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JP2010167550A - ロボット制御システム及びコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】教示時において通信エラーが発生した場合でも、ロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがなく、安全性を高めることができるネットワーク対応のロボット制御システムを提供する。
【解決手段】
ティーチペンダント10は、教示操作に使用される複数の優先キー15の各キー状態に応じて、優先キー15の入力順に前記各キー状態のパケットデータを複数作成して定期周期毎に連番で送信する安全送信部12を備える。コントローラ30は、通信部33及び安全受信部32が受信した優先キー15に関するパケットデータが定期周期毎に連番で受信した場合にそのパケットデータに応じたロボット制御を行い、定期周期毎に連番で受信しなかった場合には、ロボットRを停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ティーチペンダントとコントローラをネットワークや非有線通信手段で接続するロボット制御システム及びコントローラに関する。
特許文献1では、ティーチペンダント(可搬式操作装置)とロボット制御を行うコントローラ間の通信制御において、ティーチペンダントの非常停止機能を通信化する際、両者間の通信の定時性を保証することにより、非常停止の応答性を確保する技術が提案されている。
一方、特許文献2では、リモートデスクトッププロトコル(以下、RDPという)を利用し、ティーチペンダントのGUI(Graphical User Interface)機能をネットワーク化する技術が提案されている。
特許文献2のティーチペンダントでは、上記の非常停止機能と、GUI機能の2つの機能を備える端末として利用されている。このため、可搬式操作装置とロボット制御を行うコントローラとの間では、非常停止機能のための安全通信と、GUI機能のためのRDP通信の、2種類の通信が行われている。
特許文献3では、ティーチペンダントのGUI機能をネットワーク通信化する方法が述べられている。
ここで、ネットワーク接続したロボットシステムの概略を図7を参照して説明する。
ティーチペンダント200は、安全機能とGUI機能とを兼ね備えた、ロボットの教示を行うための端末である。そして、ティーチペンダント200とロボット制御装置300(コントローラ)とをネットワーク経由で接続するロボット制御システムでは、両者の間で、「安全機能」のネットワーク化を実現するための安全通信と、GUI機能のネットワーク化を実現するための通信とがそれぞれティーチペンダント200の安全送信部202とロボット制御装置300の安全受信部302間、及び非安全送信部204と非安全受信部304間で行われる。
安全機能とは、作業者がティーチペンダント200の非常停止スイッチ206、又はデッドマンスイッチ208を作業者が操作したときに、ロボット制御部306を制御して確実にロボットRを停止させるための機能である。
安全通信は、ティーチペンダント200の非常停止スイッチ206、デッドマンスイッチ208の「ON/OFF状態」(以下、安全キー状態という)を確実にロボット制御装置300に伝達することを目的としている。
ロボット制御装置300は、安全通信で送られてきた安全キー状態に応じて、ロボット制御部306を制御してロボットRに停止/動作許可の指示を行う。
又、特許文献1では、安全通信における通信エラーや通信機の故障により、安全入力を正しく伝達できないような安全通信エラー状態が発生した場合でも、ティーチペンダント200及びロボット制御装置300の安全通信エラー検出機能、例えば、タイムアウト、CRC、連番チェック、チェックの2重化により、安全機能が安全通信エラー状態であることが検出され、この場合には、ロボットに非常停止を指示する。
このため、安全通信エラーが発生した場合でも、ロボットシステム全体としては安全性が確保される。
又、GUI機能とは、安全機能以外の操作入力手段(ボタン、スイッチ、タッチパネル、ダイヤルなど、以下、GUIキー類210という)と、表示手段212(画面、インジケータ等を含む)の機能である。
GUI機能を実現するために行われている非安全通信は、ティーチペンダント200のGUIキー類210の操作状態を、ロボット制御装置300に伝達すること、及びティーチペンダント200の表示手段212に表示する情報を前記ロボット制御装置300から取得することを目的としている。特許文献2,3では、前記非安全通信の一例として、RDP、ウェブ・ブラウザ、ジャバスクリプト(Java ScriptTM)、アクティブX(登録商標)、電子メールなどが挙げられている。このように従来技術の非安全通信は、一般的なコンピュータ同士の通信方式を採用している。なお、GUIキー類210には、作業者がロボットの動作/停止を指示するためのキー類も存在する。
特開2008−9872号公報 特開2008−80475号公報 特開2003−53688号公報
ところで、安全通信と非安全通信は、図7に示すように、ティーチペンダント200の安全送信部202とロボット制御装置300の安全受信部302間、及び非安全送信部204と非安全受信部304間で、別々に処理される。なお、通信経路は、別々でもよいが、安全送信部202とロボット制御装置300の安全受信部302間では、安全通信パケットSxが生成されて送信され、非安全送信部204と非安全受信部304間では、非安全通信パケットNSが生成されて送信され、両パケットはそれぞれ別々のものとなる。なお、xは1,2,3……である。
ロボット教示作業中の通信エラーを種類別に分けると、エラー種別とその時のロボットの動作は、表1のようになる。
Figure 2010167550
表1の第3欄の非安全通信エラーがあった場合でも、安全機能では安全通信の通信エラーが発生していないため、安全機能が持つ通信エラー検出機能は働かない。この場合は、作業者が異常状態であることを、ロボットの動作状況から判断して、安全機能を操作、すなわち、非常停止スイッチの操作をしなければ、ロボットは停止しないことになる。
又、前述のように従来技術の非安全通信は、一般的なコンピュータ同士の通信方式を利用しているため、このような非安全通信における通信エラー発生時の安全確保、すなわち、ロボット停止については、従来は検討されていなかった。
上述した例は、ロボットが停止しない例であったが、その他にも、ティーチペンダント200に設けられたロボットの速度の動的変更ボタンの操作が解除されたにもかかわらず、通信エラーによりロボット制御装置側では速度の動的変更ボタンが押し放しと同じ状態と解釈されてしまい、ロボットの動作速度が異常に速くなることもあり得る。
又、ティーチペンダントの溶接パラメータの変更ボタンの操作が解除されているにもかかわらず、通信エラーによりロボット制御装置側では溶接機に異常な指令が送られることもあり得る。
又、溶接ロボットのロボット制御装置では、文字入力ボタン、或いはDelキーの操作が解除されたにもかかわらず、通信エラーにより押し放しと同じ状態と解釈されてしまうと、ロボット制御装置が管理しているデータが破損することも有り得る。
本発明の目的は、教示時において通信エラーが発生した場合でも、ロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがなく、安全性を高めることができるネットワーク対応のロボット制御システムを提供することにある。
又、本発明の他の目的は、上記ロボット制御システムに適用できるコントローラを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、各種のキー群を備え、該キー群のうち、少なくともロボットの教示操作に使用される複数の教示操作キーのオンオフのキー状態を監視するキー状態監視手段と、前記キー状態監視手段の監視結果である前記教示操作キーのキー状態のパケットデータを少なくとも送信する第1通信手段とを備えた可搬式操作装置と、前記第1通信手段と通信を行うとともに、前記第1通信手段との間の通信の通信エラーの検出を行う第2通信手段と、前記通信エラーが検出されない場合、前記可搬式操作装置から送信された前記パケットデータのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶するとともに、前記通信エラーが検出された際、その記憶を解除する記憶手段と、前記パケットデータのキー状態のオンに基づいて前記ロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶手段の記憶解除とともに前記ロボットを停止するコントローラとを備えたロボット制御システムを要旨とするものである。