JP2009537372A

JP2009537372A - フロントガラス・ワイパー装置

Info

Publication number: JP2009537372A
Application number: JP2009510438A
Authority: JP
Inventors: クース，エリック
Original assignee: Federal Mogul SA
Current assignee: Trico Belgium SA
Priority date: 2006-05-19
Filing date: 2007-05-14
Publication date: 2009-10-29
Anticipated expiration: 2027-05-14
Also published as: KR101309372B1; CN101448688A; WO2007135009A1; KR20090018967A; EP1857337B1; DE602006008281D1; US8341801B2; EP1857337A1; MX2008014724A; US20100058552A1; CN101448688B; JP5043933B2; CA2651576A1; ES2331426T3

Abstract

【課題】特に長手方向のストリップと接続片（“端部キャップ”）が永続的に頑丈な方法で相互に連結され、ワイパーブレードの位置がより良く定義されるフロントガラス・ワイパー装置を提供する。
【解決手段】長手側に相対する長手方向の溝（３）を備えたワイパーブレード（２）と、キャリア要素とを具備したフロントガラス・ワイパー装置（１）であり、その溝（３）においてキャリア要素の長手方向のストリップ（４）が互いに離間して配置され、前記長手方向のストリップ（４）の隣り合う端部（５）はそれぞれの接続片（６）によって相互に連結され、少なくとも１つの接続片（６）は長手方向のストリップ（４）の周りを嵌合する嵌合部材（１３）を具備し、ストリップ（４）は嵌合部材（１３）によって形成される溝（１４）に備えられ、ストリップ（４）と接続片（６）は嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記嵌合接続はストリップ（４）上で横方向に伸びる手段を具備し、前記横方向に伸びる手段はそれぞれのストリップ（４）の内側の端部（１１）から横方向に伸びる少なくとも１つの突起（１０）から成り、前記突起（１０）はそれぞれのストリップ（４）の外側の輪郭の内側で、接続片（６）の停止部（１２）の間に位置し、ワイパーブレード（２）の溝（３）はそれぞれ、ストリップ（４）に関するワイパーブレード（２）の長手方向の運動を妨げるための停止部（１６）を具備する。
【選択図】図７

Description

本発明は、拭取対象であるフロントガラスに当接されるように配されることができる、可撓性の物質でできた細長く伸びたワイパーブレードと、弾性を有し、細長く伸びたキャリア要素とを具備したフロントガラス・ワイパー装置に関し、ワイパーブレードはその長手側に相対するように長手方向の溝を備え、その溝においてキャリア要素の長手方向のストリップが互いに離間して配置され、前記長手方向のストリップの隣り合う端部はそれぞれの接続片によって相互に連結される。そして、本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置は、揺動ワイパーアームに対する接続装置を具備し、そこで少なくとも１つの接続片は長手方向のストリップの周りを嵌合する嵌合部材を具備し、そのため前記ストリップは前記嵌合部材によって形成される溝に備えられる。前記ストリップと前記接続片は嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記嵌合接続は前記ストリップ上で横方向に伸びる手段を具備し、前記横方向に伸びる手段はそれぞれのストリップの内側の端部から横方向に伸びる少なくとも１つの突起から成り、前記突起はそれぞれのストリップの外側の輪郭の内側で、接続片の停止部の間に位置する。

上述のような従来のフロントガラス・ワイパー装置は、同一出願人の欧州特許公開Ｎｏ．１４９１４１６（特許文献１）によって公知となっている。この先行技術のフロントガラス・ワイパー装置は、特にヨークの無いワイパー装置として設計されており、互いに枢動自在に連結されたいくつかのヨークによって使用されるのではなく、ワイパーブレードがキャリア要素によって付勢され、その結果特有の湾曲を示すようになっている。

実際に、この先行技術のフロントガラス・ワイパー装置の長手方向のストリップの隣り合う端部と接続片（実際には“端部キャップ”とも呼ばれる）は永続的に頑丈な方法で接続されているが、その端部キャップの間のワイパーブレードの位置はより良く制御することが可能であると思われる。実際、ワイパーブレードのゴム材料の公差は数ミリメートルであり、端部キャップの設計にも数ミリメートルの間隔が残されている。
欧州特許公開Ｎｏ．１４９１４１６

