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JP2010237833A - 医療連携システム - Google Patents

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JP2010237833A
JP2010237833A JP2009083100A JP2009083100A JP2010237833A JP 2010237833 A JP2010237833 A JP 2010237833A JP 2009083100 A JP2009083100 A JP 2009083100A JP 2009083100 A JP2009083100 A JP 2009083100A JP 2010237833 A JP2010237833 A JP 2010237833A
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Hiroyuki Kubota
寛之 窪田
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Konica Minolta Medical and Graphic Inc
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Konica Minolta Medical and Graphic Inc
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Abstract

【課題】転院元の医療施設における診療情報のサーバへの登録の手間やサーバ管理者のアクセス権限付与の手間をなくすとともに、転院先に漏れなく患者の診療情報を提供できるようにする。
【解決手段】本発明に係る地域医療連携システム100によれば、医事会計端末1において、他の医療施設に転院する患者の患者情報及び転院先情報が入力された際に、入力された患者情報の患者についての診療情報を施設内サーバ2から読み出してデータ管理サーバ4へ送信するとともに入力された患者情報及び転院先情報を含む転院情報をデータ管理サーバ4に送信する。データ管理サーバ4は、医事会計端末1から受信した診療情報を保存し、医事会計端末1から受信した患者情報及び転院先情報に基づいて、保存されている転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を転院先の医療施設に対して付与する。
【選択図】図9A

Description

本発明は、医療連携システムに関する。
近年、救急患者を受け持つ地域医療支援病院や高度先端医療が受けられる特定機能病院など、医療施設の棲み分けが進んでいる。その中で、患者の症状と医療施設の機能に合わせた転院と、患者の引継ぎが重要となっている。そこで、地域の医療施設間では、患者の診療情報を共有することによって、禁忌事項や薬剤の処方、検査等において、転院時の患者負担を減らし、医療施設間での患者の紹介をスムーズに行うようにすることが進められている。
例えば、特許文献1には、患者の紹介元の医療施設が地域医療連携サーバに患者情報を登録し、患者の紹介先の医療施設が地域医療連携サーバから患者情報を取得する技術が開示されている。
特開2005−122380号公報
ところで、地域の医療施設間で診療情報を共有する場合、診療情報は患者の個人情報に関わるため、誰にでも公開可能にはできない。そのため、診療情報にアクセスする医療施設やユーザに対し権限認証が必要である。権限認証の方法としては、施設認証、ノード認証、ユーザ認証、コンテンツ認証などのレベルで行われ、自由な閲覧ができないようになっている。
アクセス権限が付与されていない施設等で診療情報を閲覧する必要が生じた場合は、診療情報を保存しているサーバの管理者が手動操作でその施設等に権限を付与する設定を行っており、サーバ管理者の手を煩わせることとなっている。
また、医療施設間で診療情報を共有するためには、転院時に転院元の医療施設からサーバに対して患者の診療情報を登録しておく必要があるが、従来、この作業は人手を介して行われている。そのため、忙しい医療従事者の負担となっている。また、各診療科の診療情報が漏れなく情報公開できているのかの確認も難しい。
本発明の課題は、転院元の医療施設における診療情報のサーバへの登録の手間やサーバ管理者によるアクセス権限付与の手間をなくすとともに、転院先に漏れなく患者の診療情報を提供できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
医療施設内で生成された診療情報を記憶する記憶手段に接続された医事会計端末と、データ管理サーバと、がデータ送受信可能に接続された医療連携システムであって、