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1通信手段は、定期周期毎にパケットデータを作成して連番で送信し、前記第2通信手段の通信エラーの検出は、受信した前記パケットデータが前記定期周期毎に送信があったか、又は、連番で受信したか否かで行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記第1通信手段は、前記キー状態監視手段により、キー状態の変更を検出したときに、前記キー状態監視手段の監視結果である前記教示操作キーのキー状態のパケットデータを送信するとともに、該キー状態の変更のパケットデータを送信した後から、定期周期毎のパケットデータの送信を開始することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記キー状態監視手段は、さらに、ロボットの非教示操作に使用される非教示操作キーのキー状態を監視し、前記第1通信手段は、前記非教示操作キーのキー状態に応じて、該非教示操作キーの入力順に前記各キー状態のパケットデータを複数作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送し、前記第2通信手段は、受信した前記非教示操作キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、前記再送信要求を行い、前記コントローラが、前記第2通信手段が受信した前記非教示操作キーに関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、ロボット制御システムに使用されるコントローラであって、可搬式操作装置と通信を行うとともに、前記可搬式操作装置との間の通信の通信エラーの検出を行う通信手段と、前記通信エラーが検出されない場合、前記可搬式操作装置から送信されたパケットデータのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶するとともに、前記通信エラーが検出された際、その記憶を解除する記憶手段と、前記パケットデータのキー状態のオンに基づいて前記ロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶手段の記憶解除とともに前記ロボットを停止する制御手段とを備えたことを特徴とするコントローラを要旨とするものである。
請求項6の発明は、請求項5において、前記通信手段は、ロボットの教示操作に使用される複数の教示操作に関するパケットデータを定期周期毎に受信したか否かの検証を行うとともに、非教示操作に使用される非教示操作キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、再送信要求を行い、前記制御手段は、前記通信手段が受信した前記教示操作キーに関するパケットデータを前記定期周期毎に連番で受信した際、受信したパケットデータに含まれる教示操作キーのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶してロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶した前記教示操作キーのオン状態を解除して前記ロボットを停止し、前記通信手段が受信した前記非教示操作キーに関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のコントローラを要旨とするものである。
以上詳述したように、請求項1乃至請求項3の発明によれば、教示時において通信エラーが発生した場合でも、ロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがなく、安全性を高めることができるネットワーク対応のロボット制御システムを提供することができる。
又、請求項2の発明によれば、第2通信手段は、受信した前記パケットデータが前記定期周期毎に送信があったか、又は、連番で受信したか否かで通信エラー検出を行うことができ、この結果、ロボット制御を行うコントローラ側の通信エラーに伴う反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがない。
又、請求項3の発明によれば、キー状態の変更を検出したとき、すなわち、教示操作キーの操作情報を、オン・オフの変化時しかデータとしてパケットに乗せないため、通信データ量の低減、可搬式操作装置とコントローラのCPUの処理量の低減が可能となる。
又、請求項4の発明によれば、リモートデスクトップ技術を応用した可搬式操作装置とロボット制御を行うコントローラの通信において、可搬式操作装置が備える操作キーのキー状態を伝達する経路を2つ持たせることにより、前記可搬式操作装置によりロボット動作を教示する場合のキー操作の伝達に関して、リアルタイム性を保証するとともに、通信の信頼性を高め、安全かつ安定した操作性を確保することができる。又、リアルタイム性が必要とされないロボット動作を教示しない場合においては、RDP通信により、可搬式操作装置からコントローラのGUI制御を行わせることができる。
又、請求項4の発明によれば、操作キーのキー状態を伝達する経路を2つ持たせることにより、操作キーの重要度に応じた信頼性の確保が可能となる。
なお、従来は、RDPは一般的な用途においては、厳密なリアルタイム性は必要でないため、クライアント端末からの操作に対するサーバPCの応答性は保証されていない。通信の遅延や通信エラーが発生すると、キー操作に対するロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生する虞がある。RDPを用いてロボットを動作させる場合、キー操作のロボット制御を行うコントローラへの伝達の遅れは、ロボットの操作性の悪化に繋がるため、好ましくなく、これを回避することが望ましい。従来は、ロボット操作のようにリアルタイム制御が必要な場面に、リモートデスクトップを利用することが想定されていなかったことにより、可搬式操作装置のキー操作の伝達に関してリアルタイム性が保証されていない問題があったが、構造的な対策は行われていなかった。
しかし、請求項4の発明によれば、上述した問題が上記したように解決できる。
又、請求項4の発明によれば、教示操作キー用の定期周期的な通信パケットの通信が1つで済むため、ネットワーク通信の頻度の増大を抑止できる。
又、請求項5のコントローラによれば、上記ロボット制御システムに使用できるコントローラを提供できる。
又、請求項6の発明のコントローラによれば、請求項4のロボット制御システムに使用できるコントローラを提供できる。
本発明の第1実施形態のロボット制御システムのコントローラとティーチペンダントのブロック図。 (a)は通常通信パケットの説明図、(b)は、安全通信パケットの説明図。 第2実施形態のロボット制御システムのコントローラとティーチペンダントのブロック図。 (a)は、非安全パケット生成部の機能ブロック図、(b)は、安全送信部の機能ブロック図、(c)は、非安全通信パケット検査部の機能ブロック図。 作用の説明図。 作用の説明図。 従来のロボット制御システムの機能ブロック図。 他の実施形態のロボット制御システムのコントローラとティーチペンダントのブロック図。 他の実施形態のロボット制御システムのコントローラとティーチペンダントのブロック図。
(第1実施形態)
以下、本発明を教示装置である可搬式操作装置としてのティーチペンダント10とロボット制御装置としてのコントローラ30とがネットワーク手段としての有線LAN(ローカルエリアネットワーク)を介して通信を行うロボット制御システムSに具体化した第1実施形態を図1及び図2を参照して説明する。
このロボット制御システムSのコントローラ30が制御するロボットRは、例えば溶接ロボットである。なお、ロボットは、溶接ロボットに限定されるものではなく、例えば搬送ロボット等の他のロボットであってもよい。
(ティーチペンダント10)
図1に示すように可搬式操作装置としてのティーチペンダント10はメインCPU(中央演算処理装置)11、安全送信部12、LANI/Fからなる通信部13、キーボード14、非常停止スイッチ21、液晶ディスプレイ等の表示装置(図示しない)等の各部を備えている。本実施形態では、安全送信部12、及び通信部13とにより、第1通信手段が構成されている。
キーボード14は、GUI機能を実現させるための各種の操作キースイッチ(以下、操作キーという)を備えている。該操作キーの中で、教示操作に使用される操作キーは、教示モードでロボットの動作又は停止を行うためのキーであり、以下、優先キー15という。優先キー15は教示操作キーに相当する。
優先キー15としては、例えば、X軸の移動方向を示す「−X」キー及び「X+」キー、Y軸の移動方向を示す「−Y」キー及び「Y+」キー及び「−Y」キー、Z軸の移動方向を示す「−Z」キー及び「Z+」キー、教示結果の確認操作に使用するキー等がある。これらの操作キーが教示モードにおいて操作されると、ロボットの動作又は停止を指示することとなる。優先キー15には、作業者がロボットの動作/停止を指示するためのキー類も含む。なお、上記の優先キー15は例示であって、優先キー15はこれらの操作キーに限定されるものではない。
又、キーボード14は、GUI機能を実現させるための各種の操作キーの中で、非教示操作に使用するキー(教示モード以外の他のモード、あるいは教示モードであってもロボットの動作、停止に関連しない操作に使用するキー)、すなわち、リモートデスクトップ操作を行うために使用されるキーを非優先キー16という。非優先キー16は、非教示操作キーに相当する。
これらの非優先キー16は、例えば、モード切替キー、数字キー、画面選択キー、教示点の削除キー、カーソルキー等を含む。なお、前述した非優先キー16は例示であって、非優先キー16は上述した操作キーに限定されるものではない。前述したリモートデスクトップ操作を行うためのキーを含む趣旨である。
メインCPU11は、該CPUが備える図示しないROMに格納されたソフトウエアによりRDPクライアントとして機能する。メインCPU11が実行する前記RDPクライアントの機能には、優先キー15のオンオフの入力操作を監視する第1監視手段としての優先キー入力監視部17と非優先キーのオンオフの入力操作を監視する非優先キー16の入力操作を監視する第2監視手段としての非優先キー入力監視部18の機能が含まれる。
又、優先キー入力監視部17及び非優先キー入力監視部18とにより、キー状態監視手段が構成されている。