本発明の目的は、上述の先行技術を改良し、特に長手方向のストリップと接続片（“端部キャップ”）が永続的に頑丈な方法で相互に連結され、ワイパーブレードの位置がより良く定義されるフロントガラス・ワイパー装置を提供することにある。

本発明は、拭取対象であるフロントガラスに当接されるように配されることができる、可撓性の物質でできた細長く伸びたワイパーブレードと、弾性を有し、細長く伸びたキャリア要素とを具備したフロントガラス・ワイパー装置に関し、ワイパーブレードはその長手側に相対するように長手方向の溝を備え、その溝においてキャリア要素の長手方向のストリップが互いに離間して配置され、前記長手方向のストリップの隣り合う端部はそれぞれの接続片によって相互に連結される。そして、本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置は、揺動ワイパーアームに対する接続装置を具備し、そこで少なくとも１つの接続片は長手方向のストリップの周りを嵌合する嵌合部材を具備し、前記ストリップは前記嵌合部材によって形成される溝に備えられる。前記ストリップと前記接続片は嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記嵌合接続は前記ストリップ上で横方向に伸びる手段を具備し、前記横方向に伸びる手段はそれぞれのストリップの内側の端部から横方向に伸びる少なくとも１つの突起から成り、前記突起はそれぞれのストリップの外側の輪郭の内側で、接続片の停止部の間に位置する。

そして、本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置は、本発明の上記目的を達成するために、前記ワイパーブレードの溝がそれぞれ、前記ストリップに関する前記ワイパーブレードの長手方向の運動を妨げるための停止部を具備していることを特徴とする。例えば、このような停止部は、前記ワイパーブレードの内側の長手方向の壁部から横方向に伸びる突起によって形成されていても良く、前記突起は前記２つの相対する溝の間で、それぞれのストリップの長手側にある開口部を備えた穴内に位置するようにしても良い。従って、前記ワイパーブレードは、前記ストリップに関して少なくとも１つの長手方向に動くことができない。

本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置の好適な実施形態によると、前記ワイパーブレードの前記溝は、前記ストリップの相対する長手方向の運動を妨げるための、少なくとも２つの相対する停止部を具備している。

本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置の別の好適な実施形態によると、前記停止部は、前記２つの相対する溝の間に位置する前記ワイパーブレードの長手方向の壁部から横方向に伸びる突起から成っている。

本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置の別の好適な実施形態によると、前記停止部は前記ワイパーブレードを構成している。特に、製造作業において、関係する付加的な手段及び装置の範囲内で高いコストを要することなく、前記停止部が確実で制御可能な方法で形成されることを保証することができる。

本発明は更にフロントガラス・ワイパー装置の製造方法に関しており、本発明の上記目的を達成するために、拭取対象であるフロントガラスに当接されるように配されることができる、可撓性の物質でできた細長いワイパーブレードの長手側に、相対する長手方向の溝が形成され、キャリア要素の長手方向のストリップが離間した配置で前記溝に適合される。前記長手方向のストリップの隣り合う端部はそれぞれの接続片によって相互に連結され、揺動ワイパーアームに対する接続装置が備えられ、前記ストリップにおいて少なくとも１つの接続片が嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記接続片の嵌合部材は長手方向のストリップの周りで嵌合し、その結果前記ストリップが前記嵌合部材によって形成される溝に備えられる。前記嵌合接続は前記ストリップ上で横方向に伸びる手段から成り、前記横方向に伸びる手段はそれぞれのストリップの内側の長手方向の端部から横方向に伸びる少なくとも１つの突起を具備し、前記突起はそれぞれのストリップの外側の輪郭の内側で、前記接続片の停止部の間に位置し、前記ワイパーブレードの前記溝はそれぞれ、前記ストリップに関して前記ワイパーブレードの少なくとも１つの方向における長手方向の運動を妨げるための停止部を備えていることを特徴とする。

本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置によると、製造作業において、関係する付加的な手段及び装置の範囲内で、高いコストを要することなく、ワイパーブレードのストリップに関する長手方向の運動を妨げるための停止部を、確実で制御可能な方法で形成することができる。

