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JP2010098068A - 発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプ - Google Patents

発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプ Download PDF

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JP2010098068A JP2008266685A JP2008266685A JP2010098068A JP 2010098068 A JP2010098068 A JP 2010098068A JP 2008266685 A JP2008266685 A JP 2008266685A JP 2008266685 A JP2008266685 A JP 2008266685A JP 2010098068 A JP2010098068 A JP 2010098068A
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Ryoichi Takeuchi
良一 竹内
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Showa Denko KK
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Abstract

【課題】光取り出し効率に優れ、高い輝度を備える発光ダイオード及びその製造方法、並びに発光ダイオードが用いられてなるランプを提供する。
【解決手段】基板の主面上に少なくとも発光層を含む化合物半導体層20が積層され、該化合物半導体層20の上面側が発光面20aとされたチップ構造を有し、基板は、平面視形状で、各々隣接する側面11b、11c、11dの間の角度が全て鋭角の略正三角形である。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に化合物半導体層が積層されてなる発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプに関する。
従来から、赤色、橙色、黄色あるいは黄緑色の可視光を発する発光ダイオード(LED)として、例えば、燐化アルミニウム・ガリウム・インジウム(組成式(AlGa1−XIn1‐YP;0≦X≦1,0<Y≦1)からなる発光層を備えた化合物半導体LEDが知られている。このようなLEDにおいて、例えば(AlGa1−XIn1−YP(0≦X≦1,0<Y≦1)からなる発光層を備えた化合物半導体層は、一般に発光層から出射される光に対して光学的に不透明であり、また機械的にもそれ程強度のない砒化ガリウム(GaAs)等の材料からなる基板上に形成されている。
また、最近では、より高輝度の可視LEDを得ること、並びに、さらなる素子の機械的強度の向上を目的として、発光光に対して不透明な基板材料を除去した後、発光光を透過または反射し、なお且つ機械強度的に優れる材料からなる支持体(基板)を、化合物半導体層に改めて接合させ、接合型LEDを構成する技術が開示されている(例えば、特許文献1〜5を参照)。特許文献1〜5によれば、機械的強度に優れる透明な材料からなる基板を化合物半導体層に接合させることにより、LEDの輝度及び機械的強度を向上させることが可能であるとされている。
また、より高輝度の可視LEDを得るために、素子形状によって光取り出し効率を向上させる方法も提案されており、例えば、発光ダイオードの素子構造において、素子側面の形状によって高輝度化を図る技術が開示されている(例えば、特許文献6を参照)。特許文献6に記載の技術によれば、基板の側面を傾斜した面(傾斜側面)とすることにより、化合物半導体層に備えられる発光層から出射される光の素子外部への取り出し効率を向上させ、高輝度の発光ダイオードが得られるとされている。
また、素子形状が、非等価の各側面からなり、平面視で略三角形とされた発光ダイオードが提案されている(例えば、特許文献7を参照)。
特許第3230638号公報 特開平6−302857号公報 特開2002−246640号公報 特許第2588849号公報 特開2001−57441号公報 米国特許第6229160号明細書 特表2004−538663号公報
特許文献1〜7に記載のような従来の発光ダイオードにおいては、発光層を含む化合物半導体層から出射された光の一部が基板に入射する。このため、例えば、基板内部に入射した光を外部に取り出すことにより、光取り出し効率が向上して発光ダイオードの輝度をより高めることが可能となる。
しかしながら、例えば、基板材料にGaP、サファイア、SiC等を用いた場合、基板とLEDチップを覆う樹脂との間の屈折率の差が大きいほど、光学の法則により、浅い入射角の光は界面で反射してチップ内部へ戻ることから、外部に取り出し難い状態となる。例えば、基板を平行四辺形に構成した場合には、光が、各対向面において同じ入射角となることから、外部へ取り出し難いという問題がある。また、基板を正四角形や長方形等とした場合には、4側面の内、一方の対向する各側面を光取り出し効率の高い結晶面が露出するように粗面化等の化学処理を施した場合、他方の対向する各側面においては化学的特性の異なる結晶面が露出し、この面における光取り出し効率が低くなるという問題がある。このような場合、基板に入射した光が内部で反射して閉じ込められる確率が高くなり、外部に取り出し難くなるため、光取り出し効率が低下して発光ダイオードの輝度向上の妨げとなるという大きな問題があった。また、基板と、発光層を含む半導体層との界面においても、上記同様、この間の屈折率の差が大きい程、基板側への光の透過が困難になるという問題点があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、光取り出し効率に優れ、高い輝度を備える発光ダイオード及びその製造方法、並びに発光ダイオードが用いられてなるランプを提供することを目的とする。
本発明者等は、発光ダイオードの輝度を向上させるために鋭意検討を行ない、以下に示す各発明を完成した。
即ち、本発明は以下に関する。
[1] 基板の主面上に少なくとも発光層を含む化合物半導体層が積層され、該化合物半導体層の上面側が発光面とされたチップ構造を有する発光ダイオードであって、前記基板は、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形であることを特徴とする発光ダイオード。
[2] 前記基板の各側面が、略等価な面方位の結晶面からなることを特徴とする上記[1]に記載の発光ダイオード。
[3] 前記基板の各側面が、(011)面、又は(110)面であることを特徴とする上記[2]に記載の発光ダイオード。
[4] 前記基板の主面が、(111)面であることを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[5] 前記基板の各側面が、へき開面であることを特徴とする上記[1]〜[4]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[6] 前記基板の各側面が粗面とされていることを特徴とする上記[1]〜[4]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[7] 前記基板が透光性材料からなることを特徴とする上記[1]〜[6]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[8] 前記基板がGaPからなることを特徴とする上記[7]に記載の発光ダイオード。