なお、図1に示すメインCPU11内のブロックは、ハード構成を示すものではなく、機能ブロックを示している。又、前記RDPクライアントは、優先キー及び非優先キー16のキー状態を、当該ティーチペンダント10と関連付けられた、すなわち、コントロールの対象となるロボットRを制御するコントローラ30のRDPサーバ36へ送信する機能を有する。
非常停止スイッチ21は、押されて図示しない接点が開となった場合、非常停止状態となる。又、非常停止スイッチ21は押されない場合には、前記非常停止状態が解除されている。
安全送信部12は、第1CPU19(中央演算処理装置)と第2CPU20(中央演算処理装置)とから構成されている。第1CPU19と第2CPU20とは、後述するコントローラ30間と安全通信を行うためのソフトウエアを格納したROM(図示しない)をそれぞれ備え、シリアル通信により互いに必要なデータの交信が可能である。
安全送信部12は、優先キー入力監視部17で監視された優先キー15のキー状態、すなわち、オンオフのキー状態をパケットデータとして含む安全通信パケットの生成、及び、前記非常停止スイッチ21が押された際の非常停止状態をパケットデータとして含む安全通信パケットの生成を行い、通信部13を介して送信する。
又、通信部13は、非優先キー入力監視部18で監視された非優先キー16のキー状態、すなわち、キー状態をパケットデータとして含む通信パケット(以下、この通信パケットを通常通信パケットという)を生成して通信部13を介して送信する。
(コントローラ30)
コントローラ30は、メインCPU31、安全受信部32、LANI/Fからなる通信部33等の各部を備えている。ティーチペンダント10の通信部13、コントローラ30の通信部33とにより、有線LANからなるネットワーク手段が構成されている。通信部33と、安全受信部32とにより第2通信手段及び通信手段が構成されている。安全受信部32は記憶手段に相当する。
通信部33は、ティーチペンダント10の通信部13と交信可能である。そして、通信部33はティーチペンダント10から送信された安全通信パケット、通常通信パケットを受信し、安全通信パケットを安全受信部32に送信するとともに通常通信パケットをメインCPU31に送信する。通信部33は、通常通信パケットの場合には、該通常通信パケットの中から非優先キー16のキー状態のパケットデータを抽出して、メインCPU31に送信する。
安全受信部32は、第1CPU34(中央演算処理装置)と第2CPU35(中央演算処理装置)とから構成されている。第1CPU34と第2CPU35とは、ティーチペンダント10と安全通信を行うためのソフトウエアを格納したROM(図示しない)をそれぞれ備え、シリアル通信により第1CPU34と第2CPU35間とは互いに必要なデータの交信が可能である。そして、安全受信部32は、ティーチペンダント10の安全送信部12と定期的な安全通信パケットと応答パケットの送受信を相互に行い、通信によって後述する非常停止機能を実現する。
安全受信部32では、第1CPU34が通信部33を介して受信した安全通信パケットと、第2CPU35が第1CPU34を介して受信した安全通信パケットの検証をそれぞれ行う。そして、安全受信部32は両検証で問題の発生がない場合には、安全通信パケットから優先キー15のキー状態データを抽出してメインCPU31に出力する。
メインCPU31は、図示しないROMを備え、該ROMには、該コントローラ30が制御対象とするロボットRの動作制御を実行するための制御プログラムとその制御定数や、各種プログラムが格納される。又、メインCPU31は、前記図示しないROMに格納された各種プログラム中、RDPサーバプログラムによりRDPサーバ36として機能する。なお、図1に示すメインCPU31内のブロックは、ハード構成を示すものではなく、機能ブロックを示する。この機能ブロックにはRDPサーバ36と、動作制御部39及びGUI制御部40が設けられている。
又、前記RDPサーバ36は、安全受信部32が抽出した優先キー15のキー状態データを受信する優先キー状態受信部37と、通信部33が抽出した非優先キー16のキー状態データを受信する非優先キー状態受信部38を備える。
優先キー状態受信部37は、受信した優先キー15のキー状態データを、動作制御部39に出力する。動作制御部39は、教示モードでは、入力した優先キー15のキー状態データに応じてロボットRの各関節の動作を制御する。
又、非優先キー状態受信部38は、受信した非優先キー16のキー状態データを、GUI制御部40に出力する。GUI制御部40は、入力した非優先キー16のキー状態データに応じてGUI制御を行う。GUI制御部40によるGUI制御は、図示しないROMに格納されたGUI制御プログラムに従って行われる。
すなわち、GUI制御部40は、前記GUI制御プログラムを実行して、入力された非優先キーのキー状態データに応じて、画面データを生成し、作成された該画面データを、通信部33を介してティーチペンダント10側に送信する。なお、ティーチペンダント10のメインCPU11は、受信した画面データに基づく画像をティーチペンダント10が備える図示しない表示装置に表示する。なお、GUI制御は、本発明の要旨ではなく、又、特許文献2等により公知であるため、詳細な説明を省略する。
(作用)
さて、上記のように構成されたロボット制御システムSの作用を説明する。なお、説明の便宜上、ティーチペンダント10がコントローラ30に有線LANで接続された状態であって、ティーチペンダント10から非優先キー16、或いは、非優先キー16が入力操作されたものとして説明する。
(1.非優先キー16が入力操作された場合)
まず、ティーチペンダント10から、いずれかの非優先キー16が入力操作されると、非優先キー入力監視部18は、定期周期的(例えば、数msec毎)に非優先キー16の入力を監視しており、その監視結果を通信部13に出力する。
通信部13では、監視結果である入力操作された非優先キー16について通常通信パケットを生成する(図2(a)参照)。
通常通信パケットは、操作された非優先キー16のキー状態をパケットデータとしてのキー状態データとして、図2(a)に示すように、コントローラ30の宛先データA1(すなわち、宛先アドレス)、送信元データA2(すなわち、送信元アドレス)、送信番号データA3(すなわち、通信番号データ)、キー状態データA4(すなわち、非優先キーのキー状態)、誤り検出データA5を含む。
宛先データA1及び送信元データA2は、ヘッダとなる。又、キー状態データA4は、キー名データと、キー状態データを含む。
この場合、宛先データとしては、本実施形態では、ティーチペンダント10のメインCPU31の固有アドレスとなる。
なお、宛先データA1、送信元データA2、送信番号データA3、キー状態データA4、誤り検出データA5は、通信データを構成するデータであり、予め定められた通信プロトコルに従ってパケットの形式で作成される。送信番号データA3は、前回送信した送信番号データA3に1が加えられることにより更新される。この結果、送信番号データA3は連番で付与されることになる。又、誤り検出データの作成としては、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)方式や、垂直パリティチェック方式或いは水平パリティチェック方式等があるが、限定されるものではない。
従って、複数の非優先キー16が順次入力操作された場合は、通信部13は、非優先キー16の入力順に該非優先キー16のキー状態をキー状態データ(パケットデータ)を含む通常通信パケットを連番で生成して、通信部13を介して、コントローラ30に定期周期(例えば、数十msec毎)で送信することになる。なお、通信部13では、前記定期周期毎に、安全通信パケットや、通常通信パケットを送信している。
コントローラ30の通信部33は、通常通信パケットを順次受信する。複数の通常通信パケットが連番で受信が成功した場合には、これら受信した通常通信パケットを、通信部33は、非優先キー状態受信部38に送信する。
なお、受信した通常通信パケットが連番で受信しなかった場合、或いは、通常通信パケットに付与されている誤り検出データに基づいて、データが化けていると通信部33が判定した場合には、通信部33は、当該通信エラーが生じた通常通信パケットに関して、再送信要求を行う。この再送信要求を受けたティーチペンダント10の通信部13では、当該再送信要求を受けた通常通信パケットを再送する。この再送により、正常な通常通信パケットを受信した場合、既に正常に受信した通常通信パケットとともに、非優先キー状態受信部38に送信する。
非優先キー状態受信部38は、入力した通常通信パケットから非優先キー16のキー状態データ(パケットデータ)を送信番号データ順に抽出し、抽出した順に、非優先キー16のキー状態データを、GUI制御部40に出力する。GUI制御部40は、入力した非優先キー16のキー状態データに応じてGUI制御を行う。このようにして、通常通信パケットを受信した場合においては、GUI制御が行われる。
(2.優先キー15が入力操作された場合)
優先キー入力監視部17は、定期周期的(例えば、数msec毎)に優先キー15の入力を監視しており、ティーチペンダント10が、前記モード設定キー(図示しない)により教示モードに設定された状態で、いずれかの優先キー15が入力操作されると、その監視結果を安全送信部12に出力する。安全送信部12では、まず、第1CPU19が、図2(b)に示すように安全通信パケットを生成する。
