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JP2010223310A - 車両用シフト制御装置 - Google Patents

車両用シフト制御装置 Download PDF

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JP2010223310A JP2009070373A JP2009070373A JP2010223310A JP 2010223310 A JP2010223310 A JP 2010223310A JP 2009070373 A JP2009070373 A JP 2009070373A JP 2009070373 A JP2009070373 A JP 2009070373A JP 2010223310 A JP2010223310 A JP 2010223310A
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Abstract

【課題】シフト操作装置における操作位置に基づいた変速機のシフトレンジの電気的な切替制御において、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】シフト操作装置30におけるシフトポジションPSHのセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されている場合は車両電源ONとされたときのセンサ出力に基づいて変速機40のシフトレンジの切替えが行われるので、例えば車両電源ON後にシフトポジションPSHの変化を検出(判定)してからではなく、車両電源ON時に既にユーザ操作により変化させられているシフトポジションPSHに対応した変速機40のシフトレンジへの切替えが行われることから、即座に変速機40のシフトレンジを切り替えたいというユーザの要求に対応することができてすなわちユーザ操作に即座に応答することができて、ユーザの利便性が向上する。
【選択図】図9

Description

本発明は、シフト操作装置における操作位置に応じて変速機のシフトレンジを切り替える車両用シフト制御装置に係り、特に、シフトレンジの切替えを電気的に制御するシフトバイワイヤ技術に関するものである。
運転者により操作されたシフト操作装置における操作位置例えばシフトレバーのレバーポジションをセンサ等により検出し、検出したレバーポジションを示す位置信号に基づいてシフト操作に対応した変速機のシフトレンジへの切替えを電気的に制御する所謂シフトバイワイヤ(SBW)方式を採用した車両用シフト制御装置が良く知られている。具体的には、上記車両用シフト制御装置は、上記センサからの位置信号に基づき決定したシフトレンジが走行レンジであれば自動変速機に制御信号を出力してその自動変速機を走行レンジに応じた車両走行状態とする駆動制御を行い、上記決定したシフトレンジが駐車レンジ(Pレンジ)であれば駆動輪の回転を機械的に阻止するパーキングロック装置に制御信号を出力してそのパーキングロック装置を作動させ駆動輪の回転を阻止するパーキングロックを行う。例えば、特許文献1には、シフトレバーの状態が運転者の操作後に操作前の状態である初期位置に自動復帰する所謂モーメンタリ式のシフトレバーを備えて、上記シフトバイワイヤ方式を採用した変速機のシフト操作装置が記載されている。
特開2005−7993号公報
ところで、シフト操作装置においては、モーメンタリ式のシフトレバーの異常例えばシフト位置を検出するセンサの検出値が変化しない所謂オン固着(ON固着)となる異常が発生する可能性がある。このようなON固着となる異常では、シフトセンサから信号出力があるために、そのセンサ出力がON固着によるものなのか、運転者操作によるものなのかが判別し難い。例えば、シフトレバーが初期位置以外の他の操作位置へ操作された状態で車両電源がオン状態(車両電源ON)とされたときの位置信号では、ON固着によるセンサ出力であるのか運転者操作によるセンサ出力であるのかが判別し難い。これに対して、ON固着によるシフト操作の誤判定を防止する為に、シフトレバーの操作が行われたときの位置信号例えば信号出力に変化があったときの位置信号に基づいて、その操作に対応したシフトレンジへ切り替えることが考えられる。従って、このようにする場合、シフトレバーが操作された状態で車両電源がオフ状態(車両電源OFF)から車両電源ON(OFF→ON)とされるときには、そのシフト操作に基づく位置信号は受け付けられず(すなわち拒絶されて)、シフト操作に対応した変速機のシフトレンジへの切替えは実行されない。つまり、車両電源ON時のセンサ出力は運転者操作による正常なものなのかON固着によるものなのかが判別し難いため、車両電源ON時にシフトレバーが初期位置以外の他の操作位置へ操作された状態では、変速機のシフトレンジの切替えを実行しない。しかしながら、そうすると、例えば車両電源ON時に即座に変速機のシフトレンジの切替えを行いたい運転者の要求に対応できず、利便性が低下する可能性がある。また、別の観点では、実際に異常が発生しているときであっても、例えば車両電源ON時に即座にセンサ出力の異常時に実行するフェールセーフ作動が実行されず、異常時に適切なシフトレンジへの切替えが遅れる可能性がある。尚、上述したような課題は未公知である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、シフト操作装置における操作位置に基づいた変速機のシフトレンジの電気的な切替制御において、ユーザの利便性を向上させることができる車両用シフト制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) シフト操作装置における操作位置の位置信号に基づいて変速機のシフトレンジの切替えを電気的に制御する車両用シフト制御装置であって、(b) 前記位置信号が正常であるか異常であるかの判定結果を記憶することが可能であり、(c) 車両電源がオン状態とされる際に、前記判定結果の記憶が保持されている場合は前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行う一方で、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づく前記シフトレンジの切替えを行わないことにある。
このようにすれば、シフト操作装置における操作位置の位置信号が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されている場合は車両電源がオン状態(車両電源ON)とされたときの位置信号に基づいて変速機のシフトレンジの切替えが行われるので、即座に車両電源ON時の操作位置に対応した変速機のシフトレンジへの切替えが行われる。例えば、車両電源ON後に操作位置の変化を検出してからではなく、車両電源ON時に既にユーザ操作により変化させられている操作位置に対応した変速機のシフトレンジへの切替えが行われることから、即座に変速機のシフトレンジを切り替えたいというユーザの要求に対応することができてすなわちユーザの操作に即座に応答することができて、ユーザの利便性が向上する。より具体的には、位置信号が正常であるとの判定結果が保持されている場合には、車両電源ON時に既にユーザ操作により変化させられている操作位置に対応した通常制御時(正常時)のシフトレンジへの切替えが行われる。また、別の観点では、位置信号が異常であるとの判定結果が保持されている場合には、車両電源ON時には異常時に実行するフェールセーフ作動が即座に実行されて、異常時に合わせた適切なシフトレンジへの切替えが速やかに実行される。一方で、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は車両電源ONとされたときの位置信号に基づく変速機のシフトレンジの切替えが行われないので、正常か異常かが判明していない位置信号によりシフトレンジが切り替えられることが回避される。例えばシフト操作装置においてON固着となるような異常時に、そのときの異常な位置信号に基づいて通常制御時同様のシフトレンジへの切替えが行われてしまうことが回避される。
ここで、好適には、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は、前記車両電源がオン状態とされた後に前記位置信号が変化したことを条件としてその変化後の位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行う。このようにすれば、例えば、正常か異常かが判明した後の位置信号により変速機のシフトレンジが適切に切り替えられる。
