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JP2009123810A - 熱処理装置 - Google Patents

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JP2009123810A
JP2009123810A JP2007294216A JP2007294216A JP2009123810A JP 2009123810 A JP2009123810 A JP 2009123810A JP 2007294216 A JP2007294216 A JP 2007294216A JP 2007294216 A JP2007294216 A JP 2007294216A JP 2009123810 A JP2009123810 A JP 2009123810A
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Tatsufumi Kusuda
達文 楠田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】保持部2に保持された半導体ウェハーWに向けて、第1光照射部3から光を照射して予備加熱処理を行い、第2光照射部4から閃光を照射してフラッシュ加熱処理を行う。光照射部3,4から発射された光の一部は反射板11aによって反射されて半導体ウェハーWに到達する。各反射板11aには姿勢変更機構111aが接続されており、各反射板11aの姿勢を変更することができる。反射板11aの姿勢を変更することによって、半導体ウェハーWの特定の領域に入射する光束を少なく(もしくは多く)することができ、これによって半導体ウェハーWの表面領域に生じた温度不均一領域を消滅させることができる。
【選択図】図6

Description

この発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより該基板を熱処理する熱処理装置、特に閃光を照射して基板を瞬間的に加熱する熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置が一般的に使用されていた。このようなランプアニール装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する上記ランプアニール装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたボロンやリン等のイオンが熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハーの表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーに閃光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間の閃光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンを深く拡散させることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置の構成例は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2004−140318号公報
キセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置において、複数のキセノンフラッシュランプを列設した領域は、半導体ウェハーの面積よりもかなり大きいのであるが、それにもかかわらず半導体ウェハーの周縁部における照度はそれよりも内側部における照度と比較すると多少低下することとなっていた。特に、φ300mmの大径基板では、ウェハー周縁部における照度低下の程度が大きく、面内照度分布は良くなかった。また、ウェハーの径方向に沿った温度分布の不均一のみならず、同一半径の周方向に沿った温度分布の不均一も存在することが判明している。具体的には、半導体ウェハーの周縁部の一部のみにコールドスポットと称される低温領域が生じることがあった。
また、キセノンフラッシュランプによるフラッシュ加熱を行う前には、ホットプレートやハロゲンランプ等を使用して基板の予備加熱が行われる。ホットプレートは、安全かつある程度は均一に基板を昇温できるという利点があるものの、昇温可能な温度に限界があるため、適用範囲に限界がある。一方、ハロゲンランプを使用すれば600度以上の昇温が実現可能である。フラッシュ加熱前に、基板を予備的に600度以上の高温領域まで昇温させておくことができれば、フラッシュ加熱に求められる昇温幅をその分小さくすることができる。すなわち、キセノンフラッシュランプによって基板に与えるべきエネルギーを小さくすることができる。これによって、フラッシュ加熱において基板に生じる熱応力を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。しかしながら、ハロゲンランプを用いる構成では、基板を均一に昇温させることが非常に困難であり、予備昇温においても基板の表面領域の一部のみにホットスポットと称される高温領域やコールドスポットが生じてしまう。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、n枚(nは3以上の整数)の反射板によってn角形の筒状に形成された反射体と、前記反射体の筒内部にて基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板から所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、を備え、前記n枚の反射板のうちの所定の反射板の姿勢を変更する姿勢変更手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載の熱処理装置であって、前記姿勢変更手段が、前記保持手段に保持された基板の主面に直交する直交軸を中心に、前記所定の反射板を、所定の角度だけ回動させる第1の回動手段、を備える。