安全通信パケットは、操作された優先キー15のキー状態をパケットデータとしてのキー状態データとして、図2(b)に示すように、安全受信部32の宛先データB1(すなわち、宛先アドレス)、送信元データB2(すなわち、送信元アドレス)、送信番号データB3(すなわち、通信番号データ)、キー状態データB4(すなわち、優先キーのキー状態)、誤り検出データB5を含む。
宛先データB1及び送信元データB2は、ヘッダHとなる。又、キー状態データB4は、キー名データと、キー状態データを含む。
なお、宛先データB1、送信元データB2、送信番号データB3、キー状態データB4、誤り検出データB5は、通信データを構成するデータであり、予め定められた通信プロトコルに従ってパケットの形式で作成される。送信番号データB3は、前回送信した送信番号データB3に1が加えられることにより更新される。この結果、送信番号データB3は連番で付与されることになる。又、誤り検出データの作成としては、例えば、CRC方式や、垂直パリティチェック方式或いは水平パリティチェック方式等があるが、限定されるものではない。
第1CPU19は、生成した前記安全通信パケットを、第2CPU20に送信する。なお、優先キー15の入力操作がない場合にも、優先キー入力監視部17は、その監視結果を安全送信部12の第1CPU19に対して出力しており、この場合には、第1CPU19は、いずれの優先キー15の入力操作がない旨のデータをキー状態データB4にして、同様に安全通信パケットを生成して、第2CPU20に送信する。
第2CPU20は、第1CPU19とは定期周期(例えば数十msec毎)で通信を行っており、第1CPU19から送信されてきた安全通信パケットを下記の三点の観点で検証する。
(1)当該検証対象の安全通信パケットが定期周期(例えば数十msec毎)で受信されたか否かを検証する。
(2)当該検証対象の安全通信パケットに含まれる送信番号データB3と、当該安全通信パケットの直前に受信した安全通信パケットに含まれる送信番号データB3とが連番になっているかを検証する。
(3)当該検証対象の安全通信パケットに含まれる誤り検出データを使用して、該安全通信パケットに含まれるデータが正しいか否かを検証する。
検証対象の安全通信パケットが、定期周期(例えば数十msec毎)で受信されており、当該安全通信パケットの直前に受信した安全通信パケットに含まれる送信番号データB3と連番になっており、かつ、当該検証対象の安全通信パケットに含まれるデータが正しいと、第2CPU20は、検証した場合には、通信部13を介してコントローラ30に送信する。なお、第2CPU20において、前記三点の検証結果に良くないものが1つ以上あれば、安全通信パケットの優先キーのキー状態データを、キー入力OFF状態に変更して、通信部13を介してコントローラ30に送信する。
通信部13では、入力した安全通信パケットを定期周期(例えば、数十msec毎)で送信している。この場合、複数の優先キー15の操作が順次連続して行われた場合、或いは、共通の優先キーの操作が連続して行われた場合、送信番号データB3を連番にした複数の安全通信パケットが生成されるため、これらの安全通信パケットは、通信部13により、前記定期周期毎に順次コントローラ30へ送信される。
コントローラ30の通信部33は、受信した安全通信パケットを、安全受信部32の第1CPU34に送信する。
安全受信部32の第1CPU34は、通信部33から受信した安全通信パケットを前記(1)〜(3)の観点で検証し、前記三点の検証結果が良ければ、第2CPU35に送信する。なお、第1CPU34において、前記三点の検証結果に良くないものが1つ以上あれば、安全通信パケットの優先キーのキー状態データを、キー入力OFF状態に変更して、第2CPU35に渡す。
第2CPU35は、第1CPU34とは定期周期(例えば数十msec毎)で通信を行っており、第1CPU34から送信されてきた安全通信パケットを上記の三点の観点で検証する。前記三点の検証結果が良ければ、第2CPU35は受信した安全通信パケットから、優先キー15のキー状態データB4を取り出し、当該優先キーのキー状態データB4を図示しない記憶部に記憶するとともに優先キー状態受信部37に該キー状態データB4を出力する。
又、第2CPU35の前記検証結果が良ければ、メインCPU31は、ロボットRを駆動するためのモータ(図示しない)のサーボアンプ(図示しない)への電力供給を許容している旨の非常停止出力状態をそのまま更新する。なお、図示しないサーボアンプへの電力供給を許容している旨の非常停止出力状態が更新されることにより、メインCPU31は、サーボアンプへの電力供給を遮断する制御は行わないことになる。
又、第2CPU35の前記検証結果が良ければ、第2CPU35は、第1CPU34、及び通信部33を介して良好に安全通信パケットを受信した旨の応答パケットを定期周期(例えば、数十msec毎)で送信する。すなわち、コントローラ30において、次々と受信されてくる安全通信パケットの第2CPU35までの受信で問題がなければ、前記応答パケットの送信が、定期的に繰り返されることになる。この応答パケットは、ティーチペンダント10の通信部13に送信され、ティーチペンダント10側では、この応答パケットの受信がされる限り、安全通信パケットが定期周期で行われていることが確認される。
そして、第2CPU35による前記三点の検証結果が良とされて、優先キー状態受信部37が前記キー状態データB4を入力すると、優先キー状態受信部37は優先キー15のキー状態データB4(キー状態)を、動作制御部39に出力する。動作制御部39は、このキー状態データB4に基づいてロボットRを動作制御する。
一方、安全受信部32の第2CPU35は、安全通信パケットの3つの観点の検証で何れか1つ以上に問題が発生した場合、前記サーボアンプ(図示しない)への電力を遮断制御する。
又、安全受信部32の第2CPU35は、安全通信パケットの3つの観点の検証で何れか1つ以上に問題が発生した場合、当該安全通信パケット、及び以前に受信して記憶した安全通信パケットの全ての優先キー15のキー状態データB4をキー入力OFF状態に変更して、優先キー状態受信部37に渡す。優先キー状態受信部37は、キー状態データB4を動作制御部39に出力する。
この結果、優先キー15のキー状態データB4(キー状態)は、全てキー入力OFF状態となっているため、動作制御部39は、このキー状態データB4に基づいてロボットRを動作させないことになる。又、同時に前述したように動力源としてのモータ(図示しない)は停止するため、前記動力源からも、或いは動作制御側においてもロボットRは停止する。
このように、安全通信パケットの通信エラーが生じた場合、前記動力源への電力遮断及び動作制御側において、ロボット制御システムSの非常停止機能を実現することになる。
以上のように、本実施形態では、キー操作の伝達が遅れることなく、安全通信パケットの送信を定期周期で行い、一方、データ化け、送信番号データB3が更新されない場合、定期周期で送信されてこない場合等の通信エラーが生じた場合には、ロボットRの動作を停止することができる。この結果、ティーチペンダント10の操作によりロボット動作の信頼性を確保することができる。
具体的な事例を挙げて、説明すると、優先キー15を操作した入力順通りに、安全通信パケットが伝達される必要があることは、下記の問題例を解決することになる。下記の問題例では、2つの安全通信パケットの送信番号データB3が「01」と「02」のとき、「01」の安全通信パケットがキー状態データB4が停止キーONで、「02」の安全通信パケットのキー状態データB4が停止キーOFFの場合、この順番が前後入れ替わると、受信側(コントローラ側)では、停止キーONが後になるため、停止キーがON状態と誤認する問題がある。
又、優先キー15の操作した情報が、一定の時間で伝達される必要があることは、下記の問題例を解決することになる。
すなわち、2つの安全通信パケットの送信番号データB3が「01」と「02」のとき、「01」の安全通信パケットがキー状態データB4が停止キーONで、「02」の安全通信パケットのキー状態データB4が停止キーOFFの場合、「02」の安全通信パケットの伝達が遅れると、ロボットRが余計に動いてしまい、壁に当たる等の二次的問題も生ずる。
(3.非常停止スイッチ21が操作された場合)
又、安全送信部12の第1CPU19は、定期周期的(例えば、数msec毎)に非常停止スイッチ21の操作されたか否かを監視しており、ティーチペンダント10の非常停止スイッチ21が押されて操作された場合は、安全送信部12は、まず、第1CPU19が、安全通信パケットを生成する。このときの安全通信パケットとしては、図2(b)に示すキー状態データB4には、優先キー15の状態に加えて、非常停止スイッチ21が押された旨の情報も格納される。他の宛先データB1〜送信番号データB3,誤り検出データB5の生成は優先キー15の場合と同様に行われる。以後の、安全送信部12、通信部13、通信部33、安全受信部32における第1CPU34、第2CPU35での通信処理及び検証は、前述した優先キー15の場合と同様に処理される。このように、非常停止スイッチ21が押された場合の安全通信パケットの通信処理は、優先キー15の状態と非常停止スイッチ21の状態とが1つの安全通信パケットとして処理される。
そして、安全受信部32の第2CPU35において、いずれから通信処理にエラーが生じたり、或いは、通信処理にエラーが生ぜず、前記操作された状態を示す非常停止スイッチ状態データが安全通信パケットにあることが分かると、前述したことと同様に、前記動力源への電力遮断及び動作制御側において、ロボット制御システムSの非常停止機能を実現する。