また、好適には、前記車両電源の状態に拘わらず前記判定結果の記憶の保持が可能である。このようにすれば、車両電源ON時のシフト操作装置における操作位置に基づいた変速機のシフトレンジの切替えを実行することができる機会が増える。
また、好適には、前記位置信号に基づいて車両走行に関わる前記変速機のシフトレンジの切替えを制御すると共に、前記位置信号が正常であるか異常であるかを判定してその判定結果を記憶する電子制御部を備え、前記車両電源がオフ状態であっても前記変速機を構成する機器の耐久性を向上する為に前記電子制御部が作動している場合に、前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行う。このようにすれば、前記電子制御部が作動していることにより前記位置信号が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されており、車両電源ON時の操作位置に対応した変速機のシフトレンジへの切替えが適切に行われる。
また、好適には、前記車両電源がオフ状態とされてから所定時間経過後まで前記判定結果の記憶を保持する。このようにすれば、車両電源がオフ状態(車両電源OFF)とされた後、所定時間経過する前に車両電源ONとされた場合には、車両電源ON時のシフト操作装置における操作位置に基づいた変速機のシフトレンジの切替えを実行することができる。
また、好適には、前記シフト操作装置は、外力が付与されていない状態では初期位置に戻されるモーメンタリ式の操作子を備え、車両電源がオン状態とされたときに前記操作子が前記初期位置以外の操作位置にある場合に、前記判定結果の記憶が保持されているか否かに基づいて前記シフトレンジの切替えを行う。このようにすれば、車両電源ON時に前記操作子が既にユーザにより操作されて変化させられている前記初期位置以外の操作位置に対応した変速機のシフトレンジへの切替えが適切に行われる。
また、好適には、前記変速機は、複数組の遊星歯車装置の回転要素が係合装置によって選択的に連結されることにより複数のギヤ段(変速段)が択一的に達成される例えば前進4段、前進5段、前進6段、更にはそれ以上の変速段を有する等の種々の遊星歯車式多段変速機、常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備えてそれら複数対の変速ギヤのいずれかを同期装置によって択一的に動力伝達状態とする同期噛合型平行2軸式変速機ではあるが、油圧アクチュエータにより駆動される同期装置によって変速段が自動的に切換られることが可能な同期噛合型平行2軸式自動変速機、動力伝達部材として機能する伝動ベルトが有効径が可変である一対の可変プーリに巻き掛けられ変速比が無段階に連続的に変化させられる所謂ベルト式無段変速機、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーンとその軸心と交差する回転中心回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーンの間で挟圧されそのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が可変とされた所謂トラクション型無段変速機、エンジンからの動力を第1電動機および出力軸へ分配する例えば遊星歯車装置で構成される差動機構とその差動機構の出力軸に設けられた第2電動機とを備えてその差動機構の差動作用によりエンジンからの動力の主部を駆動輪へ機械的に伝達しエンジンからの動力の残部を第1電動機から第2電動機への電気パスを用いて電気的に伝達することにより電気的に変速比が変更される自動変速機、或いはエンジン軸や出力軸などに動力伝達可能に電動機が備えられる所謂パラレル式のハイブリッド車両に搭載される自動変速機などにより構成される。
また、好適には、車両の駆動力源としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジンが広く用いられる。さらに、補助的な走行用動力源として、電動機等がこのエンジンに加えて用いられても良い。或いは、走行用駆動力源として電動機のみが用いられても良い。
本発明が適用された車両用シフト制御装置の概略構成を説明する図である。 変速機において複数種類のシフトレンジを人為的操作により切り換える切換装置としてのシフト操作装置の一例を示す図である。 図2のシフト操作装置の縦方向のシフトポジションとそのシフト操作装置が有するシフトセンサの検出信号電圧との関係を示した図である。 図2のシフト操作装置の横方向のシフトポジションとそのシフト操作装置が有するセレクトセンサの検出信号電圧との関係を示した図である。 図2のシフト操作装置において、シフトセンサおよびセレクトセンサの検出信号電圧の組合せとシフトポジションとの対応関係を示した図である。 図1の変速機におけるシフトレンジのPレンジにおいて、電子制御部によってセンサ異常が判断されたときに認識されるシフトポジションを説明する為の図表である。 駆動輪の回転を機械的に阻止するパーキングロック装置の構成を説明する図である。 図1の電子制御部の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 電子制御部の制御作動の要部すなわちシフト操作装置におけるシフトポジションに基づいた変速機のシフトレンジの電気的な切替制御においてユーザの利便性を向上させる為の制御作動を説明するフローチャートである。 電子制御部により制御される変速機を構成する電動機を駆動する為の電気回路の模式図である。 図1の電子制御部の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図であって、図8に相当する別の実施例である。 電子制御部の制御作動の要部すなわちシフト操作装置におけるシフトポジションに基づいた変速機のシフトレンジの電気的な切替制御においてユーザの利便性を向上させる為の制御作動を説明するフローチャートであって、図9に相当する別の実施例である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用シフト制御装置(以下、「シフト制御装置」と表す)10の概略構成を説明する図である。このシフト制御装置10は、電子制御部20、シフト操作装置30、変速機40、パーキングロック装置50などを備え、電気制御により変速機40のシフトポジション(シフトポジション、シフトレンジ)を切り替えるシフトバイワイヤ方式のシフト制御装置として機能する。尚、以下においては、駆動力源としてエンジンと電動機とを備えたハイブリッド車両に好適に用いられる変速機40に本発明のシフト制御装置10が適用された場合の例について説明するが、本発明のシフト制御装置10が適用される車両は通常のエンジン車両、ハイブリッド車両、電動車両などどのような形式の車両であっても構わない。
電子制御部20は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、不図示のエンジンや変速機40に備えられた電動機に関するハイブリッド駆動制御等の駆動制御、シフトバイワイヤ方式を用いた変速機40のシフトレンジの切替制御などを実行する。
電子制御部20には、例えばシフトレバー32の操作位置(シフトポジション)PSHを検出する為の位置センサであるシフトセンサ36及びセレクトセンサ38(図2参照)からのシフトポジションPSHに応じた位置信号、ユーザにより操作されて変速機40のシフトレンジをパーキングレンジ(Pレンジ)とパーキングレンジ以外の非Pレンジとの間で切り替える為のPスイッチ34におけるスイッチ操作を表すPスイッチ信号、パーキングロックを作動或いは解除して変速機40のシフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切り替える為のパーキングロック装置50におけるパーキングロックの作動状態を表すP位置信号、ユーザにより操作されて車両電源のオン状態(車両電源ON)とオフ状態(車両電源OFF)とを切り替える為の車両電源スイッチ80におけるスイッチ操作を表すパワースイッチ信号、車速センサ82からの変速機40の出力回転速度に対応する車速Vを表す車速信号、ブレーキスイッチ84からのフットブレーキ操作BONを表すブレーキ操作信号などが、それぞれ供給される。
また、電子制御部20からは、例えばエンジン出力を制御するエンジン出力制御指令信号、変速機40内の電動機の作動を指令するハイブリッドモータ制御指令信号、変速機40のシフトレンジを切り替える為のシフトレンジ切換制御指令信号、インジケータ(表示装置)90を作動させて変速機40におけるシフトレンジの切替状態を表示する為のシフトレンジ表示信号及びパーキングロック状態を表示する為のパーキングロック表示信号、パーキングロック装置50の作動を指令するP切換制御指令信号等が、それぞれ出力される。
