[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2010272921A - 高速多重化回路 - Google Patents

高速多重化回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010272921A
JP2010272921A JP2009120660A JP2009120660A JP2010272921A JP 2010272921 A JP2010272921 A JP 2010272921A JP 2009120660 A JP2009120660 A JP 2009120660A JP 2009120660 A JP2009120660 A JP 2009120660A JP 2010272921 A JP2010272921 A JP 2010272921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistors
multiplexing circuit
speed multiplexing
transistor
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009120660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4938820B2 (ja
Inventor
Koichi Sano
公一 佐野
Hideyuki Nosaka
秀之 野坂
Munehiko Hase
宗彦 長谷
Koichi Murata
浩一 村田
Shogo Yamanaka
祥吾 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2009120660A priority Critical patent/JP4938820B2/ja
Publication of JP2010272921A publication Critical patent/JP2010272921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4938820B2 publication Critical patent/JP4938820B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】高速動作時の出力波形品質を改善する。
【解決手段】高速多重化回路は、データ信号列(D1P,D1N),(D2P,D2N)毎に設けられ、入力されたデータ信号列を共通に接続された信号出力端子に選択的に出力する第1のトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nと、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対またはトランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対のいずれか一方をクロック信号CK1,CK2に応じてオンにする第2のトランジスタQ3,Q4と、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4にコレクタ電流を流す電流源となる第3のトランジスタQ6,Q7と、第3のトランジスタQ6,Q7のコレクタとエミッタ側の電源電圧VEEとの間に挿入されたコンデンサC1とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のデータ信号列を時分割多重により単一のデータ信号列に変換する多重化回路において、高速動作時の出力波形品質を改善する回路構成を提供するものである。
高速動作の多重化回路の例として、図3に示す回路構成が知られている。この図3の回路構成は、非特許文献1に開示されている。図3において、Q1P,Q1Nは差動対を構成するトランジスタ、Q2P,Q2Nは同じく差動対を構成するトランジスタ、Q3,Q4は差動スイッチを構成するトランジスタ、Q5は電流源トランジスタ、R1P,R1Nは負荷抵抗、R2は電流源を構成する抵抗、VCC,VEEは電源電圧、VCSは電流源のバイアス電圧、D1P,D1Nは差動入力のデータ信号、D2P,D2NはD1P,D1Nと異なる差動入力のデータ信号、QP,QNは時分割多重化後の差動出力信号、CK1,CK2は差動スイッチのクロック信号である。なお、抵抗R1P,R1Nの抵抗値は50Ωである。
図3の高速多重化回路においては、トランジスタQ5にバイアス電圧VCSが供給されると、トランジスタQ5と抵抗R2とから構成される電流源がオンとなり、回路が動作を開始する。ここで、クロック信号CK1がハイレベル、クロック信号CK2がローレベルの場合、トランジスタQ3,Q4から構成される差動スイッチは、トランジスタQ3がオン、トランジスタQ4がオフとなる。これにより、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対がオン、トランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対がオフとなるので、データ信号D1P,D1Nが増幅され、差動出力信号QP,QNとして出力される。
一方、クロック信号CK2がハイレベル、クロック信号CK1がローレベルの場合、トランジスタQ3,Q4から構成される差動スイッチは、トランジスタQ4がオン、トランジスタQ3がオフとなる。これにより、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対がオフ、トランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対がオンとなるので、データ信号D2P,D2Nが増幅され、差動出力信号QP,QNとして出力される。