さて、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本実施形態のロボット制御システムSの10は、ロボットの教示操作に使用される複数の優先キー15(教示操作キー)、及び非優先キー16のオンオフのキー状態を監視する(キー状態監視手段)と、前記キー状態監視手段の監視結果である優先キー15及び非優先キー16のキー状態のパケットデータを送信する安全送信部12及び通信部13(第1通信手段)とを備えている。又、ロボット制御システムSのコントローラ30は、安全送信部12及び通信部13(第1通信手段)と通信を行い、通信の通信エラーの検出を行う通信部33及び安全受信部32(第2通信手段、通信手段)を備える。そして、コントローラ30の安全受信部32(記憶手段)は、優先キー15に関する通信エラーが検出されない場合、ティーチペンダント10から送信された優先キー15(教示操作キー)のキー状態のオンのときそのオン状態を記憶する。そして、メインCPU31(制御手段)は、送信された優先キー15(教示操作キー)のキー状態のオンのときそのオン状態に基づいてロボット制御を行う。
又、優先キー15に関する通信エラーが検出された場合、コントローラ30の安全受信部32(記憶手段)は、前記記憶した前記教示操作キーのオン状態を解除、すなわち、オフ状態(OFF状態)にする。メインCPU31(制御手段)は、前記記憶解除とともにロボットを停止する。
この結果、教示時において、通信エラーを検出した際に、ロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがなく、安全性を高めることができるネットワーク対応のロボット制御システムを提供することができる。
(2) 本実施形態のロボット制御システムSのティーチペンダント10は、教示操作に使用される複数の優先キー15(教示操作キー)の各キー状態に応じて、優先キー15の入力順に前記各キー状態のキー状態データB4(パケットデータ)を複数作成して該複数のキー状態データB4を定期周期毎に、前記入力順に連番で送信する安全送信部12(第1通信手段)を備える。又、ティーチペンダント10は、非教示操作に使用される複数の非優先キー16(非教示操作キー)の各キー状態に応じて、該非優先キー16の入力順に各キー状態のキー状態(パケットデータ)を複数作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送する通信部13(第1通信手段)を備える。
又、コントローラ30は、受信した非優先キー16に関するキー状態データA4(パケットデータ)を前記定期周期毎に連番で受信したか否かの検証を行うとともに、受信した前記非優先キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、前記再送信要求を行う通信部33(第2通信手段、通信手段)を備える。さらに、コントローラ30は、通信部33及び安全受信部32(第2通信手段、通信手段)が受信した優先キー15に関するキー状態データB4(パケットデータ)が、前記定期周期毎に連番で受信した場合にそのキー状態データB4に応じたロボット制御を行い、前記定期周期毎に連番で受信しなかった場合には、ロボットRを停止する。さらに、コントローラ30は、通信部33が受信した非優先キー16に関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行う。この結果、リモートデスクトップ技術を応用したティーチペンダント10とロボット制御を行うコントローラ30の通信において、ティーチペンダント10が備える操作キーのキー状態を伝達する経路を2つ持たせることにより、ティーチペンダント10によりロボット動作を教示する場合のキー操作の伝達に関して、リアルタイム性を保証するとともに、通信の信頼性を高め、安全かつ安定した操作性を確保することができるロボット制御システムを提供できる。
さらに、ロボットの操作キー(優先キー15)のキー状態データB4(操作情報)は、メインCPU31のRDPサーバ36を中継するようにしている。この結果、安全通信が未接続のときには、ロボットの操作キー(優先キー15)の操作情報が伝わらないため、安全である。又、RDPサーバ36が未接続時には、操作キー(優先キー15)の操作情報は、動作制御部39に伝わらないため、より安全である。
(3) 本実施形態のティーチペンダント10は、優先キー15のキー状態について監視する優先キー入力監視部17(第1監視手段)を備え、通信部13(第1通信手段)は、優先キー入力監視部17が監視した複数の優先キー15の各キー状態に応じて、該優先キー15の入力順に前記各キー状態のパケットデータを複数作成して該複数のパケットデータを定期周期毎に、前記入力順に連番で送信する。この結果、優先キー15のキー状態が把握され、該優先キー15のキー状態に基づいて、通信部13が複数のパケットデータを入力順に作成して、該複数のパケットデータを定期周期毎に、前記入力順に連番で送信することができる。
(4) 本実施形態のティーチペンダント10は非優先キー16のキー状態について監視する非優先キー入力監視部18(第2監視手段)を備える。そして、通信部13は、非優先キー入力監視部18が監視した複数の非優先キー16の各キー状態に応じて、該非優先キー16の入力順に前記各キー状態のパケットデータを複数作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送する。この結果、通信部13は、非優先キー16が監視したキー状態について、複数のパケットデータを入力順に作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送することができる。
(5) 本実施形態のティーチペンダント10は、教示操作に使用される複数の優先キー15の各キー状態に応じて、優先キー15の入力順に前記各キー状態のキー状態データB4(パケットデータ)を複数作成して該複数のキー状態データB4を定期周期毎に、前記入力順に連番で送信する安全送信部12(第1通信手段)を備える。又、ティーチペンダント10は、非教示操作に使用される複数の非優先キー16の各キー状態に応じて、該非優先キー16の入力順に各キー状態のキー状態データ(パケットデータ)を複数作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送する通信部13(第1通信手段)を備える。この結果、上記ロボット制御システムSに使用できる可搬式操作装置を提供できる。
(6) 本実施形態のコントローラ30は、受信した非優先キー16に関するキー状態データA4(パケットデータ)を定期周期毎に連番で受信したか否かの検証を行うとともに、受信した前記非優先キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、前記再送信要求を行う通信部33(第2通信手段、通信手段)を備える。さらに、コントローラ30は、通信部33及び安全受信部32(第2通信手段、通信手段)が受信した優先キー15に関するキー状態データB4(パケットデータ)が、前記定期周期毎に連番で受信した場合にそのキー状態データB4に応じたロボット制御を行い、前記定期周期毎に連番で受信しなかった場合には、ロボットRを停止する。さらに、コントローラ30は、通信部33が受信した非優先キー16に関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行う。この結果、上記ロボット制御システムに使用できるコントローラを提供できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のロボット制御システムSを図3乃至図6を参照して説明する。なお、第2実施形態の構成中、第1実施形態の構成と同一又は相当する構成については、同一符号を付して説明する。
図3に示すように、本実施形態の搬式操作装置としてのティーチペンダント10はメインCPU(中央演算処理装置)11、安全送信部12、LANI/Fからなる通信部13、キーボード14、非常停止スイッチ21、デッドマンスイッチ22、液晶ディスプレイ等の表示装置(図示しない)等の各部を備えている。キーボード14には、第1実施形態と同様に各種キー群を備える。
すなわち、キーボード14は、第1実施形態と同様にGUI機能を実現させるための各種の操作キースイッチ(以下、操作キーという)を備えている。該操作キーの中で、教示操作に使用される操作キーは、教示モードでロボットの動作又は停止を行うためのキーであり、教示操作キーに相当する。教示操作キーとしては、例えば、X軸の移動方向を示す「−X」キー及び「X+」キー、Y軸の移動方向を示す「−Y」キー及び「Y+」キー及び「−Y」キー、Z軸の移動方向を示す「−Z」キー及び「Z+」キー、教示結果の確認操作に使用するキー等がある。これらの操作キーが教示モードにおいて操作されると、ロボットの動作又は停止を指示することとなる。教示操作キーには、作業者がロボットの動作/停止を指示するためのキー類も含む。なお、上記の教示操作キーは例示であり、前記操作キーに限定されるものではない。
又、キーボード14は、GUI機能を実現させるための各種の操作キーの中で、非教示操作に使用するキー(教示モード以外の他のモード、あるいは教示モードであってもロボットの動作、停止に関連しない操作に使用するキー)、すなわち、リモートデスクトップ操作を行うために使用されるキーをも含み、非教示操作キーに相当する。
これらの非教示操作キーは、例えば、モード切替キー、数字キー、画面選択キー、教示点の削除キー、カーソルキー等を含む。なお、前述した非教示操作キーは例示であって、上述した操作キーに限定されるものではない。前述したリモートデスクトップ操作を行うためのキーを含む趣旨である。