請求項3の発明は、請求項1に記載の熱処理装置であって、前記姿勢変更手段が、前記保持手段に保持された基板の主面に平行な平行軸を中心に、前記所定の反射板を、所定の角度だけ回動させる第2の回動手段、を備える。
請求項4の発明は、請求項1に記載の熱処理装置であって、前記姿勢変更手段が、前記所定の反射板を、所定の方向に所定の角度だけ湾曲させる湾曲手段、を備える。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記姿勢変更手段が、前記反射体の筒外部から与えられた指示に基づいて、前記所定の反射板の姿勢を変更する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の熱処理装置であって、前記反射体の筒外部に配置され、前記n枚の反射板のうちのどの反射板の姿勢をどの程度変更するかの指示をオペレータから受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段が受け付けた指示に基づいて、前記姿勢変更手段に、前記指示に係る反射板の姿勢を変更させる制御手段と、を備える。
請求項7の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、n枚(nは3以上の整数)の反射板によってn角形の筒状に形成された反射体と、前記反射体内の筒内部で基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、を備え、前記反射体の内側表面の所定領域に、他の領域とは異なる反射率を有する反射率調整領域が形成される。
請求項8の発明は、請求項7に記載の熱処理装置であって、前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を切り欠いて形成した領域である。
請求項9の発明は、請求項7に記載の熱処理装置であって、前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を前記他の領域と段違いに形成した領域である。
請求項10の発明は、請求項7に記載の熱処理装置であって、前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を所定の方法で表面加工した領域である。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の光照射手段の1つが、閃光を照射するフラッシュランプ、を備える。
請求項12の発明は、請求項1から11のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の光照射手段の少なくとも1つが、ハロゲンランプ、を備える。
請求項1〜6の発明によると、姿勢変更手段によって、反射体を構成するn枚の反射板のうちの所定の反射板の姿勢を変更することができる。反射板の姿勢を変更することによって当該反射板の内側表面にて反射される光束の出射方向を調整して、保持手段に保持された基板の特定の領域に入射する光束を少なくしたり多くしたりすることが可能となる。これにより、熱処理時における基板上の温度分布の不均一を解消して、面内均一性を向上させることができる。
特に、請求項5〜6の発明によると、姿勢変更手段が反射体の筒外部から与えられた指示に基づいて反射板の姿勢を変更するので、装置のオペレータは、筒外部から姿勢制御手段に指示を与えることによって所望の反射板の姿勢を変更させることができる。すなわち、反射板の姿勢を変えるにあたって、オペレータが反射板に直接アクセスする必要がない。
請求項7〜10の発明によると、反射体の内側表面の所定領域に、他の領域と異なる反射率を有する反射率調整領域を形成する。反射率調整領域を形成し、熱処理装置が構造上有する光学的な非対称性等をこれで相殺することによって、保持手段に保持された基板の面内に不均一な温度分布領域が生じることを回避することができる。すなわち、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
この発明の実施の形態に係る熱処理装置について図面を参照しながら説明する。この発明の実施の形態に係る熱処理装置100は、基板として略円形の半導体ウェハーWに閃光(フラッシュ光)を照射してその半導体ウェハーWを加熱するフラッシュランプアニール装置である。
〈1.熱処理装置の全体構成〉
はじめに、この発明の実施の形態に係る熱処理装置の全体構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、熱処理装置100の構成を示す側断面図である。図2(a)および図2(b)は、熱処理装置100を図1の矢印Q1方向および矢印Q2方向からそれぞれみた縦断面図である。
熱処理装置100は、6枚の反射板11によって6角形の筒状に形成された反射体1を備える。各反射板11は反射率が十分に高い部材(例えば、アルミニウム等)により形成されている。もしくは、内側表面に反射率を高めるコーティング(例えば、金の非拡散コーティング)がなされている。後述する光照射部3,4から照射された光線の一部は、反射板11の内側表面で反射されて後述する保持部2に保持される半導体ウェハーWに入射する。これによって、光照射部3,4から発生した光エネルギーが無駄なく半導体ウェハーWの熱処理に用いられることになる。反射体1の具体的な構成については後に説明する。
