JP2010108908A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の燃料電池は、アノード,カソードの少なくとも一方が固体高分子電解質膜に埋め込まれた構造を有し、電極周辺の電解質厚みが電極間の電極厚みとアノード厚みとカソード厚みの和よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
tout>tin
が成り立つものである。本発明における、アノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜とは、膜電極接合体をその法線を含む面で切った場合、その両側にアノード触媒層およびカソード触媒層が配置されている電解質膜のことを指す。また、アノード触媒層,カソード触媒層の外周域に位置する電解質膜とは、膜電極接合体をその法線を含む面で切った場合、両側にアノード触媒層もカソード触媒層も配置されていない電解質膜のことを指す。tINは、膜電極接合体の法線を含む断面における、電解質膜とアノード触媒層の境界線および電解質膜とカソード触媒層の境界線の距離で表すことができる。アノード触媒層あるいはカソード触媒層と電解質膜の間に存在する境界線はアノード触媒層あるいはカソード触媒層に含まれる触媒の有無によって決定される。各領域の厚みは、膜電極接合体の法線を含んだ断面観察像で測定可能であり、該当領域中の任意の3点以上について厚みを測定し、その算術平均値をtin、toutとする。また、toutは、該当する膜電極接合体におけるアノード触媒層もカソード触媒層も配置されていない電解質膜の厚さとして定義でき、マイクロメータを用いて測定することができる。
図3では、カソード触媒層(33)が電解質膜(32)中に一部埋め込まれた構造となっており、アノード触媒層,カソード触媒層の外周部に位置する電解質膜の厚みをtoutアノード触媒層とカソード触媒層で挟まれた電解質膜の厚みをtinとするとtout>tinの関係が成り立つものである。このような構造にすることで電極周辺部に滞留するメタノールや水量を低減できるため、電極端部でのカソード電位の低下や、過酸化水素滞留を緩和することができる。また、電極外周部の電解質厚が増加することでガス透過量、メタノール透過量、水透過量を低減できる。
プロパノールを主成分とする溶媒に、白金が67重量%担持されたケッチェンブラックと、Nafion(登録商標)を、重量比で1:0.2となるように添加し、マグネッチックスターラーにて12時間、攪拌し、Pt/C触媒スラリーとした。
プロパノールを主成分とする溶媒に、白金ルテニウムが55重量%担持されたケッチェンブラックと、Nafion(登録商標)を、重量比で1:0.6となるように添加し、マグネッチックスターラーにて12時間、攪拌し、PtRu/C触媒スラリーとした。
(1−1)スルホアルキル化ポリエーテルスルホン(ポリマーA)を合成した。ポリマーAの数平均分子量は72,000であり、重量平均分子量は261,000であった。イオン交換容量は1.4meg/gであった。
(1−2)(1−1)で作製したポリマーA25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに溶解させ、ワニスを作製した(ワニスA)。
(1−3)(1−2)で作製したポリマーAのワニスをPETフィルム上に塗布し、80℃で10分乾燥させ、形成した電解質膜AをPETフィルムよりはがした。
(1−4)厚み100μm、50mm×50mmのPTFEシート上にPt/C触媒スラリーを塗布し、単位面積あたりの白金重量が2mg/cm2となるようにカソード触媒層を形成した。電極サイズは30mm×30mmとした。
(1−5)(1−3)で得た電解質膜Aの片面に(1−4)で得たカソード触媒層つきPTFEシートをカソード触媒層と電解質膜Aが接触するようにはり合わせ、もう片面にPTFEシートをはり合わせ、これを120℃、2分間,12.5MPaの条件でプレスした。その後空冷し、減圧下で残存溶媒を除去した後、水洗,希硫酸処理を施した。
(1−6)(1−5)で得たカソード付電解質膜のカソード触媒層のない方の面に30mm×30mmのPtRu/C触媒スラリーを白金ルテニウム重量が2mg/cm2となるようにスプレー塗布し、再度120℃,2分間,5MPaの条件でプレス、これをアノード触媒層とした。
(1−7)得られたMEAの断面をミクロトーム法で切削し、SEMで観察したところ、電極で挟まれていない電解質部分の平均厚みtoutが74μm、電解質膜部分の厚みtinが49μm、カソード触媒層厚み(tCA)が30μm、アノード触媒層厚みが25μmであった。
(2−1)(1−5)におけるプレス時間を5分とした以外は全て実施例1と同様に膜電極接合体を作製した。
(2−2)得られたMEAの断面をミクロトーム法で切削し、SEMで観察したところ、電極で挟まれていない電解質部分の平均厚みtoutが75μm、電解質膜部分の厚みtinが46μm、カソード触媒層厚み(tCA)が29μm、アノード触媒層厚みが25μmであった。
(3−1)PETフィルムに対し、30mm×30mm,30μm厚のシートを貼り付け、この上より(1−2)で作製したポリマーAのワニスをPETフィルム上に塗布し、80℃で30分、120℃で30分乾燥させた後、PETフィルムよりはがし、水洗,希硫酸処理を施すことで、片面に凹部の存在する電解質膜Bを作製した。
