JP2010058955A - パッケージブレーキと、これを備えた自動ワインダ - Google Patents
パッケージブレーキと、これを備えた自動ワインダ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】自動ワインダに適用されて巻取パッケージに制動力を付与するパッケージブレーキにおいて、制動時における紙管の保持力を過剰に大きくすることなく、制動力の増大化を図る。
【解決手段】紙管21に向かう前方向に指向し、且つ作動部材32と保持部材31との間で制動力が発揮される第1作用力(f1)と、紙管21から離れる後方向に指向し、且つ作動部材32と保持部材31との間で制動力が発揮される第2作用力(f2)とを、両部材31・32に付与する。これにて、制動力を大きくしながら、保持力の過剰な増加を効果的に抑えることができる。
【選択図】図1
【解決手段】紙管21に向かう前方向に指向し、且つ作動部材32と保持部材31との間で制動力が発揮される第1作用力(f1)と、紙管21から離れる後方向に指向し、且つ作動部材32と保持部材31との間で制動力が発揮される第2作用力(f2)とを、両部材31・32に付与する。これにて、制動力を大きくしながら、保持力の過剰な増加を効果的に抑えることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、駆動回転される紙管と該紙管の表面に巻き取られる糸とで構成される巻取パッケージに対して、流体圧に由来する制動力を与えるパッケージブレーキ、および当該パッケージブレーキを備えた自動ワインダに関する。
従来より、巻取装置たる自動ワインダのワインディングユニットには、綾振ドラムにより回転される巻取パッケージに対して制動力を与えるパッケージブレーキが設けられている。かかるパッケージブレーキの従来構成を図10に示す。なお、図10と略同様の構成のブレーキパッケージは、特許文献1にも開示されている。
図10に示すように、パッケージブレーキは、開口を有する有底筒状のハウジング101と、この前方開口に内嵌状に装着されるブレーキシュー102と、ブレーキシュー102の前端に装着されるベアリングセンター103とを有する。ブレーキシュー102とベアリングセンター103とは、ハウジング101に対して各々相対的に前後方向に移動可能に構成されている。ブレーキシュー102は、ハウジング101内に挿入されるシャフト104と、シャフト104の前端部から外方向に張り出し形成されたフランジ105と、フランジ105の外周縁から後方向に伸びる外スリーブ106とを有する。フランジ105の前面には、ベアリングセンター103に対して制動力を付与するための摩擦材107が装着されている。シャフト104の後端部とハウジング101の奥端部との間には、電磁弁109aおよびエア導入口108を介してコンプレッサー109からのエアの供給を受けるエア室110が設けられており、このエア室110内に、ブレーキシュー102に対して前方向への移動付勢力を与える捻りコイル形の第1バネ111が収納されている。符号112は、ハウジング101の内面とブレーキシュー102の外周面との間をシールドするためのシール部材を示す。
シャフト104の前後中央から前端部には、前方開口を有する中空室113が設けられており、この中空室113内にベアリングセンターのシャフト114が挿入されている。ベアリングセンター103は、前述のシャフト114と、シャフトの前端に設けられたホルダー部115とで形成されており、ホルダー部115の前面は、紙管21の一側面に進入して、該紙管21を押圧する前窄まりのテーパー状に形成されている。中空室113の内部には、制動力を付与しない常態においてブレーキシュー102を後方に押圧するための第2バネ116が組み付けられている。中空室113の前端部には、ベアリング117が設けられており、該ベアリング117を介してベアリングセンター103は、紙管21と同行回転可能に構成されている。
このパッケージブレーキにおいては、制動力を付与しない常態では、ベアリングセンター103には第1バネ111の付勢力が作用する。つまり、当該第1バネ111の付勢力(A)により、ベアリングセンター103が前方向に押圧され、当該押圧力を保持力として紙管21は保持されている(保持力F1=A)。
エア導入口108を介してエア室110内にコンプレッサー109から作動空気が供給されると、ベアリングセンター103に制動力が付与されて紙管(巻取パッケージ)の回転が停止される。具体的には、エア室110内に作動空気が供給されると、エア圧によりブレーキシュー102のシャフト104が前方向に押圧され、そして、ブレーキシュー102の摩擦材107がベアリングセンター103のホルダー部115に接触して、該ベアリングセンター103に制動力が付与される。このとき、紙管21には、第1バネ111に由来する付勢力(A)とエア圧に由来する押圧力(f1)の合力が作用し、かかる合力により紙管21は保持されることとなる(保持力F2=A+f1)。また、摩擦材107とホルダー部115との間には、第1バネ111に由来する付勢力(A)とエア圧に由来する押圧力(f1)の合力から、第2バネ116に由来する付勢力(R)を引いた面圧力が作用し、これにてベアリングセンター103に対して制動力(B)が付与されることとなる(B=A+f1−R)。
