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JP2009219335A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を実現するとともに、組み立てが容易なモータを提供することを課題とする。
【解決手段】コイル13に電流を供給するための配線装置であるバスバーユニット20において、バスバーホルダ21が、コイル接続バスバー31〜33と、センサ接続バスバー41〜46、51〜53とを支持する。バスバーホルダ本体部211の底面部22には、ベアリングを収納するベアリングホルダ242が形成され、ホールIC回路60を構成する抵抗およびコンデンサが配置される。ホールIC回路60は、ホールICに対する電気信号の入出力を行う。上面部23には、ホールIC61、62、63を収納するセンサホルダ244が形成される。バスバーホルダ本体部211の径方向外側に突出したコネクタ部212が形成される。コイル接続バスバー31、33は、センサ接続バスバー44、45と軸方向に互いに重なる位置に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されるトランスミッションのギアセレクト、またはクラッチの駆動に用いられるモータに関する。
ブラシレスモータのステータは、コアバック部と、コアバック部から径方向に突設された複数のティースとを備える。複数のティースにそれぞれ導電線が巻き回されることによって複数のコイルが形成されている。ブラシレスモータは、複数のコイルに駆動電流を供給することによってロータを回転駆動させる。
また、ブラシレスモータのハウジング内には、電源装置から供給された電流を各コイルに供給するためのバスバーユニットが装着されている。バスバーユニットは、複数のバスバーを有している。各バスバーは、電源装置からの配線と、各コイルを形成する導電線の端部とに接続されることによって、各コイルに駆動電流を供給している。
一方、ブラシレスモータの小型化を実現するために、バスバーを用いずに各コイルに駆動電流を供給するブラシレスモータが特許文献1に開示されている。具体的には、ステータを覆うインシュレータが、巻線のターミナルとなる接続金具を支持している。また、モータ内部とモータ外部との電気的導通を図る外部引出ピンが、ベアリングホルダによって支持されている。巻線および外部引出ピンは、溶接によって接続金具に接続される。
特開2007−6592号公報
上述したように、特許文献1に開示されているブラシレスモータは、バスバーを介さずに駆動電流を各コイルに供給する構成とすることによって、小型化を実現している。
しかしながら、巻線と外部引出ピンとの間に接続金具が介在するため、ブラシレスモータの組み立て時における部品点数が増加する。また、ブラシレスモータの組み立て時に、接続金具と巻線との溶接、および接続金具と外部引出ピンとの溶接を行う必要がある。このように、部品点数の増加とともに溶接個所も増加するため、ブラシレスモータの組み立て作業が煩雑になるという問題があった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、小型化を実現するとともに、組み立てが容易なモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、回転軸を中心に回転するロータと、前記回転軸を中心とした円環状のコアバック部、および、前記コアバック部の内周面から径方向に突出した複数のティースを有するステータコアと、各ティースに導電線が巻き回されて形成された複数のコイルと、各コイルに駆動電流を供給するためのバスバーユニットと、を備え、前記バスバーユニットは、前記導電線の端部と接続する導電線接続部を含む複数のコイル接続バスバーと、前記複数のコイル接続バスバーを支持し、絶縁性材料で形成されたバスバーホルダと、を含み、前記バスバーホルダには、前記ロータと一体に回転するシャフトを回転自在に保持するベアリングを収納するベアリングホルダが形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記バスバーホルダは、軸方向に関して前記ステータコアの一端側に配置され、前記ベアリングホルダは、前記バスバーホルダが前記ステータコアに対向する面と反対側の面に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のモータにおいて、前記複数のコイル接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形されており、各コイル接続バスバーは、前記複数のコイル接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形される際に、各コイル接続バスバーの位置決めに用いられる治具が当接する第1の位置決め部を含み、前記バスバーホルダには、前記第1の位置決め部に対応する位置に軸方向に貫通する第1の貫通孔が形成されており、前記第1の位置決め部が、前記第1の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のモータにおいて、前記バスバーホルダには、前記バスバーホルダを前記軸方向に貫通し、前記導電線接続部を前記軸方向の両側に露出させるための第1の露出孔が、前記導電線接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3に記載のモータにおいて、前記導電線接続部は、前記第1の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のモータにおいて、前記バスバーホルダには、前記ロータの回転位置を検出するための複数のセンサをそれぞれ収納する複数のセンサ収納部が形成されており、前記バスバーユニットは、さらに、各センサホルダに収納されたセンサに対して電気信号を入出力するための複数のセンサ接続バスバー、を含むことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載のモータにおいて、各センサホルダに収納されるセンサは、前記ロータと一体に回転するセンサマグネットに対して、間隙を介して径方向外側に対向していることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6または請求項7に記載のモータにおいて、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形されており、前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形される際に、前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーの位置決めに用いられる治具が当接する第2の位置決め部を含み、前記バスバーホルダには、前記第2の位置決め部に対応する位置に前記軸方向に貫通する第2の貫通孔が形成されており、前記第2の位置決め部が、前記第2の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とするモータ。