前記医事会計端末は、他の医療施設に転院する患者の患者情報及び転院先の医療施設を示す転院先情報が入力された際に、前記入力された患者情報の患者についての診療情報を前記記憶手段から読み出して前記データ管理サーバへ送信するとともに前記入力された患者情報及び転院先情報を前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記医事会計端末から受信した診療情報を保存し、前記医事会計端末から受信した患者情報及び転院先情報に基づいて、前記保存されている前記転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を転院先の医療施設に対して付与する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記データ管理サーバは、前記入力された転院先情報に転院先の医療施設内の診療科又は担当医師が含まれている場合は、前記転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を前記医療施設の診療科又は担当医師に対して付与する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記医事会計端末は、前記記憶手段に記憶されている前記入力された患者情報の患者についての診療情報のうち、前記データ管理サーバに保存されていない診療情報を前記データ管理サーバへ送信する。
本発明によれば、転院元の医療施設における診療情報のサーバへの登録の手間やサーバ管理者によるアクセス権限付与の手間をなくすことが可能となる。また、転院先に漏れなく患者の診療情報を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態における地域医療連携システムの全体構成を示す図である。 図1の医事会計端末の機能的構成を示すブロック図である。 図2の転院情報DBに格納される転院情報のデータ構成例を示す図である。 図1の検体検査DBに格納される検体検査データのデータ構成例を示す図である。 図1の画像DBに格納されるデータのデータ構成例を示す図である。 図1のデータ管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 図6の権限付与情報DBに格納される権限付与情報のデータ構成例を示す図である。 図6の認証情報テーブルのデータ格納例を示す図である。 図1の地域医療連携システムの装置間において実行される処理の流れを示す図である。 図1の地域医療連携システムの装置間において実行される処理の流れを示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔地域医療連携システム100の構成〕
図1に、本実施の形態における地域医療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、地域医療連携システム100は、複数の医療施設のそれぞれに設置された医事会計端末1、施設内サーバ2及び電子カルテ端末3と、地域のデータセンタに設置されたデータ管理サーバ4とがインターネット等の通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。各医療施設の医事会計端末1、施設内サーバ2及び電子カルテ端末3は、LAN(Local Area Network)等により相互にデータ送受信可能に接続されている。
地域医療連携システム100は、地域の医療施設間で患者の診療情報を共有するためのシステムである。診療情報とは、診療の過程で取得された患者に関する情報を指し、例えば、医用画像、検体検査データ、読影レポート、病理診断レポート、診療記録等が含まれる。
〔地域医療連携システム100の各装置の装置構成〕
以下、地域医療連携システム100を構成する各装置について説明する。
〔医事会計端末1〕
医事会計端末1は、来院した患者の受付登録を行い、患者に対して実施された診察、検査、処方箋等の内容の入力に基づいて会計処理、診療報酬明細書の作成等を行う端末(レセプトコンピュータ)である。また、医事会計端末1は、会計対象の患者が他の医療施設に転院を行う場合、その患者の患者情報や転院先の情報の入力を受け付けてデータ管理サーバ4に送信するとともに、転院する患者の診療情報をデータ管理サーバ4に送信する。
図2に、医事会計端末1の機能構成例を示す。
医事会計端末1は、図2に示すように、制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部13に
記憶されているシステムプログラムをはじめと各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムに従って、図9A〜図9Bに示す医事会計端末1の処理を実行する。
RAM12は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部13から読み出された制御部11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部13には、前述のように各種プログラムが記憶されている。
