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JP2009100546A - 電源装置、半導体集積回路、バックアップ電源装置、及び電子機器 - Google Patents

電源装置、半導体集積回路、バックアップ電源装置、及び電子機器 Download PDF

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JP2009100546A JP2007269386A JP2007269386A JP2009100546A JP 2009100546 A JP2009100546 A JP 2009100546A JP 2007269386 A JP2007269386 A JP 2007269386A JP 2007269386 A JP2007269386 A JP 2007269386A JP 2009100546 A JP2009100546 A JP 2009100546A
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Abstract

【課題】コストを安価に維持しつつ、システムの停止時には消費電力を最小限に抑えることができ、且つ、システムの起動時には発熱を抑えて適正な電流を負荷に供給することができる電源装置を提供する。
【解決手段】少なくともシステムの停止時に駆動されて制御系負荷3に給電するバックアップ電源回路5と、前記システムの起動時に駆動されて電力系負荷2に給電するシステム電源回路6と、前記システム電源回路6から前記制御系負荷3への給電経路に設けられた第一スイッチ素子7と、前記システム電源回路6の出力電圧に基づいて前記第一スイッチ素子7を導通または遮断制御する電源制御回路8を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、少なくともシステムの停止時に駆動されて制御系負荷に給電するバックアップ電源回路と、前記システムの起動時に駆動されて電力系負荷に給電するシステム電源回路を備えている電源装置に関する。
自動車等の機器には、バッテリ等の電圧を所定電圧に降圧または昇圧して前記機器に搭載されている負荷に給電する電源装置が備えられている。
このような電源装置として、特許文献1には、複数の電気負荷とバッテリとの間に設けられた降圧コンバータと、前記降圧コンバータに並列接続された回路開閉手段と、キーオフ後のドアロックから所定時間経過後に前記バッテリからの放電電流量が低下するスリープ状態となるのを検知するスリープ検知手段と、非スリープ状態では前記回路開閉手段を閉じて前記降圧コンバータをオフにする一方、スリープ状態では前記回路開閉手段を開いて前記降圧コンバータをオンにする制御回路とを備えており、スリープ状態時の消費電力を低減させることでバッテリを長持ちさせることができる車両用電源システムが提案されている。
一方、車載用のオーディオやナビゲーションシステムに搭載されている電源装置では、図1に示すように、マイクロコンピュータやメモリ等の制御系負荷100へ給電経路と、ハードディスクドライブのモータ等の電力系負荷200への給電経路とが分岐して設けられていることが多い。
各給電経路におけるバッテリ300と負荷(制御系負荷100及び電力系負荷200)との間には、レギュレータ等のバックアップ電源回路400及びシステム電源回路500が夫々備えられており、バックアップ電源回路400及びシステム電源回路500は、バッテリ300からの電圧を所定電圧に降圧または昇圧して、制御系負荷100及び電力系負荷200に給電している。尚、図1に示す電源装置には、バックアップ電源回路400の出力電圧を更に昇圧または降圧して制御系負荷100に出力するレギュレータ600が設けられている。
バックアップ電源回路400は、システムが停止しても設定や状態を保持しておくためにシステムの起動の有無にかかわらず制御系負荷100に常時給電する必要がある一方、システム電源回路500は、システムの起動時にのみ電力系負荷200に給電すればよい。
また、バックアップ電源回路400は、システムの停止時にバッテリ300の消費電力を最小限に抑えるために消費電流を最小限に抑える必要がある。そのため、バックアップ電源回路400には、シリーズレギュレータ等の小容量の電源が用いられている。
一方、システム電源回路500は、システムの起動時に所定の電流を効率よく電力系負荷200に流す必要がある。そのため、システム電源回路500には、電力変換効率の良いDC/DCコンバータ等の大容量の電源が用いられている。
特開2006−248265号公報
しかし、システムの起動時、制御系負荷100にはシステムの停止時よりも大きな電流を流す必要がある。そのため、バックアップ電源回路400に小容量の電源を用いた場合には、システムの起動時にバックアップ電源回路400が発熱する虞がある。
この発熱対策のために、バックアップ電源回路400に放熱板やファンを設けた場合、コストアップにつながってしまう。
また、発熱対策のために、バックアップ電源回路400に大容量に対応したDC/DCコンバータを用いた場合、システムの停止時におけるバックアップ電源回路400での消費電力が増えてしまう。