請求項9記載の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、各センサの端子と直接接続するセンサ接続部を含み、前記バスバーホルダには、前記バスバーホルダを前記軸方向に貫通し、前記センサ接続部を前記軸方向の両側に露出させるための第2の露出孔が、前記センサ接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、各センサの端子と直接接続するセンサ接続部を含み、前記バスバーホルダには、前記センサ接続部を前記軸方向の一方に露出させるための開口孔が、前記センサ接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のモータにおいて、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも二つのセンサ接続バスバーは、前記軸方向に互いに重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のモータにおいて、前記複数のコイル接続バスバーのうち少なくとも一つのコイル接続バスバーと、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーとは、前記軸方向に互いに重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項6ないし請求項12のいずれかに記載のモータにおいて、前記バスバーユニットは、さらに、前記複数のセンサとは別の電子部品、を含み、前記別の電子部品は、前記バスバーホルダが前記ステータコアと対向する側と反対側に配置されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8に記載のモータにおいて、前記バスバーユニットは、さらに、前記バスバーホルダの前記径方向の外側に前記バスバーホルダと一体に形成され、前記導電線接続部と電気的に接続する第1のコネクタピンと、各センサの端子と電気的に接続する第2のコネクタピンとを含むコネクタ部、を含み、前記第1のコネクタピンは、前記複数のコイル接続バスバーのうちいずれか一つのコイル接続バスバーの端部であり、前記第2のコネクタピンは、前記バスバーホルダと一体成形されるセンサ接続バスバーの端部であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のモータであって、車両のトランスミッション、または車両のクラッチの駆動に用いられるモータであることを特徴とする。
本発明のモータにおいて、バスバーホルダにベアリングホルダが形成されている。これにより、ベアリングがバスバーホルダに既に収納された状態でモータを組み立てることができるため、部品点数を削減し、モータの組み立てを容易にすることができる。
また、バスバーホルダのステータコア側の面に複数のセンサホルダを配置している。これにより、センサがバスバーホルダに既に収納された状態でモータを組み立てることができるため、部品点数を削減し、モータを容易に組み立てることができる。
また、少なくとも一つのコイルバスバーと少なくとも一つのセンサ接続バスバーとが、軸方向に互いに重なるように配置されている。また、少なくとも二つのセンサ接続バスバーが、軸方向に互いに重なるように配置されている。これにより、バスバーユニットの径方向の寸法を抑えることができるため、モータを小型化することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るブラシレスモータ1の側面断面図である。図1に示すブラシレスモータ1は、ハウジング11と、ステータコア12と、コイル13と、シャフト14と、ロータ15と、センサマグネット16と、バスバーユニット20とを備える。ブラシレスモータ1は、たとえば、車両に搭載されるトランスミッションのギアセレクト、またはクラッチの駆動に用いられる。ブラシレスモータ1は、ECUなどの制御装置(図示省略)を介して、バッテリーなどの電源装置(図示省略)から供給される電流によって駆動する。
なお、ブラシレスモータ1は、搭載機器によって取り付け状態が異なり、様々な向きに配置される。したがって、ブラシレスモータ1には、絶対的な上下方向は存在しない。しかし、以下の説明において、便宜的に、図1の図面上の上下方向がブラシレスモータ1の上下方向であるとして説明する。
ハウジング11は、ブラシレスモータ1の回転軸J1を中心とした円筒形であり、内周面にステータコア12が固定されている。ステータコア12は、回転軸J1を中心として環状に構成されたコアバック部12aと、コアバック部12aから回転軸J1に向って放射状に配置された複数のティース部12bとを備えている。導電線130が各ティース部12bに巻回されることによって、コイル13が形成される。
また、ハウジング11の上部とバスバーユニット20の下部とにおいて、ボールベアリング17A、17Bがそれぞれ保持されている。ハウジング11が保持するボールベアリング17Aと、バスバーユニット20が保持するボールベアリング17Bとによって、回転軸J1を軸心とするシャフト14を回転自在に保持している。
ロータ15は、ロータマグネット151と、ロータコア152とを備えており、シャフト14と一体に回転する。ロータマグネット151は、シャフト14に固定されたロータコア152の外周面に固定される。センサマグネット16は、ロータ15の下側に配置され、シャフト14に固定されたセンサヨーク18によって保持されている。
バスバーユニット20は、ステータコア12の下側を覆うように配置される。バスバーユニット20は、コイル13に電流を供給するための配線装置である。また、バスバーユニット20は、センサマグネット16の径方向外側に対向するようにしてホールIC61、62、63(図2参照)を保持している。
上述した構成を有するブラシレスモータ1において、ロータマグネット151の回転位置に応じた電流が、電源装置から制御装置を介してコイル13へ供給される。コイル13が通電されることに伴って磁場が発生し、ロータマグネット151が回転する。このようにしてブラシレスモータ1は回転駆動力を得る。
{バスバーユニット20の概要}
次に、バスバーユニット20について説明する。図2は、バスバーユニット20の上面図である。つまり、図2は、バスバーユニット20をステータコア12側から見た図である。図3は、バスバーユニット20の底面図である。図4は、バスバーユニット20を構成する各バスバーの配置を示す図である。