また、記憶部13は、患者情報DB(Data Base)131、会計情報DB132、転院情報DB133等を記憶している。
患者情報DB131は、来院した患者の患者情報を格納するデータベースである。患者情報には、患者ID、患者名、生年月日、性別、住所、電話番号、患者病歴、アレルギー、保険証番号、家族情報等が含まれる。
会計情報DB132は、会計処理によって生成される会計情報を格納するデータベースである。会計情報には、会計番号、患者ID、患者負担金額、保険請求金額等の情報が含まれる。
転院情報DB133は、他の病院に患者が転院する際に発行された転院情報を格納するデータベースである。図3に、転院情報のデータ構成例を示す。図3に示すように、転院情報は、「患者情報」及び「転院先情報」により構成されている。「患者情報」は、転院の対象となった患者に関する患者情報である。ここでの患者情報は、患者ID、患者名、生年月日、性別、住所、電話番号等、上述の患者情報DB131に格納されている患者情報の一部である。「転院先情報」は、転院時(転院先の医療施設の情報の入力等の転院手続を行ったとき)の会計番号や、転院時の日付及び時刻を示す転院日時、転院先の医療施設名、診療科、担当医師等の情報が含まれる。
操作部14は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部11に出力する。
表示部15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部16は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、院内LANを介して接続された施設内サーバ2及び電子カルテ端末3、通信ネットワークNを介して接続されたデータ管理サーバ4等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
計時部17は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付を計時して制御部11に出力する。
〔施設内サーバ2〕
施設内サーバ2は、医療施設内で生成された医用画像や検体検査データ等の診療情報を格納する検体検査DB231、画像DB232等を記憶している。施設内サーバ2は、医事会計端末1からの要求に応じて診療情報を読み出して医事会計端末1に出力する。
図4に、検体検査DB231に格納される検体検査データのデータ構成例を示す。図4に示すように、検体検査データは、「患者情報」、「検査識別情報」、「検体識別情報」、「容器識別情報」、「検査結果情報」により構成されている。「検査識別情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「検体識別情報」は、検体ID、採取方法、採取量、採取日時、受領日時等の情報を含む。「容器識別情報」は、容器ID、容器容積、添加物、希釈率、温度等の情報を含む。「検査結果情報」は、検査項目、検査値、単位、基準値、実施者、分析日時、装置ID等の情報を含む。
図5に、画像DB232に格納されるデータのデータ構成例を示す。図5に示すように、画像DB232には、「患者情報」、「検査情報」、「シリーズ情報」、「画像情報」、「診断レポート情報」が格納される。「検査情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「シリーズ情報」は、手技、部位、方向、実施技師等の情報を含む。「画像情報」は、画像数(1シリーズ全体の画像数)、画像番号、画像サイズ、ビットマップ(画像データ)の情報を含む。「診断レポート情報」は、読影医師、参照画像、観察所見、診断報告の情報を含む。
なお、施設内サーバ2は、医用画像、検体検査データに限らず、病理診断レポート、電子カルテ情報等の他の診療情報を記憶することとしてもよい。
〔電子カルテ端末3〕
電子カルテ端末3は、各医療施設に設置され、医師が診療情報を表示して読影、診断を行うためのコンピュータ装置である。
〔データ管理サーバ4〕
データ管理サーバ4は、データセンタに設置され、各医療施設の医事会計端末1から送信された診療情報を保存し管理する。データ管理サーバ4は、転院元の医療施設の医事会計端末1から転院情報が受信されると、受信された転院情報に基づいて、転院先の医療施設や診療科等に対し転院する患者に関する診療情報へのアクセス権限を一定期間付与し、権限を付与した医療施設に所属するユーザからのアクセスに応じて患者の診療情報を読み出して送信する。
ここで患者がある医療施設から他の医療施設に転院するときのある医療施設を転院元といい、他の医療施設を転院先という。
図6に、データ管理サーバ4の機能構成例を示す。