[9] 前記基板と前記発光層との間の屈折率の差が0.5以下であることを特徴とする上記[1]〜[8]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[10] 前記基板の屈折率が3以上であることを特徴とする上記[1]〜[9]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[11] 前記化合物半導体層は、前記基板の主面上に、p型半導体層、発光層及びn型半導体層が積層されてなることを特徴とする上記[1]〜[10]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[12] 前記化合物半導体層の前記発光面が、(111)面であることを特徴とする上記[1]〜[11]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[13] 前記発光層が、III−V族化合物半導体からなることを特徴とする上記[1]〜[12]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[14] 前記発光層が、GaP系化合物半導体からなることを特徴とする上記[13]に記載の発光ダイオード。
[15] 前記発光層が、AlGaInP系化合物半導体からなることを特徴とする上記[13]に記載の発光ダイオード。
[16] 前記化合物半導体層の前記発光面と前記基板とが、平面視形状で略相似形とされていることを特徴とする上記[1]〜[15]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[17] 前記化合物半導体層が、エピタキシャル成長用基板上において予め形成された層であり、前記基板の主面上に、予め形成された前記化合物半導体層が接合されてなることを特徴とする上記[1]〜[16]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[18] 略正三角形とされた前記基板の1辺あたりの長さが600μm以上であることを特徴とする上記[1]〜[17]の何れか1項に記載の発光ダイオード。
[19] エピタキシャル成長用基板上に、少なくともn型半導体層、発光層及びp型半導体層をこの順で積層して化合物半導体層を形成するエピタキシャル工程と、前記化合物半導体層に基板を貼り付ける接合工程と、前記化合物半導体層から前記エピタキシャル成長用基板を除去して発光面を露出させることにより、積層半導体ウェーハを形成する除去工程と、前記積層半導体ウェーハを裁断し、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形となるように、素子単位のチップに分割する分割工程と、を備えることを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
[20] 上記[19]に記載の製造方法によって得られる発光ダイオード。
[21] 上記[1]〜[18]、又は[20]の何れか1項に記載の発光ダイオードが用いられてなるランプ。
本発明の発光ダイオードによれば、基板の主面上に少なくとも発光層を含む化合物半導体層が積層され、該化合物半導体層の上面側が発光面とされたチップ構造を有しており、基板が、平面視形状で各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形である構成とされている。基板に用いられる材料は、封止する樹脂材料よりも屈折率が大きく、界面での内部反射が大きいことと、基板の各側面の間が鋭角をなし、各側面における入射角が異なることから、基板に入射した光が内部で繰り返し反射するのを抑制することができるので、基板側面からの光取り出し効率を向上させることが可能になる。
また、基板を略正三角形に構成した場合には、各側面を略等価特性とすることができ、全ての側面の光取り出し効率を向上させた場合には基板側面から外部に出射される光が増加し、一方、全ての側面の光取り出し量を抑制した場合には発光ダイオード発光面からの光取り出し量が増加するので、発光ダイオードの使用形態等に応じて、効率良く光を取り出す方向を適宜設定することが可能となる。
従って、光取り出し効率に優れ、輝度が高められた発光ダイオードが実現できる。
また、本発明のランプによれば、上記本発明の発光ダイオードが用いられてなるものなので、発光特性に優れたものとなる。
以下に、本発明の実施形態である発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプについて、図1〜図6を適宜参照しながら説明する。図1は本実施形態の発光ダイオードを示す模式平面図であり、図2は図1に示す発光ダイオードの模式断面図である。また、図3及び図4は、本実施形態の発光ダイオードの製造方法を説明するための模式図であり、半導体積層ウェーハの層構造を示す断面図である。また、図5及び図6は本実施形態の発光ダイオードが用いられてなるランプの模式断面図である。なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプを説明する図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の発光ダイオード等の寸法関係とは異なっている。
[発光ダイオード(積層半導体ウェーハ)の積層構造]
本実施形態の発光ダイオード1は、図1及び図2に示す例のように、基板11の主面11a上に少なくとも発光層15を含む化合物半導体層20が接合又は積層され、該化合物半導体層20の上面20a側(図1及び図2に示すn型半導体14側)が発光面とされたチップ構造を有する発光ダイオード1であり、基板11は、平面視形状で、各々隣接する側面11b、11c、11dの間の角度が全て鋭角の略正三角形として概略構成されている。
また、図1及び図2に示す例の発光ダイオード1は、化合物半導体層20の発光面20aと基板11(本例では化合物半導体層20全体と基板11)とが平面視形状で略相似形とさている。
また、図1及び図2に示す例の発光ダイオード1は、n型半導体層14上にn型オーミック電極(負極)18が積層されており、また、p型半導体層16に形成された露出領域16dにp型オーミック電極(正極)19が形成されている。
以下、本実施形態の発光ダイオード1の積層構造について詳述する。
『基板』
一般に、基板の材料としては、サファイア(α−Al23単結晶)、炭化シリコン(SiC)、ガリウムリン(GaP)及びGaN等のIII−V族半導体結晶を表面にエピタキシャル成長させることが可能な基板材料を適宜選択して用いることが可能である。これらの内、透光性材料を用いることが、発光ダイオードの光取り出し効率を向上させ、輝度を高められる点から好ましく、中でもGaPを用いることが、加工性や量産性等の点から最も好ましい。また、基板の材料としては、3つの側面を等価にできる単結晶基板を採用することが好ましいが、ガラス等の非晶質材料を採用することも可能である。またさらに、基板の材料としては、後述の発光層15に用いられる材料と、熱膨張係数、屈折率等の物性が近似しているものを採用することがより好ましい。例えば、AlGaInPからなる発光層を採用した場合には、GaPからなる基板を用い、GaInNからなる発光層に対しては、GaNからなる基板を用いる等の組み合わせが挙げられる。
また、基板11の大きさとしては、通常は直径2インチ又は3インチ程度のものが用いられるが、これには限定されず、例えば、直径4〜6インチの円形又は矩形基板等、さらに大型の基板を使用することも可能である。