なお、図4において、バスバーホルダ21などの表示を省略している。また、図4において、コイル接続バスバー31、32、33が配置されている側が上側(ステータコア12側)であり、センサ接続バスバー45が配置されている側が下側である。
図2、図3および図4に示すように、バスバーユニット20は、バスバーホルダ21と、ホールIC61、62、63と、複数のバスバーと、複数の電子部品とから構成される。バスバーホルダ21は、絶縁性材料で形成されており、平面視で略円形状のバスバーホルダ本体部211と、バスバーホルダ本体部211から径方向の外側に設けられたコネクタ部212とから構成されている。
図2に示すように、ホールIC61、62、63は、バスバーホルダ本体部211の上面部23に配置され、センサマグネット16の位置に応じたホール信号を出力する。ホールIC61は、電源入力用の電源端子61aと、接地用の接地端子61bと、ホール信号を出力する出力端子61cとを有する。同様に、ホールIC62は、電源端子62aと、接地端子62bと、出力端子62cとを有する。ホールIC63は、電源端子63aと、接地端子63bと、出力端子63cとを有する。
また、図4に示すように、バスバーユニット20を構成するバスバーは、コイル接続バスバー31、32、33、およびセンサ接続バスバー41、42、43、44、45、46、51、52、53である。これらのコイル接続バスバー31、32、33と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45、46、51、52、53とは、バスバーホルダ21によって支持される。
コイル接続バスバー31、32、33は、コイル13に三相の電流を供給するための導電性部材である。センサ接続バスバー41、42、43、46、51、52、53は、ホールIC61、62、63が出力するホール信号を制御装置に出力するために用いられる導電性部材である。センサ接続バスバー44は、ホールIC61、62、63への電源の供給に用いられる導電性部材である。センサ接続バスバー45は、ホールIC61、62、63の接地に用いられる導電性部材である。
また、図3に示すように、複数の電子部品として、抵抗711、712、721、722、731、732と、コンデンサ713、723、733とが、バスバーホルダ本体部211の底面部22に配置される。これにより、コイル13から発生する熱によって、抵抗711、712、721、722、731、732、およびコンデンサ713、723、733の特性が変化することを抑制できる。
センサ接続バスバー41、42、43、44、45、46、51、52、53と、抵抗711、712、721、722、731、732と、コンデンサ713、723、733とは、ホールIC回路60(後で説明する図16参照)を構成する。ホールIC回路60は、各ホールICへ電源を供給し、各ホールICが出力するホール信号を制御装置に出力する回路である。ホールIC回路60は、バスバーユニット20に配置されるホールICの数に対応して形成される。このように、バスバーホルダ本体部211にホールIC回路を形成することによって、回路基板を配置する空間を設ける必要がないため、バスバーユニット20を小型化することができる。
また、図4に示すように、コイル接続バスバー31と、センサ接続バスバー44、45とが、軸方向に互いに重なるように配置されている。また、コイル接続バスバー33と、センサ接続バスバー44、45とが、軸方向に互いに重なるように配置されている。これにより、バスバーユニット20の径方向の寸法を小さくすることができる。
{バスバーホルダ21の構成}
次に、バスバーホルダ21について説明する。図5は、バスバーホルダ21の上面図である。図6は、図5に示すバスバーホルダ21の矢視A−A断面図である。図7は、図5に示す矢視B方向から見たバスバーホルダ21の側面図である。
図5および図6に示すように、コイル接続バスバー31、32、33と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45とは、一部がバスバーホルダ21に埋め込まれている。バスバーホルダ21と、コイル接続バスバー31、32、33と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45とは、インサート成形により一体成形される。
バスバーホルダ本体部211には、回転軸J1を中心とした円形の中心孔241が形成されている。中心孔241には、シャフト14が挿入される。バスバーホルダ本体部211の底面部22には、中心孔241を囲むようにしてベアリングホルダ242が形成されている。ベアリングホルダ242は、バスバーホルダ本体部211の下側に開口した孔であり、ボールベアリング17Bが収納される。
バスバーホルダ本体部211の上側には、開口孔243が形成されており、開口孔243の底面がバスバーホルダ本体部211の上面部23となる。上面部23には、ホールIC61、62、63を収納するセンサホルダ244、244、244が形成される。センサホルダ244、244、244は、センサマグネット16に対して径方向外側に対向する位置に形成される。つまり、ホールIC61、62、63がセンサマグネット16に対して径方向の外側に間隙を介して対向する位置に配置される。このため、バスバーユニット20の軸方向の寸法を抑制することができる。
また、図5に示すように、バスバーホルダ本体部211には、中心孔241の他に、底面部22と上面部23とを軸方向に貫通する孔が複数形成されている。つまり、バスバーホルダ本体部211には、貫通孔251、252、253、261、262、263、272、273、281、282、283、284、285、286、287が形成されている。
貫通孔251、252、253は、センサホルダ244、244、244の径方向外側に形成される。貫通孔261は、貫通孔251と貫通孔253との間に形成され、貫通孔262は、貫通孔251と貫通孔252との間に形成され、貫通孔263は、貫通孔252と貫通孔253との間に形成される。貫通孔272は、貫通孔252と貫通孔262との間に形成され、貫通孔273が、貫通孔253と貫通孔261との間に形成される。貫通孔281、282、283、284、285、286、287は、バスバーホルダ本体部211の外周に沿って形成される。
