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JP2010046873A - 記録装置 - Google Patents

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JP2010046873A
JP2010046873A JP2008212184A JP2008212184A JP2010046873A JP 2010046873 A JP2010046873 A JP 2010046873A JP 2008212184 A JP2008212184 A JP 2008212184A JP 2008212184 A JP2008212184 A JP 2008212184A JP 2010046873 A JP2010046873 A JP 2010046873A
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JP2008212184A
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English (en)
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Tomo Shinagawa
友 品川
Kosuke Akabane
宏介 赤羽
Kazumasa Harada
和政 原田
Tetsushi Yoshino
哲史 吉野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 コックリング現象を考慮して被記録媒体が記録ヘッドと擦れて汚れる虞を低減することができる記録装置を提供すること。
【解決手段】 記録装置(1)は、記録ヘッド42と、該記録ヘッド42より搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体(P)の前記記録ヘッド側への変位を規制する変位規制部(61)と、該変位規制部(61)より搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体(P)における前記記録ヘッド側の面と接触して被記録媒体(P)を下流側へ案内するローラ(70)と、を備え、前記記録ヘッド42と被記録媒体(P)とが対向する方向(Z)において前記記録ヘッド側から順に、該記録ヘッド42のヘッド面42a、前記変位規制部(61)における被記録媒体側の端部(61a)、前記ローラ(70)における被記録媒体(P)との接触点70aとなる構成であることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送される被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドより搬送方向下流側に設けられ、ローラ対を成さない単独ローラであって、被記録媒体における前記記録ヘッド側の面と接触して被記録媒体を下流側へ案内するローラと、を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、搬送ローラ対と、排出ローラ対と、ローラとしての排出補助ローラと、記録ヘッドとを備えていた。
図8に示すのは、従来技術に係る記録装置内部を示す要部拡大側面図である。
図8に示す如く、従来技術に係る記録装置200は、搬送ローラ対201と、排出ローラ対202と、排出補助ローラ203と、記録ヘッド204とを備えていた。このうち、搬送ローラ対201は、用紙206を記録ヘッド204と対向する位置へ搬送することができるように設けられていた。また、記録ヘッド204は、搬送された用紙206に対してインクを吐出して記録を実行することができるように設けられていた。またさらに、排出ローラ対202は、記録された用紙206をさらに送り方向下流側へ送ることができるように設けられていた。また、排出補助ローラ203は、記録された用紙206を排出ローラ対202へ案内することができるように設けられていた。
特開2005−262832号公報 特開2003−118877号公報
しかしながら、記録された用紙206の後端が搬送ローラ対201を通過し、用紙206が排出ローラ対202および排出補助ローラ203によって送られる状態において、用紙206における排出補助ローラ203より上流側である後端側が、コックリング現象により浮き上がることが考えられる。係る場合、用紙206の後端が記録ヘッド204のヘッド面205と接触することにより汚れる虞がある。
ここで、「コックリング現象」は、用紙206におけるインクを吸収した部分が伸びることによって用紙206が波打ち変形する現象である。また、「ヘッド面」とは、記録ヘッド204において、インクを吐出するノズルが形成された面をいう。