従来から発光ダイオードの支持基板として用いられ、例えば、GaP等の材料からなる単結晶基板は、平面視四角形等の方形のチップとして素子分割した場合、一方の対向する各側面と他方の対向する各側面とでは、露出する結晶面が異なる構成となり、特に、化学的特性が異なる場合がある。このような場合には、例えば、化学的処理により、一方の対向する各側面において、光取り出し効率の高い結晶面(粗い面)を露出させると、他方の対向する各側面においては面が粗くならず、光取り出し効率のあまり高くない結晶面が露出することから、この他方の対向する各側面における光取り出し効率が低くなるという問題があった。また、このような従来の構成の発光ダイオードにおいては、チップの各側面からの光の取り出しが不均一になるという問題があった。
これに対し、本発明の発光ダイオード1に備えられる基板11は、平面視形状で、各々隣接する側面11b、11c、11dの間の角度が全て鋭角の略正三角形として構成されている。このように、発光ダイオード1の基板11を略正三角形とすることにより、各側面11b、11c、11d間の角度変化が大きくなるとともに、基板11の側面11b、11c、11dの各々に略等価な面方位の結晶面を露出させることが可能になる。
また、基板11の主面11aを(111)面にすると、各側面11b、11c、11dが、化学的性質も含めて略等価な面方位の結晶面からなるとともに、その結晶面が光取り出し効率を向上させるうえで適正な結晶面、つまり、(011)面、又はこの面より、同じ角度をオフした面である構成とすることにより、基板11に入射した光が内部で繰り返し反射するのを抑制することができる。従って、後述の化合物半導体層20から基板11に入射した光が、基板11内部で繰り返し反射したりすることがなく、効率良く基板11の外部へ向けて取り出すことが可能となる。
上述のように、本発明に係る発光ダイオード1は、後述の化合物半導体層20に備えられる発光層15から出射される光が、主面11aを介して基板11にも入射する。このような、基板11の内部に入射した光は、基板11の各側面11b、11c、11dを、上述のように略等価な結晶面として構成することにより、側面11b、11c、11dの各々における光取り出し特性も略等価の特性となる。
ここで、例えば、基板11の各側面11b、11c、11dを、へき開面として鏡面状に形成した場合には、各側面11b、11c、11dからの光取り出し量が抑制され、化合物半導体層20から基板11内部に入射された光が、主面11a側から出射され、再び化合物半導体層20に向かう。これにより、発光ダイオード1の発光面20a側からの発光比率が増加する。
一方、基板11の各側面11b、11c、11dを、例えば、メカニカル処理、化学処理方法等によって粗面化した場合には、各側面11b、11c、11dの光取り出し効率がさらに上昇し、これら各側面からの光取り出し量が一層増加するとともに光取り出し特性が略等価特性となる。
このように、基板11の各側面11b、11c、11dを略等価な面方位の結晶面で構成することにより、全ての側面11b、11c、11dの光取り出し効率を向上させた場合には、これら各側面から外部に出射される光が増加し、全ての側面11b、11c、11dの光取り出し量を抑制した場合には、発光ダイオード1の発光面20a側からの輝度が高められる。これにより、例えば、発光ダイオードの使用形態等に応じて、効率良く光を取り出す方向を適宜設定することが可能となる。従って、より輝度に優れた発光ダイオード1を実現することが可能となる。
なお、本発明に係る発光ダイオードにおいては、基材11の主面11aの結晶面方位を選択する必要がある。本実施形態では、特に、基板11の主面11aが、(111)面であることが、良好な結晶性を有する化合物半導体層を形成できる点から好ましい。
また、主面11aを(111)面として基板11を分割した場合、該基板11が3方向の結晶面に沿って割れ易い面(へき開面)を有するという特性がある。また、この場合、(111)面の側面となる計6面の全てに同じ特性の面が露出するので、基板11を略正三角形に分割した際、全ての面を、化学的特性も含めて略等価特性として容易に構成することが可能となる。
また、基板11を、上述のような略正三角形に裁断して略等価な面方位の結晶面を露出させ、素子単位に分割する方法としては、例えば、従来公知のダイシングソー等を利用することができる。この場合、サイズの制約は無いが、例えば、1辺を400μm程度とし、基板11の全ての側面11b、11c、11dが、(110)面から0度〜30度オフ面の範囲となるように裁断を施し、平面視で略正三角形に切断する方法とすることができる。あるいは、各側面11b、11c、11dを(110)面として、スクライブ法によって切断することにより、これら各側面11b、11c、11dを鏡面にすることも可能である。なお、この際に用いる切断技術としては、小さなチップを切断した場合には収率の低下を招く虞があるので、略正三角形の一辺あたりの長さが600μm以上とされた、比較的大きなチップに構成することが好ましい。
また、本発明に係る発光ダイオードにおいては、基板11と、詳細を後述する化合物半導体層20に備えられる発光層15との間の屈折率の差が0.5以下であることが好ましい。基板11と発光層15との間の屈折率を上記範囲とすることにより、発光層15(化合物半導体層20)からの発光が、基板11に容易に入射することから、より輝度を高めることが可能となる。また、基板11の屈折率は、3以上であることが、上記効果がより高められる点で、さらに好ましい。
『化合物半導体層』
図1及び図2に示すように、基板11の主面11a上には、p型半導体層16、発光層15及びn型半導体層14の各層をこの順で備える化合物半導体層20が設けられている。
本実施形態の化合物半導体層20は、図示例では、平面視形状において基板11と略相似形とされている。また、本実施形態で説明する化合物半導体層20は、後述の製造方法において詳細を説明するが、エピタキシャル成長用基板30(図3及び図4を参照)上において予め形成された層であり、発光ダイオード1は、基板11の主面11a上に、予め形成された化合物半導体層20に備えられるp型半導体層16の表面16aが接合されてなるものである。
本実施形態の化合物半導体層20は、発光層15を含む積層半導体構造を有し、図2の模式断面図に示すように(図3及び図4も参照)、基板11の主面11a上に、p型半導体層16、発光層15及びn型半導体層14が順次積層された構造とされており、一般式(AlGa1−XIn1−YP(0≦X≦1,0<Y≦1)で表されるIII−V族化合物半導体を好適に用いることができる。
化合物半導体層20は、具体的には、以下に説明するような構造とされている。
p型半導体層16は、Mg、Zn等が所定量でドープされたp型特性を有し、例えば、GaPからなるp型のコンタクト層である。Mgをドーピングするための原料としては、例えば、公知のビスシクロペンタジエチルマグネシウム(bis−(CMg)等が用いられる。
また、本発明においては、輝度をより向上させるため、p型半導体層16には上記GaPを用いることが好ましいが、その他、例えば、AlGaAs、AlGaInP等のIII−V族化合物半導体結晶についても、何ら制限無く採用することが可能である。