このため、制動力(B)を大きくした場合、すなわちエア圧を大きくした場合には、当該エア圧に由来する押圧力(f1)が大きくなるため、より大きな保持力(F2)が紙管21に作用することとなり、紙管21がダメージを受けるおそれがある。かかる不具合は、例えばエア圧を小さくすることで解消することができる。しかしエア圧を小さくした場合には、摩擦材107とホルダー部115との面圧力が低下するため、制動力(B)が低下することが避けられず、巻取パッケージの回転停止までに要する時間が長時間化する不利もある。
本発明は以上のような従来のパッケージブレーキの有する問題点を解決するためになされたものであり、制動時における紙管の保持力を過剰に大きくすることなく、制動力の増大化を図ることが可能なパッケージブレーキ、およびこれを備えた自動ワインダを提供することを目的とする。
本発明は、紙管と該紙管の表面に巻き取られる糸とで構成される巻取パッケージに対して、流体圧に由来する制動力を与えるパッケージブレーキを対象とする。このパッケージブレーキは、前記紙管の一側面を保持する保持部材と、該保持部材に接触して制動力を与える作動部材とが、筒状のハウジングに組み付けられている。これら保持部材と作動部材とは、作動流体を受けると、紙管に向かう前方向と紙管から離れる後方向とに前記ハウジングに対して各々独立に移動し得るように構成されている。制動力が付与されない状態においては、押圧要素により前記保持部材は前方向に押圧されている。そして、作動流体の供給を受けることにより、紙管に向かう前方向に指向させる第1作用力と、前記作動部材と前記保持部材との間で制動力が発揮される第2作用力とが、前記作動部材および保持部材に付与されるようになっていることを特徴する。
具体的には、筒状のハウジングと、該ハウジングに前後方向に移動可能に装着される中空筒状の作動部材と、これらハウジングおよび作動部材に前後方向に移動可能に装着された保持部材とを有する。前記保持部材は、前記作動部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成された紙管保持部とを有し、該紙管保持部は、シャフトを回転軸として紙管と同行回転可能に構成されている。常態においては、前記シャフトが前記押圧要素からの前方向の押圧力を受けることで、前記紙管保持部の前面を紙管の一側面に押し付けて該紙管を保持している。前記作動部材が前記第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、該作動部材の前側に設けられた摩擦材が前記紙管保持部に押し付けられて、前記保持部材に対する制動力が発揮されるようになっている。作動流体が供給されることにより、前記第1作用力を得るための第1流体室と、前記第2作用力を得るための第2流体室とを備えている。
また、本発明に係るパッケージブレーキは、筒状のハウジングと、該ハウジングに移動可能に装着される中空筒状の保持部材と、これらハウジングおよび保持部材に対し移動可能に装着された作動部材とを有する形態とすることができる。前記作動部材は、前記保持部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成されたブレーキシューとを有し、該ブレーキシューの一部には前記保持部材に対して制動力を発揮する摩擦材が設けられている。前記保持部材は、前記ハウジング内に組み付けられる内スリーブと、前記ハウジング部に外嵌状に保持する外スリーブと、紙管を保持する紙管保持部とを有し、該紙管保持部は、前記作動部のシャフトを回転軸として紙管と同行回転可能に構成されている。常態においては、前記内スリーブの後端部が前記押圧要素からの前方向の押圧力を受けることで、前記紙管保持部の前面を紙管の一側面に押し付けて該紙管を保持しており、前記作動部材が前記第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、前記摩擦材が前記紙管保持部に押し付けられて、前記保持部材に対して制動力が発揮されるようになっている。前記ハウジングと前記保持部材との間に、作動流体の供給を受けることにより前記第1作用力を得るための第1流体室が設けられており、前記作動部材と前記保持部材との間に、前記第2作用力を得るための第2流体室が設けられている。
前記第1流体室と前記第2流体室とが連通している形態を採ることができる。
前記保持部材に付与される制動力が、前記巻取パッケージのパッケージ径に対応させて調整できるようにすることができる。
前記保持部材に付与される制動力が、前記巻取パッケージの回転数に対応させて調整できるようにすることができる。
また本発明は、上記パッケージブレーキを備えたことを特徴とする自動ワインダである。
本発明に係るパッケージブレーキにおいては、作動流体の供給を受けることにより、紙管に向かう前方向に指向させる第1作用力と、前記作動部材と前記保持部材との間で制動力が発揮される第2作用力とが、前記作動部材および保持部材に付与されるようにした。つまり、作動流体の供給を受けると、第1作用力が作動部材および保持部材のいずれか一方の部材に付与され、第2作用力が両部材に付与されるようにした。