また、熱処理装置100は、反射体1の筒内部において半導体ウェハーWを水平に保持する保持部2を備える。保持部2は、半導体ウェハーWの直径よりも若干大きな直径を有するリング状の部材であり、その内側端面には、半導体ウェハーWの裏面を点で支持する支持部材21が複数個(例えば4個)形成されている。保持部2に保持される半導体ウェハーWは、これら複数個の支持部材21によって裏面側から支持される。
また、熱処理装置100は、反射体1の筒内部に配置され、保持部2に保持される半導体ウェハーWに光を照射することにより半導体ウェハーWを加熱する2つの光照射部3,4を備える。
第1の光照射部(第1光照射部3)は、保持部2に保持された半導体ウェハーWの下側であって半導体ウェハーWと100mm以上離間した位置から、半導体ウェハーWに向けて光を照射する。そして、その光エネルギーによって半導体ウェハーWを所定の予備加熱温度まで昇温させる。第1光照射部3は、複数のハロゲンランプ31およびリフレクタ32を有する。複数のハロゲンランプ31は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部2に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ32は、複数のハロゲンランプ31の下方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
第2の光照射部(第2光照射部4)は、保持部2に保持された半導体ウェハーWの上側であって半導体ウェハーWと100mm以上離間した位置から、半導体ウェハーW(より具体的には、第1光照射部3により予備加熱された半導体ウェハーW)に向けて閃光を照射する。そして、その光エネルギーによって半導体ウェハーWの表面を短時間に昇温させる。第2光照射部4は、複数(例えば、30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)41およびリフレクタ42を有する。複数のフラッシュランプ41は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部2に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ42は、複数のフラッシュランプ41の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
キセノンフラッシュランプ41は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外周面上に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ41においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
なお、光照射部3,4と保持部2との間には、光照射部3,4のそれぞれと保持部2に保持された半導体ウェハーWとを分離された空間におくための雰囲気遮断部材を設けてもよい。ただし、この雰囲気遮断部材は光を透過させる部材(例えば、石英)を用いて形成する必要がある。雰囲気遮断部材を設けることによって、光照射部3,4にて発生したパーティクル等によって保持部2に保持された半導体ウェハーWが汚染されるのを防止することができる。
また、熱処理装置100は、反射体1を覆う六角筒形状のチャンバー5を備える。チャンバー5は、反射体1を包囲する六角筒状のチャンバー側部51と、チャンバー側部51の上部を覆うチャンバー蓋部52、および、チャンバー側部51の下部を覆うチャンバー底部53によって構成される。チャンバー側部51には、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部511が形成されている。搬送開口部511は、軸512を中心に回動するゲートバルブ513により開閉可能とされる。搬送開口部511は、反射体1の側壁面をも貫通して形成されており、ゲートバルブ513が開放位置(図1の仮想線位置)におかれることによって、搬送開口部511を通じて反射体1の筒内部に半導体ウェハーWを搬出入することが可能となる(矢印AR5)。一方、ゲートバルブ513が閉鎖位置(図1の実線位置)におかれると、チャンバー5の内部が密閉空間とされる。
また、熱処理装置100は、上記の各構成を制御する制御部91と、ユーザインターフェイスである操作部92および表示部93とを備える。操作部92および表示部93はチャンバー5の外部に配置され、ユーザから各種の指示をチャンバー5の外部にて受け付ける。制御部91は、操作部92および表示部93から入力された各種の指示に基づいて熱処理装置100の各構成を制御する。
〈2.熱処理装置の動作〉
次に、熱処理装置100における半導体ウェハーWの処理手順について図3を参照しながら説明する。図3は、熱処理装置100にて実行される処理の流れを示す図である。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、添加された不純物の活性化が熱処理装置100による熱処理により行われる。なお、以下の処理動作は、制御部91が所定のタイミングで各構成を制御することによって行われる。
