JP2010040475A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング10の後面には、キャビティ11の後端部内周に対して略直角に且つ直接的に連なる形態であって、キャビティ11に対するゴム栓25の挿入深さが適正か否かを判別するための基準面13が形成され、基準面13よりも後方には、電線26のうちハウジング10から後方へ導出した部分を当接させることにより、電線26がその導出方向と交差する方向へ変位するのを規制可能な規制部14が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線がハウジングからの導出方向と交差する方向へ変位することに起因してゴム栓が不正に変形するのを防止することを目的とする。
電線は、規制部に当接することにより導出方向と交差する方向へ変位するのを規制されるので、電線が導出方向と交差することに起因してゴム栓が不正に変形する虞はない。また、ハウジングの後面に、キャビティの後端部内周に対して略直角に且つ直接的に連なる形態の基準面を形成したことにより、キャビティに対するゴム栓の挿入深さが適正か否かを目視によって判別することができる。
ハウジングから導出された電線が、キャビティの並び方向とほぼ同じ方向へ変位しようとしたときには、その電線に隣接する電線に当接することにより、電線の変位が規制される。一方、電線がキャビティの並び方向と交差する方向へ変位しようとしたときには、規制部への当接によって電線の変位が規制される。
端子金具と電線とゴム栓をキャビティ内に挿入する際には、可動部材を挿入許容位置へ移動させておけば、基準面が後方から目視できる状態となるので、ゴム栓の挿入深さが適正であるか否かを判別できる。また、このとき、規制部として機能する貫通孔は、ハウジングの後面に接近した位置にあるので、端子金具、電線及びゴム栓を挿入するときに、規制部が邪魔になることがない。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10内に複数のキャビティ11を形成し、各キャビティ11内に後方から端子金具20を挿入したものである。キャビティ11は、前後方向に細長く、ハウジング10の前後両端に開口している。キャビティ11の後端部は、その長さ方向と直角な横断面形状が円形となっていて、ハウジング10の後面において挿入口12として円形に開口している。複数のキャビティ11は、上下2段に別れて左右に一定ピッチで並列するように配置されている。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図3及び図4を参照して説明する。本実施形態2は、規制部44を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施形態3を図5乃至図8を参照して説明する。本実施形態3は、ハウジング50と規制部58を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1及び2では1つの規制部が複数のキャビティと対応するようになっているが、1つのキャビティ毎に個別に規制部を1つずつ設けてもよい。
(2)上記実施形態1及び3では基準面がキャビティの開口を全周に亘って包囲する形態となっているが、本発明によれば、基準面は、キャビティの開口のうち一部のみと直角に且つ直接的に連なる形態としてもよい。
(3)上記実施形態1及び2では規制部をハウジングの後面から壁状に突出する形態としたが、本発明によれば、規制部が、ハウジングと一体であって、ハウジングの後面から後方へ離間した位置に配された形態であってもよい。
11…キャビティ
13…基準面
14…規制部
20…端子金具
25…ゴム栓
26…電線
40,50…ハウジング
41,51…キャビティ
43,53…基準面
44,58…規制部
55…可動部材
57…貫通孔
Claims (3)
- 内部にキャビティが形成されたハウジングと、
前記ハウジングの後方から前記キャビティ内に挿入された端子金具と、
前記端子金具に接続されて前記ハウジングの後方へ導出された電線と、
前記電線に外嵌された状態で前記キャビティ内に挿入され、前記電線の外周と前記キャビティの内周との隙間をシールするゴム栓とを備え、
前記ハウジングの後面には、前記キャビティの後端部内周に対して略直角に且つ直接的に連なる形態であって、前記キャビティに対する前記ゴム栓の挿入深さが適正か否かを判別するための基準面が形成され、
前記基準面よりも後方には、前記電線のうち前記ハウジングから後方へ導出した部分を当接させることにより、前記電線がその導出方向と交差する方向へ変位するのを規制可能な規制部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジングには、複数の前記キャビティが並ぶように配置されており、
前記規制部が、前記複数のキャビティの並び方向に沿った壁状をなしていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記ハウジングには、前記基準面の後方において前記端子金具、ゴム栓及び前記電線が貫通することを許容する貫通孔を備えた可動部材が、挿入許容位置と前記挿入許容位置よりも後方の変位規制位置との間での前後移動を可能に設けられており、
前記可動部材が前記挿入許容位置にあるときには、前記貫通孔が前記ハウジングの後面に接近することにより、前記基準面が前記貫通孔の開口領域内において後方からの目視可能に露出し、
前記可動部材が前記変位規制位置にあるときには、前記貫通孔の開口縁が前記規制部として機能することにより、前記電線の導出方向と交差する方向への変位が規制されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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