17に電流を流す機能を果たす。
上記各実施形態では、ファンモジュール10とECU20とをワイヤ30で電気的に接続していたが、例えば、ファンモジュール10にフィルタ回路15が設けられていない場合には、ワイヤ30はプルアップ抵抗21とスイッチング素子14(もしくは抵抗素子16)との間に接続されることとなる。
上記各実施形態では、スイッチング素子14のコレクタにフィルタ回路15が接続されていたが、当該フィルタ回路15は必須のものではなく、フィルタ回路15が設けられていなくても良い。同様に、接続点25と回転数検出回路23との間にフィルタ回路22が接続されていたが、当該フィルタ回路22は必須のものではなく、フィルタ回路22が設けられていなくても良い。
したがって、回転数検出装置に各フィルタ回路15、22が設けられない場合には、スイッチング素子14がオン/オフすることにより変化するスイッチング素子14とプルアップ抵抗21との接続点25の電圧V1をモータ12の回転数を表す回転数信号とし、この回転数信号に基づいてモータ12の回転数を検出することとなる。
上記各実施形態では、モータ12は、車両に搭載される冷却用のものであったが、モータ12は空調用のものでも良い。また、モータ12は車両に搭載されるものでなくても良い。つまり、冷却制御システムや回転数検出装置は車両に搭載されるものでなくても良い。
上記各実施形態では、各フィルタ回路15、22はCR回路として構成されたものであるが、各フィルタ回路15、22はコイルと抵抗とで構成されたものでも良い。
上記各実施形態では、ファンモジュール10とECU20とをワイヤ30で接続していたが、例えばワイヤ30を廃止し、ファンモジュール10とECU20とが一体化されたものを構成しても良い。
上記各実施形態では、スイッチング素子14としてNPN型のトランジスタを用いたが、これは一例を示したものであり、他のタイプのトランジスタを用いても良い。例えば、MOSFETを用いた場合には、上記のオープンコレクタ回路はオープンドレイン回路となる。
12 モータ
14 スイッチング素子
15 フィルタ回路
16 抵抗素子
17 グランド
18 分岐点
21 プルアップ抵抗
22 フィルタ回路
23 回転数検出回路
24 電源
25 接続点
27 ツェナーダイオード
28 電圧変動検出回路
30 ワイヤ
14 スイッチング素子
15 フィルタ回路
16 抵抗素子
17 グランド
18 分岐点
21 プルアップ抵抗
22 フィルタ回路
23 回転数検出回路
24 電源
25 接続点
27 ツェナーダイオード
28 電圧変動検出回路
30 ワイヤ
Claims (8)
- 電源に接続される抵抗と、回転体の回転に応じてオン/オフすると共に前記抵抗に接続されるスイッチング素子と、を備え、
前記スイッチング素子がオン/オフすることにより変化する前記スイッチング素子と前記抵抗との接続点の電圧を前記回転体の回転数を表す回転数信号とし、この回転数信号に基づいて前記回転体の回転数を検出する回転数検出装置であって、
前記スイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子がオフ状態のときに前記電源から前記抵抗を介して前記接続点に流れる電流をグランドに流す電流経路手段を備えていることを特徴とする回転数検出装置。 - 前記電流経路手段は、少なくともツェナーダイオード、バリスタ、所定の抵抗値の抵抗素子のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の回転数検出装置。
- 前記抵抗と前記スイッチング素子との間にはワイヤが接続され、
前記接続点は、前記抵抗と前記ワイヤとの間に設けられており、
前記電流経路手段は、前記スイッチング素子がオフ状態のときに前記電源から前記抵抗および前記接続点を介して前記ワイヤに流れる電流を前記グランドに流すようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転数検出装置。 - 前記接続点の電圧を入力して当該電圧の大きさに基づいて前記グランドの電圧変動を検出する電圧変動検出回路を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転数検出装置。
- 前記電流経路手段は、前記回転体の回転が停止し続けていることにより前記スイッチング素子がオフ状態を維持し続けているときに、前記電源から前記抵抗および前記接続点を介して流れる電流を前記グランドに流し続けることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の回転数検出装置。
- 前記スイッチング素子と前記電流経路手段との分岐点と、前記スイッチング素子と、の間に、ローパスフィルタとして機能する回転体側フィルタ回路を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の回転数検出装置。
- 前記回転数信号に基づいて前記回転体の回転数を検出する回転数検出回路と前記接続点との間に、ローパスフィルタとして機能する回転数検出側フィルタ回路を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の回転数検出装置。
- 前記回転体は、車両に搭載される空調用または冷却用のモータであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の回転数検出装置。
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- 2009-09-02 JP JP2009202700A patent/JP2011053102A/ja active Pending
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