以下に、図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。

図１は、本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置１の好適な実施形態を示している。フロントガラス・ワイパー装置１は、弾性重合体のワイパーブレード２（図２）と、弾性を有する帯状の鋼からできた長手方向のストリップ４（図３）とから構成され、ワイパーブレード２の長手側には相対する長手方向の溝３が形成され、長手方向のストリップ４は長手方向の溝３に適合されるようになっている。前記ストリップ４は、ゴム製のワイパーブレード２のための可撓性の有るキャリア要素を形成し、あたかも湾曲した位置に付勢されるようになる（操作位置における曲率が、拭取対象であるフロントガラスの曲率になる）。ストリップ４の隣り合う端部５は、分離した構造上の要素であるプラスチック製の接続片６によって、フロントガラス・ワイパー装置１の両側に相互に連結される。フロントガラス・ワイパー装置１は、更に揺動アーム８とスポイラー９に対する接続装置７を具備している。

図４は図１のフロントガラス・ワイパー装置１の自由端を示しており、一方図５はワイパーブレード２が在る状態での前記自由端の下面図を示している。フロントガラス・ワイパー装置１の一方の端のみにおいてゴムが保持されているので、図４及び図５ではフロントガラス・ワイパー装置の自由端は一方にのみ示されている。そのため、その他の側の端は、自由に滑ることができる。対応する部分は、同じ符号で示されている。

ストリップ４の上面図に関する図３を参照すると、ストリップ４は、ストリップ４の長手方向の内側の端部１１から横方向に伸びる突起１０をそれぞれ具備している。接続片６がストリップ４の隣り合う端部５に滑ることができるように備えられている場合、嵌合接続が達成され、そこで突起１０は接続片６の内側の停止部１２（“ノッチ１２”）の間に嵌合される。それぞれの突起１０は、これらの相対する停止部１２の間の小さな溝に据えられる。従って、ストリップ４は、接続片６に関して長手方向の全ての運動が妨げられる。それぞれの接続片６は嵌合部材１３を備えており、前記嵌合部材１３は、ストリップ４を滑らせるための溝１４を形成するように、ストリップ４の周りで嵌合している。前記嵌合部材１３によって、ストリップ４は確実に、接続片６に関して横方向の全ての運動が妨げられる。

それぞれの接続片６は、スポイラー９の自由端を収容するための穴１５を有している。接続片６の自由端から離れた方向を向いている停止部１２は、傾斜した上方の面を備えており、そのためストリップ４上へ前記接続片６を滑らせるのに、それほど大きな力を要しない。一方、一度前記溝の内側に突起１０が据えられると、ストリップ４から接続片６を容易に取り外すことはできない。接続片６の自由端の方を向いている停止部１２によって、それぞれのストリップ４の上端部が停止部１２と接続片６の（側）壁部との間に位置しているので、ストリップ４は確実に相互に一定の間隔で保持される。この嵌合接続自体は、同一出願人による欧州特許公開Ｎｏ．１４９１４１６（特許文献１）に記載されている。

図２及び図６に示されるように、前記ワイパーブレード２の溝３はそれぞれ、矢印１７の方向に前記ストリップ４に関して前記ワイパーブレード（２）の相対的な長手方向の運動を妨げるために、停止部１６を具備している。矢印２０の（反対）方向に前記ストリップ４に関して前記ワイパーブレード２の相対的な長手方向の運動を妨げるために、前記ワイパーブレード２の先端は、接続片６の端面２１と接触するようになっている。停止部１６は前記ストリップ４の横方向の側面１８と接触できるようになっているため、前記ワイパーブレード（２）の前記運動は確実に妨げられる。前記停止部１６は、前記２つの相対する溝３の間に位置する前記ワイパーブレード２の長手方向の壁部１９から横方向に伸びる突起によってそれぞれ形成される。前記停止部１６は前記ワイパーブレード２の１部品である。

図７はワイパーブレード２の他の実施形態を示しており、本実施形態では前記停止部１６はそれぞれのストリップ４の溝２２内に位置している。

本発明は上述の実施形態に制限されることなく、特許請求の範囲内の他の実施形態に拡張することもできる。

本発明に係るフロントガラス・ワイパー装置の好適の実施形態を模式的に表した斜視図である。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、特にワイパーブレードを示す図である。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、特にストリップの上面図に関する図である。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、特にフロントガラス・ワイパー装置の自由端を示す図である。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、ワイパーブレードが在る状態でのフロントガラス・ワイパー装置の自由端の下面図を示している。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、特にストリップに関してワイパーブレードの相対的な長手方向の運動を妨げるための機構について説明する図である。図１のフロントガラス・ワイパー装置の詳細を示す図であり、ワイパーブレードの他の実施形態を示す図である。

