JP2009202866A - 移動体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 移動体の予定経路を算出する予定経路算出部と、走行路面に照射する照射光に対して画像を投影する画像投影装置を備え、移動前に予定経路を求め、求めた予定経路を照射することで周囲の人間に移動体の行動を予告する。
【選択図】図1
Description
移動体の周囲の人間が、その動作を予測し、接触又は衝突の回避等の行動を取りやすくするためには、移動体がこれからたどるであろう軌道を知ることが必要である。
移動体の動作予告として一般的には、移動体に点滅式ランプに代表されるような方向指示器を備え、周囲の人間に針路変更を予告することが行われている。しかし、ランプの点滅だけでは周囲の人間に提示できる情報量に限りがあるという一般的な課題があった。
図10は、特許文献1の従来例を示すブロック図である。図10において、1は移動体、2は前記移動体1の動作を制御するコントローラ、3は前記移動体1の走行経路を照射する照射装置、101は前記移動体1の前後進を操作する前後進レバー、102は前記移動体1の操作ハンドル角度を検出するハンドル角度検出器、103は前記移動体1の走行速度を検出する速度検出器、104は前記移動体1の傾きを検出する傾斜検出器である。105は前記コントローラ2に搭載され、前記前後進レバー101、ハンドル角度検出器102、速度検出器103、および傾斜検出器104の検出結果から前記移動体1の所定時間後の移動領域を予測する予測部である。照射装置3は傾斜駆動装置106、水平駆動装置107、および径変化装置108から構成される。傾斜駆動装置106は、照射装置3から照射される光の走行路面に対する傾斜角を変化させる。水平駆動装置107は、照射装置3から照射される光の水平角を変化させる。径変化装置108は、照射装置3から照射される光線の径を変化させる。
また、特許文献2の従来例では、画像投影装置は移動体に固定されているため照射できる領域が限られており、直近の進行方向は提示することはできるが、移動体の走行経路全体を提示することはできない。また、移動体の進行方向や移動速度が頻繁に変化するような経路を提示するには情報量が不十分という問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、どのような軌道であってもあらかじめ精度良く移動経路を推定して、移動体の通過する領域を周囲の人間にわかりやすく提示することができる移動体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、走行路上の所定領域を照射又は走査する照射装置を備えた移動体において、前記移動体の予定経路を算出する予定経路算出部と、走行路面に照射する照射光に対して画像を投影する画像投影装置と、を備えることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記移動体は、走行前に予め前記予定経路の画像を投影し、その後に走行を開始することを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、移動体の走行経路とともに、移動体の幅に基づき移動体の通過する領域を投影することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、投影する画像の縦方向のひずみを補正することを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、照射装置から照射先までの距離に合わせて投影する画像の大きさを調整することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によると、移動体の走行前にこれから走行する経路全体を投影することができるので、周囲の人達は、予め移動体の走行する経路を知ることができる。
請求項3に記載の発明によると、移動体の大きさに基づき、移動体の通過する領域を投影することによって、周囲の人は移動体と接触する領域を容易に知ることができる。
請求項4に記載の発明によると、照射装置の光軸が傾いたときに生じる、画像の縦方向のひずみを補正することができるので、常に一定の形状の画像を投影することができる。
請求項5に記載の発明によると、照射距離に合わせて投影する画像の大きさを調整することができるので、走行路面に対して所定の大きさの画像を投影することができる。
すなわち、停止時、走行時に関わらず、これから走行する経路全体を事前に精度よく提示することができるという効果が得られる。また、画像を床面上に走査しながら投影することで、広い範囲において移動体の走行経路を提示することができる。
画像投影装置8によって投影する画像の作成方法を説明する。まず、予定経路算出部において移動体の走行経路全体を算出し、走行経路を移動体の幅Wほどオフセットして移動体の通過する領域を算出し、現在地から目的地までの移動体の通過する領域全体を示す経路全体画像を作成する。作成する経路全体画像は、画像投影装置が照射できる範囲のものとする。座標Ptに対して画像投影装置8が投影する画像は、経路全体画像において、照射装置3が照射する移動位置Ptを中心とし、水平駆動装置7の回転角θほど回転させた、所定の四角形の範囲の画像を抽出したものである。経路上の各点について投影する画像を算出する。
まず、予定経路算出部5において、所定の時間後Teまでの移動体の走行経路を算出し、時間間隔Δtごとに移動体の通る座標Pt(Xt,Yt)を算出する(ステップ1)。
次に、各座標を照射するための傾斜駆動装置6と水平駆動装置7のそれぞれの回転角指令値θ、φを算出する(ステップ2)。
画像投影装置8によって投影する画像を各座標ごとに算出する(ステップ3)。
傾斜角φに基づいて、投影する画像の形状および大きさを算出する。また、ピントを合わせるためのピント調節装置への指令値を算出する(ステップ4)。
照射装置3が移動体1の予定経路を走査するように、算出した回転角指令値θ、φを傾斜駆動装置6と水平駆動装置7に与えて駆動させ、画像投影装置8によって照射する座標に対応する画像を投影することで走行路面上に移動体の通過する領域を表示する(ステップ5)。ステップ5において、傾斜駆動装置6と水平駆動装置7の角速度は、次の回転角指令値までの回転角を所定の時間(例えば時間間隔Δt)で割ることで算出できる。
図9は、移動体の走行経路を投影するフローチャートであり、走行時に移動体の予定経路を投影する場合のフローチャートである。
これは、走行前に予定経路と、所定時間移動後での予定経路を照射するための照射装置3で照射する。
まず、走行前に、図8と同様にステップ1からステップ4において、照射装置3の回転角指令値θ、φを算出する。走行時に移動体の走行経路を投影する場合は、移動体の走行に伴い、座標系が時間ごとに変化するため、ステップ1において移動体の通過点を算出したあとに、座標変換処理を行う(ステップ12)。t=t1の移動体1の座標をPv1(Xv1,Yv1)、t=0との姿勢の変化(左回りを正とする角度)をαv1、また、t=0の移動体の座標を原点としてステップ1で求めたt=t1の照射装置3による照射座標をPs1(Xs1,Ys1)とする。t=t1における移動体1の座標Pv1(Xv1,Yv1)を原点とする座標系において、照射装置3の照射する座標Pt(Xt,Yt)は、式(7)、式(8)の座標変換によって算出される。
2 コントローラ
3 照射装置
4 目的地指定手段
5 予定経路算出部
6 傾斜駆動手段
7 水平駆動装置
8 画像投影装置
101 前後進レバー
102 ハンドル角度検出器
103 速度検出器
104 傾斜検出器
105 予測部
106 傾斜駆動装置
107 水平駆動装置
108 径変化装置
Claims (5)
- 走行路上の所定領域を照射又は走査する照射装置を備えた移動体において、
前記移動体の予定経路を算出する予定経路算出部と、
走行路面に照射する照射光に対して画像を投影する画像投影装置と、を
備えることを特徴とする移動体。 - 前記移動体は、走行前に予め前記予定経路の画像を投影し、その後に走行を開始することを特徴とする請求項1に記載の移動体。
- 移動体の走行経路とともに、移動体の幅に基づき移動体の通過する領域を投影することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体。
- 投影する画像の縦方向のひずみを補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の移動体。
- 照射装置から照射先までの距離に合わせて投影する画像の大きさを調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体。
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