発光層15は、上記p型半導体層16上に備えられており、該p型半導体層16側から順に、例えば、Mg、Zn等をドープしたp形特性を有し、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるp型クラッド層及び(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pの薄膜からなるp型クラッド層15cと、アンドープの(Al0.2Ga0.80.5In0.5Pからなる障壁層と、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる井戸層が交互に20対で積層されてなる多重量子井戸層15bと、Si、Te等をドープしたn形特性を有する(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層15aと、が積層された構成とされている。この際、多重量子井戸層等の構造を有する公知の発光層15(多重量子井戸層15b)をなし、(AlGa1−XIn1−YP(0≦X≦1,0<Y≦1)なる組成の障壁層及び井戸層の構成は、所望の発光波長が得られるように適宜決定することができる。また、p型クラッド層15c、n型クラッド層15a、多重量子井戸層15bをなす障壁層の組成や厚さ、キャリア濃度等は、発光効率が高くなるように適宜調整すれば良い。また、本実施形態の発光ダイオードにおいては、上記n型及びp型の極性を入れ替えた層構造とすることも可能である。
発光層15の材質としては、上述した一例のみならず、GaInN系、AlGaAs系等の空来公知の材料を用いることが可能であるが、GaP基板に直接成長するGaP系化合物半導体からなる発光層15は、貼付け工程が不要である点から好適に用いることが出来る。特に、発光効率の高いAlGaInP系とGaP基板の組み合わせとすることが、最も好ましい。
本実施形態の発光ダイオード1に備えられる発光層15は、上記構成により、p型クラッド層15c、多重量子井戸層15b及びn型クラッド層15aからなる、所謂pn接合型ダブルヘテロ接合構造とされている。発光層15は、キャリアを閉じ込めるため、ダブルヘテロ構造等の公知の構造を適用できる。
上述のような多重量子井戸層15bは、n形又はp形の何れの伝導形の化合物半導体からも構成することが可能である。
また、本実施形態の発光層15は、上記構成の多重量子井戸構造(Multiple Quantum Well:MQW)とされた、多重量子井戸層15bが備えられた構成とされているが、発光構造については、これには限定されない。例えば、上記多重量子井戸構造の他、単一(single)量子井戸(SQW)構造を採用することも可能であるが、単色性に優れる発光を得るためには多重量子井戸構造であることが好ましい。
このような発光層15は、格子整合したGaAsや、InP、GaP等のIII−V族化合物半導体等の単結晶基板の表面上に形成することができる。また、上記発光層の構造に付加して、従来公知の技術である機能的な層、例えば、コンタクト層、電流拡散層、電流素子層等を設けた構成とすることができる。
n型半導体層14は、上記発光層15上に備えられており、Si、Te、Snが所定量でドープされたn型特性を有し、例えば、Siドープの(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn型のコンタクト層である。Siをドーピングするための原料としては、例えば、ジシラン(Si)が用いられる。
また、図1及び図2に示す例のように、化合物半導体層20の発光面20aは、基板11と平面視形状で略相似形とさていることが、発光ダイオード1の輝度をより向上させる点から好ましい。図示例においては、化合物半導体層20の上面、つまりn型半導体層14の上面である発光面20aが、p型半導体層16上に形成される露出領域16dに対応する位置を除き、その下方に位置する基板11と平面視形状で略相似形に構成されている。
また、図示例のように、化合物半導体層20全体を基板11と平面視形状で略相似形に構成し、化合物半導体層20の側面20b、20c、20dの各々を、基板11の各側面11b、11c、11dに沿うように形成することが、発光ダイオード1の輝度をより一層高めることが可能となる点から好ましい。
『n型オーミック電極及びp型オーミック電極』
n型オーミック電極18は、上述のn型半導体層14上に設けられる電極である。n型オーミック電極18の材料及び構造としては、例えば、AuGe/Ni合金膜、及びAu膜からなる積層膜等、各種構成が周知であり、これら周知の材料、構造のものを何ら制限無く用いることができる。
p型オーミック電極19は、基板11上に、p型半導体層16、発光層15及びn型半導体層14が順次積層された半導体層において、p型半導体層16に接するように設けられる。このため、p型オーミック電極19を設ける際は、n型半導体層14、発光層15の少なくとも一部を除去することにより、p型半導体層16の露出領域16aを形成し、この上にp型オーミック電極19を形成する。
p型オーミック電極19の材料としては、例えば、AuBe合金膜、及びAu膜からなる積層膜等、各種構成が周知であり、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることができる。
以上説明したように、本発明に係る発光ダイオード1によれば、基板11の主面11a上に少なくとも発光層15を含む化合物半導体層20が積層され、該化合物半導体層20の上面側が発光面20aとされたチップ構造を有しており、基板11が、平面視形状で各々隣接する側面11b、11c、11dの間の角度が全て鋭角の略正三角形である構成とされている。基板11に用いられる材料は、樹脂材料よりも屈折率が大きく、界面での内部反射が大きいことと、基板11の各側面11b、11c、11dの間が鋭角をなし、各側面11b、11c、11dにおける入射角が異なることから、基板11に入射した光が内部で繰り返し反射するのを抑制することができるので、各側面11b、11c、11dからの光取り出し効率を向上させることが可能になる。
また、基板11を略正三角形に構成した場合には、各側面11b、11c、11dを略等価特性とすることができ、全ての側面11b、11c、11dの光取り出し効率を向上させた場合には基板側面から外部に出射される光が増加し、一方、全ての側面11b、11c、11dの光取り出し量を抑制した場合には、発光ダイオード1の発光面20aからの光取り出し量が増加するので、発光ダイオードの使用形態等に応じて、効率良く光を取り出す方向を適宜設定することが可能となる。従って、光取り出し効率に優れ、輝度が高められた発光ダイオードが実現できる。
また、本発明は、図1及び図2に示す例のような同一面電極型の発光ダイオードに限定されるものではなく、例えば、GaPからなる基板にオーミック電極が形成されてなる上下電極型のものに適用した場合でも同様の効果が得られ、この場合には、輝度に優れた上下電極型の発光ダイオードを実現することが可能となる。
本発明は、例えば、本実施形態で説明する例のような、GaPからなる(111)面の基板に化合物半導体層を貼り付けて得られるAlGaInP系の発光ダイオードの他、GaP(111)面単結晶基板上に、液相エピタキシャル法(LPE法)によって発光層を含む化合物半導体層をエピタキシャル成長させて得られる黄緑色、赤色のGaP発光ダイオードに容易に適用でき、効果が大きく好適な例である。
[発光ダイオードの製造方法]
本実施形態の発光ダイオードの製造方法は、エピタキシャル成長用基板30上に、少なくともn型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16をこの順で積層して化合物半導体層20を形成するエピタキシャル工程と、化合物半導体層20に基板11を貼り付ける接合工程と、化合物半導体層20からエピタキシャル成長用基板30を除去して発光面20aを露出させることにより、積層半導体ウェーハ21を形成する除去工程と、積層半導体ウェーハ21を裁断し、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形となるように、素子単位のチップに分割して発光ダイオード1とする分割工程と、を備えた方法である。また、本実施形態の製造方法では、上記除去工程と分割工程との間において、電極を形成する工程が設けられている。