データ管理サーバ4は、図6に示すように、制御部41、RAM42、記憶部43、操作部44、表示部45、通信部46、計時部47等を備えて構成されており、各部はバス48により接続されている。
データ管理サーバ4の制御部41、RAM42、記憶部43、操作部44、表示部45、通信部46、計時部47の機能は、それぞれ図2において説明した制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17と略同様であるので異なる部分のみ以下に説明する。
記憶部43は、制御部41により実行される各種プログラムを記憶している。また、 記憶部43は、検体検査DB431、画像DB432、権限付与情報DB433、認証情報DB434等を記憶している。
検体検査DB431には、医事会計端末1から送信された検体検査データが格納される。検体検査データは、図4で示したものと同様である。
画像DB432には、医事会計端末1から送信された医用画像及び医用画像に関する情報が格納される。画像DB432に格納されるデータは、図5で示したものと同様である。
なお、記憶部43は、医用画像、検体検査データに限らず、病理診断レポート、電子カルテ情報等の他の診療情報を記憶することとしてもよい。
権限付与情報DB433は、図9A〜図9Bに示すデータ管理サーバ4の処理によって生成される権限付与情報を格納する。
図7に、権限付与情報DB433に格納される権限付与情報のデータ構成例を示す。図7に示すように、権限付与情報は、患者ID、施設名、診療科、担当医師の情報を含む。権限付与情報については詳細を後述する。
認証情報テーブル434は、地域医療連携システム100のサービスを利用可能な各医療施設(電子カルテ端末3が設置されている医療施設A、B、C・・・)、診療科、担当医師の認証情報を格納する。
図8に、認証情報テーブル434のデータ格納例を示す。図8に示すように、認証情報テーブル434は、地域医療連携システム100のサービスを利用可能な各医療施設(診療科、担当医師)の識別情報と、その医療施設(診療科、担当医師の診療室)に設置されている電子カルテ端末3のネットワークアドレス情報(IPアドレス等)及びその医療施設の担当医師のユーザID等が対応付けて格納されている。
〔地域医療連携システム100の動作〕
次に、地域医療連携システム100の動作について詳細に説明する。
図9A〜図9Bに、地域医療連携システム100を構成する各装置間における処理の流れを示す。各装置における処理は、各装置の制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
転院元の医療施設の医事会計端末1において、操作部14により会計対象の患者の患者IDが入力されると(ステップS1)、当該患者についての会計処理が実行される(ステップS2)。具体的には、当該患者に関連して実施した診察、検査、診断等の内容の入力画面が表示部15に表示され、操作部14により入力画面から入力された内容及び患者情報DB131に記憶されている当該患者についての患者情報に従って、会計計算、領収証、処方箋等の発行を含む会計処理が実行される。
転院手続が必要である場合、オペレータは、操作部14により転院手続への移行指示を入力する。医事会計端末1において、操作部14により転院手続への移行が指示されると(ステップS3;YES)、表示部15に転院先情報の入力画面が表示され、操作部14により転院先情報が入力されると(ステップS4)、会計対象の患者の患者情報及び入力された転院先情報に基づいて転院情報が生成され、転院情報DB133に登録される(ステップS5)。
次いで、ステップS1で入力された会計対象の患者についての診療情報が施設内サーバ2から読み出される(ステップS6)。具体的には、会計対象の患者の患者IDが施設内サーバ2に送信され、患者IDが一致する診療情報の送信が要求される。施設内サーバ2においては、当該患者IDの検体検査データが検体検査DB231から検索されるとともに、当該患者IDの医用画像が画像DB232から検索される。そして、検索された結果が医事会計端末1に送信される。
次いで、データ管理サーバ4に対し、会計対象の患者についての診療情報の問い合わせが行われる(ステップS7)。具体的には、会計対象の患者の患者IDがデータ管理サーバ4に送信され、当該患者情報と患者IDが一致する診療情報が保存されているか否かが問い合わせされる。データ管理サーバ4においては、当該患者IDの検体検査データが検体検査DB431から検索されるとともに、当該患者IDの医用画像が画像DB432から検索される。そして、検索結果が通信部46により転送元の医事会計端末1に送信される。
医事会計端末1において、データ管理サーバ4からの検索結果が受信されると、検索結果と施設内サーバ2から読み出された診療情報が比較され、施設内サーバ2から読み出された診療情報に、データ管理サーバ4に保存されていない診療情報が存在するか否かが判断される。施設内サーバ2から読み出された診療情報に、データ管理サーバ4に保存されていない診療情報が存在すると判断されると(ステップS9;YES)、データ管理サーバ4に保存されていない診療情報が通信部16によりデータ管理サーバ4に送信される(ステップS10)。データ管理サーバ4においては、受信された診療情報が検体検査DB431又は画像DB432に保存される(ステップS11)。