こうして、クロック信号CK1,CK2によって差動スイッチのトランジスタQ3,Q4を交互にオンにすることにより、2つのデータ信号列(D1P,D1N)と(D2P,D2N)を時分割多重して単一のデータ信号列に変換することができる。
図3に示した高速多重化回路では、100Gbit/sという高速動作を実現するべく、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3〜Q5としてfT(電流遮断周波数)=270GHzという高周波特性に優れたInPへテロ接合バイポーラトランジスタを使用している。また、図3に示した高速多重化回路は、セレクタコアと呼ばれており、多重化論理動作を行う回路部分が外部の50Ω負荷へ直接接続される。
Kimikazu Sano et al.,"Over-100-Gbit/s Multiplexing Operation of InP DHBT Selector IC Designed with High Collector-Current Density",2004 International Conference on Solid State Devices and Materials (2004 SSDM),p.312-313,2004
しかしながら、図3に示した従来の回路構成では、出力波形のハイレベルとローレベルがうねるリンギングや、出力波形のレベル遷移トレースに時間差が出来てしまうダブルトレースなどといった、出力波形の波形品質劣化が起きやすいという問題点があった。図3に示した高速多重化回路の出力波形を図4に示す。図4はトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3〜Q5としてfT=300GHzのInPヘテロ接合バイポーラトランジスタを用い、図3に示した回路構成で100Gbit/s多重化動作をシミュレーションした際の出力波形である。図4において、210はリンギングを示し、211はダブルトレースを示している。
このように、図4に示した出力波形には、リンギングやダブルトレースが発生していることがわかる。これらリンギングやダブルトレースは、デジタル信号のハイレベルとローレベルを判定するための閾値電圧およびタイミングに関するマージンを減少させることから、波形品質の劣化として捉えられることが一般的である。
リンギングやダブルトレースの原因としては、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4がオン/オフする際に生じる付加的な過渡電流(スイッチングノイズ)、および電流源トランジスタQ5のコレクタ電位が過渡的に変動するための電流源電流量の変化が挙げられる。過渡電流とは、本来オン/オフするべき電流以外の電流成分、すなわち電流源で流している電流以外の電流成分のことであり、トランジスタの寄生容量により生じる。また、図3に示した回路構成では、セレクタコアで発生したリンギング等を波形整形することなく回路外部に直接出力するため、セレクタコアを外部の50Ω負荷へ直接接続する回路構成も波形品質劣化の要因として挙げられる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、高速動作時の出力波形品質を改善することができる高速多重化回路を提供することを目的とする。
本発明の高速多重化回路は、データ信号列毎に設けられ、入力されたデータ信号列を共通に接続された信号出力端子に選択的に出力する複数の第1のトランジスタと、この複数の第1のトランジスタのコレクタ電流またはドレイン電流が流れる経路の各々に対して直列に挿入され、クロック信号に応じて前記複数の第1のトランジスタのうちいずれか1つをオンにするスイッチとなる複数の第2のトランジスタと、前記第1、第2のトランジスタにコレクタ電流またはドレイン電流を流す電流源となる第3のトランジスタと、この第3のトランジスタのコレクタまたはドレインとエミッタまたはソース側の電源電圧端子との間に挿入されたコンデンサとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の高速多重化回路の1構成例は、さらに、前記複数の第1のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に挿入された複数の抵抗を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の高速多重化回路の1構成例は、さらに、前記複数の第2のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に挿入された複数の抵抗を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の高速多重化回路の1構成例は、さらに、前記信号出力端子から出力される時分割多重化後の信号を入力とする出力バッファを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の高速多重化回路の1構成例において、前記第1、第2、第3のトランジスタおよび前記出力バッファに含まれるトランジスタは、バイポーラトランジスタである。
本発明によれば、電流源を構成する第3のトランジスタのコレクタまたはドレインとエミッタまたはソース側の電源電圧端子との間にコンデンサを挿入することにより、高速多重化回路において、リンギングやダブルトレース等の波形品質劣化要素を抑えることができ、良好な波形品質を有する出力波形を得ることができる。
また、本発明では、データ信号列が入力される複数の第1のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に抵抗を挿入することにより、良好な波形品質を有する出力波形を得ることができる。