そして、用紙206が波打ち変形等の変形をすることにより用紙206の一部が前記記録ヘッド側に浮き上がる所謂、浮き上がりが生じる場合がある。
また、特許文献2には、搬送方向における記録ヘッドと排出ローラ対との間に突起としての舌片が設けられていたが、排出補助ローラとの関係を示したものではなかった。また、舌片は用紙の幅方向両端のみと対向する位置に配設されたものだった。従って、用紙がコックリング現象によって浮き上がった場合、用紙が記録ヘッドのヘッド面と接触することにより汚れる虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、コックリング現象を考慮して被記録媒体が記録ヘッドと擦れて汚れる虞を低減することができる記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、搬送される被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドより搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体と当接することにより被記録媒体の前記記録ヘッド側への変位を規制する変位規制部と、該変位規制部より搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体における前記記録ヘッド側の面と接触して被記録媒体を下流側へ案内するローラと、を備え、前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向における位置関係について、前記変位規制部における被記録媒体側の端部が、前記記録ヘッドのヘッド面と前記ローラにおける被記録媒体との中間に位置することを特徴とする。
ここで、「ヘッド面」とは、記録ヘッドにおいてインクを吐出するノズルが形成された面をいう。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置は、前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向において前記記録ヘッド側から順に、該記録ヘッドのヘッド面、前記変位規制部における被記録媒体側の端部、前記ローラにおける被記録媒体との接触点となる構成である。従って、何らかの原因によって、前記ローラより搬送方向上流側において被記録媒体に変形が生じて被記録媒体が前記記録ヘッド側へ浮き上がるように変位した場合、前記変位規制部は、被記録媒体と当接することによって被記録媒体の変位を規制し、被記録媒体が前記記録ヘッドと接触することを低減することができる。その結果、被記録媒体が前記記録ヘッドと接触して被記録媒体がインクで汚れる所謂、ヘッド擦れ痕の発生を低減することができる。
例えば、被記録媒体が前記記録ヘッドから吐出されたインクにまみれて波打ち変形する所謂、コックリング現象が考えられる。
ここで、「コックリング現象」は、前述したように被記録媒体におけるインクを吸収した部分が伸びることによって被記録媒体が波打ち変形する現象である。
そして、被記録媒体が波打ち変形等の変形をすることにより被記録媒体の一部が前記記録ヘッド側に変位する所謂、浮き上がりが生じる場合がある。そして、該浮き上がりが前記ローラより搬送方向上流側において生じた場合、前記変位規制部は、被記録媒体と当接することによって被記録媒体の変位を規制し、被記録媒体が前記記録ヘッドと接触することを低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ローラは、被記録媒体の幅方向において複数配設され、前記変位規制部は、少なくとも幅方向における前記複数のローラの間に配設されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記変位規制部は、少なくとも幅方向における前記複数のローラの間に配設されている。
ここで、幅方向における前記複数のローラ間では、該ローラの被記録媒体に対する押さえ効果が、直接的ではなく、間接的に作用する。即ち、前記複数のローラ間は、ローラが対向する箇所と比較して被記録媒体の浮き上がりが生じやすい傾向にある。