又、コントローラ30は、メインCPU31、安全受信部32、通信部33、動作制御部39、GUI制御部40等の各部を備えている。
前記安全送信部12、安全受信部32は、通信によって安全機能を実現するために相互に定期的なデータパケット(安全通信パケット)の送受信を行うためのものであり、ハード及びソフトを組み合わせたモジュールからなる。
そして、安全送信部12は、非常停止スイッチ21が押された際、或いはデッドマンスイッチ22が作動してその非常停止状態をパケットデータとして含む安全通信パケットの生成を行い、通信部13を介して、通信部33へ向けて送信する。
通信部13、33は、ティーチペンダント10とコントローラ30間のネットワーク通信を実現するためのハード及びソフトを組み合わせたモジュールからなる。本実施形態では、通信部13、33は無線通信によるネットワーク通信が行われる。
メインCPU11は、ソフトウエアにより、キー情報送信部11aとして機能する。なお、図3に示すメインCPU11内のブロックは、ハード構成を示すものではなく、機能ブロックを示している。キー情報送信部11aは、さらに、キー入力監視部11b、非安全通信パケット生成部11cび非安全情報送信部11dとして機能する。キー情報送信部11aは、キーボード14の各種キー群のオン・オフ状態を取得し、この情報を通信部13を介してコントローラ30に送信する。なお、前記各種キー群には、キー、スイッチ、ボタン等の操作手段を含む。前記キー入力監視部11bは、前記各種操作キー群のキー状態、すなわち、前記オン・オフ状態を監視しており、キー状態監視手段に相当する。
図4(a)に示すように非安全通信パケット生成部11cは、送信番号を管理する連番管理部11e、送信時間管理部11f、送信処理部11gを備える。連番管理部11e、送信時間管理部11f、及び送信処理部11gの詳細な説明は後述する。
コントローラ30のメインCPU31は、ソフトウエアにより、キー情報受信部50、動作制御部39、GUI制御部40として機能する。なお、図3に示すメインCPU31内のブロックは、ハード構成を示すものではなく、機能ブロックを示している。動作制御部39及びGUI制御部40は、第1実施形態と同様に構成されている。
キー情報受信部50は、非安全通信パケット検査部52、及び記憶手段としてしてのキー情報管理部54を備えている。非安全通信パケット検査部52及びキー情報管理部54の詳細な説明は後述する。前記キー情報受信部50は、ティーチペンダント10から受信したキー群のオン・オフ状態を、動作制御部39、又はGUI制御部40に送信する。
動作制御部39は、第1実施形態と同様に、教示モードでは、入力した優先キー15のキー状態データに応じてロボットRの各関節の動作を制御する。又、動作制御部39は、自動運転モードにおいては、教示されたプログラムに従ってロボットRの制御を行う。
GUI制御部40は、第1実施形態と同様に、GUI制御を行うためのキー群のキー状態データに応じてGUI制御を行う。GUI制御部40によるGUI制御は、図示しないROMに格納されたGUI制御プログラムに従って行われる。
すなわち、メインCPU31は、前記図示しないROMを備え、該ROMには、該コントローラ30が制御対象とするロボットRの動作制御を実行するための制御プログラムとその制御定数や、各種プログラムが格納される。又、メインCPU31は、前記図示しないROMに格納された各種プログラム中、RDPサーバプログラムによりRDPサーバとして機能する。
又、GUI制御部40は、各種のデータ管理及び設定が可能であり、動作制御部39とは異なり、ロボットRの動作停止及び動作開始を直接制御しない非動作制御部に相当する。
本実施形態では、ティーチペンダント10のメインCPU11、すなわちキー情報送信部11a、及び通信部13とにより、第1通信手段が構成されている。又、コントローラ30のメインCPU31、すなわち、キー情報受信部50と通信部33とにより第2通信手段が構成されている。
(第2実施形態の作用)
次に、本実施形態のロボット制御システムSの作用を説明する。
1.通信が正常な場合の処理
(ステップ1:ティーチペンダント10による操作キーON状態の送信)
作業者が、ティーチペンダント10の操作キーを入力操作すると、キー入力監視部11bは、キー状態がオフからオンに変化したことを検出し、入力操作されたキー名とキー状態値(ON)を非安全通信パケット生成部11cに送る。
非安全通信パケット生成部11cは、上記キー名とキー状態値(ON)を入力すると、非安全通信パケットNSを生成する。前記非安全通信パケットNSは、接続状態にあるコントローラ30の宛先データA1、送信元データA2を含むヘッダH、前記送信番号データA3、キー名A4a、キー状態値A4bからなるキー状態データA4、誤り検出データA5を含む。なお、宛先データA1〜誤り検出データA5は、第1実施形態と同様の意味である。
すなわち、非安全通信パケット生成部11cは、図4(a)に示すように、前記キー名とキー状態値(ON)を、非安全通信パケットNSに格納する。又、非安全通信パケット生成部11cの連番管理部11eは、管理している非安全通信パケットの送信番号x(連番)を+1して、同じく非安全通信パケットNSに格納する。
そして、送信処理部11gは、前記キー状態値がオフ(OFF)からオン(ON)に変化した、キー状態変化に基づいて上記のように生成された非安全通信パケットNSを通信部13に送る。又、非安全通信パケット生成部11cの送信時間管理部11fは、非安全通信パケットNSを送信した時刻を記憶し、非安全通信パケットNSを送信した時から計時する。
通信部13は、前記非安全通信パケットNSを受け取ると、これにネットワーク通信に必要な情報を付加し、接続状態にあるコントローラ30に対して、ネットワーク通信で送信する。
(ステップ2:コントローラ30によるキー状態値(ON)の受信)
コントローラ30の通信部33は、前記非安全通信パケットNSを受信すると、該非安全通信パケットNSを非安全通信パケット検査部52に送る。
非安全通信パケット検査部52では、前記非安全通信パケットNSを受信すると、パケットの検出データB5を検証し、検出データB5が正常であれば、エラー判定部58が、非安全通信パケットNSの送信番号x(連番)を連番管理部56で管理している非安全通信パケットNSの連番と比較して、+1されているか否かを確認、すなわち、判定する。ここで両者が一致していれば、すなわち、正常であれば、エラー判定部58は通信エラーがないと判定する、この判定結果に応じて、キー状態出力部60は、非安全通信パケットNSからキー名とキー状態値(ON)を取り出し、パケット検査結果「OK」と共にキー名とキー状態値(ON)をキー情報管理部54に送る。
又、非安全通信パケット検査部52では、連番管理部56は自身が管理している非安全通信パケットNSの送信番号x(連番)を+1する。又、非安全通信パケット検査部52のタイムアウト監視部62は、非安全通信パケットNSを受信した時刻(受信時間)を記憶する。
(ステップ3:コントローラ30によるキー状態値(ON)の処理)
キー情報管理部54は、パケット検査結果「OK」を受け取ると、一緒に受け取ったキー名とキー状態値(ON)を、図示しない記憶部に記憶する。次に、キー情報管理部54は、キー名とキー状態値(ON)を動作制御部39及びGUI制御部40に送る。動作制御部39及びGUI制御部40は、前記キー名とキー状態の変化(OFF→ON)に応じた動作を開始する。
このため、動作制御部39は、教示モードでは、前記キー名とキー状態の変化(OFF→ON)に応じてロボットRの各関節の動作を制御を開始する。又、GUI制御部40は、前記キー名とキー状態の変化(OFF→ON)に応じてGUI制御を開始する。GUI制御部40によるGUI制御は、図示しないROMに格納されたGUI制御プログラムに従って行われる。
(ステップ4:ティーチペンダント10による非安全通信の継続送信と、コントローラ30による受信)
ティーチペンダント10の非安全通信パケット生成部11cの送信時間管理部11fでは、前記計時により、前回の非安全通信パケットNSを送信した時刻から一定時間、非安全通信パケットを送信していない状態を検出すると、連番管理部11eで管理している、非安全通信パケットの連番を+1して、非安全通信パケットNSx+1に格納し、送信処理部11gは、その非安全通信パケットNSx+1を送信する。
すなわち、送信時間管理部11fは、前回の非安全通信パケットNSxを送信した時刻からこの送信周期で計時し、この非安全通信パケット送信周期内に新たなキー入力操作がない場合は、該周期毎に上記のように同様に非安全通信パケットが生成されて送信されることになる。なお、この場合、生成される非安全通信パケットには、キー状態データA4は格納されないものとする。
そして、この非安全通信パケットNSxは、ティーチペンダント10及びコントローラ30の通信部13,33を経由して、コントローラ30の非安全通信パケット検査部52に送られる。
コントローラ30の非安全通信パケット検査部52では、非安全通信パケットNSxを受け取ると、検出データB5が正常であって、エラー判定部58の判定が正常の判定であれば、連番管理部56が管理している連番と、タイムアウト監視部62が管理している受信した時刻(受信時間)を更新する。
そして、コントローラ30の動作制御部39及びGUI制御部40は、キー状態値の変化(ON→OFF)の通知を受けるまでは、キー状態値(ON)と判断して動作を継続する。
(ステップ5:ティーチペンダント10によるキー状態値(OFF)の送信)
作業者の操作により、ティーチペンダント10のキー入力監視部11bは、キー状態がオンからオフに変化したことを検出すると、キー名とキー状態値(OFF)を非安全通信パケット生成部11cに送る。