(3−2)電解質膜Bの凹部以外をマスキングし、この上よりカソード触媒スラリーをスプレー法にて塗布し、凹部にカソード触媒層を形成した。
(3−3)(3−2)で得られたカソード触媒層付電解質膜のカソード触媒層のない方の面にPtRu触媒スラリーを白金ルテニウム重量が2mg/cm2となるように30mm×30mmの大きさでスプレー塗布し、再度120℃,2分間,5MPaの条件でプレスした。
(3−4)得られたMEAの断面をミクロトーム法で切削し、SEMで観察したところ、電極で挟まれていない電解質部分の平均厚みtoutが81μm、電解質膜部分の厚みtinが50μm、カソード触媒層厚み(tCA)が30μm、アノード触媒層厚みが25μmであった。
(4−1)厚み100μm,50mm×50mmのPTFEフィルム上にPtRu/Cスラリーを塗布し、単位面積あたりの白金ルテニウム重量が2mg/cm2となるようにアノード電極層を形成した。電極サイズは30mm×30mmとした。
(4−2)(1−3)で得た電解質膜Aの両面から(1−4)で得たPt/C触媒層つきPTFEシートと(4−1)で得たPtRu/C触媒層つきPTFEシートをアノード触媒層,カソード触媒層と電解質膜Aが接触するようにはり合わせ、これを120℃,5分間,12.5MPaの条件でプレスした。減圧下で残存溶媒を除去した後、水洗,希硫酸処理を施した。
(4−4)得られたMEAの断面をミクロトーム法で切削し、SEMで観察したところ、電極で挟まれていない電解質部分の平均厚みtoutが115μm、電解質膜部分の厚みtinが50μm、カソード触媒層厚み(tCA)が35μm、アノード触媒層厚みが30μmであった。
(5−1)(1−2)で作製したポリマーAのワニスをPETフィルム上に塗布し、80℃で30分、120℃で30分乾燥させることで電解質膜Bを得た。電解質膜BをPETフィルムよりはがし、水洗,酸処理を施した。マイクロメータで測定した電解質膜Bの厚みは50μmであった。
(5−2)スルホアルキル化ポリエーテルスルホン(ポリマーB)を合成した。ポリマーBの数平均分子量は73,000であり、重量平均分子量は251,000であった。イオン交換容量は1.0meg/gであった。
(5−3)(5−2)で作製したポリマーB25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに溶解させ、ワニスを作製した(ワニスB)。
(5−4)(5−3)で作製したワニスBをPETフィルム上に塗布し、80℃で30分乾燥させ、PETフィルム付の電解質膜Cを得た。その膜厚はPETフィルムを除いて30μmであった。
(5−5)(5−4)で得たPETフィルム付の電解質膜Cを50mm×50mmに切断し、その中心から30mm×30mmの領域を切り、取り除いた。
(5−6)(5−4)で得たPETフィルム付の電解質膜Cを電解質膜Bの両面より貼り付け、120℃,5分間,12MPaの条件でプレスし、複合電解質膜Dを得た。
(5−7)(5−4)で得た複合電解質膜Dの両面のうち、電解質膜Bが露出した部分にそれぞれ乾燥後の厚みが30μmになるようにPt/C触媒スラリー,PtRu/C触媒スラリーを塗布した。乾燥後、両面に取り付けたPETフィルムを取り除き、120℃,5分間,5MPaの条件でプレスした。
(6−1)スルホン化ポリエーテルスルホン中に(4,4′−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフェノールを導入したポリマーを合成した(以下ポリマーC)。得られたポリマーAの数平均分子量は59000であり、重量平均分子量は155000であった。イオン交換容量は1.3meq/gであった。
(6−2)(6−1)で作製したポリマーC25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに溶解させ、ワニスを作製した。
(6−3)(6−2)で作製したポリマーCのワニスをPETフィルム上に塗布し、80℃で30分乾燥させ、PETフィルム付の電解質膜Eを得た。その膜厚はPETフィルムを除いて30μmであった。
(6−4)(6−3)で得たPETフィルム付の電解質膜Eを50mm×50mmに切断し、その中心から30mm×30mmの領域を切り、取り除いた。
(6−5)(6−4)で得たPETフィルム付の電解質膜Eを電解質膜Bの両面より貼り付け、120℃,5分間,12.5MPaの条件でプレスし、複合電解質膜Fを得た。
(6−6)(6−5)で得た複合電解質膜Fの両面のうち、電解質膜Bが露出した部分にそれぞれ乾燥後の厚みが30μmになるようにPt/C触媒スラリー、PtRu/C触媒スラリーを塗布した。乾燥後、両面に取り付けたPETフィルムを取り除き、120℃,5分間,5MPaの条件でプレスした。
(7−1)分子量10000のポリアニリン(Aldrich社製)25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに分散させた。
(7−2)(7−1)で得たポリアニリンの分散溶液と、(5−3)で得たポリマーBのワニスと20:80の重量比になるように混合させ、混合ワニスCを得た。ポリマーBのワニスを混合ワニスに変えた以外は、実施例4と同様にして膜電極接合体を得た。