そこで、本態様では、少なくとも幅方向における前記複数のローラ間に前記変位規制部を配設する。従って、少なくとも浮き上がりが生じやすい傾向の箇所において、浮き上がる被記録媒体の位置を確実に規制し、被記録媒体が前記記録ヘッドと接触することをより効果的に低減することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記変位規制部は、被記録媒体の幅方向に渡って連続的に設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記変位規制部は、被記録媒体の幅方向に渡って連続的に設けられている。従って、前記変位規制部は、幅方向における全範囲において、浮き上がる被記録媒体の位置を確実に規制し、被記録媒体が前記記録ヘッドと接触することをより一層低減することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記変位規制部における搬送方向上流側には、被記録媒体の先端を該変位規制部の前記端部へ案内する被記録媒体先端案内面が形成され、該被記録媒体先端案内面は、搬送方向下流側へ進むに従って、前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向において被記録媒体側に徐々に接近するように搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記変位規制部における搬送方向上流側には、前記被記録媒体先端案内面が形成されている。従って、滑らかに被記録媒体の先端を前記変位規制部の前記端部へ案内することができる。
また、前記変位規制部は幅方向における全範囲に設けられているので、幅方向における特定の箇所のみに設けられた場合と比較して、被記録媒体の先端の面圧を下げることができる。その結果、被記録媒体の先端のダメージを低減することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記ローラは、被記録媒体と点接触し、外周が歯付であるローラであって、付勢手段の付勢力に抗して前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向における前記記録ヘッド側に変位可能に設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記ローラは、被記録媒体と点接触し、外周が歯付であるローラであって、付勢手段の付勢力に抗して前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向における前記記録ヘッド側に変位可能に設けられている。
即ち、前記ローラは、記録後の被記録媒体に付くローラ痕を最小限にする構成である。係る場合、コックリング現象による被記録媒体が浮き上がる力が、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ローラを前記記録ヘッド側へ押し上げる。このとき、前記変位規制部は、浮き上がる被記録媒体の位置を確実に規制することができる。本態様の構成の場合に特に有効である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタを示す斜視図である。
図1に示すように、プリンタ1は、高さ方向であるZ軸方向に薄型のプリンタである。また、プリンタ1は、四角箱状の本体112を有しており、本体112の中央領域には、キャリッジ40が、図1における左右方向X(主走査方向(用紙の幅方向))に沿って延びるように架設されたキャリッジガイド軸41に案内されて、主走査方向に往復移動自在に設けられている。
図1に示すように、本体112の中央領域にはキャリッジ40と対向する下側位置に、長尺板状の紙案内前39がその長手方向が主走査方向Xと平行となる状態で配置されている。プリンタ1の前面(図1における手前側の面)下部には、給紙用の用紙カセット11が、前面側が開口するように本体112に形成された凹状の被装着部112Aに挿抜可能な状態で装着(挿入)されている。また、本体112の右端部前面を覆っているカバー112Bの内側には、複数個のインクカートリッジ117が装填されている。
各インクカートリッジ117のインクは、フレキシブル配線板118に付設された図示しない複数本のインク供給チューブを通じてキャリッジ40にそれぞれ供給され、キャリッジ40の下部に設けられた記録ヘッド42(図2に示す)からインク滴が噴射(吐出)される。なお、記録ヘッド42には、インクを噴射させるための圧力をインクに付与する加圧素子(圧電素子、静電素子、発熱素子等)がノズル毎に内蔵され、加圧素子に所定の電圧が印加されることで対応するノズルからインク滴が噴射(吐出)される構成となっている。
印刷時は、用紙カセット11から給紙されて紙案内前39上に位置する用紙Pに対して、キャリッジ40と共に主走査方向へ移動する過程の記録ヘッド42からインク滴が噴射されることにより、1ライン分の印刷が施される。こうしてキャリッジ40の一走査による印字動作と、次行までの用紙搬送動作とが交互に繰り返されることにより、用紙Pに対する印刷が進められる。また、本体112の左端前面下部には、電源スイッチを含む各種の操作スイッチ120が設けられている。
以下、図2を参照しながらプリンタ1の全体構成について概説する。プリンタ1は、装置底部に給送装置2を備え、当該給送装置2から記録用紙Pを1枚ずつ給送し、記録手段4においてインクジェット記録を行い、装置前方側(図2において左側)に設けられた図示しない排紙スタッカへ向けて排出される構成を備えている。