非安全通信パケット生成部11cは、キー名とキー状態値(OFF)を、前述したステップ1〜2と同様の手順で非安全通信パケットを生成するとともに送信する。送信された非安全通信パケットはコントローラ30の通信部33を介して非安全通信パケット検査部52に送られる。
(ステップ6:コントローラ30によるキー状態値(OFF)の処理)
キー情報管理部54は、非安全通信パケット検査部52から受け取ったキー状態値がOFFの場合、該キー状態値とともに送られてきたキー名と同じキー名が既に図示しない記憶部に記憶されている場合は、図示しない記憶部に記憶していた該キー名を削除する。次にキー情報管理部54は、該キー名とキー状態値(OFF)を動作制御部39及びGUI制御部40に送る。
このため、動作制御部39は、教示モードでは、前記キー名とキー状態の変化(ON→OFF)に応じてロボットRの各関節の動作の制御を開始する。又、GUI制御部40は、前記キー名とキー状態の変化(ON→OFF)に応じてGUI制御を開始する。
上記のステップ1〜6は、通信エラーが生じていない場合の、正常な動作である。
次に、コントローラ30が受信できなかったときの通信エラーが生じた場合を説明する。
2.通信が異常な場合の処理
(ステップ7:コントローラ30による通信エラーの検出)
ステップ5で説明した、キー操作がされてキー状態値(OFF)を含んだ非安全通信パケットNSx+1が、通信エラーによりコントローラ30が受信できなかった場合は、以下のようになる(図5参照)。
(A) 作業者が続けてキー操作をしなかった場合
図5に示すように非安全通信パケットNSx+1の消失により、コントローラ30はキー状態値(OFF)を受信していないため、ステップ4の機能により、前記非安全通信パケット送信周期による定期的な非安全通信パケットNSx+1の受信を待っている。しかし、ティーチペンダント10は、既にキー状態値(OFF)を消失している非安全通信パケットNSx+1にて送信しているため、次の非安全通信パケット送信周期までは、非安全通信パケットを送信しないことになる。このため、コントローラ30の非安全通信パケット検査部52が、タイムアウトエラーを検出する。
具体的には、タイムアウト監視部62では、非安全通信パケットを受信する毎に、受信した時刻(受信時間)を更新している。しかし、非安全通信パケットが受信されなかった場合には、受信時間の更新が行われないため、エラー判定部58は前記非安全通信パケット送信周期において受信時間の更新が行われてないことに基づいて、タイムアウトエラーを検出し、すなわち通信エラーの判定を行う。
(B) 作業者が続けてキー操作をした場合
図6に示すように、次の非安全通信パケット送信周期までに別のキーの押下状態が変化した場合、ティーチペンダント10はステップ1の手順で非安全通信パケットNSx+2を送信する。コントローラ30はステップ2の手順で非安全通信パケットNSx+2を受信するが、コントローラ30側の非安全通信パケットNSxの送信番号x(連番)は、パケット消失により+1されていない。このためコントローラ30の非安全通信パケット検査部52が、連番エラーを検出する。
具体的には、エラー判定部58は、非安全通信パケットNSx+2の送信番号x+2(連番)を連番管理部56で管理している非安全通信パケットNSの送信番号x(連番)と比較する。この場合は、管理していた送信番号と、現在受信した送信番号とは不一致となるため、エラー判定部58は連番エラーであると判定する。
(ステップ8:コントローラ30による、通信エラーの処理)
ステップ7で、コントローラ30の非安全通信パケット検査部52がエラーを検出すると、非安全通信パケット検査部52からキー情報管理部54にパケット検査結果「NG」が通知される。キー情報管理部54は、記憶しているキー名、すなわち、コントローラ30内ではキー状態値が(ON)状態と認識している全てのキーについて、キー名とキー状態(OFF)を動作制御部39及びGUI制御部40に送る。又、キー情報管理部54が記憶している全てのキー名及びキー状態値からなるキー情報を削除する。すなわち、キー情報の記憶を解除する。この結果、動作制御部39及びGUI制御部40は、キー名とキー状態の変化(ON→OFF)に応じた動作を開始する。すなわち、この場合は、ロボットRの動作は、停止される。又、GUI制御部40により、通信エラーに対応したGUI制御が行われる。例えば、通信エラーに対応したGUI制御では、ティーチペンダント10の図示しない表示装置に通信エラーである旨の注意喚起のための画像形成等を行い、形成した該画像データをティーチペンダント10へ送信する。
以上の手順により、通信エラーで非安全通信パケットのみが欠損した場合でも、コントローラ30側の判断により、安全側への制御が行われる。
なお、第2実施形態において、ティーチペンダント10の安全送信部12は、図4(b)に示すように、非常停止スイッチ21又はデッドマンスイッチ22が操作された場合、非常停止スイッチ21又はデッドマンスイッチ22のキー名、及びキー状態がパケットデータとして含む安全通信パケットの生成を行い、通信部13を介してコントローラ30に送信する。
安全送信部12が生成する安全通信パケットは第1実施形態と同様に、安全通信パケットは、前操作された優先キー15のキー状態をパケットデータとしてのキー状態データとして、図4(b)に示すように、安全受信部32の宛先データB1(すなわち、宛先アドレス)、送信元データB2(すなわち、送信元アドレス)、送信番号データB3(すなわち、通信番号データ)、キー状態データB4(すなわち、教示操作キーのキー状態)、誤り検出データB5を含む。前記宛先データB1及び送信元データB2は、ヘッダとなる。又、キー状態データB4は、キー名データと、キー状態データを含む。送信番号データB3は、連番管理部12aにより前回送信した送信番号データB3に1が加えられることにより更新され、送信番号データB3は連番で付与されることになる。
又、安全送信部12では、送信時間管理部12bにより、定期周期である安全通信パケット送信周期で安全通信パケットが生成されて、送信処理部12cにより、通信部13に出力され、コントローラ30に送信される。コントローラ30では、通信部33を介して受信した安全通信パケットは安全受信部32により、第1実施形態と同様に処理される。
第2実施形態のロボット制御システムSでは、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態のロボット制御システムSのティーチペンダント10は、各種のキー群を備え、ロボットの教示操作に使用される複数の教示操作キーを含む各種キーのキー状態を監視するキー入力監視部11b(キー状態監視手段)と、キー入力監視部11bの監視結果である教示操作キーを含む各種キーのキー状態のパケットデータを送信するキー情報送信部11a及び通信部13(第1通信手段)を備える。
又、コントローラ30は、キー情報送信部11a及び通信部13(第1通信手段)との間の通信の通信エラーの検出を行うキー情報受信部50及び通信部33(第2通信手段)を備える。そして、キー情報管理部54(記憶手段)は、ティーチペンダント10から送信されたパケットデータのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶する。そして、コントローラ30は、前記通信エラーが検出されない場合、ティーチペンダント10から送信された教示操作キーのキー状態のパケットデータに基づいてロボット制御を行う。キー情報管理部54(記憶手段)は、通信エラーが検出された場合、キー情報管理部54が記憶しているキー名及びキー状態値からなるキー情報を削除する。すなわち、キー情報の記憶を解除する。そして、コントローラ30は、通信エラーが検出された場合、前記記憶を解除したことに応じてロボットを停止する。
この結果、教示時(教示モード)において、通信エラーを検出した際に、ロボット制御を行うコントローラ側の反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがなく、安全性を高めることができるネットワーク対応のロボット制御システムを提供することができる。
(2) 本実施形態のロボット制御システムSでは、キー情報送信部11a及び通信部13(第1通信手段)は、定期周期毎にパケットデータを作成して連番で送信する。又、キー情報受信部50及び通信部33(第2通信手段)の通信エラーの検出は、受信したパケットデータが前記定期周期毎に送信があったか、又は、連番で受信したか否かで行う。この結果、本実施形態では、ロボット制御を行うコントローラ30側において、通信エラーに伴う反応の遅れや、或いは操作不可の状態が発生することがない。
(3) 本実施形態のロボット制御システムSでは、キー情報送信部11a及び通信部13(第1通信手段)は、キー入力監視部11b(キー状態監視手段)により、キー状態の変更を検出したときに、キー入力監視部11bの監視結果である教示操作キーのキー状態のパケットデータを送信する。又、合わせて、キー情報送信部11a及び通信部13(第1通信手段)は、該キー状態の変更のパケットデータを送信した後から、定期周期(非安全パケット送信周期)毎のパケットデータの送信を開始する。
この結果、本実施形態によれば、キー状態の変更を検出したとき、すなわち、教示操作キーの操作情報を、オン・オフの変化時しかデータとしてパケットに乗せないため、通信データ量の低減、可搬式操作装置とコントローラのCPUの処理量の低減が可能となる。
(4) 本実施形態では、キー群の内、少なくとも教示操作キーが操作されていることにより、ロボットRが動作している際、非教示操作キーの操作が行われたときに通信エラーがあったとしても、ロボットRを停止することができる。