また、本実施形態の製造方法に備えられる上記分割工程においては、積層半導体ウェーハ21を構成する基板11及び化合物半導体層20の各側面、つまり、基板11の各側面11b、11c、11d、並びに化合物半導体層20の各側面20b、20c、20dの各々を、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形となるように分割する。
そして、本実施形態では、n型半導体層14上にn型オーミック電極18を積層するとともに、p型半導体層16上に形成された露出領域16dにp型オーミック電極19を積層して各電極を形成する工程が備えられている(図1及び図2を参照)。
以下、本実施形態の発光ダイオードの製造方法について詳述する。
『エピタキシャル工程』
エピタキシャル工程においては、まず、Siをドープしたn形特性とされ、(100)面から15°傾けた面を有するGaAs単結晶からなるエピタキシャル成長用基板30を用意し、この基板上に、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16をこの順で積層して化合物半導体層20を形成する。
本実施形態では、エピタキシャル工程として、まず、エピタキシャル成長用基板30上に、Siをドープしたn形特性のGaAsからなる緩衝層13を形成し、この上に、Siドープの(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn型半導体層14、Siドープのn形特性を有する(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層15aと、アンドープの(Al0.2Ga0.80.5In0.5Pからなる障壁層と(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる井戸層が交互に20対で積層されてなる多重量子井戸層15bと、Mgドープのp形特性を有し、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる第2クラッド層及び(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pの薄膜からなるp型クラッド層15cとが積層されてなる発光層15、及び、Mgドープでp型特性を有するGaPからなるp型半導体層16を順次積層する例を説明する。
本実施形態のエピタキシャル工程では、上記組成からなる緩衝層13、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16の各層を形成する際、トリメチルアルミニウム((CHAl)、トリメチルガリウム((CHGa)およびトリメチルインジウム((CHIn)III族構成元素の原料に用いた減圧有機金属化学気相堆積法(MOCVD法)により、エピタキシャル成長用基板30に各層を形成することができる。
p型クラッド層15c及びp型半導体層16を形成する際にドープするMgの原料としては、上述したように、ビスシクロペンタジエチルマグネシウム(bis−(CMg)を用いることができる。また、n型半導体層14及びn型クラッド層15aを形成する際にドープするSiの原料としては、ジシラン(Si)を用いることができる。
また、V族構成元素の原料としては、ホスフィン(PH)またはアルシン(AsH)を用いることができる。
化合物半導体層20を形成する際の成長温度としては、例えば、GaPからなるp型半導体層16は700〜780℃程度で成長させることができる。また、その他の層、つまり、n型半導体層14及び発光層15に加え、障壁層13を含めた各層の成長温度も、700〜780℃程度で成長させることができる。
ここで、GaAsからなる緩衝層13は、キャリア濃度を、単結晶基板と同程度の約0.1×1018cm−3〜5×1018cm−3、膜厚を0.1〜1μm程度とすることができる。
また、(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn型半導体層14は、キャリア濃度を約0.1×1018cm−3〜5×1018cm−3、膜厚を1〜8μm程度とすることができる。
また、発光層15を構成するn型クラッド層15aは、キャリア濃度を約1×1017cm−3〜30×1017cm−3、膜厚を0.1〜2μm程度とすることができる。多重量子井戸層15bは、アンドープで、膜厚を0.2〜2μm程度とすることができる。p型クラッド層15cは、キャリア濃度を約1×1017cm−3〜20×1017cm−3とし、膜厚を0.1〜3μm程度とすることができる。
また、p型半導体層16は、キャリア濃度を約0.5×1018cm−3〜5×1018cm−3とし、膜厚を0.5〜20μm程度とすることができる。このp型半導体層16の膜厚が薄いと、電流拡散が不十分となり、発光層15へ電流が均一に供給されないため、発光効率の低下を招く虞がある。また、不必要に厚い膜厚とした場合にはコストアップとなり、また、層の成長も技術的に困難となる場合がある。またさらに、p型半導体層16のキャリア濃度が低い場合は電流拡散が不十分となり、高すぎる場合は結晶品質の低下を招く虞がある。
『接合工程』
次に、接合工程においては、化合物半導体層20のp型半導体層16側に基板11を貼り付ける。
基板11としては、例えば、キャリア濃度が約0.5×1017cm−3〜5×1017cm−3となるようにSiが添加され、面方位が(111)とされたGaP単結晶基板を用いることが好ましい。また、基板11の直径としては、積層半導体の分野において通常用いられる、例えば、直径が50mm程度、厚さが50〜250μm程度のものを何ら制限無く用いることができる。また、基板11は、その主面11aを鏡面研磨することにより、平方平均平方根値(rms)にして1nm以下、より好ましくは0.2nm以下に仕上げておく。
次いで、化合物半導体層20のp型半導体層16と基板11とを接合するが、この際、一般に用いられる半導体材料貼付装置を用いることができ、加熱圧着法や接着剤等の公知の方法を何ら制限無く用いることが可能である。中でも、応力が小さく接合強度の強い、常温接合法を用いることが好ましく、このような方法とした場合には、まず、半導体材料貼付装置の内部に、基板11及びエピタキシャル成長用基板30上に化合物半導体層20が形成されたウェーハを搬入し、装置内を真空減圧する。
次いで、基板11の主面11a及びp型半導体層16の双方にArビームを照射する。そして、基板11の主面11aと化合物半導体層20のp型半導体層16(表面16a)を重ね合わせ、各々の表面における圧力が10〜500g/cmとなるように荷重を付与することにより、室温下で直接接合する。
なお、詳細な図示を省略するが、本実施形態においては、基板11と化合物半導体層20に備えられるp型半導体層16との間に貼付用基板を介在させた方法とすることができる。このような場合には、例えば、貼付用基板を化合物半導体層20に備えられるp型半導体層16の表面16a、又は、基板11に貼り付けた後、基板11と化合物半導体層20とを接合する手順とすることができる。
『除去工程』
次に、除去工程では、化合物半導体層20からエピタキシャル成長用基板30を除去して発光面20aを露出させることにより、積層半導体ウェーハ21を形成する。
具体的には、エピタキシャル成長用基板30及び緩衝層13を、機械的研磨や、アンモニア系エッチャント等を用いて選択的にエッチングする方法を採用することが好ましい。
『電極形成工程』
次に、電極形成工程では、n型半導体層14上にn型オーミック電極18を積層するとともに、p型半導体層16上に形成された露出領域16dにp型オーミック電極19を積層する(図1及び図2を参照)。