給送装置2は、用紙カセット11と、ピックアップローラ16と、ガイドローラ20と、分離手段21と、を備えている。複数枚の用紙Pを積層状態で収容可能な用紙カセット11は、給送装置2の装置本体に対し、装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されており、PF(用紙送り)モータ(図示せず)によって回転駆動されるピックアップローラ16は、揺動軸18を中心に揺動する揺動部材17に設けられ、用紙カセット11に収容された用紙と接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを用紙カセット11から送り出す。
用紙カセット11に収容された用紙先端と対向する位置には分離部材12が設けられており、給送されるべき最上位の用紙Pの先端が分離部材12に摺接しつつ下流側に進むことで、次位以降の用紙Pとの第1段階分離が行われる。分離部材12の下流側には自由回転可能なガイドローラ20が設けられ、更にその下流側には、分離ローラ22と駆動ローラ23とを備えて構成された、用紙Pの第2段階分離を行う分離手段21が設けられている。
分離手段21の下流側には、PFモータ(図示せず)により回転駆動される駆動ローラ26と、駆動ローラ26との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラ27と、を備えて構成された第1中間送り部25が設けられており、この第1中間送り部25により、用紙Pが更に下流側へと送られる。尚、符号29は、用紙Pが湾曲反転経路を通過する際の(特に用紙後端が通過する際の)通紙負荷を軽減する従動ローラを示している。
従動ローラ29の下流側にはPFモータ(図示せず)により回転駆動される駆動ローラ32と、駆動ローラ32との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラ33と、を備えて構成された第2中間送り部31が設けられており、この第2中間送り部31により、用紙Pが更に下流側へと送られる。
第2中間送り部31の下流側には、記録手段4が配置されている。記録手段4は、搬送手段5と、記録ヘッド42と、紙案内前39と、排出手段6と、を備えている。搬送手段5は、PFモータ(図示せず)によって回転駆動される搬送駆動ローラ35と、該搬送駆動ローラ35に圧接して従動回転するよう紙案内上37に軸支される搬送従動ローラ36とを備えて構成され、この搬送手段5により用紙Pが記録ヘッド42と対向する位置に向けて精密送りされる。
記録ヘッド42はキャリッジ40の底部に設けられ、当該キャリッジ40は主走査方向(図2の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸41にガイドされながら、CR(キャリッジ)モータ(図示せず)によって主走査方向に往復動する様に駆動される。記録ヘッド42と対向する位置には紙案内前39が設けられ、当該紙案内前39によって、用紙Pと記録ヘッド42との距離が規定されるようになっている。
紙案内前39の下流側に設けられた排出手段6は、PFモータ(図示せず)によって回転駆動される排出駆動ローラ44と、当該排出駆動ローラ44に接して従動回転する排出従動ローラ45とを備えて構成され、記録手段4によって記録の行われた用紙Pは、排出手段6により、装置前方側に設けられた図示を省略するスタッカへと排出される。
図3に示すのは、本発明の浮き規制部を示す側面図である。
図3に示す如く、搬送方向Yにおける記録ヘッド42と排出手段6との間には、外周が歯付の排出補助ローラ70、70…が設けられている。また、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…は、排出ローラホルダ60によって回動自在に保持されている。
ここで、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…は、弾性変形する棒ばね71、71…を軸に排出ローラホルダ60に取り付けられている。
従って、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…は、棒ばね71、71…の付勢力に抗して記録ヘッド42と紙案内前39とが対向するZ軸方向において記録ヘッド側に変位することができる。従って、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…は上方へ退避移動することができ、ギザの先端が用紙に深く食い込むことを低減することができる。厚みのある用紙(厚紙)の場合や薄い用紙でコックリングにより浮き上がりが生じた場合にも対応できる。また、外周が歯付になっているため、接触面積を小さくして用紙Pに記録されたインクが剥げる虞を低減することができる。その結果、用紙Pの記録面に生じる排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…のローラ痕である所謂、ギザ痕を最小限にすることができる。