(5) なお、従来、特許文献1〜3で提案されている技術の場合、安全通信と同じエラー検出機能を非安全通信にも設けることが考えられる。この場合、安全通信と同様に、非安全通信についても、ロボット制御装置側では、通信エラーを検出し、全ての非安全出力(GUIキー類210のON/OFF状態)について、安全方向になるよう、ロボット制御装置が出力を変更することで安全性は確保される。しかし、GUIキー類210は数が多く、一方でロボット制御装置のCPUのキー入力処理は、1つずつしか処理できない。このため、全てのGUIキー類210を短時間に処理することはできず、ロボットの停止が遅れるという問題がある。
本実施形態では、非安全通信パケットを、操作キーのオン・オフの切替え時から、定時周期的に非安全通信パケットを作成して送信するようにしているため、上記の問題を抑制することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1実施形態においては、ティーチペンダント10の通信部13は、非優先キー入力監視部18で監視された非優先キー16のキー状態をパケットデータとして含む通常通信パケットを生成して送信するようにした。又、コントローラ30の通信部33は、該通常通信パケットの中から非優先キー16のキー状態のパケットデータを抽出して、メインCPU31に送信するようにした。
この構成に代えて、図8に示すように、ティーチペンダント10に通信部13とは別にLANI/Fからなる通信部13Aを設けて、該通信部13Aにより、非優先キー入力監視部18で監視された非優先キー16のキー状態をパケットデータとして含む通常通信パケットを生成して送信するようにしてもよい。そして、コントローラ30に、通信部33とは別に、LANI/Fからなる通信部33Aを設けてもよい。この場合、通信部33Aは、通信部13Aから送信された通常通信パケットの中から非優先キー16のキー状態のパケットデータを抽出して、メインCPU31に送信する。この例では、安全送信部12、通信部13、通信部13Aが第1通信手段を構成する。又、通信部33、通信部33A及び安全受信部32が第2通信手段を構成する。
○ 又、第1実施形態の構成を、図9に示すように、コントローラ30に通信部33とは別に、LANI/Fからなる通信部33Bを設けてもよい。この場合、通信部33Bは、通信部13から送信された通常通信パケットの中から非優先キー16のキー状態のパケットデータを抽出して、メインCPU31に送信する。この例では、通信部33、通信部33B及び安全受信部32が第2通信手段を構成する。
○ 第1実施形態では、有線LANでネットワークを構成したが、ネットワーク手段として無線LANに代えてもよい。或いは単に無線でティーチペンダント10と複数のコントローラ間を交信可能としてもよい。又、無線に換えて、赤外線通信、光通信、或いは磁気通信等のワイヤレスで行う伝送方式の非有線通信手段で構成してもよいことは勿論のことである。又、第2実施形態の無線LANに代えて有線LANに変更してもよい。
○ 第2実施形態の構成中、キー情報管理部54の、キー状態値がオン状態にあるキーの管理は行なわず、動作制御部39及びGUI制御部40が個別にキー情報管理部54と同様のキー情報の管理行うとともに、通信エラー処理を行なっても良い。この場合、非安全通信パケット検査部52からのエラー通知を、動作制御部39及びGUI制御部40に送ることにより、動作制御部39及びGUI制御部40が、エラー時の安全側への制御を開始する。
○ 第2実施形態の構成中、非安全通信を定期周期的に送信するのは、ティーチペンダント10の操作キーが押されている間だけでも良い。このように構成しても、操作キーを離したということをコントローラ30に伝達できないことが、第2実施形態では問題となっているからである。
○ 第2実施形態では、非安全通信パケット送信周期毎に非安全通信パケットを生成する際には、キー状態データA4を格納しないで生成するようにしているが、キー入力監視部11bにおいて、キー入力操作でオン操作があった履歴を記憶しておき、キーのオン操作がない場合には、非安全パケット送信周期毎に、その最新の履歴に基づいてキー名、及びそのキー状態値を非安全通信パケットに格納してもよい。このようにしても、第2実施形態と同様の効果を実現することができる。
○ 第2実施形態では、RDP(リモートデスクトッププロトコル)を使用したが、RDPを使用せずに、他のプロトコルを使用することも勿論可能である。
S…ロボット制御システム、R…ロボット、
10…ティーチペンダント(可搬式操作装置)、11…メインCPU、
12…安全送信部、
13…通信部(安全送信部12とともに第1通信部を構成する)、
14…キーボード、15…優先キー、16…非優先キー、
17…優先キー入力監視部(第1監視手段)、
18…非優先キー入力監視部(第2監視手段)、30…コントローラ、
31…メインCPU(制御手段)、32…安全受信部(記憶手段)、
33…通信部(安全受信部32とともに第2通信部を構成する)、
36…RDPサーバ、
37…優先キー状態受信部、38…非優先キー状態受信部、
39…動作制御部、40…GUI制御部。

Claims (6)

  1. 各種のキー群を備え、該キー群のうち、少なくともロボットの教示操作に使用される複数の教示操作キーのオンオフのキー状態を監視するキー状態監視手段と、前記キー状態監視手段の監視結果である前記教示操作キーのキー状態のパケットデータを少なくとも送信する第1通信手段とを備えた可搬式操作装置と、
    前記第1通信手段と通信を行うとともに、前記第1通信手段との間の通信の通信エラーの検出を行う第2通信手段と、
    前記通信エラーが検出されない場合、前記可搬式操作装置から送信された前記パケットデータのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶するとともに、前記通信エラーが検出された際、その記憶を解除する記憶手段と、
    前記パケットデータのキー状態のオンに基づいて前記ロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶手段の記憶解除とともに前記ロボットを停止するコントローラとを備えたロボット制御システム。
  2. 前記第1通信手段は、定期周期毎にパケットデータを作成して連番で送信し、
    前記第2通信手段の通信エラーの検出は、受信した前記パケットデータが前記定期周期毎に送信があったか、又は、連番で受信したか否かで行うことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御システム。
  3. 前記第1通信手段は、前記キー状態監視手段により、キー状態の変更を検出したときに、前記キー状態監視手段の監視結果である前記教示操作キーのキー状態のパケットデータを送信するとともに、該キー状態の変更のパケットデータを送信した後から、定期周期毎のパケットデータの送信を開始することを特徴とする請求項2に記載のロボット制御システム。
  4. 前記キー状態監視手段は、さらに、ロボットの非教示操作に使用される非教示操作キーのキー状態を監視し、前記第1通信手段は、前記非教示操作キーのキー状態に応じて、該非教示操作キーの入力順に前記各キー状態のパケットデータを複数作成して送信するとともに、再送信要求があったパケットデータについては再送し、
    前記第2通信手段は、受信した前記非教示操作キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、前記再送信要求を行い、前記コントローラが、前記第2通信手段が受信した前記非教示操作キーに関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のロボット制御システム。
  5. ロボット制御システムに使用されるコントローラであって、
    可搬式操作装置と通信を行うとともに、前記可搬式操作装置との間の通信の通信エラーの検出を行う通信手段と、
    前記通信エラーが検出されない場合、前記可搬式操作装置から送信されたパケットデータのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶するとともに、前記通信エラーが検出された際、その記憶を解除する記憶手段と、
    前記パケットデータのキー状態のオンに基づいて前記ロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶手段の記憶解除とともに前記ロボットを停止する制御手段とを備えたことを特徴とするコントローラ。
  6. 前記通信手段は、ロボットの教示操作に使用される複数の教示操作に関するパケットデータを定期周期毎に受信したか否かの検証を行うとともに、非教示操作に使用される非教示操作キーに関するパケットデータの通信エラーが生じた際、再送信要求を行い、
    前記制御手段は、前記通信手段が受信した前記教示操作キーに関するパケットデータを前記定期周期毎に連番で受信した際、受信したパケットデータに含まれる教示操作キーのキー状態がオンのときその教示操作キーのオン状態を記憶してロボットの制御を行い、前記通信エラーが検出された場合、前記記憶した前記教示操作キーのオン状態を解除して前記ロボットを停止し、前記通信手段が受信した前記非教示操作キーに関して通信エラーが生じなかったパケットデータに基づいて、GUI制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のコントローラ。
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