まず、イオン注入後の半導体ウェハーWを熱処理装置100内に搬入する(ステップS1)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を開放位置におく。これにより搬送開口部511が開放される。続いて、装置外部の搬送ロボットが、イオン注入後の半導体ウェハーWを搬送開口部511を通じてチャンバー5内に搬入して、保持部2上に載置する。半導体ウェハーWが保持部2上に載置されると、制御部91が再び駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を閉鎖位置におく。これにより搬送開口部511が閉鎖され、チャンバー5内部が密閉空間とされる。
続いて、保持部2に保持された半導体ウェハーWを予備加熱する(ステップS2)。より具体的には、制御部91が第1光照射部3を制御して、保持部2に保持された半導体ウェハーWに向けて光を照射させる。この光エネルギーによって半導体ウェハーWが所定の予備加熱温度まで昇温される。このとき、第1光照射部3のハロゲンランプ31から放射される光の一部は直接に保持部2に保持された半導体ウェハーWへと向かい、他の一部は一旦反射板11やリフレクタ32により反射されてから半導体ウェハーWへと向かう。これらの光照射により半導体ウェハーWの予備加熱が行われる。
予備加熱が完了すると、続いて、保持部2に保持された半導体ウェハーWをフラッシュ加熱する(ステップS3)。より具体的には、制御部91が第2光照射部4を制御して、保持部2に保持された半導体ウェハーWに向けて閃光(フラッシュ光)を照射させる。この光エネルギーによって半導体ウェハーWが所定の処理加熱温度まで昇温される。このとき、第2光照射部4のフラッシュランプ41から放射される光の一部は直接に保持部2に保持された半導体ウェハーWへと向かい、他の一部は一旦反射板11やリフレクタ42により反射されてから半導体ウェハーWへと向かう。これらの閃光照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。
なお、フラッシュ加熱は、フラッシュランプ41からの閃光照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、第2光照射部4のフラッシュランプ41から照射される閃光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプ41からの閃光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に所定の処理温度(例えば、1000℃ないし1100℃程度)まで上昇し、半導体ウェハーWに添加された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置100では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、半導体ウェハーW中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、添加不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
また、フラッシュ加熱の前に第1光照射部3により基板Wを予備加熱しておくことにより、フラッシュランプ41からの閃光照射によって半導体ウェハーWの表面温度を処理温度まで容易に上昇させることができる。特に、この実施の形態においては、ハロゲンランプ31を用いて予備加熱を行うので、ホットプレート等を用いた場合に比べて高温(例えば、600度以上)領域まで基板Wを予備昇温させておくことができる。これにより、フラッシュ加熱における昇温幅を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。
フラッシュ加熱が終了すると、半導体ウェハーWを熱処理装置100内から搬出する(ステップS4)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御してゲートバルブ513を開放位置におく。続いて、装置外部の搬送ロボットが、半導体ウェハーWを搬送開口部511を通じてチャンバー6内から搬出する。以上で、熱処理装置100における半導体ウェハーWの処理が終了する。
〈3.反射体の構成〉
上述した通り、この発明の実施の形態に係る熱処理装置100は、6枚の反射板11によって6角形の筒状に形成された反射体1を備え、第1光照射部3および第2光照射部4から照射された光線の一部は反射板11の内側表面で反射されて半導体ウェハーWまで到達する。
ところで、予備加熱およびフラッシュ加熱において、温度分布の不均一を生じさせないためには、保持部2に保持された半導体ウェハーWの位置に均一な放射線束が形成される必要がある。ところが、反射体1を半導体ウェハーWに対して光学的に対称に構成しても、半導体ウェハーWの位置に均一な放射線束を形成することができない(したがって、温度分布の不均一が生じてしまう)可能性がある。その理由の1つは、装置が構造上有する光学的な非対称性(より具体的には、保持部2に保持された半導体ウェハーWに対して有する光学的な非対称性)等にある。例えば、第1光照射部3および第2光照射部4、また保持部2等は、構造上、半導体ウェハーWに対して光学的に対称(点対称)な構成を有さない可能性が高い。また、その他の各種の要因(例えば、保持部2による光線の遮断、搬送開口部511による光の屈折等)によっても、不均一な温度分布が生じてしまう。
この発明の実施の形態に係る熱処理装置100は、半導体ウェハーWに生じる温度分布の不均一を、反射体1を用いて解消する。以下において、これを実現する反射体1の構成を具体的に説明する。なお、以下においては、温度分布の不均一を解消することができる反射体1の構成として2種類の態様を提案する。