また、本発明では、クロック信号が入力される複数の第2のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に抵抗を挿入することにより、良好な波形品質を有する出力波形を得ることができる。
また、本発明では、信号出力端子から出力される時分割多重化後の信号を入力とする出力バッファを設けることにより、良好な波形品質を有する出力波形を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る高速多重化回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る高速多重化回路の出力波形を示す図である。 従来の高速多重化回路の構成を示す回路図である。 従来の高速多重化回路の出力波形を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る高速多重化回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態の高速多重化回路は、セレクタコア100の後段に出力バッファ101を接続したものである。
セレクタコア100は、ベースにデータ信号D1P,D1Nが入力される、差動対を構成するトランジスタQ1P,Q1Nと、ベースにデータ信号D1P,D1Nと異なるデータ信号D2P,D2Nが入力される、差動対を構成するトランジスタQ2P,Q2Nと、ベースにクロック信号CK1,CK2が入力される、差動スイッチを構成するトランジスタQ3,Q4と、ベースにバイアス電圧VCSが入力される電流源トランジスタQ6,Q7と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ1P,Q2Pのコレクタに接続された負荷抵抗R1Pと、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ1N,Q2Nのコレクタに接続された負荷抵抗R1Nと、一端がトランジスタQ1P,Q1Nのエミッタに接続され、他端がトランジスタQ3のコレクタに接続された抵抗R3P,R3Nと、一端がトランジスタQ2P,Q2Nのエミッタに接続され、他端がトランジスタQ4のコレクタに接続された抵抗R4P,R4Nと、一端がトランジスタQ3,Q4のエミッタに接続され、他端がトランジスタQ6,Q7のコレクタに接続された抵抗R5,R6と、一端がトランジスタQ6,Q7のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される抵抗R7,R8と、一端がトランジスタQ6,Q7のコレクタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給されるコンデンサC1とを有する。
図1において、102はセレクタコア100の正相信号出力端子、103は逆相信号出力端子である。第1のトランジスタであるQ1N,Q2Nのコレクタは、正相信号出力端子102に共通に接続され、同じく第1のトランジスタであるQ1P,Q2Pのコレクタは、逆相信号出力端子103に共通に接続される。
第2のトランジスタであるQ3,Q4は、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対またはトランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対のいずれか一方をクロック信号CK1,CK2に応じてオンにする。
第3のトランジスタであるQ6,Q7は、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4にコレクタ電流を流す。
出力バッファ101は、ベースに端子102から出力される時分割多重化後の正相信号が入力され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ8Pと、ベースに端子103から出力される時分割多重化後の逆相信号が入力され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ8Nと、ベースとコレクタとがトランジスタQ8P,Q8Nのエミッタに接続されたトランジスタQ9P,Q9Nと、ベースとコレクタとがトランジスタQ9P,Q9Nのエミッタに接続されたトランジスタQ10P,Q10Nと、ベースにバイアス電圧VCSが供給され、コレクタがトランジスタQ10P,Q10Nのエミッタに接続された電流源トランジスタQ11P,Q11Nと、ベースにトランジスタQ8Pから出力される正相信号が入力されるトランジスタQ12Pと、ベースにトランジスタQ8Nから出力される逆相信号が入力されるトランジスタQ12Nと、トランジスタQ13P,Q13Nと、ベースにバイアス電圧VCSが供給され、コレクタがトランジスタQ13P,Q13Nのエミッタに接続された電流源トランジスタQ14P,Q14Nと、一端がトランジスタQ11P,Q11Nのエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される抵抗R9P,R9Nと、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ12P,Q12Nのコレクタに接続された負荷抵抗R10P,R10Nと、一端がトランジスタQ12P,Q12Nのエミッタに接続され、他端がトランジスタQ13P,Q13Nのベースおよびコレクタに接続された抵抗R11P,R11Nと、一端がトランジスタQ14P,Q14Nのエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される抵抗R12P,R12Nとを有する。