具体的には、電子制御部20は、電源制御用コンピュータ(以下、「PM−ECU」と表す)22、ハイブリッド制御用コンピュータ(以下、「HV−ECU」と表す)24、パーキング制御用コンピュータ(以下、「P−ECU」と表す)26を備えている。
PM−ECU22は、例えばユーザにより操作される車両電源スイッチ80からのパワースイッチ信号に基づいて車両電源ONと車両電源OFFとを切り替える。例えば、PM−ECU22は、車両電源OFFのときにパワースイッチ信号の入力を検知すると、車両電源ONと車両電源OFFとを切り替える為の不図示のリレーをオン状態として車両電源ONとする。また、PM−ECU22は、車両電源ONのときに車速Vが所定車速V’未満であること及びパワースイッチ信号の入力を検知すると、上記リレーをオフ状態として車両電源OFFとする。車両電源OFFとするときにP−ECU26から入力されるPロック状態信号がパーキングロック装置50におけるパーキングロックの解除中を表す信号である場合には、PM−ECU22は、パーキングロック装置50におけるパーキングロックを作動させてシフトレンジをPレンジとする信号をP−ECU26へ出力する(この作動を「オートP作動」という)。
HV−ECU24は、例えば変速機40の作動を統括的に制御する。例えば、HV−ECU24は、PM−ECU22により車両電源OFFから車両電源ONへ切り替えられる際に、フットブレーキ操作BONを表すブレーキ操作信号の入力を検知すると、車両走行を可能とする為のハイブリッドシステムを起動し、車両走行に関わるハイブリッドモータ制御指令を変速機40へ出力して車両走行を制御する。また、HV−ECU24は、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38からのシフトポジションPSHに応じた位置信号に基づいてシフトレンジ切換制御指令を変速機40へ出力してシフトレンジを切り替える。また、HV−ECU24は、Pスイッチ34からのPスイッチ信号に基づいて変速機40のシフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切り替えるP切替信号をP−ECU26へ出力する。また、HV−ECU24は、シフトレンジの状態を表示する為の表示信号をインジケータ90へ出力する。インジケータ90は、HV−ECU24が出力した表示信号に基づいてシフトレンジの状態を表示する。尚、本実施例では、車両電源ONというのは上述したようにハイブリッドシステムを起動して車両走行を可能な状態とするものであることはもちろんのこと、車両走行が可能でない状態(電動機等のハイブリッドモータ制御が実行できない状態)であっても少なくとも変速機40のシフトレンジの切換制御を可能な状態とするものであれば良い。
P−ECU26は、例えばHV−ECU24からのP切替信号に基づいてシフトレンジをPレンジと非Pレンジとの間で切り替える為に、パーキングロック装置50の駆動を制御してパーキングロックを作動させるか或いは解除させる。また、P−ECU26は、パーキングロック装置50からのパーキングロックの作動状態を表すP位置信号に基づいて変速機40のシフトレンジがPレンジであるか非Pレンジであるかを判断し、その判断した結果をPロック状態信号としてPM−ECU22へ出力する。
図2は、変速機40において複数種類のシフトレンジを人為的操作により切り換える切換装置としてのシフト操作装置30の一例を示す図である。このシフト操作装置30は、例えば運転席の近傍に配設され、複数のシフトポジションPSHへ操作されるモーメンタリ式の操作子すなわち操作力を解くと元位置(初期位置)へ自動的に復帰する自動復帰式の操作子としてのシフトレバー32を備えている。また、本実施例のシフト操作装置30は、変速機40のシフトレンジをパーキングレンジ(Pレンジ)としてパーキングロックする為のモーメンタリ式の操作子としてのPスイッチ34をシフトレバー32の近傍に別スイッチとして備えている。
シフトレバー32は、図2に示すように車両の前後方向または上下方向すなわち縦方向に配列された3つのシフトポジションPSHであるRポジション(R位置)、Nポジション(N位置)、Dポジション(D位置)と、それに平行に配列されたMポジション(M位置)、Bポジション(B位置)とへそれぞれ操作されるようになっており、シフトポジションPSHに応じた位置信号をHV−ECU24へ出力する。また、シフトレバー32は、RポジションとNポジションとDポジションとの相互間で縦方向に操作可能とされ、MポジションとBポジションとの相互間で縦方向に操作可能とされ、更に、NポジションとBポジションとの相互間で上記縦方向に直交する車両の横方向に操作可能とされている。
Pスイッチ34は、例えばモーメンタリ式の押しボタンスイッチであって、ユーザにより押込み操作される毎にPスイッチ信号をHV−ECU24へ出力する。例えば変速機40のシフトレンジが非PレンジにあるときにPスイッチ34が押されると、フットブレーキが踏まれており車両が停止状態であるなどの所定の条件が満たされていれば、HV−ECU24からのP切替信号に基づいてP−ECU26によりシフトレンジがPレンジとされる。このPレンジは、変速機40内の動力伝達経路が遮断され、且つ、パーキングロック装置50により駆動輪の回転を機械的に阻止するパーキングロックが実行される駐車レンジである。
シフト操作装置30のMポジションはシフトレバー32の初期位置(ホームポジション)であり、Mポジション以外のシフトポジションPSH(R,N,D,Bポジション)へシフト操作されていたとしても、運転者がシフトレバー32を解放すればすなわちシフトレバー32に作用する外力が無くなれば、バネなどの機械的機構によりシフトレバー32はMポジションへ戻るようになっている。シフト操作装置30が各シフトポジションPSHへシフト操作された際には、HV−ECU24によりシフトポジションPSH(位置信号)に基づいてそのシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジに切り替えられると共に、現在のシフトポジションPSHすなわち変速機40のシフトレンジの状態がインジケータ90に表示される。
各シフトレンジについて説明すると、シフトレバー32がRポジションへシフト操作されることにより選択されるRレンジは、車両を後進させる駆動力が駆動輪に伝達される後進走行レンジである。また、シフトレバー32がNポジションへシフト操作されることにより選択されるニュートラルレンジ(Nレンジ)は、変速機40内の動力伝達経路が遮断されるニュートラル状態とするための中立レンジである。また、シフトレバー32がDポジションへシフト操作されることにより選択されるDレンジは、車両を前進させる駆動力が駆動輪38に伝達される前進走行レンジである。例えば、HV−ECU24は、シフトレンジがPレンジであるときに、車両の移動防止(パーキングロック)を解除する所定のシフトポジションPSH(具体的には、Rポジション、Nポジション、又はDポジション)へシフト操作されたと判断した場合には、パーキングロックを解除させるP切替信号をP−ECU26へ出力する。P−ECU26は、HV−ECU24からのP切替信号に基づいてパーキングロック装置50に対してパーキングロックを解除するP切換制御指令信号を出力してパーキングロックを解除させる。そして、HV−ECU24は、そのシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへ切り換える。
また、シフトレバー32がBポジションへシフト操作されることにより選択されるBレンジは、Dレンジにおいて例えば電動機に回生トルクを発生させるなどによりエンジンブレーキ効果を発揮させ駆動輪の回転を減速させる減速前進走行レンジ(エンジンブレーキレンジ)である。従って、HV−ECU24は、現在のシフトレンジがDレンジ以外のシフトレンジであるときにシフトレバー32がBポジションへシフト操作されてもそのシフト操作を無効とし、DレンジであるときのみBポジションへのシフト操作を有効とする。例えば、Pレンジであるときに運転者がBポジションへシフト操作したとしてもシフトレンジはPレンジのまま継続される。
本実施例のシフト操作装置30では、シフトレバー32に作用する外力が無くなればMポジションへ戻されるので、シフトレバー32のシフトポジションPSHを視認しただけでは選択中のシフトレンジを認識することは出来ない。そのため、運転者の見易い位置にインジケータ90が設けられており、選択中のシフトレンジがPレンジである場合も含めてインジケータ90に表示されるようになっている。