図6および図7に示すように、コネクタ部212は、径方向外側が開口した筒型の形状である。コネクタ部212において、コイル接続バスバー31、32、33の端子部312、322、332と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45の端子部412、422、432、442、452とが、バスバーホルダ本体部211から、径方向外側に突出している。各端子部は、ブラシレスモータ1の外部に配置される制御装置に接続するためのコネクタピンとして機能する。このように、バスバーホルダ本体部211とコネクタ部212とを一体的に形成してバスバーホルダ21を構成することにより、部品点数を削減することができる。
{コイル接続バスバーの構成}
以下、コイル接続バスバー31、32、33について説明する。図8は、コイル接続バスバー31、32、33の底面図である。つまり、図8は、図3に示すバスバーユニット20の底面図から、コイル接続バスバー31、32、33を抽出した図である。
コイル接続バスバー31には、円弧状の基部311の径方向外側に端子部312が延設され、基部311の径方向内側に導電線接続部313と位置決め部314とが設けられる。コイル接続バスバー32は、直線状の形状である。コイル接続バスバー32には、基部321の径方向外側に端子部322が延設され、基部321の径方向内側に導電線接続部323が設けられる。コイル接続バスバー33には、円弧状の基部331の径方向外側に端子部332が延設され、基部331の径方向内側に導電線接続部333と位置決め部334とが設けられる。基部311、321、331は、バスバーホルダ本体部211の内部に埋め込まれている。
図4に示すように、導電線接続部313、323、333は、基部311、321、331から径方向内側に延びた後、下側に屈曲している。導電線接続部313、323、333には、軸方向に沿って延びる溝が形成されている。また、図2、図3および図5に示すように、導電線接続部313、323、333は、貫通孔261、262、263の内周面から径方向内側にそれぞれ突出し、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。導電線接続部313、323、333には、コイル13を形成する二つの導電線130、130の各端部がそれぞれ接続される。これは、モータ1において、コイル13がデルタ結線されているためである。
図9は、コイル接続バスバー32の斜視図である。導電線接続部323は、U字状の形状を構成する側壁部323a、323b、323cを有する。導電線接続部313は、導電線接続部323と同様に、側壁部313a、313b、313cを有し、導電線接続部333は、側壁部333a、333b、333cを有する。
また、位置決め部314、334は、軸方向に垂直な平板状である。位置決め部314、334の位置と、貫通孔281、282の位置が対応している。つまり、位置決め部314、334が、貫通孔281、282によって、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。なお、コイル接続バスバー32において、位置決め部314、334に対応する構成は、延設部324である。延設部324は、基部321から径方向内側に延びた部位であり、導電線接続部323を構成する。図6に示すように、延設部324は、貫通孔262においてバスバーホルダ21の軸方向両側に露出している。位置決め部314、延設部324、位置決め部334は、インサート成形時にコイル接続バスバー31、32、33の位置を固定するために用いられる。
また、コイル接続バスバー32において、基部321の中心に貫通孔325が形成されている。図6に示すように、貫通孔325の位置は、貫通孔285の位置と対応している。貫通孔325は、インサート成形時にセンサ接続バスバー43を固定するために用いられる。
{センサ接続バスバーの構成}
以下、センサ接続バスバー41、42、43、44、45、46、51、52、53について説明する。なお、ここでは、バスバーホルダ本体部211の底面部22に配置される抵抗711、712、721、722、731、732、およびコンデンサ713、723、733と、各センサ接続バスバーとの接続についても説明する。また、ホールIC61、62、63に対応して形成されるホールIC回路60についても説明する。
まず、センサ接続バスバー41、42、43について説明する。図10は、センサ接続バスバー41、42、43の底面図である。つまり、図10は、図3に示すバスバーユニット20の底面図から、センサ接続バスバー41、42、43を抽出した図である。
センサ接続バスバー41は、端子部412と、電子部品接続部413とを有する。センサ接続バスバー42は、端子部422と、電子部品接続部423とを有する。センサ接続バスバー43は、端子部432と、電子部品接続部433とを有する。
端子部412、422、432は、電子部品接続部413、423、433から径方向外側に延設される。電子部品接続部413、423、433には、軸方向に垂直な平面部413a、423a、433aから下側に盛り上がった突起部413b、423b、433bが形成されている。
電子部品接続部413、423、433は、図3に示すように、バスバーホルダ本体部211の底面部22に配置され、バスバーホルダ21の下側に露出している。また、電子部品接続部413、423、433の位置と、貫通孔283、284、285が形成される位置とが対応している。つまり、電子部品接続部413、423、433の一部が、バスバーホルダ21の軸方向の上側に露出している。なお、図6に示すように、電子部品接続部433は、貫通孔285の位置と、コイル接続バスバー32の貫通孔325の位置とが対応することによって、バスバーホルダ21の軸方向の上側に露出している。電子部品接続部413、423、433は、インサート成形時にセンサ接続バスバー41、42、43を固定するための位置決め部として用いられる。
電子部品接続部413は、抵抗712およびコンデンサ713と突起部413bで接続される。同様に、電子部品接続部423は、抵抗722およびコンデンサ723と突起部423bで接続される。電子部品接続部433は、センサ接続バスバー46の電子部品接続部463と突起部433bで接続される。
次に、センサ接続バスバー44について説明する。図11は、センサ接続バスバー44の斜視図である。
センサ接続バスバー44は、バスバーホルダ本体部211の形状に合わせた円弧状の形状である。端子部442が、円弧部441から径方向外側に延設されている。
電子部品接続部443、444、445が、円弧部441の径方向内側、かつ下側に突設される。図3および図5に示すように、電子部品接続部443、444、445は、貫通孔251、252、261の内周面から径方向内側に突出し、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。電子部品接続部443、444、445は、抵抗711、721、731と接続される。