次いで、医事会計端末1において、ステップS5で生成された転院情報が通信部16によりデータ管理サーバ4に送信され、転院先の医療施設への権限付与が依頼される(ステップS12)。
データ管理サーバ4においては、通信部46により医事会計端末1からの転院情報が受信されると、受信された転院情報に基づいて権限付与情報が生成され、権限付与情報DB433に登録される(ステップS13)。
権限付与情報は、転院情報に含まれる患者IDと、施設名、診療科、担当医師を含む(図7参照)。権限付与情報は、転院先の医療施設等(施設名、診療科、担当医師)が、転院する患者(患者IDの患者)に関する診療情報にアクセスする権限を与えられたことを示す情報である。
アクセス権限は、転院先の施設単位に与える構成としてもよいし、施設の診療科単位に与える構成としても良いし、担当医師単位に与える構成としても良い。
本実施の形態においては、一例として、転院情報に応じた単位でアクセス権限を与えることとする。即ち、転院情報に医療施設の施設名のみが含まれている場合は、医療施設全体にアクセス権限を付与することとし、施設名及び診療科が含まれており担当医師が含まれていない場合はその施設の診療科にアクセス権限を付与することとし、施設名及び担当医師が含まれている場合はその担当医師にアクセス権限を付与することとする。
また、本実施の形態においては、転院先の医療施設等に対し、転院対象患者の全ての診療情報にアクセスする権限を付与することとするが、アクセス権限を与える診療情報の種類を制限することとしてもよい。
転院先の医療施設の電子カルテ端末3において、転院してきた患者の患者ID等が操作部により指定され、診察の開始が指示されると、データ管理サーバ4に対し、指定された患者IDの患者の診療情報の取得要求が送信される(ステップS14)。
データ管理サーバ4においては、通信部46により診療情報の取得要求が受信されると、権限付与情報DB433及び認証情報DB434が参照され、権限認証が行われる(ステップS15)。例えば、まず、要求元の電子カルテ端末3にユーザ認証画面が送信され、ユーザIDの入力が要求される。通信部46により電子カルテ端末3からユーザIDが受信されると、認証情報テーブル434が参照され、ユーザIDが一致するレコードが検索される。検索の結果、一致するレコードが検索されなかった場合は、アクセスしようとしたユーザにユーザ権限がない、即ち、アクセス権限がないと判断される。
一方、検索の結果、認証情報テーブル434からユーザIDが一致するレコードが検索された場合、権限付与情報DB433が参照され、受信された患者IDの患者の診療情報に対するアクセス権限が、ユーザ認証を行ったユーザが属する医療施設(医療施設の診療科、又はそのユーザ自身)に付与されているか否かが判断される。具体的には、権限付与情報DB433において、患者IDが受信された患者IDと一致し、ユーザ認証を行ったユーザが属する医療施設の施設名(レコードに診療科が含まれる場合はユーザが属する医療施設の施設名及び診療科、担当医師が含まれる場合はユーザが属する医療施設の施設名及び担当医師)を含むレコードが存在した場合、アクセス権限があると判断される。該当するレコードが存在しない場合は、アクセス権限がないと判断される。
なお、本実施の形態においては、ユーザIDを用いたユーザ認証に基づき権限認証を行う場合を例としているが、電子カルテ端末3のネットワークアドレス等を用いたノード認証を行うこととしてもよい。即ち、認証情報テーブル434及び権限付与情報DB433に基づいて、要求元の電子カルテ端末3がアクセス権限を付与されている医療施設(診療科、担当医師)の電子カルテ端末3であるか否かを判断して権限認証を行うこととしてもよい。
権限認証の結果、診療情報の要求元にアクセス権限があると判断された場合は(ステップS16;YES)、検体検査DB431、画像DB432において、受信された患者IDの検体検査データや医用画像が検索されて診療情報のリストが生成され、通信部46を介して要求元の電子カルテ端末3に送信される(ステップS17)。
電子カルテ端末3において、操作部の操作により受信された診療情報リストの中から参照する診療情報が選択されると(ステップS18)、データ管理サーバ4において、選択された診療情報が記憶部43から読み出され、通信部46により要求元の電子カルテ端末3に送信される(ステップS19)。そして、電子カルテ端末3において、受信された診療情報が表示され(ステップS20)、一連の処理は終了する。
権限認証の結果、診療情報の要求元にアクセス権限がないと判断した場合は(ステップS16;NO)、要求元のアクセスを許可することなく、一連の処理は終了する。