以上より、作動流体の供給を受けると、作動部材と保持部材とを前後逆方向に移動させることができるため、両部材間に第2作用力に由来する制動力を作用させることができる。従って、作動部材を前方向に動かすことによってのみ、制動力を得ていた従来形態に比べて制動力の向上を図ることが容易となる。
加えて、第2作用力は制動動作に影響する力であって、制動時においては紙管に対する保持力には影響しない。従って、第2作用力の増大化を図ることで、制動力を大きくしながら保持力の増加を効果的に抑えることができる。
加えて、第2作用力は制動動作に影響する力であって、制動時においては紙管に対する保持力には影響しない。従って、第2作用力の増大化を図ることで、制動力を大きくしながら保持力の増加を効果的に抑えることができる。
以上のように、本発明に係るパッケージブレーキにおいては、作動流体の供給を受けると、紙管に向かう方向の作用力(第1作用力)だけでなく、制動力を発揮させる作用力(第2作用力)が発揮されるようにしたので、保持力の増加を抑えながら、制動力を確実に向上させることができる。従って、従来のパッケージブレーキでは不可避であった、制動力の増大化に伴い保持力が過剰になることに起因する、紙管の破損などの問題を効果的に解消できる。
具体的には、作動部材がハウジングに装着され、保持部材が、前記作動部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成された紙管保持部とを有し、作動部材が第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、保持部材に対する制動力が発揮されるようにすることができる。そして前記第1作用力を得るための第1流体室と、前記第2作用力を得るための第2流体室とを備える。
これによれば、制動時において作動流体の供給を受けると、作動部材には、第1流体室で発生する紙管側に指向した押圧力(第1作用力)と、第2流体室で発生する作動部材に設けられた摩擦材を保持部材に接触させる方向に相対移動させる押圧力(第2作用力)が作用する。従って、制動時においては、これら第1作用力と第2作用力との合力に由来する、大きな制動力を確実に得ることができる。また、第2作用力による制動力は紙管を押圧する力として作用しないので、紙管に対する保持力が過大となることを防ぐことができる。従って、紙管の破損を効果的に防ぎながら、制動力の増大化を図ることができる。
保持部材がハウジングに移動可能に装着され、作動部材が保持部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成されたブレーキシューとを有し、作動部材が第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、前記摩擦材が前記紙管保持部に押し付けられて、前記保持部材に対して制動力が発揮されるようにすることができる。そしてハウジングと保持部材との間に、作動流体の供給を受けることにより、第1作用力を得るための第1流体室が設けられており、作動部材と保持部材との間に、第2作用力を得るための第2流体室を設ける。
これによれば、制動時において作動流体の供給を受けると、作動部材には、第2流体室で発生する制動力(第2作用力)が作用し、保持部材には第1流体室で発生する紙管側へ指向した押圧力(第1作用力)が作用する。従って、制動時においては、これら第1作用力と第2作用力との合力に由来する制動力を確実に得ることができる。また、第2作用力は制動動作に影響し、紙管に対する保持力には影響しない。従って、紙管の破損を効果的に防ぎながら、制動力の増大化を図ることができる。
前記第1および第2流体室に対する作動流体は、独立別個の流体供給手段(例えばコンプレッサー)から供給することができるが、一個の流体供給手段から両流体室に対して作動流体を供給することが装置の簡素化を図るうえで好ましい。この場合には、両流体室が連通している形態を採ることが好ましく、これにより、作動部材あるいは保持部材に一つの流体供給口を開設するだけで、両流体室に対して作動流体を供給することができる。
多くの糸が紙管に巻かれてパッケージ径が大きくなり、巻取パッケージの重量が大きくなると、これを停止させるためには大きな制動力が必要となる。逆に、パッケージ径が小さい場合には、巻取パッケージの重量が軽く、小さな制動力でこれを停止させることができる。従って、保持部材に付与される制動力が、巻取パッケージのパッケージ径に対応させて調整できるようになっていると、過不足無く制動力を与えて、巻取パッケージを停止させることができる。このことは、紙管に与えられ負荷が過剰となることを防止できることを意味し、従って、紙管の破損を効果的に防止することができる。