また、排出ローラホルダ60における排出補助ローラ70、70…より搬送方向上流側には、浮き規制部61が形成されている。浮き規制部61は、Z軸方向の記録ヘッド側から紙案内前39側へ凸となるように形成されている。そして、浮き規制部61の先端部61aは、Z軸方向において、排出補助ローラ70、70…における用紙Pとの接触点70aと、記録ヘッド42のヘッド面42aとの間に位置するように構成されている。即ち、Z軸方向において記録ヘッド側から順に、記録ヘッド42のヘッド面42a、浮き規制部61の先端部61a、排出補助ローラ70、70…における用紙Pとの接触点70aとなる構成である。
ここで、「ヘッド面」は、インクを吐出するノズル列43が形成された面である。
またさらに、排出ローラホルダ60における浮き規制部61の搬送方向上流側には、用紙先端案内面62が形成されている。用紙先端案内面62は、搬送された用紙Pの先端を浮き規制部61の先端部61aに案内するように形成されている。具体的には、用紙先端案内面62の上流側はZ方向記録ヘッド側であり、下流側は紙案内前39側となるように搬送方向Yに対して傾斜して設けられている。
一方、紙案内前39には、用紙Pを下方から支持する第1リブ39a、39a…、第2リブ39b、39b…および第3リブ39c、39c…が形成されている。また、搬送方向上流側から第1リブ39a、39a…、第2リブ39b、39b…、第3リブ39c、39c…の順でそれぞれ用紙Pの幅方向Xに複数配設されている(図6参照)。このうち、第3リブ39c、39c…は、搬送方向Yにおいて浮き規制部61の先端部61aと対向する。
本実施形態では、第3リブ39c、39c…と、浮き規制部61の先端部61aとの間の距離は、0.855mmである。これは、用紙Pの姿勢が安定しやすい厚紙の厚みを0.35mmとした場合、厚紙の記録面へのダメージを考慮して浮き規制部61の先端部61aが厚紙と接触しないようにするためである。さらに、厚みが0.1〜0.15mmの比較的薄い用紙Pが前述したコックリング現象により波打ち変形し浮き上がるときに、浮き規制部61の先端部61aが用紙Pと当接して浮き上がりを規制するためである。即ち、浮き規制部61は、浮き上がる薄い用紙Pに対して位置を規制し、殆ど浮き上がりが生じない厚紙とは接触しないように構成されている。
続いて、浮き規制部61および用紙先端案内面62の作用効果について説明する。
図4に示すのは、本発明の浮き規制部に用紙の先端側が接触した様子を示す側面図である。
図4に示す如く、用紙Pが搬送されると、用紙Pの先端は搬送方向下流側へ移動する。そして、用紙Pの先端は、記録ヘッド42を通過し排出補助ローラ70、70…によって第3リブ39c、39c…側に押さえられながら排出手段6へ案内される。この際、用紙先端案内面62は、用紙Pの先端を浮き規制部61の先端部61aと第3リブ39c、39c…との間へ案内することができる。従って、用紙Pの先端が排出ローラホルダ60に引っ掛かることによる紙詰まりが生じる虞がない。
また、用紙P(薄紙)が波打ち変形し浮き上がろうとする場合、用紙Pの先端が排出補助ローラ70、70…まで到達していない状態において、浮き規制部61が用紙PのZ方向における位置を規制することができる。
ここで、浮き規制部61の先端部61aの位置は、前述したように記録ヘッド42のヘッド面42aより下方である。
従って、浮き規制部61は用紙Pの位置をヘッド面42aより下方の位置において規制することができる。その結果、用紙Pの先端近傍が、記録ヘッド42のヘッド面42aと接触することを低減することができる。即ち、ヘッド擦れにより用紙Pが汚れる虞を低減することができる。
図5に示すのは、本発明の浮き規制部に用紙の後端側が接触した様子を示す側面図である。
図5に示す如く、図4の状態から用紙Pがさらに搬送方向下流側へ送られると、用紙Pの後端は、搬送手段5を通過する。そして、用紙Pは、排出手段6によって搬送方向下流側へ送られる。
このとき、波打ち変形した用紙Pは、棒ばね71、71…の付勢力によりある程度は第3リブ39c、39c…側へ押さえられるが、用紙Pの浮き上がりが強い場合、棒ばね71、71…の付勢力に抗して排出補助ローラ70、70…は上方へ押し上げられる。そして、さらに用紙Pが浮き上がると、用紙Pは浮き規制部61の先端部61aと接触し、それ以上上方へ浮き上がらないように規制される。
