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JP2010271115A - レーダ装置 - Google Patents

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JP2010271115A JP2009121902A JP2009121902A JP2010271115A JP 2010271115 A JP2010271115 A JP 2010271115A JP 2009121902 A JP2009121902 A JP 2009121902A JP 2009121902 A JP2009121902 A JP 2009121902A JP 2010271115 A JP2010271115 A JP 2010271115A
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Abstract

【課題】近距離から遠距離までの広範囲で複数目標が存在する場合であっても、高い検知性能で、高精度に目標を観測できるレーダ装置を提供する。
【解決手段】FMCW変調されたスイープ信号を少なくとも2回送信する送受信器20と、送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部32と、FFT部でフーリエ変換することにより得られた信号に基づき、送受信器による2回のスイープの各々に対応するビート周波数を算出し、算出したビート周波数差と時間差とから速度を算出し、算出した速度とビート周波数とから距離を算出することにより、複数の目標の距離と速度を算出するMRAV処理部35を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式により車両の距離と速度を観測するレーダ装置に関する。
道路を走行する車両をレーダ装置で観測する場合の簡易なレーダ方式としてFMCW方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このFMCW方式が採用されたレーダ装置の場合、距離と速度が未知数となるため、送受信波形としては、一般に、アップチャープとダウンチャープとを組み合わせて、2個のパラメータが同時に算出される。
ただし、アップチャープとダウンチャープとで送受信した信号のビート周波数軸では、同じ目標であっても周波数が異なるために、単一目標のみが存在する場合は対応をとることができるが、複数目標が存在する場合には、各目標毎にアップチャープとダウンチャープとのペアリングが困難になるという問題がある。また、アップチャープとダウンチャープを送受信する必要があるため、サイクルタイムが長くなるという問題がある。
また、距離分解能に関する周波数帯域に制約がある場合、または、角度分解能に関するアンテナ開口長に制約がある場合には、密集目標の分離性能に制約が生じるという問題がある。
これらの問題の他に、積分数Nが少ないと、同一PRF(Pulse Repetition Frequency:パルス繰り返し周波数)の場合には、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)後のビート周波数軸の各周波数バンク幅(PRF/N)が大きくなって周波数分解能が劣化し、その周波数を元に算出される距離や速度の精度が劣化するという問題がある。
また、実数信号を複素フーリエ変換して、正(または負)の周波数のみ抽出し、これにより複素信号を抽出する場合に、目標ビート周波数の正しい符号が負(または正)の場合には、正しい距離、速度および角度を算出できないという問題がある。
また、近距離ではビート周波数が直流(周波数が0)成分に近くなるために周波数勾配(周波数帯域B/スイープ時間T)を大きくして、近距離であっても直流から離隔した周波数にする必要がある。この場合、周波数帯域Bとサンプル周波数PRFに制約があれば、積分数Nを大きくできないという問題がある。特に、遠距離目標を観測する場合には、積分数が少なくなると、SN比(信号/雑音比)が小さくなるため、検出性能や精度が劣化する問題につながる。
図46は、従来のレーダ装置の構成を示す系統図であり、図47は、このレーダ装置の動作を示すフローチャートである。このレーダ装置は、アンテナ10、送受信器20および信号処理器30を備えている。
送受信器20の内部の送信器21でスイープされた信号は、アンテナ送信素子11から送信される。一方、複数のアンテナ受信素子12で受信された信号は、複数のミキサ22によりそれぞれ周波数変換されて、信号処理器30に送られる。信号処理器30では、送受信器20からのビート周波数信号がAD変換器31でデジタル信号に変換され、素子信号としてアップ系列ダウン系列抽出部37に送られる(ステップS201)。図48および図49は、送受信のスイープ信号を示す。
アップ系列ダウン系列抽出部37は、AD変換器31から送られてくる素子信号(ディジタル信号)から、アップチャープ信号とダウンチャープ信号を分離し、FFT部33に送る(ステップS202)。FFT部33は、アップ系列ダウン系列抽出部37から送られてくる信号を高速フーリエ変換して周波数軸上の信号に変換し、DBF(Digital Beam Forming:デジタルビーム形成)部34に送る。
DBF部34は、FFT部33から送られてくる周波数軸の信号を用いて、Σビーム(アップ系列およびダウン系列)とΔビームを形成する(ステップS203)。DBF部34で形成されたΣビームはペアリング部38に送られ、Δビームは測角部36に送られる。ペアリング部38では、Σビームのアップ系列とダウン系列の信号をFFTした結果より、図50に示すように、振幅が極値をもつ周波数を抽出する(ステップS204)。この関係式を次に示す。
Figure 2010271115
ここで、
Δf1 ;ダウンチャープ信号の観測周波数
Δf2 ;アップチャープ信号の観測周波数
fd ;ドップラ周波数
fr ;距離による周波数
一方、距離による周波数frと目標速度によるドップラ周波数fdは、次式となる。
Figure 2010271115
(3)式をRとVで展開し、(2)式を代入すると、次式となる。
Figure 2010271115
ここで、
B ;周波数帯域
R ;目標距離
T ;スイープ時間
c ;光速
V ;目標速度
λ ;波長
以上の処理が終了すると、アップ系列/ダウン系列のペアリングが行われる(ステップS205)。すなわち、ダウンチャープ系列とアップチャープ系列のピーク周波数が異なるために、周波数ペアを対応させる処理が行われる。次いで、距離および速度が算出され(ステップS206)、角度が算出される(ステップS207)。
その後、サイクルが終了したかどうかが調べられる(ステップS208)。ステップS208において、サイクルが終了していないことが判断されると、次のサイクルの処理に移す処理が行われる(ステップS209)。その後、ステップS201に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップS208において、サイクルが終了したことが判断されると、レーダ装置の処理は終了する。
以上により、距離Rと速度Vを算出できるが、上述したように、ダウンチャープ系列とアップチャープ系列のピーク周波数が異なるために、周波数ペアを対応させる必要がある。単一目標や少数目標の場合には、ペアリングも比較的容易であるが、目標数や背景の反射点が増えると、図51に示すように、周波数軸のピーク値が多数となり、ペアリングが困難になるという問題がある。
吉田孝監修、‘改訂レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996)
上述したように、従来のレーダ装置では、次の問題がある。
(1)送受信波形として、アップチャープとダウンチャープ信号を組み合わせる場合に、複数目標が存在する場合には、ペアリングが困難であり、また、アップチャープとダウンチャープ信号を送受信する必要があるため、サイクルタイムが長くなる。
(2)距離分解能または角度分解能に制約がある場合は、密集目標の分離性能に制約が生じる。
(3)積分数Nが少ないと、同一PRFの場合には、高速フーリエ変換後のビート周波数軸の各周波数バンク幅が大きくなって周波数分解能が劣化し、その周波数を元に算出される距離や速度の精度が劣化する。
(4)実数信号を複素フーリエ変換して、正(または負)の周波数のみ抽出して複素信号を抽出する場合に、目標ビート周波数の正しい符号が負(または正)の場合には、正しい距離、速度および角度を算出できない。
(5)近距離ではビート周波数が直流(周波数が0)成分に近くなるために周波数勾配を大きくする必要があり、この場合、周波数帯域Bとサンプル周波数PRFに制約があれば、積分数Nを大きくできない。
本発明の課題は、近距離から遠距離までの広範囲で複数目標が存在する場合であっても、高い検知性能で、高精度に目標を観測できるレーダ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、ビート周波数−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えた周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、その勾配より速度を算出し、距離を算出するMRAV処理部を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、FMCW変調されたスイープ信号を少なくとも2回送信する送受信器と、送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、FFT部でフーリエ変換することにより得られた信号に基づき、送受信器による2回のスイープの各々に対応するビート周波数を算出し、該算出したビート周波数差と時間差とから速度を算出し、該算出した速度とビート周波数とから距離を算出することにより、複数の目標の距離と速度を算出するMRAV処理部を備えたことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、スイープ間で平滑化した結果より、速度を算出した後、距離を算出するMRAV処理部を備えたことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、ビート周波数−スイープ軸においてハフ変換により極大値と、その極大値に対応する速度をビート周波数差とスイープ時間とから算出した後、距離を算出するMRAV処理部とを備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ビート周波数−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分することにより、複数スイープ間の積分効果を得て信号検出性能を向上させるとともに、最小2乗直線でフィッティングすることにより抽出した直線の傾きを算出して速度を算出後、距離を算出することにより、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速および測距の精度を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、従来のレーダ装置のように複数目標の場合のペアリングをする必要がなく、また、短いサイクルタイムによるレーダ観測を実現できる。
請求項12記載の発明によれば、スイープ間で平滑化することにより速度および距離を算出するように構成したので、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速および測距の精度を向上させることができる。
請求項13記載の発明によれば、ビート周波数−スイープ軸においてハフ変換することにより、複数スイープ間の積分効果を得て信号検出性能を向上させるとともに、ハフ変換により抽出した直線の傾きを算出することにより、速度を算出後、距離を算出することにより、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速、測距の精度を向上させることができる。
本発明の実施例1に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るレーダ装置で行われるスイープ信号を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置においてビート周波数を抽出する様子を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置における処理過程を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るレーダ装置における他の処理過程を説明するための図である。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理におけるΣおよびΔの形成を説明するための図である。 本発明の実施例2に係るレーダ装置で行われる計測処理における誤差電圧の算出を説明するための図である。 本発明の実施例3に係るレーダ装置で行われる計測処理における誤差電圧の算出を説明するための図である。 本発明の実施例3に係るレーダ装置で行われる計測処理における誤差電圧の算出を説明するための図である。 本発明の実施例4に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するたメールの図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例5に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例6および実施例7に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例6および実施例7に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例8に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例8に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例9に係るレーダ装置で行われる計測処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例9に係るレーダ装置で行われる計測処理を説明するための図である。 本発明の実施例10に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例10に係るレーダ装置で使用されるスイープ信号を説明するための図である。 本発明の実施例10に係るレーダ装置で使用されるスイープ信号を説明するための図である。 本発明の実施例11に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施例11に係るレーダ装置で使用されるスイープ信号を説明するための図である。 本発明の実施例11に係るレーダ装置で行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例12に係るレーダ装置で行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例12に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例13に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例13に係るレーダ装置で行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われるハフ変換を説明するための図である。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われるハフ変換を説明するための図である。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われるハフ変換を説明するための図である。 本発明の実施例14に係るレーダ装置で行われるハフ変換を説明するための図である。 本発明の実施例15に係るレーダ装置で行われる処理を説明するための図である。 本発明の実施例15に係るレーダ装置で行われる処理を示すフローチャートである。 従来のレーダ装置の構成を示す系統図である。 従来のレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 従来のレーダ装置の送受信信号を示す図である。 従来のレーダ装置の送受信信号を示す図である。 従来のレーダ装置の処理を説明するための図である。 従来のレーダ装置の問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係るレーダ装置は、実装の容易な連続性のあるFMCW信号を用いて同一周波数バンクまたは近接バンク間のみでペアリングするという簡易な方式を採用している。
本発明の実施例1に係るレーダ装置は、ビート周波数により速度を算出した後、距離を算出するMRAV(Measurement Range after measurement Velocity)方式を採用している。図1は、本発明の実施例1に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。このレーダ装置は、アンテナ10、送受信器20および信号処理器30を備えている。
アンテナ10は、アンテナ送信素子11と複数のアンテナ受信素子12とから構成されている。アンテナ送信素子11は、送受信器20から電気信号として送られてくる送信信号を電波に変換して外部に送出する。複数のアンテナ受信素子12は、外部からの電波を受信して電気信号に変換し、受信信号として送受信器20に送る。
送受信器20は、送信器21と複数のミキサ22を備えており、複数のミキサ22は、複数のアンテナ受信素子12にそれぞれ対応して設けられている。送信器21は、信号処理器30から送られてくる送信制御信号に応じて送信信号を生成し、アンテナ送信素子11および複数のミキサ22に送る。複数のミキサ22は、複数のアンテナ受信素子12からそれぞれ受け取った受信信号を、送信器21からの信号に応じて周波数変換し、信号処理器30に送る。
信号処理器30は、AD変換器31、FFT部32、DBF部34、MRAV処理部35、測角部36および送受信制御部37を備えている。
AD変換器31は、送受信器20から送られてくるアナログ信号を、送受信制御部37から送られてくるタイミング信号に応じてデジタル信号に変換し、素子信号としてFFT部32に送る。
FFT部32は、AD変換器31から送られてくる素子信号を高速フーリエ変換により周波数軸上の信号に変換し、DBF部34に送る。
DBF部34は、FFT部33から送られてくる周波数軸上の信号を用いて、ΣビームとΔビームを形成する。DBF部34で形成されたΣビームはMRAV処理部35に送られ、Δビームは測角部36に送られる。
MRAV処理部35は、DBF部34からのΣビームに基づき測距および測速を行う。このMRAV処理部35における測距および測速により得られた距離および速度は、外部に出力される。
測角部36は、DBF部34から送られてくるΔビームに基づき測角を行う。この測角部35における測角により得られた角度は、外部に出力される。
送受信制御部37は、送信を開始させるための送信制御信号を生成して送受信器20の送信器21に送るとともに、送受信器20からの信号を取り込むタイミングを規定するタイミング信号を生成してAD変換器31に送る。
次に、上記のように構成される本発明の実施例1に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
計測処理では、サイクルが開始されると、まず、図3に示すような、周波数が連続的に変化する、つまりFM変調されたスイープ信号であるスイープ1がアンテナ送信素子11から送信され、送信された信号がアンテナ受信素子12で受信される。受信された信号は、送受信器20で周波数変換されて信号処理器30のAD変換器31に送られる。AD変換器31は、送受信器20から送られてくるアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、図5(a)に示すような、アンテナ受信素子12の素子番号E1〜EMが付された素子について、時間軸T1〜TNの各々に対応するNサンプル分の信号が得られる。このAD変換器31で得られた信号は、素子信号としてFFT部32に送られる。
この状態で、高速フーリエ変換(FFT)が行われる(ステップS11)。すなわち、FFT部32は、AD変換器31から送られてくる素子信号を高速フーリエ変換する。これにより、図5(b)に示すように、アンテナ受信素子12の素子番号E1〜EMが付された素子について、周波数軸F1〜FNの各々に対応するNサンプル分の周波数軸上のビート周波数信号が得られる。このFFT部32で得られたビート周波数信号は、DBF部34に送られる。
次いで、DBF処理が行われる(ステップS12)。すなわち、DBF部34は、FFT部33から送られてくる周波数軸上の信号を用いて、角度方向にΣビームおよびΔビームを形成する。これにより、図5(c)に示すように、特定のビーム番号(例えばB2)にピークを有するビームが形成される。DBF部34で形成されたΣビームはMRAV処理部35に送られ、Δビームは測角部36に送られる。
次いで、スイープ終了であるかどうかが調べられる(ステップS13)。すなわち、スイープ1およびスイープ2の両方に対する処理が終了したかどうかが調べられる。ステップS13において、スイープ終了でないことが判断されると、ステップS11に戻り、次のFM変調されたスイープ信号であるスイープ2について、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップS13において、スイープ終了であることが判断されると、スイープ1およびスイープ2のスレッショルド検出が行われる(ステップS14)。すなわち、DBF部34は、スイープ1およびスイープ2によって得られたΣビームのスレッショルドレベルを検出する。次いで、ステップS14で検出された目標が保存される(ステップS15)。すなわち、DBF部34は、ステップS14で検出されたスレッショルドレベルから目標を検出して保存する。
次いで、ビート周波数の抽出が行われる(ステップS16)。すなわち、MRAV処理部35は、図4に示すように、スイープ1およびスイープ2のFFTおよびDBFの結果から、ピーク信号をもつ周波数fpとバンク信号を抽出する。
次いで、速度Vが算出される(ステップS17)。すなわち、MRAV処理部35は、スイープ1およびスイープ2のビート周波数fpを用いて、相対距離R1とR2を算出し、速度V=(R2−R1)/T12を算出する。
次いで、距離Rが算出される(ステップS18)。
ここで、
Figure 2010271115
R ;距離
T ;スイープ時間
B ;周波数帯域
fp ;ビート周波数
c ;光速
ビート周波数fpと速度Vにより、連立方程式により、距離Rと速度Vを算出する。
Figure 2010271115
v :速度
R1、R2 :スイープ1、2の距離
T12 :スイープ1、2の時間間隔
fp :ビート周波数
λ :波長
B :帯域
T :スイープ時間
次いで、角度Θが算出される(ステップS19)。すなわち、測角部36は、DBF部34から送られてくるΔビームに基づき測角を行い、この測角により得られた角度を外部に出力する。
次いで、目標情報が保存される(ステップS20)。すなわち、上記ステップS17で算出された目標の速度V、距離Rおよび角度Θが保存される。次いで、目標が終了したかどうかが調べられる(ステップS21)。すなわち、全ての目標に対する処理が終了したかどうかが調べられる。ステップS21において、目標が終了していないことが判断されると、目標番号が次の番号に変更され、ステップS16に戻って上述した処理が繰り返し実行される。一方、ステップS21において、目標が終了したことが判断されると、計測処理は終了する。
以上説明したように、本発明の実施例1に係るレーダ装置によれば、アップチャープまたはダウンチャープの系列の信号を送受信するために、ビート周波数が同一であり、複数目標の場合のペアリングをする必要がなく、また、短いサイクルタイムによるレーダ観測を実現できる。
なお、上述した実施例1に係るレーダ装置では、高速フーリエ変換(FFT)した後に、デジタルビーム形成(DBF)してビート周波数を求めるように構成したが、図6に示すように、デジタルビーム形成(DBF)した後に、高速フーリエ変換(FFT)してビート周波数を求めるように構成することもできる。
本発明の実施例2に係るレーダ装置は、上述した実施例1に係るMRAV方式に位相モノパルスを組み合わせた方式を採用している。実施例2に係るレーダ装置の構成は、図1に示した実施例1に係るレーダ装置の構成と同じである。
図7は、本発明の実施例2に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図2のフローチャートに示した実施例1に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図2で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
実施例2に係るレーダ装置は、特に、PRFが同じでサンプルポイント数が少ない場合には、周波数バンクの間隔が大きくなって周波数精度が劣化するため、この対策として図8〜図10に示すように、角度軸で用いる位相モノパルスを周波数軸に用いてバンク内の周波数を高精度に観測する。なお、位相モノパルス(位相比較モノパルスと呼ばれる場合もある)については、『吉田孝監修、‘改訂レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996)』に説明されている。
モノパルス測距・測速では、図10に示すように、抽出された目標の周波数のΣ(f)とΔ(f)を用いて、次式の誤差電圧εpが算出される。位相モノパルス処理は、FFT部32で行われる。
Figure 2010271115
ここで、
Σ ;加算(受信データ1〜Nに重みづけ1を乗算後、FFT)
Δ ;減算(受信データの1〜N/2に−1を、N/2+1〜Nに重みづけ1を乗算後、FFT)
* ;複素共役
Re ;実数部
次いで、あらかじめ保存されているΣとΔの周波数特性を用いて算出された誤差電圧εpの基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、ビート周波数fpが抽出される(ステップS16)。そして、この抽出されたビート周波数fpを用いて、速度および距離が算出される(ステップS17、S18)。
なお、重みづけについては、−1または1以外に、サイドローブを低減するために、テーラー分布によるテーラーウェイト等のウェイトを乗算してもよい。なお、テーラー分布については、例えば、『吉田孝監修、‘改訂レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996)』に説明されている。
以上説明したように、本発明の実施例2に係るレーダ装置によれば、各スイープ信号のビート周波数を位相モノパルス誤差電圧より、高精度に算出するため、低速目標から高速目標まで速度と距離を高精度に算出できる。
本発明の実施例3に係るレーダ装置は、実施例2に係るレーダ装置の位相モノパルスの代わりに、振幅比較モノパルスが用いられている。実施例3に係るレーダ装置の構成は、図1に示した実施例2に係るレーダ装置の構成と同じである。以下、実施例2と相違する部分を中心に説明する。なお、振幅比較モノパルス(振幅モノパルスともいう)については、『吉田孝監修、‘改訂レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.274-275(1996)』に説明されている。
モノパルス測距・測速では、抽出した目標の周波数の前後のバンクのΣ(f)とΣ(f−1)およびΣ(f+1)を用いて、abs(Σ(f−1))とabs(Σ(f+1))とを比較して、大きい方をabs(Σu)とする。
そして、次式の誤差電圧εaが算出される(図11および12参照)。振幅モノパルス処理は、FFT部32で行われる。
Figure 2010271115
ここで、
Σ ;加算(受信データ1〜Nに重みづけ1を乗算後FFT)
Σu ;(f−1)とΣ(f+1)の絶対値の大きい方
そして、あらかじめ保存してあるabs(Σ)とabs(Σu)の周波数特性を用いて算出された誤差電圧εpの基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、ビート周波数値fpが抽出される。この抽出されたビート周波数fpを用いて、速度と距離が算出される。
以上説明したように、本発明の実施例3に係るレーダ装置によれば、各スイープ信号のビート周波数を振幅モノパルス誤差電圧より、高精度に算出するため、低速目標から高速目標まで速度と距離を高精度に算出できる。
なお、重みづけについては、上述した実施例2に係るレーダ装置と同様に、−1または1以外に、サイドローブを低減するためにテーラーウェイト等のウェイトを乗算してもよい。
本発明の実施例4に係るレーダ装置は、MUSIC方式を採用している。なお、MUSIC方式については、『HARRY B.LEE, "Resolution Threshold of Beamspace MUSIC For Two Closely Spaced Emitters", IEEE Trans. ASSP, Vol.38, No.9, Sept. (1990) 』に説明されている。
実施例4に係るレーダ装置の構成は、図1に示した実施例1に係るレーダ装置の構成と同じである。図13は、本発明の実施例4に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図13に示すフローチャートにおいて、図2のフローチャートに示した実施例1に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図2で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
実施例4に係るレーダ装置では、図14に示すように、FFT部32でスイープ信号を高速フーリエ変換する際に、Σ信号の極大値のバンクを中心に±Mのバンク信号を抽出して、ビームスペース型MUSICを適用して、高精度にビート周波数を算出する。そして、2回のビート周波数差(距離差)と時間差から、速度を算出し、さらにビート周波数と速度から、絶対距離を算出することにより、Nt個の目標の距離と速度を算出する。
なお、上述したMUSIC方式を説明した文献では、ビームを角度軸で記述しているが、高速フーリエ変換(FFT)のような周波数軸に拡長できる。
手順は次の通りである。すなわち、図14(a)に示すように、高速フーリエ変換(FFT)の結果より、振幅が所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される。そして、抽出された目標バンクを中心に、±Mバンク(2M+1個)の複素信号Xmより、相関行列Rbbが算出される。
Figure 2010271115
ここで、
Rbb :相関行列
X :X−M〜X0〜XM(2M+1個)を要素に持つ列ベクトル
H :複素共役転置
次いで、Rbbの固有ベクトルEbが算出される。そして、固有ベクトルのうち、ノイズに対する固有ベクトルENが抽出され、ENと周波数を探索するためのステアリングベクトルwを用いて、次式により、MUSICスペクトルが算出され、図14(b)に示すように、スペクトルが極値を持つ周波数fpが読み取られる。
Figure 2010271115
Smusic :MUSICスペクトル
w :周波数軸のステアリングベクトル
Figure 2010271115
ここで、
ws ;時間軸上の要素ws(n)をもつステアリング列ベクトル
fs :探索周波数
PRF :繰り返し周波数
n :1〜N(Nはサンプル数)
FFT[]:フーリエ変換
EN :相関行列Rbbの固有ベクトル
H :共役転置
次いで、算出されたビート周波数fpを用いて、速度および距離が算出される(ステップS17、S18)。
以上説明したように、本発明の実施例4に係るレーダ装置によれば、各スイープ信号のビート周波数をFFTおよびMUSIC処理より、高精度に算出するため、低速目標から高速目標まで速度と距離を高精度に算出できる。
図15は、本発明の実施例5に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。このレーダ装置は、図1に示したレーダ装置の信号処理器30の中のDBF部34とMRAV処理部35との間に、第2FFT部39が追加されて構成されている。第2FFT部39は、DBF部34から出力される信号を高速フーリエ変換する。
実施例5に係るレーダ装置では、図17〜図19に示すように、周波数帯域の制約の中で、よりSN比を高め、周波数分解能を向上させるために、複数スイープ間で積分する方法が採用されている。FMCW変調されたスイープ信号をN回(#1〜#N)送信し、各々のスイープの高速フーリエ変換の結果よりNt点の極大値を抽出し、図20に示すように、#1〜#N1(Mスイープ)と#N2〜#N(Mスイープ)のスイープのFFT信号の中で極大値のバンクを抽出した2回のMスイープ毎の高速フーリエ変換の結果のうち極大値となるバンクの信号のビート周波数を算出し、2回のビート周波数差(距離差)と時間差から、速度を算出し、更にビート周波数と速度から、絶対距離を算出することにより、Nt個の目標の距離と速度を算出する。
図21は、2回のMスイープのうち、各FFTの様子を示している。第1のNサンプルのFFT後、第2のMサンプルのFFTが実施される。この際、第1FFTにおいて、Nサンプルの和の他に、Δ(1〜N/2とN/2+1〜Nの差)が算出され、第2FFTにおいて、第1FFTの結果のΣとΔのMサンプルの和の演算により、2段のFFTによるΣとΔ信号を得て、位相モノパルス演算を実施して、精度の高い周波数fpを算出してもよい。
図16は、本発明の実施例5に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図16のフローチャートにおいて、図2のフローチャートに示した実施例1に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図2で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例1と異なる部分を中心に説明する。
まず、Nスイープが送受信されてスイープ毎にFFT部32により第1FFTが実行される(ステップS11〜S13)。次いで、所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される(ステップS51)。次いで、各スイープの目標バンクが第2FFT部39により第2FFTされる(ステップS52)。その後、ピークの周波数fpが読み取られる。そして、算出された周波数fpを用いて、速度の算出(ステップS17)と距離の算出(ステップS18)が行われる。
位相モノパルスの場合は、次の通りである。まず、Nスイープが送受信されてスイープ毎にFFT部32により第1FFTが実行される(ステップS11〜S13)。次いで、Σ信号とΔ信号が算出され、Σ信号の絶対値が所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される(ステップS51)。次いで、各スイープの目標バンクのΣ信号とΔ信号がFFT部39により第2FFTされる(ステップS52)。そして、Σ信号とΔ信号を用いて、周波数fpが算出され、算出された周波数fpを用いて距離と速度が算出される。
以上説明したように、本発明の実施例5に係るレーダ装置によれば、各スイープ信号の抽出バンク信号を、更にスイープ間で第2FFTすることにより、第1FFTのみによるバンクより、更に高分解能に目標の位置および速度を抽出することができる。
本発明の実施例6に係るレーダ装置は、実施例5に係るレーダ装置において、2回のMスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、図22に示すように、Mスイープの信号において、ΣとΔを算出して、モノパルス誤差電圧から高精度にビート周波数を算出する。
図23は、本発明の実施例6に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図23のフローチャートにおいて、図16のフローチャートに示した実施例5に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図16で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例5と異なる部分を中心に説明する。
まず、Nスイープが送受信されてスイープ毎にFFTが実行される(ステップS11〜S13)。次いで、振幅が所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される(ステップS51)。次いで、ステップS51で抽出された目標バンクE1〜EMを用いて、第2FFT部39によりΣおよびΔが算出される。そして、抽出された目標の周波数のΣ(f)とΔ(f)を用いて、次式の誤差電圧εpが算出される。
Figure 2010271115
Σ ;加算(E1〜EMに重みづけ1を乗算後FFT)
Δ ;減算(E1〜EM/2に−1を、EM/2+1〜EMに重みづけ1を乗算後、FFT)
* ; 複素共役
Re ; 実数部
次いで、あらかじめ保存されているΣとΔの周波数特性を用いて算出された誤差電圧εpの基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、周波数値fpが抽出される(ステップS16)。そして、この抽出されたビート周波数fpを用いて、速度の算出(ステップS17)と距離の算出(ステップS18)が行われる。
以上説明したように、本発明の実施例6に係るレーダ装置によれば、第2FFT部39により第2のFFTを行う際に、位相モノパルスにより周波数を算出することにより、高精度にビート周波数を抽出でき、目標の位置および速度を高精度に抽出できる。
なお、重みづけについては、上述した実施例2に係るレーダ装置と同様に、−1または1以外に、サイドローブを低減するために、テーラーウェイト等のウェイトを乗算してもよい。
本発明の実施例7に係るレーダ装置は、実施例6に係るレーダ装置おいて、Mスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、図22に示すように、MスイープのΣとΣuを算出して、モノパルス誤差電圧から高精度にビート周波数を算出する。
まず、Nスイープが送受信されてスイープ毎に第1FFTが実行される(ステップS11〜S13)。次いで、振幅が所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される(ステップS51)。次いで、抽出された目標の周波数の前後のバンクのΣ(f)とΣ(f−1)およびΣ(f+1)を用いて、abs(Σ(f−1))、abs(Σ(f+1))を比較して、大きい方をabs(Σu)とする。
そして、次式の誤差電圧εaが算出される。このモノパルス誤差電圧処理は、第2FFT部39により行われる(ステップS61)。
Figure 2010271115
ここで、
Σ ;加算(受信データ1〜Nに重みづけ1を乗算後FFT)
Σu ;Σ(f−1)とΣ(f+1)の絶対値の大きい方
そして、あらかじめ保存してあるabs(Σ)とabs(Σu)の周波数特性を用いて算出された誤差電圧εpの基準値ε0をテーブル化(ε0と周波数fの対応)しておき、その基準テーブルを用いて、上記の観測値εから、ビート周波数値fpが抽出される。算出されたビート周波数fpを用いて、距離と速度が算出される。
以上説明したように、本発明の実施例7に係るレーダ装置によれば、第2FFT部39により第2のFFTを行う際に、振幅モノパルスにより周波数を算出することにより、高精度にビート周波数を抽出でき、目標の位置および速度を高精度に抽出できる。
なお、重みづけについては、上述した実施例2に係るレーダ装置と同様に、−1または1以外に、サイドローブを低減するために、テーラーウェイト等のウェイトを乗算してもよい。
本発明の実施例8に係るレーダ装置は、図24に示すように、2回のMスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、MスイープのFFTおよびMUSIC処理により、ビート周波数を算出するようにしたものである。
図25は、本発明の実施例8に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図25のフローチャートにおいて、図16のフローチャートに示した実施例5に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図16で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例5と異なる部分を中心に説明する。
まず、ステップS11〜S13におけるFFTの結果より、振幅が所定のスレショルドを超える目標バンクが抽出される(ステップS51)。次いで、目標バンクのMスイープ分の複素信号Xmより、相関行列Rbbが算出される。
Figure 2010271115
ここで、
Rbb :相関行列
X :X1〜XM(M個)を要素に持つ列ベクトル
H :複素共役転置
次いで、Rbbの固有ベクトルEbが算出される。そして、固有ベクトルのうち、ノイズに対する固有ベクトルENが抽出され、このENと周波数を探索するためのステアリングベクトルwを用いて、次式により、MUSICスペクトルが算出され、スペクトルが極値を持つビート周波数fpが読み取られる。このMUSIC処理は、第2FFT部39により行われる(ステップS71)。
Figure 2010271115
Smusic :MUSICスペクトル
w :周波数軸のステアリングベクトル
Figure 2010271115
ここで、
ws ;時間軸上の要素ws(n)をもつステアリング列ベクトル
fs :探索周波数
Fs :1/スイープ時間間隔
n :1〜N(Nはサンプル数)
FFT[]:フーリエ変換
EN :相関行列Rbbの固有ベクトル
H :共役転置
次いで、算出されたビート周波数fpを用いて、速度の算出(ステップS17)と距離の算出(ステップS18)が行われる。
以上説明したように、本発明の実施例8に係るレーダ装置によれば、第2FFT部39により第2のFFTを行う際に、FFTおよびMUSIC処理により周波数を算出することにより、高精度にビート周波数を抽出でき、目標の位置、速度を高精度に抽出できる。
本発明の実施例9に係るレーダ装置は、スイープ信号が実数信号である(複素信号でない)場合に、サンプルした信号を複素フーリエ変換して、ビート周波数のうち正(または負)の信号を抽出して、複素信号を得る方式の場合には、実際に目標が距離および速度によっては負(または正)のビート周波数であっても正(または負)と観測されるために、距離、速度を誤る場合がある。この場合には、次の原理により、ビート周波数が負(正)であることを判定することができる。
MRAV方式により、遠ざかる速度はv’=−v(R2<R1)<0で観測される(図27参照)。ビート周波数が実際には負の場合、観測される周波数は、
fp’=−2v/λ+2R・B/cT>0
したがって、
fp’+2v’/λ=2R・B/cT
(6)式の第3式より、R’=正・(fp’+2v’/λ)=正×2R・B/cT<0
したがって、上式の距離R’は負となり、R’が負の場合は、遠ざかる速度と判定できる。負と判定できれば、v’、fp’およびR’の符号を反転し、v、Rの正常な値を算出する。
図26は、本発明の実施例9に係るレーダ装置の動作を、測距・速測および測角を行う計測処理を中心に示すフローチャートである。なお、図26のフローチャートにおいて、図2のフローチャートに示した実施例1に係る計測処理と同じまたは相当する処理を行うステップには、図2で使用した符号と同一の符号を付してある。以下では、実施例5と異なる部分を中心に説明する。
MRAV方式による負速度観測方式は次の手順で行われる。2回のスイープの距離差が観測された後、位置変化と時間より、目標の速度Vが算出される(ステップS17)。次いで、ステップS17で算出された目標の速度Vを用いて、ビート周波数より距離Rが算出される(ステップS18)。次いで、角度Θが算出される(ステップS19)。次いで、距離Rが負であるかどうかが調べられる(ステップS61)。ステップS61において、距離Rが負であることが判断されると、符号反転部(図示せず)により距離R、速度Vおよび角度Θの符号が反転される(ステップS62)。一方、ステップS61において、距離Rが負でないことが判断されると、ステップS62の処理はスキップされる。
Figure 2010271115
以上説明したように、本発明の実施例9に係るレーダ装置によれば、実数のサンプリング周波数を複素フーリエ変換して正(または負)のビート周波数のみを観測する場合に、真の目標信号が負(または正)のビート周波数を持つ場合であっても、算出した距離の符号により、正しい符号を判定して、距離、速度、角度の正しい符号に変換できる。
本発明の実施例10に係るレーダ装置は、観測目標が近距離から遠距離までの広範囲に存在し、速度範囲も広い場合に、実施例1または実施例2で採用した方式を適用したものである。
図28は、本発明の実施例10に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。このレーダ装置は、実施例1に係るレーダ装置にスイープ制御部38が追加されて構成されている。スイープ制御部38は、送受信制御部37およびMRAV処理部35に、近距離はスイープ信号の勾配を大きくし、遠距離はスイープ信号の勾配を小さくした信号を送信するための制御信号を送って、これらを制御する。
目標が近距離の場合には、FFT後のビート周波数軸上で直流付近になり、送信信号の受信側への回り込みによるノイズの影響を受けやすくなる。一方、遠距離目標の場合には、直流成分から離隔周波数が大きくなり、ノイズの影響を受けにくい。このことから、送受信信号を、図29および図30に示すように、近距離と遠距離用に分けて、近距離は周波数勾配を大きくし、遠距離は周波数勾配を小さくする。
帯域BとPRFが同じとすると、近距離はポイント数が少なくなるが、信号の積分効果よりもノイズを低減できる効果が大きく、所要のSN比を確保でき、遠距離であっても、ポイント数が多いため信号の積分効果が高く所要のSN比を確保できる。
以上説明したように、本発明の実施例10に係るレーダ装置によれば、近距離から遠距離まで、ビート周波数軸上で直流成分から離隔した雑音成分の少ない周波数で、距離に応じて積分数の多い信号を送受信でき、高いSN比におけるレーダ観測を実現できる。
本発明の実施例10に係るレーダ装置は、スイープ間の時間は、目標速度が早い場合には短く、遅い場合には長くする方が速度精度を向上させることができるため、目標速度が未知の場合に、速度精度を高めたい危険度の高い目標を弁別して、その目標を重視した最適なスイープを選定する必要がある。図32は、近距離用と遠距離用の場合の複数の送受信スイープ信号の例を示す。
図31は、本発明の実施例11に係るレーダ装置の構成を示す系統図である。このレーダ装置は、実施例10に係るレーダ装置の測角部36からスイープ制御部38に対して角度信号が送られるように構成されている。
危険度の指標としては、距離が近くて向ってくる相対速度が大きい目標に対して、高い重みづけをすればよく、次式で表すことができる。
Cr=k×V/R…(14)
ここで、
Cr ;危険度
k ;定数
V ;相対速度
R ;相対距離
図33は、この危険度を用いて、最適なスイープ間隔(スイープ番号)を選定する手順を示すフローチャートである。まず、目標毎に、Cr=k(定数)×V/Rが算出される(ステップS71。S72)。次いで、算出されたCrのうち、正の場合は最大値、負の場合は最小値が抽出される(ステップS74、S76)。その後、抽出されたCrに対応する目標の観測精度を最大にするようにスイープが選定される(ステップS75、S76)。
観測精度を最大にするには、目標速度をV、周波数バンク幅をΔfとすると、次式によりスイープTs(またはTsに近いスイープ番号)を選定すればよい。
Figure 2010271115
Crの絶対値のみで判定すると、正速度(近づく速度)と負速度(遠ざかる速度)が混在して、負速度の絶対値が大きい場合には、リスクの高い正速度を優先することができないため、上述した手順で処理が行われる。
以上説明したように、本発明の実施例11に係るレーダ装置によれば、スイープ間の時間は、目標速度が早い場合には短く、遅い場合には長くする方が速度精度を向上させることができるため、目標速度が未知の場合に、速度精度を高めたい目標を、危険度を用いて判定することにより、目標に応じた最適なスイープを選定することができる。
目標が複数の場合には、危険度を判定するよりも、異なるスイープをサイクル毎に周期的に変化させることにより、いずれの目標についても速度および距離精度を高めることができる。本発明の実施例12に係るレーダ装置は、異なるスイープをサイクル毎に周期的に変化させたものである。
図34は、実施例12に係るレーダ装置の処理を示すフローチャートである。この処理は、スイープ制御部38により行われる。
まず、スイープセットが選定される(ステップS81)。次いで、初期スイープが設定される(ステップS82)。次いで、スイープが設定される(ステップS83)。次いで、サイクルが終了したかどうかが調べられる(ステップS84)。ステップS84において、サイクルが終了していないことが判断されると、スイープが変更される(ステップS85)。その後、ステップS83に戻って上述した処理が繰り返される。一方、ステップS84において、サイクルが終了したことが判断されると、処理は終了し、次のサイクルの処理に移る。
また、図35は、周期の一例を示す図である。この例では、Mサイクルを1単位として、スイープ番号が、S3−S2−S3−S2−S3−S2−S3−S4の8サイクルを繰り返して選定される。
以上説明したように、本発明の実施例12に係るレーダ装置によれば、異なるスイープをサイクル毎に周期的に変化させることにより、いずれの目標についても速度および距離精度を高めることができる。
上述したMRAV方式は、2回のスイープによる相対距離差(ビート周波数)の精度に依存するために、SN比が小さい場合には速度および距離が劣化する場合がある。これを改善するために、本発明の実施例13に係るレーダ装置は、図36に示すように、M回の複数スイープ信号を用いて、平滑化の効果を得たものである。実施例13に係るレーダ装置の構成は、図28に示した実施例10に係るレーダ装置の構成と同じである。
図37は、実施例13に係るレーダ装置の処理を示すフローチャートである。この処理では、Mスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス(振幅モノパルス、MUSIC)によりビート周波数fpが算出され(ステップS91〜S94)、(5)式により、相対距離に換算した結果をR(m、n)(スイープ番号m、目標番号n)とする。
S(m、n)スイープ間で平滑フィルタにより平滑化し(ステップS95)、この結果により、速度が算出された後、相対距離が算出される(ステップS17〜S18)。ステップS91〜S94、ステップS95、及びステップS17〜S18の処理は、MRAV処理部35で行われる。
Figure 2010271115
ここで、
Rs ;平滑距離
m ;スイープ番号(m=1〜M)
n ;目標番号
α ;定数
fpとVにより、連立方程式により、距離Rと速度Vが算出される。
Figure 2010271115
v :速度
T1M :スイープ1、Mの時間間隔
fp :ビート周波数
λ :波長
B :帯域
T :スイープ時間
なお、平滑化フィルタは、平滑化の効果を得ることができればよく、最小2乗フィルタ等、他のフィルタを用いることもできる。また、速度を算出する際に、1回目とM回目のスイープを用いているが、平滑効果を得ることができればよいので、他のスイープ間隔を用いることもできる。
以上説明したように、本発明の実施例13に係るレーダ装置によれば、速度を算出するための相対距離差を複数スイープ(複数時間)で観測して、平滑化することにより、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速および測距の精度を向上させることができる。
上述したMRAV方式は、2回のスイープによる相対距離差(ビート周波数)の精度に依存するために、SN比が小さい場合には速度および距離が劣化する場合がある。これを改善するために、本発明の実施例14に係るレーダ装置は、図38に示すように、M回の複数スイープ信号を用いて、ハフ変換を用いて積分効果を得るとともに、平滑化の効果を得たものである。実施例14に係るレーダ装置の構成は、図28に示した実施例10に係るレーダ装置の構成と同じである。
図39は、実施例14に係るレーダ装置の処理を示すフローチャートである。この処理では、Mスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス(振幅モノパルス、MUSIC)によりビート周波数fpが算出され、F(スイープ番号m、目標番号n)とされる(ステップS92〜S94)。
そして、F(m,n)を用いて、ビート周波数−スイープ軸より、ハフ変換を実施し(ステップS101)、所定のスレショルドを超える極大値(ρp、θp)(p=1〜P)が抽出される(ステップS102)。そして、極大値毎に、次の関係式により直線が算出され、ビート周波数軸Xとの交点よりビート周波数fpが算出される。
Figure 2010271115
ここで、
X :ビート周波数
Y :スイープ番号
次に、ビート周波数fpが、(5)式を用いて相対距離に換算され、次式によりVpが算出される(ステップS17)。
Vp=(RM−R1)/(TM−T1)
ここで、
R1,RM : 直線のX軸(ビート周波数軸)のスイープ1とスイープMに対応する相対距離
T1、TM:スイープ1とスイープMの開始点の時間
次いで、fpとVpを用いて、次式により距離が算出される(ステップS18)。ステップS92〜S94、ステップS101〜102、及びステップS17〜S18の処理は、MRAV処理部35で行われる。
Figure 2010271115
Vp :速度
fp :ビート周波数
λ :波長
B :帯域
T :スイープ時間
なお、ハフ変換を実施する際に、ビート周波数軸−スイープ軸を用いたが、(5)式を用いてビート周波数を相対距離に換算した後に、相対距離−スイープ軸でハフ変換を用いてもよい。
ここで、一般的なハフ変換について説明する。ハフ変換は、画像の中から直線を抽出する手法である。X−Y平面上の直線を極座標で表現すると、図40および図41に示すように、次式となる。
Figure 2010271115
上式により、直線とρ、θは一意に対応する。次に、図42に示すように、直線上の3点A、BおよびCを考える。各点を通り、角度θを順に変化させた場合の曲線をρ−θ軸で表現すると、図43に示すようになる。3本の曲線は、ある点で交わるが、この点(ρ0、θ0)が、X−Y軸における共通の直線を表している。以上の原理をもとに、ハフ変換の手順をまとめると次の通りである。
(1)ρ−θ軸上の数値を格納するマトリクスを確保する。
(2)X−Y軸上の観測値を中心に、θをΔθ毎に変化させながら、ρ−θ軸上のρを算出し、対応するマトリクスの行、列に1を加える。これを全ての観測値に対して繰り返す。
(3)マトリクスの中で、極大点となる(ρq、θq)(q=1〜Q)を抽出する。
以上の手順により、(ρq、θq)により、Q本の直線を抽出できる。
以上説明したように、本発明の実施例15に係るレーダ装置によれば、速度を算出するための相対距離差を複数スイープ(複数時間)で観測して、相対距離差−スイープ時間の軸上でハフ変換することにより、複数スイープ間の積分効果を得て信号検出性能を向上させるとともに、ハフ変換により抽出した直線の傾きを算出することにより、速度を算出後、距離を算出することにより、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速、測距の精度を向上させることができる。
上述したMRAV方式は、2回のスイープによる相対距離差(ビート周波数)の精度に依存するために、SN比が小さい場合には速度および距離が劣化する場合がある。これを改善するために、本発明の実施例15に係るレーダ装置は、図44に示すように、M回の複数スイープ信号を用いて、振幅積分を用いて積分効果を得るとともに、平滑化の効果を得たものである。実施例15に係るレーダ装置の構成は、図28に示した実施例10に係るレーダ装置の構成と同じである。
図45は、実施例15に係るレーダ装置の処理を示すフローチャートである。この処理では、Mスイープ信号から各々のスイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス(振幅モノパルス、MUSIC)によりビート周波数fp((5)式により、相対距離Rpに相当)が算出され、F(スイープ番号m、目標番号n)とされる(ステップS92〜S94)。
そして、F(m,n)を用いて、ビート周波数−スイープ軸より、周波数バンク毎に振幅積分(ビデオ積分)が実施され(ステップS111)、所定のスレショルドを超える周波数バンクfbが抽出される(ステップS112)。
次いで、周波数バンクfbに対して、スレショルドを超えるスイープのF(m、n)により、次式で表現できるスイープ時刻mと相対距離Rpとの最小2乗直線が算出され(ステップS114)、最小2乗直線の勾配より速度が算出される(ステップS17)。
Rp=a・t+b
ここで、
Rp :相対距離
t :スイープの開始時刻
a :直線勾配(速度Vpに対応)
b :定数
次いで、fpとVpを用いて、次式により距離が算出される(ステップS18)。ステップS92〜S94、ステップS111〜114、及びステップS17〜S18の処理は、MRAV処理部35で行われる。
Figure 2010271115
Vp :速度
fp :ビート周波数
λ :波長
B :帯域
T :スイープ時間
なお、(19)式で用いるfpとしては、各スイープにおける平均値等を用いてもよい。
以上説明したように、本発明の実施例15に係るレーダ装置によれば、速度を算出するための相対距離差を複数スイープ(複数時間)で観測して、相対距離差−スイープ時間の軸上でビデオ積分することにより、複数スイープ間の積分効果を得て信号検出性能を向上させるとともに、最小2乗直線でフィッティングすることにより抽出した直線の傾きを算出することにより、速度を算出後、距離を算出することにより、相対距離差に誤差がある場合であっても誤差の影響を軽減して、測速、測距の精度を向上させることができる。
本発明は、車両までの距離および車両の速度を計測するレーダ装置に利用することができる。
10 アンテナ
11 アンテナ送信素子
12 アンテナ受信素子
20 送受信器
21 送信器
22 ミキサ
30 信号処理器
31 AD変換器
32 FFT部
34 DBF部
35 MRAV処理部(測距・測速)
36 測角部
37 送受信制御部
38 スイープ制御部

Claims (13)

  1. FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、ビート周波数−スイープ軸において、ビート周波数毎にスイープ方向に振幅積分し、所定のスレショルドを超えた周波数バンク毎に、所定のスレショルドを超えたスイープ番号の相対距離とスイープ時刻により、最小2乗直線でフィッティングし、最小2乗直線の勾配より速度を算出し、距離を算出するMRAV処理部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. FMCW変調されたスイープ信号を少なくとも2回送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られた信号に基づき、前記送受信器による2回のスイープの各々に対応するビート周波数を算出し、該算出したビート周波数差と時間差とから速度を算出し、該算出した速度とビート周波数とから距離を算出することにより、複数の目標の距離と速度を算出するMRAV処理部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  3. 前記MRAV処理部は、スイープ信号が高速フーリエ変換される際に、Σ信号とΔ信号の2系列の高速フーリエ変換の結果を用いて、Σ信号の極大値のバンクに対してモノパルス誤差信号を算出し、または、Σ信号の極大値のバンクに対して、隣接するバンクのうちの大きい方の信号をΣuとし、ΣとΣuからモノパルス誤差信号を算出し、または、Σ信号の極大値のバンクを中心に±Mのバンク信号を抽出して、FFTおよびMUSIC方式を適用して、モノパルス誤差信号を算出し、該算出したモノパルス誤差信号に基づきバンク内で高精度にビート周波数を算出することを特徴とする請求項1または請求項2記載のレーダ装置。
  4. 前記FFT部の出力を高速フーリエ変換する第2FFT部を備え、
    前記送受信器は、FMCW変調されたスイープ信号をN回(#1〜#N)送信し、
    前記MRAV処理部は、各スイープの高速フーリエ変換の結果より極大値を抽出し、#1〜#N1(Mスイープ)と#N2〜#N(Mスイープ)のスイープのFFT信号の中で極大値のバンクを抽出した2回のMスイープ毎の前記第2FFT部による高速フーリエ変換の結果のうち極大値となるバンクの信号のビート周波数を算出することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
  5. 前記MRAV処理部は、2回のMスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、MスイープのΣとΔを算出して、モノパルス誤差電圧から高精度にビート周波数を算出することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
  6. 前記MRAV処理部は、2回のMスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、MスイープのΣとΣuを算出して、モノパルス誤差電圧から高精度にビート周波数を算出することを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
  7. 前記MRAV処理部は、2回のMスイープ信号から各々の極大値を算出する際に、MスイープのFFTおよびMUSIC処理により、ビート周波数を算出することを特徴とする請求項2のレーダ装置。
  8. スイープ信号が実数の場合に、サンプルした信号を複素フーリエ変換して、ビート周波数のうち正または負の信号を抽出して複素信号を得る方式の場合に、算出した距離の符号により、距離、速度および角度の符号を反転させる符号反転部を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項記載のレーダ装置。
  9. 近距離はスイープ信号の勾配を大きくし、遠距離はスイープ信号の勾配を小さくした信号を送信するように制御するスイープ制御部を備えること特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項記載のレーダ装置。
  10. 前記スイープ制御部は、速度と距離に基づき算出された危険度を用いて、時間間隔の異なる2つのスイープを選定することを特徴とする請求項9記載のレーダ装置。
  11. 前記スイープ制御部は、時間間隔の異なる2つのスイープをサイクル毎に周期的に変化させて選定することを特徴とする請求項9記載のレーダ装置。
  12. FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、スイープ間で平滑化した結果より、速度を算出した後、距離を算出するMRAV処理部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  13. FMCW変調されたスイープ信号をM回送信する送受信器と、
    前記送受信器からの送信に応答して受信されたスイープ信号を高速フーリエ変換するFFT部と、
    前記FFT部でフーリエ変換することにより得られたMスイープ信号から各スイープ信号の極大値を算出する際に、Mスイープの位相モノパルス、振幅モノパルスまたはMUSICによりビート周波数を算出した結果をF(スイープ番号、目標番号)として、ビート周波数−スイープ軸においてハフ変換により極大値と、その極大値に対応する速度をビート周波数差とスイープ時間とから算出した後、距離を算出するMRAV処理部
    と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
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