センサ接続部446、447、448が、円弧部441の径方向内側、かつ上側に突設される。図2および図5に示すように、センサ接続部446、447、448は、貫通孔251、252、253の内周面から径方向内側に突出し、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。センサ接続部446、447、448には、軸方向上側に盛り上がった突起部446b、447b、448bが形成される。突起部446b、447b、448bが、電源端子61a、62a、63aと接続される。
また、円弧部441の径方向内側に、軸方向に垂直な平板状の位置決め部449、449が設けられている。位置決め部449、449の位置は、貫通孔286、286(図2および図5参照)の位置と対応する。つまり、位置決め部449、449が、貫通孔286、286によって、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。
次に、センサ接続バスバー45について説明する。図12は、センサ接続バスバー45の斜視図である。
センサ接続バスバー45は、バスバーホルダ本体部211の形状に合わせた円弧状の形状である。端子部452が、円弧部451から径方向外側に延設されている。
電子部品接続部453、454、455が、円弧部451の径方向内側、かつ下側に突設される。図3および図5に示すように、電子部品接続部453、454、455は、貫通孔262、262、263の内周面から突出し、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。電子部品接続部453、454、455は、コンデンサ713、723、733と接続される。
センサ接続部456、457、458が、円弧部451の径方向内側、かつ上側に突設される。図2および図5に示すように、センサ接続部456、457、458は、貫通孔251、252、253の内周面から径方向内側に突出し、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。センサ接続部456、457、458には、軸方向上側に盛り上がった突起部456b、457b、458bが形成される。突起部456b、457b、458bは、接地端子61b、62b、63bと接続される。
また、円弧部451の径方向内側に、軸方向に垂直な平板状の位置決め部459、459、459が設けられている。位置決め部459、459、459の位置は、貫通孔287、287、287(図2および図5参照)の位置に対応する。つまり、位置決め部459、459、459は、貫通孔287、287、287によってバスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。
次に、センサ接続バスバー51、52、53について説明する。図13は、センサ接続バスバー51の斜視図である。図14は、センサ接続バスバー52の斜視図である。図15は、センサ接続バスバー53の斜視図である。
図13に示すように、センサ接続バスバー51は、電子部品接続部513と、センサ接続部516とを有する。電子部品接続部513は、貫通孔251(図5参照)に上側から挿入される。このため、電子部品接続部513の先端513aは、底面部22に突出し、抵抗711、712に接続される。センサ接続部516には、平面部516aから上側に盛り上がった突起部516bが形成されている。突起部516bは、出力端子61cに接続される。
同様に、図14に示すセンサ接続バスバー52において、電子部品接続部523は、貫通孔272(図5参照)に上側から挿入される。底面部22側に突出した電子部品接続部523の先端523aは、抵抗721、722に接続される。センサ接続部526には、平面部526aから上側に盛り上がった突起部526bが形成されている。突起部526bは、出力端子62cに接続される。
図15に示すセンサ接続バスバー53において、電子部品接続部533は、貫通孔273(図5参照)に上側から挿入される。底面部22側に突出した電子部品接続部533の先端533aは、抵抗731、732に接続される。センサ接続部536には、平面部536aから上側に盛り上がった突起部536bが形成されている。突起部536bは、出力端子63cに接続される。
次に、センサ接続バスバー46について説明する。図3に示すように、センサ接続バスバー46は円弧状の形状の導電性部材である。センサ接続バスバー46は、中心孔241を挟んで反対側に位置するセンサ接続バスバー43と、抵抗732およびコンデンサ733とを接続する延長ケーブルとして用いられる。センサ接続バスバー46の一端は、電子部品接続部463であり、センサ接続バスバー43に接続される。センサ接続バスバー46の他端は、電子部品接続部464であり、貫通孔253においてバスバーホルダ21の軸方向両側に露出している。電子部品接続部464は、抵抗732およびコンデンサ733と接続される。
なお、図4を用いて説明したように、コイル接続バスバー31と、センサ接続バスバー44、45とは、軸方向に互いに重なる位置に配置されている。しかし、位置決め部314、449、459とは、軸方向に互いに重ならない位置に形成される。同様に、コイル接続バスバー33と、センサ接続バスバー44、45とは、軸方向に互いに重なる位置に配置されている。しかし、位置決め部334、449、459とは、軸方向に互いに重ならない位置に形成される。
次に、ホールIC61、62、63に対して形成されるホールIC回路60の回路図を図16に示す。図16(a)は、ホールIC61に対応するホールIC回路60を示す図である。図16(b)は、ホールIC62に対応するホールIC回路60を示す図である。図16(c)は、ホールIC63に対応するホールIC回路60を示す図である。
図16(a)、図16(b)および図16(c)に示すホールIC回路60は、基本的に同じ構成であることがわかる。センサ接続バスバー44、45は、各ホールICに対応するホールIC回路60で共通に使用される。抵抗711、721、731は、ホールIC61、62、63のホール信号のハイレベルを生成するためのプルアップ抵抗である。
また、ホールIC回路60にはローパスフィルタが形成されている。ローパスフィルタは、図16(a)では抵抗712とコンデンサ713とによって構成され、図16(b)では抵抗722とコンデンサ723とによって構成され、図16(c)では抵抗732とコンデンサ733とによって構成される。
このような構成のバスバーユニット20が、ECU等の制御装置(図示省略)を介して電源装置に接続される。具体的には、図7に示すように、端子部312、322、332、412、422、432、442、452が、それぞれリード線を介して制御装置に接続される。ここで、コイル接続バスバー31、32、33は、U相、V相、W相のいずれかに対応している。これにより、ホールIC61、62、63から出力されるホール信号に応じた三相の電流が、コイル接続バスバー31、32、33を介して各コイル13に供給される。