符号の説明

１フロントガラス・ワイパー装置
２ワイパーブレード
３溝
４ストリップ
５端部
６接続片
７接続装置
８揺動ワイパーアーム
９スポイラー
１０突起
１１端部
１２停止部
１３嵌合部材
１４溝
１６停止部
１８横方向の側面
１９長手方向の壁部
２１端面

Claims

拭取対象であるフロントガラスに当接されるように配されることができる、可撓性の物質でできた細長く伸びたワイパーブレード（２）と、弾性を有し、細長く伸びたキャリア要素とを具備し、前記ワイパーブレードはその長手側に相対するように長手方向の溝（３）を備え、前記キャリア要素の長手方向のストリップ（４）が互いに離間して前記溝（３）に配置され、前記長手方向のストリップ（４）の隣り合う端部（５）は、それぞれの接続片（６）によって相互に連結されるようになっているフロントガラス・ワイパー装置（１）であって、
前記フロントガラス・ワイパー装置（１）は揺動ワイパーアーム（８）に対する接続装置（７）を具備し、そこで少なくとも１つの前記接続片（６）は前記長手方向のストリップ（４）の周りを嵌合する嵌合部材（１３）を具備し、前記ストリップ（４）は前記嵌合部材（１３）によって形成される溝（１４）に備えられ、前記ストリップ（４）と前記接続片（６）は嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記嵌合接続は前記ストリップ（４）上で横方向に伸びる手段を具備し、前記横方向に伸びる手段はそれぞれの前記ストリップ（４）の内側の端部（１１）から横方向に伸びる少なくとも１つの突起（１０）から成り、前記突起（１０）はそれぞれの前記ストリップ（４）の外側の輪郭の内側で、前記接続片（６）の停止部（１２）の間に位置し、
前記ワイパーブレード（２）の前記溝（３）がそれぞれ、前記ストリップ（４）に関する前記ワイパーブレード（２）の長手方向の運動を妨げるための停止部（１６）を具備していることを特徴とするフロントガラス・ワイパー装置。
前記ワイパーブレード（２）の前記溝（３）がそれぞれ前記ストリップ（４）の相対する長手方向の運動を妨げるために、少なくとも２つの相対する停止部（１６）を具備している請求項１に記載のフロントガラス・ワイパー装置。
前記停止部（１６）は、前記２つの相対する溝（３）の間に位置する前記ワイパーブレード（２）の長手方向の壁部（１９）から横方向に伸びる突起から成る請求項１又は２に記載のフロントガラス・ワイパー装置。
前記停止部（１６）は前記ワイパーブレード（２）を構成している請求項１乃至３のいずれかに記載のフロントガラス・ワイパー装置。
拭取対象であるフロントガラスに当接されるように配されることができる、可撓性の物質でできた細長いワイパーブレード（２）の長手側に、相対する長手方向の溝（３）が形成され、キャリア要素の長手方向のストリップ（４）が離間した配置で前記溝（３）に適合され、前記長手方向のストリップ（４）の隣り合う端部（５）はそれぞれの接続片（６）によって相互に連結され、揺動ワイパーアーム（８）に対する接続装置（７）が備えられ、前記ストリップ（４）において少なくとも１つの接続片（６）が嵌合接続によって滑ることができるように接続され、前記接続片（６）の嵌合部材（１３）は前記長手方向のストリップ（４）の周りで嵌合し、その結果前記ストリップ（４）が前記嵌合部材（１３）によって形成される溝（１４）に備えられ、前記嵌合接続は前記ストリップ（４）上で横方向に伸びる手段から成り、前記横方向に伸びる手段はそれぞれの前記ストリップ（４）の内側の長手方向の端部（１１）から横方向に伸びる少なくとも１つの突起（１０）を具備し、前記突起（１０）はそれぞれの前記ストリップ（４）の外側の輪郭の内側で、前記接続片（６）の停止部（１２）の間に位置し、
前記ワイパーブレード（２）の前記溝（３）はそれぞれ、前記ストリップ（４）に関して前記ワイパーブレード（２）の長手方向の運動を妨げるための停止部（１６）を備えている請求項１乃至４のいずれかに記載のフロントガラス・ワイパー装置の製造方法。