ここで、浮き規制部61は、搬送方向Yにおいて記録ヘッド42と排出補助ローラ70、70…との間であって、記録ヘッド42の近傍に配設されている。即ち、浮き規制部61は、ローラを配設することができない程記録ヘッド42に近い位置に設けられている。従って、用紙Pの後端側が記録ヘッド42のヘッド面42aと接触することを低減することができる。即ち、ヘッド擦れにより用紙Pが汚れる虞を低減することができる。
尚、排出補助ローラ70、70…が上方へ押し上げられるか否かに関わらず、浮き規制部61は、排出補助ローラ70、70…より搬送方向上流側において用紙の浮き上がりを規制することができる。特に、排出補助ローラ70、70…が上方へ退避可能な構成において浮き規制部61は有効である。
図6に示すのは、本発明の第1〜第3リブ、排出補助ローラの位置関係を示す平面図である。
図6に示す如く、搬送方向上流側から順に第1リブ39a、39a…、第2リブ39b、39b…および第3リブ39c、39c…がそれぞれ幅方向Xに複数配設されている。また、排出補助ローラ70、70…は、第3リブ39c、39c…の近傍に幅方向Xに複数配設されている。またさらに、排出従動ローラ45、45…も、幅方向Xに複数配設されている。さらに、前述したように、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…は、棒ばね71、71…を軸に排出ローラホルダ60に取り付けられている。
尚、コックリング現象による用紙の波打ち変形は、第2リブ39b、39b…、第3リブ39c、39c…の配置、吐出されるインク量、位置、範囲によって波打ち変形の仕方が異なる。また、排出補助ローラ70、70…および排出従動ローラ45、45…の配置も影響する。
図7に示すのは、本発明の排出ローラホルダを示す下方斜視図である。
図7に示す如く、排出ローラホルダ60における搬送方向上流側には、前述したように浮き規制部61および用紙先端案内面62が形成されている。浮き規制部61および用紙先端案内面62は、少なくとも幅方向Xにおいて、複数の排出補助ローラ70、70…の間に形成されている。従って、浮き規制部61は、前述したように、排出補助ローラ70、70…の押さえ効果が直接的に作用しない範囲における用紙Pの浮き上がりを規制することができる。その結果、ヘッド擦れにより用紙Pが汚れる虞をより低減することができる。
尚、浮き規制部61および用紙先端案内面62を、幅方向Xに渡って連続的に延設してもよい。係る場合、幅方向Xの全範囲において用紙Pの浮き上がりを規制することができる。その結果、ヘッド擦れの発生をより効果的に低減することができる。また、用紙Pの先端が用紙先端案内面62と当接したときの面圧を、幅方向Xの特定の位置のみに用紙先端案内面62を形成した場合と比較して、低減することができる。その結果、用紙Pの先端のダメージを低減することができる。
本実施形態の記録装置としてのインクジェットプリンタ1は、搬送される被記録媒体の一例である用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド42と、記録ヘッド42より搬送方向下流側に設けられ、用紙Pと当接することにより用紙Pの記録ヘッド側への変位を規制する変位規制部としての浮き規制部61と、浮き規制部61より搬送方向下流側に設けられ、ローラ対を成さない単独ローラであって、用紙Pにおける記録ヘッド側の面と接触して用紙Pを下流側へ案内するローラとしての排出補助ローラ70、70…と、を備え、記録ヘッド42と用紙Pとが対向するZ軸方向において記録ヘッド側から順に、記録ヘッド42のヘッド面42a、浮き規制部61における用紙側の端部としての先端部61a、排出補助ローラ70、70…における用紙Pとの接触点70aとなる構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、排出補助ローラ70、70…は、用紙Pの幅方向Xにおいて複数配設され、浮き規制部61は、少なくとも幅方向Xにおける複数の排出補助ローラ70、70…の間に配設されていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、浮き規制部61は、用紙Pの幅方向Xに渡って連続的に設けられていることを特徴とする。
また、本実施形態において、浮き規制部61における搬送方向上流側には、用紙Pの先端を浮き規制部61の先端部61aへ案内する被記録媒体先端案内面としての用紙先端案内面62が形成され、用紙先端案内面62は、搬送方向下流側へ進むに従って、記録ヘッド42と用紙Pとが対向するZ軸方向において用紙側に徐々に接近するように搬送方向Yに対して傾斜していることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、排出補助ローラ70、70…は、用紙Pと点接触し、外周が歯付であるローラであって、付勢手段の一例である棒ばね71、71…の付勢力に抗して記録ヘッド42と用紙Pとが対向するZ軸方向における記録ヘッド側に変位可能に設けられていることを特徴とする。