本実施例のシフト制御装置10は所謂シフトバイワイヤを採用しており、シフト操作装置30は上記縦方向である第1方向とその方向と交差する(図2では直交する)横方向である第2方向とに2次元的にシフト操作されるので、そのシフトポジションPSHを位置センサの検出信号として電子制御部20に出力するために、上記第1方向のシフト操作を検出する第1方向検出部としてのシフトセンサ36と上記第2方向のシフト操作を検出する第2方向検出部としてのセレクトセンサ38とを備えている。シフトセンサ36とセレクトセンサ38との何れもシフトポジションPSHに応じた検出信号(位置信号)としての電圧を電子制御部20に対し出力し、その検出信号電圧に基づき電子制御部20はシフトポジションPSHを認識(判定)する。すなわち、上記第1方向検出部(シフトセンサ36)と第2方向検出部(セレクトセンサ38)とが全体として、シフト操作装置30のシフトポジションPSHを検出するシフトポジション検出部を構成していると言える。
シフトポジションPSHの認識について一例を示せば、図3に示すようにシフトセンサ36の検出信号電圧VSFは、前記縦方向(第1方向)のシフトポジションPSHがB又はDポジションであればlow範囲内の電圧になり、M又はNポジションであれば上記low範囲より高電圧のmid範囲内の電圧になり、Rポジションであれば上記mid範囲より高電圧のhigh範囲内の電圧になる。また、図4に示すようにセレクトセンサ38の検出信号電圧VSLは、前記横方向(第2方向)のシフトポジションPSHがM又はBポジションであればlow範囲内の電圧になり、R、N又はDポジションであれば上記low範囲より高電圧のhigh範囲内の電圧になる。HV−ECU24はこのように変化する上記検出信号電圧VSF,VSLを検出することにより、図5の図表に示すように、「VSF=mid,VSL=high」であればシフトポジションPSHはNポジションであると認識し、「VSF=high,VSL=high」であればシフトポジションPSHはRポジションであると認識し、「VSF=low,VSL=high」であればシフトポジションPSHはDポジションであると認識し、「VSF=mid,VSL=low」であればシフトポジションPSHはMポジションであると認識し、「VSF=low,VSL=low」であればシフトポジションPSHはBポジションであると認識する。尚、図3においては、low範囲、mid範囲、high範囲の各範囲は連続するものであるが、それら各範囲間に判定不定の不感帯を設けても良い。また、シフトセンサ36の検出信号電圧VSFの特性すなわち縦方向のシフトポジションPSHに対するlow〜highの特性は、逆のhigh〜lowであっても良い。同様に、図4においては、low範囲とhigh範囲とは連続するものであるが、それらの範囲間に判定不定の不感帯を設けても良い。また、セレクトセンサ38の検出信号電圧VSLの特性すなわち横方向のシフトポジションPSHに対するlow〜highの特性は、逆のhigh〜lowであっても良い。
このようにしてHV−ECU24によりシフトポジションPSHは認識されるが、誤操作や誤認識(判定)等の防止のため、各シフトポジションPSHへシフト操作されれば直ちにそのシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り換えられるわけでは無く、各シフトポジションPSHもしくは各シフトレンジにつき所定のレンジ確定時間(シフト操作確定時間)が予め設定されている。例えば、HV−ECU24は、シフト操作後のシフトポジションPSHでシフトレバー32が留まっている時間である滞留時間が上記所定のレンジ確定時間以上になった場合にそのシフト操作を確定しシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り換える。PレンジからNレンジへと切り換えられる場合を例に説明すると、シフトレンジがPレンジであるときにMポジションからNポジションへシフト操作された場合において、HV−ECU24は、シフトシフトレバー32のNポジションでの滞留時間が、Nポジションへのシフト操作を確定する為の上記所定のレンジ確定時間であるニュートラルレンジ確定時間以上になった場合に、そのシフト操作後のシフトポジションPSHがNポジションであると確定(判定)し、変速機40のシフトレンジをPレンジからNレンジに切り替える。
シフトセンサ36およびセレクトセンサ38の両方が正常であれば、上述したように、両位置センサ36,38からの検出信号に基づきシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り換えられる。但し、そのためには、電子制御部20がシフトセンサ36及びセレクトセンサ38がそれぞれ正常であるか異常であるかを判断する必要がある。そこで、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38の断線もしくはショートなどに起因する異常(故障、フェール)を検出するため、全てのシフトポジションPSHでとり得る検出信号電圧VSF,VSLを範囲内に含む電圧変化範囲RVSF,RVSL(図3,図4参照)が、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38のそれぞれについて予め実験的に設定されている。そして、電子制御部20(HV−ECU24)は、検出信号電圧VSF,VSLが電圧変化範囲RVSF,RVSLから外れた場合には、その位置センサ(シフトセンサ36及び/又はセレクトセンサ38)を異常であると判断する。更に、電子制御部20は、位置センサを異常であると判断した場合には、各異常に対応したフェールセーフ作動を実行する。例えば、電子制御部20は、シフトレンジがPレンジであるときにシフトセンサ36及びセレクトセンサ38の一方が異常であると判断したときには、運転者のシフト操作によりパーキングロックを解除するために、他方の正常な位置センサ36又は38からの検出信号に基づいて、シフトレンジをPレンジから切り替える。そのフェールセーフ作動の一例について、以下に説明する。
セレクトセンサ38の異常が検出された場合には、第2方向(図2参照)のシフトポジションPSH(以下、「第2方向シフトポジションP2SH」と表す)は不明になり、HV−ECU24は、第1方向(図2参照)のシフトポジションPSH(以下、「第1方向シフトポジションP1SH」と表す)だけを認識することができる。すなわち、HV−ECU24は、第1方向シフトポジションP1SHについて、Rポジションを示す第1方向第1位置P1_1、MポジションもしくはNポジションを示す第1方向第2位置P1_2、及び、BポジションもしくはDポジションを示す第1方向第3位置P1_3の区別をすることはできる。その場合には、Mポジション(初期位置)を含む第1方向第2位置P1_2である中立位置が操作前位置PLTであると予め定められている。HV−ECU24は、セレクトセンサ38の異常が検出された後に第1方向シフトポジションP1SHが第1方向第2位置P1_2(操作前位置PLT)からそれ以外の位置である第1方向第1位置P1_1または第1方向第3位置P1_3へ変化した場合に、運転者によりシフトレバー32がシフト操作されたと判断する。
また、シフトセンサ36の異常が検出された場合には、第1方向シフトポジションP1SHは不明になり、HV−ECU24は、第2方向シフトポジションP2SHだけを認識することができる。すなわち、HV−ECU24は、第2方向シフトポジションP2SHについて、MポジションもしくはBポジションを示す第2方向第1位置P2_1と、Rポジション、NポジションもしくはDポジションを示す第2方向第2位置P2_2との区別をすることはできる。その場合には、Mポジション(初期位置)を含む第2方向第1位置P2_1が操作前位置PLTであると予め定められている。HV−ECU24は、シフトセンサ36の異常が検出された後に第2方向シフトポジションP2SHが第2方向第1位置P2_1(操作前位置PLT)からそれ以外の位置である第2方向第2位置P2_2へ変化した場合に、運転者によりシフトレバー32がシフト操作されたと判断する。
HV−ECU24は、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38の内の少なくとも一方の異常を判断した場合には、シフトポジションPSHを必要に応じて読み替えて安全方向に認識する。HV−ECU24によるシフトポジションPSHの具体的な認識パターンを図6を用いて説明する。この図6は、シフトレンジのPレンジにおいてセンサ異常を判断したときにHV−ECU24によって認識されるシフトポジションPSHを説明するための図表であり、参考のため図6の〔1〕の欄には、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38が正常である場合の上記認識されるシフトポジションPSHが示されている。