〈3−1.第1の態様に係る反射体〉
〈3−1−1.構成〉
第1の態様に係る反射体1(以下において「反射体1a」と示す)は、6枚の反射板11(以下において、「反射板11a」と示す)によって6角形の筒状に形成される。反射体1aについて、図4〜図8を参照しながら説明する。図4〜図8のそれぞれは、反射体1aおよび姿勢変更機構111aを模式的に示す図である。
反射体1aを構成する6枚の反射板11aのそれぞれには、姿勢変更機構111aが接続されている。姿勢変更機構111aは、接続された反射板11aの姿勢を変更する。
姿勢変更機構111aは、制御部91と電気的に接続されている。制御部91は、操作部92および表示部93を介してオペレータから受け付けた指示に基づいて、姿勢変更機構111aを駆動制御する。つまり、オペレータが、6枚のうちのどの反射板11aの姿勢をどの程度変更するかの指示を操作部92および表示部93から入力すると、制御部91は当該指示を受け付ける。そして、指示された反射板11aと接続された姿勢変更機構111aを駆動制御して、指示された反射板11aの姿勢を変更する。
どの反射板11aの姿勢をどの程度変更するかは、保持部2に保持された半導体ウェハーWに生じる温度不均一領域の位置等に基づいて決定する。例えば、半導体ウェハーWの表面領域の一部に温度不均一領域(高温領域(ホットスポットHS)もしくは低温領域(コールドスポットCS))が生じる場合、第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)と当該温度不均一領域とに対して、所定の幾何学的位置にある反射板11a(例えば、図4に示すように、温度不均一領域CSに近い反射板11ac)を、姿勢を変更すべき反射板として選択する。
そして、選択した反射板11aの姿勢を、温度不均一領域が解消されるように変更する。例えば、温度不均一領域がコールドスポットCSの場合、これを消滅させるためには、コールドスポットCS付近に入射する光束の量を多くする必要がある。したがってこの場合、例えば、選択した反射板11aの法線方向がコールドスポットCS付近を向くように当該反射板11aの姿勢を変更する(図4の反射板11ac参照)。すると、当該反射板11aの内側表面にて反射されてコールドスポットCS付近に入射する光束の量が多くなり、これによってコールドスポットCSを消滅させることができる。
また例えば、温度不均一領域がホットスポットHSの場合、これを消滅させるためには、ホットスポットHS付近に入射する光束の量を少なくする必要がある。したがってこの場合、例えば、選択した反射板11aの法線方向がホットスポットHS付近を外した位置に向くように当該反射板11aの姿勢を変更する。すると、当該反射板11aの内側表面にて反射されてホットスポットHS付近に入射する光束の量が少なくなり、これによってホットスポットHSを消滅させることができる。
反射板11aの姿勢を変更させる具体的な方法としては、以下に例示するような各種の態様を採用することができる。なお、以下に例示する各種の態様は、単独で用いられてもよいし、複合的に用いられてもよい。
〔第1の姿勢変更態様〕
例えば、図4に示すように、反射板11aを、保持部2に保持された半導体ウェハーWの主面に直交する回動軸(回動軸Az)に固設しておく。そして、この回動軸Azを、姿勢変更機構111aによって所定角度α(すなわち、制御部91から指示された角度α)回動させる。これによって、反射板11aの姿勢を(より具体的には、反射板11aと半導体ウェハーWの主面とがなす角度を)オペレータからの指示に応じて適宜変更することができる。
〔第2の姿勢変更態様〕
また例えば、図5および図6に示すように、反射板11aを、保持部2に保持された半導体ウェハーWの主面に平行な回動軸(回動軸Axy)に固設しておく。そして、この回動軸Axyを、姿勢変更機構111aによって所定角度β(すなわち、制御部91から指示された角度β)回動させる。これによって、反射板11aの姿勢を(より具体的には、反射板11aと半導体ウェハーWの主面とがなす角度を)オペレータからの指示に応じて適宜変更することができる。
〔第3の姿勢変更態様〕
また例えば、図7に示すように、反射板11aの任意の位置に、互いに平行な変更軸を形成しておく。例えば、図7に示すように、反射板11aの互いに対向する2つの垂直辺に沿って変更軸B1,B2を形成しておく。そして、この変更軸B1,B2を、姿勢変更機構111aによって所定距離(すなわち、制御部91から指示された距離)離間もしくは近接させる。なお、変更軸B1,B2を近接させつつ、図示しない押圧棒等によって、反射板11aの所定位置(例えば中央付近)に、反射体1aの中心側に向けて押圧する力を加えれば、反射体1aを内側に湾曲させることができる(図7参照)。また、反射体1aの外側に向けて吸引する力を加えれば、反射体1aを外側に湾曲させることができる(図8参照)。これによって、反射板11aの姿勢を(より具体的には、反射板11aの湾曲率を)オペレータからの指示に応じて適宜変更することができる。なお、変更軸を形成する位置を適宜選択することによって、反射板11aを湾曲させる方向を任意に設定することができる。例えば、図8に示すように、反射板11aの互いに対向する2つの水平辺に沿って変更軸C1,C2を形成しておき、この変更軸C1,C2の離間距離を姿勢変更機構111aによって適宜変更することによって反射板11aの姿勢を変更する構成としてもよい。
〈3−1−2.効果〉