尚、上記実施例において、排出補助ローラは用紙と点接触する所謂、ギザローラであるが、線接触または面接触する外周が滑らかなローラであってもよい。係る場合、排出補助ローラは、上方へ退避しない構成でもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るプリンタの全体を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るプリンタの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明の浮き規制部を示す側面図。 本発明の浮き規制部に用紙の先端側が接触した様子を示す側面図。 本発明の浮き規制部に用紙の後端側が接触した様子を示す側面図。 本発明の第1〜第3リブ、排出補助ローラの位置関係を示す平面図。 本発明の排出ローラホルダを示す下方斜視図。 従来技術の記録装置内部を示す拡大側面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給送装置、4 記録手段、5 搬送手段、
6 排出手段、11 用紙カセット、12 分離部材、16 ピックアップローラ、
17 揺動部材、18 揺動軸、20 ガイドローラ、21 分離手段、
22 分離ローラ、23 駆動ローラ、25 第1中間送り部、26 駆動ローラ、
27 アシストローラ、29 従動ローラ、31 第2中間送り部、32 駆動ローラ、
33 アシストローラ、35 搬送駆動ローラ、36 搬送従動ローラ、
37 紙案内上、39 紙案内前、39a 第1リブ、39b 第2リブ、
39c 第3リブ、40 キャリッジ、41 キャリッジガイド軸、42 記録ヘッド、
42a ヘッド面、43 ノズル列、44 排出駆動ローラ、45 排出従動ローラ、
60 排出ローラホルダ、61 浮き規制部、61a 先端部、62 用紙先端案内面、
70 排出補助ローラ、70a (用紙との)接触点、71 棒ばね、112 本体、
112A 被装着部、112B カバー、117 インクカートリッジ、
118 フレキシブル配線板、120 操作スイッチ、
200 (従来技術の)記録装置、201 搬送ローラ対、202 排出ローラ対、
203 排出補助ローラ、204 記録ヘッド、205 ヘッド面、206 用紙、
P 用紙、X 幅方向、Y 記録時の搬送方向、Z 高さ方向

Claims (5)

  1. 搬送される被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、
    該記録ヘッドより搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体と当接することにより被記録媒体の前記記録ヘッド側への変位を規制する変位規制部と、
    該変位規制部より搬送方向下流側に設けられ、被記録媒体における前記記録ヘッド側の面と接触して被記録媒体を下流側へ案内するローラと、を備え、
    前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向における位置関係について、前記変位規制部における被記録媒体側の端部が、前記記録ヘッドのヘッド面と前記ローラにおける被記録媒体との中間に位置することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記ローラは、被記録媒体の幅方向において複数配設され、
    前記変位規制部は、少なくとも幅方向における前記複数のローラの間に配設されている記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記変位規制部は、被記録媒体の幅方向に渡って連続的に設けられている記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記変位規制部における搬送方向上流側には、被記録媒体の先端を該変位規制部の前記端部へ案内する被記録媒体先端案内面が形成され、
    該被記録媒体先端案内面は、搬送方向下流側へ進むに従って、前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向において被記録媒体側に徐々に接近するように搬送方向に対して傾斜している記録装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記ローラは、被記録媒体と点接触し、外周が歯付であるローラであって、
    付勢手段の付勢力に抗して前記記録ヘッドと被記録媒体とが対向する方向における前記記録ヘッド側に変位可能に設けられている記録装置。
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