図6において、〔1〕の欄では実際のシフトポジションPSHとHV−ECU24により認識されるシフトポジションPSHとは一致する。また、図6の〔2〕の欄に示すように、シフトセンサ36の異常(フェール)時で、且つ、セレクトセンサ38の異常時以外すなわち正常時では、実際のシフトポジションPSHがMポジションまたはBポジションであれば、それらは第2方向第1位置P2_1に含まれ、Mポジション(初期位置)から実際にシフト操作されたか否かが不明であるので、HV−ECU24はシフトポジションPSHをMポジションであると認識する。一方、第2方向第1位置P2_1(操作前位置PLT)からのシフト操作後の実際のシフトポジションPSHがNポジション、Rポジション、又はDポジションであれば、運転者によりシフトレバー32がシフト操作されたとHV−ECU24は判断できるので、HV−ECU24はシフトポジションPSHをNポジションであると認識する。
また、図6の〔3〕,〔4〕の欄は何れもシフトセンサ36が正常であることを前提として記載されている。図6の〔3〕の欄に示すように、セレクトセンサ38の異常(フェール)時で、且つ、セレクトセンサフェールセーフ禁止時では、実際のシフトポジションPSHがNポジション、Rポジション、又はMポジションであればHV−ECU24はシフトポジションPSHをMポジションであると認識し、実際のシフトポジションPSHがDポジション又はBポジションであればHV−ECU24はシフトポジションPSHをBポジションであると認識する。Pレンジにおいて上記認識されるシフトポジションPSHがBポジション、Mポジションの何れに変化してもPレンジは継続する。一方、図6の〔4〕の欄に示すように、セレクトセンサ38の異常(フェール)時で、且つ、セレクトセンサフェールセーフ許可時では、実際のシフトポジションPSHがNポジション又はMポジションであればHV−ECU24はシフトポジションPSHをMポジションであると認識し、実際のシフトポジションPSHがRポジション、Dポジション、又はBポジションであれば、HV−ECU24はシフトポジションPSHをNポジションであると読み替えて認識する。
また、図6の〔5〕の欄に示すように、シフトセンサ36の異常(フェール)時で、且つ、セレクトセンサ38の異常(フェール)時では、シフト操作後の実際のシフトポジションPSHが何れであるか不明であるので、運転者によりシフトレバー32がシフト操作されたと判断されることが無く、上記実際のシフトポジションPSHが何れであってもHV−ECU24はシフトポジションPSHをMポジションであると認識する。従って、シフトセンサ36とセレクトセンサ38との両方ともが異常である場合には、現在のシフトレンジが例えばPレンジであれば、実際のシフトポジションPSHに関係なくPレンジのまま継続される。
図7は、駆動輪の回転を機械的に阻止するパーキングロック装置50の構成を説明する図である。図7において、パーキングロック装置50は、Pロック機構52、Pロック駆動モータ54、エンコーダ56などを備え、電子制御部20からの制御信号に基づき車両の移動を防止するために作動するアクチュエータである。
Pロック駆動モータ54は、スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)により構成され、P−ECU26からの指令(制御信号)を受けてシフトバイワイヤシステムによってPロック機構52を駆動する。エンコーダ56は、A相、B相及びZ相の信号を出力するロータリエンコーダであって、Pロック駆動モータ54と一体的に回転し、SRモータの回転状況を検知してその回転状況を表す信号すなわちPロック駆動モータ54の移動量(回転量)に応じた計数値(エンコーダカウント)を取得するためのパルス信号をP−ECU26へ供給する。P−ECU26は、エンコーダ56から供給される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行う。
Pロック機構52は、Pロック駆動モータ54により回転駆動されるシャフト58、シャフト58の回転に伴って回転するディテントプレート60、ディテントプレート60の回転に伴って動作するロッド62、駆動輪と連動して回転するパーキングギヤ64、パーキングギヤ64を回転阻止(ロック)するためのパーキングロックポール66、ディテントプレート60の回転を制限してシフトポジションを固定するディテントスプリング68、及びころ70を備えている。パーキングギヤ64は、それがロックされれば駆動輪もロックされる関係にあれば設けられる場所に制限は無いが、例えば変速機40の出力回転部材に固定されている。
ディテントプレート60は、シャフト58を介してPロック駆動モータ54の駆動軸に作動的に連結されており、ロッド62、ディテントスプリング68、ころ70などと共にPロック駆動モータ54により駆動されてPレンジに対応するパーキングロックポジションとPレンジ以外の各シフトレンジに対応する非パーキングロックポジションとを切り替えるためのパーキングロック位置決め部材として機能する。シャフト58、ディテントプレート60、ロッド62、ディテントスプリング68、及びころ70は、パーキングロック切替機構の役割を果たす。
図7は、非パーキングロックポジションであるときの状態を示している。この状態では、パーキングロックポール66がパーキングギヤ64をロックしていないので、駆動輪の回転はPロック機構52によっては妨げられない。この状態から、Pロック駆動モータ54によりシャフト58を図7に示す矢印Cの方向に回転させると、ディテントプレート60を介してロッド62が図7に示す矢印Aの方向に押され、ロッド62の先端に設けられたテーパー部材72によりパーキングロックポール66が図7に示す矢印Bの方向に押し上げられる。ディテントプレート60の回転に伴って、ディテントプレート60の頂部に設けられた2つの谷のうち一方、すなわち非パーキングロックポジションにあったディテントスプリング68のころ70は、山74を乗り越えて他方の谷、すなわちパーキングロックポジションへ移る。ころ70は、その軸心を中心として回転可能にディテントスプリング68に設けられている。ころ70がパーキングロックポジションに来るまでディテントプレート60が回転したとき、パーキングロックポール66は、パーキングギヤ64と噛み合う位置まで押し上げられる。これにより、パーキングギヤ64と連動して回転する駆動輪の回転が機械的に阻止され、シフトレンジがPレンジに切り換わる。
ここで、シフト操作装置30においては、位置センサ36,38からの検出信号電圧VSF,VSLが電圧変化範囲RVSF,RVSLから外れるような位置センサ36,38の異常とは別に、検出信号電圧VSF,VSLが電圧変化範囲RVSF,RVSLにはあるもののシフトレバー32のユーザ操作に対応した電圧変化が発生しないような所謂オン固着(ON固着)となる異常が発生する可能性がある。このようなON固着となる異常では、位置センサ36,38からは正常範囲の検出信号電圧VSF,VSLが出力されているために、そのセンサ出力がON固着によるものなのか、ユーザ操作によるものなのかが判別し難い。例えば、シフトレバー32が初期位置以外の他のシフトポジションPSHへ操作された状態で車両電源ONとされたときの検出信号電圧VSF,VSLでは、ON固着によるセンサ出力であるのかユーザ操作に対応したセンサ出力であるのかが判別し難い。
このような問題に対して、HV−ECU24は、ON固着によるシフト操作の誤判定(認識)を防止する為に、シフトポジションPSHに変化があった場合に、例えば両検出信号電圧VSF,VSLの少なくとも一方の電圧が変化した場合に、シフトポジションPSH変化後すなわち電圧変化後の両検出信号電圧VSF,VSLに基づいてシフトポジションPSHを認識(判定)し、そのシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り換える。従って、シフトレバー32が初期位置以外の他のシフトポジションPSHへ操作された状態で車両電源OFFから車両電源ONとされるときには、HV−ECU24は、そのシフト操作に基づく両検出信号電圧VSF,VSLを受け付けず(すなわち拒絶して)、そのシフト操作を無効とする。つまり、HV−ECU24は、車両電源ON時にシフトレバー32が初期位置以外の他のシフトポジションPSHへ操作された状態では、シフト操作に対応した変速機40のシフトレンジの切替えを実行しない。例えば、PレンジであるときにユーザがNポジションへシフト操作したまま車両電源スイッチ80を押して車両電源OFFから車両電源ONとされるときには、シフトレンジはPレンジのまま継続される。