更に、パルス周波数制御を用いたDC/DCコンバータを用いた場合、システムの起動時に所定の電流を効率よく流しつつ、システムの停止時に消費電流を最小限に抑えることが可能となるが、DC/DCコンバータはシリーズレギュレータと比較して高価で、コストアップにつながってしまう。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、コストを安価に維持しつつ、システムの停止時には消費電力を最小限に抑えることができ、且つ、システムの起動時には発熱を抑えて適正な電流を負荷に供給することができる電源装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による電源装置の特徴構成は、少なくともシステムの停止時に駆動されて制御系負荷に給電するバックアップ電源回路と、前記システムの起動時に駆動されて電力系負荷に給電するシステム電源回路と、前記システム電源回路から前記制御系負荷への給電経路に設けられた第一スイッチ素子と、前記システム電源回路の出力電圧に基づいて前記第一スイッチ素子を導通または遮断制御する電源制御回路を備えている点にある。
上述の構成によれば、システムの停止時には、電源制御回路が第一スイッチ素子を遮断制御することで、バックアップ電源回路から制御系負荷へ給電されるので、バッテリの消費電力を最小限に抑えることができる。
一方、システムの起動時には、電源制御回路が第一スイッチ素子を導通制御することで、システム電源回路から制御系負荷へも給電されるので、バックアップ電源回路の発熱を回避しながらも適正な電流を制御系負荷に供給することができる。
以上説明した通り、本発明によれば、コストを安価に維持しつつ、システムの停止時には消費電力を最小限に抑えることができ、且つ、システムの起動時には発熱を抑えて適正な電流を負荷に供給することができる電源装置を提供することができるようになった。
以下に、本発明による電源装置を車載オーディオに組み込んだ実施形態について説明する。
図2に示すように、車載オーディオは、電力系負荷2及び制御系負荷3の二系統の負荷と、本発明による電源装置1とを備えている。尚、図2においてダイオードD1は逆流防止用である。
電力系負荷2は、オーディオ信号をスピーカへ送る前に増幅するアンプ21、音声データや画像データが記憶されたハードディスクドライブを駆動するモータ22、及びコンパクトディスク、ミニディスク、デジタルビデオディスク等の音声データや画像データが記憶されたメディアをセットして当該メディアの再生等を行なうメディアレコーダのモータ23等で構成されている。
制御系負荷3は、CPUと、ワーキングエリアとして使用されるRAMと、CPUによって実行される制御プログラムが格納されたROM等よりなるマイクロコンピュータ31、マイクロコンピュータ31をリセットするリセットIC32、設定情報や状態情報を記憶するEEPROM33やSDRAM34等で構成されている。
マイクロコンピュータ31及びリセットIC32は、車載オーディオを構成するナビゲーション、CDプレーヤー、ラジオチューナといった装置毎に設けられており、各装置には必要に応じてEEPROM33やSDRAM34が設けられる。例えば、バッテリが外れる等の原因によって給電が完全に停止した場合でも情報を保持する必要がある場合には、EEPROMを設ける。
各装置は、D2B(Domestic Digital Bus)やMOST(Media Oriented Systems Transport)等のマルチメディア系ネットワークで相互接続されており、各装置が協働して動作することで車載オーディオの機能を実現している。
尚、図2では、後述するバックアップ電源回路5の出力電圧を更に昇圧または降圧するレギュレータ4を設けることで、入力電圧の異なる複数の装置に対応させているが、全ての装置への供給電圧が同一である場合は、レギュレータ4を設ける必要はない。
車載オーディオへの給電を停止する時の動作について説明する。車載オーディオを停止させるための信号、例えば車両のACCスイッチのオフ信号がシステムを統括するマイクロコンピュータ31に入力されると、当該マイクロコンピュータ31のCPUは、当該マイクロコンピュータ31に接続されたRAMに展開されている設定情報や状態情報を不揮発性メモリであるEEPROM等に格納してバックアップする。
当該マイクロコンピュータ31は、EEPROM等への設定情報や状態情報の記憶を完了すると、電力系負荷2への給電を停止するために、後述するシステム電源回路6のシステムイネーブル信号をネガティブにすることによってシステム電源回路6を停止させ、その後、スリープモードへ移行する。
ここで、スリープモードとは、マイクロコンピュータ31が、自身の有する機能のうち、スリープモードから通常モードへ復帰するために必要な機能のみを起動可能な状態に設定し、それ以外の機能を停止した省電力の待機状態である。また、通常モードとは、マイクロコンピュータ31が、自身の有する全ての機能が実行可能な動作状態である。
車載オーディオへの給電を再開する時の動作について説明する。ACCスイッチのオン信号がマイクロコンピュータ31に入力されると、当該マイクロコンピュータ31は、スリープモードから通常モードへ移行して、その後、制御系負荷3と電力系負荷2の双方に給電を行なうために、システム電源回路6のシステムイネーブル信号をアクティブにすることによってシステム電源回路6を起動させる。