巻取パッケージの回転数が小さい場合には、小さな制動力を与えるだけで、巻取パッケージを停止させることができ、逆に巻取パッケージの回転数が大きい場合には、より大きな制動力が必要となる。従って、保持部材に付与される制動力が、巻取パッケージの回転数に対応させて調整できるようになっていると、過不足無く制動力を与えて、巻取パッケージを停止させることができるので、過剰な保持力が紙管に付与されることに起因する紙管の破損を効果的に防ぐことができる。
自動ワインダに、上述のようなパッケージブレーキを設けていると、当該自動ワインダの信頼性向上に貢献できる。
(第1実施形態) 図1ないし図5に、本発明に係るパッケージブレーキを自動ワインダのワインディングユニットに適用した実施形態を示す。図2に示すように、このワインディングユニット1には、給糸ボビン2からの糸Yを導くガイド3と、糸Yに適宜な張力を与えるテンサー4と、糸継ぎ装置5と、糸Yの欠点を検出するスラブキャッチャー6などが、機体下部から機体上部に向かって配置してある。
機体の前面上部には、糸Yを一定の幅範囲でトラバースする綾振ドラム7と、綾振ドラム7のトラバース領域に臨んで配置されるガイド板8と、巻取パッケージ9を回転自在に軸支するクレードル10(図3参照)と、巻取パッケージ9に対して制動力を付与するパッケージブレーキ11などが配置してある、これらの機器以外に、切断された糸を吸引捕捉して糸継ぎ装置5に渡す中継ぎパイプ12とサクションマウス13が、先の機器列の中途部に上下方向へ旋回可能に設けられている。給糸ボビン2から繰り出された糸Yは、先のスラブキャッチャー6を通過する際に糸欠点の有無がチェックされ、糸欠点が発見されると、スラブキャッチャー6に設けたカッターで切断されて、糸欠点部分が吸引除去される。
パッケージブレーキ11は、コンプレッサー20からの作動エア(作動流体)の供給を受けて巻取パッケージ9の紙管21に対して制動力を付与する。コンプレッサー20からパッケージブレーキ11に至る流路22の途中部には、制御回路23によりオンオフ操作される電磁弁24が設けられている。図3に示すように、紙管21は、パッケージブレーキ11により保持される後端側の径寸法が大きく、前方に行くに従って漸次径寸法が小さくなる前窄まりのテーパー状に形成されている。
図1に示すように、パッケージブレーキ11は、前方開口30aを有する有底円筒体状のハウジング30と、紙管21の後端部を前方側に押圧して該紙管21を保持する保持部材31と、保持部材31に接触して制動力を与える作動部材32と、保持部材31を前方向に付勢する第1バネ33(押圧要素)と、常態において、作動部材32と保持部材31とを離間させるための付勢力を与える第2バネ34とを構成要素として備える。
作動部材32は、前端寄りの周面にフランジ40が張り出し形成されて、前方開口30aよりハウジング30内に挿入される内スリーブ41と、フランジ40の先端部から前後方向に伸びる外スリーブ42とを備える。内スリーブ41の外周面とハウジング30の内周面との間に僅かな余裕隙間Eが生じるようが形成される。符号43は、内スリーブ41の内壁面に埋設固定されるリング状のシール部材を示す。
外スリーブ42は、筒状に形成されており、軸方向に開口を有する。外スリーブ42にはコンプレッサー20からの作動エアの流入を許すエア導入口45が通設されている。外スリーブ42の内径寸法は、ハウジング30の外径寸法よりも大きく設定されており、ハウジング30の外周面に沿って前後方向に移動可能かつ回転不能に構成されている。外スリーブ42の前端部には、ゴムからなる摩擦材46が埋設されている。摩擦材46は前端側が斜めに切り欠かれたリング体であり、制動動作時には、その前端傾斜面46aが保持部材31の対向壁面に接触する。外スリーブ42の後端部には、ハウジング30の外周面との隙間を密封封止するためのリング状のシール部材47が埋設されている。
保持部材31は、内スリーブ41を前後に貫通するシャフト50と、シャフト50の前端部に設けられたベアリング51と、該ベアリング51を介して回転自在に装着されたベアリングセンター(紙管支持部)52とで構成される。シャフト50は、シャフト本体50aと、シャフト本体50aの前端部に連設されたベアリング支持部50bと、シャフト本体50aの後端部にフランジ状に張り出し形成されたスプリングリテーナ部50cとで構成される。スプリングリテーナ部50cには、捻りコイル形の第1バネ33が当接されており、この第1バネ33により保持部材31の全体は、前方向に常時付勢されている。スプリングリテーナ部50cの外周面には、リング状のシール部材54が埋設されており、このシール部材54により、ハウジング30の内部は、前方側の第2エア室65(後述)と後方側のバネ室55とに区画されている。
ベアリング支持部50bには、ベアリング51が装着される。作動部材32の内スリーブ41の前端面と、ベアリング51との間には、作動部材32と保持部材31とが所定間隔よりも接近すると反発力を発揮する第2バネ34が設けられている。
ベアリングセンター52は、ベアリング51に支持される筒軸部60と、筒軸部60の前端から張り出し形成されるホルダー部61とで構成される。ホルダー部61の前面は、前窄まりのテーパー状に形成されている。また、ホルダー部61の後面は、摩擦材46のテーパー面の傾斜角度と一致する後上がりのテーパー面とされている。