(8−1)硝酸マンガン水和物(Mn(NO3)2・6H2O)10mgを1Lの蒸留水に溶解させた(水溶液A)。
(8−2)(5−1)で得たポリマーBの粉末30gを水溶液Aに浸漬させ、室温で24時間攪拌子を用いて攪拌した。濾過物を水洗,乾燥させたものを25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに分散させた(ワニスD)。
(8−3)(8−2)で得たワニスDをPETフィルム上に塗布し、80℃で30分乾燥させ、PETフィルム付の電解質膜Gを得た。その膜厚はPETフィルムを除いて15μmであった。
(8−4)(8−3)で得たPETフィルム付の電解質膜Gを50mm×50mmに切断し、その中心から30mm×30mmの領域を切り取った。
(8−5)(8−4)で得たPETフィルム付の電解質膜Gを(5−1)で得た電解質膜Bの両面より貼り付け、120℃,5分間,12MPaの条件でプレスし、複合電解質膜Hを得た。
(8−6)(8−5)で得た複合電解質膜Hの両面のうち、電解質膜Bが露出した部分にそれぞれ乾燥後の厚みが15μmになるようにPt/C触媒スラリーを塗布した。乾燥後、両面に取り付けたPETフィルムを取り除き、120℃,5分間,5MPaの条件でプレスした。
(9−1)分子量10000のポリチオフェン(Aldrich社製)25gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)75gに分散させた。
(9−2)(9−1)で得たポリチオフェンの分散溶液と、(5−3)で得たワニスBと20:80の重量比になるように混合させ、混合ワニスEを得た。ワニスDを混合ワニスEに変更した以外は、実施例8と同様にして膜電極接合体を得た。
(10−1)電解質膜Bの両面にそれぞれアノード触媒スラリーとカソード触媒スラリーをスプレー塗布した。電極サイズは30mm×30mmとし、アノード触媒層の白金ルテニウム重量,カソード触媒層の白金重量はそれぞれ2mg/cm2とした。
(10−2)得られた膜電極接合体を120℃,2分間,5MPaの条件でプレスした。
(10−3)得られた膜電極接合体の厚みを測定したところ、tout=tin=50μm,tAN=25μm,tCA=30μmであった。
(11−1)比較例1と同様に、電解質膜Bの両面にそれぞれアノード触媒スラリーとカソード触媒スラリーをスプレー塗布した。電極サイズは30mm×30mmとし、アノード触媒層の白金ルテニウム重量,カソード触媒層の白金重量はそれぞれ2mg/cm2とした。この際、スプレー塗布工程でのマスキングの不備によりカソード側の電極の周辺部に触媒担持カーボンがにじみのように形成されてしまったものを比較例2とした。
(12−1)プロパノールを主成分とする溶媒に、カーボンブラックであるケッチェンブラック((株)ライオン製、比表面積800m2/g)と、固体高分子電解質であるNafion(登録商標、イオン交換容量0.9)を、重量比で1:0.6となるように添加し、マグネッチックスターラーにて12時間、攪拌した。
(12−2)電解質膜Bの両面にそれぞれ(12−1)で得たカーボンと固体高分子の混合溶液をスプレー塗布し、35mm×35mm、厚み10μmの厚みの中間層を作製した。
(12−3)(12−2)で得た電解質膜B上のカーボン中間層にそれぞれアノード触媒スラリーとカソード触媒スラリーをスプレー塗布した。電極サイズは30mm×30mmとし、アノード触媒層の白金ルテニウム重量,カソードの白金重量はそれぞれ2mg/cm2とした。中間層とアノード触媒層およびカソード触媒層の中心が同じになるように位置あわせした。
(12−4)得られた膜電極接合体を120℃,2分間,5MPaの条件でプレスした。
(13−1)(5−2)で作製したポリマーB10gをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)90gに溶解させ、ワニスを作製した。
(13−2)(13−1)で得たワニスを電解質膜上に35mm×35mm角サイズで10μm厚になるようにポリマー中間層を塗布した。
(13−3)(13−2)で得たポリマー中間層にそれぞれアノード触媒スラリーとカソード触媒スラリーをスプレー塗布した。電極サイズは30mm×30mmとし、アノード触媒層の白金ルテニウム重量,カソード触媒層の白金重量はそれぞれ2mg/cm2とした。ポリマー中間層とアノード触媒層およびカソード触媒層の中心が同じになるように位置あわせした。
(13−4)得られた膜電極接合体を120℃,2分間,5MPaの条件でプレスした。
(14−1)電解質膜Bの両面にそれぞれPt/C触媒スラリーをスプレー塗布した。電極サイズは30mm×30mmとし、アノード触媒層の白金ルテニウム重量,カソード触媒層の白金重量はそれぞれ1 mg/cm2とした。
(14−2)得られた膜電極接合体を120℃,2分間,5MPaの条件でプレスした。
(14−3)得られた膜電極接合体の厚みを測定したところ、tout=tin=50μm,tAN=tCA=15μmであった。