尚、上記では、車載オーディオを停止または起動させるための信号が、システム統括用のマイクロコンピュータ31に入力される構成について説明したが、当該信号が、車載オーディオの外部に設けられた電源制御用の電子制御装置等に入力される構成であってもよい。そして、システム電源回路6の停止または起動が、当該電子制御装置等によって直接、または、当該電子制御装置等からマイクロコンピュータ31を介して制御される構成であってもよい。
以下、本発明による電源装置1について説明する。図2に示すように、電源装置1は、少なくともシステムの停止時に駆動されて制御系負荷3に給電する小容量のバックアップ電源回路5と、システムの起動時に駆動されて電力系負荷2に給電する大容量のシステム電源回路6と、システム電源回路6から制御系負荷3への給電経路に設けられた第一スイッチ素子7と、システム電源回路6の出力電圧に基づいて第一スイッチ素子7を導通または遮断制御する電源制御回路8を備えている。
ここで、システムとは、本実施形態では、車載オーディオ装置が搭載されている車両、または、車載オーディオ装置のことである。また、システムの停止時とは、例えば、車両のACCスイッチがオフの時であり、システムの起動時とは、ACCスイッチがオンの時である。
バックアップ電源回路5は、例えば、図3(a)に示すように、バッテリ9と制御系負荷3の間に直列接続されたブーストトランジスタQ100と、ブーストトランジスタQ100の出力電圧を分圧して帰還電圧を生成する抵抗R100,R200と、ブーストトランジスタQ100の出力電圧を設定するための基準電圧Vrepを生成する基準電圧電源と、帰還電圧と基準電圧Vrepを比較する誤差増幅器51とを備えて構成され、誤差増幅器52の出力端子がブーストトランジスタQ100のベースに接続されている。
バックアップ電源回路5は、帰還電圧と基準電圧Vrepを比較し、その大小によってブーストトランジスタQ100のベース電流を制御してブーストトランジスタQ100のコレクタ電流を制御することで、バックアップ電源回路5の出力電圧を制御するように構成されている。
システム電源回路6は、例えば、図3(b)に示すように、トランジスタQ200の導通と遮断を制御回路61で切替制御することによって、コイルL100に蓄えられたエネルギーをバッテリ9のエネルギーに重畳して電力系負荷2に出力するDC/DCコンバータである。尚、図3(b)では、システム電源回路6が降圧レギュレータである場合の構成を示しており、システム電源回路6が昇圧レギュレータである場合、図3(b)とは異なる構成となることは言うまでもない。
本実施形態において制御系負荷3は、システムの停止時はバックアップ電源回路5によって給電され、システムの起動時はシステム電源回路6によって給電される。よって、バックアップ電源回路5及びシステム電源回路6は、同一の電圧を出力するように構成されている。
第一スイッチ素子7は、図4に示すように、ソース端子をバックアップ電源回路5に接続されドレイン端子をシステム電源回路6に接続されたPチャネルMOS−FETで構成されており、電源制御回路8によるゲート端子への印加電圧に基づいてドレインソース間(バックアップ電源回路5とシステム電源回路6の間)の導通と遮断を切替制御される。
また、第一スイッチ素子7は、バックアップ電源回路5とシステム電源回路6の間の導通と遮断を切替制御可能であれば、PチャネルMOS−FETに限らず、例えば、電源装置1の回路構成の論理を合わせることを条件として、NチャネルMOS−FETやバイポーラトランジスタ等で構成されていてもよい。
電源制御回路8は、図4に示すように、システム電源回路6の出力電圧と基準電圧Vsetを比較するコンパレータで構成される電圧検出回路81と、電圧検出回路81の出力に基づいて導通と遮断を切替制御されるトランジスタQ1と、分圧抵抗R1、R2とを備えている。
システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がアクティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、電圧検出回路81の出力がハイレベルとなる。その結果、トランジスタQ1が導通制御されるので、第一スイッチ素子7は導通制御される。逆に、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、第一スイッチ素子7は遮断制御される。
コンデンサC1は、バッテリ9が車載オーディオ1から外れた場合に行なう必要がある情報の退避処理、つまり制御系負荷3の設定情報や状態情報をEEPROM等に記憶させる処理を行なう間の電圧保持のために必要な電荷を蓄えておく用途で接続されている。同様に、コンデンサC2は、電力系負荷2の設定情報や状態情報をEEPROM等に記憶させる処理を行なう間の電圧保持のために必要な電荷を蓄えておく用途で接続されている。
また、電源制御回路8は、第一スイッチ素子7の導通時にバックアップ電源回路5から電力系負荷2への給電を阻止する給電阻止回路82を備えている。以下、給電阻止回路82の複数の実施形態について説明する。
第一の実施形態としては、図4に示すように、給電阻止回路82が、第一スイッチ素子7の導通に伴なってバックアップ電源回路5を停止制御し、第一スイッチ素子7の遮断に伴なってバックアップ電源回路5を駆動制御するバックアップ電源制御回路で構成されている。
例えば、バックアップ電源制御回路は、インバータで構成されている。この場合、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がアクティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、バックアップ電源回路5のシステムイネーブル信号はローレベル(ネガティブ)となり、バックアップ電源回路5は停止する。
一方、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、バックアップ電源回路5のシステムイネーブル信号はハイレベル(アクティブ)となり、バックアップ電源回路5は起動する。
つまり、バックアップ電源回路5は、第一スイッチ素子7が導通制御されると停止し、第一スイッチ素子7が遮断制御されると起動する。
尚、バックアップ電源回路6のシステムイネーブル信号がローアクティブの場合は論理が逆となるので、給電阻止回路82としてのインバータは不要となる。つまり、電圧検出回路81の出力とバックアップ電源回路は、インバータを介することなく直接接続される。
第二の実施形態としては、図5に示すように、給電阻止回路82が、第一スイッチ素子7の導通に伴なってバックアップ電源回路5をその出力電圧を低下制御し、第一スイッチ素子7の遮断に伴なってバックアップ電源回路5をその出力電圧を上昇制御するバックアップ電源制御回路で構成されている。
例えば、バックアップ電源制御回路は、トランジスタQ2と、抵抗R3、R4、R5とで構成されている。この場合、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がアクティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、トランジスタQ2は導通制御され、抵抗R3と抵抗R4による分圧電圧がバックアップ電源回路5に入力され、バックアップ電源回路5は当該分圧電圧に応じた電圧を出力する。
一方、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、トランジスタQ2は遮断制御され、抵抗R3と抵抗R4、R5の合成抵抗による分圧電圧(抵抗R3と抵抗R4による分圧電圧より高い)がバックアップ電源回路5に入力され、バックアップ電源回路5は当該分圧電圧に応じた電圧を出力する。
つまり、バックアップ電源回路5は、第一スイッチ素子7が導通制御される場合の出力電圧を、第一スイッチ素子7が遮断制御される場合の出力電圧より下げる制御を行なう。その結果、第一スイッチ素子7の導通制御時には、システム電源回路6から制御系負荷3へ給電される。
第三の実施形態としては、図6に示すように、給電阻止回路82が、バックアップ電源回路5から制御系負荷3への給電経路に設けられた第二スイッチ素子821と、電源制御回路8による第一スイッチ素子7の導通制御に伴なって第二スイッチ素子821を遮断制御し、第一スイッチ素子7の遮断制御に伴なって第二スイッチ素子821を導通制御する第二スイッチ制御回路822で構成されている。
例えば、第二スイッチ素子821は、バックアップ電源回路5と制御系負荷3の間に直列接続され、ゲート端子を第二スイッチ制御回路822に接続されたPチャネルMOS−FETで構成されており、第二スイッチ制御回路822は、トランジスタQ3と二個の抵抗R6、R7で構成されている。
また、第一スイッチ素子7と第二スイッチ素子821の制御を共通の電圧検出回路81によって行なうために必要となる論理の整合のために、インバータ83が設けられている。
システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がアクティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、電圧検出回路81の出力がローレベルとなり、トランジスタQ3は遮断制御されるので、第二スイッチ素子821は遮断制御される。このとき、トランジスタQ1は導通制御されるので、第一スイッチ素子7は導通制御される。
逆に、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブとなることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、第二スイッチ素子821は導通制御され、第一スイッチ素子7は遮断制御される。
つまり、バックアップ電源回路5からの出力は、第一スイッチ素子7が導通制御されると給電停止回路82によって遮断制御され、第一スイッチ素子7が遮断制御されると給電停止回路82によって導通制御される。
バックアップ電源回路5とシステム電源回路6は同一電圧を出力するが、出力電圧値のばらつきによりバックアップ電源回路5の出力電圧がシステム電源回路6の出力電圧よりも高くなった場合、バックアップ電源回路5からシステム電源回路6へ電流が流れる。その結果、バックアップ電源回路5の発熱が増加してしまう。
しかし、上述したように、電源制御回路8に給電阻止回路82を用いることによって、システム起動時にバックアップ電源回路5から負荷への給電が行われることがなくなるので、発熱の増加を防止することができる。
また、電源制御回路8は、図7に示すように、システム電源回路6の出力電圧と基準電圧Vsetを比較する電圧検出回路81と、電圧検出回路81によりシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetを超えたことが検出された後に所定時間遅延させるタイマ回路(第一タイマ回路)84を備え、第一タイマ回路84の出力に基づいて第一スイッチ素子7を導通制御するように構成されている。
第一タイマ回路84は、抵抗R8とコンデンサC3を備えた充電回路841を備えて構成されている。
詳述すると、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなった場合に、電圧検出回路81の出力がハイレベルとなってから、抵抗R8の抵抗値とコンデンサC3の容量に基づいて決定される所定時間の経過後に、トランジスタQ1が導通制御されて、第一スイッチ素子7は導通制御される。
逆に、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなった場合に、電圧検出回路81の出力がローレベルとなってから、抵抗R8の抵抗値とコンデンサC3の容量に基づいて決定される所定時間の経過後にトランジスタQ1が遮断制御されて、第一スイッチ素子7は遮断制御される。
また、図8(a)に示すように、第一タイマ回路84に加えて、システム電源回路6が停止されたときにコンデンサC3の蓄積電荷を放電する放電回路842を備えた構成であってもよい。
詳述すると、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブ(ローレベル)となることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなった場合、コンデンサC3に蓄えられていた電荷は図8(a)においてダイオードで構成される放電回路842を介して放電されるので、電圧検出回路81の出力がローレベルとなると、充電回路841によって遅延することなくトランジスタQ1が遮断制御されて、第一スイッチ素子7は遮断制御される。
尚、図8(a)では、放電回路842は、ダイオードで構成されていたが、コンデンサC3に蓄えられている電荷を素早く放電できる構成であればこれに限らず、例えば、図8(b)に示すように、放電回路842がトランジスタQ4で構成されていてもよい。この場合、システムイネーブル信号がネガティブ(ローレベル)となるとトランジスタQ4が導通制御され、コンデンサC3に蓄えられていた電荷はトランジスタQ4を介して放電される。
また、第一タイマ回路84は、図9に示すように、抵抗R8とコンデンサC3を備えた充電回路841を備えて構成され、システム電源回路6が基準電圧Vsetより低下したときにコンデンサC3の蓄積電荷を放電する放電回路842を備えている構成であってもよい。
詳述すると、放電回路842はトランジスタQ5で構成されており、システム電源回路6に入力されるシステムイネーブル信号がネガティブ(ローレベル)となることでシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、トランジスタQ5が導通制御される。そのため、コンデンサC3に蓄えられていた電荷はトランジスタQ5を介して放電され、充電回路841によって遅延することなくトランジスタQ1が遮断制御され、第一スイッチ素子7は遮断制御される。
尚、図9に破線で示すようにダイオードD2を接続することで、コンデンサC3に蓄えられていた電荷の放電を、より早く行なうことができる。
以上説明した第一タイマ回路84は、所定時間遅延させることができる回路であれば、抵抗とコンデンサを備えた充電回路に限らず、例えば、第一タイマ回路84が、カウンタ回路とカウンタ制御回路とを備えた構成であってもよい。
ここで、カウンタ回路は、電圧検出回路81においてシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなった瞬間、または、電圧検出回路81においてシステム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなった瞬間にカウントを開始する回路である。また、カウンタ制御回路は、カウンタ回路が所定のカウント値に達すると、トランジスタQ1に制御信号を出力して第一スイッチ素子7を導通または遮断制御するとともにカウンタ回路にリセット信号を出力する回路である。
電源装置1に充電回路841を備えることで、電源装置1は、システムの起動時に、システム電源回路6の出力電圧がバックアップ電源回路5の出力電圧に確実に達してから、第一スイッチ素子7を導通制御することができる。また、電源装置1に充電回路841に加えて放電回路842を備えることで、電源装置1は、システムの停止時に、システム電源回路6の出力電圧が低下する前に第一スイッチ素子7を遮断制御することができる。
また、電源制御回路8は、第一スイッチ素子7の導通時の所定時間経過後に給電阻止回路82が作動し、または、第一スイッチ素子7の遮断時の所定時間前に給電阻止回路82が停止するタイマ回路(第二タイマ回路)85を備えている。以下、図4〜図6に示す回路に第二タイマ回路85を適用した例について、図10〜図12に基づいて説明する。
図10は、図4に示す回路に第二タイマ回路85を備えた回路を示している。第二タイマ回路85は、給電阻止回路82とバックアップ電源回路5の間に設けられたダイオードD3とコンデンサC4よりなる電源回路側タイマ回路851と、電圧検出回路81とトランジスタQ1の間に設けられたダイオードD4とコンデンサC5よりなるスイッチ素子側タイマ回路852とを備えている。
動作について詳述する。システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、電圧検出回路81の出力がローレベルからハイレベルとなるので、トランジスタQ1が導通制御され第一スイッチ素子7は導通制御される。一方、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、インバータ82の出力がハイレベルからローレベルとなるので、コンデンサC4に蓄えられている電荷が放電されるまでの間、バックアップ電源回路5へ入力されるシステムイネーブル信号はハイレベル(アクティブ)に維持されるので、バックアップ電源回路5は停止しない。
つまり、第一スイッチ素子7が導通制御されてから所定時間経過後に、給電阻止回路81が作動してバックアップ電源回路5は停止する。
逆に、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、電圧検出回路81の出力がハイレベルからローレベルとなるので、コンデンサC5に蓄えられている電荷が放電されるまでの間、トランジスタQ1は遮断制御されることなく第一スイッチ素子7も遮断制御されない。一方、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、インバータ82の出力がローレベルからハイレベルとなるので、バックアップ電源回路5へ入力されるシステムイネーブル信号はハイレベルとなり、バックアップ電源回路5は起動する。
つまり、第一スイッチ素子7が遮断制御される所定時間前に、給電阻止回路81が停止してバックアップ電源回路5は起動する。
図11は、図5に示す回路に第二タイマ回路85を備えた回路を示している。図11では、電源回路側タイマ回路851は、図10のダイオードD3の代わりに並列接続されたダイオードD5及び抵抗R9を備えており、スイッチ素子側タイマ回路852は、図10に示したものと同様の構成である。
動作について詳述する。システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより高くなると、電源回路側タイマ回路851において電圧検出回路81から給電阻止回路82へ至る経路は抵抗R9の直列接続である一方、スイッチ素子側タイマ回路852において電圧検出回路81からトランジスタQ1へ至る経路はダイオードD4の直列接続であることから、トランジスタQ1が導通制御されるタイミング(つまり第一スイッチ素子7が導通制御されるタイミング)は、給電阻止回路82がバックアップ電源回路5へ出力する電圧を切り替えるタイミングよりも早い。
逆に、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vsetより低くなると、電圧検出回路81の出力がハイレベルからローレベルとなり、コンデンサC4に蓄えられていた電荷はダイオードD5を介して放電されるので、給電阻止回路82がバックアップ電源回路5へ出力する電圧を切り替えるタイミングは、トランジスタQ1が導通制御されるタイミング(つまり第一スイッチ素子7が導通制御されるタイミング)よりも早い。
図12は、図6に示す回路に第二タイマ回路85を備えた回路を示している。図12では、電源回路側タイマ回路851及びスイッチ素子側タイマ回路852共に、図10に示したものと同様の構成である。
また、動作についても図10に示したものと同様の動作であり、詳述すると、電圧検出回路81の出力がローレベルからハイレベルとなった場合には、第二スイッチ素子821の導通制御が第一スイッチ素子7の遮断制御より早いタイミングで実行され、電圧検出回路81の出力がハイレベルからローレベルとなった場合には、第一スイッチ素子7の導通制御が第二スイッチ素子821の遮断制御より早いタイミングで実行される。
図10〜図12において説明した構成によれば、バックアップ電源回路5とシステム電源回路6の両方から制御系負荷3及び電力系負荷2へ給電される期間を設けることにより、制御系負荷3及び電力系負荷2へ供給される電力の低下を回避することができる。
尚、図10〜図12では、システム起動時にバックアップ電源回路5が制御系負荷3及び電力系負荷2へ給電する期間が存在するが、当該期間を短く設定することによりバックアップ電源回路5の発熱を問題のないレベルまで低減することができる。
また、電源制御回路8は、図13に示すように、システム電源回路6の出力電流が許容電流値を超えると第一スイッチ素子7を遮断制御する電流保護回路86を備えている。
例えば、電流保護回路86は、抵抗R10による基準電圧Vset2からの電圧降下を検出するコンパレータ861と、抵抗R11及びコンデンサC6よりなる遅延回路と、トランジスタQ6とを備えている。
電流保護回路86の動作について詳述すると、電流保護回路86は、コンパレータ861によって所定値以上の電圧降下(換言すると所定値以上のシステム電源回路6の出力電流)が検出されると、抵抗R11の抵抗値とコンデンサC6の容量により決定される遅延時間経過後に、トランジスタQ6を導通制御することで、第一スイッチ素子7を遮断制御する。
上述の構成によれば、システム電源回路6から電力系負荷2への経路、システム電源回路6、または電力系負荷2に異常が生じた場合でも、当該異常を電流保護回路86によって検出して第一スイッチ素子7を遮断制御することにより、当該異常の制御系負荷3への影響を回避することができる。
また、電源制御回路8は、図14に示すように、システム電源回路6の入力電圧が許容入力電圧値を下回ると第一スイッチ素子7を遮断制御する低電圧保護回路87を備えている。
例えば、低電圧保護回路87は、システム電源回路6の入力電圧と基準電圧Vset3を比較するコンパレータ871と、トランジスタQ7とで構成されており、システム電源回路6の入力電圧が基準電圧Vset3より低くなると、トランジスタQ7を導通制御することで、第一スイッチ素子7を遮断制御する。
第一スイッチ素子7が導通制御された状態でシステム電源回路6の入力電圧が低下すると、制御系負荷3の設定情報や状態情報をEEPROM等に記憶させる処理を行なうためにコンデンサC1に蓄えられている電荷が、第一スイッチ素子7を介してシステム電源回路6へ流れてしまう。しかし、上述の構成によれば、低電圧保護回路87が、システム電源回路6の入力電圧の低下を検出すると、第一スイッチ素子7を遮断制御するので、コンデンサC1に蓄えられている電荷を保持することができる。
また、電源制御回路8は、図15に示すように、システム電源回路6の出力電圧が許容出力電圧値を超えると第一スイッチ素子7を遮断制御する高電圧保護回路88を備えている。
例えば、高電圧保護回路88は、システム電源回路6の出力電圧と基準電圧Vset4を比較するコンパレータ881と、トランジスタQ8とで構成されており、システム電源回路6の出力電圧が基準電圧Vset4より高くなると、トランジスタQ8を導通制御することで、第一スイッチ素子7を遮断制御する。
尚、図15では、第一スイッチ素子7が、ソース端子をバックアップ電源回路5に接続されドレイン端子をシステム電源回路6に接続されたPチャネルMOS−FET71に加えて、ソース端子をシステム電源回路6に接続されドレイン端子をバックアップ電源回路5に接続されたPチャネルMOS−FET72を備えて構成されている。
PチャネルMOS−FET72を備えた理由は以下の通りである。システム電源回路6の出力電圧が高くなった場合に、電流が、システム電源回路6からバックアップ電源回路5へ、順方向のPチャネルMOS−FET71のボディダイオードを介して流れてしまう。そこで、PチャネルMOS−FET71とはボディダイオードが逆方向となるように接続されたPチャネルMOS−FET72を追加したのである。
システム電源回路6の故障や、システム電源回路6の出力のバッテリ9または他の高電圧電源への短絡等が生じた場合、システム電源回路6の出力電圧が上昇する。このとき、第一スイッチ素子7が導通制御されていると、上昇した出力電圧が制御系負荷3へ印加されることとなり、制御系負荷3が破壊等される虞がある。しかし、上述の構成によれば、高電圧保護回路88が、システム電源回路6の出力電圧の上昇を検出すると、第一スイッチ素子7を遮断制御するので、制御系負荷3の破壊等を防止することができる。
以上説明した電源制御回路8は、バックアップ電源回路5に組み込まれて半導体集積回路として構築することができる。
つまり、図16に示すように、半導体集積回路900は、電源制御回路8とバックアップ電源回路5とを半導体プロセスにより集積化することで構築される。
上述の構成によれば、電源制御回路8を集積化することで、電源制御回路8を小型化することができ、また、電源制御回路8の生産コストを下げることができる。
また、以上説明した電源制御回路8は、バックアップ電源回路5に組み込まれてバックアップ電源装置として構築することができる。
つまり、バックアップ電源回路は、電源制御回路8とバックアップ電源回路5を備えているが、半導体プロセスにより集積化されておらず、例えば、ディスクリート部品等が搭載されたプリント基板で構成されている。
以上説明した電源装置1は、電子機器に組み込むことができる。電子機器は、例えば、図17に示すように、半導体集積回路900とシステム電源回路6とレギュレータ4よりなる電源装置1と、アンプ21とモータ22、23等よりなる電力系負荷2と、マイクロコンピュータ31とEEPROM33とSDRAM23等よりなる制御系負荷3とを備えて構成される車載オーディオである。
以下、別実施形態について説明する。上述の実施形態では、バックアップ電源回路5及びシステム電源回路6は、同一電圧を出力する構成について説明したが、バックアップ電源回路5の出力電圧がシステム電源回路6の出力電圧より低いレベルに設定されている構成であってもよい。
上述の構成によれば、第一スイッチ素子7の導通制御と連動してバックアップ電源回路5を停止する必要がないので回路を簡略化できる。例えば、図4に示すような回路の代わりに、給電阻止回路82を備えていない図18に示すような回路を用いることができる。
上述の実施形態では、本発明による電源装置1を電子機器としてのオーディオに組み込んだ実施形態について説明したが、電源装置1は、常時給電を要する系統とシステムの起動時のみ給電を要する系統の二系統の給電経路を有する電子機器であれば、オーディオに限らず組み込むことができる。
上述の実施形態では、本発明による電源装置1を車載オーディオ、つまり車載の電子機器に組み込んだ実施形態について説明したが、電源装置1は、車載の電子機器以外に組み込んだ構成であってもよく、例えば、船舶や航空機等の他の乗物、複写機やファクシミリ等の情報機器、または据置型のオーディオや家電製品といった電化製品等に搭載される構成であってもよい。
尚、上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
従来の構成の電源装置の機能ブロック構成図 本発明による電源装置の機能ブロック構成図 (a)は、バックアップ電源回路を示し、(b)は、システム電源回路を示す回路図 給電阻止回路を備えた電源装置の第一実施形態の回路図 給電阻止回路を備えた電源装置の第二実施形態の回路図 給電阻止回路を備えた電源装置の第三実施形態の説明図 第一タイマ回路を備えた電源装置の回路図 (a)は、システムイネーブル信号ラインに接続されたダイオードで構成された放電回路を備えた電源装置を示し、(b)は、システムイネーブル信号ラインに接続されたトランジスタで構成された放電回路を備えた電源装置を示す回路図 電圧検出回路の出力に接続されたトランジスタで構成された放電回路を備えた電源装置の回路図 図4に示す回路に第二タイマ回路を備えた電源装置の回路図 図5に示す回路に第二タイマ回路を備えた電源装置の回路図 図6に示す回路に第二タイマ回路を備えた電源装置の回路図 電流保護回路を備えた電源装置の回路図 低電圧保護回路を備えた電源装置の回路図 高電圧保護回路を備えた電源装置の回路図 半導体集積回路の回路図 電子機器の機能ブロック構成図 給電阻止回路を備えていない電源装置の回路図
符号の説明
1:電源装置
2:電力系負荷
3:制御系負荷
5:バックアップ電源回路
6:システム電源回路
7:第一スイッチ素子
8:電源制御回路
81:電圧検出回路
82:給電阻止回路
821:第二スイッチ素子
822:第二スイッチ制御回路
84:タイマ回路(第一タイマ回路)
841:充電回路
842:放電回路
85:タイマ回路(第二タイマ回路)
86:電流保護回路
87:低電圧保護回路
88:高電圧保護回路
900:半導体集積回路

Claims (11)

  1. 少なくともシステムの停止時に駆動されて制御系負荷に給電するバックアップ電源回路と、前記システムの起動時に駆動されて電力系負荷に給電するシステム電源回路と、前記システム電源回路から前記制御系負荷への給電経路に設けられた第一スイッチ素子と、前記システム電源回路の出力電圧に基づいて前記第一スイッチ素子を導通または遮断制御する電源制御回路を備えている電源装置。
  2. 前記電源制御回路に、前記第一スイッチ素子の導通時に前記バックアップ電源回路から前記電力系負荷への給電を阻止する給電阻止回路を備えている請求項1記載の電源装置。
  3. 前記電源制御回路に、前記第一スイッチ素子の導通時の所定時間経過後に前記給電阻止回路が作動し、または、前記第一スイッチ素子の遮断時の所定時間前に前記給電阻止回路が停止するタイマ回路を備えている請求項2記載の電源装置。
  4. 前記給電阻止回路が、前記第一スイッチ素子の導通に伴なって前記バックアップ電源回路を停止制御またはその出力電圧を低下制御し、前記第一スイッチ素子の遮断に伴なって前記バックアップ電源回路を駆動制御またはその出力電圧を上昇制御するバックアップ電源制御回路で構成されている請求項2または3記載の電源装置。
  5. 前記給電阻止回路が、前記バックアップ電源回路から前記制御系負荷への給電経路に設けられた第二スイッチ素子と、前記電源制御回路による前記第一スイッチ素子の導通制御に伴なって前記第二スイッチ素子を遮断制御し、前記第一スイッチ素子の遮断制御に伴なって前記第二スイッチ素子を導通制御する第二スイッチ制御回路で構成されている請求項2または3記載の電源装置。
  6. 前記電源制御回路は、前記システム電源回路の出力電圧と基準電圧を比較する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により前記システム電源回路の出力電圧が基準電圧を超えたことが検出された後に所定時間遅延させるタイマ回路を備え、前記タイマ回路の出力に基づいて前記第一スイッチ素子を導通制御する請求項1から5の何れかに記載の電源装置。
  7. 前記電源制御回路に、前記システム電源回路の出力電流が許容電流値を超えると前記第一スイッチ素子を遮断制御する電流保護回路を備えている請求項1から6の何れかに記載の電源装置。
  8. 前記電源制御回路に、前記システム電源回路の入力電圧が許容入力電圧値を下回ると前記第一スイッチ素子を遮断制御する低電圧保護回路を備えている請求項1から7の何れかに記載の電源装置。
  9. 前記電源制御回路に、前記システム電源回路の出力電圧が許容出力電圧値を超えると前記第一スイッチ素子を遮断制御する高電圧保護回路を備えている請求項1から8の何れかに記載の電源装置。
  10. 請求項1から9の何れかに記載の電源制御回路がバックアップ電源回路に組み込まれた半導体集積回路。
  11. 請求項1から9の何れかに記載の電源装置が組み込まれた電子機器。
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