そのうえで本実施形態に係るパッケージブレーキ11においては、制動力を得ることを目的として、エア導入口45から装置内部に作動エアが供給されたとき、作動部材32を紙管側に押圧する第1作用力(f1)と、保持部材31のホルダー部61と作動部材32の摩擦材46とを接触させる方向に押圧する第2作用力(f2)が付与されるようにした点が着目される(図5参照)。具体的には、ハウジング30、作動部材32および保持部材31で構成される装置内部に、エア導入口45からの作動エアの供給を受けると、作動部材32を紙管21に向かう方向に押圧する第1作用力(f1)を得るための第1エア室64と、該第1エア室64に連通して、保持部材31のホルダー部61と作動部材32の摩擦材46とを接触させる方向に押圧する第2作用力(f2)を得るための第2エア室65とを形成した。本実施形態では、図1に示すごとく、作動部材32の内スリーブ41の外周面と外スリーブ42の内周面とフランジ40の後面とで区画される空隙部に、第1エア室64を形成した。また、保持部材31のスプリングリテーナ部50cの前面と、ハウジング30の内周面と、作動部材32の内スリーブ41の後端面とで区画される空隙部に、第2エア室65を形成した。これら第1および第2エア室64・65は、内スリーブ41の外周面とハウジング30の内周面との間に形成された余裕隙間Eを介して連通させた。
エア導入口45から供給された作動エアが、これら第1エア室64、第2エア室65、および余裕隙間Eに充満されると、フランジ40の後面を紙管側に押圧するエア圧に由来する第1作用力(f1)、および、保持部材31のスプリングリテーナ部50cと作動部材32の内スリーブ41とを離間させるように押圧するエア圧に由来する第2作用力(f2)が、両部材31・32に作用する。
図4に示すように、制動力を付与しない常態時においては、第1バネ33の付勢力に由来する押圧力(A)が紙管に作用する。つまり、当該押圧力(A)が常態における紙管21の保持力(F1)となる。
図5に示すように、制動時においては、先の第1バネ33に由来する押圧力(A)と第1作用力(f1)との合力が紙管21に作用する(F2=A+f1)。また、第1作用力(f1)と第2作用力(f2)との合力から、第2バネ34の押圧力(R)を引いた値が、制動時における作動部材32(摩擦材46)と保持部材31(ホルダー部61)との間の面圧力(B:制動力)として作用する(B=f1+f2−R)。
図5に示すように、制動時においては、先の第1バネ33に由来する押圧力(A)と第1作用力(f1)との合力が紙管21に作用する(F2=A+f1)。また、第1作用力(f1)と第2作用力(f2)との合力から、第2バネ34の押圧力(R)を引いた値が、制動時における作動部材32(摩擦材46)と保持部材31(ホルダー部61)との間の面圧力(B:制動力)として作用する(B=f1+f2−R)。
以上のように、本実施形態に係るパッケージブレーキにおいては、押圧力(A)と第1作用力(f1)が、制動時における保持力(F2)として紙管21に作用するとともに、第1作用力(f1)と第2作用力(f2)との合力に基づく制動力(B:面圧力)が発揮されるようにしたので、制動時における紙管21の保持力(F2)を過剰に大きくすることなく、制動力(B)の増大化を図ることができる。つまり、従来の図10に示すようなパッケージブレーキにおいて、制動力(B)の増大化を図ることを目的として第1作用力(f1)を大きくすると、第1作用力(f1)が直接的に保持力(F2)に作用するため、当該保持力(F2)が増加することが避けられず、紙管21にダメージを与えるおそれがあった。これに対して本実施形態に係るパッケージブレーキ11では、第1作用力(f1)だけでなく、これに第2作用力(f2)を加えた合力に由来する制動力(B)が、作動部材32と保持部材31との間に作用されるため、制動力(B)の増大化を図ることが容易である。従って、制動時における紙管21の保持力(F2)の上昇を抑えながら、制動力(B)の増大化を図ることができる。
保持部材31に付与される制動力(B)が、巻取パッケージ9のパッケージ径に対応させて調整できるようにすることができる。つまり、巻取パッケージ9のパッケージ径を検出するセンサを設けて、該センサからの検出値に基づいて、パッケージブレーキ11に対する作動エアの供給量を電磁弁24で調整して、制動力(B)を大小に調整できるようにすることができる。これによれば、パッケージ径が小さい場合には、巻取パッケージ9の重量が小さいと判断して小さな制動力を与え、パッケージ径が大きい場合には、巻取パッケージ9の重量が大きいと判断して大きな制動力を付与するように、過不足無く制動力(B)を与えて、巻取パッケージ9を停止させることができる。従って、紙管21に与えられる負荷(保持力(F2))が過剰となることを防いで、紙管21の破損を効果的に防止できる。
保持部材31に付与される制動力(B)を、巻取パッケージ9の回転数に対応させて、電磁弁24で調整するようにしてもよい。これによれば、巻取パッケージ9の回転数が小さい場合には、小さな制動力(B)を与えて、逆に巻取パッケージ9の回転数が大きい場合には、より大きな制動力(B)を与えるように、過不足無く制動力(B)を与えて、巻取パッケージ9を停止させることができる。従って、この場合にも紙管21に与えられる負荷(保持力(F2))が過剰となることを防いで、紙管21の破損を効果的に防止できる。