そうすると、例えば車両電源ON時に即座に変速機40のシフトレンジの切替えを行いたい為に車両電源ON時にシフトレバー32を初期位置以外の他のシフトポジションPSHへ操作しているというユーザの要求に対応できず、利便性が低下する可能性がある。また、別の観点では、実際に検出信号電圧VSF,VSLが電圧変化範囲RVSF,RVSLから外れるような位置センサ36,38の異常やON固着が発生しているときであっても、センサ出力の異常時に実行する上述したフェールセーフ作動が車両電源ON時に即座に実行されず、センサ異常時に適切なシフトレンジへの切替えが遅れる可能性がある。尚、ON固着となるセンサ異常時に上述したフェールセーフ作動が実行されても良い。
そこで、本実施例では、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、検出信号電圧VSF,VSLが正常であるか異常であるかを判定した際の判定結果を記憶する。例えば、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、その判定結果をRAMに一時記憶する。そして、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、車両電源ONとされる際に、上記判定結果の記憶を保持している場合は車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づいてシフトポジションPSHを判定し、そのシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへの切替えを行う。一方で、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、上記判定結果の記憶を保持していない場合は車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトポジションPSHの判定をしない。すなわち、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLを無効とし、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトレンジの切替えを行わない。そして、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、車両電源ON後に両検出信号電圧VSF,VSLの少なくとも一方の電圧が変化した場合に、電圧変化後の両検出信号電圧VSF,VSLに基づいてシフトポジションPSHを認識(判定)し、そのシフト操作後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り換える。つまり、センサ出力が正常か異常かがわからない場合は、先ずセンサ出力が正常か異常かを判定する必要がある為、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトレンジの切替えを行わないということである。言い換えれば、センサ出力が正常か異常かがわかっている場合は、センサ出力が正常か異常かを判定する必要がない為、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトレンジの切替えを即座に行うことが可能になるということである。これにより、判定結果の記憶が保持されており、その判定結果の記憶がセンサ出力正常であれば、即座に、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトポジションPSHの判定が行われ、シフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り替えられる。また、判定結果の記憶が保持されており、その判定結果の記憶がセンサ出力異常であれば、即座に、フェールセーフ作動が実行されて車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくセンサフェール時に対応したシフトレンジへと切り替えられる。一方で、判定結果の記憶が保持されていない場合は、正常か異常かが判明していない検出信号電圧VSF,VSLによりシフトレンジが切り替えられることが回避される。例えば、ON固着によるシフト操作の誤判定(認識)が防止される。また、正常か異常かが判明した後の検出信号電圧VSF,VSLによりシフトレンジが適切に切り替えられる。
また、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、シフトレバー32が初期位置以外のシフトポジションPSHに操作されたときに変速機40のシフトレンジを切り替えることから、車両電源ONとされたときにシフトレバー32が初期位置以外のシフトポジションPSHにある場合に、上述したセンサ出力が正常か異常かの判定結果の記憶を保持しているか否かに基づいてシフトレンジの切替えを行う制御作動を実行すれば良い。
また、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくシフトレンジの切替えを実行する機会を増やす為に、車両電源の状態に拘わらずすなわち車両電源OFFであっても上記判定結果の記憶を保持することが可能である。例えば、HV−ECU24は、車両電源OFF後において所定時間経過する前に車両電源ONとされた際に上記判定結果の記憶を保持しているように、PM−ECU22により車両電源OFFとされてから、車両電源ON時のシフトポジションPSHに基づいた変速機40のシフトレンジの切替えを実行することができる為の予め実験的に求められて記憶された所定時間経過後まで、少なくとも記憶を保持する為の電力を自己保持回路等により受給可能にする。
図8は、シフト制御装置10(電子制御部20)による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図8において、シフトポジション判定部すなわちシフトポジション判定手段100は、シフトセンサ36及びセレクトセンサ38からの検出信号電圧VSF,VSLに基づいてシフトポジションPSHを判定する。
電源投入時位置判定部すなわち電源投入時位置判定手段102は、車両電源OFF時に車両電源スイッチ80が操作されて車両電源ONとされたときに、シフトポジションPSHが初期位置(Mポジション)以外にあるか否かを判定する。例えば、電源投入時位置判定手段102は、車両電源OFF時に車両電源スイッチ80が操作され、且つシフトポジション判定手段100により判定されたシフトポジションPSHが初期位置(Mポジション)以外であるか否かを判定する。
異常判定記憶保持判定部すなわち異常判定記憶保持判定手段104は、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常か異常かを判定した判定結果の記憶が保持されているか否かを判定する。
位置変化有無判定部すなわち位置変化有無判定手段106は、シフトポジション判定手段100により判定されたシフトポジションPSHに変化があったか否かを判定する。
シフトレンジ切換制御部すなわちシフトレンジ切換制御手段108は、異常判定記憶保持判定手段104により判定結果の記憶が保持されていると判定された場合には、シフトポジション判定手段100により車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づいて判定されたシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへの切替えを行う。例えば、シフトレンジ切換制御手段108は、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常である場合には、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づいて判定されたシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り替える。また、シフトレンジ切換制御手段108は、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が異常である場合には、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくセンサフェール時に対応したシフトレンジへと切り替えるフェールセーフ作動を実行する。