実施例1〜6および比較例1〜4の膜電極接合体のDMFC耐久性を評価した。燃料と空気の流路を有するカーボン製のセパレータの間に、各燃料電池用膜/電極接合体を、多孔質カーボンの拡散層を介して挟み込み、評価用の燃料電池とした。この際、拡散層の大きさは35mm角とし、アノード触媒層,カソード触媒層よりも大面積とした。評価用燃料電池のアノード側には、4mol/lのメタノール水溶液を0.5ml/minで供給し、カソード側には、乾燥空気(露点−20〜−15℃)を500ml/minで供給しながら、単セルの温度を60℃とした。連続発電は0.2A/cm2の条件で行った。最長1000時間行い、経過時間に対するセル電圧のプロットを直線近似し、電圧低下率を算出した。また、途中で膜が破損したものについては、破損による燃料・空気のクロスリークの急激な上昇が確認された時点で測定を中断した。評価を終了したMEAについては、断面観察を行い、電極外周域における電解質減肉の有無を確認した。また、電極の外周部,電極内周部の電解質の分子量分布をGPCで測定し、電解質膜劣化の有無を確認した。尚、実施例6,7については、電極周辺の固体高分子電解質部分を取り除いたものの数平均分子量である。
実施例8〜9および比較例5の膜電極接合体のPEFC耐久性を評価した。燃料と空気の流路を有するカーボン製のセパレータの間に、各燃料電池用膜/電極接合体を、多孔質カーボンの拡散層を介して挟み込み、評価用の燃料電池とした。この際、拡散層の大きさは35mm角とし、アノード触媒層,カソード触媒層よりも大面積とした。アノード側には、加湿水素ガス(露点80℃)を60mL/minで供給し、カソード側には、加湿空気(露点80℃)を260mL/minで供給した。セル温度を80℃に保った状態で、0.25A/cm2で連続発電を実施した。100時間連続発電した後のOCVを測定し、急激なOCV低下が見られた時点で評価を終了した。
表1に実施例1〜6および比較例1〜4の膜電極接合体を用いたDMFCの耐久性評価結果を示す。表2に実施例8〜9および比較例5の膜電極接合体を用いたPEFCの耐久性評価結果を示す。
12,71 アノード拡散層
13,21,31,41,51,61,71,82 アノード触媒層
14,22,32,42,52,83 固体高分子電解質膜
15,23,33,43,53,63,73,84 カソード触媒層
16,85 カソード拡散層
17 ガスケット
62,72 電極間の固体高分子電解質膜
64,74 電極周囲の固体高分子電解質
91 表示装置
92 アンテナ
93 燃料電池
94 メインボード
95 リチウムイオン二次電池
96 燃料カートリッジ
97 ヒンジ
Claims (18)
- 触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるアノードと、
触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるカソードが、
固体高分子電解質膜を挟んで形成される燃料電池用の膜電極接合体において、
対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtinと、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtoutの間に、
tout>tin
の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体。 - 触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるアノードと、
触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるカソードが、
固体高分子電解質膜を挟むように形成される燃料電池用の膜電極接合体において、
対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtin、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtout、アノードの厚みtAN,カソードの厚みtCAの間に、
tout≧tCA+tin
および、
tout≧tAN+tin
の少なくとも一方の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体。 - 触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるアノードと、
触媒と、触媒を覆うように形成される固体高分子電解質からなるカソードが、
固体高分子電解質膜を挟むように形成される燃料電池用の膜電極接合体において、
対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtin、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtout、アノードの厚みtAN,カソードの厚みtCAの間に、
tout≧tAN+tCA+tin