(第2実施形態) 図6乃至図8に、本発明のパッケージブレーキの第2実施形態を示す。図6に示すように、パッケージブレーキ11は、前方開口30aを有する有底円筒体状のハウジング30と、紙管21の後端部を前方側に押圧して該紙管21を保持する保持部材31と、保持部材31に接触して制動力を与える作動部材32と、保持部材31を前方向に付勢する第1バネ33とを構成要素として備える。
本実施形態に係る保持部材31は、前端寄りの周面にフランジ70が張り出し形成されて、前方開口30aよりハウジング30内に挿入される内スリーブ71と、フランジ70の先端部から後方向に伸びる外スリーブ72と、内スリーブ71の前端部に装着されたベアリング51を介して回転可能に構成されるベアリングセンター(紙管保持部)52とを備える。内スリーブ71は、筒状を呈しており、その前後に開口を有する。内スリーブ71の外周面とハウジング30の内周面との間に僅かな余裕隙間Eが形成される。符号73は、内スリーブ71の内面に埋設固定されるリング状のシール部材を示す。
外スリーブ72は、後方に開口を有する筒状に形成されており、コンプレッサー20からの作動エアの流入を許すエア導入口74が通設されている。外スリーブ72の内径寸法は、ハウジング30の外径寸法よりも大きく設定されており、ハウジング30の外周面に沿って前後方向に移動可能にかつ回転不能に構成されている。外スリーブ72の後端部には、ハウジング30の外周面との隙間を密封封止するためのリング状のシール部材75が埋設されている。
ベアリングセンター52は、ベアリング51が装着される筒軸部76と、筒軸部76の外周面から張り出し形成されるホルダー部77とを含み、内スリーブ71の前端に対して回転自在に構成されている。ホルダー部77の前面は、後窄まりのテーパー状に形成されている。
作動部材32は、内スリーブ71を前後に貫通するシャフト80と、シャフト80の前端部に装着されたブレーキシュー81とで構成され、ハウジング30に対し前後方向に移動可能かつ回転不能に取り付けられている。シャフト80は、内スリーブ71の内径寸法と略同寸法の外形寸法を有して、該内スリーブ71に内嵌状に装着されるシャフト本体80aと、シャフト本体80aの後端部にフランジ状に張り出し形成されたスプリングリテーナ部80bとで構成される。スプリングリテーナ部80bには、捻りコイル形の第1バネ33が当接されており、この第1バネ33により保持部材31は前方向に常時付勢されている。すなわち、作動部材32の全体が第1バネ33の付勢力を受けて前方向に移動付勢され、当該作動部材32の移動付勢により、ホルダー部77が前方向に押圧付勢されることにより、保持部材31は前方向に付勢されている。スプリングリテーナ部80bの外周面には、リング状のシール部材83が埋設されており、このシール部材83により、ハウジング30の内部は、前方側の第2エア室65と後方側のバネ室55とに区画されている。
ブレーキシュー81は、中央開口を有する円盤体であり、シャフト本体80aの先端に固定されている。ブレーキシュー81の後端面には、ゴムからなる摩擦材46が埋設されている。摩擦材46は後端側が斜めに切り欠かれたリング体であり、制動動作時には、その後端傾斜面46aが保持部材31のホルダー部77の対向壁面に接触する。
そのうえで本実施形態に係るパッケージブレーキ11においては、制動力を得ることを目的として、エア導入口74から装置内部に作動エアを供給したとき、保持部材31を紙管側に押圧する第1作用力(f1)に加えて、ホルダー部77と摩擦材46とを接触させる方向に保持部材31と作動部材32とを相対移動させる第2作用力(f2)が付与されるようにした点が着目される。具体的には、ハウジング30、作動部材32および保持部材31で構成される装置内部に、エア導入口74からの作動エアの供給を受けると、保持部材31を紙管21に向かう方向に押圧する第1作用力(f1)を得るための第1エア室64と、該第1エア室64に連通して、保持部材31のホルダー部77と作動部材32の摩擦材46とを接触させる方向に押圧する第2作用力(f2)を得るための第2エア室65とを形成した。本実施形態では、保持部材31の内スリーブ71の外周面と外スリーブ72の内周面とフランジ70の後面とで区画される空隙部に、第1エア室64を形成した。また、スプリングリテーナ部80bの前面と、ハウジング30の内周面と、保持部材31の内スリーブ71の後端面とで区画される空隙部に、第2エア室65を形成した。これら第1および第2エア室64・65は、内スリーブ71の外周面とハウジング30の内周面との間に形成された余裕隙間Eを介して連通させた。
エア導入口74から供給された作動エアが、これら第1エア室64、第2エア室65、および余裕隙間Eに充満されると、保持部材31のフランジ70の後面を前方向に押圧するエア圧に由来する第1作用力(f1)、および作動部材32のスプリングリテーナ部80bと作動部材32の内スリーブ71とを離間させるように押圧するエア圧に由来する第2作用力(f2)が、両部材31・32に作用する(図8参照)。