具体的には、まず、n型半導体層14上にn型オーミック電極18を形成する。このn型オーミック電極18は、例えば、n型半導体層14側から順に、0.1〜1μmの厚さのAuGe/Ni合金膜、及び、厚さが1〜3μmのAu膜を真空蒸着法により堆積した後、一般的なフォトリソグラフィー手段を利用してパターニングを施すことにより、図1及び図2に示すような形状に形成することができる。
また、p型オーミック電極19を形成する際は、まず、基板11上のn型半導体層14及び発光層15の一部を、ウェットエッチング、ドライエッチング等の方法によって除去することにより、p型半導体層16の露出領域16dを形成する。そして、この露出領域16d上に、例えば、露出領域16d表面側から順に、一般的な真空蒸着法やスパッタ法等を用いて、厚さが0.1〜1μmのAuBe合金膜やAuZn、及び厚さが1〜3μmのAu膜との積層膜を被着させる。そして、400〜500℃の温度で10分間の熱処理を施し、合金化して低接触抵抗のp形オーミック電極19を形成する。また、この際、上記合金層とAu膜の間に、Pt、Ti、Cr、Wなどのバリアメタルを介在させても良い。
『分割工程』
次に、分割工程では、積層半導体ウェーハ21をダイシングによって裁断し、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の三角形となるように、素子単位のチップに分割して発光ダイオード1とする。
具体的には、まず、化合物半導体層20を、裁断予定ラインであるスクライブラインに沿ってエッチング除去する。
次いで、ダイシングソーを用いて、基板11の全ての側面11b、11c、11dの各々が(110)面から30度オフ面となるように裁断を施し、平面視形状で1辺が300〜2000μmの略正三角形に切断することにより、チップ状の発光ダイオード1とする。
なお、ダイシングによる分割後、裁断によって各側面11b、11c、11dに破砕層が生じることがある。このような場合には、各側面11b、11c、11dに化学的エッチングを施すことにより、破砕層を除去すれば良い。
また、上述したように、基板11内部からの光取り出し効率の向上を目的として、各側面11b、11c、11dを粗面とする場合には、さらに、各側面11b、11c、11dに化学的処理を施す方法を用いることが、低コストである点から好ましい。
また、本実施形態においては、各側面11b、11c、11dを(110)面30度オフとして形成する方法を例に挙げて説明しているが、例えば、各側面11b、11c、11dを(110)面としてスクライブ法によって切断することにより、各側面11b、11c、11dを鏡面にすることも可能である。各側面11b、11c、11dを鏡面とした場合には、これら各側面からの光取り出し量は抑制されるものの、発光ダイオード1の上面側である発光面20aからの光取り出し量が増加する。また、種々の面方位と切断方法を組み合わせることにより、各側面からの光取り出し特性が中間的特性とされた発光ダイオードチップを作製することも可能となる。
[ランプ]
本発明に係る発光ダイオードを用いて、当業者周知の手段によってランプを構成することができる。このようなランプとしては、一般用途の砲弾型、携帯機器用途のサイドビュー型、表示器に用いられるトップビュー型等、何れの用途にも用いることができる。
例えば、図5及び図6に示す例のように、同一面電極型の発光ダイオード1をトップビュー型に実装する場合には、マウント用基板45の表面に設けられたn電極端子43及びp電極端子44の内の一方(図5及び図6ではn電極端子43)に発光ダイオード1の基板11側を接着し、また、発光ダイオード1のp型オーミック電極19をワイヤー46でp電極端子44に接合し、n型オーミック電極18をワイヤー47でn電極端子43に接合する。そして、透明な樹脂からなるモールド樹脂41で発光ダイオード1の周辺をモールドすることにより、図5及び図6に示すようなトップビュー型のランプ4を作製することができる。
本実施形態のランプ4は、上記本発明に係る発光ダイオード1が用いられてなるものなので、非常に高い輝度を備え、発光特性に優れたものとなる。
以下に、本発明の発光ダイオード及びその製造方法、並びにランプを、実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
[実施例1]
図1及び図2は、本実施例で作製した発光ダイオードの模式図であり、図1は平面図、図2は図1に示すI−I断面図である。また、図3及び図4は、半導体積層ウェーハの層構造を示す断面図であり、図5及び図6は、図1に示す発光ダイオードを用いて作製したランプの模式断面図である。
本実施例では、GaAsからなるエピタキシャル成長用基板上に設けたエピタキシャル積層構造体(半導体積層ウェーハ)と、GaPからなる基板とを接合させ、発光層がAlGaInP系化合物半導体からなる、赤色発光を呈する発光ダイオードを作製し、さらに、この発光ダイオードを用いてトップビュー型のランプを作製した。
『化合物半導体層の成長(エピタキシャル工程)』
まず、Siをドープしたn形特性とされ、(100)面から15°傾けた面を有するGaAs単結晶からなるエピタキシャル成長用基板30を用意した。
そして、エピタキシャル成長用基板30上に、まず、Siをドープしたn形特性のGaAsからなる緩衝層13を形成し、この上に、Siドープの(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn型半導体層14、Siドープのn形特性を有する(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層15aと、アンドープの(Al0.2Ga0.80.5In0.5Pからなる障壁層と(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる井戸層が交互に20対で積層されてなる多重量子井戸層15bと、Mgドープのp形特性を有し、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる第2クラッド層及び(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pの薄膜からなるp型クラッド層15cとが積層されてなる発光層15、及び、Mgドープでp型特性を有するGaPからなるp型半導体層16を順次積層した。
本実施例では、上記組成からなる緩衝層13、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16の各層を形成する際、トリメチルアルミニウム((CHAl)、トリメチルガリウム((CHGa)およびトリメチルインジウム((CHIn)III族構成元素の原料に用いた減圧有機金属化学気相堆積法(MOCVD法)により、エピタキシャル成長用基板30に各層を形成した。
また、p型クラッド層15c及びp型半導体層16にドープするMgの原料としては、ビスシクロペンタジエチルマグネシウム(bis−(CMg)を用い、n型半導体層14及びn型クラッド層15aにドープするSiの原料としては、ジシラン(Si)を用いた。
また、V族構成元素の原料として、ホスフィン(PH)またはアルシン(AsH)を用いた。
また、各層の成長温度としては、GaPからなるp型半導体層16を750℃で成長させ、n型半導体層14、発光層15の他、障壁層13を含めた各層を、730℃で成長させた。
また、上記成膜処理において、GaAsからなる緩衝層13は、キャリア濃度を約5×1018cm−3、膜厚を約0.2μmとして形成した。
また、n型半導体層14は、キャリア濃度を約2×1018cm−3、膜厚を約1.5μmとして形成した。
また、発光層15を構成するn型クラッド層15aは、キャリア濃度を約8×1017cm−3、膜厚を約1μmとし、多重量子井戸層15bは、アンドープで膜厚を約0.8μmとするとともに、p型クラッド層15cは、キャリア濃度を約2×1017cm−3とし、膜厚を約1μmとして形成した。