一方で、シフトレンジ切換制御手段108は、異常判定記憶保持判定手段104により判定結果の記憶が保持されていないと判定された場合には、位置変化有無判定手段106によりシフトポジションPSHに変化があったと判定されるまでは、シフトポジション判定手段100により判定されたシフトポジションPSHを受け付けず、シフト操作を無効とする。また、シフトレンジ切換制御手段108は、異常判定記憶保持判定手段104により判定結果の記憶が保持されていないと判定された場合には、位置変化有無判定手段106によりシフトポジションPSHに変化があったと判定されることを条件として、シフトポジション判定手段100により判定された変化後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへの切替えを行う。
図9は、電子制御部20の制御作動の要部すなわちシフト操作装置30におけるシフトポジションPSHに基づいた変速機40のシフトレンジの電気的な切替制御においてユーザの利便性を向上させる為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。
先ず、電源投入時位置判定手段102に対応するステップ(以下、ステップを省略する)SA10において、車両電源OFF時に車両電源スイッチ80が操作されて車両電源ONとされたときに、シフトポジションPSHが初期位置(Mポジション)以外にあるか否かが判定される。このSA10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが肯定される場合は異常判定記憶保持判定手段104に対応するSA20において、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常か異常かを判定した判定結果の記憶が保持されているか否かが判定される。このSA20の判断が否定される場合は位置変化有無判定手段106に対応するSA30において、車両電源ON時に判定されたシフトポジションPSHに変化があったか否かが判定される。このSA30の判断が否定される場合はシフトレンジ切換制御手段108に対応するSA40において、車両電源ON時に判定されたシフトポジションPSHを受け付けずシフト操作を無効とする。反対に、このSA30の判断が肯定される場合は同じくシフトレンジ切換制御手段108に対応するSA50において、車両電源ON時に判定されたシフトポジションPSHから変化した変化後のシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへの切替えが実行される。
一方で、前記SA20の判断が肯定される場合は同じくシフトレンジ切換制御手段108に対応するSA50において、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づいて判定されたシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへの切替えが実行される。例えば、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常である場合には、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づいて判定されたシフトポジションPSHに対応したシフトレンジへと切り替えられる。また、センサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が異常である場合には、車両電源ON時の検出信号電圧VSF,VSLに基づくセンサフェール時に対応したシフトレンジへと切り替えるフェールセーフ作動が実行される。
上述のように、本実施例によれば、シフト操作装置30におけるシフトポジションPSHのセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されている場合は車両電源ONとされたときのセンサ出力に基づいて変速機40のシフトレンジの切替えが行われるので、即座に車両電源ON時のシフトポジションPSHに対応した変速機40のシフトレンジへの切替えが行われる。例えば、車両電源ON後にシフトポジションPSHの変化を検出(判定)してからではなく、車両電源ON時に既にユーザ操作により変化させられているシフトポジションPSHに対応した変速機40のシフトレンジへの切替えが行われることから、即座に変速機40のシフトレンジを切り替えたいというユーザの要求に対応することができてすなわちユーザ操作に即座に応答することができて、ユーザの利便性が向上する。より具体的には、センサ出力が正常であるとの判定結果が保持されている場合には、車両電源ON時に既にユーザ操作により変化させられているシフトポジションPSHに対応した通常制御時(正常時)のシフトレンジへの切替えが行われる。また、センサ出力が異常であるとの判定結果が保持されている場合には、車両電源ON時にフェールセーフ作動が即座に実行されて、異常時に合わせた適切なシフトレンジへの切替えが速やかに実行される。一方で、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は車両電源ONとされたときのセンサ出力に基づく変速機40のシフトレンジの切替えが行われないので、正常か異常かが判明していないセンサ出力によりシフトレンジが切り替えられることが回避される。例えばシフト操作装置30においてON固着となるような異常時に、そのときの異常なセンサ出力に基づいて通常制御時同様のシフトレンジへの切替えが行われてしまうことが回避される。
また、本実施例によれば、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は、車両電源ON後にセンサ出力が変化したことを条件としてその変化後のセンサ出力に基づいてシフトレンジの切替えが行われるので、例えば正常か異常かが判明した後のセンサ出力により変速機40のシフトレンジが適切に切り替えられる。
また、本実施例によれば、車両電源の状態に拘わらず前記判定結果の記憶の保持が可能であるので、車両電源ON時のシフト操作装置30におけるシフトポジションPSHに基づいた変速機40のシフトレンジの切替えを実行することができる機会が増える。
また、本実施例によれば、車両電源OFFとされてから所定時間経過後まで前記判定結果の記憶が保持されるので、車両電源OFFとされた後、所定時間経過する前に車両電源ONとされた場合には、車両電源ON時のシフト操作装置30におけるシフトポジションPSHに基づいた変速機40のシフトレンジの切替えを実行することができる。
また、本実施例によれば、シフト操作装置30は外力が付与されていない状態では初期位置に戻されるモーメンタリ式のシフトレバー32を備え、車両電源ONとされたときにシフトレバー32が初期位置以外のシフトポジションPSHにある場合に、前記判定結果の記憶が保持されているか否かに基づいてシフトレンジの切替えが行われるので、車両電源ON時にシフトレバー32が既にユーザにより操作されて変化させられている初期位置以外のシフトポジションPSHに対応した変速機40のシフトレンジへの切替えが適切に行われる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述の実施例では、例えばHV−ECU24によりセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されているか否かに基づいて、変速機40のシフトレンジの切替えを行った。ここで、HV−ECU24により上記判定結果の記憶が保持されているか否かというのは、HV−ECU24が上記判定結果の記憶を保持することを直接的な目的としてHV−ECU24の電源をオン状態としているか否かという態様もあるが、何らかの別の目的でHV−ECU24の電源をオン状態としているか否かという結果において上記判定結果の記憶が保持されているか否かという態様も考えられる。