{バスバーユニット20の組み立て}
以下、バスバーユニット20の組み立てについて説明する。まず、バスバーホルダ21と、コイル接続バスバー31、32、33と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45とがインサート成形により、一体成形される。
具体的には、バスバーホルダ21の金型の内部に、コイル接続バスバー31、32、33と、センサ接続バスバー41、42、43、44、45とが、図4に示す状態に配置される。つまり、コイル接続バスバー31、32、33は、位置決め部314、延設部324、位置決め部334に治具(図示省略)が軸方向の両側から当接することによって固定される。センサ接続バスバー41、42、43は、電子部品接続部413、423、433に治具が軸方向の両側に当接することによって固定される。なお、電子部品接続部433に上側から当接する治具は、コイル接続バスバー32に形成された貫通孔325(図9参照)を通って電子部品接続部433に当接する。センサ接続バスバー44、45は、位置決め部449、459に治具が軸方向の両側から当接することによって固定される。
その後、バスバーホルダ21の金型に、樹脂材料が流し込まれる。樹脂材料が固まった後で、各バスバーを支持していた治具がバスバーホルダ21から引き抜かれることによって、貫通孔281、282、283、284、285、286、287が形成される。このようにして、バスバーホルダ21が形成される。
次に、センサ接続バスバー51、52、53がバスバーホルダ21に取り付けられる。具体的には、電子部品接続部513、523、533が、上面部23側から貫通孔251、272、273に挿入される。また、上面部23に形成された突起部225が、センサ接続バスバー51、52、53の孔に挿入される。突起部225が加熱されて押しつぶされる熱溶着によって、センサ接続バスバー51、52、53がバスバーホルダ21に固定される。
次に、コイル13を形成する導電線130、130の各端部が、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接によって、導電線接続部313、323、333に接続される。
ここで、導電線接続部323と導電線130、130の各端部との溶接を例にして説明する。図17は、導電線接続部323および導電線130、130の各端部の溶接前の状態を示す図である。図18は、導電線接続部323および導電線130、130の各端部の溶接後の状態を示す図である。
図17に示すように、導電線接続部323に導電線130、130がバスバーホルダ21の上側から挿入された状態で、側壁部323a、323cが導電線130、130を囲むように折り曲げられる。これにより、側壁部323a、323b、323cと導電線130、130の各端部とが接触する。
その後、TIG溶接用のタングステン電極と、アース電極とが、バスバーホルダ21の下側から貫通孔262に挿入される。タングステン電極は、導電線130、130の各端部の下側に位置する。アース電極は、延設部324に当接する。タングステン電極と導電線130、130の各端部との間にアークが発生することで、導電線130、130の各端部が溶融し、その次に側壁部323a、323b、323cが溶融する。これにより、導電線接続部323と、導電線130、130の各端部とが溶接される。
この結果、導電線接続部323と、導電線130、130の各端部とは、図18に示すような状態となる。導電線接続部323がバスバーホルダ21の軸方向の両側に露出しているため、導電線130、130の挿入方向と、タングステン電極およびアース電極の挿入方向とを、反対にすることができる。したがって、導電線130、130と、タングステン電極74およびアース電極75とが、溶接時に接触することを防止できる。
また、側壁部323a、323cを内側に折り曲げることにより、導電線接続部323と導電線130、130との接触面積を抑えることができる。したがって、導電線接続部323を溶融させる面積を抑えることができるため、導電線接続部323と導電線130、130の各端部との溶接を容易に行うことができる。同様に、導電線接続部313、333と導電線130、130の各端部とがTIG溶接によって接続される。
なお、導電線接続部323と、導電線130、130の各端部とを抵抗溶接によって接続してもよい。たとえば、抵抗溶接用の二つの電極を、側壁部323aと導電線130の端部とにそれぞれ当接させることによって、側壁部323aと導電線130の端部とを溶接することができる。側壁部323b、323cと導電線130の端部とを抵抗溶接する場合も同様である。
次に、センサホルダ244、244、244にホールIC61、62、63を配置する。各センサ接続部の突起部とホールICの端子とが、抵抗溶接によって接続される。図19は、センサ接続部458と接地端子63bとの溶接時の電極74、75の配置を示す図である。なお、図19は、図6に示す領域Cに対応する図である。図19に示すように、電極74が下側から貫通孔253を通って突起部458bに当接し、電極75が上側から貫通孔253を通って接地端子63bに当接する。突起部458bと接地端子63bとの間に電流が流れることによって、突起部458bと接地端子63bとが溶接される。同様に、各センサ接続部とホールICの端子とが溶接される。なお、各センサ接続部とホールICとの溶接に、抵抗溶接ではなく、TIG溶接を用いてもよい。
このように、センサ接続部458がバスバーホルダ21の軸方向の両側に露出しているため、電極74の挿入方向と電極75の挿入方向とを反対にすることができる。つまり、センサ接続部458と接続端子63bとを介した電極74と電極75との距離を短くすることができるため、溶接時の電流経路を短くすることができる。また、センサ接続部458に突起部458bを設けることによって、センサ接続部458と接地端子63bとの接触面積を抑えることができる。したがって、溶接作業を効率よく行うことができる。
次に、センサ接続バスバー46と、抵抗711、712、721、722、731、732と、コンデンサ713、723、733とをバスバーホルダ本体部211の底面部22に配置する。その後、電子部品接続部と、抵抗およびコンデンサとが、抵抗溶接によって接続される。このようにして、バスバーユニット20が組み立てられる。