次に、本実施の形態の高速多重化回路の動作を説明する。この高速多重化回路においては、トランジスタQ6,Q7にバイアス電圧VCSが供給されると、トランジスタQ6,Q7と抵抗R7,R8とから構成される、セレクタコア100の電流源がオンとなる。同様に、トランジスタQ11P,Q11N,Q14P,Q14Nにバイアス電圧VCSが供給されると、トランジスタQ11P,Q11N,Q14P,Q14Nと抵抗R9P,R9N,R12P,R12Nとから構成される、出力バッファ101の電流源がオンとなる。
ここで、クロック信号CK1がハイレベル、クロック信号CK2がローレベルの場合、トランジスタQ3,Q4から構成される差動スイッチは、トランジスタQ3がオン、トランジスタQ4がオフとなる。これにより、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対がオン、トランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対がオフとなるので、データ信号D1P,D1Nが増幅され、差動信号が出力バッファ101に出力される。
一方、クロック信号CK2がハイレベル、クロック信号CK1がローレベルの場合、トランジスタQ3,Q4から構成される差動スイッチは、トランジスタQ4がオン、トランジスタQ3がオフとなる。これにより、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対がオフ、トランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対がオンとなるので、データ信号D2P,D2Nが増幅され、差動信号が出力バッファ101に出力される。
出力バッファ101は、セレクタコア100から入力された差動信号を差動出力信号QP,QNとして出力する。
回路構成上、本実施の形態が図3に示した従来の高速多重化回路と異なる点は以下の4点である。
(1)電流源トランジスタQ6,Q7のコレクタと電源電圧VEEとの間にコンデンサC1が挿入されていること。
(2)データ信号D1P,D1N,D2P,D2Nが入力される差動対を構成する各トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nのエミッタと直列に抵抗R3P,R3N,R4P,R4Nが挿入されていること。
(3)クロック信号CK1,CK2が入力される差動スイッチを構成する各トランジスタQ3,Q4のエミッタと直列に抵抗R5,R6が挿入されていること。
(4)セレクタコア100の後段に出力バッファ101が接続されていること。
上記各相違点による出力波形品質の改善効果について述べる。まず、本実施の形態では、上記(1)で述べたようにセレクタコア100の電流源トランジスタQ6,Q7のコレクタと電源電圧VEEとの間にコンデンサC1を挿入することにより、電流源トランジスタQ6,Q7のコレクタ電位が過渡的に変動することによる電流源電流量の変動をコンデンサC1により抑圧することができ、結果としてセレクタコア100から出力される差動信号の波形品質を改善することができる。
なお、電流源トランジスタQ6,Q7のコレクタ電位の変動は、クロック信号CK1,CK2のオン/オフに由来している。このため、コンデンサC1の挿入は、データパターンには関係なくクロック信号CK1,CK2のオン/オフのみで発生するリンギング、ダブルトレース等の改善に効果を有する。
また、本実施の形態では、上記(2)で述べたようにデータ信号D1P,D1N,D2P,D2Nが入力される差動対を構成する各トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nのエミッタと直列に抵抗R3P,R3N,R4P,R4Nを挿入することにより、トランジスタQ1P,Q1Nから構成される差動対およびトランジスタQ2P,Q2Nから構成される差動対で発生する付加的な過渡電流(スイッチングノイズ)を抑制することができ、結果としてセレクタコア100から出力される差動信号の波形品質を改善することができる。
このような過渡電流の抑制効果は、エミッタ抵抗R3P,R3N,R4P,R4Nが、差動対の入力である、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nのベース−エミッタ間電圧に対して負帰還作用(ベース−エミッタ間電圧の上昇に一定の抑制を加えて、急激な変化を抑える作用)を有していることに由来する。
また、本実施の形態では、上記(3)で述べたようにクロック信号CK1,CK2が入力される差動スイッチを構成する各トランジスタQ3,Q4のエミッタと直列に抵抗R5,R6を挿入することにより、差動スイッチで発生する付加的な過渡電流(スイッチングノイズ)を抑制することができ、結果としてセレクタコア100から出力される差動信号の波形品質を改善することができる。
スイッチングノイズが抑制されるメカニズムは、上記の(2)と同様である。なお、クロック信号CK1,CK2のオン/オフはデータパターンに関係なく発生することから、抵抗R5,R6の挿入は、データパターンには関係なくクロック信号CK1,CK2のオン/オフのみで発生するリンギング、ダブルトレース等の改善に効果を有する。
また、本実施の形態では、上記(4)で述べたようにセレクタコア100の後段に出力バッファ101を接続することにより、出力バッファ101によってセレクタコア100の出力波形を整形することができ、結果として出力波形品質を改善することができる。出力バッファ101はある程度の利得を有すると同時に、出力振幅を制限することから、特にハイレベルとローレベルのうねり(リンギング)が一定になるように出力波形を整形することができる。