図7に示すように、制動力を付与しない常態時においては、第1バネ33の付勢力に由来する押圧力(A)が紙管に作用する。つまり、押圧力(A)が常態における紙管21の保持力(F1)となる。
図8に示すように、制動時においては、先の第1バネ33に由来する押圧力(A)と第1作用力(f1)との合力が、保持力(F2)として紙管21に作用する(F2=A+f1)。また、第2作用力(f2)から第1バネ33に由来する押圧力(A)を引いた力が、制動時における作動部材32(摩擦材46)と保持部材31(ホルダー部77)との間に働く面圧力(B)となる(B=f2−A)。
図8に示すように、制動時においては、先の第1バネ33に由来する押圧力(A)と第1作用力(f1)との合力が、保持力(F2)として紙管21に作用する(F2=A+f1)。また、第2作用力(f2)から第1バネ33に由来する押圧力(A)を引いた力が、制動時における作動部材32(摩擦材46)と保持部材31(ホルダー部77)との間に働く面圧力(B)となる(B=f2−A)。
以上のように、本実施形態に係るパッケージブレーキにおいては、押圧力(A)と第1作用力(f1)との合力が保持力(F2)として紙管21に作用するとともに、第2作用力(f2)から第1バネ33に由来する押圧力(A)を引いた力が制動力(B:面圧力)として、作動部材32と保持部材31と間に作用するようにしたので、制動時における紙管21の保持力(F2)を過剰に大きくすることなく、制動力(B)の増大化を図ることができる。つまり、従来の図10に示すようなパッケージブレーキにおいて、制動力(B)の増大化を図ることを目的として第1作用力(f1)を大きくすると、第1作用力(f1)が直接的に保持力(F2)に作用するため、当該保持力(F2)が増加することが避けられず、紙管21にダメージを与えるおそれがあった。これに対して本実施形態に係るパッケージブレーキ11では、第1作用力(f1)とは異なる第2作用力(f2)に由来する制動力(B)が、作動部材32と保持部材31との間に作用されるようにしたので、保持力(F2)と制動力(B)との区別化が容易となり、制動力(B)の増大化を図ることが容易であり、しかも、第2作用力(f2)に影響しないので制動時における紙管21の保持力(F2)の上昇を抑えながら、制動力(B)の増大化を図ることができる。
保持部材31に付与される制動力(B)が、巻取パッケージ9のパッケージ径に対応させて調整できるようにすることができる。つまり、巻取パッケージ9のパッケージ径を検出するセンサを設けて、該センサからの検出値に基づいて、パッケージブレーキ11に対する作動エアの供給量を電磁弁24で調整して、制動力(B)を大小に調整できるようにすることができる。これによれば、パッケージ径が小さい場合には、巻取パッケージ9の重量が小さいと判断して小さな制動力を与え、パッケージ径が大きい場合には、巻取パッケージ9の重量が大きいと判断して大きな制動力を付与するように、過不足無く制動力(B)を与えて、巻取パッケージ9を停止させることができる。従って、紙管21に与えられる負荷(保持力(F2))が過剰となることを防いで、紙管21の破損を効果的に防止できる。
保持部材31に付与される制動力(B)が、巻取パッケージ9の回転数に対応させて、電磁弁24で調整するようにしてもよい。これによれば、巻取パッケージ9の回転数が小さい場合には、小さな制動力(B)を与えて、逆に巻取パッケージ9の回転数が大きい場合には、より大きな制動力(B)を与えるように、過不足無く制動力(B)を与えて、巻取パッケージ9を停止させることができる。従って、この場合にも紙管21に与えられる負荷(保持力(F2))が過剰となることを防いで、紙管21の破損を効果的に防止できる。
図9に本発明の変形例を示す。そこでは、第1実施形態における押圧要素としての先の第1バネ33を廃して、作動エアにより押圧力(A)を得るようにした。つまり、保持部材31に押圧力を付与するための第3エア室90を装置の後端部に設けて、該第3エア室90に対して、コンプレッサー20から電磁弁24aを介して作動エアを供給することにより、保持部材31を前方向に押圧する押圧力(A)を与えるようにした。これによれば、常態においては、第3エア室90のみに作動エアを供給し、当該作動エアに由来する押圧力(A)により、保持部材31により紙管21は保持される。また、制動時には、両電磁弁24a・24bを開いて、第1乃至第3のエア室64・65・90に作動エアを供給する。それ以外の点は、先の第1実施形態と同様である。
上記実施形態においては、両エア室64・65を余裕隙間Eを介して連通させたが、本発明はこれに限られず、両エア室64・65のそれぞれにエア導入口を設けて、各エア室64・65に別個に作動エアを供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、作動エアにより第1および第2作用力を得るようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば油圧により作用力を得るようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、作動エアにより第1および第2作用力を得るようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば油圧により作用力を得るようにしてもよい。