図20は、電子部品接続部413およびコンデンサ713の端部の溶接前の状態を示す図である。なお、図20は、電子部品接続部413の径方向の断面図であり、図6に示す領域Dに対応する。図20に示すように、コンデンサ713の端部および電子部品接続部413には、下側から電極74、75が当接する。コンデンサ713の端部と電子部品接続部413との間に電流が流れることによって、コンデンサ713の端部と、電子部品接続部413の突起部413bとが溶接される。このように、電子部品接続部413に突起部413bを設けることによって、電子部品接続部413とコンデンサ713の端部との接触面積を抑えることができる。したがって、効率的な溶接作業が可能となる。同様に、電子部品接続部413と抵抗712とが溶接される。また、電子部品接続部423と、抵抗722およびコンデンサ723とが溶接される。電子部品接続部433と電子部品接続部463とが溶接される。
また、上述したように、電子部品接続部443、444、445、453、454、455、464は、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。そのため、これら電子部品接続部443、444、445、453、454、455、464と、抵抗またはコンデンサとの溶接は、センサ接続部458と接地端子63bとの溶接と同様にして行われる。したがって、電子部品接続部と電子部品とを介した電極74と電極75との距離を短くすることができるため、溶接作業を効率よく行うことができる。なお、各センサ接続部とホールICとの溶接に、抵抗溶接ではなく、TIG溶接を用いてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係るブラシレスモータ1において、バスバーホルダ21には、ボールベアリング17B、ホールIC61、62、63が収納されるとともに、コネクタ部212、ホールIC回路60が形成される。このように、バスバーユニット20に様々な機能を集約することによって、ブラシレスモータ1を組み立てる際の部品点数を削減することができ、容易にブラシレスモータ1を組み立てることができる。
また、コイル接続バスバー31と、センサ接続バスバー44、45とを軸方向に互いに重ね、コイル接続バスバー33と、センサ接続バスバー44、45とを軸方向に互いに重ねるように配置している。これにより、バスバーユニット20の径方向の寸法を抑えることができるため、ブラシレスモータ1を小型化することができる。
また、コイル接続バスバー31、32、33の導電線接続部313、323、333は、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。このため、導電線接続部と導電線の端部との溶接時において、効率的な溶接作業が可能となる。また、センサ接続バスバー44、45、46の電子部品接続部およびセンサ接続部と、センサ接続バスバー51、52、53のセンサ接続部は、バスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している。これにより、センサ接続部とホールICの端子との溶接時、および電子部品接続部と抵抗またはコンデンサとの溶接時において、効率的な溶接作業が可能となる。
なお、本実施の形態において、コイル接続バスバー31、33に設けられる位置決め部314、334の数が一つである例について説明したが、これに限られない。コイル接続バスバー31、33の形状、大きさに応じて、位置決め部314、334の数を変更してもよい。また、コイル接続バスバー32に位置決め部を設けてもよい。
同様に、センサ接続バスバー44、45において、位置決め部449、459の数を、センサ接続バスバー44、45の形状および大きさなどに応じて変更してもよい。また、センサ接続バスバー41、42、43に位置決め部を設けてもよい。
また、本実施の形態において、センサ接続部446、447、448、456、457、458がバスバーホルダ21の軸方向の両側に露出している例について説明したが、これに限られない。センサ接続部446、447、448、456、457、458の位置に、軸方向の一方に開口した孔を形成することによって、センサ接続部446、447、448、456、457、458が軸方向の一方に露出してもよい。同様に、電子部品接続部443、444、445、453、454、455、463、464が、軸方向の一方に露出してもよい。
また、本実施の形態においては、U相、V相およびW相のいずれかに対応するコイル接続バスバーが三本である場合を説明したが、これに限られない。しかし、ブラシレスモータの相数、スロット数に応じて、コイル13の数も変わるため、それに応じて本実施の形態に係るコイル接続バスバー、あるいは導電線接続部の数を変更してもよい。
本発明の一実施の形態に係るモータの断面図である。 バスバーユニットの上面図である。 バスバーユニットの底面図である。 バスバーユニットを構成する各バスバーの配置を示す図である。 バスバーホルダの上面図である。 図5に示すバスバーホルダの矢視A−A断面図である。 図5に示す矢視B方向から見たバスバーホルダの側面図である。 コイル接続バスバーの底面図である。 コイル接続バスバーの斜視図である。 センサ接続バスバーの底面図である。 ホールICに電源を供給するセンサ接続バスバーの斜視図である。 ホールICを接地するセンサ接続バスバーの斜視図である。 ホールICの出力端子に接続されるセンサ接続バスバーの斜視図である。 ホールICの出力端子に接続されるセンサ接続バスバーの斜視図である。 ホールICの出力端子に接続されるセンサ接続バスバーの斜視図である。 各ホールICに対応するホールIC回路を示す図である。 導電線接続部および導電線の端部の溶接前の状態を示す図である。 導電線接続部および導電線の端部の溶接後の状態を示す図である。 ホールICの端子およびセンサ接続部の溶接前の状態を示す図である。 コンデンサの端部および電子部品接続部の溶接前の状態を示す図である。
符号の説明
1 ブラシレスモータ
12 ステータコア
12a コアバック部
12b ティース部
13 コイル
20 バスバーユニット
21 バスバーホルダ
31、32、33 コイル接続バスバー
41、42、43、44、45、46、51、52、53 センサ接続バスバー
61、62、63 ホールIC
242 ベアリングホルダ
244 センサホルダ
251、252、253、261、262、263、281、282、283、284、285、286、287 貫通孔
312、322、332、412、422、432、442、452 端子部
313、323、333 導電線接続部
314、334、449、459 位置決め部
324 延設部
443、444、445、453、454、455、463、464、513、523、533 電子部品接続部
446、447、448、456、457、458、516、526、536 センサ接続部
711、712、721、722、731、732 抵抗
713、723、733 コンデンサ

Claims (15)

  1. 回転軸を中心に回転するロータと、