また、p型半導体層16は、キャリア濃度を約3×1018cm−3とし、膜厚を約9μmとして形成した。
以上の各工程処理により、エピタキシャル成長用基板30上に、n型半導体層14、発光層15及びp型半導体層16をこの順で積層して化合物半導体層20を形成した。
『化合物半導体層と基板の接合(接合工程)』
次に、上記工程で形成された化合物半導体層20のp型半導体層16側に基板11を貼り付けた。
この際、まず、p型半導体層16の表面から1μm程度の深さに至る領域を研磨することによって鏡面加工を行い、p型半導体層16の表面粗さが約0.18nmとなるように加工した。
また、p型半導体層16の表面に接合するための支持基板として、GaPからなる基板11を用意した。基板11としては、キャリア濃度が約2×1017cm−3となるようにSiが添加され、面方位が(111)とされた単結晶基板であり、直径が約50mm、厚さが約250μmとされたものを用意した。またさらに、基板11の主面11aを鏡面研磨することにより、平方平均平方根値(rms)にして約0.12nmに仕上げた。また、本実施例では、図2に示すように、さらに、上述の基板11と同様の材質からなり、基板11よりも薄く、また、同様の鏡面研磨処理を施した貼付用基板を準備した。
次いで、半導体材料貼付装置に、基板11、貼付用基板及びエピタキシャル成長用基板30上に化合物半導体層20が形成されたウェーハを搬入し、装置内を3×10−5Pa程度まで減圧した。次いで、基板11の主面11a、貼付用基板の両面及びp型半導体層16表面の各々に、電子を衝突させて中性(ニュートラル)化した中性のArビームを約3分間照射した。そして、真空に維持した装置内において、基板11の主面11aと貼付用基板の一面、並びに貼付用基板の他面とp型半導体層16表面を重ね合わせ、各々の表面における圧力が200g/cmとなるように荷重を付与することにより、室温下で直接接合した。
『エピタキシャル成長用基板の除去(除去工程)』
次に、化合物半導体層20からエピタキシャル成長用基板30を除去して発光面20aを露出させることにより、積層半導体ウェーハ21を形成した。この際、エピタキシャル成長用基板30及び緩衝層13を、アンモニア系エッチャント等を用いて選択的に除去した。
『n型オーミック電極及びp型オーミック電極の形成(電極形成工程)』
次に、n型半導体層14上にn型オーミック電極18を積層するとともに、p型半導体層16上に形成された露出領域16dにp型オーミック電極19を積層した。
まず、露出させたn型半導体層14の発光面20a上に、2μm厚さのAuGe/Ni合金膜、及び、厚さが1μmのAu膜を、この順で真空蒸着法により堆積した後、フォトリソグラフィー手段でパターニングを施すことにより、図1及び図2に示すような形状のn型オーミック電極18を形成した。
また、基板11上のn型半導体層14及び発光層15の一部をドライエッチングによって除去することにより、p型半導体層16の露出領域16dを形成した。そして、露出領域16d上に、真空蒸着法を用いて、厚さが0.2μmのAuBe合金膜と、厚さが1.8μmのAu膜との積層膜をこの順で被着させた。その後、450℃の温度で10分間の熱処理を施して合金化することにより、低接触抵抗のp形オーミック電極19を形成した。
『チップ分割(分割工程)』
次に、積層半導体ウェーハ21をダイシングによって裁断し、平面視形状で各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形となるように、素子単位のチップに分割した。
まず、化合物半導体層20を、裁断予定ラインに沿ってエッチング除去した後、ダイシングソーを用いて、基板11の全ての側面11b、11c、11dの各々が(110)面から30度オフ面となるように裁断を施した。また、ダイシングによる分割後、裁断によって各側面11b、11c、11dに生じた破砕層を、硫酸及び過酸化水素水の混合液でエッチングすることにより除去した。また、各側面11b、11c、11dを塩酸系エッチャントに浸漬することにより、これら各側面11b、11c、11dを粗面に仕上げた。
上記各手順により、平面視形状で1辺が700μmの略正三角形とされた、チップ状の発光ダイオード1を作製した。
『ランプの作製』
上記手順によって得られた発光ダイオード1を実装することにより、図5及び図6に示すようなトップビュー型のランプ4を作製した。
まず、マウント用基板45の表面に設けられたn電極端子43に、発光ダイオード1の基板11側を接着した。次いで、発光ダイオード1のp型オーミック電極19をワイヤー46でp電極端子44に接合し、n型オーミック電極18をワイヤー47でn電極端子43に接合した。そして、透明な樹脂からなるモールド樹脂41で発光ダイオード1の周辺をモールドすることにより、図5及び図6に示すようなランプ4を作製した。
『発光特性の測定』
次いで、上記手順で得られた発光ダイオード1が実装されてなるランプ4について、n電極端子43及びp電極端子44を介して、n型オーミック電極18とp型オーミック電極19との各電極間に順方向電流を流したところ、主波長が620nmとされた赤色光が出射された。また、各電極間に20mAの順方向電流を流した際の順方向電圧(Vf)は、良好なオーミック特性が反映され、約2.0Vであった。また、順方向電流を20mAとした際の発光強度は、上述のような化合物半導体層及び基板の構成によって発光効率が向上され、また、基板の側面が粗面化されて外部への光取り出し効率が向上していることが反映され、700mcdの高輝度となった。
以上の結果により、本発明に係る発光ダイオード、並びにそれが用いられてなるランプが、光取り出し効率に優れ、高い輝度を備えることが明らかである。
[実施例2]
本実施例においては、主面12aが(111)面からなるGaP基板12を用い、図7(a)、(b)に示すような上下電極構造とした点を除き、上記実施例1と同様の方法で発光ダイオード2を作製した。
『GaP基板の貼付』
本実施例では、実施例1と同様の手順で形成された化合物半導体層20のp型半導体層16(表面16a)側に、p型のGaP単結晶基板であるGaP基板12を貼り付けた。
GaP基板12としては、キャリア濃度が約1×1018cm−3となるようにZnが添加され、面方位が(111)とされたp型単結晶基板であり、直径が約50mm、厚さが約250μmとされたものを用意した。またさらに、基板12の主面12aを鏡面研磨することにより、平方平均平方根値(rms)にして約0.11nmに仕上げた。
『n型オーミック電極及びp型オーミック電極の形成(電極形成工程)』
次に、n型半導体層14上にn型オーミック電極28を積層するとともに、p型GaPからなるGaP基板12上にp型オーミック電極29を積層した。
『ランプの作製』
上記手順によって得られた発光ダイオード2を実装することにより、図5及び図6に示すランプ4と同様に、トップビュー型のランプを作製した。
『発光特性の測定』
上記手順で得られた発光ダイオード2が実装されてなるランプについて、n電極端子及びp電極端子を介して、n型オーミック電極28とp型オーミック電極29との各電極間に順方向電流を流したところ、主波長が620nmとされた赤色光が出射された。また、各電極間に20mAの順方向電流を流した際の順方向電圧(Vf)は、良好なオーミック特性が反映され、約2.0Vであった。また、順方向電流を20mAとした際の発光強度は、上述のような化合物半導体層及び基板の構成によって発光効率が向上され、また、基板の側面が粗面化されて外部への光取り出し効率が向上していることが反映され、600mcdの高輝度となった。