の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体。 - 請求項1から3のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードとカソードで挟まれた電解質膜部分の固体高分子電解質のイオン交換容量が、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質のイオン交換容量よりも大きいことを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から3のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードとカソードで挟まれた電解質膜部分の固体高分子電解質の水に対する接触角が、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質の水に対する接触角よりも小さいことを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から3のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質がπ共役系芳香族高分子を含むことを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から3のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質中にヒドロキシラジカルを分解する作用を有する無機微粒子あるいは金属カチオンを含むことを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から3のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質中にPtカチオン捕捉性を有する電解質あるいは添加物が含まれることを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から8のいずれかに記載の膜電極接合体において、アノードあるいはカソードの少なくとも一方の外周域に配置された固体高分子電解質がカチオン交換基を有する芳香族炭化水素系電解質を含むことを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項1から9のいずれかに記載の膜電極接合体において、対向するアノードとカソードで挟まれる電解質膜がカチオン交換基を有する芳香族炭化水素系電解質からなることを特徴とする膜電極接合体。
- 固体高分子電解質膜をアノードとカソードで挟んだ膜電極接合体の製造方法において、 固体高分子電解質が溶解したワニスを塗工、乾燥して得られた固体高分子電解質膜に対し、電解質膜の洗浄工程前にアノード、カソードの少なくとも一方を固体高分子電解質膜上に形成して熱圧着することで、アノード、カソードの少なくとも一方を固体高分子電解質膜の中に埋め込む工程を有することを特徴とする膜電極接合体の製造方法。
- 固体高分子電解質膜をアノードとカソードで挟んだ膜電極接合体の製造方法において、 アノードあるいはカソードが配置される固体高分子電解質膜の片面あるいは両面に凹部を形成する工程と、
前記固体高分子電解質膜の凹部にアノード,カソードの少なくとも一方を塗布する工程とを有することを特徴とする膜電極接合体の製造方法。 - 請求項11および12に記載の膜電極接合体の製造方法において、製造された膜電極接合体の対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtin、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtoutの間に、
tout>tin
の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体の製造方法。 - 請求項11および12に記載の膜電極接合体の製造方法において、製造された膜電極接合体の対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtin、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtout、アノードの厚みtAN,カソードの厚みtCAの間に、
tout≧tCA+tin
および、
tout≧tAN+tin
の少なくとも一方の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体の製造方法。 - 請求項11および12に記載の膜電極接合体の製造方法において、製造された膜電極接合体の対向するアノードおよびカソードで挟まれた領域の電解質膜の厚みtin、アノードおよびカソードの外周域に位置する電解質膜の厚みtout、アノードの厚みtAN,カソードの厚みtCAの間に、
tout≧tAN+tCA+tin
の関係が成り立つことを特徴とする膜電極接合体の製造方法。 - 請求項1から10のいずれかに記載の膜電極接合体がその両側をガス拡散層で挟まれた構成を有する燃料電池において、ガス拡散層の面積がアノードおよびカソードの面積よりも大きいことを特徴とする燃料電池。
- 請求項16に記載の燃料電池において、燃料にアルコールを用いることを特徴とする燃料電池。
- 請求項16および17に記載の燃料電池を搭載した燃料電池発電システム。
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