以上説明したように、地域医療連携システム100によれば、医事会計端末1において、他の医療施設に転院する患者の患者情報及び転院先情報が入力された際に、入力された患者情報の患者についての診療情報を施設内サーバ2から読み出してデータ管理サーバ4へ送信するとともに入力された患者情報及び転院先情報を含む転院情報をデータ管理サーバ4に送信する。データ管理サーバ4は、医事会計端末1から受信した診療情報を保存し、医事会計端末1から受信した患者情報及び転院先情報に基づいて、保存されている転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を転院先の医療施設に対して付与する。
従って、転院元の医療施設において、医事会計端末1における転院手続きのための患者情報や転院先情報の入力を行うと、自動的に当該患者情報に対応する診療情報がデータ管理サーバ4に登録されるので、転院する患者の診療情報のデータ管理サーバ4への登録を別途行う手間がなくなり、医療従事者の負担を低減させることができる。診療情報の登録漏れも防止することができる。また、転院先の医療施設に対し自動的にデータ管理サーバ4に保存された当該患者の診療情報へのアクセス権限が付与されるので、データ管理サーバ4において、サーバ管理者の手を煩わせることなくアクセス権限を付与することが可能となる。
また、転院先情報に診療科又は担当医師が含まれている場合は、転院した患者についての診療情報へのアクセス権限を転院先の医療施設の診療科又は担当医師に対して付与するので、アクセス権限を与える範囲を真に必要な範囲に制限することができ、患者の個人情報に対するセキュリティを更に向上させることが可能となる。
また、医事会計端末1は、施設内サーバ2に記憶されている対象患者についての診療情報のうち、データ管理サーバ4に保存されていない診療情報をデータ管理サーバ4へ登録するので、データ管理サーバ4におけるデータの重複を防止することが可能となる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、医療施設内の患者の診療情報は、施設内サーバ2に記憶する構成としていたが、医事会計端末1の内部に診療情報の記憶手段を備える構成としてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、地域医療連携システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 地域医療連携システム
1 医事会計端末
11 制御部
12 RAM
13 記憶部
131 患者情報DB
132 会計情報DB
133 転院情報DB
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
18 バス
2 施設内サーバ
231 検体検査DB
232 画像DB
3 電子カルテ端末
4 データ管理サーバ
41 制御部
42 RAM
43 記憶部
431 検体検査DB
432 画像DB
433 権限付与情報DB
434 認証情報テーブル
44 操作部
45 表示部
46 通信部
47 計時部
48 バス
N 通信ネットワーク

Claims (3)

  1. 医療施設内で生成された診療情報を記憶する記憶手段に接続された医事会計端末と、データ管理サーバと、がデータ送受信可能に接続された医療連携システムであって、
    前記医事会計端末は、他の医療施設に転院する患者の患者情報及び転院先の医療施設を示す転院先情報が入力された際に、前記入力された患者情報の患者についての診療情報を前記記憶手段から読み出して前記データ管理サーバへ送信するとともに前記入力された患者情報及び転院先情報を前記データ管理サーバに送信し、
    前記データ管理サーバは、前記医事会計端末から受信した診療情報を保存し、前記医事会計端末から受信した患者情報及び転院先情報に基づいて、前記保存されている前記転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を転院先の医療施設に対して付与する医療連携システム。
  2. 前記データ管理サーバは、前記入力された転院先情報に転院先の医療施設内の診療科又は担当医師が含まれている場合は、前記転院する患者についての診療情報へのアクセス権限を前記医療施設の診療科又は担当医師に対して付与する請求項1に記載の医療連携システム。
  3. 前記医事会計端末は、前記記憶手段に記憶されている前記入力された患者情報の患者についての診療情報のうち、前記データ管理サーバに保存されていない診療情報を前記データ管理サーバへ送信する請求項1又は2に記載の医療連携システム。
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Cited By (7)

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