反射体1aにおいては、6枚の反射板11aのそれぞれに姿勢変更機構111aを接続しておくことによって、6枚の反射板11aのうちの任意の反射板11aの姿勢を適宜変更することができる。反射板11aの姿勢を変更することによって、当該反射板11aの内側表面にて反射される光束の出射方向を調整して、保持部2に保持された半導体ウェハーWの特定の領域(例えばホットスポットHS)に入射する光束を少なくすること、また、特定の領域(例えばコールドスポットCS)に入射する光束を多くすることが可能となる。これによって、半導体ウェハーWの表面領域に生じた温度不均一領域を消滅させることができる。
また、制御部91は、操作部92および表示部93を介して受け付けた指示に基づいて、姿勢変更機構111aを駆動制御して、姿勢変更機構111aに反射板11aの姿勢を変更させる。したがって、オペレータは、操作部92および表示部93を介して制御部91に指示(どの反射板11aの姿勢をどの程度変更するかの指示)を入力することによって、所望の反射板11aの姿勢を思い通りに変更することができる。すなわち、チャンバー蓋部52を開放してチャンバー5の内部に配置された反射板11aに直接にアクセスしなくとも、所望の反射板11aの姿勢を思い通りに変更することができる。
〈3−2.第2の態様に係る反射体〉
〈3−2−1.構成〉
第2の態様に係る反射体1(以下において「反射体1b」と示す)は、6枚の反射板11(以下において、「反射板11b」と示す)によって6角形の筒状に形成される。反射板11bについて、図9および図10を参照しながら説明する。図9は、反射体1bを模式的に示す図である。図10(a)〜(c)のそれぞれは、反射板11bの構成例を示す図である。
反射体1bを構成する6枚の反射板11bのうちの少なくとも1つの反射板11b(例えば、図9における反射板11bh)には、その内側表面の所定領域に、他の領域とは異なる反射率を有する領域(反射率調整領域S)が形成される。
反射率調整領域Sの形成位置および当該領域の反射率は、反射率調整領域Sを形成しない状態で保持部2に保持された半導体ウェハーWの表面領域に生じてしまう温度不均一領域(高温領域(ホットスポットHS)もしくは低温領域(コールドスポットCS))の位置に基づいて決定する。なお、反射率調整領域Sを形成しない状態では、熱処理装置100が構造上有する光学的な非対称性等に起因して温度不均一領域が生じる可能性が高い。
例えば、半導体ウェハーWの表面領域の一部に温度不均一領域(ホットスポットHSもしくはコールドスポットCS)が生じる場合、第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)と当該温度不均一領域とに対して、所定の幾何学的位置にある反射体1bの内壁面領域(より具体的には、第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)から出射された光束が、当該内壁面領域で反射されて温度不均一領域付近に入射するような領域)の一部領域または全体領域を、反射率調整領域Sを形成するべき領域として選択する。
そして、選択した領域の反射率を、他の領域とは異なるものとする(反射率を異なるものとする具体的方法については後述する)。例えば、温度不均一領域がコールドスポットCSの場合、これを消滅させるためには、コールドスポットCS付近に入射する光束の量を多くする必要がある。したがってこの場合、選択された領域の反射率を他の領域よりも大きくすることによって反射率調整領域Sを形成する。すると、当該コールドスポットCSに入射する光束の量が多くなり、これによってコールドスポットCSを消滅させることができる。
また例えば、温度不均一領域がホットスポットHSの場合、これを消滅させるためには、ホットスポットHS付近に入射する光束の量を少なくする必要がある。したがってこの場合、選択された領域の反射率を他の領域よりも小さくすることによって反射率調整領域Sを形成する。すると、当該ホットスポットHSに入射する光束の量が少なくなり、これによってホットスポットHSを消滅させることができる。
選択された領域に反射率調整領域Sを形成する方法(すなわち、選択された領域の反射率を、他の領域とは異なるものとする方法)について説明する。これには、以下に例示するような各種の方法を採用することができる。なお、以下に例示する各種の方法は、単独で用いられてもよいし、複合的に用いられてもよい。
〔第1の方法〕
例えば、図10(a)に示すように、選択された領域を切り欠くことによって、当該領域の反射率を他の領域よりも低くすることができる。すなわち、選択された領域を切り欠くことによって、当該領域に反射率調整領域Sを形成することができる。
〔第2の方法〕
また例えば、図10(b)に示すように、選択された領域に、他の領域とは異なる特別な表面加工を施すことによって、当該領域の反射率を他の領域よりも低く(もしくは高く)することができる。例えば、選択された領域にメッキ(例えば、チタンメッキ)を施すことによって、当該領域の反射率を他の領域よりも低くすることができる。また例えば、選択された領域に特定の表面仕上げ(例えば、バフ研磨)を施すことによって、当該領域の反射率を他の領域よりも高くすることができる。このように、選択された領域に各種の表面加工を施すことによって、当該領域に反射率調整領域Sを形成することができる。
〔第3の方法〕
また例えば、図10(c)に示すように、選択された領域を外側に向けて窪ませることによって、当該領域の反射率を他の領域よりも低くすることができる。また、選択された領域を内側に向けて窪ませることによって、当該領域の反射率を他の領域よりも高くすることができる。このように、選択された領域を、他の領域と段違い(すなわち、他の領域とは異なる表面高さ)に成型することによって、当該領域に反射率調整領域Sを形成することができる。