11 パッケージブレーキ
21 紙管
30 ハウジング
31 保持部材
32 作動部材
33 押圧要素(第1バネ)
46 摩擦材
50 シャフト
52 紙管支持部(ベアリングセンター)
64 第1流体室(第1エア室)
65 第2流体室(第2エア室)
71 内スリーブ
72 外スリーブ
80 シャフト
81 ブレーキシュー
21 紙管
30 ハウジング
31 保持部材
32 作動部材
33 押圧要素(第1バネ)
46 摩擦材
50 シャフト
52 紙管支持部(ベアリングセンター)
64 第1流体室(第1エア室)
65 第2流体室(第2エア室)
71 内スリーブ
72 外スリーブ
80 シャフト
81 ブレーキシュー
Claims (7)
- 紙管と該紙管の表面に巻き取られる糸とで構成される巻取パッケージに対して、流体圧に由来する制動力を与えるパッケージブレーキであって、
前記紙管の一側面を保持する保持部材と、該保持部材に接触して制動力を与える作動部材とが、筒状のハウジングに組み付けられており、
これら保持部材と作動部材とは、作動流体を受けると、紙管に向かう前方向と紙管から離れる後方向とに前記ハウジングに対して各々独立に移動し得るように構成されており、
制動力が付与されない状態においては、押圧要素により前記保持部材は前方向に押圧されており、
作動流体の供給を受けることにより、紙管に向かう前方向に指向させる第1作用力と、前記作動部材と前記保持部材との間で制動力が発揮される第2作用力とが、前記作動部材および保持部材に付与されるようになっていることを特徴するパッケージブレーキ。 - 筒状のハウジングと、該ハウジングに前後方向に移動可能に装着される中空筒状の作動部材と、これらハウジングおよび作動部材に前後方向に移動可能に装着された保持部材とを有し、
前記保持部材は、前記作動部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成された紙管保持部とを有し、該紙管保持部は、シャフトを回転軸として紙管と同行回転可能に構成されており、
常態においては、前記シャフトが前記押圧要素からの前方向の押圧力を受けることで、前記紙管保持部の前面を紙管の一側面に押し付けて該紙管を保持しており、
前記作動部材が前記第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、該作動部材の前側に設けられた摩擦材が前記紙管保持部に押し付けられて、前記保持部材に対する制動力が発揮されるようになっており、
作動流体が供給されることにより、前記第1作用力を得るための第1流体室と、前記第2作用力を得るための第2流体室とを備えている請求項1記載のパッケージブレーキ。 - 筒状のハウジングと、該ハウジングに移動可能に装着される中空筒状の保持部材と、これらハウジングおよび保持部材に対し移動可能に装着された作動部材とを有し、
前記作動部材は、前記保持部材に軸支されるシャフトと、該シャフトの前端に張り出し形成されたブレーキシューとを有し、該ブレーキシューの一部には前記保持部材に対して制動力を発揮する摩擦材が設けられており、
前記保持部材は、前記ハウジング内に組み付けられる内スリーブと、前記ハウジング部に外嵌状に保持する外スリーブと、紙管を保持する紙管保持部とを有し、該紙管保持部は、前記作動部のシャフトを回転軸として紙管と同行回転可能に構成されており、
常態においては、前記内スリーブの後端部が前記押圧要素からの前方向の押圧力を受けることで、前記紙管保持部の前面を紙管の一側面に押し付けて該紙管を保持しており、
前記作動部材が前記第2作用力により前記保持部材に対し相対移動することで、前記摩擦材が前記紙管保持部に押し付けられて、前記保持部材に対して制動力が発揮されるようになっており、
前記ハウジングと前記保持部材との間に、作動流体の供給を受けることにより前記第1作用力を得るための第1流体室が設けられており、前記作動部材と前記保持部材との間に、前記第2作用力を得るための第2流体室が設けられている請求項1記載のパッケージブレーキ。 - 前記第1流体室と前記第2流体室とが連通している、請求項2又は3記載のパッケージブレーキ。
- 前記保持部材に付与される制動力が、前記巻取パッケージのパッケージ径に対応させて調整できるようになっている請求項1乃至4のいずれかに記載のパッケージブレーキ。
- 前記保持部材に付与される制動力が、前記巻取パッケージの回転数に対応させて調整できるようになっている請求項1乃至4のいずれかに記載のパッケージブレーキ。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載のパッケージブレーキを備えたことを特徴とする、自動ワインダ。
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