本実施の形態の高速多重化回路の出力波形を図2に示す。図2はトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q6,Q7,Q8P,Q8N,Q9P,Q9N,Q10P,Q10N,Q11P,Q11N,Q12P,Q12N,Q13P,Q13N,Q14P,Q14NとしてfT=300GHzのInPヘテロ接合バイポーラトランジスタを用い、図1に示した回路構成で100Gbit/s多重化動作をシミュレーションした際の出力波形である。図2の出力波形と図4に示した従来の出力波形とを比較すると、本実施の形態ではリンギングおよびダブルトレースが減少し、出力波形品質が改善していることがわかる。
なお、本実施の形態では、セレクタコア100および出力バッファ101の各トランジスタにInPへテロ接合バイポーラトランジスタを用いているが、他のバイポーラトランジスタ、例えばSiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ、GaAsヘテロ接合バイポーラトランジスタ、Siバイポーラトランジスタなどを用いても同様の効果を得ることができる。
更には、電界効果トランジスタを用いても、効果に差はあるが同様の効果を得ることができる。この場合、図1の各トランジスタにおいて、ベースを電界効果トランジスタのゲートに置き換え、エミッタを電界効果トランジスタのソースに置き換え、コレクタを電界効果トランジスタのドレインに置き換えればよいことは言うまでもない。ただし、従来の高速多重化回路のようにセレクタコアを外部の50Ω負荷へ直接接続する場合には、電界効果トランジスタを用いる方が帯域を確保し易いが、本実施の形態のように、セレクタコア100の後段に出力バッファ101を接続する場合には、バイポーラトランジスタを用いる方が帯域を確保する点でより好ましい。
本発明は、高速多重化回路に適用することができる。
100…セレクタコア、101…出力バッファ、102…正相信号出力端子、103…逆相信号出力端子、Q1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q6,Q7,Q8P,Q8N,Q9P,Q9N,Q10P,Q10N,Q11P,Q11N,Q12P,Q12N,Q13P,Q13N,Q14P,Q14N…トランジスタ、R1P,R1N,R3P,R3N,R4P,R4N,R5〜R8,R9P,R9N,R10P,R10N,R11P,R11N,R12P,R12N…抵抗、CK1,CK2…クロック信号、D1P,D1N,D2P,D2N…データ信号、QP,QN…出力信号、VCC,VEE…電源電圧、VCS…バイアス電圧。

Claims (5)

  1. データ信号列毎に設けられ、入力されたデータ信号列を共通に接続された信号出力端子に選択的に出力する複数の第1のトランジスタと、
    この複数の第1のトランジスタのコレクタ電流またはドレイン電流が流れる経路の各々に対して直列に挿入され、クロック信号に応じて前記複数の第1のトランジスタのうちいずれか1つをオンにするスイッチとなる複数の第2のトランジスタと、
    前記第1、第2のトランジスタにコレクタ電流またはドレイン電流を流す電流源となる第3のトランジスタと、
    この第3のトランジスタのコレクタまたはドレインとエミッタまたはソース側の電源電圧端子との間に挿入されたコンデンサとを備えることを特徴とする高速多重化回路。
  2. 請求項1記載の高速多重化回路において、
    さらに、前記複数の第1のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に挿入された複数の抵抗を備えることを特徴とする高速多重化回路。
  3. 請求項1記載の高速多重化回路において、
    さらに、前記複数の第2のトランジスタのエミッタの各々に対して直列に挿入された複数の抵抗を備えることを特徴とする高速多重化回路。
  4. 請求項1記載の高速多重化回路において、
    さらに、前記信号出力端子から出力される時分割多重化後の信号を入力とする出力バッファを備えることを特徴とする高速多重化回路。
  5. 請求項4記載の高速多重化回路において、
    前記第1、第2、第3のトランジスタおよび前記出力バッファに含まれるトランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とする高速多重化回路。
JP2009120660A 2009-05-19 2009-05-19 高速多重化回路 Expired - Fee Related JP4938820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120660A JP4938820B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高速多重化回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120660A JP4938820B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高速多重化回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010272921A true JP2010272921A (ja) 2010-12-02