図10は、HV−ECU24により制御される変速機40を構成する電動機Mを駆動する為の電気回路の模式図である。図10において、例えばPM−ECU22により車両電源OFFのときに車両電源スイッチ80からのパワースイッチ信号の入力が検知されて車両電源ONとされると、HV−ECU24は、図中丸囲み1〜4の順に電気回路中のリレーを作動させる。これによって、車両電源ON時には制限抵抗Rによって電動機Mへの突入電流が抑制されて電動機Mの耐久性が向上させられる。また、例えばPM−ECU22により車両電源ONのときに車両電源スイッチ80からのパワースイッチ信号の入力が検知されて車両電源OFFとされると、HV−ECU24は、リレーR1,R2をオフ状態へ切替えてリレーR1,R2,R3を図10に示した状態とする。従って、車両電源ONと車両電源OFFとが短時間に繰り返し頻繁に実行されると、その都度、制限抵抗Rに電流が流されて制限抵抗Rの発熱量が多くなる。そこで、HV−ECU24は、PM−ECU22により車両電源OFFとされても、制限抵抗Rが過熱状態となることを保護する為の予め実験的に求められて記憶された所定時間はリレーR1,R2をオフ状態へ切り替えず、リレーR1,R2のオン状態を維持する(制限抵抗過熱保護モードという)。そのため、車両電源ONのときはもちろんのこと、PM−ECU22により車両電源OFFとされてから上記所定時間経過後までは、HV−ECU24の電源はオン状態(HV−ECU電源ON)が継続される。そして、HV−ECU電源ONの継続中すなわち制限抵抗過熱保護モードであるときは、HV−ECU24は上記判定結果の記憶を保持することが可能である。尚、車両電源ONであるときでもリレーR1,R2のオン状態を維持しているときは制限抵抗過熱保護モードにあるとする。
そこで、本実施例では、車両電源OFFであっても変速機40を構成する機器の耐久性を向上する為にHV−ECU24が作動している場合には、すなわち制限抵抗過熱保護モードとなってHV−ECU電源ONの継続中である場合には、車両電源ON時のセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)に基づいて変速機40のシフトレンジの切替えを行う。
図11は、シフト制御装置10(電子制御部20)による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図11の機能ブロック線図は、図8の機能ブロック線図と比較して、異常判定記憶保持判定手段104がECU電源ON継続判定部すなわちECU電源ON継続判定手段110に替わっただけであり、その他の各手段は同じである。そのECU電源ON継続判定手段110は、HV−ECU電源ONの継続中であるか否か、すなわち制限抵抗過熱保護モードにあるか否かを判定する。
図12は、電子制御部20の制御作動の要部すなわちシフト操作装置30におけるシフトポジションPSHに基づいた変速機40のシフトレンジの電気的な切替制御においてユーザの利便性を向上させる為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。この図12のフローチャートは、図9のフローチャートと比較して、SA20とSB20との制御作動内容が異なるだけであり、その他の各ステップSA10,SA30,SA40,SA50とSB10,SB30,SB40,SB50とはそれぞれ同じ制御内容であるので、その説明を省略する。図12において、SB10の判断が肯定される場合はECU電源ON継続判定手段110に対応するSB20において、HV−ECU電源ONの継続中であるか否か、すなわち制限抵抗過熱保護モードにあるか否かが判定される。
上述のように、本実施例によれば、車両電源OFFであっても変速機40を構成する機器(電動機M、制限抵抗R)の耐久性を向上する為にHV−ECU24が作動している場合には、すなわち制限抵抗過熱保護モードとなってHV−ECU電源ONの継続中である場合には、車両電源ON時のセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)に基づいて変速機40のシフトレンジの切替えが行われるので、HV−ECU24が作動していることによりセンサ出力(検出信号電圧VSF,VSL)が正常であるか異常であるかの判定結果の記憶が保持されており、車両電源ON時のシフトポジションPSHに対応した変速機40のシフトレンジへの切替えが適切に行われる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、電子制御部20(例えばHV−ECU24)は、検出信号電圧VSF,VSLが正常であるか異常であるかを判定した際の判定結果をRAMに一時記憶するものであったが、例えばその判定結果を書き換え可能な不揮発性メモリに記憶するものであっても良い。
また、前述の実施例では、車両電源ONとされたときにシフトレバー32が初期位置以外のシフトポジションPSHにある場合に、センサ出力が正常か異常かの判定結果の記憶を保持しているか否かに基づいてシフトレンジの切替えを行う制御作動を実行したが、シフトレバー32に限らずPスイッチ34にも本発明は適用され得る。
また、前述の実施例において、シフトレバー32は2次元的にシフト操作されるものであるが、一軸に沿ってシフト操作されるものであってもよいし、3次元的にシフト操作されるものであってもよい。
また、前述の実施例において、シフトレバー32の位置を検出する位置センサとしてシフトセンサ36とセレクトセンサ38とを備えているが、位置センサの数は2つに限定されるわけではない。
また、前述の実施例のシフトレバー32は、複数種類のシフトポジションPSHにシフト操作されるモーメンタリ式のレバースイッチであったが、それに替えて、例えば押しボタン式のスイッチやスライド式スイッチ等であっても良い。更に言えば、シフト操作装置30は、手動操作ではなく、足によりシフト操作されてもよいし、運転者の音声に反応してシフト操作されてもよい。また、Pスイッチ34と分離されていたが、パーキングポジションを更に備えて、Pスイッチ34の機能を有する構成であっても良い。このようにしても本発明は適用され得る。
また前述した複数の実施例はそれぞれ、例えば優先順位を設けるなどして、相互に組み合わせて実施することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用シフト制御装置
20:電子制御部
30:シフト操作装置
32:シフトレバー(モーメンタリ式の操作子)
34:Pスイッチ(モーメンタリ式の操作子)
40:変速機

Claims (6)

  1. シフト操作装置における操作位置に応じた位置信号に基づいて変速機のシフトレンジの切替えを電気的に制御する車両用シフト制御装置であって、
    前記位置信号が正常であるか異常であるかの判定結果を記憶することが可能であり、
    車両電源がオン状態とされる際に、前記判定結果の記憶が保持されている場合は前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行う一方で、前記判定結果の記憶が保持されていない場合は前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づく前記シフトレンジの切替えを行わないことを特徴とする車両用シフト制御装置。
  2. 前記判定結果の記憶が保持されていない場合は、前記車両電源がオン状態とされた後に前記位置信号が変化したことを条件として該変化後の位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用シフト制御装置。
  3. 前記車両電源の状態に拘わらず前記判定結果の記憶の保持が可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シフト制御装置。
  4. 前記位置信号に基づいて車両走行に関わる前記変速機のシフトレンジの切替えを制御すると共に、前記位置信号が正常であるか異常であるかを判定して該判定結果を記憶する電子制御部を備え、
    前記車両電源がオフ状態であっても前記変速機を構成する機器の耐久性を向上する為に前記電子制御部が作動している場合に、前記車両電源がオン状態とされたときの位置信号に基づいて前記シフトレンジの切替えを行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用シフト制御装置。
  5. 前記車両電源がオフ状態とされてから所定時間経過後まで前記判定結果の記憶を保持することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用シフト制御装置。
  6. 前記シフト操作装置は、外力が付与されていない状態では初期位置に戻されるモーメンタリ式の操作子を備え、
    車両電源がオン状態とされたときに前記操作子が前記初期位置以外の操作位置にある場合に、前記判定結果の記憶が保持されているか否かに基づいて前記シフトレンジの切替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用シフト制御装置。
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