上記結果により、GaP基板が用いられるとともに上下電極構造を有する、本発明に係る発光ダイオード2及びそれが用いられてなるランプが、光取り出し効率に優れ、高い輝度を備えることが明らかとなった。
[比較例]
本比較例においては、基板を分割する際、(110)面から45度オフしたラインに沿った1辺350umの正方形として分割した点を除き、上記実施例1と同様の方法で発光ダイオードを作製し、さらに、この発光ダイオードを用いて、上記実施例1と同様の方法でトップビュー型のランプを作製した。
本比較例で作製した発光ダイオードが実装されてなるランプについて、n電極端子及びp電極端子を介して、n型オーミック電極とp型オーミック電極との各電極間に順方向電流を流したところ、主波長が620nmとされた赤色光が出射された。また、各電極間に20mAの順方向電流を流した際の順方向電圧(Vf)は、良好なオーミック特性が反映され、約2.0Vであった。しかしながら、順方向電流を20mAとした際の発光強度は、450mcdであり、実施例1、2に比べて劣ることが明らかとなった。これは、本比較例で作製した発光ダイオードは、側面が粗面化されることで、各側面からの外部への光取り出し効率は向上しているものの、基板が正方形に形成されていることから、チップの各側面からの光の取り出しが不均一であるためと考えられる。
このように、本比較例で作製した、正方形の基板を備える発光ダイオードは、本発明に係る実施例1、2の発光ダイオードに比べ、光取り出し効率が低いことが明らかとなった。
以上の結果により、本発明に係る発光ダイオード及びそれが用いられてなるランプが、光取り出し効率に優れ、高い輝度を備えることが明らかである。
本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する平面図である。 本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する図であり、図1に示すI−I断面図である。 本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する図であり、半導体積層ウェーハの層構造を示す断面図である。 本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する図であり、半導体積層ウェーハの層構造を示す断面図である。 本発明に係る発光ダイオードが用いられてなるランプの一例を模式的に説明する平面図である。 本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する図であり、図5に示すK−K断面図である。 本発明に係る発光ダイオードの一例を模式的に説明する図であり、上下電極構造の発光ダイオードを示す概略図である。
符号の説明
1、2…発光ダイオード、11、12…基板、11a、12a…主面、11b、11c、11d…側面(基板)、14…n型半導体層、15…発光層、16…p型半導体層、20…化合物半導体層、20a…発光面、20b、20c、20d…側面(化合物半導体層)、21…半導体積層ウェーハ、30…エピタキシャル成長用基板、4…ランプ

Claims (21)

  1. 基板の主面上に少なくとも発光層を含む化合物半導体層が積層され、該化合物半導体層の上面側が発光面とされたチップ構造を有する発光ダイオードであって、
    前記基板は、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角とされた略正三角形であることを特徴とする発光ダイオード。
  2. 前記基板の各側面が、略等価な面方位の結晶面からなることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード。
  3. 前記基板の各側面が、(011)面、又は(110)面であることを特徴とする請求項2に記載の発光ダイオード。
  4. 前記基板の主面が、(111)面であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  5. 前記基板の各側面が、へき開面であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  6. 前記基板の各側面が粗面とされていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  7. 前記基板が透光性材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  8. 前記基板がGaPからなることを特徴とする請求項7に記載の発光ダイオード。
  9. 前記基板と前記発光層との間の屈折率の差が0.5以下であることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  10. 前記基板の屈折率が3以上であることを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  11. 前記化合物半導体層は、前記基板の主面上に、p型半導体層、発光層及びn型半導体層が積層されてなることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  12. 前記化合物半導体層の前記発光面が、(111)面であることを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  13. 前記発光層が、III−V族化合物半導体からなることを特徴とする請求項1〜請求項12の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  14. 前記発光層が、GaP系化合物半導体からなることを特徴とする請求項13に記載の発光ダイオード。
  15. 前記発光層が、AlGaInP系化合物半導体からなることを特徴とする請求項13に記載の発光ダイオード。
  16. 前記化合物半導体層の前記発光面と前記基板とが、平面視形状で略相似形とされていることを特徴とする請求項1〜請求項15の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  17. 前記化合物半導体層が、エピタキシャル成長用基板上において予め形成された層であり、前記基板の主面上に、予め形成された前記化合物半導体層が接合されてなることを特徴とする請求項1〜請求項16の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  18. 略正三角形とされた前記基板の1辺あたりの長さが600μm以上であることを特徴とする請求項1〜請求項17の何れか1項に記載の発光ダイオード。
  19. エピタキシャル成長用基板上に、少なくともn型半導体層、発光層及びp型半導体層をこの順で積層して化合物半導体層を形成するエピタキシャル工程と、
    前記化合物半導体層に基板を貼り付ける接合工程と、
    前記化合物半導体層から前記エピタキシャル成長用基板を除去して発光面を露出させることにより、積層半導体ウェーハを形成する除去工程と、
    前記積層半導体ウェーハを裁断し、平面視形状で、各々隣接する側面の間の角度が全て鋭角の略正三角形となるように、素子単位のチップに分割する分割工程と、を備えることを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  20. 請求項19に記載の製造方法によって得られる発光ダイオード。
  21. 請求項1〜請求項18、又は請求項20の何れか1項に記載の発光ダイオードが用いられてなるランプ。
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