JP4938820B2 JP4938820B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=43420637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009120660A Expired - Fee Related JP4938820B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 高速多重化回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4938820B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017014262A1 (ja) * 2015-07-23 2017-01-26 日本電信電話株式会社 アナログマルチプレクサコア回路及びアナログマルチプレクサ回路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0774618A (ja) * 1993-08-31 1995-03-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ecl回路
JPH10256890A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Toshiba Corp 論理回路
JP2003218790A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Hitachi Ltd 光送信器および信号発生器
JP2005229411A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Fujitsu Ltd 信号セレクタ回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0774618A (ja) * 1993-08-31 1995-03-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ecl回路
JPH10256890A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Toshiba Corp 論理回路
JP2003218790A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Hitachi Ltd 光送信器および信号発生器
JP2005229411A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Fujitsu Ltd 信号セレクタ回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017014262A1 (ja) * 2015-07-23 2017-01-26 日本電信電話株式会社 アナログマルチプレクサコア回路及びアナログマルチプレクサ回路
JPWO2017014262A1 (ja) * 2015-07-23 2018-01-25 日本電信電話株式会社 アナログマルチプレクサコア回路及びアナログマルチプレクサ回路
EP3327934A4 (en) * 2015-07-23 2019-03-13 Nippon Telegraph and Telephone Corporation ANALOG MULTIPLEXER INTERFACE AND ANALOG MULTIPLEXER SWITCHING
US10425051B2 (en) 2015-07-23 2019-09-24 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Analog multiplexer core circuit and analog multiplexer circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP4938820B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101373955B (zh) 差动放大电路和a/d转换器
JP6475335B2 (ja) アナログマルチプレクサコア回路及びアナログマルチプレクサ回路
JPWO2012176250A1 (ja) 差動スイッチ駆動回路及び電流ステアリング型デジタル・アナログ変換器
US7728667B2 (en) Differential amplifier
US20090080465A1 (en) Multiplexer circuit
TW201301724A (zh) 通過調節基極電流驅動雙極接面電晶體的系統和方法
JP4938820B2 (ja) 高速多重化回路
Close High speed op amps: Performance, process and topologies
US11362669B2 (en) Track and hold circuit
US20100213986A1 (en) Clock buffer
JP3914463B2 (ja) コンパレータ
JP2009230842A (ja) サンプルホールド回路
US8593201B2 (en) Signal output circuit
WO2021152687A1 (ja) トラック・アンド・ホールド回路
JP4486431B2 (ja) 差動型論理回路
JP5617741B2 (ja) 分布定数型増幅器
JP4984785B2 (ja) Dフリップフロップ回路
JPH1079656A (ja) 電流切り換え型スイッチ回路
JP5298285B2 (ja) レシーバ回路
WO2022190702A1 (ja) レベルシフト回路及び電子機器
JPH0983341A (ja) レベル変換回路
JP4784210B2 (ja) 電流スイッチ
JP3801174B2 (ja) Cmos−eclレベル変換回路
JP2020205537A (ja) 排他的論理和回路
JPH1084260A (ja) 比較回路

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4938820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees