JP2010265254A - フタロシアニン化合物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フタロシアニン骨格に下記化学式2:
式中、Xは酸素原子または硫黄原子であり、A1は、フェニル基、1〜5の置換基Rを有するフェニル基または1〜7の置換基Rを有するナフチル基であり、前記置換基Rは、それぞれ独立して、ニトロ基、COOR1、OR2(R2は炭素数1〜8のアルキル基)、ハロゲン原子、アリール基、シアノ基、またはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基であり、この際、R1は、炭素数1〜8のアルキル基(この際、アルキル基は、炭素数1〜8のアルキルオキシ基、ハロゲン原子もしくはアリール基で置換されていてもよい)、を少なくとも1個は有するフタロシアニン化合物。
【選択図】なし
Description
で示される基、または下記化学式2’:
この際、Z1〜Z16のうち、4〜10個は化学式2または化学式2’で示される基であり、このうち、少なくとも1個は化学式2で示される基であり、3〜11個は水素原子であり、少なくとも1個はハロゲン原子であり、
Mは無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表わす:
で示されるフタロシアニン化合物によって達成される。
で示される基、または下記化学式2’:
この際、Z1〜Z16のうち、4〜10個は化学式2または化学式2’で示される基であり、このうち、少なくとも1個は化学式2で示される基であり、3〜11個は水素原子であり、少なくとも1個はハロゲン原子であり、
Mは無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表わす:
で示されるフタロシアニン化合物に関するものである。以下、式(1)で示されるフタロシアニン化合物を単にフタロシアニン化合物(1)とも称する。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル3.72g(0.022モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ4.26g(0.022モル)、炭酸カリウム3.27g(0.024モル)、アセトニトリル14.89gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。冷却後、アセトン20gにて残渣をかけ洗いしながら吸引ろ過して得た溶液に蒸留水100gを滴下して結晶を析出させた。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約6.07g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率87.6モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル6.93g(0.04モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルカルビトール10.09g(0.042モル)、炭酸カリウム6.08g(0.044モル)、アセトニトリル27.7gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約24時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約14.32g(テトラクロロフタロニトリル収率97.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル25.10(0.145モル)と4−シアノフェノール17.79g(0.149モル)、炭酸カリウム22.04g(0.16モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.41g(0.001モル)、アセトニトリル100.42gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。冷却後、アセトン20gにて残渣をかけ洗いしながら吸引ろ過して得た溶液に蒸留水200gを滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び蒸留水200gを加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約34.05g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率95.8モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル25.10g(0.145モル)と2,6−ジクロロフェノール26.0g(0.16モル)、炭酸カリウム22.04g(0.160モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.93g(0.002モル)、アセトニトリル100.42gを投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水150gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと蒸留水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約38.9g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率92.8モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル3.29g(0.019モル)と4−フェニルフェノール3.56g(0.021モル)、炭酸カリウム2.89g(0.021モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.12g(0.0004モル)、アセトニトリル19.74gを投入し、内温60℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約28時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール10gと蒸留水50gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール20gと蒸留水100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約5.12g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率90.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル9.52g(0.055モル)と4−ニトロチオフェノール8.96g(0.058モル)、炭酸カリウム8.36g(0.061モル)、アセトニトリル38.09gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約22時間反応させた。冷却後、アセトン20gにて残渣をかけ洗いしながら吸引ろ過して得た溶液に蒸留水200gを滴下して結晶を析出させた。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約8.7g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率56.2モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル8.66g(0.05モル)とペンタフルオロフェノール10.12g(0.055モル)、炭酸カリウム7.6g(0.055モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.32g(0.001モル)、アセトニトリル34.63gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水150gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと蒸留水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約14.6g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率94.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル25.10g(0.145モル)と2−ニトロフェノール24.21g(0.174モル)、炭酸カリウム24.05g(0.174モル)、アセトニトリル100.42g、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.47g(0.001モル)、を投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約25時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液に蒸留水200gを滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び蒸留水200gを加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約36.1g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率93.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル25.10g(0.145モル)と2−シアノフェノール19.0g(0.16モル)、炭酸カリウム22.04g(0.16モル)、アセトニトリル100.42gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約3時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール100gと蒸留水200gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと蒸留水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約32.6g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率91.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル7g(0.04モル)とエチレングリコールモノメチルエーテル25g(0.202モル)、フッ化カリウム2.82g(0.048モル)を投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を蒸留水200gに滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び蒸留水150gにて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約50℃で一晩真空乾燥し、約6.46g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率65.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル7g(0.04モル)と1−メトキシ−2−プロパノール18.5g(0.202モル)、フッ化カリウム2.82g(0.048モル)を投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、反応液にメチルイソブチルケトン(以降、MIBKと略す)200mlを投入し、分離したMIBK相を抽出した。その後、抽出したMIBK溶液をエバポレーション処理により溶媒を溜去して、取り出した結晶を約50℃で一晩真空乾燥し、約6.58g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率75.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル7.01g(0.041モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルカルビトール10.22g(0.043モル)、炭酸カリウム6.16g(0.045モル)、アセトニトリル28.04gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約16時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約14.53g(4−ニトロフタロニトリル収率97.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル6.93g(0.04モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ8.24g(0.042モル)、炭酸カリウム6.08g(0.044モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.41g(0.001モル)、アセトニトリル27.70gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約16時間反応させた。冷却後、アセトン20gにて残渣をかけ洗いしながら吸引ろ過して得た溶液に、蒸留水200gを滴下して結晶を析出させた。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約11.23g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率87.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル13.85g(0.08モル)と4−シアノフェノール10.48g(0.088モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、アセトニトリル55.4gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水100gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール100gと蒸留水100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約18.5g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率94.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル8.66g(0.05モル)と2,6−ジクロロフェノール8.97g(0.055モル)、炭酸カリウム7.6g(0.055モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.32g(0.001モル)、アセトニトリル34.63gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約24時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水150gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと蒸留水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約12.86g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率89.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル13.85g(0.08モル)と4−ニトロフェノール12.24g(0.088モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、アセトニトリル55.4gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水100gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール100gと蒸留水100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約100℃で一晩真空乾燥し、約20.4g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率96.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル8.66g(0.05モル)とペンタフルオロフェノール10.12g(0.055モル)、炭酸カリウム7.6g(0.055モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.32g(0.001モル)、アセトニトリル34.63gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約48時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと蒸留水150gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと蒸留水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約12.8g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率82.5モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル10.64g(0.04モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ15.70g(0.08モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、アセトニトリル42.55gを投入し、内温75℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約23.09g(テトラクロロフタロニトリル収率98.6モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル10.64g(0.04モル)とサリチル酸メチルカルビトール19.22g(0.08モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、アセトニトリル42.55を投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約12時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約25.89g(テトラクロロフタロニトリル収率96.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル5.32g(0.02モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルカルビトール9.61g(0.04モル)、炭酸カリウム6.08g(0.044モル)、アセトニトリル21.27gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約12時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約11.3g(テトラクロロフタロニトリル収率96.5モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル5.32g(0.02モル)とp−ヒドロキシ安息香酸テトラヒドロフルフリルアルコール8.33g(0.04モル)、炭酸カリウム6.08g(0.044モル)、アセトニトリル21.27gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約3時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約12.4g(テトラクロロフタロニトリル収率97.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル10.64g(0.04モル)とm−ヒドロキシ安息香酸エチル15.70g(0.08モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、アセトニトリル42.55を投入し、内温60℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ17.66g(0.09モル)、炭酸カリウム13.68g(0.099モル)、アセトニトリル31.91を投入し、内温70℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約22g(テトラクロロフタロニトリル収率98.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とサリチル酸メチル9.13g(0.06モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91を投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約14.35g(テトラクロロフタロニトリル収率96.2モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル8g(0.03モル)と2,6−ジクロロフェノール4.9g(0.03モル)、炭酸カリウム4.16g(0.03モル)、アセトン25gを投入し、内温50℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液に蒸留水200gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール100gと蒸留水100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約11.64g(テトラクロロフタロニトリルに対する収率98.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.18g(0.027モル)と2,6−ジクロロフェノール8.8g(0.054モル)、炭酸カリウム8.21g(0.059モル)、アセトニトリル28.72gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液に蒸留水200gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール100gと蒸留水100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約13.63g(テトラクロロフタロニトリルに対する収率97.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルカルビトール7.21g(0.03モル)、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ5.89g(0.03モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約3.5時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約18.07g(テトラクロロフタロニトリル収率97.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.18g(0.027モル)と2,6−ジクロロフェノール4.84g(0.03モル)、炭酸カリウム4.10g(0.03モル)、アセトニトリル28.72gを投入し、内温60℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。途中、2,6−ジクロロフェノールが反応により消失した時点で、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ5.83g(0.03モル)、炭酸カリウム4.10g(0.03モル)を新たに追加して、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブが反応により消失するまで反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約9.85g(テトラクロロフタロニトリル収率95.5モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ11.77g(0.06モル)、炭酸カリウム13.68g(0.099モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約7時間反応させた。途中、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブが反応により消失した時点で、4−シアノフェノール3.57g(0.03モル)を新たに追加して、4−シアノフェノールが反応により消失するまで反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約18.34g(テトラクロロフタロニトリル収率98.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ8.83g(0.045モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約7時間反応させた。途中、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブが反応により消失した時点で、4−シアノフェノール1.79g(0.015モル)を新たに追加して、4−シアノフェノールが反応により消失するまで反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約16.11g(テトラクロロフタロニトリル収率98.2モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ5.89g(0.03モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温60℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約4時間反応させた。途中、p−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブが反応により消失した時点で、4−シアノフェノール3.57g(0.03モル)を新たに追加して、4−シアノフェノールが反応により消失するまで反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約15.03g(テトラクロロフタロニトリル収率98.6モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)と4−シアノフェノール7.15g(0.06モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約14.6g(テトラクロロフタロニトリル収率95.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル10.64g(0.04モル)とサリチル酸メチルセルソルブ15.70g(0.08モル)、炭酸カリウム12.16g(0.088モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.26g(0.001モル)、アセトニトリル42.55gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約22.8g(テトラクロロフタロニトリル収率97.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル13.30g(0.05モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチル15.22g(0.1モル)、炭酸カリウム15.20g(0.11モル)、アセトニトリル53.18gを投入し、内温70℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約24.3g(テトラクロロフタロニトリル収率97.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル5.32g(0.02モル)とp−ヒドロキシ安息香酸メチルセルソルブ11.77g(0.06モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル21.27gを投入し、内温70℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約14.11g(テトラクロロフタロニトリル収率94.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル10.64g(0.04モル)とサリチル酸メチル18.26g(0.12モル)、炭酸カリウム18.24g(0.132モル)、アセトニトリル42.55gを投入し、内温70℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約2時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約23.55g(テトラクロロフタロニトリル収率96.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル15.95g(0.06モル)と4−シアノフェノール21.44g(0.18モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル63.82gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約30.01g(テトラクロロフタロニトリル収率97.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)とm−ヒドロキシ安息香酸エチル14.96g(0.09モル)、炭酸カリウム13.68g(0.099モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を約110℃×1時間の条件にてエバポレーション処理を施した。さらに、約110℃で一晩真空乾燥し、約18.9g(テトラクロロフタロニトリル収率96.2モル%)が得られた。
150mlフラスコに、3−ニトロフタロニトリル2.60g(0.015モル)とサリチル酸メチル2.74g(0.018モル)、炭酸カリウム2.49g(0.018モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.10g(0.0003モル)、アセトニトリル10.39gを投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約9時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液からエバポレーション処理により溶媒を溜去し、そこへメチルエチルケトン10gを添加した。このようにして得られた溶液をヘキサン100g中へ滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメチルエチルケトン10gとヘキサン100gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約3.71g(3−ニトロフタロニトリルに対する収率88.8モル%)が得られた。
150mlフラスコに、4−ニトロフタロニトリル25.10g(0.145モル)とサリチル酸メチル30.89g(0.203モル)、炭酸カリウム22.04g(0.16モル)、n−テトラブチルアンモニウムブロマイド0.93g(0.003モル)、アセトニトリル100.42gを投入し、内温80℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約40時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液にメタノール50gと水150gの混合溶液を滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール200gと水200gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約34.8g(4−ニトロフタロニトリルに対する収率86.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、テトラクロロフタロニトリル7.98g(0.03モル)と3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチルセルソルブ18.46g(0.06モル)、炭酸カリウム9.12g(0.066モル)、アセトニトリル31.91gを投入し、内温85℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、合成例39と同じ工程にて処理を行い、約23.1g(テトラクロロフタロニトリルに対する収率112.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、2.58g(0.008モル)、合成例19で得られた中間体19、4.68g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル16.50gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約16時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をベンゾニトリルの6倍量のメタノール(99.0g)中に滴下し、30分攪拌した。その後、メタノールの1/4倍量の蒸留水(24.7g)を滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び1回目の1/3の重量のメタノール(33.0g)、およびそのメタノールと同量の蒸留水(33.0g)の混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約6.00g(中間体1および中間体19に対する収率79.8モル%)が得られた。
得られたフタロシアニン化合物を分光光度計(日立製作所(株)社製:U−2910)を用いてメチルセルソルブ0.8wt%含有メタノール溶液中で最大吸収波長(λmax)およびグラム吸光係数を測定した。測定手法は以下の通り行なった。
得られたフタロシアニン化合物0.1gにPGMEA0.9gを加え、色素が10wt%含有した調製液を作製した。調製液をマグネチックスターラーにより1時間攪拌した後、全量を注射器にて採取し、メンブレンフィルター(φ=0.45μm)を用いてろ過した。調製液がメンブレンフィルターにより目詰まりせず通過できる場合、調製液に色素が溶解していると判断するろ過テストを実施し、全て問題なくろ過できた場合を○、ろ過できたが一部溶け残りが見られた場合を△、フィルターの目詰まりを起こした場合を×として溶解性の評価とした。
150mlフラスコに、合成例2で得られた中間体2、2.59g(0.007モル)、合成例20で得られた中間体20、4.72g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル14.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約6.42g(中間体2および中間体20に対する収率85.5モル%)が得られた。このようにして得られたフタロシアニン化合物を、実施例1と全く同じ操作により最大吸収波長、グラム吸光係数、吸光度比および耐熱性を測定し、その結果を表1にまとめた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、1.72g(0.007モル)、合成例20で得られた中間体20、4.71g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル14.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約9時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約5.95g(中間体3および中間体20に対する収率89.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、2.45g(0.01モル)、合成例19で得られた中間体19、5.85g(0.01モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル20.62gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約3時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約6.4g(中間体3および中間体19に対する収率74.1モル%)が得られた。このようにして得られたフタロシアニン化合物を、実施例1と全く同じ操作により最大吸収波長、グラム吸光係数、吸光度比および耐熱性を測定し、その結果を表1にまとめた。
150mlフラスコに、合成例4で得られた中間体4、2.31g(0.008モル)、合成例21で得られた中間体21、5.16g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル8.26gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約3時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を中間体の重量の合計とヨウ化亜鉛の重量の合計を21倍した重量のメタノール(186.3g)中に滴下し、30分攪拌した。その後、メタノールの半分量の蒸留水(93.1g)を滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び1回目の半分量のメタノール(93.1g)と蒸留水(46.6g)の混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約7.05g(中間体4および中間体21に対する収率91.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例5で得られた中間体5、2.37g(0.008モル)、合成例21で得られた中間体21、5.16g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル8.26gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.56g(中間体5および中間体21に対する収率84.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、2.94g(0.012モル)、合成例22で得られた中間体22、7.65g(0.012モル)、ヨウ化亜鉛2.11g(0.007モル)、ベンゾニトリル12.24gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約8.42g(中間体3および中間体22に対する収率115.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、2.45g(0.01モル)、合成例23で得られた中間体23、6.24g(0.01モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル9.98gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約5.0g(中間体3および中間体23に対する収率55.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、1.96g(0.008モル)、合成例24で得られた中間体24、5.96g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル2.64gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.70g(中間体3および中間体24に対する収率81.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例6で得られた中間体6、1.97g(0.007モル)、合成例19で得られた中間体19、4.10g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル6.56gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液を中間体の合計重量の20倍のメタノール(121.3)中に滴下し、30分攪拌した。その後、メタノールの半分量の蒸留水(60.7g)を滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再び1回目の半分量のメタノール(60.7g)と蒸留水(30.3g)の混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約5.29g(中間体6および中間体19に対する収率84.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例7で得られた中間体7、2.17g(0.007モル)、合成例25で得られた中間体25、3.48g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル14.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約4.7g(中間体7および中間体25に対する収率79.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例8で得られた中間体8、2.12g(0.008モル)、合成例26で得られた中間体26、4.15g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル16.50gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール66.0g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水16.5gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール33.0g、蒸留水33.0gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約5.43g(中間体8および中間体26に対する収率83.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例9で得られた中間体9、2.94g(0.012モル)、合成例27で得られた中間体27、6.23g(0.012モル)、ヨウ化亜鉛2.11g(0.007モル)、ベンゾニトリル24.75gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約9.2g(中間体9および中間体27に対する収率96.2モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、0.80g(0.003モル)、合成例19で得られた中間体19、6.12g(0.01モル)、ヨウ化亜鉛1.15g(0.004モル)、ベンゾニトリル9.78gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール220.2g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水110.1gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール110.1g、蒸留水55.0gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約6.19g(中間体3および中間体19に対する収率86.8モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、0.64g(0.002モル)、合成例19で得られた中間体19、3.51g(0.006モル)、ヨウ化亜鉛0.70g(0.002モル)、ベンゾニトリル5.62gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール126.4g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水42.1gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール63.2g、蒸留水21.1gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約3.72g(中間体1および中間体19に対する収率88.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例10で得られた中間体10、2.08g(0.008モル)、合成例28で得られた中間体28、5.02g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.43g(0.004モル)、ベンゾニトリル8.02gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.5g(中間体10および中間体28に対する収率88.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、3.22g(0.010モル)、合成例29で得られた中間体29、5.52g(0.010モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル8.83gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約7.40g(中間体1および中間体29に対する収率81.5モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、2.45g(0.010モル)、合成例30で得られた中間体30、6.24g(0.010モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル9.98gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.91g(中間体3および中間体30に対する収率76.6モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、2.45g(0.010モル)、合成例31で得られた中間体31、5.47g(0.010モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル8.75gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.47g(中間体3および中間体31に対する収率78.5モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、2.90g(0.009モル)、合成例32で得られた中間体32、4.57g(0.009モル)、ヨウ化亜鉛2.15g(0.007モル)、ベンゾニトリル2.49gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約6.05g(中間体1および中間体32に対する収率77.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、1.61g(0.005モル)、合成例3で得られた中間体3、1.23g(0.005モル)、合成例19で得られた中間体19、2.93g(0.005モル)、合成例33で得られた中間体33、2.16g(0.005モル)、ヨウ化亜鉛1.76g(0.006モル)、ベンゾニトリル2.64gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約7.6g(中間体1および中間体3、中間体19、中間体33に対する収率92.1モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、1.45g(0.005モル)、合成例3で得られた中間体3、1.10g(0.005モル)、合成例19で得られた中間体19、5.27g(0.009モル)、ヨウ化亜鉛1.58g(0.005モル)、ベンゾニトリル2.61gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約6.55g(中間体1および中間体3、中間体19に対する収率80.7モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例11で得られた中間体11、0.42g(0.002モル)、合成例34で得られた中間体34、1.0g(0.002モル)、ヨウ化亜鉛0.3g(0.001モル)、ベンゾニトリル2.85gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、125℃×1hrの条件にてエバポレーション処理により溶媒を溜去した後、約60℃で一晩真空乾燥し、取り出した結晶を約1.67g(中間体11および中間体34に対する収率113.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例12で得られた中間体12、0.41g(0.002モル)、合成例34で得られた中間体34、1.1g(0.002モル)、ヨウ化亜鉛0.33g(0.001モル)、ベンゾニトリル2.85gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、125℃×1hrの条件にてエバポレーション処理により溶媒を溜去した後、約60℃で一晩真空乾燥し、約1.7g(中間体12および中間体34に対する収率108.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例13で得られた中間体13、2.56g(0.007モル)、合成例20で得られた中間体20、4.71g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル14.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約6.39g(中間体13および中間体20に対する収率83.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例14で得られた中間体14、3.35g(0.01モル)、合成例33で得られた中間体33、4.48g(0.01モル)、ヨウ化亜鉛1.83g(0.006モル)、ベンゾニトリル2.61gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約7.38g(中間体14および中間体33に対する収率90.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例15で得られた中間体15、0.65g(0.003モル)、合成例19で得られた中間体19、5.01g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛0.94g(0.003モル)、ベンゾニトリル1.88gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール179.7g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水89.9gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール89.9g、蒸留水44.9gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約5.0g(中間体15および中間体19に対する収率85.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例16で得られた中間体16、1.25g(0.004モル)、合成例35で得られた中間体35、6.46g(0.013モル)、ヨウ化亜鉛1.52g(0.005モル)、ベンゾニトリル2.57gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール232.7g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水116.4gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール116.4g、蒸留水58.2gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約7.59g(中間体16および中間体35に対する収率94.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例17で得られた中間体17、2.39g(0.009モル)、合成例19で得られた中間体19、5.27g(0.009モル)、ヨウ化亜鉛1.58g(0.005モル)、ベンゾニトリル2.55gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約6.9g(中間体17および中間体19に対する収率86.8モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例18で得られた中間体18、2.17g(0.007モル)、合成例25で得られた中間体25、3.48g(0.007モル)、ヨウ化亜鉛1.23g(0.004モル)、ベンゾニトリル14.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。冷却後、実施例1と全く同様の操作を行い約4.2g(中間体18および中間体25に対する収率71.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例15で得られた中間体15、1.96g(0.008モル)、合成例36で得られた中間体36、5.96g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル2.64gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約7時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約7.2g(中間体15および中間体36に対する収率88.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例16で得られた中間体16、2.31g(0.008モル)、合成例37で得られた中間体37、4.90g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.40g(0.004モル)、ベンゾニトリル2.41gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約5.6g(中間体16および中間体37に対する収率74.9モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例14で得られた中間体14、3.35g(0.01モル)、合成例38で得られた中間体38、5.34g(0.01モル)、ヨウ化亜鉛1.83g(0.006モル)、ベンゾニトリル2.90gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例10と全く同様の操作を行い約7.5g(中間体14および中間体38に対する収率83.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例15で得られた中間体15、1.23g(0.005モル)、合成例39で得られた中間体39、3.06g(0.005モル)、ヨウ化亜鉛0.88g(0.003モル)、ベンゾニトリル1.43gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約4.01g(中間体15および中間体39に対する収率90.0モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例15で得られた中間体15、1.96g(0.008モル)、合成例30で得られた中間体30、5.34g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.92g(0.006モル)、ベンゾニトリル2.44gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約8時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約6.1g(中間体15および中間体30に対する収率80.6モル%)が得られた。このようにして得られたフタロシアニン化合物を、実施例1と全く同じ操作により最大吸収波長、グラム吸光係数、吸光度比および耐熱性を測定し、その結果を表1にまとめた。
150mlフラスコに、合成例16で得られた中間体16、2.31g(0.008モル)、合成例30で得られた中間体30、5.34g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.92g(0.006モル)、ベンゾニトリル2.55gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約5.65g(中間体16および中間体30に対する収率71.3モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例1で得られた中間体1、3.22g(0.01モル)、合成例19で得られた中間体19、5.85g(0.01モル)、塩化銅0.54g(0.004モル)、o−ジクロロベンゼン11.76g、オクタノール5.21gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約6時間反応させた。冷却後、吸引ろ過して得た溶液をメタノール210.7g中に滴下し、30分攪拌した。その後、蒸留水105.4gを滴下しながら加え、さらに1時間攪拌して結晶を析出させた。得られた結晶を吸引ろ過した後、再びメタノール105.4g、および蒸留水52.7gの混合溶液を加えて攪拌洗浄することで洗浄および精製を行った。吸引ろ過後、取り出した結晶を約60℃で一晩真空乾燥し、約6.9g(中間体1および中間体19に対する収率73.4モル%)が得られた。
150mlフラスコに、合成例3で得られた中間体3、1.96g(0.008モル)、合成例42で得られた中間体42、5.14g(0.008モル)、ヨウ化亜鉛1.32g(0.004モル)、ベンゾニトリル2.78gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温160℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約10時間反応させた。
実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、耐熱性の評価を以下の耐熱性評価方法2の方法で実施した。その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例1と同じ値である。
(耐熱性評価方法2)
得られたフタロシアニン化合物0.125gに(株)日本触媒社製バインダーポリマー(BSX−SN−1)0.42gおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、PGMEAと略す)20.0g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.112g、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)社製(IRGACURE369)0.01gを加え、溶解、混合して、樹脂塗料液を調製した。得られた樹脂塗料液をバーコーターを使用して、ガラス板に乾燥膜中の色素濃度30wt%、乾燥膜厚が0.1μmとなるよう塗布し、80℃にて30分間乾燥させた。このようにして得られたコーティングガラス板の吸収スペクトルを分光光度計(日立製作所(株)社製:U−2910)にて測定し、これを加熱前スペクトルとした。次に、加熱前スペクトルを測定した塗膜ガラス板を220℃にて20分間、加熱処理した。この加熱処理したコーティングガラス板の吸収スペクトルを分光光度計にて測定し、これを加熱後スペクトルとした。このように測定した加熱前、加熱後の各スペクトルにおいて380nm〜900nmまでの吸光度を積分し、加熱前と加熱後でその吸光度の差を測定した。また、加熱前スペクトルをE1、加熱後スペクトルをE2、測定した吸光度の差をΔEとしたとき、ΔEを以下の式で計算した。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例3で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例3と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例10で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例10と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例16で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例16と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例21で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例21と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例23で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例23と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例28で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例28と同じ値である。
実施例39において、実施例1で得られたフタロシアニン化合物を、実施例33で得られたフタロシアニン化合物に置き換えた以外は、実施例39と全く同様にして耐熱性を測定し、その結果を表1に示す。なお、表1において耐熱性の評価以外は、実施例33と同じ値である。
150mlフラスコに、合成例41で得られた中間体41、4.17g(0.015モル)、ヨウ化亜鉛1.32g(0.004モル)、ベンゾニトリル30.94gを投入し、窒素流通下(10ml/min)、内温185℃、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら約5時間反応させた。冷却後、実施例5と全く同様の操作を行い約3.8g(中間体41に対する収率84.9モル%)が得られた。
特開2008−50599号公報の実施例18に記載のあるフタロシアニン化合物{ZnPc(3−CH3OOCPhO)6(3−HOOCPhO)2F8}を、実施例1と全く同じ操作により最大吸収波長、グラム吸光係数、吸光度比および耐熱性を測定し、その結果を表1にまとめた。
Claims (9)
- 下記式(1):
で示される基、または下記化学式2’:
この際、Z1〜Z16のうち、4〜10個は化学式2または化学式2’で示される基であり、このうち、少なくとも1個は化学式2で示される基であり、3〜11個は水素原子であり、少なくとも1個はハロゲン原子であり、
Mは無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表わす:
で示されるフタロシアニン化合物。 - 前記A1は、1〜5の置換基Rを有するフェニル基または1〜7の置換基Rを有するナフチル基である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物。
- 前記Z1〜Z16のうち、3〜9個は水素原子である、請求項1または2に記載のフタロシアニン化合物。
- 前記Z1〜Z16のうち、4〜8個は化学式2または化学式2’で示される基であり、3〜6個は水素原子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフタロシアニン化合物。
- 前記化学式4’中、2,6位に存在するRがハロゲン原子である、請求項5に記載のフタロシアニン化合物。
- Z1〜Z16のうち、化学式4で示される基が4個または8個存在する場合には、Z1〜Z16のうち、少なくとも1個は化学式4で示される基以外の化学式2で示される基または化学式2’で示される基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のフタロシアニン化合物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフタロシアニン化合物を含む、フラットパネルディスプレイ用フィルター。
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