〈3−2−2.効果〉
反射体1bにおいては、反射体1bの内側表面の所定領域に、他の領域と異なる反射率を有する反射率調整領域Sを形成する。反射率調整領域Sを形成し、装置が構造上有する光学的な非対称性等をこれで相殺することによって、保持部2に保持された半導体ウェハーWの面内に不均一な温度分布領域が生じることを回避することができる。すなわち、熱処理時における半導体ウェハーW上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
〈4.変形例〉
上記の実施の形態においては、第1の態様に係る反射体1aは、制御部91によって電気的に制御される姿勢変更機構111aによってその姿勢を変更されるものとしたが、反射板11aの姿勢を変更する機構は必ずしも電気的制御によるものでなくてもよい。例えば、反射板11aのそれぞれに設けられた軸(例えば、回動軸Az(図4)、回動軸Axy(図5,図6)、変更軸B1,B2(図7)、変更軸C1,C2(図8))を、チャンバー5を貫通させて形成し、当該軸を、チャンバー5の外部から直接回動させる(もしくその位置を調整させる)ことによって反射板11aの姿勢を変更する構成としてもよい。この構成によると、オペレータは、チャンバー5の外部から、任意の反射板11aに係る軸を所望の角度だけ回動させる(もしくは、所望の距離だけ移動させる)ことによって、所望の反射板11aの姿勢を所望通りに変更することができる。
また、上記の実施の形態においては、第1の態様に係る反射体1aにおいて、反射体1aを構成する6枚の反射板11aのそれぞれに姿勢変更機構111aを接続する構成としたが、必ずしも6枚全ての反射板11aに姿勢変更機構111aを取り付ける必要はなく、6枚の反射板11aのうちから選択した特定の反射板11aのみに姿勢変更機構111aを取り付ける構成としてもよい。
また、反射板11aをさらに複数枚の板状部材から構成し、各板部材のそれぞれに姿勢変更機構111aを接続する構成としてもよい。すなわち、1枚の反射板11aを構成する複数の板部材の姿勢をそれぞれ独立に変更する構成としてもよい。例えば、図11に示すように、反射板11aのそれぞれを、第1光照射部3と保持部2との間の側壁面を構成する部材(下部反射板1101)と、保持部2と第2光照射部4との間の側壁面を構成する部材(上部反射板1102)との2枚の部材から構成し、上部反射板1101と下部反射板1102とのそれぞれに姿勢変更機構111a(上部板姿勢変更機構11101、下部姿勢変更機構11102)を接続してもよい。この変形例によると、上部反射板1101と下部反射板1102との姿勢を独立に変更することが可能となる。すなわち、上部板姿勢変更機構11101に上部反射板1101の姿勢を変更させることによって第2光照射部4から半導体ウェハーWに入射する光束の量を調整することが可能となり、下部姿勢変更機構11102に下部反射板1102の姿勢を変更させることによって第1光照射部3から半導体ウェハーWに入射する光束の量を調整することが可能となる。したがって、半導体ウェハーWの表面領域に生じた僅かな温度不均一領域でさえも確実に消滅させることができる。
また、上記の実施の形態においては、反射体1は6枚の反射板11によって6角形の筒状に形成されているが、反射体1の形状はこれに限らず、n枚(ただし、nは3以上の整数)の反射板11によって任意の多角形の筒状に形成することができる。例えば、3枚の反射板によって三角形の筒状に形成されてもよいし、4枚の反射板によって四角形の筒状に形成されてもよい。また例えば、12枚の反射板によって十二角形の筒状に形成されてもよい。
また、上記の実施の形態においては、2つの光照射部3,4の両方が、保持部2に保持された半導体ウェハーWから100mm以上離間した位置に配置されるとしたが、必ずしも両方の光照射部3,4を半導体ウェハーWから100mm以上離間させなくともよい。少なくとも一方の光照射部3,4が100mm以上離間している構成を有する熱処理装置においては、上記の発明は有効に作用する。というのも、被加熱物である半導体ウェハーWと光照射部との距離が大きくなるほど、半導体ウェハーWを均一に加熱すること(すなわち、半導体ウェハーWの位置に均一な放射線束を形成すること)が困難になるからである。
また、上記の実施の形態においては、第2光照射部4は、光源としてキセノンフラッシュランプを備える構成としたが、この光源としてハロゲンランプが用いられてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第1光照射部3および第2光照射部4のそれぞれは、複数の棒状光源(ハロゲンランプ31、フラッシュランプ41)を備える構成としたが、光源は必ずしも棒状でなくともよい。例えば、渦巻き形状の光源を用いてもよい。また、複数個の点光源を規則的に配置してもよい。また、互いに異なる直径を有する複数個の円環状の光源を同心円に配置してもよい。
また、上記の実施の形態においては、保持部2は、リング状の部材により半導体ウェハーWを支持する構成としたが、半導体ウェハーWを保持する態様はこれに限らない。例えば、平板状の部材(例えば、石英により形成されたステージ)により半導体ウェハーWを支持(面支持)する構成としてもよい。また、このような平板状の部材にさらに複数個の支持ピンを設け、これら複数個の支持ピンにより半導体ウェハーWを支持(点支持)する構成としてもよい。また、各種形状のハンドにより支持する構成としてもよい。
熱処理装置の構成を示す側断面図である。 熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 熱処理装置にて実行される処理の流れを示す図である。 第1の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第1の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第1の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第1の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第1の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第2の態様に係る反射体を模式的に示す図である。 第2の態様に係る反射板を模式的に示す図である。 変形例に係る反射体を模式的に示す図である。
符号の説明
1,1a,1b 反射体
2 保持部
3 第1光照射部
4 第2光照射部
5 チャンバー
11,11a,11b 反射板
91 制御部
92 操作部
93 表示部
100 熱処理装置
111a 姿勢変更機構
S 反射率調整領域
W 半導体ウェハー

Claims (12)

  1. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    n枚(nは3以上の整数)の反射板によってn角形の筒状に形成された反射体と、
    前記反射体の筒内部にて基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板から所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、
    を備え、
    前記n枚の反射板のうちの所定の反射板の姿勢を変更する姿勢変更手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1に記載の熱処理装置であって、
    前記姿勢変更手段が、
    前記保持手段に保持された基板の主面に直交する直交軸を中心に、前記所定の反射板を、所定の角度だけ回動させる第1の回動手段、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1に記載の熱処理装置であって、
    前記姿勢変更手段が、
    前記保持手段に保持された基板の主面に平行な平行軸を中心に、前記所定の反射板を、所定の角度だけ回動させる第2の回動手段、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1に記載の熱処理装置であって、
    前記姿勢変更手段が、
    前記所定の反射板を、所定の方向に所定の角度だけ湾曲させる湾曲手段、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記姿勢変更手段が、前記反射体の筒外部から与えられた指示に基づいて、前記所定の反射板の姿勢を変更することを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項5に記載の熱処理装置であって、
    前記反射体の筒外部に配置され、前記n枚の反射板のうちのどの反射板の姿勢をどの程度変更するかの指示をオペレータから受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段が受け付けた指示に基づいて、前記姿勢変更手段に、前記指示に係る反射板の姿勢を変更させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  7. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    n枚(nは3以上の整数)の反射板によってn角形の筒状に形成された反射体と、
    前記反射体内の筒内部で基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、
    を備え、
    前記反射体の内側表面の所定領域に、他の領域とは異なる反射率を有する反射率調整領域が形成されることを特徴とする熱処理装置。
  8. 請求項7に記載の熱処理装置であって、
    前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を切り欠いて形成した領域であることを特徴とする熱処理装置。
  9. 請求項7に記載の熱処理装置であって、
    前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を前記他の領域と段違いに形成した領域であることを特徴とする熱処理装置。
  10. 請求項7に記載の熱処理装置であって、
    前記反射率調整領域が、前記反射体の内側表面の一部を所定の方法で表面加工した領域であることを特徴とする熱処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の光照射手段の1つが、
    閃光を照射するフラッシュランプ、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の光照射手段の少なくとも1つが、
    ハロゲンランプ、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
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