    前記回転軸を中心とした円環状のコアバック部、および、前記コアバック部の内周面から径方向に突出した複数のティースを有するステータコアと、
    各ティースに導電線が巻き回されて形成された複数のコイルと、
    各コイルに駆動電流を供給するためのバスバーユニットと、
    を備え、
    前記バスバーユニットは、
    前記導電線の端部と接続する導電線接続部を含む複数のコイル接続バスバーと、
    前記複数のコイル接続バスバーを支持し、絶縁性材料で形成されたバスバーホルダと、
    を含み、
    前記バスバーホルダには、前記ロータと一体に回転するシャフトを回転自在に保持するベアリングを収納するベアリングホルダが形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記バスバーホルダは、軸方向に関して前記ステータコアの一端側に配置され、
    前記ベアリングホルダは、前記バスバーホルダが前記ステータコアに対向する面と反対側の面に形成されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータにおいて、
    前記複数のコイル接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形されており、
    各コイル接続バスバーは、前記複数のコイル接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形される際に、各コイル接続バスバーの位置決めに用いられる治具が当接する第1の位置決め部を含み、
    前記バスバーホルダには、前記第1の位置決め部に対応する位置に軸方向に貫通する第1の貫通孔が形成されており、
    前記第1の位置決め部が、前記第1の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3に記載のモータにおいて、
    前記バスバーホルダには、前記バスバーホルダを前記軸方向に貫通し、前記導電線接続部を前記軸方向の両側に露出させるための第1の露出孔が、前記導電線接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項3に記載のモータにおいて、
    前記導電線接続部は、前記第1の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記バスバーホルダには、前記ロータの回転位置を検出するための複数のセンサをそれぞれ収納する複数のセンサ収納部が形成されており、
    前記バスバーユニットは、さらに、
    各センサホルダに収納されたセンサに対して電気信号を入出力するための複数のセンサ接続バスバー、
    を含むことを特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータにおいて、
    各センサホルダに収納されるセンサは、前記ロータと一体に回転するセンサマグネットに対して、間隙を介して径方向外側に対向していることを特徴とするモータ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のモータにおいて、
    前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形されており、
    前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーと前記バスバーホルダとが一体成形される際に、前記少なくとも一つのセンサ接続バスバーの位置決めに用いられる治具が当接する第2の位置決め部を含み、
    前記バスバーホルダには、前記第2の位置決め部に対応する位置に前記軸方向に貫通する第2の貫通孔が形成されており、
    前記第2の位置決め部が、前記第2の貫通孔によって前記軸方向の両側に露出していることを特徴とするモータ。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、各センサの端子と直接接続するセンサ接続部を含み、
    前記バスバーホルダには、前記バスバーホルダを前記軸方向に貫通し、前記センサ接続部を前記軸方向の両側に露出させるための第2の露出孔が、前記センサ接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とするモータ。
  10. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーは、各センサの端子と直接接続するセンサ接続部を含み、
    前記バスバーホルダには、前記センサ接続部を前記軸方向の一方に露出させるための開口孔が、前記センサ接続部に対応する位置に形成されていることを特徴とするモータ。
  11. 請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも二つのセンサ接続バスバーは、前記軸方向に互いに重なる位置に配置されていることを特徴とするモータ。
  12. 請求項6ないし請求項10のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記複数のコイル接続バスバーのうち少なくとも一つのコイル接続バスバーと、前記複数のセンサ接続バスバーのうち少なくとも一つのセンサ接続バスバーとは、前記軸方向に互いに重なる位置に配置されていることを特徴とするモータ。
  13. 請求項6ないし請求項12のいずれかに記載のモータにおいて、
    前記バスバーユニットは、さらに、
    前記複数のセンサとは別の電子部品、
    を含み、
    前記別の電子部品は、前記バスバーホルダが前記ステータコアと対向する側と反対側に配置されていることを特徴とするモータ。
  14. 請求項8に記載のモータにおいて、
    前記バスバーユニットは、さらに、
    前記バスバーホルダの前記径方向の外側に前記バスバーホルダと一体に形成され、前記導電線接続部と電気的に接続する第1のコネクタピンと、各センサの端子と電気的に接続する第2のコネクタピンとを含むコネクタ部、
    を含み、
    前記第1のコネクタピンは、前記複数のコイル接続バスバーのうちいずれか一つのコイル接続バスバーの端部であり、
    前記第2のコネクタピンは、前記バスバーホルダと一体成形されるセンサ接続バスバーの端部であることを特徴とするモータ。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のモータであって、
    車両のトランスミッション、または車両のクラッチの駆動に用いられるモータであることを特徴とするモータ。
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